JPS62156951A - 塩化ビニル系樹脂積層品 - Google Patents

塩化ビニル系樹脂積層品

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JPS62156951A
JPS62156951A JP29888885A JP29888885A JPS62156951A JP S62156951 A JPS62156951 A JP S62156951A JP 29888885 A JP29888885 A JP 29888885A JP 29888885 A JP29888885 A JP 29888885A JP S62156951 A JPS62156951 A JP S62156951A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野1 本発明は塩化ビニル系樹脂成形品に表面処理を施してな
る塩化ビニル系樹脂積層品に関するものである。更に詳
しくは耐汚染性、耐久性に優れた塩化ビニル系樹脂積層
品に関する。
「従来の技術」 塩化ビニル系樹脂成形品は、原料塩化ビニル系樹脂に可
塑剤、安定剤、滑剤、紫外線吸収剤、防曇剤、帯電防止
剤、着色剤、顔料、改質合成O(脂環各種添加剤を適宜
配合し、成形することによって得られる。その性質は、
透明である、各種の硬さをもたせることが出来る、着色
が容易である、高周波加熱による融着が出来る、熱可塑
性で成形加工が容易である等があげられる。その結果、
塩化ビニル系樹脂成形品は、日用雑貨はらとより、玩具
、文具、医療器具、食品包装材、電線被覆材、建築・建
設・土木用資材、農業用被覆材等に広く使用されでいる
これら塩化ビニル系樹脂成形品はそれに添加された可塑
剤、安定剤等の各種添加剤が、時間の経過とともに成形
品表面に移行しにしみ出し、あるいは成形品表面が他の
物体と密着した場合に、成形品内部の物質が他の物体に
移行する、あるいは他の物体内部の物質が成形品に移行
する現象が発生し、特に汚れ等の外観の変化、変質、衛
生上の問題、耐久性の低下等の不都合をひきおこすこと
がある。
これら塩化ビニル系樹脂成形品のもつ欠点を改良する方
法の−っとして従来、フッ素系樹脂を積層する技術があ
る。
フッ素系樹脂は他のプラスチックと比較して耐汚染性や
非粘着性、耐候性等が非常に優れていることから、塩化
ビニル系樹脂成形品表面にフッ素系樹脂を積層する試み
がなされて外た。
しかしながら、7ツ素P、11脂は本来非粘着性のため
に、他基材との接着が困難である。このため、フッ素系
樹脂と他の基材との接着性を改良するため従来から種々
の方法が検討されている。例えば、7ツ素系崩脂と他基
材とを接着性樹脂で接着する方法が提案されている。例
えば特定のエチレン−エチルアクリレート共重合体やエ
チレン−酢酸ビニル共重合体またはそれらの変性物(特
開昭56−86748号公報、特開昭57−1264.
5号公報参照)、エポキシ基含有ポリオレフィン(特開
昭57−8155号公報、特開昭57−212055号
公報参照)、7ツ化ビニリデンをグラフトした共重合体
とメチルメタクリレート系重合体との樹脂組成物(特開
昭57−12646号公報参照)等の接着性樹脂が知ら
れている。さらに、部分的に改質したエチレン重合体及
びアルキルアクリレート重合体からなる重合体を用いる
ことにより、7ツ素系樹脂と他基材との接着性を改善す
る方法が開示されでいる。しかしながら、塩化ビニル系
樹脂成形品においては、一般に可塑剤等の添加剤による
成形品表面への移行、噴き出しの影響で、これら接着性
樹脂を介してフッ素系樹脂との固着一体化は実用的に充
分なものではなかった。
他方、塩化ビニル系樹脂層に熱可塑性アクリル樹脂を7
エノール樹脂、エポキシ樹脂、酢酸ビニルー塩化ビニル
共重合体樹脂及びウレタン樹脂の一種以十で変性又は清
1合した合成樹脂プライマーを塗装した後、フッ素系樹
脂塗料を塗布する方法が提案されている(特開昭57−
