JPS6215221A - エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物

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JPS6215221A
JPS6215221A JP15497385A JP15497385A JPS6215221A JP S6215221 A JPS6215221 A JP S6215221A JP 15497385 A JP15497385 A JP 15497385A JP 15497385 A JP15497385 A JP 15497385A JP S6215221 A JPS6215221 A JP S6215221A
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resin
toluene
epoxy resin
formaldehyde
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宣 菊地
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広幸 川上
Takayuki Saito
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規なビスフェノールAノボラック樹脂を硬化
剤として含有してなるエポキシ樹脂組成物に関する。
(従来の技術) 従来、フェノール化合物とホルムアルデヒドを酸性触媒
の存在下に脱水縮合せしめて得られるノボラック樹脂が
良く知られており、該フェノール化合物としてビスフェ
ノールAを用いて得られたノボラック樹脂はビスフェノ
ールAノボラック樹脂として知られている。これは、主
にエポキシ樹脂の硬化剤としてエポキシ樹脂と混合して
、プリプレグ及び回路形成用積層板の製造に供される。
従来、知られているビスフェノールAノボラック樹脂は
、数平均分子量が400〜1,600でビスフェノール
A単量体の含有量が15〜40重量%のものである。
一方、エポキシ樹脂を用いた積層板の製造において、エ
ポキシ樹脂硬化剤としては、ジシアンジアミドが主流を
占めている。
積層板の製造は、一般に、エポキシ樹脂及び硬化剤をメ
チルエチルケトン等の溶剤に溶解させた後、硬化促進剤
を加え、樹脂フェノとする。ついで、この樹脂フェノを
ガラス布に含浸させた後。
乾燥器で溶剤を蒸発揮散させ、プリプレグとする。
このプリプレグは、適尚量積層され又は、さらに銅箔を
積層してプレス加圧下に加熱硬化させられる。このよう
にして得られた積層板には1回路形成のためのエツチン
グ、穴あけ等の加工が施される。
また、積層板分野においては、樹脂の硬化性。
硬化樹脂の耐熱性、積層板のドリル加工性、耐湿性、電
気特性及び色相安定性、樹脂フェノの安定性などが要求
項目として挙げられる。
(発明が解決しようとする問題点) エポキシ樹脂の硬化剤としてジシアンジアミドを使用し
て調整されたエポキシ樹脂組成物は、この組成物の硬化
性(高温加熱が必要)、硬化樹脂の耐熱性、積層板の色
相安定性及びドリル加工性に劣る面があるため、硬化剤
として硬化性に優れるビスフェノールAノボラック樹脂
を使用して調整されたエポキシ樹脂組成物がこのような
欠点を改善するものとして期待される。
そこで1本発明者らか硬化剤として従来知られているビ
スフェノールAノボラック樹脂を使用して調整したエポ
キシ樹脂組成物について9種々検討した結果1次のこと
がわかった。
すなわち、従来知られているビスフェノールAノボラッ
ク樹脂を使用して調整したエポキシ樹脂組成物は、積層
板のドリル加工性9色相安定性及び電気特性について!
