JPS62138377A - 炭化珪素質複合材料 - Google Patents

炭化珪素質複合材料

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JPS62138377A
JPS62138377A JP60280766A JP28076685A JPS62138377A JP S62138377 A JPS62138377 A JP S62138377A JP 60280766 A JP60280766 A JP 60280766A JP 28076685 A JP28076685 A JP 28076685A JP S62138377 A JPS62138377 A JP S62138377A
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silicon carbide
sintered body
composite material
porous silicon
solid lubricant
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JP60280766A
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輝代隆 塚田
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Ibiden Co Ltd
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Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は炭化珪素質複合材料に関し、特に本発明は多孔
質炭化珪素焼結体の開放気孔中に炭素か充填されてなる
摺動特性および耐摩耗性に優れた炭化珪素質複合材料に
関する。
〔従来の技術〕
炭化珪素質焼結体は、一般に極めて優れた化学的性質な
らびに物理的性質を有していることから、メカニカルシ
ールや軸受等の摺動部材、酸葛よびアルカリ等の強い腐
食性を有する溶液のポンプ部品などに優れた材料である
ことか知られている。
ところて、炭化珪素は高い硬度を有し、耐摩耗性に優れ
ているか、自己潤滑性に乏しい欠点を有していることか
ら、特に高温域あるいは真空中等のd常温滑剤の使用か
困難であるような過酷な条件下で摺動部材として使用さ
れる場合には、その優れた特性を充分に発揮させること
か困難てあった。
したかって、前述の如き問題を解決する材料として、特
開昭60−21854号公報にrSiC,Si、N。
またはサイアロンに対してBNまたは炭素を3〜5Qw
t%添加して成ることを特徴とするセラミックス。」に
係る発明が開示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前記特開昭60−21864号公報に記
載されているセラミックスは、固体潤滑剤となるBNま
たは炭素を焼結前の段階で出発原料と混合し成形した後
、焼成せしめることにより製造されるものてあり、セラ
ミックス粒子間に固体潤滑材か介在するため、焼結時に
セラミックス粒子を相互に結合することか困難で、特に
高強度のセラミックスとなすことが困難である欠点を有
するものCある。
〔問題点を解決するだめの手段〕
本発明者は、前述の如き問題点を解決することを目的と
して種々研究した結果1本発明者は先に比較的多くの開
放気孔を有する多孔質体であるにもかかわらず極めて高
強度の多孔質炭化珪素焼結体を新規に知見し、さらに前
記多孔質炭化珪素焼結体の開放気孔中に潤滑性を付与す
ることのてきる固体潤滑剤を充填することにより、極め
て摺動特性および耐摩耗性に優れ、特に高温域あるいは
真空中等の極めて過酷な条件下にΣいても充分適用する
ことのてきる複合材料を製造することのてきることに想
