JP2676211B2 - 炭素/炭素複合材料の製造法 - Google Patents
炭素/炭素複合材料の製造法Info
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B35/00—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
- C04B35/515—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics
- C04B35/52—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics based on carbon, e.g. graphite
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- C04B35/71—Ceramic products containing macroscopic reinforcing agents
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、炭素/炭素複合材料の製造法に関する。
従来の技術および発明が解決しようとする問題点 炭素/炭素複合材料は、1000℃以上の高温においても
高強度、高弾性率を維持し、かつ熱膨張率が小さい等の
特異な性質を有する材料であり、航空宇宙機器の部品、
ブレーキ、炉材等への利用が期待されている。
高強度、高弾性率を維持し、かつ熱膨張率が小さい等の
特異な性質を有する材料であり、航空宇宙機器の部品、
ブレーキ、炉材等への利用が期待されている。
一方、炭素質ピッチは、その炭化収率が高いことか
ら、炭素/炭素複合材料のマトリックス用プリカーサー
として使用されているが、炭化過程において発生する揮
発性成分のためマトリックス内に微細な気泡を生成し、
高密度化の弊害となっている。
ら、炭素/炭素複合材料のマトリックス用プリカーサー
として使用されているが、炭化過程において発生する揮
発性成分のためマトリックス内に微細な気泡を生成し、
高密度化の弊害となっている。
したがって含浸と高温度での炭化のサイクルを繰り返
さなければならず、製造プロセスが複雑となり、かつ長
い日数を要するためコストがかかっている。
さなければならず、製造プロセスが複雑となり、かつ長
い日数を要するためコストがかかっている。
問題点を解決するための手段 本発明者らは、前記問題点を解決した簡便な製造プロ
セスを開発すべく研究した結果、本発明の完成に至っ
た。
セスを開発すべく研究した結果、本発明の完成に至っ
た。
本発明者らは、先にピッチ系炭素繊維のトウに炭素質
ピッチを含浸し、この含浸物を不融化処理した後に炭化
あるいは必要に応じて黒鉛化することを特徴とする炭素
/炭素複合材料の製造法について出願した。その後さら
に鋭意検討を重ねた結果本発明に至った。
ピッチを含浸し、この含浸物を不融化処理した後に炭化
あるいは必要に応じて黒鉛化することを特徴とする炭素
/炭素複合材料の製造法について出願した。その後さら
に鋭意検討を重ねた結果本発明に至った。
本発明は、ピッチ系炭素繊維のトウを2次元あるいは
3次元に成形した繊維成形体に炭素質ピッチを含浸し、
この含浸物を不融化処理した後に毎分50℃未満の冷却速
度で120℃以下まで冷却し、且つこの不融化/冷却のサ
イクルを少なくとも2回繰り返したのち、炭化あるいは
必要に応じて黒鉛化することを特徴とする炭素/炭素複
合材料の製造法に関する。
3次元に成形した繊維成形体に炭素質ピッチを含浸し、
この含浸物を不融化処理した後に毎分50℃未満の冷却速
度で120℃以下まで冷却し、且つこの不融化/冷却のサ
イクルを少なくとも2回繰り返したのち、炭化あるいは
必要に応じて黒鉛化することを特徴とする炭素/炭素複
合材料の製造法に関する。
以下、本発明による炭素/炭素複合材料の製造法につ
いて詳述する。
いて詳述する。