!!iK、問題はなかったが、(1)樹脂の硬化性が不
十分である(ジシアンジアミドより低温でよいが、比較
的高温でなければ十分硬化しない)、(21硬化樹脂の
耐熱性に劣る。(3)樹脂フェノの保存安定性に劣る(
可使時間が短い)及び(4)エポキシ樹脂とビスフェノ
ールAノボラック樹脂との相溶性に劣るためプリプレグ
が白化すると共に硬化が十分になされないなどの欠点が
ある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は。
(A)  エポキシ樹脂 及び (Bl  ビスフェノールAノボラック樹脂において。
結合ホルムアルデヒドがフェノール成分に対して0、7
〜0.9モルであってフェノール単量体含有量が10重
量%以下であるビスフェノールAノボラック樹脂 を含有してなるエポキシ樹脂組成物に関する。
本発明において、エポキシ樹脂とは9分子中に2個以上
のエポキシ基を有する化合物であシ、ビスフェノールA
等の多価フェノールとエピクロルヒドリンの反応によっ
て得られるもの、1.4−ブタンジオール等の多価アル
コールとエピクロルヒドリンを反応させて得られるもの
、フェノールノボラックのポリグリシジルエーテル、ク
レゾールノボラックのポリグリシジルエーテル、フタル
酸。
ヘキサヒドロフタル酸等の多塩基酸のポリグリシジルエ
ーテル、アミンアミド又は複素式窒素塩基を有する化合
物のN−ポリグリシジル誘導体。
(ス4′−エボキシシクaヘキシルメチル)−3,4−
エポキシシクロヘキサンカルボキシレート等ノ脂環式エ
ポキシ樹脂など及びこれらの臭素、塩素等のハロゲン置
換体がある。
本発明におけるビスフェノールAノボラック樹脂ハ、 
該樹脂中の7エノール(ビスフェノールA)成分1モル
に対して結合ホルムアルデヒドが0.7〜0.9モルで
ある。0.7モル未満では、フェノール(ヒスフェノー
ルA)単量体含有量が多くなるか数平均分子量が低下す
るため硬化性及び耐熱性が低下する。一方、0.9モル
を超えると分子量が高くなシすぎるため、エポキシ樹脂
との相溶性が低下する。
ここで、フェノール(ビスフェノールA)成分1モルに
対する結合ホルムアルデヒドのモル数は。
ビスフェノールAノボラック樹脂の核磁気共鳴スペクト
ルのビスフェノールA成分中のメチルミK基づ< 1.
5 ppm  のピークとビスフェノールAにホルムア
ルデヒドが付加縮合して形成されるメチレン基に基づ(
3,75ppm  のピークの面積強度比から求め九も
のである。この測定において溶媒としては、ジメチルス
ルホキシド(ただし、メチル基の水素はすべてジウテリ
ウムである。DMSO−d6)を使用する。
本発FIJt/CおけるビスフェノールAノボラック樹
脂は、フェノール(ビスフェノールA)単量体含有量が
10重ii*以下である。この含有量が10重@Sを超
えると硬化性、硬化樹脂の耐熱性が低下する。
また、フェノール(ビスフェノールA)成分1モルに対
する結合ホルムアルデヒドモル数及びフェノール(ビス
フェノールA ) 単jt体&有量カ上記した範囲内に
ないと樹脂フェノの保存安定性が劣る。
本発明に係るビスフェノールAノボラック樹脂は、また
、数平均分子量が600〜2,0θOのものが好ましい
数平均分子量が600未満になると硬化樹脂の耐熱性が
低下しやすくなり、2,000を超えるとエポキシ樹脂
との相溶性が悪くなりやすい。
また2本発明におけるビスフェノールAノボラック樹脂
は2分散度が2.2以下が好ましい。分散度がこの範囲
であることにより、プリプレグ乾燥時の硬化反応の一部
進行の防止及び硬化温度の低温化による積層板の着色防
止の効果がある。ここで分散度とは2重量平均分子量/
数平均分子量の比である。本発明において2重量平均分
子量と数平均分子量は、ゲルパーミェーションクロマト
グラフィーによシ求めたものである。検量線は、ビス7
エ/−ル単1に体(分子量228)、  ビスフェノー
ルA1モルとホルムアルデヒド0.4〜0.8モルを酸
性触媒下で反応させて得られる反応物中のビスフェノー
ルA成分を2〜7個有する化合物を利用して作成したも
のを使用する。溶離液はテトラヒドロフラン、流量は1
.7ml  1分、温度は38℃及び圧力は48 kg
/an”とする。
本発明におけるビスフェノールAノボラック樹脂は0次
のようにして製造することができる。
ビスフェノールA1モルに対してホルムアルデヒド0.