到し、大発明を完成した。
本発明は、開放気孔率か10〜60容積%、平均気孔径
か0.1〜200gm、結晶の平均アスペクト比か3〜
50の多孔質炭化珪素焼結体の開放気孔中に固体潤滑剤
が充填されてなる炭化珪素質複合材料に関する。
以下、本発明の炭、化珪素質複合材料について詳細に説
明する。
本発明の炭化珪素質複合材料は、多孔質炭化珪素焼結体
の開放気孔中に固体潤滑剤か充填された5のであること
か必要である。その理由は、炭化珪素焼結体自体は自己
潤滑性に乏しいため、特に潤滑剤の存在しない条件下で
炭化珪素焼結体を摺動材料として適用することは極めて
困難であるか、自己潤滑性を有し、潤滑剤としての作用
効果を発揮させることのできる固体潤滑剤を多孔質炭化
珪素焼結体の開放気孔中へ充填せしめることにより、極
めて優れた摺動特性および耐摩耗性を有する複合材料と
なすことがてきるからである。
前記固体潤滑剤としては、種々の物質−を使用すること
ができるが、なかでも二硫化モリブデン、二硫化タング
ステン、窯化ボロン、フッ化カーボン、グラファイト層
間化合物、ニセレン化タングステン、ニセレン化モリブ
デン、ヨウ化カドミウム、金、銀、亜鉛、鉛、錫、イン
ジウノ)、酸化鉛、フッ化バリウム、フッ化カルシウム
、メラミンシアヌクレート、有機モリブデン、高分子化
合物、フタロレタニンのなかから選ばれるいずれか少な
くとも1種であることか好ましい。
本発明の多孔質炭化珪素焼結体は、開放気孔率が10〜
60容積%であることが必要である。その理由は、前記
開放気孔率が10容植%よりも低い多孔質炭化珪素を製
造することが困難であるからであり、一方60容積%よ
りも高いと焼結体の強度か低く、炭化珪素粒子か脱離し
易いから・Cある。
大発明の多孔質炭化珪素焼結体は、平均気孔径か0.1
〜20QuLmであることか必要である。その理由は、
前記平均気孔径か0.1kmより小さいと固体潤滑剤を
充填することか極めて困難であるからであり、一方20
0ttmより大きいと多孔質炭化珪素焼結体の強度か低
く、シかも充填された固体潤滑剤が脱落し易いからであ
る。
本発明の多孔質炭化珪素焼結体は、結晶の平均アスペク
ト比か3〜50であることか必要である。
その理由は、前記結晶のアスペクト比が3以上とするこ
とによって炭化珪素の結晶によって構成される気孔の焼
結体に占める割合を比較的大きくすることかてきるから
であり、−実平均アスペクト比か50よりも大きいと、
結晶相互の接合部が少ないため、焼結体自体の強度が低
くなるからである。なお、前記平均アスペクト比は5〜
30であることがより有利である。
本発明の多孔質炭化焼結体は、結晶の長軸方向の長さの
平均値か0.5〜200u−mであることが好ましい。
その理由は、長軸方向の平均長さか0.5gmより小さ
くてなおかつ平均アスペクト比か3以上の結晶よりなる
多孔質炭化珪素質焼結体を製造することか困難であるか
らてあり、一方200pLmより長いと、結晶の接合部
に応力か集中し易く、焼結体自体の強度か低いからであ
る。前記結晶の長軸方向の長さの平均値は1〜150u
mであることがより右利である。
なぶ、本発明でいう気孔径は、焼結体の任意の断面にお
いて観察される個々の気孔の長軸方向の最大長さと前記
長軸方向に直角な方向の最大長さの相加平均値であり、
また結晶のアスペクト比(R)は、同様にa察される個
々の結晶の長軸方向の長さくX)と前記長軸方向に直角
な方向の最大長さくY)の比てあり、すなわちR=X/
Yて表わされる。
本発明の炭化珪素質複合材料は、前記多孔質炭化珪素焼
結体の開放気孔容積100容積部に対し、固体潤滑剤か
少なくともlO容積部充填されてなるものであることか
好ましい。その理由は、固体潤滑剤の充填量かIO容容
部部り少ないと充分に良好な摺動特性および耐摩耗性を
得ることが困難であるからである。
次に、本発明の炭化珪素質複合材料の製造方法について
