JPS62156124A - 熱硬化性樹脂をバインダ−とする炭素、黒鉛前駆体 - Google Patents

熱硬化性樹脂をバインダ−とする炭素、黒鉛前駆体

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JPS62156124A
JPS62156124A JP60297414A JP29741485A JPS62156124A JP S62156124 A JPS62156124 A JP S62156124A JP 60297414 A JP60297414 A JP 60297414A JP 29741485 A JP29741485 A JP 29741485A JP S62156124 A JPS62156124 A JP S62156124A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規な熱硬化性樹脂をバインダーとする炭素、
黒鉛前駆体に関するものである。
(従来の技術) 従来、炭素、黒鉛前駆体としては、バインダー或いは含
浸剤にフェノール樹脂、フラン樹脂等や、これらの変性
物等の熱硬化性樹脂を用いたものが知られている。また
、熱硬化性樹脂ではないが石炭系若しくは石油系の重質
油、タール、ピッチ等をバインダーとして用い、これを
酸化剤等により不融化(実質的な熱硬化性化)したもの
が一般的に知られている。これら従来の炭素、黒鉛前駆
体については、骨材とバインダーとの結合は物理的接着
に依存している。
そして、フェノール樹脂、フラン樹脂等の熱硬化性樹脂
をバインダーとする炭;k、黒鉛前駆体、或いはこれを
炭化した炭素材に、繰り返しフェノール樹脂な含浸−焼
成することにより炭素、黒鉛材料の密度や不浸透性を高
め得ることが特開昭53−37713号公報に開示され
ている。また、タール、ピッチ等をバインダーとして成
る炭素。
黒鉛前駆体にジニトロナフタレン等の芳香族二1・口止
合物を添加剤として加えることにより不融化を促進し、
前駆体の炭化収率な高め得ることが特公昭53−357
92号及び特開昭52−31996号公報に開示されて
いる。また、タール、ピッチ等をバインダーとして成る
炭素、黒鉛前駆体を空気中で加熱処理することにより不
融化する方法が特開昭56−134507号公報に開示
されている。さらに、炭酸カルシウム、及び重炭酸ナト
リウムを添加剤として加えることにより、タール、ピッ
チの流動を阻IFシ、モザイク化させることが特公昭5
3−35793号公報に開示されている。
(発明か解決しようとする問題点) ところで、炭素、黒鉛前駆体を構成するバインダーに熱
硬性樹脂を使用することは、成形、焼成工程を容易なも
のにでき、そのコストを低減させるために有効な手段で
ある。しかしながら、フェノール樹脂、或いはフラン樹
脂等の熱硬化性樹脂をバインダー或いは含浸剤として用
いた場合には、以後の焼成、黒鉛化後に現われる物理的
な性質か著しく制限される欠点、すなわち、これらの樹
脂から得られる炭素、黒鉛質にあっては、極めて黒鉛化
性の低い炭素、黒鉛材料しか得られず、又、炭化収率か
低いため含浸−焼成を繰り返さねばならない等の製造ト
の欠点を有していた。
また、炭素、黒鉛前駆体を構成するバインターにタール
、ピッチ等を使用する際に不融化を促進する添加剤とし
てジニトロナフタレン等の芳香族ニトロ化合物を用いる
場合におい′Cは炭化収率の向上等の利点はあるものの
、有毒ガスを発生したり、焼成、黒鉛化後の材質が、難
黒鉛化性化してしまうという欠点を有していた。
さらに、タール、ピッチ等をバインダーとして使用する
場合には、イオウ、酸妻などの酸化剤による不融化か必
要てあり、このため難黒鉛化性となり、敢えて易黒鉛化
性化しようとする場合、すなわち前記不融化(実質的な
熱硬化性化)を行なわない場合には、焼1!を過程にお
いて成形体に変形が起こったり1重力方向へのピッチの
