JPH0360479A - 炭素繊維成型断熱材及びその製造方法 - Google Patents
炭素繊維成型断熱材及びその製造方法Info
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- JPH0360479A JPH0360479A JP1193838A JP19383889A JPH0360479A JP H0360479 A JPH0360479 A JP H0360479A JP 1193838 A JP1193838 A JP 1193838A JP 19383889 A JP19383889 A JP 19383889A JP H0360479 A JPH0360479 A JP H0360479A
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Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本発明は、炭素繊w1.威型断熱材及びその製造方法に
関するものである。
関するものである。
〈従来の技術〉
炭素繊維成型断熱材は、熱伝導率が極めて低く、また熱
容量が小さいという特性を有するので、金属の熱処理、
セラミックスや金属の焼結、あるいは半導体単結晶の製
造などに用いられる真空炉や非酸化性雰囲気炉用の炉材
として利用されている。
容量が小さいという特性を有するので、金属の熱処理、
セラミックスや金属の焼結、あるいは半導体単結晶の製
造などに用いられる真空炉や非酸化性雰囲気炉用の炉材
として利用されている。
しかも、この成型断熱材は、断熱効果に優れるだけでな
く、自立性(形態保持性)があるため、それぞれの炉に
適合した複雑な曲面を含む任意の形状のものをつくるこ
とができるので、最近ではフェルトにかわって使用され
るようになっている。
く、自立性(形態保持性)があるため、それぞれの炉に
適合した複雑な曲面を含む任意の形状のものをつくるこ
とができるので、最近ではフェルトにかわって使用され
るようになっている。
ところで、このように優れた特性を有する炭素繊維成型
断熱材の製造方法としては、短繊維で溝底されるマット
、フェルトなどに炭化率の高いフェノール樹脂等の熱硬
化性樹脂を用いて、平板状、円板状あるいは円筒状もし
くは箱型に高圧含浸し、ホントブレスにより加圧・成型
し硬化さセたあと、その成型体を炭化処理して炭素成型
体とする方法が一般的である。特開昭64−5984号
公報には、マトリックスとして上記に示したフェノール
樹脂が記載されているが、その他エポキシ、フランなど
の熱硬化性樹脂が一般に用いられている。
断熱材の製造方法としては、短繊維で溝底されるマット
、フェルトなどに炭化率の高いフェノール樹脂等の熱硬
化性樹脂を用いて、平板状、円板状あるいは円筒状もし
くは箱型に高圧含浸し、ホントブレスにより加圧・成型
し硬化さセたあと、その成型体を炭化処理して炭素成型
体とする方法が一般的である。特開昭64−5984号
公報には、マトリックスとして上記に示したフェノール
樹脂が記載されているが、その他エポキシ、フランなど
の熱硬化性樹脂が一般に用いられている。
しかし、この熱硬化性樹脂を用いた場合、賦形が容易と
いう利点はあるものの値段が高く、更にはこの樹脂を炭
素繊維に高圧含浸させた後、加熱硬化させるプロセスに
おいて、かなり厳密な温度コントロールが必要であり、
またこのプロセス自体粘度を低下させるために溶剤を使
用する等工程が?!!雑であり、多大の労力と時間を要
し、その為に炭素繊維成型断熱材が非常に高価なものに
なっていた。
いう利点はあるものの値段が高く、更にはこの樹脂を炭
素繊維に高圧含浸させた後、加熱硬化させるプロセスに
おいて、かなり厳密な温度コントロールが必要であり、
またこのプロセス自体粘度を低下させるために溶剤を使
用する等工程が?!!雑であり、多大の労力と時間を要
し、その為に炭素繊維成型断熱材が非常に高価なものに
なっていた。
〈発明が解決しようとする!i題〉
