JPS62166841A - ガングリオシド添加粉乳 - Google Patents

ガングリオシド添加粉乳

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JPS62166841A
JPS62166841A JP61006285A JP628586A JPS62166841A JP S62166841 A JPS62166841 A JP S62166841A JP 61006285 A JP61006285 A JP 61006285A JP 628586 A JP628586 A JP 628586A JP S62166841 A JPS62166841 A JP S62166841A
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ganglioside
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milk
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は乳製品の分野に属するもので、ガングリオシド
類を添加して成る粉乳に関するものである。
〔従来の技術とその問題点〕
ガングリオシド類は、神経系組織の細胞膜上に多く含ま
れている、N−アセチルノイラミン酸を含有するスフィ
ンゴ糖脂質の総称である。ガングリオシドの生理活性と
しては、細菌毒素の中和活性、インターフェロンやホル
モンの受容体活性、神経細胞の増殖促進活性等が知られ
ている。しかし、ガングリオシド類を天然物から調製す
ることが困難であって、その入手が容易でないこと、お
よび上述した生理活性もin vitroで確認された
ものであって、生体内での活性については未だ確認され
ていない等の理由により、ガングリオシド類を食品へ利
用することは行われていないのが現状である。
本発明の目的は、ガングリオシド類がin viv。
でも同様に生理活性を有することを確かめ、いままで行
なわれていなかったガングリオシド類の食品への添加に
おける問題点を解決するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、ガングリオシド類を添加して成る粉乳を提供
するものである。
本発明者は人乳および牛乳に含まれているガングリオシ
ド類の乳児栄養生理的意義について検討した結果、人乳
および牛乳ガングリオシド類が病原性微生物やウィルス
が腸粘膜細胞に付着するのを阻止する活性を有するとの
知見を得た。
即ち、免疫機能が未発達な乳児において、乳ガングリオ
シド類が病原性微生物やウィルスの感染防御因子として
重要な作用をもっていることが明らかとなった。
本発明は、調製粉乳が牛乳と異なり乳脂肪を精製植物油
で置換しているため、ガングリオシド類の含有量が極端
に少ないので、上述のように1nvivoでも活性が証
明された感染防御因子であるガングリオシド類を粉乳に
添加することにより、免疫機能が未発達な乳児にガング
リオシドをを効に補給し得る粉乳を提供するこができる
。また、ガングリオシド類の添加により、高い活性を持
つ粉乳を作る事ができる。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の特徴は、粉乳にガングリオシド類を添加したこ
とにある。ここでいうガングリオシド類とは、一般式(
NANA)n−Ga l −G 1 c−セラミド(た
だし、式中NANAはN−アセチルノイラミン酸、Ga
lはガラクトース、Glcはグルコース、nはl又は2
の整数を示す)で表されるガングリオシドを意味する。
ガングリオシド類の粉乳に対する添加量は0゜5mg重
量%以上あれば充分な効果があり、特に好ましくは1.
0〜50mg重量%である。50mg重量%を超えても
効果はあまり変わらない。
病原性大腸菌およびロタウィルスを用いて、牛乳ガング
リオシド類の感染防御作用を検討した結果を以下に述べ
る。
単層培養したヒト小腸由来株化細胞407株上に、ガン
グリオシド類2mg!I%を含むトリチウムラベルした
大腸菌懸濁液を加えて、30℃で1時間反応させた後、
細胞に吸着した大腸菌量を液体シンチレーションカウン
ターで測定した。
なお、対照としては、ガングリオシド類を含まない大腸
菌懸濁液を用いて同様の操作を行った。
第1図に示した結果から明らかなように、対照は反応時
間の経過と共に細胞に吸着した大腸菌数が急激に増加す
るのに対して、ガングリオシド類を添加すると細胞に吸
着する大腸菌量が、対照と比べて減少した。
第2図にロタウィルスを用いて同様の試験を行った結果
を示した。この図から、大腸菌と同様にガングリオシド
類によりロタウィルスの細胞付着が阻止されたことが判
る。
次に、育児用粉乳に対して種々のガングリオシド類を添
加配合したものを、試験動物として日令21日のラット
に給与して、感染試験を行った。
すなわち、ガングリオシド類を0〜100mg重量%添
加した粉乳を給与したラットに病原性大腸菌を一定量経
口投与して、下痢の発生率を測定した結果を第1表に示
した。
表から明らかなように、ガングリオシド類を0゜5mg
重量%以上を添加すると、無添加の場合に比べて、病原
性大腸菌による下痢の発生率が低下した。しかし、50
mg重量%より多く配合しても、特に下痢の低下が見ら
れない。
第1表 本発明は、ガングリオシド類を添加配合する粉乳として
は、前述したように免疫機能の未発達な乳児、特に新生
児の感染防御の見地から、主として育児用調製粉乳、未
熟児用粉乳を対象とするものであるが、その他にフォロ
ーアツプミルク、治療用特殊粉乳および一般粉乳も対象
となるのは勿論である。更に、チーズ等の乳製品、健康
食品および一般食料品もガングリオシド類の添加の対象
となり、健康を保持するための生理活性を強化した製品
を得ることが出来る。
〔発明の効果〕 本発明によれば、ガングリオシド類は、前述のとおり、
病原性微生物やウィルスの感染阻止活性を有することか
ら、上述したように、治療用特殊粉乳、フォローアツプ
ミルクおよび一般粉乳に添加することにより、これら粉
乳の生理活性を高めることが可能となった。
以下、実施例を示して本発明を具体的に説明する。
〔実施例〕
班災二虫垂皿起査 牛乳ガングリオシド類を添加した粉乳を給与したラット
を用いて、病原性大腸菌を経口投与し、下痢の発生率を
測定した。
試験方法: 日令7日のラット24匹から成る群を試験動物として用
い、その1群には上記ガングリオシド類添加粉乳を投与
し、他の1群にはガングリオシド類を添加していない現
行の育児用粉乳を投与した。
それぞれの群について、病原性大腸菌を経口投与した後
、その下痢の発生率を測定した。結果を第2表に示した
表にみられるように、ガングリオシド類添加粉乳を投与
した群では、添加しない群より下痢の発生率が有意に低
かった。
第2表
【図面の簡単な説明】
第1図は、ガングリオシド類添加による大腸菌の細胞吸
着阻止の効果を示すグラフ、 第2図は、ガングリオシド類添加によるロタウィルスの
細胞吸着阻止の効果を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ガングリオシド類を添加して成る粉乳 2、ガングリオシド類が、一般式(NANA)n−Ga
    l−Glc−セラミド(ただし、式中NANAはN−ア
    セチルノイラミン酸、Galはガラクトース、Glcは
    グルコース、nは1又は2の整数を示す)で表されるガ
    ングリオシドである特許請求の範囲第1項記載の粉乳。 3、ガングリオシド類の添加量が0.5mg重量%以上
    である特許請求の範囲第1項記載の粉乳。
JP61006285A 1986-01-17 1986-01-17 ガングリオシド添加粉乳 Expired - Fee Related JPH0685684B2 (ja)

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