JPH01145374A - 炭素繊維強化炭素材料の製造方法 - Google Patents

炭素繊維強化炭素材料の製造方法

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JPH01145374A
JPH01145374A JP62302123A JP30212387A JPH01145374A JP H01145374 A JPH01145374 A JP H01145374A JP 62302123 A JP62302123 A JP 62302123A JP 30212387 A JP30212387 A JP 30212387A JP H01145374 A JPH01145374 A JP H01145374A
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B35/00Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
    • C04B35/71Ceramic products containing macroscopic reinforcing agents
    • C04B35/78Ceramic products containing macroscopic reinforcing agents containing non-metallic materials
    • C04B35/80Fibres, filaments, whiskers, platelets, or the like
    • C04B35/83Carbon fibres in a carbon matrix

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は炭素繊維強化炭素材料の製造方法に関するもの
である。
(従来の技術) 一般に炭素繊維強化炭素材料またはC/Cコンポジット
と称されている炭素繊維と炭素の複合材料は炭素のみか
らなる材料に比べて強度が高く、しかも耐熱性や耐摩耗
性にも優れていることから、例えば航空宇宙産業や原子
力産業などの分野で注目されている。
この炭素繊維で補強した炭素材料の製造にあたっては一
般に炭素繊維の織布をフェノール樹脂等の熱硬化性高分
子で固め、硬化後、炭化または黒鉛化処理を行ない、更
に密度を上げるため、炭化または黒鉛化処理で生じた気
孔に再び樹脂やピッチを含浸し、再び炭化、黒鉛化する
含浸処理を4〜5回繰り返す方法を用いていた。
かかる方法は、工程数が多く、煩雑であるため、得られ
た炭素材料が高価なものとなってしまう。
そこで、含浸処理を行なわない炭素繊維補強炭素材の製
法が提案されるに至っている。
例えば特公昭49−29281号には、特定の有機繊維
を無機または炭素骨材および有機質バインダー(結合剤
)に加え焼成する方法が開示されている。また特開昭5
1−87515号には、炭素繊維を液状の有機質結合剤
でぬらし、その炭素繊維を炭素粉および有機質結合剤に
混ぜて混捏し、成型、焼成する方法が開示されている。
しかし、高強度炭素繊維を強化繊維として使用しても曲
げ強度800kg/ca+3以上の高強度炭素材料が得
られず、また耐摩耗性に優れた炭素材料が得られず、繊
維、炭素質粒子、有機質結合材のそれぞれの炭素化時に
おける収縮率の相違によって、微小クラックが発生し十
分な補強効果を得ることができなかった。
また特開昭62−36075号に開示されているように
、酸化物焼結助剤を添加するものについては、これらの
不純物がC/Cコンポジット中に微小量残存するため、
原子力や核融合炉などに用いた場合はエネルギー損失の
原因となり、使用目的に耐えられなかった。
かかる点に鑑み本発明者は、ピッチ系等方性繊維の不融
化繊維若しくは難黒鉛化性の合成繊維の耐炎化繊維又は
硬化繊維を用い縮合多環多核芳香族(COPNA)樹脂
をマトリックスに用いた炭素繊維強化炭素材料の製造方
法を開示している。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記方法は強化材としてピッチ系等方性