そこで本発明の目的は、安価でかつ断熱特性の優れた炭
素繊維成型断熱材を提供することであり、また他の目的
はマトリックスとしてフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂
の替わりにより安価な代替物を用いて、更には熱硬化性
樹脂を用いるが故に複雑となる成型断熱材の製造プロセ
スをより簡単化した製造方法を提案することである。
素繊維成型断熱材を提供することであり、また他の目的
はマトリックスとしてフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂
の替わりにより安価な代替物を用いて、更には熱硬化性
樹脂を用いるが故に複雑となる成型断熱材の製造プロセ
スをより簡単化した製造方法を提案することである。
く課題を解決するための手段〉
本発明は、マット状又はフェルト状の炭素繊維を基材と
しコールタール及び/又は石油系タールの炭化・黒鉛化
物をマトリックスとし嵩密度が0.05〜0.60g/
cdの範囲にあることを特徴とする炭素繊維成型断熱材
であり、更にはマツ)状又はフェルト状の炭素繊維にコ
ールタール及び/又は石油系タールを含浸させた後、8
00〜3000℃の温度で炭化・黒鉛化処理することを
特徴とする炭素繊維成型断熱材の製造方法であり、好ま
しくはコールタール及び/又は石油系タールは、20℃
における比重が1.00〜1.25、ベンゼン不溶分の
含有量が2〜20w L%である。
しコールタール及び/又は石油系タールの炭化・黒鉛化
物をマトリックスとし嵩密度が0.05〜0.60g/
cdの範囲にあることを特徴とする炭素繊維成型断熱材
であり、更にはマツ)状又はフェルト状の炭素繊維にコ
ールタール及び/又は石油系タールを含浸させた後、8
00〜3000℃の温度で炭化・黒鉛化処理することを
特徴とする炭素繊維成型断熱材の製造方法であり、好ま
しくはコールタール及び/又は石油系タールは、20℃
における比重が1.00〜1.25、ベンゼン不溶分の
含有量が2〜20w L%である。
く作 用〉
次に本発明の内容を詳細に説明する。
本発明で使用される基材としての炭素繊維は、短繊維か
ら構成されるマット状およびフェルト状のものをフィラ
ーとしている。炭素繊維の種類は原料で大別してポリア
クリロニトリル系、レーヨン系、ピッチ系であるが、い
ずれの炭素繊維を用いてもよく、また低弾性糸、高強度
糸、高弾性糸のいずれであってもよい。
ら構成されるマット状およびフェルト状のものをフィラ
ーとしている。炭素繊維の種類は原料で大別してポリア
クリロニトリル系、レーヨン系、ピッチ系であるが、い
ずれの炭素繊維を用いてもよく、また低弾性糸、高強度
糸、高弾性糸のいずれであってもよい。
またマトリックスとなる炭素材の原料は、安価なコール
タール及び/又は石油系タールを用いる。
タール及び/又は石油系タールを用いる。
高温乾留タールは芳香族性に冨み、炭化率、真比重が大
きく、またその割りには粘性が低いという特性を有して
いるので、成型断熱材の原料マトリックスとして適して
いる。因みにコールタールは代表的な熱可塑性樹脂で、
分子量及び化学構造が異なる有機物の混合物であり、こ
のコールタールの槽底成分によって種々の残炭率(10
00℃まで不活性ガス雰囲気中で熱処理した時に、コー
クスとして残存する量を残炭率とする)を有するコール
タールが調製可能である。このコールタールの炭素化機
構はよく調べられていて、室温で100〜2000 c
enti poiseの粘度の値を持つコールタールは
温度を上昇させると10 centi poise以下
の粘性を示し、更に温度を上げると500〜600℃の
温度において、コークス化(炭素化)のために粘度が上
昇し、ついには固化する。
きく、またその割りには粘性が低いという特性を有して
いるので、成型断熱材の原料マトリックスとして適して
いる。因みにコールタールは代表的な熱可塑性樹脂で、
分子量及び化学構造が異なる有機物の混合物であり、こ
のコールタールの槽底成分によって種々の残炭率(10
