JPS6213981Y2 - - Google Patents

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JPS6213981Y2
JPS6213981Y2 JP1981149270U JP14927081U JPS6213981Y2 JP S6213981 Y2 JPS6213981 Y2 JP S6213981Y2 JP 1981149270 U JP1981149270 U JP 1981149270U JP 14927081 U JP14927081 U JP 14927081U JP S6213981 Y2 JPS6213981 Y2 JP S6213981Y2
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side wall
reinforcing
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reinforcing material
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JP1981149270U
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【考案の詳細な説明】 この考案は、パネル水槽の補強構造に関するも
のである。
パネル水槽は、これをはじめから一体に作り上
げないで、多数の単位板(パネル)に分けて作つ
ておき、これを現場で組み立てるものである。こ
こで使用されるパネルは、四角形の四辺に同一方
向に折曲されたフランジを設けたものであり、こ
れらフランジ同士を当接接合して順次組み立てて
箱形の水槽を形成するものである。このようにし
て組み立てられたパネル水槽の側壁は、静水圧及
び地震時の変動水圧により変形し、破壊に至るお
それがあつた。そこで、対向する側壁10,20
間にテンシヨンロツド100を架橋したり、(第
1図参照)、または、水槽の外から鋼材を側壁に
固定したりして変形を防止することが試みられて
いた。しかしながら、テンシヨンロツド方式で
は、静水圧には耐えても変動水圧に対しては補強
効果が十分ではないという欠点があり、さらに、
側壁10,20の基部、すなわち底壁50との接
合部分が水圧により開くおそれがあり、この部分
からの漏水の危険があつた。また、外側から鋼材
を固定する方式では、十分な耐震性を持たせるた
めに鋼材の剛性を上げる必要があるので、鋼材の
重量が増大し、運搬や組み立てが困難となり、し
かも水槽の外回りのスペースを広くとるので、既
存の建物内等の水槽設置スペースが決まつている
場所では、同容量の水槽に比べて設置スペースが
確保できなくなつたり、組み立てることが不可能
となつたりする等の不都合が生じていた。
さらに、従来構造としては、第2図に示すよう
に、側壁10,20と底壁50との間にステー2
00を斜めに架橋する手段が採用されているが、
側壁10,20と底壁50との接合部分が静水圧
に対しても、変動水圧に対しても先に述べたテン
シヨンロツドの場合と同様に開こうと作用するの
で、この部分からの漏水が問題となつた。また、
施工上底壁50にブラケツト60を固定するに
は、底壁50の下方の狭いスペースに入りこんで
作業しなければならず、作業が困難であるという
欠点があつた。さらに、このブラケツト60は浮
き上がろうとするので、浮き上り防止の手段を施
さねばならないという不都合があつた。さらに、
実開昭56−97290号公報に記載のものが知られて
いるが、これは直角に交わる側底と底壁、直角に
交わる側壁と側壁との間に各々補強材を架橋する
技術的思想が開示され、対向する側壁間を斜めに
補強材で架橋するという思想は開示されておら
ず、しかも側壁に対する補強材固定位置が底壁か
ら近い個所では4枚のパネル突き合わせ個所であ
り、さらに上方では2枚のパネルの突き合わせ個
所である。この従来例おいて対向する側壁間を水
平に補強材で架橋したものも開示されているが、
これは第1図に示すものと同様の欠点がある。直
角に交わる側壁間に補強材を架橋したものでは、
各隅角部に必要となり、しかも直角に交わる側壁
と底壁との間にも補強材が必要となり、全体とし
て槽内に多数の補強材を架橋しなければならない
ものであつた。
この考案は、上記事情に鑑みて考案されたもの
であり、簡単な構造で耐震性能、止水性能に優
れ、槽内に補強材を多数架橋して槽内の保守点検
を困難にすることもなく、施工性も向上させたパ
ネル水槽の補強構造を提供することを目的とする