4〜0.8モルをベンゼン、キシレン、トルエン等の芳
香族系溶媒中で、酸性触媒の存在下に反応させる(第1
工程)。ついで、得られた樹脂と仕込みビスフェノール
Aに対して25〜400重量%のトルエンを混合し、8
0℃以上でトルエンの沸点以下の温度で0.5時間以上
攪拌した後。
該温度下で静置すると2層に分離するのでその下層(ト
ルエン及びビスフェノールAノボラック樹脂を含む矛粘
稠な又は若干粘稠な液状−を分離し。
これからトルエンを除去する(第2工程)。
各工程について、さらに詳しく説明する。
第1工程において、ホルムアルデヒドは、ビスフェノー
ルA1モルに対して0.4〜0.8モルである。0.4
モル未満では、未反応ビスフェノールAが多くなると共
に、最終的に得られる樹脂においてビスフェノールA成
分1モルに対スる結合ホルムアルデヒドを0.7モル以
上にするのが困難になる。また、0.8モル係を超える
と反応中にゲル化するおそれ及び分子量が20,000
を超える分子種の生成が多くなり、最終的に得られる樹
脂のエポキシ樹脂との相溶性が低下しやすくなると共に
場合により数平均分子量及び分散度が大きくなる。
ホルムアルデヒドは、パラホルムアルデヒド、ホルマリ
ン水溶液、α−ポリオキシメチレン等の形態で使用する
ことができる。芳香族系溶剤は、水と共沸組成を形成す
るものが好ましい。その使用量は仕込みビスフェノール
Aに対して20〜100重量%が好ましい。また、芳香
族系溶剤としては。
トルエンを使用するのが、第1工程にひきつづいて第2
工程を行なうことができるので好ましい。
酸性触媒としては、硫酸、塩酸等の鉱酸、パラトルエン
スルホン酸、シュウ酸等の有機酸など通常フェノールノ
ボラック樹脂の製造に使用されるものを用いることがで
き、その使用量は、仕込みビスフェノールAに対して0
.1〜2重i%が好ましい。反応温度は、70〜90℃
で1.5〜4時間反応させ、主にビスフェノールAへの
ホルムアルデヒドの付加反応を行なった後、100℃以
上で還流温度以下に昇温して反応させ、脱水縮合反応さ
せるのが好ましい。この場合、縮合水を除去しつつ行な
い、縮合水が生成しなくなるまで反応させるのが好まし
い。この時間は通常3〜5時間である。この後2反応液
には、酸性触媒を中和するためにアルカリを酸性触媒と
肖量で加えられる。ここでアルカリとしては、水酸化リ
チウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタ
ノールアミン、゛モルホリン等がある。このようにして
得られた第1妻判工程反応液は、溶剤を蒸留等によって
除去した後(トルエンを溶剤とした時は反応液のままで
もよい)、第2工程に供される。
第2工程では、仕込みビスフェノールAに対シてトルエ
ンが25〜400重量係になるように。
第1工程で得られた樹脂とトルエンを混合又は反応液に
トルエンが追加される。このようにして得られた樹脂溶
液は、ついで80℃以上でトルエンの沸点以下で0.5
時間以上加熱攪拌される。この後、樹脂溶液を該温度下
に静置することにより。
上下2層に分離する。この下層はトルエン及びトルエン
ヲ含ムビスフェノールAノボラック樹脂を含む粘稠な又
は若干粘稠な液状物からなり、上層は、ビスフェノール
A単量体及ヒ少量のビスフェノールAe分子内に2個有
するホルムアルデヒド反応物が溶解したトルエン溶液で
ある。また、この分離は、遠心分離器を用いて強制的に
分離することもできる。下層を分離採取した後、トルエ
ンを蒸留除去することにより1本発明に係るビスフェノ
ールAノボラック樹脂を得ることができる。
第2工程において、トルエンが仕込みビスフェノールA
に対して、25重量%未満では、トルエンがビスフェノ
ールAノボラック樹脂に吸収された形の粘稠物になり、
400重量%を超えるとビスフェノールAノボラック樹
脂の比較的低分子量分子種が上層のトルエンに溶解し、
収率が低下し。
大過剰の時はトルエンの均一溶液になる。第2工程は、