167251号公報参照)。
[発明が解決しようとする問題点] かかる状況にあって、本発明者らは、アクリル系樹脂と
フッ素系樹脂を用いて塩化ビニル系樹脂成形品表面から
の添加剤の浸出、移行、汚れを、成形品の組成、断面形
状、あるいは大トさに起因する制約によって影響を受け
ることなく、効果的に阻11−する方法を検討した。
[問題点を解決するための手段1 本発明者らは塩化ビニル系樹脂成形品表面に特定の1成
からなるアクリル系樹脂被膜層を形成し、しかるのち7
ツ素系樹脂被膜層を形成すると塩化ビニル系樹脂成形品
とフッ素系樹脂との接着性及び適応性もよく基体成形品
表面からの添加剤の浸出が効果的にに1t−され、耐汚
染性が飛躍的に向−ヒすることを知り、本発明を完成し
た。
すなわち本発明の要旨は、塩化ビニル系樹脂成形品表面
に、5〜40重量%がヒドロキシアルキル(メタ)アク
リレートモノマー、0〜20重量%が分子内に1個もし
くは2個以上のカルボキシル基を含むα、β−不飽和カ
ルボン酸及び残部がこれら化合物と共重合可能な他のビ
ニル系化合物からなるモノマー成分を共重合して得られ
たアクリル系樹脂層が、更にその上に7ツ素系樹脂層が
形成されている事を特徴とする塩化ビニル系樹脂積層品
にある。
以下に本発明の詳細な説明する。
本発明において塩化ビニル系樹脂とは、ポリ塩化ビニル
のほか、塩化ビニルが主成分を占める共重合体を含む。
塩化ビニルと共重合しうる単量体化合物としては、塩化
ビニリデン、エチレン、プロピレン、アクリロニトリル
、マレイン酸、イタコン酸、アクリル酸、メタアクリル
酸、酢酸ビニル等があげられる。これら塩化ビニル系樹
脂は、乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法、塊状重合
法等の従来公知の製造法のうち、いずれの方法によって
製造されたものであってもよい。
−1−記塩化ビニル系樹脂には、樹脂100重量部に対
して1〜60重量部の可塑剤を配合する。可塑剤の配合
量を一]−の範囲とすると、成形品は機械的性質、柔軟
性等の優れたものとなり好ましい。
使用しうる可塑剤としては、ジオクチル7タレート、ジ
ブチル7タレート、ブチルベンジル7タレート、ジベン
ジル7タレート、ジイソデシル7タレート、ジドデシル
7タレート、ノウンデシル7タレート等の7タル酸エス
テル類:アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジ−n−ブ
チル、セバシン酸ジブチル等の脂肪族二塩基酸エステル
類:ペンタエリスリトールエステル、ジエチレングリコ
ールベンゾエート等のグリコールエステル類ニアセチル
リシノール酸メチル等の脂肪酸エステル類二 トリクレ
ジルホスフェート、)+7フエニルホス7エート等のり
ん酸エステル類:エポキシ化大吸油、エポキシ化アマニ
油等のエポキシ化油ニアセチルトリブチルシトレート、
アセチルトリオクチルシトレート、トリー11−ブチル
シトレート等のクエン酸エステルM: トリアルキルト
リメリテート、テトラ−11−オクチルピロメリテート
、ポリプロピレンアジベート、その他ポリエステル系等
の種々の構造の可塑剤があげられる。
塩化ビニル系樹脂には、可塑剤のほか、必要に応じて、
通常の各種樹脂添加物、例えば熱安定剤、滑剤、帯電防
止剤、防曇剤、紫外線吸収剤、光安定剤、染料・顔料等
を配合することができる。
使用しうる熱安定剤としては、ステアリン酸カルシウム
、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸鉛、ステアリン酸バ
リウム、ステアリン酸カドミウム、リシノール酸バリウ
ム等の金属石けん類二三塩基性硫酸鉛、二塩基性亜リン
酸鉛、ジブチルすずラウレート、ジブチルすずシマレー
ト、ジー11−オクチルすずメルカプタイド、ジメチル
すずメルカプタイドのような有機すず化合物等が挙げら
れる。
使用しうる滑剤としては、ステアリン酸、パルミチン酸
、ミスチリン酸等の脂肪酸系滑剤ニステアリン酸アミド