00℃まで不活性ガス雰囲気中で熱処理した時に、コー
クスとして残存する量を残炭率とする)を有するコール
タールが調製可能である。このコールタールの炭素化機
構はよく調べられていて、室温で100〜2000 c
enti poiseの粘度の値を持つコールタールは
温度を上昇させると10 centi poise以下
の粘性を示し、更に温度を上げると500〜600℃の
温度において、コークス化(炭素化)のために粘度が上
昇し、ついには固化する。
マント又はフェルトを使用して成型断熱材を製造する場
合、特性の均質な成型断熱材を製造するためには、この
マトリックスであるコールタールが炭素繊維マットある
いはフェルトに充分に浸透することが重要であり、その
ためには、コールタールは粘度が充分に低く表面張力の
小さい特性を持つのが望ましい。コールタールはコーク
ス製造時において、石炭の乾留で得られるが、乾留工程
で1000〜1300℃の高温熱履歴を受けているため
に、タールの熱分解が起き、コールタールは低分子成分
より構成されている。そのためにコールタールは低粘度
を示す。
合、特性の均質な成型断熱材を製造するためには、この
マトリックスであるコールタールが炭素繊維マットある
いはフェルトに充分に浸透することが重要であり、その
ためには、コールタールは粘度が充分に低く表面張力の
小さい特性を持つのが望ましい。コールタールはコーク
ス製造時において、石炭の乾留で得られるが、乾留工程
で1000〜1300℃の高温熱履歴を受けているため
に、タールの熱分解が起き、コールタールは低分子成分
より構成されている。そのためにコールタールは低粘度
を示す。
ここでコールタールは、炭化処理によって熱分解あるい
は低分子成分の揮発により重量が減少し、炭化終了後ピ
ッチコークスとなる。このピッチコークスとなる割合(
残炭率)は、コールタールの特性によって決まってくる
が、一般にはコールタ−ルの比重が大きいもの程、また
粘度が大きいもの程残炭率が大きい。成型断熱材の断熱
特性を決める熱伝導率は、成型断熱材の嵩密度と密接な
関係があり、一般には成型断熱材の嵩密度が大きい程、
熱伝導率は大きくなる。従って本発明においては、マト
リックスとして種々の残炭率の値を有するものを用いる
ことによって、成型断熱材の嵩密度を任意に変えられる
。
は低分子成分の揮発により重量が減少し、炭化終了後ピ
ッチコークスとなる。このピッチコークスとなる割合(
残炭率)は、コールタールの特性によって決まってくる
が、一般にはコールタ−ルの比重が大きいもの程、また
粘度が大きいもの程残炭率が大きい。成型断熱材の断熱
特性を決める熱伝導率は、成型断熱材の嵩密度と密接な
関係があり、一般には成型断熱材の嵩密度が大きい程、
熱伝導率は大きくなる。従って本発明においては、マト
リックスとして種々の残炭率の値を有するものを用いる
ことによって、成型断熱材の嵩密度を任意に変えられる
。
炭素繊維マット又はフェルトにコールタールが充分に浸
透するには、このマトリックスであるコールタールの粘
度が充分に低い(10centt potse以下)こ
とが必要である。この時コールタールの含浸温度と、こ
の温度におけるコールタールの粘度が重要となってくる
。含浸温度が高くなれば、コールタールの粘度がそれだ
け低くなり炭素繊維への浸透という点では望ましいが、
この温度が高ければ高い程、コールクールそれ自体に熱
変質(高分子化)などの好ましくない反応が起き、コー
ルタールの粘度が増加する3以上のことを考慮して、コ
ールタールの熱変質が起こらない温度で、かつこの温度
において充分に低い粘度を示すような含浸温度を選ぶ必
要がある。一般にコールタールは100℃から200℃
の温度においてヱOcenti poise以下の粘度
を示すので、本発明ではこの温度を含浸温度とすること
ができる。また通常コールタールの熱による変Ir(反
応)は350℃以上で起こるので、上記の含浸温度では
熱による高分子化が起こらず、従ってコールタールの粘
度増加は見られず、コールタールの特性は安定している
。