本発明でいうピッチ系炭素繊維とは、炭素質ピッチを
溶融紡糸し、これを不融化、炭化および必要に応じて黒
鉛化することにより得られる繊維である。ピッチ系炭素
繊維の原料となる炭素質ピッチとしては、通常軟化点10
0〜400℃、好ましくは150〜350℃を有する石炭系あるい
は石油系のピッチが用いられる。炭素質ピッチは、光学
的に等方性のピッチあるいは異方性のピッチのいずれも
使用できるが、光学的異方性相の含量が60〜100%、好
ましくは80〜100%の光学的異方性ピッチが特に好まし
く用いられる。
溶融紡糸し、これを不融化、炭化および必要に応じて黒
鉛化することにより得られる繊維である。ピッチ系炭素
繊維の原料となる炭素質ピッチとしては、通常軟化点10
0〜400℃、好ましくは150〜350℃を有する石炭系あるい
は石油系のピッチが用いられる。炭素質ピッチは、光学
的に等方性のピッチあるいは異方性のピッチのいずれも
使用できるが、光学的異方性相の含量が60〜100%、好
ましくは80〜100%の光学的異方性ピッチが特に好まし
く用いられる。
炭素質ピッチは、次いで公知の方法で溶融紡糸してピ
ッチ繊維としたのち、酸化性ガス雰囲気下、50〜400
℃、好ましくは100〜350℃で不融化処理を行う。酸化性
ガスとしては、空気、酸素、窒素酸化物、硫黄酸化物、
ハロゲン、あるいはこれらの混合物が使用できる。次い
で不活性ガス雰囲気下800〜2000℃で炭化処理、あるい
はさらに2000〜3000℃で黒鉛化処理を行い炭素繊維とす
る。
ッチ繊維としたのち、酸化性ガス雰囲気下、50〜400
℃、好ましくは100〜350℃で不融化処理を行う。酸化性
ガスとしては、空気、酸素、窒素酸化物、硫黄酸化物、
ハロゲン、あるいはこれらの混合物が使用できる。次い
で不活性ガス雰囲気下800〜2000℃で炭化処理、あるい
はさらに2000〜3000℃で黒鉛化処理を行い炭素繊維とす
る。
ピッチ系炭素繊維としては直径5〜100μmのものが
使用でき、500〜250,000本の繊維束(トウ)として繊維
成形体をつくる。
使用でき、500〜250,000本の繊維束(トウ)として繊維
成形体をつくる。
本発明でいう繊維成形体とは、ピッチ系炭素繊維のト
ウを一方向積層物、2次元織物あるいはその積層物、3
次元織物、マット状系成形物、フェルト状成形物など2
次元あるいは3次元に成型したものをいう。
ウを一方向積層物、2次元織物あるいはその積層物、3
次元織物、マット状系成形物、フェルト状成形物など2
次元あるいは3次元に成型したものをいう。
本発明において、このようにして得られたピッチ系炭
素繊維のトウの繊維成形体に炭素質ピッチを含浸し、こ
の含浸物を不融化処理する。
素繊維のトウの繊維成形体に炭素質ピッチを含浸し、こ
の含浸物を不融化処理する。
含浸は、炭素質ピッチを真空下で加熱、溶融すること
により達成されるが、含浸時の粘度を下げるために、溶
剤でカット・バックすることもできる。その際の溶剤と
しては、芳香族炭化水素、ピリジン、キノリンなどが使
用できる。
により達成されるが、含浸時の粘度を下げるために、溶
剤でカット・バックすることもできる。その際の溶剤と
しては、芳香族炭化水素、ピリジン、キノリンなどが使
用できる。
含浸に用いる炭素質ピッチは軟化点100〜400℃、好ま
しくは150〜350℃を有する石炭系あるいは石油系のピッ
チである。炭素質ピッチは、光学的に等方性のピッチあ
るいは異方性のピッチのいずれも使用できるが、光学的
異方性相の含量が60〜100%、好ましくは80〜100%の光
学的異方性ピッチが特に好ましく用いられる。
しくは150〜350℃を有する石炭系あるいは石油系のピッ
チである。炭素質ピッチは、光学的に等方性のピッチあ
るいは異方性のピッチのいずれも使用できるが、光学的
異方性相の含量が60〜100%、好ましくは80〜100%の光
学的異方性ピッチが特に好ましく用いられる。
このようにして得られた含浸物を不融化処理した後に
毎分50℃未満の冷却速度で120℃以下まで冷却し、且つ