1回行なえば9通常2本発明に係るビスフェノールAノ
ボラック樹脂を得ることができるが。
場合により2回以上繰り返してもよい。この場合上記し
たトルエン量は樹脂量に対してのものである。
第2工程において、その処理条件を調整することによシ
、得られるビスフェノールAノボラックの数平均分子量
及び分散度を調整することができる。
このようにして得られたビスフェノールAノボラック樹
脂は、含まれる中和塩を除去せずそのまま又は熱水処理
等によって中和塩を除去した後。
使用に供することができる。
第2工程において使用する溶剤は、トルエンであるが1
例えばベンゼン、キシレン韓の他の溶剤では目的を達成
することができない。
なお、ビスフェノールA単量体含有量の少ないビスフェ
ノールAノボラック樹脂を製造するだけナラハ、ビスフ
ェノールAとホルムアルデヒドヲはぼ等モル配合し9反
応率を高めることも考えられるが、この方法では、ビス
フェノールA&Cホルムアルデヒド反応可能部位が4ケ
所存在するため合成中にゲル化し、実際には採用するこ
とができない。また、ゲル化が起こらないように注意し
て反応させたとしても1本発明のビスフェノールAノボ
ラック樹脂の必須要件を満足するものを得ることができ
ず2分子量が2万を超える分子種が多量に含まれるよう
になり、特にエポキシ樹脂との相溶性の悪いものとなる
なお1本発明におけるビスフェノールAノボラック樹脂
は、その構成成分として、ビスフェノールA以外のフェ
ノール類が1本発明の目的に合致する範囲で含まれてい
てもよい。このようなフェノール類としては、クレゾー
ル、フェノール等があり、前記製造時にビスフェノール
Aと共に使用される。
本発明において、(A)成分のエポキシ樹脂と(B)成
分のビスフェノールAノボラック樹脂は、(A)成分の
エポキシ基1当量に対して(B)成分の水酸基が0、8
〜1当量になるように配合するのが好ましい。
本発明に係るエポキシ樹脂組成物は、(A)成分と(B
)成分を混合して使用に供してもよく、有機溶剤に溶解
してワニス状で使用に供してもよい。有機溶剤としては
、トルエン、メチルエチルケトン。
メチルセロンルプ、エチルセロソルブ、ブチルセロソル
ブ、メタノール等が使用される。
本発明に係るエポキシ樹脂組成物には1本発明の目的に
合致する範囲で、上記(B)成分以外のエポキシ樹脂用
硬化剤を併用することができる。
本発明如係るエポキシ樹脂組成物には、硬化促進剤を添
加することができる。硬化促進剤としては、2−エチル
−4メチルイミダゾール、1−シアンエチル−2−フェ
ニルイミダゾール、1−ベンジル2−メチルイミダゾー
ル、1−メチルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダ
ゾール、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメ
チルイミダゾール、ベンジルジメチルアミン、N、N−
ジメチルアニリン、トリス(ジメチルアミノメチル)フ
ェノール、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウン
デセン−7等の三級アミン、このような三級アミンの2
エチルヘキサン酸塩、フェノール塩、オレイン酸塩、ギ
酸塩、酢酸塩等の三級アミン塩。
テトラメチルアンモニウムクロライド、ベンジルジメチ
ルアンモニウムクロライド、ベンジルトリエチルアンモ
ニウムクロライド等の四級アンモニウム塩などがある。
硬化促進剤は、(A)成分であるエポキシ樹脂に対して
、0,1〜5重量%使用するのが好ましく、特に0.3
〜3重量%使用するのが好ましい。
本発明に係るエポキシ樹脂組成物には、さらに。
反応性希釈剤、可塑剤、充てん剤、染料、難燃剤等を適
宜添加することができる。
(実施例) 次に1本発明の実施例を示す。
合成例1 ディーン・スターク油水分離器、温度計および攪拌器を
取シ付けた11ガラス製四つロフラスコに、ビスフェノ
