JPS62139694A - パルスモ−タを備えた布送り装置 - Google Patents

パルスモ−タを備えた布送り装置

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JPS62139694A
JPS62139694A JP60283286A JP28328685A JPS62139694A JP S62139694 A JPS62139694 A JP S62139694A JP 60283286 A JP60283286 A JP 60283286A JP 28328685 A JP28328685 A JP 28328685A JP S62139694 A JPS62139694 A JP S62139694A
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pulse motor
feed dog
excitation
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    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B27/00Work-feeding means
    • D05B27/22Work-feeding means with means for setting length of stitch
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B19/00Programme-controlled sewing machines
    • D05B19/02Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit
    • D05B19/12Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit characterised by control of operation of machine
    • D05B19/16Control of workpiece movement, e.g. modulation of travel of feed dog

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  • Textile Engineering (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、ミシンの送り軸をパルスモータで直接駆動す
る布送り装置においてパルスモータの脱調を防止する機
能を有したものに関する。
【従来技術】
従来、ミシンの布送り装置しては次の3種類の装置が知
られている。 第1の装置は、送り軸の回転力を針の上下運動ヲ司るさ
どるミシンモータによって付与するものであり、その送
り量と送り方向の制御は、送り力を上軸から送り軸に伝
達する連結機構に設けられた送り調節器を機械的に調節
することにより上軸の回転に対する連結機構の揺動振幅
及びその位相を制御するものである。 第2の装置は、送り軸の回転力はミシンモータによって
付与するものであり、その送り量と方向は上軸と送り軸
との間に介在する連結機構に設けられた送り調節器をパ
ルスモータ等で駆動することにより送り幅と方向を電気
信号により制御するものである。 第3の装置は、送り軸の回転力、送り量及び送り方向を
直接ミシンモータとは別の独立した駆動源であるパルス
モータ等によって制御するものである。 上記第1及び第2の装置は、送り軸の回転力をトルクの
大きなミシンモータで付与している為、大きな送り力を
得ることが出来ると言う利点がある。しかし、上軸の回
転をカム、二股リンク等の機械的な連結機構により、ロ
ッドの揺動運動に変換し送り軸を回動させているため、
上軸の回転位相に対する送り軸の回転位相がカムの形状
によって一意的に決定され、しかもカムの圧力角の限界
等の機械的構成の為、上軸の狭い回転範囲に、送り軸の
大きな回転量を対応させる事が出来ない。 即ち、送り歯の水平運動の開始時における上軸の位相は
理想的な値より進み、終了時における上軸の位相は遅れ
る傾向にある。このために、縫目の糸線りが充分に行わ
れない内に布送り運動に移行してしまう可能性があり、
この時、所謂糸のわらいが発生する。又、厚物地の縫製
時においては針が布に達しても布送りが完了しない可能
性があり、この時、針折損が生じる。またこれらの駆動
力の伝達機構は複雑である為、伝達によって累積誤差が
生じ、文部品等の摩擦によりその誤差が拡大され、模様
の形状がずれたり不均一になる等の欠点がある。 これらの欠点を改良するため送り軸の回転を上軸を回転
させるミシンモータとは別の独立した駆動源であるパル
スモータによって直接駆動する装置が特公昭57−30
026号広報に開示されている。その装置は上軸の回転
角位相を検出して、それに同期してパルスモータをオー
ブンループで直接駆動することにより加工布の送りを自
由に制御しようとするものである。そして、送り軸を自
由に制御することにより、より複雑な模様の形成を可能
とするものである。 オーブンループによるパルスモータの制御は、相対的回
転角をモータのステップ数で指令することによって行わ
れている。したがって、ミシンの運転時に、一度送り軸
の原点割り出しを行い、その後は、指令パルスに正確に
応答して回転するものとして指令パルス数が制御されて
いる。
【発明が解決しようとする問題点】
ところが、オーブンループによるパルスモータの駆動は
、過負荷によって、容易に脱調を生じると言う欠点があ
る。又、送り軸は、その回動範囲が一定の角度範囲内に
制限されている。従って、過負荷によって、パルスモー
タが、一度脱調してしまうと、送り軸の絶対角が不明と
なるとともに、送り開始角、終了角が理想的な制御角に
対して負荷の揚かった方向に変移する。したがって、過