この不融化/冷却のサイクルを少なくとも2回繰り返
す。不融化物を毎分50℃未満で、好ましくは0.01〜30℃
/分、より好ましくは0.1〜25℃/分で冷却することに
より、マトリックス中あるいはマトリックスと炭素繊維
との界面に微少なクラックが発生し、これが2回目以降
の不融化の際に酸化性ガスがアクセスする道となる。毎
分50℃以上で冷却するとクラックが大きくなり過ぎ、複
合材料の機械的性質に影響を及ぼす。冷却は不融化処理
温度との兼ね合いによるが120℃以下、好ましくは100℃
以下、さらに好ましくは0〜50℃まで行う。含浸物の不
融化処理は、酸化性ガス雰囲気下、150〜400℃、好まし
くは180〜350℃で行うことができる。酸化性ガスとして
は、空気、酸素、窒素酸化物、硫黄酸化物、ハロゲン、
あるいはこれらの混合物が使用できる。不融化/冷却の
繰り返しサイクル数は、少なくとも2回、例えば2〜50
回、好ましくは5〜30回である。1回の不融化時間は30
分〜20時間、好ましくは2〜15時間である。
毎分50℃未満の冷却速度で120℃以下まで冷却し、且つ
この不融化/冷却のサイクルを少なくとも2回繰り返
す。不融化物を毎分50℃未満で、好ましくは0.01〜30℃
/分、より好ましくは0.1〜25℃/分で冷却することに
より、マトリックス中あるいはマトリックスと炭素繊維
との界面に微少なクラックが発生し、これが2回目以降
の不融化の際に酸化性ガスがアクセスする道となる。毎
分50℃以上で冷却するとクラックが大きくなり過ぎ、複
合材料の機械的性質に影響を及ぼす。冷却は不融化処理
温度との兼ね合いによるが120℃以下、好ましくは100℃
以下、さらに好ましくは0〜50℃まで行う。含浸物の不
融化処理は、酸化性ガス雰囲気下、150〜400℃、好まし
くは180〜350℃で行うことができる。酸化性ガスとして
は、空気、酸素、窒素酸化物、硫黄酸化物、ハロゲン、
あるいはこれらの混合物が使用できる。不融化/冷却の
繰り返しサイクル数は、少なくとも2回、例えば2〜50
回、好ましくは5〜30回である。1回の不融化時間は30
分〜20時間、好ましくは2〜15時間である。
不融化/冷却の繰り返しサイクルを行わない場合に
は、充分な不融化が行われず、炭化過程でマトリックス
からのガス発生にともなう発泡、マトリックスの脱落、
含浸物の型くずれ、繊維成形体の変形などをもたらす。
は、充分な不融化が行われず、炭化過程でマトリックス
からのガス発生にともなう発泡、マトリックスの脱落、
含浸物の型くずれ、繊維成形体の変形などをもたらす。
不融化処理された含浸物は、炭化あるいは必要に応じ
て黒鉛化することにより炭素/炭素複合材となる。ま
た、不融化処理された含浸物を加圧下あるいはプレス下
で炭化し、さらに必要に応じて炭化あるいは黒鉛化する
こともできる。
て黒鉛化することにより炭素/炭素複合材となる。ま
た、不融化処理された含浸物を加圧下あるいはプレス下
で炭化し、さらに必要に応じて炭化あるいは黒鉛化する
こともできる。
加圧下の炭化は、不活性ガスにより50〜10,000kg/cm2
に加圧し、400〜2000℃において実施することが出来
る。また、プレス下の炭化は、ホットプレスにより10〜
500kg/cm2の圧力下、400〜2000℃において実施すること
が出来る。常圧下の炭化あるいは黒鉛化は、不活性ガス
雰囲気下400〜3000℃において実施することが出来る。
に加圧し、400〜2000℃において実施することが出来
る。また、プレス下の炭化は、ホットプレスにより10〜
500kg/cm2の圧力下、400〜2000℃において実施すること
が出来る。常圧下の炭化あるいは黒鉛化は、不活性ガス
雰囲気下400〜3000℃において実施することが出来る。
さらに不融化/冷却のサイクルを繰り返したのち、あ
るいはこれを炭化した後に、生じたクラックに炭素質ピ
ッチを再含浸して再び不融化/冷却のサイクルを繰り返
すことができる。また不融化/冷却のサイクルを繰り返