ものである。
以下にこの考案の好適な各種実施例を第3図以
下の図面に基づいて説明する。
第3図ないし第8図に示す第1実施例において
は、側壁20を構成する4枚のパネル1の突き合
わせ部を一端とし、側壁20以外の側壁10の底
壁50の直上の突き合わせ部を他端として補強材
2を斜めに架橋した。補強材2の両端は側壁1
0,20に固定された固定具3,4に取付けてあ
る。これら固定具3,4は第4図ないし第8図に
示すように側壁10,20に固定してある。固定
具3は、第4図及び第5図に示すように、平行な
立片3a,3aを有し、これら立片3a,3aの
間にソケツト5を回動可能に挾持し、このソケツ
ト5に補強材2の一端を取付け、固定具3自体
は、フランジ1a,1aにこれらを挾持して取付
けられた取付具6にスペーサ7を介して連結する
ことにより側壁10に固定してある。一方、固定
具4も第6図に示すように、立片4a,4aを有
し、これら立片4a,4aの間にソケツト5を回
動可能に挾持し、このソケツト5に補強材2の他
端を取付けてある。そして、固定具4自体は、第
7図及び第8図に示すような取付具8をフランジ
1aが十文字を形成する個所にさしわたし、この
取付具8とスペーサ7を介して連結することによ
り側壁20に固定してある。
固定具3,4の形成は、2つの立片3a,3
a,4a,4aを有する形状のみならず、1つの
立片を有するT字型でも良く、この場合に断面L
字状やコ字状の鋼材を補強材2として使用し、こ
の端部を1つの立片に対して直接ボルトで締着す
れば良い。その他にも固定具3,4の形状は、
種々のものが考えられる。
第9図は第2実施例を示すものであり、第3図
と同様の補強材2を2本交叉させて架橋したもの
である。
第10図は第3実施例を示すものであり、第2
実施例に水平方向に架橋した補強材21を追加し
たものである。
第11図は第4実施例を示すものであり、水平
方向に架橋した補強材21と第1実施例の補強材
2とを組み合わせたものである。
以上の第1ないし第4のいずれの実施例におい
ても、斜めに架橋した補強材2は、4つの側壁1
0,20,30,40のいずれか1つの側壁と平
行な面上に位置させても良いし(第12図参
照)、あるいは第13図に示すようにA−H,A
−I,B−G,B−I,C−G,C−H,D−
H,D−I,E−G,E−I,F−G,F−Hの
ようにいずれの側壁10,20,30,40とも
平行にならないように架橋しても良い。
なお、補強材2(又は21)と固定具3,4と
の取付けは、第14図a,bに示すようなソケツ
ト5により1つの立片3a,4aを挾持しても良
い。
水槽内に架橋される補強材2,21としては、
鋼材を使用するのが一般的であるが、第15図
a,bに示すようなジヨイント9を2個所定間隔
をあけて配置し、これらジヨイント9の間に未硬
化状態の強化プラスチツク22のロープ状物を巻
き付けて第16図aないしcに示すような補強材
2,21を使用しても良い。強化プラスチツク2
2としては、例えばガラス繊維の束(よりのかか
つていないもの、すなわちロービングと呼ばれ
る)に不飽和ポリエステルを含浸させ、不飽和ポ
リエステルが未硬化状態にあるときジヨイント9
に巻き付ければ、硬化と同時に一体化された補強
材2,21が得られる。ここで使用されるガラス
繊維は連続状高張力ガラス繊維が使用されるが、
ガラス繊維の他に炭素繊維やケプラーを使用する
ことも可能であり、樹脂としてはエポキシ樹脂、
フエノール樹脂等の使用も可能である。また、未
硬化状態にあるロービングは、多彩なデザイン自
由度を有しているので、一次元から三次元のさま
ざまな形状と機能を持つた構造物を製造できる。
例えば、第17図aないしcに示すようなトラス
構造物や円柱状構造物等が各種形状のジヨイント
9と一体化されたものとして製造できる。ジヨイ
ント9は孔9aを有し、固定具3,4の立片3
a,3a,4a,4a間に回動可能に挾持され
る。あるいは逆に、1つの立片3a,4aをジヨ
イント9が挾持するものであつても良い(第18
図参照)。
以上説明したように、この考案は、パネルを組
み立てて構成される角型水槽の側壁を構成するパ
ネルの突き合わせ部を一端とし、前記側壁以外の
側壁を構成する2枚のパネルの底壁直上の突き合
わせ部を他端として補強材を斜めに架橋したもの
であり、この補強材は1本のみならず2本以上で
あつても良く、かつ材質としては鋼材以外に強化
プラスチツクを使用することができ、しかも強化
プラスチツク製の補強材はプレート状や丸棒状の
ものに限らず立体的な構造物であつても良い。し