繊維の不融化繊維又は難黒鉛化性の合成繊維の耐炎化繊
維又は硬化繊維を使用しているため炭素繊維強化炭素材
料を得るための炭素化の際、当該繊維の物性は汎用若し
くは中級グレードにしかならず、更に、当該繊維は難黒
鉛化性であるため、黒鉛化時に繊維の強度低下をまねく
おそれがあった。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は、上記問題点を解決すべく鋭意研究の結果、
強化材として易黒鉛化性であるメソフェーズピッチ繊維
の不融化繊維の熱処理した繊維とマ) IJフックス脂
界面間の接着性及び炭素化、黒鉛化時におけるこれらの
収縮率の相違に着目し、酸化物焼結助剤等の炭素化、黒
鉛化時に灰分となり得る助剤の添加を必要とすることな
く当該繊維とマトリックス樹脂間の結合力を強化し、炭
素化、黒鉛化時における該繊維とマトリックス樹脂間の
収縮率を、不融化繊維を非酸化性雰囲気中で熱処理する
こと、及び本発明のマトリックス樹脂である縮合多環多
核芳香族樹脂(以下C0PNA樹脂という)の状態を制
御することにより規制し、更に焼成後の含浸処理を必要
としない極めて強固なC/Cコンポジットを知見し、本
発明を完成にするに到った。
即ち、本発明は不融化有機繊維を非酸化性雰囲気中熱処
理したものを強化繊維とし、縮合多環多核芳香族(CO
PNA)樹脂をマトリックスとして用いて成形体を製造
し、該成形体に炭素化処理、必要に応じて黒鉛化処理を
行い、繊維の補強効果を効率よく用いた極めて強固なC
/Cコンポジットを提供することにある。
以下、本発明をその構成に基づいて説明する。
本発明の製造方法に用いられる不融化有機繊維は、石油
系ピッチ、石炭系ピッチ、芳香族炭化水素化合物の重縮
合により得られる合成ピッチからなる群より選ばれるメ
ソフェーズピッチを原料として常法に従い紡糸し、次い
で不融化して得られた繊維が含まれる。
当該メソフェーズピッチのメソフェーズ量は偏光顕微鏡
による観察において50%以上であるかか又は連続相を
形成していることが好ましい。含有量が50%未満だと
、得られるC/Cコンポジット中の強化繊維の強度が低
くなり好ましくない。
本発明にいて用いる上記有機繊維に空気、酸素、オゾン
、窒素酸化物、イオウ酸化物などを含有する酸化性雰囲
気下で、常法に従い不融化処理を行った後、必ず非酸化
性雰囲気中で熱処理を行う必要がある。
上記不融化有機繊維の熱処理は350 ’C〜800″
Cの間の温度範囲、好ましくは400 ’C〜600℃
の間の温度範囲にて非酸化性雰囲気中で一定温度にて保
持または昇温しながら行なわれる。
強化繊維として用いる当該繊維に非酸化性雰囲気中で熱
処理を行わないと不融化有機繊維は炭素化時において繊
維と樹脂の融和を生じ、繊維の補強効果が失われてしま
い好ましくない。
本発明の熱処理における非酸化性雰囲気には例えば窒素
、ヘリウム、アルゴン等より成る群から選ばれる1種あ
るいは2種以上の混合雰囲気又は減圧真空下が用いられ
る。
かかる熱処理工程中の保持温度、保持時間は不融化有機
繊維の種類によって異なるものである。
熱処理温度が比較的高いと重合促進は比較的短時間で行
なわれ、不要な表面官能基の除去も短時間で行われる。
上記非酸化性雰囲気中での熱処理(予備炭素化)は処理
温度が800℃を超えると熱処理時に繊維の収縮がすす
みすぎるためC0PNA樹脂の収縮率を制御できなくな
り得られるC/Cコンポジットは従来の炭素繊維を直接
樹脂と複合したものに近い物性となり好ましくない。ま
た350℃未満では得られた繊維は極めて強度が低くも
ろいため織物等への加工が極めて困難であり、一方向材
の形状のみの使用しか可能でなく好ましくない。
また、同一温度で熱処理時間を延長する場合には、見掛
は上の含酸素率の低下は起きず強化繊維中の炭素と水素
の比、H/Cの低下だけが進行しやすく、同一温度であ
れば一定時間経過後は含酸素成分の離脱に比べ炭素化反
応の方が進みやすい。
更に熱処理した強化有機繊維のH/Cは0.7〜0.0
2の間、好ましくは0.6〜0.05である。H/Cが
0.7を超えると、予備炭素化(熱処理)が不十分で繊
維の強度が極端に弱いため、その後の成形が困難であり
、また0、02未満だとC0PNA樹脂との間の化合結