、パルミチン酸アミド、メチレンビスステアロアミド、
エチレンビスステアロアミ=7= ド等の脂肪酸アミド系滑剤ニブチルステアレート、ブチ
ルパルミテート等のエステル系滑剤、あるいはポリエチ
レンワックス、流動パラフィン等があげられる。
使用しうる帯電防11−.剤ないし防曇剤としては、ソ
ルビタンモノステアレート、ソルビタンモノパルミテー
ト、ソルビタンモノベンゾエート等のソルビタン系界面
活性剤:グリセリンモノラウレート、ジグリセリンモノ
バルミテート、グリセリンモノステアレートなどのグリ
セリン系界面活性剤:ポリエチレングリコールモノステ
アレート、ポリエチレングリコールモノパルミテートな
どのポリエチレンゲルコール系界面活性剤=アルキルフ
ェノールのアルキレンオキサイド付加物:ソルビタン/
グリセリンの縮合物と有機物とのエステル等があげられ
る。
使用しうる紫外線吸収剤としては、ベンゾエート系紫外
線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾ) 
IJアゾール系系外外線吸収剤シアノアクリレート系紫
外線吸収剤、フェニルサリシレー〇− 一ト系紫外線吸収剤等に分類されるものがあげられる。
使用しうる光安定剤としては、4−(yx=ルアセトキ
シ)−2,2,6,6−テトラメチルビベリジン、4−
(フェニルアセトキシ)−2,2,6,6−テトラメチ
ルビペリジン、トリス−(2,2,6゜6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)トリアジン−2,4,6−)リカ
ルボキシレート等のヒングードアミン系化合物があげら
れる。
これら各種樹脂添加物は、通常の配合量、例えば基体塩
化ビニル系樹脂100重量部当り、5重量部以下の範囲
で選ぶことがで終る。
基体塩化ビニル系樹脂に可塑剤、各種樹脂添加物を配合
するには、通常の混合・配合技術、例えばリボンブレン
グー、バンバリーミキサ−、スーパーミキサー、ヘンシ
ェルミキサーその他従米がら知られている配合機、混合
機を使用すればよい。
このようにして得られた樹脂組成物を成形加工するには
、それ自体公知の方法、例えば溶融押出成形法(T−グ
イ法、インフレーシタン法、吹込・  成形法を含む)
、溶液流延法、カレンダー成形法、射出成形法を採用す
ればよい。
本発明においてアクリル系樹脂とは、ヒドロキシアルキ
ル(メタ)アクリレート5 =、 40重礒%、分子内
に1個もしくは2個以−1−のカルボキシル基を含む、
α、β−不飽和カルボン酸化合物0・し20重量%及び
これら化合物と共重合可能な他のビニル系化合物とを共
重合して得られる重合体をいう。
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類としては、
ヒドロキシメチルアクリレート、ヒドロキシメチルメタ
クリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピルアクリレート、2−ヒドロキシブロビルメタクリレ
ート、3−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−ヒド
ロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシブチル
アクリレート、2−ヒドロキシブチルメタクリレート、
4−ヒドロキシブチルアクリレート、4−ヒドロキシブ
チルメタクリレート、2−ヒドロキシペンチルアクリレ
ート、2−ヒドロキシペンチルメタクリレート、6−ヒ
ドロキシへキシルアクリレート、6−ヒドロキシへキシ
ルメタクリレート等があげられる。
このヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類のアク
リル系樹脂中で占める割合が5重量%より少ない場合は
、有機溶媒との溶解性、基体成形品との密着性及び可塑
剤移行抑制効果を充分に発揮し得ないので好ましくない