透するには、このマトリックスであるコールタールの粘
度が充分に低い(10centt potse以下)こ
とが必要である。この時コールタールの含浸温度と、こ
の温度におけるコールタールの粘度が重要となってくる
。含浸温度が高くなれば、コールタールの粘度がそれだ
け低くなり炭素繊維への浸透という点では望ましいが、
この温度が高ければ高い程、コールクールそれ自体に熱
変質(高分子化)などの好ましくない反応が起き、コー
ルタールの粘度が増加する3以上のことを考慮して、コ
ールタールの熱変質が起こらない温度で、かつこの温度
において充分に低い粘度を示すような含浸温度を選ぶ必
要がある。一般にコールタールは100℃から200℃
の温度においてヱOcenti poise以下の粘度
を示すので、本発明ではこの温度を含浸温度とすること
ができる。また通常コールタールの熱による変Ir(反
応)は350℃以上で起こるので、上記の含浸温度では
熱による高分子化が起こらず、従ってコールタールの粘
度増加は見られず、コールタールの特性は安定している
。
この含浸処理は常圧でも減圧でも或いは加圧下いずれで
行ってもよい。
行ってもよい。
更に詳しく説明すると、マット状またはフェルト状の炭
素繊維にコールタールを含浸させるが、この含浸処理は
、このマトリックスであるコールタールが充分に低い粘
度(IQ centt poise以下)を呈する温度
で行うことが望ましく、通常この含浸温度は100℃か
ら200″Cである。ここでコールタールは20℃にお
ける比重が1.00〜1.25、ベンゼン不溶分の含有
量が2〜20wt%の特性を持つものが望ましい、これ
らの特性を有するコールタールは1000℃までの残炭
率が2〜25吋%である。コールタールの特性が20℃
における比重が1.00未満、ベンゼン不溶分が2wL
%未満だとコールタールの残炭率が2wt%未満と非常
に少なくなり、成型断熱材の持つ自立性が損なわれるの
で好ましくない。
素繊維にコールタールを含浸させるが、この含浸処理は
、このマトリックスであるコールタールが充分に低い粘
度(IQ centt poise以下)を呈する温度
で行うことが望ましく、通常この含浸温度は100℃か
ら200″Cである。ここでコールタールは20℃にお
ける比重が1.00〜1.25、ベンゼン不溶分の含有
量が2〜20wt%の特性を持つものが望ましい、これ
らの特性を有するコールタールは1000℃までの残炭
率が2〜25吋%である。コールタールの特性が20℃
における比重が1.00未満、ベンゼン不溶分が2wL
%未満だとコールタールの残炭率が2wt%未満と非常
に少なくなり、成型断熱材の持つ自立性が損なわれるの
で好ましくない。
コールタールの特性が、比重が1.25超、ベンゼン不
溶分が20wt%超だと、残炭率が25wt%超となり
、その結果として成型断熱材の嵩密度が大きくなり、断
熱効果に劣るものとなるので好ましくない。
溶分が20wt%超だと、残炭率が25wt%超となり
、その結果として成型断熱材の嵩密度が大きくなり、断
熱効果に劣るものとなるので好ましくない。
マット状又はフェルト状の炭素繊維にコールタールを含
浸させた後、引き続いて不活性雰囲気化において、80
0〜3000℃の温度で炭化・黒鉛化処理することによ
りマトリックスは炭素化し、ピッチコークスとなり自立
性のある炭素繊維成型断熱材が得られる。この炭化・黒
鉛化処理は昇温を30〜600℃/hrという比較的速
い速度で行うことができる。炭化処理温度が800“C
未満だと、マトリックスの炭素化が充分ではなく、成型
断熱材に自立性がなくなる。3000℃を超える処理温
度だと、マトリックスの黒鉛化が進みすぎて成型断熱材
に大きいクラックが生成したり、層状割れが発生して好
ましくない、このように800〜3000℃の温度で処
理することにより、嵩密度が0.05〜0.60 g
/cr1で熱伝導率が0.05〜1..00 keel
/ m−h ・”C(1000℃での値)の断熱特性が
優れた炭素繊維成型断熱材を得ることができる。