負荷が取り去られた後においても、制御装置はパルスモ
ータが脱調しないものとして指令された制御を継続する
ため、送り軸の指令されたステップ数の正転または逆転
の過程で送り軸が可動範囲によって制限され、送り軸は
それ以上は回転出来ないので、パルスモータの脱調が生
じる。また、逆にパルスモータが脱調状態にあって送り
軸が可動範囲の限界角で制限されている状態から、回転
可能な範囲に復帰しようとする時、パルスモータの励磁
状態によっては、送り軸に掛かるトルクの方向が可動方
向と反対方向になり、制御装置が回転指令パルスを出力
しているにも拘わらず、それに同期して回転しないと言
う現象が生じる。即ち、励磁状態によっては、係る状態
から可動方向に回転させるための最初の数パルスには、
パルスモータは応答し得す脱調する場合がある。このよ
うな理由のため、過負荷が取り去られた後においても、
再度、送り軸の原点割り出しが行われるまで、パルスモ
ータの脱調が送りサイクルの一部に於いて間欠的に生じ
、指令されたピッチの縫目が形成されないと言う欠点が
ある。 係るパルスモータの脱調を防止するために、送り歯に係
る過負荷を直接パルスモータに印加させないために、逃
がしバネを介して送り歯をパルスモータの駆動軸と結合
させる方法が考案されている。しかし係る方法は、パル
スモータがバネの最大張力に対向して脱調することなく
回転することが必要となる。このためには、バネの最大
張力がパルスモータの脱出トルクよりも小さいことが必
要となる。換言すれば、バネ定数を小さくするかパルス
モータの脱出トルクを大きくする必要がある。しかし、
バネ定数を小さくするということは、送り歯が小さな外
力で容易にパルスモータの回転と同期しなくなることを
意味し模様くずれの原因となる。又、パルスモータのト
ルクが充分に送り力として使用されていないことを意味
する。又脱出トルクを大きくすることは、パルスモータ
が大きくなり、重量、実装の点で問題となる。
【発明の目的】
本発明は、上記の欠点を改良するために成されたもので
あり、その目的とするところは、送り軸をオーブンルー
プ制御によるパルスモータで直接駆動する布送り装置に
おいて、連続運転中であっても、過負荷が取り除かれれ
ば、パルスモータの税調からの回復が自動的に行われ、
適性な縫目の形成の継続を可能とすることにある。
【問題点を解決するための手段】
上記問題点を解決するための発明の構成は、次の通りで
あり、その概念が他の関連装置との関係に於いて第1図
に図示されている。 本発明は、辷シンのベッド面より上方に位置する間に布
押さえ足14と協動して水平送り運動を加工布に付与す
る送り歯13と、 該送り歯13の前記ベッド面に対する上昇及び下降運動
を針棒37の上下動と調時して行う送り歯上下動駆動装
置12と、 予め定められた数Pの励磁状態を有すると共に各励磁状
態の切換により単位量Sだけ移動するように構成され、
前記送り歯13と作動的に連結されたパルスモータ17
と、 前記送り歯13の水平送り運動蛍に関する信号に従って
前記パルスモータ17の励磁状態を開ループ方式にて順
次切り換えて、加工布の送り制御を行う送り制御装置1
1と、を具備したミシンの布送り装置10において、 前記送り歯13の水平送り運動範囲を規制する2つの限
界位置の少なくとも一方の位置またはそれに対応する位
置の近傍において、前記送り歯13またはそれに作動連
結された部材と当接可能に設けられたストッパ15を具
備し、 前記送り制御装置11は、 前記送り歯13の水平送り運動の開始時または終了時に
おける前記パルスモータ17の励磁状態が、前記送り歯
13またはそれに作動連結された部材と前記ストッパ1
5とが当接した時に前記パルスモータ17が位置する規
制位置から(P・S/2)の毒だけ移動する間にパルス
モータが励磁される励磁状態中の予め定められた特定励
磁状態となるように、前記パルスモータ17の励磁状態
を制御する励磁制御手段18を含むことをことを特徴と
するパルスモータを備えた布送り装置である。 上記ストッパ15は、等測的に送り歯13の運動範囲を
規制する手段である。したがって、送り歯13の動作範
囲を直接的に規制するものだけでなく、送り歯13の動
作と対応した動作を行う部材即ち送り歯13と作動連結
された部材の動作範囲を規制する手段も含まれる。作動
連結された部材は、パルスモータ17の駆動軸やこの駆
動軸の駆動力を送り歯13の水平運動が可能となるよう
に変換する送り歯水平運動変換機構16等である。 又、送り制御装置に、ミシンへの電源投入時、模様選択
時、又は針の上下運動を付与するミシンモータの回転開
始時に、前記ストッパで規制される前記規制位置まで前
記パルスモータを回転させ、その後、前記パルスモータ
の励磁状態を前記特定励磁状態に初期設定する初期設定
手段を設けることにより、送り歯13の初期位置を設定
しパルスモータの原点割り出しを行うことが出来る。 布送り装置10に関連した装置を説明すれば、30は主
制御装置であり、ミシンの全体の制御を行う装置である
。操作盤35の操作入力の状態に応じて、ミシンモータ
等を含む針棒上下動駆動装置31を駆動して針棒37を
介して針36の上下運動を制御している。また、縫目模
様を形成するための送り量、針振り債をデータ群として
各縫目模様毎に記憶しており、操作盤35で選択された
模様に応じて、送り制御装置11に水平送り運動量に関
する信号を出力し、針振り駆動装置32に針振り量に関
する信号を出力している。又、針棒上下動駆動装置31
から針の上下位置に関する位相信号を入力して、送り制
御装置11、針振り駆動装置32に駆動のためのタイミ
ング信号を出力して全体の制御を行っている装置である
【作用】
第3図は、送り歯の本発明に係る送り運動の態様を概念
的に示した図である。P1〜pHは送り歯の水平位置で
あり、そのピッチがパルスモータの単位移動量Sと対応
する。パルスモータの励磁状態はa、b、c、dの4状
態(P=4)として示されている。送り限界点Aと送り
限界点Bはストッパによりパルスモータの移動(以下回