。他方、40重量%より多い場合にはコスト高となりコ
スト1ユ昇に較べて得られる効果は大きくないので好ま
しくない。
分子内に1個もしくは2個以−Lのカルボキシル基を含
むα、β−不飽和カルボン酸化合物としては、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、アコニッ
ト酸、クロトン酸、a−メチレンクルタロ酸等があげら
れる。これら化合物を、前記ヒドロキシアルキル(メタ
)アクリレート類と併用すると、アクリル樹脂と塩化ビ
ニル系樹脂成形品との密着性が向上し、成形品同士が付
着し合う(ブロッキングする)性質を抑制する効果を発
揮する。これら化合物の使用量は、20重量%までであ
る。これ以−I;であると、成形品が水分で濡れている
ときに成形品同士が付着し合う性質(湿潤時のブロッキ
ング性)が強化されるので、好ましくない。
残部を構成する前記化合物と共重合可能な他のビニル系
化合物としては、メチルアクリレ−11エチルアクリレ
ート、I+−プロピルアクリレート、1−プロピルアク
リレート、11−ブチルアクリレート、1−ブチルアク
リレート、シクロヘキシルアクリレート、2−エチルへ
キシルアクリレート、デシルアクリレート、ドデシルア
クリレート、トリデシルアクリレート、ステアリルアク
リレート等のようなアクリル酸のC1〜C22のアルキ
ルエステル類:メチルメタクリレート、エチルメタクリ
レート、11−プロピルメタクリレート、1−プロピル
メタクリレート、n−ブチルメタクリレート、1−ブチ
ルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、2
−エチルへキシルメタクリレート、デシルメタクリレー
ト、ドデシルメタクリレート、トリデシルメタクリレー
ト、ステアリルメタクリレート等のようなメタクリル酸
のC1〜C22のアルキルエステル類:スチレン、アク
リロニトリル、メタクリレートリル、酢酸ビニル、プロ
ピオン酸ビニル、アクリルアミド、メタクリルアミド、
n−ブトキシアクリルアミド、I+−ブトキシメタクリ
ロアミドなどをあげることができる。
塩化ビニル系樹脂成形品の表面に被覆を形成するための
アクリル系樹脂は、上記単量体の1種もしくは2種以上
を所定量組み合せて有機溶媒とともに重合缶に仕込み、
重合開始剤、必要に応じて分子量調節剤を加えて、撹拌
しつつ加熱し、重合する。この際、使用しうる重合開始
剤としては、a、a−アゾビスイソブチロニトリル、ベ
ンゾイルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイ
ド等のラジカル生成触媒があげられ、分子量調節剤とし
てはブチルメルカプタン、■1−ドデシルメルカプタン
、tert−ドデシルメルカプタン、β−メルカプトエ
タノール等があげられる。
塩化ビニル系樹脂成形品表面に形成するアクリル系樹脂
の被膜は、アクリル系樹脂を有機溶媒に溶解して塗布す
るのがよい。
アクリル系樹脂を溶解するための有機溶媒としては、ア
クリル系樹脂の製造の際に使用する溶媒と同じであって
よい。貝8体的には、アルコール類では、例えばメタノ
ール、エタノール、n−プロパノ−/に、インプロパツ
ール、n−ブタノール、5ec−ブタノール、1.er
l−ブタ7−ル、11−アミルアルコール、イソアミル
アルコール、tert−アミルアルコール、I+−ヘキ
シルアルコール、シクロヘキサノール等があげられる。
上記アルコール類のほか、酢酸エチル、メチルエチルケ
トン、テトラヒドロ7ラン、ヘキサン、トルエン、キシ
レン、クロロホルム等があり、これらは1種もしくは2
種以上混合しで使用することができる。
上記のアクリル系樹脂を塗布し塩化ビニル系樹脂成形品
表面に被膜を形成するには、成形品の形状に応じて公知
の各種方法が適用される。例えば、溶液状態で被膜を形
成する場合は、バーコード法、ドクターブレードコート
法、グラビアロールツー1−法、エヤナイフコート法、
