JPS62132787A - 炭化珪素質複合材料およびその製造方法 - Google Patents

炭化珪素質複合材料およびその製造方法

Info

Publication number
JPS62132787A
JPS62132787A JP60272314A JP27231485A JPS62132787A JP S62132787 A JPS62132787 A JP S62132787A JP 60272314 A JP60272314 A JP 60272314A JP 27231485 A JP27231485 A JP 27231485A JP S62132787 A JPS62132787 A JP S62132787A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon carbide
sintered body
composite material
carbon
porous silicon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP60272314A
Other languages
English (en)
Inventor
輝代隆 塚田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ibiden Co Ltd filed Critical Ibiden Co Ltd
Priority to JP60272314A priority Critical patent/JPS62132787A/ja
Publication of JPS62132787A publication Critical patent/JPS62132787A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ceramic Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は炭化珪素質複合材料およびその製造方法に関し
、特に本発明は多孔質炭化珪素焼結体の開放気孔中に炭
素か充填されてなる摺動特性および耐摩耗性に優れた炭
化珪素質複合材料およびその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
炭化珪累質焼結体は、一般に極めて優れた化学的性質な
らびに物理的性質を有していることから、メカニカルシ
ールや軸受等の摺動部材、酸およびアルカリ等の強い腐
食性を有する溶液のポンプ部品などに優れた材料である
ことか知られている。
ところで、炭化珪、鉛は高い硬度を有し、耐摩耗性に優
れているか、自己潤滑性に乏しい欠点を有していること
から、特に高温域あるいは真空中等の通常潤滑剤の使用
か困難であるような過酷な条件ドで摺動部材として使用
される場合には、その優れた特性を充分に発揮させるこ
とか困難であった。
したかって、前述の如き聞届を解決する材料として、特
開昭60−21864号公報ニrs i C,S i、
N。
またはサイアロンに対してBNまたは炭素を3〜50w
L%添加して成ることを特徴とするセラミックス。」に
係る発明か開示されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、前記特開昭60−21864号公報に記
載されているセラミックスは、固体潤滑剤となるBNま
たは炭素を焼結I11の段階で出発原料と混合し成形し
た後、焼成せしめることにより製造されるものであり、
セラミックス粒子間に固体潤滑材か介在するため、焼結
時にセラミックス粒子を相Ijに結合することが困難で
、特に高強度のセラミックスとなすことか困難である欠
点を有するものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は、前述の如き問題点を解決することを[1的
として種々研究した結果、本発明者は先に比較的多くの
開放気孔を有する多孔質体であるにもかかわらず極めて
高強度の多孔質炭化珪素焼結体を新規に知見し、さらに
前記多孔質炭化珪素焼結体の開放気孔中に潤滑性を付与
することのできる炭素を充填することにより、極めて摺
動特性および耐摩耗性に優れ、特に高温域あるいは真空
中等の極めて過酷な条件下においても充分適用すること
のてきる複合材料を製造することのできることに想到し
、本発明を完成した。
本発明は、開放気孔率か5〜55容積%、平均気孔径か
0.1〜1100JL、結晶の平均アスペクト比か1〜
3の多孔質炭化珪素焼結体の開放気孔中に炭素か充填さ
れてなる炭化珪素質複合材料およびその製造方法に関す
る。
以下、本発明の炭化珪素質複合材料について詳細に説明
する。
本発明の炭化珪素質複合材料は、多孔質炭化珪素焼結体
の開放気孔中に炭素が充填されたものであることが必要
である。その理由は、炭化珪素焼結体自体は自己潤滑性
に乏しいため、特に潤滑剤の存在しない条件下で炭化珪
