JPS61152233A - シアル酸類配合粉乳 - Google Patents
シアル酸類配合粉乳Info
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- JPS61152233A JPS61152233A JP59272782A JP27278284A JPS61152233A JP S61152233 A JPS61152233 A JP S61152233A JP 59272782 A JP59272782 A JP 59272782A JP 27278284 A JP27278284 A JP 27278284A JP S61152233 A JPS61152233 A JP S61152233A
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Landscapes
- Dairy Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は栄養及び生理活性を有するシアル酸類の特定量
を配合して成る粉乳に関する。
を配合して成る粉乳に関する。
え敦塵引引函色東
シアル酸類は、血液タンパク質、哺乳動物の乳、特に初
乳などに多く含まれている酸性糖であって、ウィルスレ
セプター、トムセン効果などに関与する糖として近年注
目されている。
乳などに多く含まれている酸性糖であって、ウィルスレ
セプター、トムセン効果などに関与する糖として近年注
目されている。
しかし、シアル酸類を上記天然物から調製することが困
難であって、その入手が容易でないこと、及び上述した
生物活性もin vitroで確認されたものであって
、生体内での活性については未だ確認されていない等の
理由により、シアル酸類を食品へ利用することは行われ
ていないのが現状である。
難であって、その入手が容易でないこと、及び上述した
生物活性もin vitroで確認されたものであって
、生体内での活性については未だ確認されていない等の
理由により、シアル酸類を食品へ利用することは行われ
ていないのが現状である。
明が解゛ しようとする間B怠
本発明者は、人乳、特に初乳に多く含まれているN−ア
セチルノイラミン酸く以下NANAと略記する)の栄養
生理的作用についてラットを対象として検討した結果、
肝臓でのNANAの合成能(VDP−GIcNAc2−
epimeraseなどの酵素によりN−アセチルグル
コサミンから合成される)は出生直後では極端に低く、
成長するに従って徐々に高くなり、一方NANAは組織
中では脳に多く含まれているが、その濃度は出生直後で
は低く、成長とともに急激に増加することから、脳が急
激に発達する新生Qでは多量のNANAを必要とするこ
とが考察された。すなわち、乳児の時期、特に新生児の
時期では、脳などの組織形成に多量のNANAを必要と
するにかかわらず、肝臓でのNANA合成能が未発達で
あるので、それを補なうためには乳から経口的に摂取す
る必要がある。
セチルノイラミン酸く以下NANAと略記する)の栄養
生理的作用についてラットを対象として検討した結果、
肝臓でのNANAの合成能(VDP−GIcNAc2−
epimeraseなどの酵素によりN−アセチルグル
コサミンから合成される)は出生直後では極端に低く、
成長するに従って徐々に高くなり、一方NANAは組織
中では脳に多く含まれているが、その濃度は出生直後で
は低く、成長とともに急激に増加することから、脳が急
激に発達する新生Qでは多量のNANAを必要とするこ
とが考察された。すなわち、乳児の時期、特に新生児の
時期では、脳などの組織形成に多量のNANAを必要と
するにかかわらず、肝臓でのNANA合成能が未発達で
あるので、それを補なうためには乳から経口的に摂取す
る必要がある。
本発明は、叙上の見地に基づいてなされたものであって
、乳児の組織形成上重要な因子であるシアル酸類を粉乳
に配合することにより、肝臓でのNANA合成能が極め
て低い新生児乃至乳児にNANAを有効に補給し得る粉
乳を提供することを主な目的とするものである。なお、
本発明のその他の目的は以下の記載から明らかに成るで
あらう。
、乳児の組織形成上重要な因子であるシアル酸類を粉乳
に配合することにより、肝臓でのNANA合成能が極め
て低い新生児乃至乳児にNANAを有効に補給し得る粉
乳を提供することを主な目的とするものである。なお、
本発明のその他の目的は以下の記載から明らかに成るで
あらう。
以下本発明の詳細な説明する。
光凹p藷基
本発明者の特徴は、粉乳にシアル酸類をシアル酸として
50〜500mg重量%添加、配合したことにある。こ
こでいう“シアル酸類”とはN−アセチルノイラミン酸
(N A N A)及びN−アセチルノイラミン酸結合
オリゴ糖(N A N A結合オリゴ糖)を意味する。
50〜500mg重量%添加、配合したことにある。こ
こでいう“シアル酸類”とはN−アセチルノイラミン酸
(N A N A)及びN−アセチルノイラミン酸結合
オリゴ糖(N A N A結合オリゴ糖)を意味する。
また、ここでいう“粉乳”は、育児用調製粉乳、未熟児
用粉乳のほかにフォローアツプミルク、治療用特殊粉乳
及び一般用粉乳を包含するものである。
用粉乳のほかにフォローアツプミルク、治療用特殊粉乳
及び一般用粉乳を包含するものである。
問題点を解決するための手段
元来、哺乳動物の乳中のオリゴ糖結合型シアル酸含量は
、動物種間及び泌乳期間により大きな相違があるもので
あって、例えばヒト、牛、ラットの乳についてオリゴ糖
結合型NANAの含量を比較した結果は表1に示すとお