転型のパルスモータを想定し「回転」という)が規制さ
れた時に送り歯のとる位置である。送り歯が各位置P1
〜pHで停止しているとした時のパルスモータの励磁状
態は、図示するようになっている。又最大送り量は10
パルスである。 先ず(a)図の態様について説明する。先ず、ミシンの
電源が投入された当初、送り歯の位置は不明であるから
送り歯を工程CIで示すように、送り歯がベッド面より
下に存在する期間において、送り歯を送り限界点Aの方
向に移動させるため、パルスモータを最大送り量10パ
ルス分を越えて回転させる(以下この方向の回転を「逆
転」と言う)。すると、ストッパによりパルスモータの
回転は規制され、送り歯は送り限界点Aで動作が規制さ
れ、パルスモータは、脱調状態となる。この時、送り歯
の位置は、パルスモータの回転がストッパで規制された
後の、励磁状態によって異なる。 即ち、最終励磁状態がa又はb励磁状態の時は、それぞ
れPL、P2点に位置決めされる。また、c、d励磁状
態の時は、送り限界点Aの方向にトルクが掛かるため、
送り歯は送り限界点Aに位置決めされる。 次に、送り限界点Aに位置決めされた状態から、特定励
磁状態であるa励磁状態に励磁すると、工程C2で示す
ように、送り歯は21点に位置決めされる。 次に、送り歯がベッド面の上方に位置する期間において
、縫目模様に対応して送り量データ分だけ送り歯を送り
限界点B方向に移動させるようにパルスモータを回転(
以下この方向の回転を「正転」と言う)させるため、a
励磁状態から順次パルスモータを正転させる順序で励磁
する。すると、工程C3に示すように布送りのための送
り歯の水平送り運動が開始される。その後、送り終わり
の位iP6から、送り歯がベッド面の下方に存在する時
に、先程の送り量分だけ、パルスモータを逆転させて、
先程の送り開始位置P1点まで送り歯を復帰させる(C
4工程)。このようにして、送り量データにしたがって
、工程C3の送り運動と工程C4の戻し運動を繰り返す
ことにより、連続して縫目を形成することが出来る。 本発明の要部である励磁制御手段の一態様は、この送り
工程C3を開始する励磁状態を特定励磁状jllJ (
B又はb励磁状態)として21点又は22点から送り運
動を開始することを特徴としている。 このことを詳しく述べると、送り歯が、送り限界点へに
あり、パルスモータがストッパで規制された位置にある
時、その後、最初の励磁信号から同期してパルスモータ
を回転させるためには、その励磁状態の種類に制限が存
在する。即ち、C励磁状態に励磁すれば、パルスモータ
は、正転方向のトルクを出力して、送り歯は21点に位
置決めされる。又す励磁状態に励磁すれば、パルスモー
タは、同様に正転方向のトルクを出力して、送り歯は、
22点に正確に位置決めされる。しかしながら、C励磁
状態またはd励磁状態で励磁した時は、パルスモータは
、逆転方向のトルクを生じることになり、送り歯の位置
は送り限界点Aを保持することになる。パルスモータを
正転させる励磁状態の順序はa−b−c−d−aである
ので、C励磁状態から正転を開始すると、c、dと最初
の2の励磁状態に応答しなくなる。換言すれば、パルス
モータは最初の2パルスの信号に対して脱調しているこ
とになり、指令されたパルス数の送りを実行することが
出来ない。 今、上記のような送り制御において、送り歯に送り限界
点へ方向に過負荷が掛かっているとすれば、送り工程C
3においてパルスモータは脱調し、指令ステップ数の送
りが実行出来ない。したがって、送り工程C3の制御を
終了した時の送り歯の位置は、送り限界点Aに拘束され
ているか、正規の送り終端点より手前の送り限界点Aに
近い位置となる。したがって、戻り工程C4の実際のス
テップ数は指令ステップ数より少なくなり、パルスモー
タの回転はストッパで規制され、脱調状態となる。 ところが、送り工程の開始を常に、特定の励磁状態から
開始していると、過負荷が取り去られた後の最初の送り
工程から、送り歯の送り開始位置が特定励磁状態に対応
した位置(この例ではPl)に位置決めされ、パルスモ
ータは最初の励磁信号から完全に同期して回転すること
になり、指令されたステップ数の送りを実行する事が出
来、脱調から自動的に復帰する事が出来る。 上記の説明から容易に理解されるように、特定励磁状態
は、パルスモータの回転がストッパにより、規制されて
いる位置からパルスモータを励磁した時その励磁状態に
対応した位置にロータが正確に位置決めされる励磁状態
である。第3図に示す配置関係の時は、(a)(c)図
に示すように、特定励磁状態はa、bの2励磁状態とな
る。一般的には、特定励磁状態とは、励磁状態の数をP
1パルスモータの回転ピッチをSとすれば、ストッパに
より規制された位置から、P・S/2だけ手前の位置に
位置決めするための励磁状態と言うことになる。この励
磁状態の時パルスモータのロータは、ストッパにより規
制された位置からその励磁状態に対応した位置に引き込
まれることになる。 他の送り制御の態様は、第3図(b)、(d)に示すよ
うに、常に送り工程C8の最後の励磁状態が特定励磁状
態の1つであるc、b励磁状態となるように、送り工程
の開始位置を次のサイクルの送り量データから決定する
制御である。この時の特定励磁状態は、送り限界点Bで
規制された位置から1回の励磁で正確に位置決め出来る
励磁状態である。図の例では、(b)図がC励磁状態で
あり、(d)図がb励磁状態である。このような、制御
をとる時は、送り限界点B方向に過負荷がかかった時に
有効である。即ち、過負荷がかかっている時は、送り工
程C8で脱調するが、送り工程の最後が特定励磁状態で
あるため、負荷の掛からない戻り工程C7の開始点が正
確に特定励磁状態に対応した所定の位置に位置決めされ
る(Pll又はPlo)。このため、脱調せずに戻り工
程C7を実行出来るので、指令された送り開始位置を、
正確に位置決めすることが出来る。したがって、過負荷
が取り去られた後の最初の送り工程C8から脱調から回