素焼結体を摺動材料として適用することは極めて困難で
あるが、自己潤滑性を有し、潤滑剤としての作用効果を
発揮させることのできる炭素を多孔質炭化珪素焼結体の
開放気孔中へ充填せしめることにより、極めて優れた摺
動特性および耐摩耗性を有する複合材料となすことがで
きるからである。
本発明の多孔質炭化珪素焼結体は、開放気孔率が5〜5
5容積%であることが必要である。その理由は、前記開
放気孔率が5容積%よりも低いと炭素を充填することが
困難であるからであり、一方55容積%よりも高いと焼
結体の強度が低く、炭化珪素粒子が脱離し易いからであ
る。
本発明の多孔質炭化珪素焼結体は、平均気孔径が0.1
〜100μmであることが必要である。その理由は、前
記平均気孔径が0.1 p、、mより小さいと炭素を充
填することか極めて困難であるからであり、一方100
μmより大きいと多孔質炭化珪素焼結体の強度が低く、
シかも充填された炭素が脱落[、易いからである。
本発明の多孔質炭化珪素焼結体は、結晶の平均アスペク
ト比か1〜3であることが必要である。
その理由は、前記結晶のアスペクト比が3よりも大きと
開放気孔率の割に結晶粒相尾の結合箇所が少なく、特に
高い端面荷重か負荷されるような条件rて使用される摺
動材料として適用することが困難になるからである。
なお、本発明でいう気孔径は、焼結体の任意の断面にお
いて観察される個々の気孔の長軸方向の最大長さと前記
長軸方向に直角な方向の最大長さの相加平均値てあり、
また結晶のアスペクト比(1()は、同様にrJM察さ
れる個々の結晶の長袖方向の長さくX)と前記長軸方向
に直角な方向の最大長さくY)の比であり、すなわちR
=X/Yで表わされる。
本発明の炭化珪素質複合材料に充填されているIR素は
黒鉛質であることか好ましい。その理由は、黒鉛質の炭
素は潤滑性を付与する効果か極めて顕著であり、摺動特
性および耐摩耗性に優れた)に化珪素賀複合材料となす
ことができるからである。本発明の)R化珪素質複合材
料は、前記多孔質炭化珪素焼結体の開放気孔容積100
容積部に対し、)R素が少なくともlO容ia部充填さ
れてなるものであることが好ましい。その理由は、炭素
の充41jstがlO容積部より少ないと充分に良好な
摺動特性および耐摩耗性を得ることが困難であるからで
ある。
本発明の多孔質炭化珪素焼結体は、結晶の平均粒径が5
0μm以下であることが好ましい。その理由は、前記結
晶の平均粒径が50μmより大きいと焼結体表面の面粗
度が大きくなり易く、摺動特性が劣化するからである。
次に本発明の炭化珪素質複合材料の製造方法について説
明する。
本発明の第2発明の製造方法は、下記(a)〜(c) 
r:程からなることを特徴とする開放気孔率が5〜55
容積%、乎均気孔径が0.1〜5oルm、結晶の乎均ア
スペクト比が1〜3の多孔?を炭化珪素焼結体の開放気
孔中に炭Zが充填されてなる炭化珪素質複合材料の製造
方法。
(a)平均粒径が10終m以下の炭化珪素粉末と焼結助
剤と炭素質添加剤と成形助剤とを混合し、所望の形状の
生成形体に成形する工程: (b)前記(a)工程により得られた生成形体を非酸化
性雰囲気中で120o〜200口℃の温度に加熱して焼
結し、多孔質炭化珪素焼結体とする工程;(c)前記(
b)工程により得られた多孔質炭化珪素焼結体の開放気
孔中に炭素質物質を充填し、次いで非酸化性雰囲気中で
700〜2300”Cの温度に加熱して前記炭素質物質
を炭化する工程。
であり、また、 本発明の第3発明の製造方法は、下記(イ)〜(ハ)工
程からなることを特徴とする開放気孔率が20〜55容
積%、平均気孔径が0.1〜100 ILm、結晶の1
i−均アスペクト比か1〜3の多孔?J jR化珪素焼
結体の開放気孔中に炭素か充填されてなる炭化珪素質複
合材料の製造方法。
(イ)平均粒径が10ルm以Fの炭化珪素粉末と成形助
剤とを混合し、所望の形状の生成形体に成形する工程: (ロ)前記(イ)工程により得られた生成形体を非酸化
性雰囲気中で1500〜2100℃の温度に加熱して焼
結し、多孔質炭化珪素焼結体とする工程:(ハ)前記(
ロ)工程により得られた多孔質炭化珪素焼結体の開放気
孔中に炭素質物質を充填し1次いで非酸化性雰囲気中で
700〜23011 ’Cの温度に加熱して前記炭素質
物質を炭化する工程。
である。
本発明の第2発明の製造方法は、特に開放気孔率が5〜
55容積%の多孔質炭化珪素焼結体を製造する方法であ
り、その生成形体は平均粒径が10μm以下の炭化珪素
粉末と焼結助剤と炭素質添加剤と成形助剤とを混合し、
所1の形状の生成形体に成形する(a)工程によって得
られるものであることが必要であり、また第3発明の製
造方法は、特に開放気孔率が20〜55容積%の多孔f
i炭化珪素焼結体を製造する方法であり、その生成形体
は平均粒径がIO#Lm以下の炭化珪素粉末と成形助剤
とを混合し、所望の形状の生成形体に成形する(イ)L
程によって得られるものであることが必要である。
