JPS62151523A - 低降伏比シ−ムレス調質ラインパイプの製造方法 - Google Patents

低降伏比シ−ムレス調質ラインパイプの製造方法

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JPS62151523A
JPS62151523A JP29076785A JP29076785A JPS62151523A JP S62151523 A JPS62151523 A JP S62151523A JP 29076785 A JP29076785 A JP 29076785A JP 29076785 A JP29076785 A JP 29076785A JP S62151523 A JPS62151523 A JP S62151523A
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JP
Japan
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yield ratio
seamless
yield
yield strength
steel pipe
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JP29076785A
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English (en)
Inventor
Seiji Ishimoto
石本 清司
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、低降伏比シームレス調質ラインパイプの製造
方法に関する。
[従来技術] シームレス鋼管の製造においては、鋼板に比べて制御圧
延が困難なため、圧延のままでは低炭素当量の成分で高
強度を得ることが困難である。このため、APIグレー
ドで×52クラス以上の鋼管の製造においては、圧延終
了後の管を閾加熱し、焼入れ焼もどしするいわゆる調質
処理が従来適用されている。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、上記のような調質処理を施した鋼管 。
は圧延のままあるいは焼ならし処理を施した鋼管に比べ
て、降伏比(降伏応力/引張応力)がかなり高くなる傾
向がある。
この降伏比は、材料に降伏応力以上の荷重がかかったと
きの破断に至るまでの安全代に関係し、一般に降伏比が
低いほどこの安全代が大きいことを示す、また、ライン
パイプの場合、施工前に曲げ加工を施されたのち使用さ
れることがあり、降伏比が高いと不均一な曲げによるし
わを生ずる恐れがある。
すなわち、加工性の点からも降伏比は低いことが好まし
い。
この降伏比としては主としてラインパイプ需要業界にお
ける過去の長い経験から、通常は85%以下であること
が要求される。
しかしながら、前述したごと〈調質鋼管の降伏比は一般
に高くなる傾向があり、安全性や加工性の観点から好ま
しい低降伏比の鋼管を製造することは困難であった。
また、鋼板等の分野からの類推により、鋼中の炭素量を
高めると降伏比が低くなる傾向は知られていたが、どの
程度の炭素量が必要かは十分定量的に把握されていなか
った。
一方、近年シームレス鋼管の調質処理として圧延直後の
鋼管の顕熱を利用してそのまま焼入れし、しかるのち焼
もどしを施すいわゆる直接焼入法が普及しつつあり、ラ
インパイプへの適用も検討されるようになった。ところ
が、シームレスラインパイプにこの直接焼入処理を施し
た場合、同一成分の鋼管を再加熱焼入した場合に比べて
同温焼もどし後の強度が高くなり、かつこれに伴い降伏
比も高くなる傾向がある。従って、従来、直接焼入によ
り低降伏比の調質鋼管を製造することは、再加熱焼入の
場合より、なおいっそう困難であると、漠然と考えられ
ていた。
本発明は、低降伏比のシームレス調質ラインパイプを安
定して、かつ必要最小限の炭素含有量で製造可能とする
ことを目的とする。
[問題を解決するための手段] 本発明に係る低降伏比シームレス調質ラインパイプの製
造方法は、シームレム鋼管の成分中の炭素含有量を次式
で求まる範囲に制限し、かつ該シームレス鋼管を圧延直
後に直接焼入処理するよ0.0119X −0,475
≦Y ≦0.0130X −0.567ただし X:目
標上限降伏強度(Kg/ m m’ )Y:炭素含有量
(重量%) うにしたものである。