移動にともなう特性の不均一性はさけられない。このた
め不融化処理が必要となるが、不融化を行なうことによ
って、ピッチ等の本来の黒鉛化性が著しくそこなわれ、
難黒鉛化性の炭素、黒鉛材料しか得られないという欠点
を有していた。
また、従来の多くの炭素、黒鉛前駆体においては、骨材
とバインダーとの結合か物理的接着(アンカー効果)に
依存していることがら、これを焼成、黒鉛化することに
よって(艷)られる炭素、黒鉛材料には強度的な限界か
あった。
本発明はこのような事情に鑑みなされたちのてあり、炭
化収率な犠牲にすることなく黒鉛化性を自由に制御する
ことがてき、また従来のタール、ピッチ等をバインダー
とした場合の不均一性の問題を解消することがてさ、し
かも各種成形方法に適用することができ、さらに結合強
度の優れた炭素、黒鉛材料を製造することのできる炭素
、黒鉛前駆体を提供しようとするものである。
(問題点を解決するための手段及び作用)すなわち、本
発明に係る炭素、黒鉛前駆体は、主として二環以上の縮
合多環芳香族化合物と、ヒドロキシメチル基、ハロメチ
ル基のいずれか少なくとも一種の基を二個以上有する一
環または二環以上の芳香環から成る芳香族架橋剤と、酸
触媒とが反応して成る熱硬化性樹脂組成物からなるバイ
ンダーと、表面官ず針基を有する骨材とが、骨材とバイ
ンターとの界面において、表面処理剤若しくは添加剤を
介して結合して成るものてあり、このため前駆体の焼成
過程においてはバインダーと骨材とは一体化し炭化して
いく、さらに前記縮合多環芳香族化合物の種類を変える
ことにより、或いは前記芳香族架橋剤及び前記酸触媒の
雀を変えることにより、焼成、黒鉛化後の黒鉛化性を制
御することができ、しかも結合強度に優れた炭素、黒鉛
材料を得ることのできる炭素、黒鉛前駆体である。
以下、この炭素、黒鉛前駆体について、バインダーの熱
硬化性組成物を構成する縮合多環芳香族化合物、芳香族
架橋剤、及び酸触媒と、表面処理剤及び添加剤、さらに
骨材について説明する。
縮合多環芳香族化合物には、ナフタレン、アントラセン
、フェナントレン、ピレン、クリセン。
ナフタセン、アセナフテン、アセナフチレン、ペリレン
、コロネン及びこれらを主骨格とする誘導体の中から選
ばれる一種又は二種以上の混合物、あるいは石炭系若し
くは石油系の重質油、タール、ピッチ等を使用すること
ができる。
芳香族架橋剤には、ヒドロキシメチル基、ハロメチル基
のいずれか少なくとも一種の基を二個以上有する一環ま
たは二環以−ヒの芳香環から成る芳香族化合物、例えば
p−キシリレンジクロライト、l、4−ベンゼンジメタ
ツール(p−キシリレングリコール)、9.to−アン
トラセンジメタツール等を使用することがてきる。
酸触媒には、塩化アルミニウム、弗化ホウ素等のルイス
酸或いは、硫酸、リン酸、有機スルホン酸、カルボン酸
等のプロトン酸、及びこれらの誘導体の中から選ばれる
一種又は二種以上の混合物を使用することがてきる。
本発明にあっては、前記縮合多環芳香族化合物のうち分
子丑か比較的小さいもの、或いはitI記縮合多環芳香
族化合物の誘導体てあって分子内に酸素、イオウ等の異
種元素を含むものを使用する場合には難黒鉛化性の)り
素、黒鉛化質か得られる。
又1分子量か比較的大きく、かつ分子内にm素。
イオウ等の異種元素を含まない原料を選択する場合には
、きわめて黒鉛化性の良好な炭素、黒鉛化質を得ること
ができる。
つまり、熱硬化性組成物を構成する縮合多環芳香族化合
物に分子j龜か比較的小さいもの、或いは縮合多環芳香
族化合物の誘導体てあって分子内に酸素、イオウ等の異
種元素を含むものを使用した場合には、硬化或いは炭化
過程において本発明の架橋剤に由来する架橋の他、分子
内に存在する酸素、イオウに起因するランダムな架橋が
起こり、得られる)2素、黒鉛前駆体を構成するバイン
ダ一部分の架橋密度は箸しく高くなる。従ってこれを焼
成、黒鉛化することによって乱層構造の発達した不浸透