復し、指令されたステップ数の送りを実行することが出
来る。 他の送り制御の態様は、′fJ3図(e)に示すように
、上述した2の送り制御を交互に繰り返す制御である。 即ち、その制御は、送り工程C22の送り開始の励磁状
態を特定励磁状態(a又はb励磁状態)で開始し、その
送り工程C22の終了後、送り歯がベッド面より下方に
存在している時に、次の送り量のデータに基づき、次の
送り工程C24の送り終了の励磁状態が特定励磁状態(
C又はb励磁状態)となるように、次の送り工程C24
の送り開始位置を決定し、その位置に位置決めしく工程
C23)、次に送り工程C24を実行し、次に、C22
の送り開始の特定励磁状態に対応した位置まで、戻り工
程C25を実行する工程を1サイクルとする制御である
。この制御の時は、送り限界点A、B何れの方向に過負
荷が掛かった場合にも、過負荷が取り去られれば、次の
制御サイクルでは、脱調から回復し、正規の送り量の送
り制御が継続される。
【実施例】
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて詳述する。 第2図は本発明の具体的な実施例に係る布送り装置を搭
載したミシンの全体の構成を示したブロックダイヤグラ
ムである。 第1図に示す主制御装置30、送り制御装置11は、中
央処理装置50 (CPUI)と中央処理袋U70 (
CPU2)とによって構成されている。 CPU2の出力ボートにはD/A変換器71が接続され
ており、そのD/A変換器71にはドライバ72が、ド
ライバ72にはメインモータ73が接続されている。そ
して、CPUからの制御信号によりメインモータ73が
指令された速度で駆動されるようになっている。メイン
モータ73は上軸74を回転駆動する。 上軸74には上軸の回転角位相を検出する回転角センサ
75が配設されており、その出力信号はCPU2に入力
されている。また上軸74の回転力は、送り歯上下運動
変換装置76により上下運動力に変換され送り歯13に
伝達され、送り歯13は上軸74の回転に同期してベッ
ド面に対して上下方向に駆動される。また上軸74には
針上下運動変換機構77が接続されており、その機構に
より上軸の回転力が針棒37の上下駆動力に変換されて
、針棒37が上下動するようになっている。 また上軸74には伝達機構78が接続されており、その
機構により、上軸74の回転力は、下軸79に伝達され
、その下軸79の回転力によりカマ39が上軸74の回
転と同期して回転するようになっている。 CPU2には縫製速度を調節するためのスピードボリュ
ーム80とその速度を7ツトスイツチによって制御する
フットコントローラ81が接続されている。また縫目の
ピッチを制御する送りマニュアルボリューム82とジク
ザク模様の針の振り幅を調整する振り幅マニュアルボリ
ューム83が接続されている。またCPU2には、上軸
74に配設され、針36の上下位置を検出する針位置セ
 ・ンサ56の出力信号が入力され、各種の運転状態を
表示する表示器54が接続されている。 一方CPU 1には模様を選択するための模様選択スイ
ッチ52、各種の操作入力を行うための操作スイッチ群
53、各種の操作状況を表示する表示器54が接続され
ている。さらに一つの模様毎に送り量と針振り量とのデ
ータ群を記憶した縫目データメモリ51が接続されてお
り、C:PU iはアドレス信号を出力してそれらのデ
ータを読み取ることが出来るようになっている。またC
PU 1には針位置センサ56と、上軸54に配設され
、その軸の特別な回転角位相においてタイミング信号を
出力するタイミングセンサ55が接続されている。 CPU 1の出力ボートにはパルスモータ駆動装芒57
.58がそれぞれ接続されており、パルスモータ駆動装
置57はDO−D3の4ビット信号、パルスモータ駆動
装置58はD4〜D7の4ビット信号によって制御され
ている。パルスモータ駆動装置57には、送り歯水平駆
動用パルスモータ17が接続されており、送り歯水平駆
動用パルスモータ17は送り歯水平運動変換機構16を
介して送り歯13を水平方向に駆動させる。送り歯水平
運動機構変換機構16はパルスモータ17の回転力を送
り歯の水平方向の運動力に変換するカム、リンク、送り
軸等で構成された機構である。またパルスモータ駆動装
置58には針振り駆動用パルスモータ59が接続されて
おり、針振り駆動用パルスモータ59は、針振り運動変
換機構60を介して、針棒37を揺動駆動させる。針振
り運動変換機構60は、パルスモータ59の回転力を針
振り揺動運動力に変換して伝達するカム、リンク等で構
成された機構である。 第5図はミシン装置の機構的な構成を示した斜視図であ
る。図中1は筐体であり、2はベッドである。メインモ
ータ73は、筐体1の内部下方に配設されており、駆動
ベルト732を介してプーリ731に回転力を付与する
。プーリ731はクラッチ機構733を介して上軸74
に接続されている。上軸74には回転角センサ75、針
位置センサ56、タイミングセンサ55がそれぞれ配設
されている。 回転角センサ75は、第7図に示す様に、微小間隔毎に
スリットの刻まれた回転fi75aとこの回転盤75a
を通過する光を検出するホトインタラプタ75bからな
る。針位置センサ56は、所定の角度に開口した扇型の
シャッタ56aと、そのシャッタの両側に配設されその
シャッタによって遮光又は通過する光を検出するホトイ
ンタラプタ56bとから成る。同じくタイミングセンサ
55は、2つのタイミング信号TS1.TS2を出力す
るために2つの所定角に開口した扇型のシャッタ551
a、552aと、それらのシャッタにより変調された光
を受光するホトインタラプタ551b、552bとから
成る。これらのホトインタラプタの出力信号は矩形波と
してCPU 1及びCPU2に入力している。 第5図に戻り、上軸74には針棒クランク771とそれ
に接続された針棒クランクロッド772が接続されてお
り、針棒クランクロッド772は針棒抱き773に接続
され、針棒抱き773は針棒37を支持している。また