リバースロールコート法、ディプコート法、カーテンロ
ールコート法、スプレィコート法、ロッドコート法等の
塗布方法が用いられる。また、溶液状態とせずアクリル
系樹脂単独の被膜を形成する場合は、押出し法、押出し
コーティング法、押出しラミネート法、ラミネート法が
用いられる。
被膜形成法として、塗布方式を用いた場合の溶剤の乾燥
方法としては、例えば自然乾燥法、熱風乾燥法、赤外線
乾燥法、遠赤外線乾燥法等があるが、これらの乾燥法を
用いて50〜150℃に30秒から5分間保持すればよ
い。
アクリル系樹脂を塩化ビニル系樹脂成形品の表面に塗布
して被膜とする場合の塗布量は、アンダーコートを施す
場合、そのコート分を別にして、塗布方式で、乾燥同化
後の量として、0.1g/In2〜10g/「112の
範囲とするのが好ましい。
10g/+o2より多い場合には、コスト高となりコス
ト上昇に較べて得られる効果は大すくないので好ましく
ない。
本発明で用いることので鰺るフッ素系樹脂としでは、例
えば7ツ化ビニル、7ツ化ビニリデン、三7ツ化塩化エ
チレン、四7)化エチレン等の単ai1体:47フ化エ
チレンーエチレン、三7フ化塩化エチレンーエチレン、
47ツ化エチレン−67フ化プロピレン、47ツ化エチ
レン−パークロロアルキルビニルエーテル等の共111
体: 7フ化アルキルアクリレ一トラングム共重合体:
7ツ化アルキルアクリレートアルキル(メタ)アクリレ
ートブロック共重合体:フルオロオレフインー炭化水素
系ビニルエーテルモノマー交互共重合体:上記フッ素系
単量体の中から選ばれる2種以上の単量体からなる共重
合体二上記フッ素系単量体の中から選ばれる1種以−L
の単量体とフッ素を含有しない共重合可能な単量体から
なる共重合体二上記フッ素系重合体の一部を改質もしく
は変性した重合体:その他、上記フッ素系重合体の混合
物、さらに他の熱可塑性樹脂との混合物等がある。
これらフッ素系樹脂には、もちろん通常配合される各種
添加剤や顔料を配合することも可能である。
塩化ビニル系樹脂成形品表面にすでに形成されたアクリ
ル系樹脂面に更に形成するフッ素系樹脂の被膜は、フッ
素系樹脂を有機溶媒に分散および/または溶解して塗布
するのがよい。
有機溶媒としては、例えば脂肪族炭化水素ではへブタン
、シクロヘキサン等:芳香族炭化水素ではベンゼン、ト
ルエン、キシレン、ナフタレン等:アルコール類ではメ
タノール、エタノール、プロパツール、t−ブチルアル
コール、ポリオキシエチレンゲルコール、ジエチレング
リコール等:ハロゲン化炭化水素ではクロロホルム、四
塩化炭素、四臭化炭素、ブロムトリクロルメタン、クロ
ルベンゼン、クロルトルエン、ジクロルベンゼン等:ケ
トン類ではアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン等:エステル類ではメチルアセテート、エ
チルアセテート、アリルアセテート、エチルステアレー
ト等:アミン類ではトリメチルアミン、ジフェニルアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン等:その他ジメチルホルム
アミド、ジオキサン、ノエチルエーテル、ノエチレンジ
チオ゛  グリコール、ジアセlンアルコール、ベンゾ
ニトリル、ジメチルスルホキサイド等があり、これらは
単独もしくは2種以1ユの併用で使うことができる。上
記フッ素系樹脂を塗布しアクリル系樹脂面に被膜を形成
するには、成形品あ形状に応じてアクリル系樹脂を塗布
した時と同様の公知の各種方法が適用される。
被膜形成法として塗布方式を用いた場合の溶剤の乾燥方
法も同様にアクリル系O(脂の溶剤を乾燥した時と同様
の方法が適用される。
「作用」 本発明に係る塩化ビニル系樹脂成形品は、表面にアクリ
ル系樹脂の被膜層が形成されており、続いてその−1−
に77素系樹脂の被膜層が形成されでいるので、基体樹
脂中に配合されている可塑剤、界面活性剤、液状安定剤
といった添加剤の成形品表面への移行滲出を抑制するこ