性等の特徴を有する難黒鉛化性の炭素黒鉛材料を得るこ
とが’T i劇となる。一方、熱硬化性組成物を構成す
る縮合多環芳香族化合物にメンフェースピッチ、ドーマ
ントメソフェースピッチ等のような巨大分子を含むもの
を使用した場合には、本発明の架橋剤によって架橋か進
行しさらに巨大な分子となっても、本来、芳香族分子か
もっている黒鉛化性を損なうことなく易黒鉛化性でしか
もjに化収率を向−ヒさせた炭素、黒鉛前駆体な得るこ
とが可能となる。これは前記熱硬化性組成物について先
に出願した、昭和60年12月10日に提出の特許願に
添付した明細書に記載されているように、この熱硬化性
組成物は芳香族共役系に由来する導電性を有しており、
このことはこの炭素、黒鉛前駆体中て芳香族架橋剤と縮
合多環芳香族化合物とが同一平面内で架橋結合し、巨大
分子化している、すなわち、極めて黒鉛結晶に近い配列
を示しているため焼成、黒鉛化によって容易に発達した
黒鉛結晶か得られると推考されるからである。
これによって、得られた炭素、黒鉛前駆体を焼成、黒鉛
化することにより耐熱性、強度、靭性、弾性、耐摩耗性
、熱伝導性、導電性に優れた炭素、黒鉛材料を得ること
がてきる。
なお、前記縮合多環芳香族化合物、芳香族架橋剤、及び
酸触媒を反応させて成る熱硬化性組成物とするための混
合比率については、架橋剤/縮合多環芳香族=0.5〜
4.0(モル比)の範囲;酸触媒添加丑については、架
橋剤/縮合多環芳香族の混合物に対して0.5〜l O
w t%か好適な範囲であることが実験的に確認された
また、前記熱硬化性組成物を加熱反応させてなる実質的
に熱可塑性を有する熱硬化性中間反応生成物(Bステー
ジ樹脂)を得るための反応温度範囲については、60〜
300℃か好適な範囲であることが実験的に確認された
次に、本発明における表面処理剤及び添加剤については
、前記芳香族架橋剤、若しくは前記芳香族架橋剤と前記
酸触媒との混合物であり、この混合物の融点以上の温度
に加熱溶融させ液状とし、若しくは溶剤に溶解させ溶液
として骨材の表面処理に使用する場合、または、添加剤
として骨材に添加して使用する場合も含まれる。また、
表面処理剤或いは添加剤の骨材に対する添加賃は特に限
定されるものではないか、0.01〜5 w t%の範
囲か好適である。
本発明ては骨材として、水素、ハロゲン、ヒドロキシル
ノ人、カルボニル基、カルホキシル基、アルデヒド基、
エポキシ構造、ラクトン構造、エーテル構造、酸無水物
構造の中から選ばれる少なくとも一種又は二種以上の表
面官能基を有する、炭素、黒鉛、天然及び合成高分子、
及びこれらの前駆体を使用することができる。これらは
、例えば石油系あるいは石炭系生コークス、カルサイン
コークス、カーボンファイバー、人造黒鉛、天然黒鉛、
カーボンブラック、木炭、メンカーボンマイクロビーズ
、バルクメソフェース、硬化させたフェノール、フラン
等の熱硬化性樹脂及びこれらの炭化物である。またその
形態と1ノでは、連続繊維状、短繊維状1粒状、工状、
塊状、多孔体状、織布状、不織布状等かある。
骨材の表面官能基等については天然及び合成高分子、炭
素前駆体環子めこれらが存在している物はそのまま、そ
の他の存在していても少若である場合には酸化剤による
湿式酸化、及び酸素等による軟式酸化、空気等の酸化性
雰囲気中ての粉砕にともなうメカノケミカルな酸化、或
いは水素化等の還元処理による導入か有効である。
このような表面官能基を有する骨材とiii記熱硬化性
組成物からなるバインダーとは1両者の界面においてヒ
ドロキシメチル基、ハロメチル基のいずれか少なくとも
一種のノSを二個以上有するーCまたは二環以上の芳香
環から成る芳香族架橋剤、例えばρ−キシリレンジクロ
ライト、9.10−アントラセンジメタツール等の芳香
族架橋剤をt体とする表面処理剤で処理するか、もしく
は添加剤として添加することによって化学的に結合して
いる。
前記骨材とバインダーとの界面における結合メカニズム