説明する。
本発明の炭化珪素質複合材料を形成する骨材であるとこ
ろの多孔質炭化珪素焼結体のうち開放気孔率が10〜6
0容積%、平均気孔径が0.1へl100p、結晶の平
均アスペクト比が3〜50の多孔質炭化珪素焼結体は、 (1)平均粒径か10用m以下の炭化珪素粉末と焼結助
剤と成形助剤とを混合し、所望の形状の生成形体に成形
した後非酸化性雰囲気中で1800〜2300°Cの温
度に加熱して焼結する方法により製造することかでき、
−実開放気孔率が20〜60容積%。
平均気孔径か20〜200gm、結晶の平均アスペクト
比が3〜50の多孔質炭化珪素焼結体は、(2)平均粒
径かIOルm以下の炭化珪素粉末と成形助剤とを混合し
、所望の形状の生成形体に成形した後、非酸化性雰囲気
中て1900〜2:]OO’ Cの温度に加熱して焼結
する方法により製造することができる。
前記(1)および(2)の方法において、平均粒径かl
opm以下の炭化珪素粉末を使用する理由は、平均粒径
が10gm以下の粉末は生成形体を成形した際の粒子相
互の接触点か比較的多く、また焼成温度における熱的活
性か大であり、炭化珪素粒子間での原子の拡散移動がW
J著であるため、炭化珪素相互の結合が極めて生じ易く
、比較的低密度ても高強度の焼結体を得ることかてきる
からである。特に、前記炭化珪素粉末は平均粒径か5用
m以下であることか有利である。
ところで、前記炭化珪素の結晶型にはα型結晶、β型結
晶および非晶質のものかあるが、木発明によれば、前記
炭化珪素粉末はβ型結晶の炭化珪素を少なくとも30%
含有する炭化珪素粉末であることか好ましい。その理由
は、β型結晶は比較的低温で合成される低温安定型結晶
であり、焼結に際して炭化珪素粒子相互の結合が起こり
やすく、比較的低密度ても高強度の焼結体を製造するこ
とかできるからであり、なかでもβ型結晶を50%以上
含有する炭化珪素粉末であることが有利であるゆ 前記(1)の方法において、焼結助剤か混合される理由
は、焼結時に炭化珪素粒子相互の結合性を向上させると
ともに、比較的微細な炭化珪素結晶か三次元調目状に結
合された焼結体を製造4−るためである、前記焼結助剤
としては、生成形体の焼成時に該焼結助剤の蒸気および
/または分解生成物の蒸気を発生させられるものであれ
ば好適に使用することかでき、なかでも、ホウ素、アル
ミニウム、鉄、クロム、ランタン、チタン、イツトリウ
ム、エルビウムあるいはそれらの化合物から選ばれるい
ずれか少なくとも1種を使用することか有利である。
前記焼結助剤の含有量は0.旧〜lO毛量%とすること
が有利である。その理由は、前記焼結助剤の含有量か0
.01重量%より少ないと、前述の如き効果を充分に発
揮することかできないからであり、一方10重量%より
多゛い場合には、前述の如き効果はそれ程変わらないか
、むしろ焼結体内に残留する量が多くなるため炭化珪素
本来の特性か劣化するからである。なお、前記焼結助剤
の含有量は0.02〜5重量%であることがより有利で
ある。
前記(1)の方法および前記(2)の方法において使用
される成形助剤は、粉末中に配合されることによって成
形時における潤滑剤あるいは結合剤として用いられるも
のである。前記成形助剤のうち例えば潤滑効果を有する
ものとしてはカーボワックス、ステアリン酸マグネシウ
ム、ステアソン酸バリウム、ステアリン酸アルミニウム
、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸、酢酸セルロース、
グリセリン、ポリエチレングリコール等を使用すること
かでき、結合効果を有するものとしては澱粉、デキスト
リン、アラビアゴム、カゼイン、糖類、Ha−カルボキ
シメチルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロー
ス、グリセリン、ポリビニルアルコール、ポリビニルメ