ールA2289(1,0モル)、80チパラホルムアル
デヒド22..5g(ホルムアルデヒド換算0.6モル
)及びトルエン171gを仕込み、攪拌しながら昇温し
た。フラスコ内の温度が80℃になった時点で触媒のシ
ュウ酸二水和物1.5gを加え、80℃で3時間攪拌を
続けた。この後、フラスコ内の温度を105℃にして、
トルエンを還流させ、共沸して流出する水は系外に除去
した。水の流出がなくなるまでトルエン還流を[た。こ
の時のフラスコ内の温度は113℃であり、除去された
水の合計量は15.7m/であった。
この量は、80チパラホルムアルデヒド中に含まれる水
、シュウ酸二水和物中の水分量及び発生すべき縮合水の
合計量に一致する。この時の反応液は均一な溶液でおっ
た。
ついで、トリエタノールアミンを加えて中和した後、ト
ルエン228gを加え、トルエンが還流する温度まで昇
温しな。この時に、攪拌を止めると軽液(上層)と重液
(下層)の二層に分離する。
昇温後、30分間攪拌した後、攪拌を止め2反応液を軽
液と重液の二層に分離させた。軽液をデカンテーション
によって除去して9重液を得た。この重液にトルエン4
009を加え、トルエン還流130分間攪拌した後、攪
拌を止め再度二層処分離し9重液(下層)を分離採取し
た。これは若干粘稠な液体であった。これからエバポレ
ーターによってトルエンを除去し、淡黄色の樹脂(A]
1329を得た。
得られた樹脂について、軟化点は環球式で求めた。樹脂
中に含まれる残存ビスフェノールA単量体及び分子量は
ゲルパーミェーションクロマトクラフィー(GPC)を
利用して測定した。この時の分離カラムとしては、GE
LPACK−R420゜R430及びR,440(いず
れも日立化成工業■商品名、多孔性スチレン−ジビニル
ベンゼン共重合体粒子をカラム充填剤として使用)を一
本ずつ直列に連結し、溶離液としてはテトラヒドロフラ
ン、検出器としては示差屈折計を使用し、流量は1.7
5mff/分とした。この時に得られたクロマトグラム
を第1図に示す。また1分子量の算定に用いた検量線に
ついては、下記に示す。
樹脂中のビスフェノールA成分1モルに対する結合ホル
ムアルデヒド数fは、該樹脂の核磁気共鳴(NM几)ス
ペクトルから求めた。このスペクトルを第2図に示す。
すなわち、1.5ppmに出現するビスフェノールA成
分のメチル基に基づくピークの積分強度A及び3.75
ppmに出現する結合ホルムアルデヒドのメチレン基に
基づくピークの積分強度Fから2式 %式%) K−よって求めたものである。
以上の結果を表IK示す。
合成例2 合成例1において、80%パラホルムアルデヒドの使用
量を30g(ホルムアルデヒド換算0.8モル)とし、
トルエンの使用量を1159とすること以外は、実施例
1に準じて反応を進め、軽液を除去して重液を得た。
この重液にトルエン200gを加え、トルエン還流下に
30分間攪拌した後、攪拌を止め、軽液と重液に分離し
、軽液をデカンテーションによって除去して重液を得た
。ついで、この操作をもう一度繰シ返した。
このようにして得られた重液からエバポレータによって
トルエンを除去して淡黄色の樹脂[B)178gを得た
この樹脂CB)について1合成例1と同様にして測定し
た物性を表1に示す。
合成例3 合成例IK準じて反応を進め2重液を得た。ついで2重
液にトルエン200gを加え、トルエン還流下に30分
間攪拌した後、攪拌を止め、軽液と重液に分離し、軽液
をデカンテーションによって除去して重液を得る操作を
4回繰り返した。
このようにして得られた重液からエバポレータによって
トルエンを除去して淡黄色の樹脂[:C)749を得た
この樹脂CCEについて9合成例1と同様にして測定し
た物性を表1に示す。
合成例4 合成例1において、トリエタノールアミンを加えて中和
したトルエン溶液からエバポレータによってトルエンを
除去し、淡黄色の樹脂(D) 2319を得た。
この樹脂(D) Kついて2合成例1と同様にして測定