[作用] 本発明者らは、再加熱焼入と直接焼入の双方について、
シームレスm管の鋼中炭素含有量および降伏強度と降伏
比の関係を詳細に検討したところ、以下のような事実を
見出した。すなわち一般に直接焼入材は、同一成分同一
サイズの回加熱焼人材に比べて降伏比が高くなるが、そ
れは直接焼入材の方が回加熱焼人材より強度が高いため
であり、焼もどし温度により強度を調節して同一強度で
比較すればむしろ直接焼入材の方が回加熱焼人材より降
伏比が低くなる。
したがって、できるだけ必要最小限の鋼中炭素r4によ
り、低降伏比の調質鋼管を製造するには直接焼入処理を
施すことが有利である。
本発明者らはかかる事実に基き、従来回加熱焼人材に対
して含有せしめていた鋼中炭素Jiよりも若干低い炭素
量を含有せしめた鋼管に対して直接焼入処理を施すこと
により、より一層必要最小限の炭素td9で 降伏比が
85%以下程度の低降伏比の調質ft4管を製造可能と
したものである。
なお、鋼中炭′X量はラインパイプの溶接性に最も悪影
響を及ぼし、たとえ炭素量が多いほど低降伏比が得られ
ることがわかっていても、溶接性の観点からはできるだ
け少敏であることが好ましい。
[実施例コ 第1表はシームレス調質ライツバイブについて、鋼中炭
素量および降伏強度と降伏比の関係を調査するために用
いた供試材(ビレット)の一覧を示す。これらビレット
をシームレス圧延ラインに通し、圧延終了後直ちに直接
焼入を施した。またこれら供試材をシームレス圧延後、
直接焼入せずにそのまま室温まで空冷し、しかるのち8
20°Cに再加熱してから焼入する通常の再加熱焼入に
ついても、比較のため同様に実施した。
なお、圧延された鋼管サイズの範囲は外径177.8〜
355.fl+am  、肉厚8.0〜28.8m海で
あり、また焼入後の強度調節のための焼もどし温度の範
囲は、最大で580〜730℃、通常は820〜720
℃である。焼もどし後の鋼管から、API規定の引張試
験片を管軸に平行に採取し、降伏強度および降伏比を求
めた。
第2図は、以上のようにして得られた実験結果のうち、
回加熱焼人材に関する結果を、横軸に降伏強度、縦軸に
鋼中炭素1五をとって整理したものである。
ここで、オーブンマーク(O印)は、そのi& R量お
よび降伏強度を有する鋼管の降伏比が85%以下であっ
たこと、またクローズドマーク(・印)は、同じくその
炭素量および降伏強度を有する鋼管の降伏比が85%を
越えたことを示す。
一般に、降伏比は降伏強度との相関が強く、降伏強度が
高くなるほど降伏比が高くなる傾向がある。したがって
第2図においてクローズドマークの領域は右側すなわち
高強度側にあられれている。しかしながら第2図から、
降伏強度がどの程度になると降伏比が85%を越えるか
は鋼中の炭素量に依存し、炭素量が多いときほど、より
高い降伏強度まで降伏比85%以下が維持できることが
わかる。第2図中の直vjaa’は降伏比が85%を越
える限界の降伏強度と炭素績の関係を示す。
換言すれば、ある降伏強度が与えられたときには、その
強度で降伏比85%以下を維持するに必要な炭素量は、
直線aa’ よりHの領域で与えられる。すなわち、降
伏強度をX(Kg/mm”)炭素はをY(%)とすると
、Y2O,0119X −0,475でなければならな
い。
一方、第1図は前述の引張試験により得られた実験結果
のうち、直接廃人材に関する結果を、第2図と同様に横
軸に降伏強度、縦軸に鋼中炭素量をとって整理したもの
である。
図中の直線bb’は降伏比が85%を越える限界の降伏
強度と炭素量の関係を示す、この直線から、ある降伏強
度X (Kg/ m rn’ )に対し、降伏比85%
以下を維持しうる炭素量Y(%)は、直接廃人材の場合
、Y≧O,0I30X −0,567テアルコトがわか
る。
第1図中には比較のため、回加熱焼人材の場合の限界線
aa’ を点線で示した。このaa’ に比べて直接廃
人材の場合の限界線bb’は矢印にで示したごとく右側
にずれており、直接廃人材は同一炭素量でも回加熱焼人
材に比べてより高い降伏強度まで、降伏比85%以下を
維持できることがわかる。換Jすれば、直接廃人材の場
合には同一降伏強度で比較して回加熱焼人材の場合より
、より低い炭素含有量でも降伏比85%以下を維持でき
る。
すなわち、直線aa’ と直線bb’ ではさまれた領
域ハ、 降伏比8 cr%以下のシームレス調質ライン
パイプを製造するに際して、直接焼入を適用することに
よりはじめて有効となった部分であり、過去に存在が知