は以下の如くであると推考される。即ち、表面処理剤中
、添加剤中、若しくはバインター中に含まれる酸触媒の
作用により、表面処理剤中、添加剤中の二官能性以上の
架橋剤が骨材表面の水素、ハロゲンヒドロキシル基、カ
ルボニル基。
カルボキシル基、アルデヒド基、エポキシ構造、ラクト
ン構造、エーテル構造、酸無水物構造等と脱水、脱ハロ
ゲン、脱ハロゲン化水素等の反応により結合し、一方て
は、バ・インダー中の芳香族水素、へ℃1ゲン、ヒドロ
キシル基等と同様に反応することによって、結果的に骨
材とバインダーとが強固に結合すると推考される。
これによって、骨材とバインダーは炭化、黒鉛化の過程
において、完全に一体化し、従来に例を見ない結合強度
に優れたj2素、黒鉛材料の勢許、倦饋前駆体を得るこ
とができる。
ところで1本発明の炭素、黒鉛前駆体は縮合多環芳香族
化合物として、石油系もしくは石女系の重質油、タール
、ピッチ等を用いた場合に特に著しい導電性を示す。そ
れ故、この前駆体は直接通電したり、誘導加熱すること
により直接炭化、黒鉛化することがてき、大−シなコス
ト削減が期待できる。
(実施例) 次に本発明を実施例について更に詳細に説明する。
実施例1゜ 市+1Wの粉砕1ノだ石油系カルサンコークス(f均粒
子径80牌m)を空気中400 ’Cて3時間加熱し、
表面に酸素を含む官能基を導入した後、p−キシリレン
クリコール: 5wt%とP−1−ルエンスルホン酸:
1wt%のエタノール溶液から成る表面処理剤に侵した
執、空気中120°Cて30分間熱処理し、これを骨材
とした6ハインターとしてはドーマントメソフェースピ
ッチとナフタレンを混合(屯¥比7 : 3) シ、軟
化点を150°Cに調整したものとp−キシリレングリ
コールを毛に比で5:2の割合で混合し、そこに5 w
 t%のp−トルエンスルホン酸を加えた混合物を15
0℃て10分間反応させたBステージ樹脂を用いた。
このBステージ樹脂と骨材とを重量比て1.2の割合て
配合した後、160℃、15分間ニーダ−て混練し、混
練物を180℃てiooxtoox50mmの大きさに
ホットプレス成形し、硬化させた後、200℃て20時
間後硬化させ、炭素、黒鉛前駆体を得た。この前駆体は
それ自体導電性を41”’!−るため、非酸化性雰囲気
中、誘導加熱により150℃/ h rの昇温速度で2
800°Cまて昇温し、2800°Cて1時間保持した
。又、比較のため、この前駆体を非酸化性雰囲気中、直
接通電により400℃/ h rの昇温速度で2800
℃まてFl−′gLシ、2800°C”l?1時間保持
した。これらの黒鉛化品の曲げ強度、電気比抵抗、ショ
アー硬度、見かけ比重を測定したところ、第1表に示す
ような結果を得た。
(以下余白) 第1表 実施例2゜ 軟化点85°Cの石油系ピッチ(V均分子吊−400)
とp−キシリレングリコールとをモル比て1:2.5の
割合で混合し、そこに4wt%のp−トルエンスルホン
酸を加えた混合物と市販の予め水素等の表面官衡基を持
っているメンカーボンマイクロビーズ(平均粒子径5p
m)とを重量比で1、■の割合て混合し、ここに添加剤
としてp −キシリレンジクロライトを1.5wt%添
加した後、140℃て15分間ニーダ−で混練した。こ
の混練物をモールド成形した後、型内て200°Cに加
熱し、硬化させた。その後、硬化物は従来法に従って焼
成し、2800°Cで黒鉛化した。この黒鉛材料を20
 X 20 X 50 m mの大きさに加工して、放
電加工機G−30(三菱電気(株)製)に固定して、S
K鋼を相手材として電極プラス極性て、ケロシン中てピ
ーク電流3A、パルス幅20g5ecの条件で放電加工
を行なった。SK鋼を20X20の面積で5mmの深さ
加工した後の電極の長さ方向の消耗は、約0.5mmと
きわめて小さい値を示した。
実施例3゜ i1F阪の5mm以ドに切断したピッチ系汎用カーボン
ファイバーを空気中400°Cて3時間加熱し、表面に