合が不良となるばかりか強化繊維の炭素化がすすみすぎ
、予備炭素化時の収縮性が炭素化糸と同程度まで低下し
てくるため強化繊維とマトリックスの炭素化時の収縮差
を小さ(することが困難となり、好ましくない。
従って、以上のことより予備炭素化(熱処理)時の処理
温度及び/又は処理時間を任意に制御することによって
熱処理した不融化有機繊維とC0PNA樹脂との界面で
化学結合が生じ、繊維とマトリックスの密着が良好な複
合材料が得られる。
更に従来からの問題であった補強繊維をマトリックスと
の炭素化時、黒鉛化時の収縮差を小さくすることも可能
となる。このため、炭素化、黒鉛化後の残留応力や炭素
化時のマトリックスと繊維の剥離が防止できることとな
る。
更に本発明に使用するマトリックス樹脂はC0PNA樹
脂である。本発明に用いるC0PNAは(イ)主として
二環以上の縮合多環芳香族化合物、(ロ)ヒドロキシメ
チル基、若しくはハロメチル基のいずれか少なくとも一
種の基を二個以上有するか又はアルデヒド基若しくはカ
ルボキシル基のいずれか少なくとも一種の基を一個以上
有する一環または二環以上の芳香環から成る芳香族架橋
剤、(ハ)酸触媒、 前記(イ)(ロ)(ハ)の混合物、もしくは前記(イ)
(ロ)(ハ)の混合物を加熱反応させて得られる。
さらに、成形体の炭素化時における樹脂と繊維の収縮率
の差を近づけるために必要に応じてコークス粉、カーボ
ンブラック、黒鉛などの炭素材原料となる膏剤を樹脂に
添加することも可能である。
当該C0PNA樹脂の実質的に熱可塑性を有する熱硬化
性中間反応生成物(Bステージ樹脂)を得るための反応
温度範囲一については、60〜300℃が好適な範囲で
あり、C0PNA樹脂組成物を加熱反応させることによ
り所謂Bステージ相補が得られる。このBステージ樹脂
の軟化点や溶融時の粘度は、前記芳香族架橋剤もしくは
酸触媒の添加量を変えることにより自由に変化させるこ
とができる、C0PNA樹脂は合成する芳香族核原料の
固定炭素量やBステージの度合い(反応の進行度合い)
を制御することによって複合する予備炭素化糸の収縮率
にほぼ等しい状態に調整することができる。
次いで反応途中でるBステージのC0PNAI脂を予備
炭素化(非酸化性雰囲気中での熱処理)をした不融化有
機繊維の表面と化学結合させて、成形体を製造する。
成形には常法が用いられ、当該成形体製造時にC0PN
A樹脂と複合させるのに使用する繊維の形態は長繊維、
短繊維、マット、フェルト、織物など、一般にもちいら
れる種々の形態が使用でき、目的成形物に応じて選択す
ることができる。
成形法として例えばホットプレス法では、当該樹脂を繊
維に均一に付着させてホットプレス成形後、ホットプレ
スにて焼成するか、又は好ましくは非酸化性雰囲気中で
、例えば室温〜920℃まで目的物に応じた昇温速度(
好ましくは20℃/時〜300℃/時)で加熱しながら
常法に従い炭素化を終了しC/Cコンポジットを成形す
る。また、必要に応じて非酸化性雰囲気中3000″C
までの黒鉛化処理を行うこともできる。
得られたC/Cコンポジットは、その後の含浸工程をす
ることなく極めて良好な物性を有するものが得られ、そ
の曲げ強度は2500kg/cm”以上である。
また、熱処理した不融化有機繊維を使用し、かつマトリ
ックスにC0PNA樹脂を使用しているため、当該繊維
と樹脂との密着が良好で、さらにC0PNA樹脂の合成
時の制御により炭素化、黒鉛化時の収縮が繊維の収縮率
に近づけられるために成形体を炭素化処理、黒鉛化処理
を行う際、炭素化時に収縮を示すために繊維とマトリッ
クスの収縮率の相違によって生じる微小クラックの発生
を防止することができ、内部に微小クランクを含まない
極めて強固で良質なC/Cコンポジットを製造できる。
(実施例及び比較例) 以下本発明を実施例及び比較例により説明する。
1〜2. 1 1〜3 軟化点265℃の偏光顕微鏡観察によるメソフェーズ量
が100%である石油系メソフェースピッチを360℃
にて溶融紡糸して、ピッチ長繊維束を得た。
かかるピッチ繊維束を平均1℃/分の昇温速度で284
℃まで空気気流中にて不融化処理を行った。
かかる不融化有機繊維束を炭素化した際の焼成温度と繊