とができる。さらに、最外表面がフッ素系樹脂被膜層で
構成されているので耐候性及び耐汚染性に非常に優れて
いる。
「実施例」 以下に実施例を用いて更に詳しく説明する。
軟−貿−塩化−ず−冊)と11脂−7−イ涛y−−1闘
−重量部 ポリ塩化ビニル樹脂(rs=1300)  100ジオ
クチル7タレート        45Fリクレジルホ
ス7エー1       5エポキシ系可塑剤 (商品名エピコート828)       28a/Z
n系液状複合安定剤      1.5Ba/2.n系
粉末複合安定剤      0.6紫外線吸収剤 (2−ヒドロキシベンゾフェノン)  0.6光安定剤
(4−(7ヱニルアセトキシ)−2゜2.6.6−テト
ラメチルピベリジン)0.4ソルビタンモノステアレー
ト     2.0上記組成物をヘンシェルミキサーに
て混合し、175℃に保った6インチミルロール−Lで
混練り後、180℃に保った6インチカレンダーにスト
ックを供給して厚み0.15m/vlのフィルムを調製
した。これをフィルム1とする。
上記組成からトリクレジルホスフェートを除いた組成物
について、同様の手順により厚み0.15翔/輸のフィ
ルムを調製した。これをフィルム2とする。
アーが?−リーユ?と、洒S、W、U旨−27−1−1
1L−A、温度計、撹拌機、還流冷却器および仕込用ノ
ズルを備えた反応器に、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート15重量部、アクリル酸5重量部、メチルメタア
クリレート45重量部、+1−ブチルアクリレート35
重量部、ベンゾイルパーオキサイド1重量部、イソプロ
ピルアルコール200重量部を仕込み、窒素ガス気流中
で撹拌しつつ、80℃で7時間反応させ、アクリル系樹
脂溶液を得た。これをアクリル系樹脂(A)とする。
B、A項に記載した例で使用したのと同じ反応器に、2
−ヒドロキシプロピルアクリレート10重量部、メタア
クリル酸3重量部、メチルメタアクリレート60重量部
、ブチルメタアクリレート27重量部、ベンゾイルパー
オキサイド1重量部、)nyエン50重N部、イソプロ
ピルアルコール150重量部を仕込み、A項に記載した
のと同様の手順で反応させ、アクリル系樹脂溶液を得た
これをアクリル系樹脂(B)とする。
7:(ソk〕\j腎」酊:〉3Q−7,L男フ4−卵t
−脂−被−牒391杉J戊−前記、アクリル系樹脂溶液
(A)、(B)に、それぞれ、イソプロピルアルコール
を加えて、溶液中のアクリル系樹脂の濃度を15%に調
製したものを、前記フィルム1に#5バーコーターを用
いて、各々塗布し、塗布したフィルムを120℃で1分
間保持して、溶剤を飛散させた。得られた各フィルムの
被膜の量は約1.5g/va”であった。得られたフィ
ルムをそれぞれフィルム3及びフィルム4とする。
同様の手順により、フィルム2にアクリル系樹脂溶液(
A)の塗布液を塗布し、被膜を形成させた。
この時得られたフィルムをフィルム5とする。
フィルに聚里仝p三Iす1辷入団訓111生組比較例と
して大日本インキ化学(株)製エポキシ系樹脂塗料エビ
クロン860−90Xに、キジロールを加えて、溶液中
のエポキシ系樹脂の濃度を15%に調製し、フィルム1
に#5バーコーターを用いて塗布し、塗布してフィルム
を120°Cで1分間保持して、溶剤を飛散させた。得
られたフィルムの被膜の量は約1.5g/+02であっ
た。この時得られたフィルムをフィルム6とする。
7フ[1% 、t14i、l]¥i被−腺−の、JF珂
或−前記フィルム1、及び3〜6の各樹脂被膜形成面に
、フッ素系0(脂塗料を、製膜後の0(薄被膜の量が約
1g/m2になるようにバーコーターで塗布した。そし
て、塗布したフィルムを100℃で1分間保持し、フッ
素系樹脂塗膜を形成した。
フッ素系樹脂塗料として次の4種類のものを用いた。
・カイナー202 (ペンウォルト社製)◆コピマーF
R8−1 (三菱油化ファイン(株)製) ・ルミフロンLF−200(旭硝子(株)製)・ユニ7