浸させた後、引き続いて不活性雰囲気化において、80
0〜3000℃の温度で炭化・黒鉛化処理することによ
りマトリックスは炭素化し、ピッチコークスとなり自立
性のある炭素繊維成型断熱材が得られる。この炭化・黒
鉛化処理は昇温を30〜600℃/hrという比較的速
い速度で行うことができる。炭化処理温度が800“C
未満だと、マトリックスの炭素化が充分ではなく、成型
断熱材に自立性がなくなる。3000℃を超える処理温
度だと、マトリックスの黒鉛化が進みすぎて成型断熱材
に大きいクラックが生成したり、層状割れが発生して好
ましくない、このように800〜3000℃の温度で処
理することにより、嵩密度が0.05〜0.60 g
/cr1で熱伝導率が0.05〜1..00 keel
/ m−h ・”C(1000℃での値)の断熱特性が
優れた炭素繊維成型断熱材を得ることができる。
以上はマトリックスとして高温乾留によるコールタール
について主に説明してきたが、これに限るものではなく
石炭を低温乾留(700−1000℃)して得られるコ
ールタール、更には石油系のタールについても同一方法
で成型断熱材が製造できる。
について主に説明してきたが、これに限るものではなく
石炭を低温乾留(700−1000℃)して得られるコ
ールタール、更には石油系のタールについても同一方法
で成型断熱材が製造できる。
〈実施例〉
実施例1
厚さ5c11のマット状の炭素繊維(使用糸石炭ピッチ
系の短繊維の焼成品、繊維径15μm引張強度80 k
g / xi 、引張弾性率4.6t/−)を含浸槽に
装入し、150℃に溶融させたコールタール(20℃に
おける比重1.20.ベンゼン不溶分ts、ht%、こ
のタールの特性の測定はJ Is K 2425に従
った。
系の短繊維の焼成品、繊維径15μm引張強度80 k
g / xi 、引張弾性率4.6t/−)を含浸槽に
装入し、150℃に溶融させたコールタール(20℃に
おける比重1.20.ベンゼン不溶分ts、ht%、こ
のタールの特性の測定はJ Is K 2425に従
った。
以下同じ)を常圧下で含浸槽に注入し、炭素繊維マット
にコールタールを含浸させた。
にコールタールを含浸させた。
この含浸させたマットを含浸槽より取り出した後、引き
続いて常圧下において昇温速度200℃/hrで窒素ガ
ス雰囲気中1500″Cまで炭化・黒鉛化して成型断熱
材を得た。
続いて常圧下において昇温速度200℃/hrで窒素ガ
ス雰囲気中1500″Cまで炭化・黒鉛化して成型断熱
材を得た。
得られた成型断熱材は嵩密度0.48g/cj、熱伝導
率0.55 kcJ/m −h −”C(1000℃で
の41)の特性を持ち自立性のあるものであった。この
特性試験における試験片は120X80X30+s (
長さ×幅×高さ)の直方体であり、嵩密度は試験片の乾
燥重量及び寸法から求めた。熱伝導率の測定はJISR
2618に従い、測定温度は1ooo℃である(以下測
定法に関しては同し)。
率0.55 kcJ/m −h −”C(1000℃で
の41)の特性を持ち自立性のあるものであった。この
特性試験における試験片は120X80X30+s (
長さ×幅×高さ)の直方体であり、嵩密度は試験片の乾
燥重量及び寸法から求めた。熱伝導率の測定はJISR
2618に従い、測定温度は1ooo℃である(以下測
定法に関しては同し)。
実施例2
厚さ4cmのフェルト状の炭素繊維(使用糸は実施例1
と同し)を含浸槽に装入し、120℃に溶融させたコー
ルタール(20℃における比重1.05.ベンゼン不溶
分3.2wt%)を減圧下100w11gで含浸槽に注
入し、炭素繊維フェルトにコールタールを含浸させた。
と同し)を含浸槽に装入し、120℃に溶融させたコー
ルタール(20℃における比重1.05.ベンゼン不溶
分3.2wt%)を減圧下100w11gで含浸槽に注
入し、炭素繊維フェルトにコールタールを含浸させた。
この含浸させたフェルトを含浸槽より取り出した後、引
き続いて常圧下において昇温速度200℃/hrで窒素
ガス雰囲気中1800℃まで炭化・黒鉛化して自立性の