したのち、あるいはこれを炭化した後に、生じたクラッ
クを化学気相蒸着法により炭素を含浸させることも出来
る。
るいはこれを炭化した後に、生じたクラックに炭素質ピ
ッチを再含浸して再び不融化/冷却のサイクルを繰り返
すことができる。また不融化/冷却のサイクルを繰り返
したのち、あるいはこれを炭化した後に、生じたクラッ
クを化学気相蒸着法により炭素を含浸させることも出来
る。
複合材料におけるピッチ系炭素繊維の体積含有率(V
f)は、目的によって任意に決定されるが、通常は5〜7
0%である。
f)は、目的によって任意に決定されるが、通常は5〜7
0%である。
実施例 以下に実施例をあげ、本発明を具体的に説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1) 直径10μmのピッチ系炭素繊維の3000本束の3次元織
物に軟化点280℃光学的異方性相の含有率が100%の光学
的異方性ピッチを真空含浸した。含浸物を空気中240℃
で10時間不融化したのち、毎分5℃で室温まで冷却し、
この不融化/冷却のサイクルを10回繰り返した。その
後、窒素雰囲気中、常圧下、1000℃で1時間炭化処理し
てvF(繊維体積含有率)40%の炭素/炭素複合材料を得
た。得られた炭素/炭素複合材料を走査型電子顕微鏡、
および偏光顕微鏡で観察したところ、マトリックス中に
は気泡の生成が殆ど見られなかった。
物に軟化点280℃光学的異方性相の含有率が100%の光学
的異方性ピッチを真空含浸した。含浸物を空気中240℃
で10時間不融化したのち、毎分5℃で室温まで冷却し、
この不融化/冷却のサイクルを10回繰り返した。その
後、窒素雰囲気中、常圧下、1000℃で1時間炭化処理し
てvF(繊維体積含有率)40%の炭素/炭素複合材料を得
た。得られた炭素/炭素複合材料を走査型電子顕微鏡、
および偏光顕微鏡で観察したところ、マトリックス中に
は気泡の生成が殆ど見られなかった。
(比較列1) 実施例1と同じ含浸物を不融化処理せずに窒素雰囲気
中に、常圧下、1000℃で1時間炭化処理した。得られた
ものは体積が著しく膨張し、繊維成形体にも変形がみら
れた。
中に、常圧下、1000℃で1時間炭化処理した。得られた
ものは体積が著しく膨張し、繊維成形体にも変形がみら
れた。
(比較例2) 実施例1と同じ含浸物を不融化/冷却のサイクルを繰
り返さずに空気中240℃で100時間連続不融化した。これ
を窒素雰囲気中、常圧下、1000℃で1時間炭化処理し
た。得られたものはマトリックス中に気泡が発生してい
た。
り返さずに空気中240℃で100時間連続不融化した。これ
を窒素雰囲気中、常圧下、1000℃で1時間炭化処理し
た。得られたものはマトリックス中に気泡が発生してい
た。
(実施例2) 直径10μmのピッチ系炭素繊維の3000本束の2次元織
物を積層し、これに実施例1で用いた光学的異方性ピッ
チを真空含浸した。含浸物を空気中260℃で10時間不融
化したのち、毎分10℃で室温まで冷却し、この不融化/
冷却のサイクルを10回繰り返した。その後、窒素雰囲気
中、60kg/cm2加圧下で700℃で1時間炭化処理した。さ
らに、窒素雰囲気中、常温下、1000℃で1時間炭化処理
してVf(繊維体積含有率)50%の炭素/炭素複合材料を
得た。得られた炭素/炭素複合材料を走査型電子顕微
鏡、および偏光顕微鏡で観察したところ、マトリックス
中には気泡の生成が殆ど見られなかった。
物を積層し、これに実施例1で用いた光学的異方性ピッ
チを真空含浸した。含浸物を空気中260℃で10時間不融
化したのち、毎分10℃で室温まで冷却し、この不融化/
冷却のサイクルを10回繰り返した。その後、窒素雰囲気
中、60kg/cm2加圧下で700℃で1時間炭化処理した。さ
らに、窒素雰囲気中、常温下、1000℃で1時間炭化処理
してVf(繊維体積含有率)50%の炭素/炭素複合材料を
得た。得られた炭素/炭素複合材料を走査型電子顕微
鏡、および偏光顕微鏡で観察したところ、マトリックス