たがつて、この考案によれば、単に水平方向に補
強材を架橋しただけのものに比べ、地震時の変動
水圧に対して変形を防止することに優れるととも
に、側壁と底壁との接合部分が開くことによる漏
水のおそれも防止できるものである。また、側壁
と底壁との間に斜めに補強した従来構造に比較し
ても、底部の浮き上りという不都合は生ぜず、か
つ困難な床下作業をしなくとも良いという利点を
有するものである。さらに、この考案では、補強
材の一端が底壁直上の側壁に取付けられるので、
側壁と底壁との接合部分が開こうとするのを防止
し、しかも側壁の下方個所の強度アツプも図るこ
とができ、かつ補強材を取付けるための固定具の
共通化を図ることができるものである。なおま
た、下方側の補強材取付個所は、底壁と側壁との
突き合わせコーナ部ではなく、底壁よりきわめて
近い直上の位置であり、パネル2枚の辺部の突き
合わせ線部であるため側壁を形成するパネルにの
み穿孔加工して固定具を取付ければ良いため、孔
ずれや組立工差等を気にすることが不要となり、
施工も突き合わせコーナ部に比べて容易である。
さらにまた、突き合わせコーナ部に固定具を取付
けた場合よりも水圧により側壁が開こうとする度
合が少なくなる。総じて、この考案によれば、簡
単な構造で、耐震性、止水性に優れたパネル水槽
の補強構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例を示す断面図、第2図も他の従
来例を示す断面図、第3図はこの考案の一実施例
を示す簡略断面図、第4図は補強材の一端取付個
所の詳細断面図、第5図は第4図V−V線断面
図、第6図は補強材の他端取付個所の斜視図、第
7図は第6図に示す取付個所の詳細断面図、第8
図は第6図に示す取付個所の外部から見た図、第
9図はこの考案の第2実施例を示す簡略断面図、
第10図はこの考案の第3実施例を示す簡略断面
図、第11図はこの考案の第4実施例を示す簡略
断面図、第12図は斜め補強の各例を示す説明
図、第13図も斜め補強の各例を示す説明図、第
14図a,bはそれぞれソケツトの変形例を示す
斜視図、第15図a,bは強化プラスチツクを使
用した補強材に用いるジヨイントを示す図、第1
6図aないしcはジヨイントと強化プラスチツク
から成る補強材の各例を示す正面図、第17図a
ないしcは強化プラスチツク製補強材を立体的な
構造物とした正面図並びに斜視図、第18図は強
化プラスチツク製補強材のジヨイントの他例を示
す斜視図である。 1……パネル、2,21……補強材、10,2
0,30,40……側壁、50……底壁。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 パネルを複数段組み立てて構成される角型水槽
    の補強構造であつて、 側壁を構成するパネル4枚の各隅部の突き合わ
    せ十字部に固定具を取付けて一端とし、 前記側壁に対向する他の側壁の底壁直上におけ
    るパネル2枚の辺部の突き合わせ線部に固定具を
    取付けて他端とし、 両固定具間に補強材を斜めに架橋したことを特
    徴とするパネル水槽の補強構造。
JP14927081U 1981-10-06 1981-10-06 パネル水槽の補強構造 Granted JPS5853097U (ja)

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JP14927081U JPS5853097U (ja) 1981-10-06 1981-10-06 パネル水槽の補強構造

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Publication Number Publication Date
JPS5853097U JPS5853097U (ja) 1983-04-11
JPS6213981Y2 true JPS6213981Y2 (ja) 1987-04-10

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012229562A (ja) * 2011-04-26 2012-11-22 Asahi Concrete Works Co Ltd 地下構造物の補強方法及びコンクリート構造体

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JPS5853097U (ja) 1983-04-11

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