りである。
、動物種間及び泌乳期間により大きな相違があるもので
あって、例えばヒト、牛、ラットの乳についてオリゴ糖
結合型NANAの含量を比較した結果は表1に示すとお
りである。
1” (nulヶ。87、。。、4)
表1にみられるように、乳中のオリゴ糖結合型NANA
は常乳より初乳に多く含まれており、ヒトと牛では初乳
及び常乳ともに牛の含量が低い。
は常乳より初乳に多く含まれており、ヒトと牛では初乳
及び常乳ともに牛の含量が低い。
したがって、牛常乳を原料として調製した粉乳には人乳
に比しオリゴ糖結合型NANAの含量は非常に低いこと
が理解される。参考までに市販の育児用調製粉乳中のオ
リゴ糖結合型NANA含量を人乳のそれと対比して示す
と表2のとおりである。
に比しオリゴ糖結合型NANAの含量は非常に低いこと
が理解される。参考までに市販の育児用調製粉乳中のオ
リゴ糖結合型NANA含量を人乳のそれと対比して示す
と表2のとおりである。
表2にみられるように、市販の粉乳中のオリゴ糖結合型
NANA含量は人乳に比し非常に低いことに鑑み、本発
明ではシアル酸類を粉乳に対してシアル酸として50〜
500mg重量%添加配合するものである。
NANA含量は人乳に比し非常に低いことに鑑み、本発
明ではシアル酸類を粉乳に対してシアル酸として50〜
500mg重量%添加配合するものである。
次に、育児用調製粉乳に対して種々の量のシアル酸類を
添加、配合したものを、試験動物としての日令21日の
ラットへ給与した場合における脳へのNANAの取り込
み速度を調べた結果を表3に示す。
添加、配合したものを、試験動物としての日令21日の
ラットへ給与した場合における脳へのNANAの取り込
み速度を調べた結果を表3に示す。
表 3
表3にみられるように、シアル酸類を50mg%(NA
NAとして)以上配合すると無添加の場合に比し、明ら
かに脳へのNANAの取り込みが速くなり、500mg
%の配合で母乳と同程度となる。しかし、500mg%
より多く配合しても特にNANAの取り込みは速くなら
ない。
NAとして)以上配合すると無添加の場合に比し、明ら
かに脳へのNANAの取り込みが速くなり、500mg
%の配合で母乳と同程度となる。しかし、500mg%
より多く配合しても特にNANAの取り込みは速くなら
ない。
本発明は、シアル酸類を添加、配合する粉乳としては、
前述したように、乳児、特に新生児・\のNANA補給
の見地から、主として育児用調製粉乳、未熟児用粉乳を
対象とするものであるが、そのほかにフォローアツプミ
ルク、治療用特殊粉乳及び一般粉乳も対象として包含す
る。シアルM類は、前述のとおり、新生児の脳などの組
織形成に関与するほかに、例えばウィルスによる赤血球
凝集反応や血液タンパク質のホーミング現象(肝臓への
移動)などに関与することが報告されており、生理的に
重要な役割を果していることがら、上述したように治療
用特殊粉乳、フォローアツプミルク及び一般粉乳に配合
することにより、これら粉乳の生物活性を高めることが
可能となる。
前述したように、乳児、特に新生児・\のNANA補給
の見地から、主として育児用調製粉乳、未熟児用粉乳を
対象とするものであるが、そのほかにフォローアツプミ
ルク、治療用特殊粉乳及び一般粉乳も対象として包含す
る。シアルM類は、前述のとおり、新生児の脳などの組
織形成に関与するほかに、例えばウィルスによる赤血球
凝集反応や血液タンパク質のホーミング現象(肝臓への
移動)などに関与することが報告されており、生理的に
重要な役割を果していることがら、上述したように治療
用特殊粉乳、フォローアツプミルク及び一般粉乳に配合
することにより、これら粉乳の生物活性を高めることが
可能となる。
本発明において粉乳に配合するのに用いるシアル酸類は
下記方法により調製し得る。
下記方法により調製し得る。
牛乳のような乳質原料を電気透析により脱塩した後、イ
オン交換樹脂に通してシアル酸結合オリゴ糖を該樹脂に
吸着させ、ついでそれを溶出して得られる液を噴霧乾燥
又は凍結乾燥することにより調製される。なお、シアル
酸結合オリゴ糖の調製法の詳細は特開昭59−1841
97号に開示されている。
オン交換樹脂に通してシアル酸結合オリゴ糖を該樹脂に
吸着させ、ついでそれを溶出して得られる液を噴霧乾燥
又は凍結乾燥することにより調製される。なお、シアル
酸結合オリゴ糖の調製法の詳細は特開昭59−1841
97号に開示されている。
光調!す9缶例と軌果
以下に実施例を示して本発明及びその効果を更に具体的
に説明する。
に説明する。
実施例
■人N人少週裂
牛乳パーミニイト粉100kgを400kgの水に溶解
した溶液を電気透析に付して脱塩した後、アニオン交換
樹脂(アンバーライトERA 410)を充填したカラ
ムに通してNANAを該樹脂に吸着させ、ついで水を通
液してNANA以外の吸着物を流出させた後、塩酸の0
.05〜0.5M溶液を通してNANAを溶出し、(M
られた溶出液を噴首乾燥して、NANA類を10重量%
(N A N Aとして)含有する粉末500gを得た
。
した溶液を電気透析に付して脱塩した後、アニオン交換
樹脂(アンバーライトERA 410)を充填したカラ
ムに通してNANAを該樹脂に吸着させ、ついで水を通
液してNANA以外の吸着物を流出させた後、塩酸の0
.05〜0.5M溶液を通してNANAを溶出し、(M
られた溶出液を噴首乾燥して、NANA類を10重量%
(N A N Aとして)含有する粉末500gを得た
。
粉1仝Ω添迦、配合
上記のようにして調製したNANA類粉末を現行の育児
用粉乳に対して1重量%添加してNANAとして100