ある成型断熱材を得た。
き続いて常圧下において昇温速度200℃/hrで窒素
ガス雰囲気中1800℃まで炭化・黒鉛化して自立性の
ある成型断熱材を得た。
得られた成型断熱材は嵩密度0.12g/cd、熱伝導
率0.25 kcJ/ m □ h・℃であった。
率0.25 kcJ/ m □ h・℃であった。
実施例3
厚さ4cmのマット状の炭素繊維(使用糸石油ピッチ系
の短繊維の焼成品、繊維径11−1引張強度140kg
/d、引張弾性率12t/d)を含浸槽に装入し、18
0℃にン容融させたコールタールおける比重1.16.
ベンゼン不溶分10.6wt%)を常圧下で含浸槽に注
入し、炭素繊維マットにコールタールを含浸させた.こ
の含浸させたマットを含浸槽より取り出した後、引き続
いて常圧下において昇温速度250℃/hrで窒素ガス
雰囲気中800。
の短繊維の焼成品、繊維径11−1引張強度140kg
/d、引張弾性率12t/d)を含浸槽に装入し、18
0℃にン容融させたコールタールおける比重1.16.
ベンゼン不溶分10.6wt%)を常圧下で含浸槽に注
入し、炭素繊維マットにコールタールを含浸させた.こ
の含浸させたマットを含浸槽より取り出した後、引き続
いて常圧下において昇温速度250℃/hrで窒素ガス
雰囲気中800。
2000、 3000℃で炭化・黒鉛化して自立性のあ
る成型断熱材を得た.得られた成型断熱材の嵩密度。
る成型断熱材を得た.得られた成型断熱材の嵩密度。
熱伝導率はそれぞれ0.27g/cd. 0.30 k
cal/m. −h−”C(800℃処理) 、0.2
7 g /cJ, 0.33 kcal/m − h
− ”C (2000℃処理’) 、0.27 g’/
Cd, 0.38 k”l/ m−h ・”C (30
00℃処理)であった。
cal/m. −h−”C(800℃処理) 、0.2
7 g /cJ, 0.33 kcal/m − h
− ”C (2000℃処理’) 、0.27 g’/
Cd, 0.38 k”l/ m−h ・”C (30
00℃処理)であった。
比較例1
実施例3において、最終の炭化・黒鉛化温度を700℃
3080℃とする以外は全く同一条件で成型断熱材
を製造したが、700℃処理ではマトリックスであるコ
ールタールが完全にコークスとならず不均質なものが得
られ、3080℃処理では断面方向に層状の大きいクラ
ンクが発生して良品は得られなかった。
3080℃とする以外は全く同一条件で成型断熱材
を製造したが、700℃処理ではマトリックスであるコ
ールタールが完全にコークスとならず不均質なものが得
られ、3080℃処理では断面方向に層状の大きいクラ
ンクが発生して良品は得られなかった。
実施例4
厚さ4c11のフェルト状の炭素繊維(使用糸PAN系
の短繊維の焼成品,繊維径9ー,引張強度25 0 k
g / mJ 、引張弾性率20t/lJ)を含浸槽に
装入し、石油系タール(20℃における比重1.16,
ベンゼン不溶分10.6wt%)を常圧下で含浸槽に注
入し、炭素繊維フェルトに石油系タールを含浸させた。
の短繊維の焼成品,繊維径9ー,引張強度25 0 k
g / mJ 、引張弾性率20t/lJ)を含浸槽に
装入し、石油系タール(20℃における比重1.16,
ベンゼン不溶分10.6wt%)を常圧下で含浸槽に注
入し、炭素繊維フェルトに石油系タールを含浸させた。
この含浸させたフェルトを含浸槽より取り出した後、引
き続いて常圧下において昇温速度200℃/hrでアル
ゴンガス雰囲気中で2000℃で炭化・黒鉛化処理して
自立性のある成型断熱材を得た。この成型断熱材は嵩密
度0.32g/cm2.熱伝導率0.35 kcat/
m−h・℃であった。
き続いて常圧下において昇温速度200℃/hrでアル
ゴンガス雰囲気中で2000℃で炭化・黒鉛化処理して
自立性のある成型断熱材を得た。この成型断熱材は嵩密
度0.32g/cm2.熱伝導率0.35 kcat/
m−h・℃であった。
〈発明の効果〉
以上のように、マトリックスとして安価なコールタール
及び/又は石油系タールを使用することにより、従来の