0ンK(日本ペイン)(株)I)以上のようにして得た
フィルムそれぞれについて性能を以下のような評価法に
よって評価しその結果を第1表にまとめた。
性能−秤一値私一 密着性 成形品の被膜を形成した面にセロハンテープを接着し、
このセロハンテープを剥した時に、被膜の剥離状況を肉
眼で観察した。
結果を第1表に示す。この評価基準は、次のとおりであ
る。
◎・・被膜が全く剥離せず、完全に残ったもの。
○・・被膜の2/3以」―が剥離せず残ったもの。
△・・被膜の2/3以上が剥離したもの。
×・・被膜が完全に剥離したもの。
透明性とクラック 名古屋市内で、南に面した45°の傾斜をもつ暴露試験
台上へ2年間(昭和58年9り〜昭和60年9月)展張
したのち、フィルムを回収し、波長555n111にお
ける光線透過率Tx(%)を、分光光度計を用いて測定
した。透明性の低下は、主にフィルム表面に蓄積する煤
塵によるものであった。表示は次の区分によった。
◎・ ・ ・Ta2O 0・ ・ ・ 80〉Ta7O △ ・ ・ ・ 70 〉T また、試験フィルム−Hに発生した塗膜のクラックの状
況を次の区分で示した。
◎・・クラックの発生が認められないもの。
O・・       わずかに認められるもの。
Δ・・        かなり認められるもの。
耐汚染性 試験フィルムの被膜面に、各汚染物質を付着させ、24
時間室温に放置したのち、汚染物質を脱脂綿でふき取っ
て、痕跡を観察した。
表記は、次の区分による。
痕跡の認められないもの      ◎わずかに認めら
れるもの      O明瞭に認められるもの    
   Δ可塑剤移行性 試験フィルムの被膜面と、ポリスチレンシートを接触さ
せ、アルミ箔に包んで2 kH/ 100 can2の
荷重下、50℃で3日間放置した。放置前後のポリスチ
レンシートの重量増加分(Wmg/ 1000m2)を
可塑剤移行量とし、次の区分によって表記した。
2>W         ◎ 10〉W≧2    0 W≧10       Δ 「効果」 実施例からもあきらかなように、本発明による塩化ビニ
ル系樹脂積層品は耐汚染性及び耐候性に非常に優れてい
る。
したがって、基体として塩化ビニル系樹脂を使った例え
ば床材、壁材、デスクマット、電線用被覆材等の成形品
の表面の汚染、粉塵、塵芥の付着を防止することができ
、美麗な外観を長期間維持することができる。
又、塩化ビニル系樹脂成形品が、屋外に展張される太陽
光線透過性の要求される農業用の被覆材の場合には、防
塵性が持続されるので、透明性がいつまでも失われるこ
とがなく植物の生育に好影響をもたらす。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塩化ビニル系樹脂成形品表面に、5〜40重量%
    がヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートモノマー、
    0〜20重量%が分子内に1個もしくは2個以上のカル
    ボキシル基を含むα,β−不飽和カルボン酸及び残部が
    これら化合物と共重合可能な他のビニル系化合物からな
    るモノマー成分を共重合して得られたアクリル系樹脂層
    が、更にその上にフッ素系樹脂層が形成されている事を
    特徴とする塩化ビニル系樹脂積層品
  2. (2)塩化ビニル系樹脂成形品が可塑剤、安定剤、滑剤
    及び紫外線吸収剤その他添加剤を含む事を特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の塩化ビニル系樹脂積層品
  3. (3)塩化ビニル系樹脂成形品がリン酸エステルを含有
    する事を特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項記
    載の塩化ビニル系樹脂積層品
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