チルエーテル、ポリアクリル酸アミド、ポリエチレング
リコール、タンニン酸、流動パラフィン、ワックスエマ
ルジョン、エチルセルロース、ポリビニルアセテート、
フェノールレジン等を使用することができ、これらを単
独で使用することはもちろん混合して使用することもで
きる。
前記(1)の方法によれば、前記生成形体は非酸化性雰
囲気中で1800〜2300°Cの温度に加熱して焼結
される。前記温度を1800〜2300°Cの範囲内と
する理由は、1800°Cよりも低い温度では炭化珪素
粒子相互の結合および粒子の成長が不充分で高い強度を
有する焼結体を得ることか困難であり、一方2300°
Cよりも高いと炭化珪素の昇華か盛んになり、発達した
結晶のネックが逆にやせ細ってしまい、その結果高い強
度を持9た炭化珪素焼結体を得ることが困難であるから
である。
一方、前記(2)の方法によれば、前記生成形体は非酸
化性雰囲気中で1900〜2300℃の温度に加熱して
焼結される。前記温度を1900〜2’l[111℃の
範囲内とする理由は、 190(1℃よりも低い温度で
は炭化珪素粒子相互の結合および粒子の成長か不充分で
高い強度を有する焼結体を得ることかできず、一方23
00℃よりも高いと一旦成長したネックのうち一定の大
きさよりも小さなネックかくびれだ形状となったり、著
しい場合には消失したりして、むしろ強度か低くなるし
、また一部の粒子が粗大化するため表面の面粗度か劣化
するからである。
なお、前記多孔質炭化珪素焼結体を得るに際し、比較的
大きな開放気孔を有する多孔質炭化珪素焼結体を製造す
るには焼成時の昇温速度を比較的ゆっくりとした速度て
焼成すること、最高温度を比較的高くすることおよび/
または最高温度ての保持時間を長くすることが有利であ
る。この条件によれば個々の炭化珪素の板状結晶を大き
く成長させることかでき、その結果、大きな開放気孔を
有する多孔質炭化珪素焼結体を製造することがてきる。
一方、比較的小さな開放気孔を有する多孔質炭化珪素焼
結体を製造するには、焼成時の昇温速度を比較的速くす
ること、最高温度を比較的低くすること3よび/または
最高温度における保持時間を短くすることが有利である
。この条件によれば個々の炭化珪素の板状結晶をそれ程
成長させることなく多孔質炭化珪素焼結体を製造するこ
とができる。
前述の如くして製造された多孔質炭化珪素焼結体の開放
気孔中に固体潤滑剤を充填する方法としては、固体潤滑
剤の種類に応じて種々の方法を適用することかてき、例
えば、(イ)微粉末状の固体潤滑剤を分散媒環中に分散
し、この分散液を開放気孔中へ含浸して乾燥する方法、
(ロ)微粉末状の固体潤滑剤を機械的にこすりつけて開
放気孔内へ充填する方法、(ハ)固体潤滑剤を加熱して
溶融状態で含浸する方法、(ニ)溶剤に溶解させた固体
潤滑剤を含浸する方法を適用することかてきる。なお、
前述の如き方法の他に、二硫化モリブデン、二硫化タン
グステン、金、銀、亜鉛、錫、インジウム等はスパッタ
リング法を、金、銀、亜鉛、鉛、錫、インジウム等につ
いてはメッキ法あるいは蒸着法を適用することもできる
。また、フッ化カーボンはあらかじめ炭素を充填した後
フッ素雰囲気中で約300°Cの温度に加熱する方法を
、グラファイト居間化合物はピッチ算の熱可塑性を有す
る炭素質物質とBa、Fe、A文、MO、Mn、W等の
金属イオンを供給することのてきる物質の混合物を充填
した後加熱する方法を、酸化鉛はあらかじめ鉛を充填し
た後酸化処理する方法を適用することもできる。
次に本発明を実施例によって説明する。
実施例1 平均粒径が0.28pLm、β型結晶の含有率が94.
6重量%の炭化珪素粉末100重量部に対し、炭化ホウ
素粉束0.3重量部、ポリビニルアルコール5重量部、
水300重量部を配合し、ボールミル中で5時間混合し
た後噴霧乾燥した。なお、前記炭化珪素粉末は遊離炭素
を0.29重遍・%、酸素を0.17重量%、鉄を0.