維の強度及び伸度の関係を第1図に示す。
次いでピッチ繊維束を窒素気流中にて7℃/分の昇温速
度で、180℃より昇温して500℃,600℃で30
分間熱処理をした。
比較のために熱処理をしていない不融化糸および300
℃又は850℃で窒素気流中30分間熱処理をしたもの
も製造した。
軟化点194℃のピッチ100重量部、とメチルナフタ
レン33重量部を140 ’Cで混合したものにp−キ
シリレンブレコール(PXG)73重量部及び触媒とし
てP−トルエンスルホン酸(PTS)をPTS/PXG
−0,2モル比にて添加し、140℃20分にて反応を
終了してBステージのC0PNA樹脂を得た。
上記繊維の束を、それぞれ8朱子織物とし、かかる織物
にC0PNA樹脂粉末を均一にまぶして金型にて180
℃1300kg/CII″ノホットフレス成型後ホット
プレスを使用して600℃まで焼成した後、プレスより
取り出してアルゴン気流中920℃まで、20″C/時
で昇温し、炭素化を終了した。得られた各C/Cコンポ
ジットの物性を第1表に示す。
す。
第1表 (発明の効果) 本発明によれば、繊維とマトリックスの密着が良好で、
内部に繊維とマトリックス樹脂の収縮率の差による微小
クラックの発生がおさえられ、炭素化、黒鉛化後の残留
応力や炭素化時のマトリックスと繊維の剥離が防止でき
るため、繊維の補強効果を効率よく発揮でき、これによ
り強度、耐摩耗性の優れた極めて強固な炭素繊維強化炭
素複合材料が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一例で用いる不融化繊維を焼成した時
の焼成温度とその強度及び伸度の関係を示した線図であ
る。 第1図 煙洗!1度(r:〕

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.不融化有機繊維を非酸化性雰囲気中熱処理したもの
    を強化繊維とし、縮合多環多核芳香族(COPNA)樹
    脂をマトリックスとして用いて成形体を製造し、該成形
    体に炭素化処理、必要に応じて黒鉛化処理を行うことを
    特徴とする炭素繊維強化炭素材料の製造方法。
  2. 2.上記不融化有機繊維が石油系ピッチ、石炭系ピッチ
    、芳香族炭化水素化合物の重縮合により得られる合成ピ
    ッチからなる群より選ばれるメソフェーズピッチを紡糸
    し、次いで不融化して得られた繊維であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 3.上記熱処理は、非酸化性雰囲気中350℃から80
    0℃の間の温度にて行うことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の方法。
  4. 4.上記縮合多環多核芳香族(COPNA)樹脂は石油
    系ピッチ、石炭系ピッチ、リグニン系ピッチ、芳香族系
    合成ピッチからなる群より選ばれる1種若しくは2種以
    上のピッチを少なくとも主原料として製造する特許請求
    の範囲第1項記載の方法。
  5. 5.上記強化繊維中の水素と炭素の比H/Cが0.02
    〜0.7である特許請求の範囲第1項記載の方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02275759A (ja) * 1989-01-17 1990-11-09 Toyota Motor Corp 摺動部材
JPH03237062A (ja) * 1989-06-22 1991-10-22 Toyota Motor Corp 摺動部材
JPH0477359A (ja) * 1990-07-17 1992-03-11 Toyota Motor Corp 炭素繊維強化炭素焼結体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02275759A (ja) * 1989-01-17 1990-11-09 Toyota Motor Corp 摺動部材
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