酸素を含む官能基を導入した後、p−キシリレンシクロ
ライト: 5wt%とp−トルエンスルホン酸:1wt
%のエタノール溶液から成る表面処理剤に浸した後、空
気中120°Cて30分間熱処理し、これを骨材とした
。バインダーとしては、ピレン−フェナントレンの混合
物(モル比7:3)とp−キシリレンシクロライトをモ
ル比でl : 1.5の割合で混合し、そこに3 w 
t%の無水塩化アルミニウムを加えた混合物を130℃
で40分間反応させたBステージ樹脂を用いた。
このBステージ樹脂をloopm以下に粉砕し・、骨材
と重量比でl=1の割合で配合し、充分混合した。混合
物をマイクロ波加熱のモールドプレスを用い180°C
て成形し、200℃で10時間後硬化させ炭素、黒鉛前
駆体を得た。前駆体を非酸化性雰囲気中200°C/h
rのシ↑温速度で2800°Cまてyノ温したところ、
気孔率40%の多孔質黒鉛材料か得られた。又、この多
孔質黒鉛材料は優れた耐熱性と高温PJi熱特性を示し
た。
実施例4゜ 石油系生コークスをa微粉砕機により空気中で10pm
以下に粉砕し、粉砕と同時に酸素を含む表面室ス侶基を
導入し、これを骨材とした。バインターとしては、軟化
点115℃の石炭系エアブロ−ピッチ(平均分子11−
約600)とp−キシリレンシクロライトをモル比で1
:2の割合て混合し、ここに無水塩化アルミニウムを3
 w t%添加した混合物を120°Cて15分間反応
させたBステージ樹脂を用いた。このBステージ樹脂を
40用m以下に粉砕し、これと骨材とを重量比で2:l
の割合で配合し、添加剤として骨材に対してp−キシリ
レンシクロライトを1.0wt%、p−トルエンスルホ
ン酸を1.0wt%加えた後180℃て100φX1O
tの大きさにインジェクション成形した。続いて、20
0℃て15峙間、後硬化し炭素、黒鉛前駆体を得た。こ
の前駆体は常法に従い焼成し、2500℃て黒鉛化した
。この黒鉛材料は9 k g / c m’の空気に対
し不浸透性てあった。
(発IIの効果) 以−ヒ説明した如く本発明の炭素、黒鉛前駆体は、水素
ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、カルボキシ
ル基、アルデヒド基、エポキシ構造、ラクトン構造、エ
ーテル構造、酸無水物構造等の表面官能基を有する骨材
と二Tとして二環具J−。
の縮合多環芳香族化合物と、ヒ1へロキシメチルノぶ、
ハロメチル基のいずれか少なくとも一種のノ、(を二個
以上イ1する一環または二環具にの芳香環から成る芳香
族架橋剤と、酸触媒とが反1心して成る熱硬化性組成物
から成るバインターとを、ヒ1〜ロキジメチル基、ハロ
メチルのいずれか少なくとも−・種の基を二個以−1−
有する一環または二環量ヒの芳香環から成る芳香族架橋
剤を1体とする表面処理剤若しくは添加剤によって強固
に結合させることにより炭化収率、寸法安定性に優れた
熱硬化性の炭素、黒鉛前駆体か得られ、またこの炭素、
黒鉛前駆体を焼成、黒鉛化して成る炭素、黒鉛材料は不
浸透性の特徴を有するものから、耐熱性、寸法安定性、
靭性、弾性、ifh+摩耗性、熱伝導性、導電性に優れ
たちのまて、その性質を広い範囲にわたり1υ制御でき
、構造材料、耐熱材料、断熱材料、電気、′電子材料、
しゅう動材料等の用途に使用することがてきる。また、
賦形方法、焼成、黒鉛化の方法も自由に選択てきること
がら、大幅なコスト削減か予想され、産業上に大きく寄
与する効果が考えられる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)主として二環以上の縮合多環芳香族化合物と、ヒド
    ロキシメチル基、ハロメチル基のいずれか少なくとも一
    種の基を二個以上有する一環または二環以上の芳香環か
    ら成る芳香族架橋剤と、酸触媒とが反応して成る熱硬化
    性組成物から成るバインダーと:表面官能基を有する骨