上軸74には天秤クランク331が接続され、それによ
り天秤(図示路)の上下動が行われる。主に上記の構成
から成る針上下運動変換機構77の作用により、メイン
モータ73により駆動さた上軸74の回転運動は、針棒
37の上下運動に変換される。 又、針棒37は、針棒台604に、摺動自在に支持され
てふり、針棒台604には針振りロッド600が接続さ
れている。針振リロッド600の端末にはセクターギア
601が接続されており、セクターギア601はパルス
モータ59の回転軸に軸支されたギア602と歯合して
いる。このセクターギア601の揺動範囲は7字状のス
トッパ603によって規制されている。パルスモータ5
9の回転によりセクターギア601が揺動し、その揺動
に伴って針振りロッド600を介して針棒台604は支
点604aを中心として揺動運動をする。主に上記の構
成から成る針振り運動変換機構60の作用により、パル
スモータ59の回転運動は、針の揺動運動に変換され、
針36の針振り制御が行われる。 また上軸74にはクランクロッド760が係合しており
、上軸74の回転力は、クランクロッド760により大
振子761に伝達される。大振子761の揺動回転力は
、それに係合しているカム762を介して二股腕766
を有した上下送り軸763に伝達される。上下送り軸7
63には上下送り腕764が接続しており、その上下送
り腕764は二股腕を有した送り台765と係合してい
る。送り歯上下運動変換装置76は主に上記の構成から
成るものである。このような機構により上軸74の回転
運動は、上下送り軸763の揺動回動運動に変換され、
送り台765が上下動するようになっている。 送り台765の上には、送り歯13が配設されており、
送り歯13はロッド161を介して水平送り軸160に
接続されている。水平送り軸160の一端にはセクター
ギア162が係合しており、セクターギア162はパル
スモータ17の回転軸に軸支されたギア163と歯合し
ている。またセクターギア162の揺動範囲を規制する
ために7字形状をしたストッパ164が配設されている
。 送り歯水平運動変換機構16は、主に上記構成から成る
ものである。パルスモータ17の回転はセクターギア1
62により、水平送り軸160の揺動回動運動に変換さ
れ、この作用により、送り歯13は水平方向に移動され
る。 これらの送り歯上下運動変換装圃76及び送り歯水平運
動変換機構16により、送り歯13は第6図に示す様な
サイクルで送り運動を行う。この結果送り歯13は第8
図に示す様に、送り足14と共動してその間に介在する
加工布を所定の方向に送る作用をする。 次に本実施例装置の作用について第4図に示すモーショ
ンダイヤグラム、第3図に示す送り歯の運動モードを模
式的に示した動作説明図及び第9図〜第11図のCPU
の処理手刀1nを示したフローチャートに基づいて説明
する。 まず本装置の電源が投入されると、ステップ100で各
種の初期セットが行われる。例えば模様選択は直線縫い
に選択され、縫目データを読出すためのアドレスカウン
タは直線模様のデータ群を記憶した領域の先頭のアドレ
スに設定される。次にステップ102で針位置センサ5
6の出力信号を読取りそのレベルが判定される。針位置
センサの出力は′fPJ4図(c)に示される波形とな
っており針の布面に対する上下位置を検出している。ス
テップ102で信号レベルが1と判定された時には、針
が上位置の状態にあるため、ステップ104に移行して
、針振り駆動用パルスモータ59を原点方向に回転させ
、セクターギア601がストッパ603に当接するまで
パルス分配処理が行われる。次にステップ106で、ス
トッパに当接後パルスモータは所定の予め定められた特
定励磁状態に励磁される。その後ステップ108で、模
様選択スイッチ52の操作状況が判定され、模様選択が
実効された時はステップ110へ移行し、アドレスカウ
ンタを選択された模様データを記憶した領域の先頭アド
レスに初期設定する。次に、上記ステップ104.10
6と同様に針振り駆動を行い針36を原点位置に設定し
パルスモータ59を所定相に励磁する。次にステップ1
16で、ミシンが運転されているかどうかが判定される
。これは、上軸74の回転を検出する回転角センサ75
の出力信号によって判定される。即ち、CPU1はCP
U2からデータを入力して、上軸74が回転しているか
どうかが判定される。ミシンが運転状態にある場合には
、次のステップ118へ移行して針位置センサ56の信
号を入力しその信号レベルが0になるまで待機する。第
4図(C)に図示する時刻t3でレベルが0になったこ
とが判定され、針が下位置の状態になったことが検出さ
れる。送り歯13は第4図(a 、)に示すように、こ
の時以降、ベッド面2に対して下方に存在することにな
る。従って、ステップ120で、送り歯を後退させる方
向にパルスモータ17を逆転させ、セクターギア162
がストッパ164に当接するまでパルス分配を行う。そ
の後ステップ122で所定の特定励磁状態にパルスモー
タを励磁する。 またステップ102で針の位置が下位置の状態と判定さ
れた時には、ステップ124に移行してステップ120
.122と同様にパルスモータ17を逆転させて、スト
ッパで規制した後、特定励磁状態に励磁して、送り歯1
3を水平送りの原点に設定する。即ち、第3図(a)で
示す様に、セクターギアがストッパに当接した位置に対
応する送り限界点へ方向に、送り歯は移動しく工程C1
)、次に特定励磁状態aに励磁することにより、送り歯
13は、21点に位置決めされる(工程C2)。次にス
テップ128で、ミシンが運転状態になるまで待機した
後、運転状態に入るとステップ130に移行して、針位
置センサ56の出力信号のレベルが1の状態になるまで
待機する。その信号レベルが1の状態になると(時刻t
5)、ステップ132に移行する。即ち針36が上位置
の状態になったため、ステップ104.106と同様に
針の原点位置が設定されることになる。 次にミシンが連続運転状態に入ると、ステップ136〜