られていなかった領域である。ラインパイプは低降伏比
を維持できる限りにおいては、溶接性の観点から含有炭
素量が極力少ないことが好ましく、このような領域の存
在は技術上極めて重要な意味をもつ。
以上のことから5本発明においては、目標上限降伏強度
X (Kg/ m m″)を与えられたとき、降伏比8
5%以下のシームレス調質ラインパイプの製造方法とし
て1次式で示される範囲の炭素量Y(%)を含有する鋼
管を直接焼入処理するものとする。
0.0119X −0,475≦Y≦0.0130X 
−0.567・(1)ここでXとして目標降伏強度でな
く、目標上限降伏強度をとる理由は以下による。一般に
工業的に生産される鋼管の強度、は、一定の目標値を狙
ったとしても若干のバラツキを有し、結果的に得られる
降伏強度は目標値を中心としたある範囲を有する。この
範囲は鋼管の製造方法や熱処理条件などによるが、シー
ムレス調質ラインパイプの場合には、少なくとも5 K
g/ m rrr’ 、最大で15Kg/mm’程度の
幅となる。ところが、前述したごとく、降伏比は降伏強
度と相関があり、この幅の上限付近の降伏強度を有する
鋼管が発生した場合には、当然のことながら、その降伏
比は、当初の目標降伏強度から推定した値よりも高くな
る。すなわち、鋼管の強度バラツキに伴ない、降伏比が
85%を越えるケースが生ずる恐れがある。したがって
、降伏比85%以下を安定して維持するには、前述の(
])式中のXとして目標降伏強度ではなく、目標上限降
伏強度を用いるへきである。すなわち、ここでいう目標
上限降伏強度とは、規格上の降伏強度の下限値に予想さ
れる降伏強度のバラツキの幅(5〜15 Kg/ mm
’)を足したものである。また規格上の降伏強度の上限
イ1riが与えられているときには、これをXとして用
いることもできる。
[発明の効果] 以上のように1本発明に係る低降伏比シームレス調質ラ
インパイプの製造方法は、シームレム鋼管の成分中の炭
素含有量を次式で求まる範囲に制限し、かつ該シームレ
ス鋼管を圧延直後に直接焼0.0119X −0,47
5≦Y ≦0.0130X −0.567ただし X:
目標上限降伏強度(Kg/ m m’ )Y:炭素含有
量(重量%) 入処理するようにしたものである。
すなわち、本発明によれば、降伏比85%以下程度の低
降伏比のシームレス調質ラインパイプを、必要最小限の
炭素含有量で、安定して確実に製造することが可能とな
る。これにより、従来より低い)2素含有量でも低降伏
比のシームレス:A質うインパイプを実現することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
m1図は直接焼入されたシームレス調質鋼管の炭素含有
量および降伏強度と降伏比の関係を示す線図、第2図は
再加熱焼入されたシームレス調質鋼管の炭素含有量およ
び降伏強度と降伏比の関係を示す線図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シームレム鋼管の成分中の炭素含有量を次式で求
    まる範囲に制限し、かつ該シームレス0.0119X−
    0.475≦Y≦0.0130X−0.567ただしX
    :目標上限降伏強度(Kg/mm^2)Y:炭素含有量
    (重量%) 鋼管を圧延直後に直接焼入処理することを特徴とする低
    降伏比シームレス調質ラインパイプの製造方法。
JP29076785A 1985-12-25 1985-12-25 低降伏比シ−ムレス調質ラインパイプの製造方法 Pending JPS62151523A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5873960A (en) * 1994-10-20 1999-02-23 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Method and facility for manufacturing seamless steel pipe
US6024808A (en) * 1996-04-19 2000-02-15 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Seamless steel pipe manufacturing method and equipment

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