03重徽%、アルミニウムを0.0:lv、量%含有し
ていた。
この乾燥物を適量採取して、成形型に装入し、3000
kg/crn”の圧力で加圧成形し生成形体を得た。
次いでこの生成形体を2100℃のアルゴンガス雰囲気
中で焼成し、密度が2.68 g/cm″、平均気孔径
か3gm、結晶の平均アスペクト比が約6.5、強度が
39kgf/mrn’で三次元的に均一に分散した開放
気孔を有する多孔質炭化珪素焼結体を得た。前記開放気
孔率は約17容積%であった。
次いで、前記多孔質炭化珪素焼結体の開放気孔内に予じ
め、lO%糖蜜水溶液20重量部と、Mo S、粉末8
0重量部をボールミル内で十分混合せしめたM o S
、ペーストをlθ気圧の圧力で加圧充填した後、乾燥し
て炭化珪素質複合材料を得た。
得られた炭化珪素質複合材料の開放気孔に対するM o
 S、の占める割合は約68容精%であった。
この複合材料を内径15mm、外径21mm厚さ5mm
のリング状に加工した後、リングオンリング方式の摺動
試験機を用いて室温の大気中で炭化珪素質焼結体(気孔
率2%)を相手材として使用し、摺動特性を測定したと
ころ、限界Pv値が230(1kgf/cm′・s/s
inで、その時の摩擦係数が0.08、比摩耗速度7 
、 I X 10 (9)であり、優れた摺動特性を有
していることか認められた。
実施例2、比較例1 実施例1と同様であるか、生成形体の焼結温度を第1表
に示す如く変化させて複合材料を作成し、実施例1と同
様であるか摺動時の雰囲気条件を第1表に示す如く変化
させて摺動特性を測定した。
11tられた複合材料の特性および摺動特性は第1表に
示した。
第1表に示した結果よりわかるように、本実施例の複合
材料はいずれも摺動特性に優れていることか認められた
。これに対し、比較例1の焼結体は、摺動時に粒子の著
しい離脱現象か生じた。
実施例3 # 3000の粒度を有するBN粉末にポリビニルアル
コールの0.3%水溶液を添加混合し、次いで成形型に
挿入して3000kg/crn’の圧力て加圧成形し、
直径か5■1.長さが20−■の円柱状の成形体を得た
この円柱状の生成形体を実施例1と同様にして製造され
た多孔質炭化珪素焼結体に摺り合わせてBN粉末を充填
して炭化珪素質複合材料を得た。
得られた複合材料はBN粉末か表面から約1mmの深さ
まて充填されており1表面付近におけるBN粉末の開放
気孔に占める割合は約85容積%てあった。
得られた複合材料について実施例1と同様であるか雰囲
気温度を一20〜1000°Cの範囲内て変化させて摺
動特性を測定しその結果を第1表に示した。
実施例4 実施例1と同様にして製造された多孔質炭化珪素焼結体
の開放気孔中に融点か110°Cで炭化時に炭素を52
重量%残すことのできる高ピツチを含浸し次いて焼成し
高ピツチを炭化せしめることにより炭素を充填した後、
200°Cのフッ素ガス雰囲気中て50時間加熱するこ
とにより前記開放気孔中の炭素をフッ化せしめた。
得られた複合材料の特性および実施例1と同様であるか
雰囲気温度な0〜400°Cの範囲内で変化させて測定
した摺動特性は第1表に示した。
なお、前記炭素を充填せしめた多孔質炭化珪素焼結体は
、前記ピッチをあらかじめ真空下で120°Cまで加熱
し1時間保持することにより真空睨合した後、200 
” Cまて真空加熱した前記多孔質炭化珪素焼結体を浸
漬し、さらに200°Cまて昇温し1時間保持してから
、l0at■まて加圧して含浸し、次いで高ピツチか含
浸された多孔質炭化珪素焼結体を濃硝酸中に浸漬した後
、コークス粉(#60)中に埋設して2100℃の温度
に加熱することによって製造した。
実施例5 実施例1と同様にして製造された多孔質炭化珪素焼結体
に10〜10Torrの減圧下で鉛を蒸着し、複合材料
を得た。
得られた複合材料の特性及び実施例1と同様であるが真
空中て雰囲気温度を0〜350°Cの範囲内て変化させ
て測定した摺動特性は第1表に示した。
実施例6 実施例1と同様にして製造された多孔質炭化珪素焼結体
をB a F、とCa Flをモル比で1=1に混合し
た粉末中に埋めて、真空中で1300°Cでに加熱して
1時間保持した後、アルゴンガスによって10atII
まで加圧して複合材料を得た。
得られた複合材料の特性及び実施例1と同様であるか雰
囲気温度を200〜1200″Cの範囲内で変化させて
測定した摺動特性は第1表に示した。
実施例7 実施例1と同様であるが、炭化ホウ素を添加することな
く顆粒状乾燥物を得た。
この乾燥混合物を適量採取して、成形型に装入し、30
00kg/cm’の圧力で加圧成形し生成形体を得た。
前記生成形体を黒鉛製ルツボに装入し、タンマン型焼成