146のループを繰り返すことになる。 ミシンが針の上状態で停止した場合には、ステップ14
6でそのことが判定されて、ステップ108へ復帰して
模様選択の有無が判定される。 ミシンの運転中において、ステップ136でタイミング
センサ55の出力信号TSIの立下りが検出されるまで
待機し、検出された時(時刻t1゜t6)は、ステップ
138に移行する。この時、送り歯13はベッド面より
も上方向に位置する。 ステップ138で縫目データメモリ51から縫目データ
を人力する。ilO図は、縫目データ入力プログラムを
示したフローチャートである。ステップ200でアドレ
スカウンタの示すアドレスからデータが入力される。ス
テップ202では、データ終了コードが判定され、その
コードが判定された時は、ステップ204でアドレスカ
ウンタを選択されている模様の縫目データ群の先頭アド
レスに初期設定し、ステップ200へ復帰して、そのア
ドレスの内容が読み取られる。このようにして縫目デー
タが一定の周期で順次読み出される。 ステップ140に戻り、今読み出されたデータに基づい
て、針振り及び布送りのための制御が行われる。 針振り及び布送りIG制御のプログラムは、第11図に
示されている。縫目データとして、針振りのためのパル
スモータの駆動ステップ数と、布送りのためのパルスモ
ータの駆動ステップ数が1縫目毎に記憶されている。ス
テップ300及び302で、針振り駆動用パルスモータ
59と送り歯水平駆動用パルスモータ17を縫目データ
の指示するステップ数だけ回転させるための励磁信号デ
ータが生成される。両パルスモータは4相励磁方式であ
り、励磁信号は励磁相に対応して4ビット信号で構成さ
れ、励磁相を「1」で与えるようにしている。この励磁
信号データは第15図に示すように、データ番号1〜n
にそれぞれ分配されて生成される。後述するようにこの
励磁信号データは、上軸74の一定角の回転毎に出力さ
れ、nのデータは上軸の一定の角度範囲に対応している
。したがって、励磁信号データをnの領域を自由に使っ
て生成すれば、上軸の回転角位相に対する送り歯の水平
方向の位置及び針の針振り位置を自由に対応させること
が出来き、上軸の回転速度に対する送り歯の相対送り速
度も調整することができる。 例えば、加工布が厚い場合には、送り歯水平駆動用パル
スモータの励磁信号をデータ番号の大きい所から生成す
る様にすれば、送りのタイミングを市原に応じて変化さ
せることが出来る。またデータ番号の変化に対して励磁
信号の変化を大きくすれば、上軸の回転速度に対する送
り歯の相対送り速度を大きくすることが出来る。第15
図のデータ例では、最高速度で駆動するように励磁信号
の周期が最も短く設定されている。 送り歯水平駆動用パルスモータの励磁を開始するタイミ
ングは、針振り駆動用パルスモータの励磁を開始するタ
イミングより遅らせてあり、その特定励磁状態aからの
励磁開始は、通常の送り制御に於いてタイミングセンサ
の出力TSIの立ち上がりに同期するようにしている。 即ち充分に糸線りが行われた後に布の送りi!、!I御
をするようにしている。 このようにして生成された励磁信号データは、以下のス
テップでパルスモータ駆動装置fff57.58に出力
される。ステップ304でパラメータIを初期設定し、
ステップ306で、回転角センサ75の信号により上軸
が一定角回転するまで待機し、一定角度5回転した時に
、ステップ308で第15図に示す生成された励磁信号
データS (Nは1ブロツク、パルスモータ駆動装置5
7、及び58に出力される。そしてステップ310で全
ての励磁信号データの出力が終了したかを判定し、終了
していない場合にはステップ312でIの値を1更新さ
せステップ306へ戻る。このようにして1ブロツクづ
つパルスモータ駆動装置に励磁信号が出力されることに
よってパルスモータは、上軸の回転と同期して回転する
ことになる。全てのデータの出力が終わった時はステッ
プ314で、アドレスカウンタが次の縫目データを記憶
したアドレスに更新される。このようにして一つの縫目
の送りn:す御が完了する(工程C3)。 次に第9図に戻り、ステップ142で針位置センサの出
力信号が判定され、信号レベルがOになった時(時刻t
8)、ステップ144へ移行する。 この時は送り歯はベッド面よりも下方に存在するので、
先程のステップにより送り処理が成されたステップ数だ
け、送り歯水平駆動用パルスモータ17を逆転させ、送
り歯を原位置P1に復帰させる(工程C4)。 以上の処理の繰り返しにより、送り歯は、送り工程C3
と戻り工程C4を繰り返し、加工布は送られる。この時
、送り始めのパルスモータの励磁状態は、常に、特定励
磁状態aに設定している。 この結果、送り限界点へ方向に過負荷が掛かって、パル
スモータが脱調しても、過負荷が取り去られれば、送り
の最初の励磁信号からパルスモータは、応答し直ぐに同
期運転になる。したがって、縫目模様の乱れを最小限に
食い止めることが出来る。 次に第2実施例について説明する。 第2実施例は第3図(b)で示す様に、送り歯の送り終
りの励磁状態を特定励磁状態Cで終わるように励磁信号
データを生成するものである。第12図はその処理手順
を示したフローチャートである。針の原位置の設定につ
いては第1実施例と同じであるからその説明を省略する
。第1実施例と異なるステップは、まずステップ420
である。 本実施例では、送り歯の送り終わりの位@P11に原位
置を設定するようにしている。そのため送り歯がベッド
面より下方に存在する時に、ステップ420が実行され
、送り歯が前進するようにパルスモータが正転され、セ
クターギア162がストッパ164に当接するまでパル
ス分配が行われる(工程C5)。次にステップ422で
所定の励磁状態、即ち送り歯が送り限界点Bで規制され
た後、引き込まれる位@(pH又はPlo)に対応した
励磁状態(C又はb励磁状態)を特定励磁状態として、
この励磁状態に励磁する。その結果、送り歯はpH又は
PIO((d)図〕に正確に位置決めされる(工程C6