mg重量%になるように配合した。
用粉乳に対して1重量%添加してNANAとして100
mg重量%になるように配合した。
NANA配合′乳の栄」1野4M
上述のようにして得られたNANA配合粉乳を、ラット
を試験動物として用いて給与し、脳中のNANA量を測
定した。
を試験動物として用いて給与し、脳中のNANA量を測
定した。
試験方法:
日令7日のラット24匹から成る群を試験動物として用
い、その1群には上記N A N A IN配合粉乳を
投与し、他の1群にはNANA類を配合していない現行
の育児用粉乳を投与し、残りの1群は母乳咄育を行なっ
た。それぞれの群について14日目、21日目、28日
目及び35日目に各6匹宛を殺し、脳中のNAN入量を
測定した。結果は添付図に示すとおりである。
い、その1群には上記N A N A IN配合粉乳を
投与し、他の1群にはNANA類を配合していない現行
の育児用粉乳を投与し、残りの1群は母乳咄育を行なっ
た。それぞれの群について14日目、21日目、28日
目及び35日目に各6匹宛を殺し、脳中のNAN入量を
測定した。結果は添付図に示すとおりである。
図にみられるとおり、NANA類配合粉乳を投与した群
では、配合しない群より成長の早い時期に脳中のNAN
A量が一定となり、母乳噛育群に近い量となったことが
わかる。
では、配合しない群より成長の早い時期に脳中のNAN
A量が一定となり、母乳噛育群に近い量となったことが
わかる。
図は本発明の実施例に示したNANA類配合育児用粉乳
とN’ANA類無配合育児粉乳をそれぞれ投与したラッ
ト群及び母乳噛育のラット群の各々について脳中のNA
NA量の経時的変化を示したものである。
とN’ANA類無配合育児粉乳をそれぞれ投与したラッ
ト群及び母乳噛育のラット群の各々について脳中のNA
NA量の経時的変化を示したものである。
Claims (3)
- (1)シアル酸類をシアル酸として50〜500mg重
量%配合して成る粉乳。 - (2)シアル酸類がN−アセチルノイラミン酸である特
許請求の範囲第(1)項記載の粉乳。 - (3)シアル酸類がN−アセチルノイラミン酸結合オリ
ゴ糖である特許請求の範囲第(1)項記載の粉乳。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59272782A JPS61152233A (ja) | 1984-12-26 | 1984-12-26 | シアル酸類配合粉乳 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59272782A JPS61152233A (ja) | 1984-12-26 | 1984-12-26 | シアル酸類配合粉乳 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61152233A true JPS61152233A (ja) | 1986-07-10 |
JPS6365285B2 JPS6365285B2 (ja) | 1988-12-15 |
Family
ID=17518670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59272782A Granted JPS61152233A (ja) | 1984-12-26 | 1984-12-26 | シアル酸類配合粉乳 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61152233A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62166841A (ja) * | 1986-01-17 | 1987-07-23 | Hajime Hasegawa | ガングリオシド添加粉乳 |
JPS62208261A (ja) * | 1986-02-04 | 1987-09-12 | Hajime Hasegawa | シアル酸類を活性成分とする食品添加剤 |
JP2012508000A (ja) * | 2008-11-10 | 2012-04-05 | ネステク ソシエテ アノニム | シアル酸を生成する細菌 |
CN103431051A (zh) * | 2013-08-06 | 2013-12-11 | 东北农业大学 | 一种含唾液酸婴儿配方奶粉的干法制备方法 |
EP1811868B1 (en) | 2004-10-13 | 2018-08-15 | MJN U.S. Holdings LLC | Compositions and methods of formulation for enteral formulas containing sialic acid |
CN111449139A (zh) * | 2020-04-08 | 2020-07-28 | 杭州联星贸易有限公司 | 一种含n-乙酰神经氨酸的配方驴奶粉 |
-
1984
- 1984-12-26 JP JP59272782A patent/JPS61152233A/ja active Granted
Cited By (7)
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JPS62208261A (ja) * | 1986-02-04 | 1987-09-12 | Hajime Hasegawa | シアル酸類を活性成分とする食品添加剤 |
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