炉を使用してl気圧の主としてアルゴンガス雰囲気中で
焼成した。昇温過程は450°C/時間で2200℃ま
で昇温し、最高温度2200℃て10分間保持した。焼
結中のCOガス分圧は常温〜1700°Cか80Pa以
下、1700℃よりも高温域では300±50Paの範
囲内となるようにアルゴンガス流量を適宜7A整して制
御した。
得られた焼結体の密度は2.05g /cm”て、その
結晶構造は走査型電子顕微鏡によってfIII察したと
ころ、平均アスペクト比か11.3の炭化珪素板状結晶
が多方向に複雑に絡み合った三次元構造を有しており、
この焼結体の平均曲げ強度は12kg/mm’と極めて
高い値を示した。
次いで、前記焼結体の開放気孔中へ実施例1と同様の方
法てM o S、を充填し、複合材料を得た。
得られた複合材料の特性及び実施例1と同様にして測定
された摺動特性は第1表に示した。
実施例8 実施例4と同様であるか、MoS、の含浸を二度実施し
、M o S、の充填率を向上させた複合材料を得た。
得られた複合材料の特性および実施例1と同様にして測
定された摺動特性は第1表に示した。
〔発明の効果〕
以上述べた如く、本発明の炭化珪素質複合材料は、平均
アスペクト比か大きな結晶を三次元的に結合せしめた多
孔質炭化珪素焼結体の開放気孔中に自己潤滑性を有する
種々の固体潤滑剤を充填せしめたものであり、特に高温
域あるいは真空中等の通常潤滑剤を使用することの困難
な過酷な条件下において使用される各種摺動部材として
極めて優れた摺動特性を発揮するものであり、使用分野
か著しく広くしかも装置の耐久性及び信頼性を著しく向
丘させることができる材料であって、産業上極めて有用
である。
以   上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)開放気孔率が10〜60容量%、平均気孔径が0.
    1〜200μm、結晶の平均アスペクト比が3〜50の
    多孔質炭化珪素焼結体の開放気孔中に固体潤滑剤が充填
    されてなる炭化珪素質複合材料。 2)前記固体潤滑剤は、二硫化モリブデン、二硫化タン
    グステン、窯化ホウ素、フッ化カーボン、グラファイト
    層間化合物、ニセレン化タングステン、ニセレン化モリ
    ブデン、ヨウ化カドミウム、金、銀、亜鉛、鉛、錫、イ
    ンジウム、酸化鉛、フッ化バリウム、フッ化カルシウム
    、メラミンシアヌクレート、有機モリブデン高分子化合
    物、フタロレタニンのなかから選ばれるいずれか少なく
    とも1種である特許請求の範囲第1項記載の複合材料。 3)前記固体潤滑剤は、前記多孔質炭化珪素焼結体の開
    放気孔容積100容積部に対し、少なくとも10容積部
    充填されてなる特許請求の範囲第1項あるいは第2項記
    載の複合材料。 4)前記多孔質炭化珪素焼結体は、結晶の長軸方向の長
    さの平均値が0.5〜200μmである特許請求の範囲
    第1〜3項のいずれかに記載の複合材料。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0218369A (ja) * 1988-07-07 1990-01-22 Eagle Ind Co Ltd 摺動材料
JPH0289811A (ja) * 1988-09-26 1990-03-29 Ibiden Co Ltd 静圧気体軸受
FR2668145A1 (fr) * 1990-10-17 1992-04-24 Ceramiques Composites Corps fritte en carbure de silicium notamment pour garniture mecanique et garniture comportant un tel corps fritte.
US5422322A (en) * 1993-02-10 1995-06-06 The Stackpole Corporation Dense, self-sintered silicon carbide/carbon-graphite composite and process for producing same
JP2016204221A (ja) * 2015-04-24 2016-12-08 京セラ株式会社 炭化珪素質焼結体およびこれを用いた摺動部材、ならびにフォーセットバルブ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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