)。 次に、ステップ4,23で、タイミングセンサの出力T
S2の立上りが検出されるまで待機した後、この立ち上
りが検出されると(時刻t4)、ステップ424に移行
し、・送り歯の送り位置設定制御プログラムが実行され
る。この送り歯の送り開始位置設定制御プロクラムは′
M13図に示されている。ステップ500で、次のサイ
クルの縫目データが入力され、ステップ502で送り歯
の現在位置と次のサイクルでの送り量から、送り終了位
置をpttとするに必要な送り歯の送り開始位置が算定
される。例えば、送り開始位置がP6と決定されると、
ステップ504で送り歯を現位置からP6に位置決めす
るために送り歯水平駆動用パルスモータの励磁信号デー
タが生成される。その後ステップ506.508.51
0のループにより、前述した針振り、布送り制御のプロ
グラムの対応するステップと同様な処理が行われて、送
り歯は、送り開始位置に位置決めされる(工程C7)。 ステップ426.430はステップ420.424と同
様である。 次にステップ440から448で連続した縫製処理が行
われる。ステップ440ではタイミングセンサの出力T
SIが立下るまで待機した後、その信号の立ち下がりが
検出されると(時刻t6)、ステップ443の針振り、
布送り制御プログラムが実行され、送り歯は、工程C8
のように送られ、針は所定の位置に位置決めされ、その
後、針が加工布を貫通して1縫目の縫製処理が完了する
。この時の送り歯水平駆動用パルスモータ17と針振り
駆動用パルスモータ59を駆動する励磁信号は、第16
図に示されている。次にステップ444で、タイミング
センサの出力TS2が立上るまで待機し、TS2の信号
が立上った時(t9)に、ステップ446へ移行する。 ステップ446は、送り歯を次の送り開始位置に位置決
めするためのステップである(工程C7)。この工程C
8とC7の繰り返しにより、連続した縫製処理が実行さ
れる。 このような制御において、送り限界点B方向に過負荷が
加わった場合、送り工程C8で脱調し、送り工程のパル
ス分配の終了前に、セクターギア162はストッパ16
4に当接してしまう。従って、送り歯13は送り限界点
Bに拘束される。ところが、本発明では、常に、送り工
程C8の終了時の励磁状態を特定励磁状態Cにしている
。このため、送り歯がベッド面より下方に存在し、負荷
の掛からない状態の戻し工程C7では、特定励磁状態C
から励磁が開始されるため、最初の特定励磁状態Cにパ
ルスモータは応答し、正確にその特定励磁状態に対応し
た位EfP11から脱調することなく指令ステップ数だ
け逆転することになる。 したがって、常に、送り開始位置は正確に位置決めされ
るので、過負荷が取り去られると直ちに脱調から復帰し
て、指令された送り工程C8を実行することになる。 次に第3実施例について説明する。第3実施例では、第
3図(e)に示す様に、送りの励磁を特定励磁状態aか
ら開始する送り工程C22と、送りの励磁を特定励磁状
態Cで終了する送り工程C24とを交互に繰り返してい
る。この処理により何れの方向に係る過負荷によって生
じた脱調からも有効に復帰することができる。 この処理を実行すするためのフローチャートは′f59
図及び第14図を参照して説明される。即ち第9図の結
合子Δ、B間の処理ステップを第14図の処理ステップ
に置き換えたものが本実施例装置の処理手順を示すフロ
ーチャートとなる。 ステップ600以降は、連続縫いの処理ルーチンである
。ステップ600でパラメータSの値が初期設定される
。パラメータSが1の時には特定励磁状態aで送りを開
始する第1サイクルを実行し、Sの値が2の時には特定
励磁状態Cで送りを終了する第2サイクルを実行する。 ステップ602でまず縫目データが入力され、ステップ
604でタイミングセンサの出力TSIの立下がりが検
出されるまで待機する。立下りが検出された時(tl)
には、ステップ606で針振り、布送り制御(第11図
)が行われる。その結果、送り工程C22が完了する。 次にステップ608でタイミングセンサの出力TS2の
立上りが検出されるまで待機し、立上りが検出された時
(t4)には、ステップ610で、パラメータSの値が
判定される。Sが1の場合には、第1サイクルの送りが
完了したので、ステップ612に移行して、第2サイク
ルの送り開始位置を設定すべく、送り歯の送り開始位置
設定制御プログラム(第13図)が実行される。即ち、
第13図、第3図(e)を参照して説明すれば、現在の
送り歯の位置は、P8であり、次の第2サイクルの送り
工程C24の送りステップ数7が縫目データとして読み
取られ(ステップ500)、その結果ステップ502で
第2サイクルの送り工程C24の送り開始位置P4が算
定される。ステップ504以下の処理で、送り歯は、ベ
ッド面より下方に存在する期間にその位[に位置決めさ
れる(工程C23)。 第14図に戻り、次にステップ613でSの値を2に設
定しステップ618へ移行し、針位置が上位署の状態で
ミシンの運転が停止しているかが判定され、条件を満た
していない時は、ステップ604に戻る。そしてステッ
プ606で、時刻t6から第2サイクルの送り工程C2
4の送り処理が実行される。その後ステップ610でS
の値が2と判定され、ステップ614へ移行し、送り歯
がベッド面より下方位置となる時刻t9より、パルスモ
ータを送り歯の最大送り量である10ステツプだけ逆転
させ、送り歯を原位置P1に設定する(工程C25)。 その後、ステップ616で次の縫目データを入力し、ス
テップ617でSの値を1に設定してステップ618に
移行する。 以上の処理によって第3図(e)に示す様に、特定励磁
状態から送りを開始する第1サイクルの送り工程C22
と、特定励磁状態で送りを終了する第2サイクルの送り
工程C24とを交互に繰り返すことが出来る。この時の
励磁信号は、第15図、第16図と類似のものとなる。 この結果、第1実施例、第2実施例で説明したことから
明らかなように、第3実施例装置では、送り歯に送り限