した物性を表1に示す。また、樹脂〔D〕のGPCクロ
マトグラムを第3図に示す。
合成例5 合成例1において、80チパラホルムアルデヒドの使用
量t33.8g(ホルムアルデヒド換算0.90モル)
を用いたこと以外は、実施例1に準じて反応を進め、ト
リエタノールアミンを加えて中和した。この反応液から
エバポレータによってトルエンを除去し、淡黄色の樹脂
[E] 2359を得た。
この樹脂(E)について9合成例1と同様にして測定し
た物性全表1に示す。
〔検量線の作成〕
GPCKよる分子量決定の念めの検量線は次のようにし
て作成した。
すなわち0合成例3で得られた樹脂〔C〕のGPC測定
を行ない、クロマトグラムを求めた。このクロマトグラ
ムを第4図にグラフ1として示す。このクロマトグラム
において、ピーク2〜8は、それぞれ、順に下記一般式
(1)のnが0〜6の化合物であシ、nが0のときはビ
スフェノールA単量体である H (ただし9式中、Bは、ビスフェノールA単量体の一方
の水酸基に対してオルト位の二つの水素又は両方の水酸
基に対してオルト位の水素1個ずつであって合計二つの
水素を除いた二価の残基を示し、nは0又は1〜6の整
数である) ここで、nがθ〜6に対応する各化合物の分子量は次の
とおシである。
nがOのとき、228゜ nが1のとき、469゜ nが2のとき、709゜ nが3のとき、949゜ nが4のとき、1190゜ nが5のとき、1430゜ nが6のとき、1670である。
ついで、各化合物の溶出時間(分)を横軸に。
分子量を対数目盛で縦軸にしてプロットし、これに基づ
いて、第4図に示すように検量線9を求めた。
第4図から明らかなように、検量線9は明確な直線性を
示す。
実施例1〜3及び比較例1〜2 エビコー)828(シェルケミカル社商品名。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂、エポキシ当量190
)100重量部1合成例で得られた硬化剤61重量部を
130℃でよく混合したのち、2−エチル−4メチルイ
ミダゾール0.5重量部を添加し、エポキシ樹脂組成物
を作成した。作成直後。
170℃で2時間加熱して硬化させた。
得られた硬化物について耐熱性試験を行なった。
その結果を表2に示す。
耐熱性試験としては、ガラス転移温度及びJISK 7
207(i983年)K基づく熱変形温度の測定を行な
った。ガラス転移点は熱機械試験機を用いて熱膨張係数
を測定した場合に該係数の変曲点を示す温度とした。
表2 硬化物の耐熱性試験結果 実施例4及び比較例3 エピコート828 100重量部とテトラブロムビスフ
ェノールA63重量部をテトラメチルアンモニウムクロ
ライド0.1重量部の存在下に反応させて得られたエポ
キシ樹脂(エポキシ当量410)100重量部、硬化剤
として樹脂〔A〕又は樹脂(D131重を部及び1−シ
アンエチル−2−フェニルイミダゾール0.7重量部を
メチルエチルケト/120重量部に溶解し、エポキシ樹
脂組成物ワニスを作成シた。このフェノについて、ゲル
タイムの測定を行なった。ゲルタイムの測定は、ワニス
作成直後又は23℃で1ケ月保存後に、150℃の熱板
上でフェノがゲル化す゛るまでの時間(秒)を測定する
ことKよって行なった。
また、上記フェノの作成後、ガラスクロス(表面がエポ
キシシラ/で処理されたガラス繊維のガラスクロス、厚
さ0.18mm、 日東紡績■G−9020−BZG 
) 100重量部にフェノを固形分で52重量部含浸さ
せてプリプレグを作成した。
このプリプレグを70〜110℃の乾燥炉中で10分間
乾燥させた。
この乾燥プリプレグの外観を目視した。
また、乾燥プリプレグを170℃で2時間加熱硬化させ
、このときのプリプレグの色相の変化を目視によシ調べ
た。
さらに、上記乾燥プリプレグを承前走査熱量計で150
℃の温度に加熱したときの上記乾燥プリプレグの発熱開
始から終了までの時間を測定した。
さらに、上記乾燥プリプレグ15枚及び35μmの銅箔