    材とが:前記骨材とバインダーとの界面において前記芳
    香族架橋剤を主体とする表面処理剤若しくは添加剤を介
    して結合して成ることを特徴とする炭素、黒鉛前駆体。 2)特許請求の範囲第1項記載の炭素、黒鉛前駆体にお
    いて、前記バインダーが前記縮合多環芳香族化合物と前
    記芳香族架橋剤と前記酸触媒との化合物、もしくはこれ
    らの熱硬化性中間反応生成物の中から選ばれる、少なく
    とも一種が反応により熱硬化されて成ることを特徴とす
    る炭素、黒鉛前駆体。 3)特許請求の範囲第1項記載の炭素、黒鉛前駆体にお
    いて前記バインダーを構成する二環以上の縮合多環芳香
    族化合物は、ナフタレン、アントラセン、フェナントレ
    ン、ピレン、クリセン、ナフタセン、アセナフテン、ア
    セナフチレン、ペリレン、コロネン、及びこれらを主骨
    格とする誘導体の中から選ばれる一種又は二種以上の混
    合物、或いは石炭系若しくは石油系の重質油、タール、
    ピッチであることを特徴とする炭素、黒鉛前駆体。 4)特許請求の範囲第1項記載の炭素、黒鉛前駆体にお
    いて、前記バインダーを構成する酸触媒は、塩化アルミ
    ニウム、弗化ホウ素、硫酸、リン酸、有機スルホン酸、
    カルボン酸、及びこれらの誘導体の中から選ばれる一種
    又は二種以上の混合物であることを特徴とする炭素、黒
    鉛前駆体。 5)特許請求の範囲第1項記載の炭素、黒鉛前駆体にお
    いて、前記骨材は炭素、黒鉛、天然及び合成高分子、及
    びこれらの前駆体の中から選ばれる一種又二種以上の化
    合物もしくは混合物であり、表面に水素、ハロゲン、ヒ
    ロドキシル基、カルボニル基、カルボキシル基、アルデ
    ヒド基、エポキシ構造、ラクトン構造、エーテル構造、
    酸無水物構造の中から選ばれる少なくとも一種又は二種
    以上を有するもの、若しくはこれらが導入されたもので
    あることを特徴とする炭素、黒鉛前駆体。 6)特許請求の範囲第1項記載の炭素、黒鉛前駆体にお
    いて、前記骨材は非晶質、結晶質のいずれか少なくとも
    一種であり、かつその形態が連続繊維状、短繊維状、粒
    状、平板状、塊状、多孔体状、織布状、不織布状の中か
    ら選ばれる一種若しくは二種以上を組み合わせて成るこ
    とを特徴とする炭素、黒鉛前駆体。 7)特許請求の範囲第1項記載の炭素、黒鉛前駆体にお
    いて、前記表面処理剤若しくは添加剤は、ヒドロキシメ
    チル基、ハロメチル基のいずれか少なくとも一種の基を
    二個以上有する一環または二環以上の芳香環から成る芳
    香族架橋剤、若しくは前記芳香族架橋剤と酸触媒との混
    合物からなる架橋能を有する組成物であり、なおかつ骨
    材表面の水素、ハロゲン、ヒロドキシル基、カルボニル
    基、カルボキシル基、アルデヒド基、エポキシ構造、ラ
    クトン構造、エーテル構造、酸無水物構造と熱硬化性組
    成物若しくは中間反応生成物から成るバインダーとを化
    学的に結合せしめて成ることを特徴とする炭素、黒鉛前
    駆体。
JP60297414A 1985-12-28 1985-12-28 熱硬化性樹脂をバインダ−とする炭素、黒鉛前駆体 Expired - Fee Related JPH0611846B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0383995A2 (en) * 1989-02-23 1990-08-29 Sumikin Chemical Co., Ltd. Aromatic thermosetting resins and preparation thereof

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