界点A、Bの何れの方向に過負荷が掛かり、パルスモー
タが脱調した場合でも、過負荷が取り去られると、少な
くともその後の2の送り工程以内で、脱調から回復し、
正規の指令されたステップ数の送りを継続することが出
来る。したがって、過負荷による模様の乱れを最小限に
食い止める事が出来る。 送り開始の特定励磁状態はC励磁状態、送り終わりの励
磁状態はC励磁状態として説明したが、第3図の配属構
成では、送り開始と送り終わりの特定励磁状態をb励磁
状態とすることも可能である。
【発明の効果】
本発明は、送り歯の水平送り開始時又は終了時における
パルスモータの励磁状態が、パルスモータの移動位置が
ストッパで規制された位置から、励磁状態で特定された
位置に引き込まれるための特定励磁状態に、なるように
制御するものである。 したがって、各送り工程の送り開始位置又は終了位置を
特定励磁状態で特定された位置に位置決めすることが出
来きる。このため、過負荷が取り去れた時は、最初の励
磁信号にパルスモータは応答し、正確に特定励磁状態で
特定された位置に設定されるので、その後の指令信号に
対して脱調することなく指定されたステップ数だけ移動
することが出来る。よって、負荷変動による縫目模様の
乱れを最小限に食い止めることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装Uの概念を関連装置と共に示したブロ
ックダイヤグラム、第2図は本発明の具体的な一実施例
装置の構成を他の関連装置と共に示したブロックダイヤ
グラム、第3図は、本発明装置の送り歯の動作制御を示
した動作説明図、第4図は実施例装置の動作を示すため
の動作説明図、第5図は実施例装置を搭載したミシンの
機構を示す斜視図、第6図は送り歯の送り動作を説明し
た説明図、第7図は回転角センサ、針位置センサ、タイ
ミングセンサの構成を示した斜視図、第8図は加工布の
送り機構を示した側面図である。第9図、′M10図、
第11図は、第1実施例装置に用いたCPUの処理手順
を示したフローチャートである。第12図、第13図は
第2実施例装匝に用いたCPUの処理手順を示したフロ
ーチャートである。第14図は第3実施例装置に用いた
CPUの処理手順を示したフローチャートである。第1
5図は第1実施例装置で生成される励磁信号データを示
した説明図である。第16図は、第2実施例装置で生成
される励磁信号データを示した説明図である。 ■−・・筐体 2・・・・ペッド 13・−・・送り歯
14・°°押さえ足 37・−・針棒 17゛・・送り歯水平駆動用パルスモータ59・°・針
振り駆動用パルスモータ 55・・・タイミングセンサ 56・−針位置センサ7
3°°・・メインモータ 74−・−上軸75−回転角
センサ 160・”水平送り軸 162.601−一セクターギヤ 164.603−バストツバ 604°・・針棒台76
0゛・・”クランクロッド 732°…駆動ベルト76
3°・・上下送り軸 771・・°針棒クランク772
・パ針棒クランクロッド 特許出願人   ブラザー工業株式会社代 理 人  
弁理士 藤谷 修 第5図 第6図 第7図 ’:lba      ’/)a 第10図 第15図 第16図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ミシンのベッド面より上方に位置する間に布押さ
    え足と協働して水平送り運動を加工布に付与する送り歯
    と、 該送り歯の前記ベッド面に対する上昇及び下降運動を針
    棒の上下動と調時して行う送り歯上下動駆動装置と、 予め定められた数Pの励磁状態を有すると共に各励磁状
    態の切換により単位量Sだけ移動するように構成され、
    前記送り歯と作動的に連結されたパルスモータと、 前記送り歯の水平送り運動量に関する信号に従って前記
    パルスモータの励磁状態を開ループ方式にて順次切り換
    えて、加工布の送り制御を行う送り制御装置と、を具備
    したミシンの布送り装置において、 前記送り歯の水平送り運動範囲を規制する2つの限界位
    置の少なくとも一方の位置またはそれに対応する位置の
    近傍において、前記送り歯またはそれに作動連結された
    部材と当接可能に設けられたストッパを具備し、 前記送り制御装置は、 前記送り歯の水平送り運動の開始時または終了時におけ
    る前記パルスモータの励磁状態が、前記送り歯またはそ
    れに作動連結された部材と前記ストッパとが当接した時
    に前記パルスモータが位置する規制位置から(P・S/
    2)の量だけ移動する間にパルスモータが励磁される励
    磁状態中の予め定められた特定励磁状態となるように、
    前記パルスモータの励磁状態を制御する励磁制御手段を
    含むことを特徴とするパルスモータを備えた布送り装置
  2. (2)前記励磁制御手段は、送り歯の水平送り運動に於
    ける前記パルスモータの励磁を前記特定励磁状態から開
    始する第1の送り工程と、送り歯の水平送り運動に於け
    る前記パルスモータの励磁を前記特定励磁状態で終了す
    る第2の送り工程とを交互に繰り返して制御することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載のパルスモータを
    備えた布送り装置。
  3. (3)前記送り制御装置は、ミシンへの電源投入時、模
    様選択時、又は針の上下運動を付与するミシンモータの
    回転開始時に、前記ストッパで規制される前記規制位置
    まで前記パルスモータを駆動させ、その後、前記パルス
    モータの励磁状態を前記特定励磁状態に初期設定する初
    期設定手段を含むことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のパルスモータを備えた布送り装置。
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