6枚を該プリプレグ3枚毎に該銅箔1枚(ただし、2枚
は表面及び裏面)積層し、130℃で15分間、ついで
150℃で15分間、40に9/cm2の圧力でプレス
成形して積層板を得た。
この積層板を121℃で圧力2 kg/cm”のスチー
ム雰囲気下に6時間静置し、その重量増加分を測定して
、積層板の吸湿性を調べた。
一方、上記で得られた積層板に、tmmφのドリルで1
万個の穴をあけ、そのうち200個を選択して、スミャ
発生率を調べ、ドリル加工性を判定した。
以上の結果を表3に示す。
比奴例4 硬化剤として樹脂〔D〕を使用し、実施例4と同様にし
て、乾燥プリプレグを作成し、その外観を目視した。こ
の結果を表3に示す。
表3 ワニス、プリプレグ及び積層板の特性成直後と1
ケ月名存後のゲルタイムは、樹脂[A)を硬化剤とした
場合(実施例4)は樹脂CD)を硬化剤とした場合(比
較例3)K比し、変化が小さく、保存安定性が優れる。
プリプレグの外観が半透明で白化部分がないということ
は、エポキシ樹脂と硬化剤の相溶性が優れることを示す
。また。
発熱終了までの時間が短いということは、短時間で硬化
が完了することを意味し、この点で樹脂[A)を硬化剤
としたとき(実施例4)の方が樹脂CD)を硬化剤とし
たとき(比較例3)K比し、優れることがわかる。
また9体積抵抗値から、樹脂[A)を硬化剤として得ら
れた積層板の方が、樹脂CDI)を硬化剤として得られ
た積層板よりも電気絶縁性が優れることがわかる。
硬化剤として樹脂[E)を用いた場合(比較例4)。
プリプレグは白化した。これは、樹脂(E)が残存ビス
フェノールA単量体を18.2重量%含有するにもかか
わらず1重量平均分子量が樹脂CB〕と同程度であるこ
とからもわかるように2分子量20.000を超える分
子種が比較的多く存在するため、エポキシ樹脂との相溶
性が劣るためである。
(発明の効果) 本発明に係るエポキシ樹脂組成物は、その硬化物が耐熱
性に優れ、ワニス状態で保存安定性に優れ、また、プリ
プレグにおいて、硬化性及び色相安定性が優れ、積層板
において良好な体積抵抗。
耐吸湿性及びドリル加工性を示す。
また、該組成物において、エポキシ樹脂とビスフェノー
ルAノボラック樹脂は相溶性に優れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は1合成例1で得られた樹脂l〕のGPCクロマ
トグラム、第2図は樹脂〔A〕の核磁気共鳴スペクトル
、第3図は合成例4で得られた樹脂■〕のGPCクロマ
トグラム並びに第4図は1合成例3で得られた樹脂〔C
〕のGPCクロマトグラム及び検量線を示す。 符号の説明 1・・・樹脂〔C〕のGPCクロマトグラム9・・・検
量線 に!A *!″″1′″HI! 、、z]:、・三容出
吟間(分)− 寥4 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(A)エポキシ樹脂 及び (B)ビスフェノールAノボラック樹脂において、結合
    ホルムアルデヒドがフェノール成分に対して0.7〜0
    .9モルであつてフェノール単量体含有量が10重量%
    以下であるビスフェノールAノボラック樹脂 を含有してなるエポキシ樹脂組成物。 2、ビスフェノールAノボラック樹脂の数平均分子量が
    600〜2,000である特許請求の範囲第1項記載の
    エポキシ樹脂組成物。 3、ビスフェノールAノボラック樹脂の分散度が2.2
    以下である特許請求の範囲第1項又は第2項記載のエポ
    キシ樹脂組成物。
JP15497385A 1985-07-12 1985-07-12 エポキシ樹脂組成物 Granted JPS6215221A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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