熱硬化性樹脂を使用する方法に対して簡単なプロセスで
生産性良く、しかも安価に断熱効果に優れた炭素繊維成
型断熱材が容易に得られるので、産業への波及効果は非
常に大きいものがある。
及び/又は石油系タールを使用することにより、従来の
熱硬化性樹脂を使用する方法に対して簡単なプロセスで
生産性良く、しかも安価に断熱効果に優れた炭素繊維成
型断熱材が容易に得られるので、産業への波及効果は非
常に大きいものがある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 マット状又はフェルト状の炭素繊維を基材としコー
ルタール及び/又は石油系タールの炭化・黒鉛化物をマ
トリックスとした嵩密度が0.05〜0.60g/cm
^2の範囲にあることを特徴とする炭素繊維成型断熱材
。 2 マット状又はフェルト状の炭素繊維にコールタール
及び/又は石油系タールを含浸させた後、800〜30
00℃の温度で炭化・黒鉛化処理することを特徴とする
炭素繊維成型断熱材の製造方法。 3 コールタール及び/又は石油系タールは、20℃に
おける比重が1.00〜1.25、ベンゼン不溶分の含
有量が2〜20wt%であることを特徴とする請求項2
記載の炭素繊維成型断熱材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1193838A JPH0360479A (ja) | 1989-07-28 | 1989-07-28 | 炭素繊維成型断熱材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1193838A JPH0360479A (ja) | 1989-07-28 | 1989-07-28 | 炭素繊維成型断熱材及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0360479A true JPH0360479A (ja) | 1991-03-15 |
Family
ID=16314580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1193838A Pending JPH0360479A (ja) | 1989-07-28 | 1989-07-28 | 炭素繊維成型断熱材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0360479A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008018920A (ja) * | 2006-07-12 | 2008-01-31 | Hyundai Motor Co Ltd | 車両用ステアリングコラムの衝撃吸収システム |
EP2280107A1 (en) * | 2002-06-28 | 2011-02-02 | GrafTech International Holdings Inc. | Isotropic pitch-based materials for thermal insulation |
-
1989
- 1989-07-28 JP JP1193838A patent/JPH0360479A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2280107A1 (en) * | 2002-06-28 | 2011-02-02 | GrafTech International Holdings Inc. | Isotropic pitch-based materials for thermal insulation |
JP2008018920A (ja) * | 2006-07-12 | 2008-01-31 | Hyundai Motor Co Ltd | 車両用ステアリングコラムの衝撃吸収システム |
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