中には気泡の生成が殆ど見られなかった。
(実施例3) 直径10μmのピッチ系炭素繊維の2000本束をフェルト
状に成形し、これに実施例1で用いた光学的異方性ピッ
チを真空含浸した。含浸物を空気中260℃で10時間不融
化したのち、毎分25℃で室温まで冷却し、この不融化/
冷却のサイクルを10回繰り返した。その後、窒素ガスで
200kg/cm2に加圧し、700℃で1時間炭化処理した。さら
に、窒素雰囲気中、常圧下、1000℃で1時間炭化処理し
てVf(繊維体積含有率)25%の炭素/炭素複合材料を得
た。得られた炭素/炭素複合材料を走査型電子顕微鏡、
および偏光顕微鏡で観察したところ、マトリックス中に
は気泡の生成が殆ど見られなかった。
状に成形し、これに実施例1で用いた光学的異方性ピッ
チを真空含浸した。含浸物を空気中260℃で10時間不融
化したのち、毎分25℃で室温まで冷却し、この不融化/
冷却のサイクルを10回繰り返した。その後、窒素ガスで
200kg/cm2に加圧し、700℃で1時間炭化処理した。さら
に、窒素雰囲気中、常圧下、1000℃で1時間炭化処理し
てVf(繊維体積含有率)25%の炭素/炭素複合材料を得
た。得られた炭素/炭素複合材料を走査型電子顕微鏡、
および偏光顕微鏡で観察したところ、マトリックス中に
は気泡の生成が殆ど見られなかった。
Claims (1)
- 【請求項1】ピッチ系炭素繊維のトウを2次元あるいは
3次元に成形した繊維成形体に炭素質ピッチを含浸し、
この含浸物を不融化処理した後に毎分50℃未満の冷却速
度で120℃以下まで冷却し、且つこの不融化/冷却のサ
イクルを少なくとも2回繰り返したのち、炭化あるいは
必要に応じて黒鉛化することを特徴とする炭素/炭素複
合材料の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63032759A JP2676211B2 (ja) | 1988-02-17 | 1988-02-17 | 炭素/炭素複合材料の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63032759A JP2676211B2 (ja) | 1988-02-17 | 1988-02-17 | 炭素/炭素複合材料の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01212275A JPH01212275A (ja) | 1989-08-25 |
JP2676211B2 true JP2676211B2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=12367770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63032759A Expired - Lifetime JP2676211B2 (ja) | 1988-02-17 | 1988-02-17 | 炭素/炭素複合材料の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2676211B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04321559A (ja) * | 1991-04-23 | 1992-11-11 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 炭素材料用組成物および炭素複合材料とその製法 |
-
1988
- 1988-02-17 JP JP63032759A patent/JP2676211B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01212275A (ja) | 1989-08-25 |
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