前記第2発明の製造方法および第3発明の製造方法にお
いて、炭化珪素粉末の平均粒径がlOILm以下である
ことが必要な理由は、平均粒径が10μm以ドの粉末は
生成形体を成形した際の粒子相互の接触点が比較的多く
、また焼成温度における熱的活性が大であり、炭化珪素
粒子間での原子の拡散移動がwJ著であるため、炭化珪
素粒子相互の結合が極めて生じ易く、比較的低密度でも
高強度の焼結体を得ることができるからである。特に、
前記炭化珪素粉末は平均粒径か5ルm以下であることが
右利である。
ところで、油出炭化珪素の結晶型にはα型結晶、β型結
晶および非晶質のものかあるか1未発IIによれば、前
記炭化珪素粉末はβ型結晶の炭化珪素を少なくとも30
%含有する炭化珪素粉末であることが好ましい。その理
由は、β型結晶は比較的低温で合成される低温安定型結
晶であり、焼結に際して炭化珪素粒子相互の結合か起こ
りゃすく、比較的低密度でも高強度の結晶体を製造する
ことができるからであり、なかでもβ型結晶を50%以
に含有する炭化珪素粉末であることか右利である。
本発明の第2発明の製造方法において、焼結助剤および
炭素質添加剤が混合される理由は、焼結助剤および】に
素質添加剤は焼結に際して炭化珪素の焼結を促進させる
作用を有するものであり、焼結に際して炭化珪素粒子相
互の結合を強め高強度の焼結体を製造することができる
からである。
前記焼結助剤としては、ホウ素、アルミニウム鉄、クロ
ム、ランタン、チタン、イツトリウム。
エルビウムあるいはこれらの化合物から選ばれるいずれ
か少なくとも一種を使用することが好ましく、その生成
形体中における含有量は0.0i〜IO重帽%とするこ
とが有利である。前記含有量を0.01〜1Oi1に%
とすることが有利な理由は、前記含有がが0.旧重量%
よりも少ないと焼結に際して炭化珪素粒子相Wの結合を
促進させる効果が少ないため、比較的高温で焼結しなけ
ればならないからであり、一方10 jr(帛%よりも
多いと前記焼結体に含有されるt5か多くなるため炭化
珪素本来の特性が失われるからである。
前記炭素質添加剤としては、焼結時に遊S炭素を残すも
のであれば使用することができ、例えばフェノール樹脂
、リグニンスルホン酸塩、ポリビニルアルコール、コン
スターチ、糖類、タール・ピッチ類、重質油、不飽和ポ
リニスデル樹脂、エポキシ樹脂、フラン樹脂、ジアリル
フタレート樹脂、エリア樹脂、メラミン樹脂、キシレン
樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリジビニ
ルベンゼン樹脂、芳香族化合物として重質油やタール・
ピッチ類を用いた縮合多環多核芳香族樹脂、ポリビニル
クロライド等を使用することができる。
前記遊離炭素は前記焼結助剤と同時に存在すると、結晶
の成長性を適正化し、微細な気孔を有する多孔質炭化珪
素焼結体を得るのに効果がある。
油出遊R炭素の含有量としては焼結時の生成形体に対し
、5重機%以下であることが右利である。
その理由は、前記含有量が5重量%より多いと焼結時の
炭化°珪素粒子間に炭素が介在する確率が高くなるため
、炭化珪素粒子相互の結合箇所が少なくなるからである
本発明の第2発明の製造方法および第3発明の製造方法
において使用される成形助剤は、粉末中に配合されるこ
とによって成形時における潤滑剤あるいは結合剤として
用いられるものである。前記成形助剤のうち例えば潤滑
効果を有するものとしてはカーボワックス、ステアリン
酸マグネシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸
アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸、酢酸
セルロース、グリセリン、ポリエチレングリコール等を
使用することができ、結合効果を有するものとしては澱
粉、デキストリン、アラビアゴム。
カゼイン、糖類、Na−カルボキシメチルセルロース、
メチルセルロース、酢酸セルロース、グリセリン、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリア
クリル酸アミド、ポリエチレングリコール、タンニン酸
、RHsパラフィン、ワックスエマルジョン、エチルセ
ルロース、ポリビニルアセテート、フェノールレジン等
を使用することかでき、これらを単独で使用することは
もちろん混合して使用することもできる。
本発明の第29.明の製造方法および第3発明の製造方
法によれば、タル珪素としてはα型結晶、β型結晶、非
晶質のいずれをも使用することができるが、特に高強度
の多孔質炭化珪素焼結体を製造するためにはβ型結晶の
炭化珪素を少なくとも30重:、¥%金含有る炭化珪素
粉末を使用することが好ましく、なかでも50重量%以
上含有する炭化珪素粉末を使用することが好適である。
本発明の第2発明の製造方法によれば、前記(a)工程
により得られた生成形体を非酸化性雰囲気中で1200
〜2000 ”Cの温度に加熱して焼結し、多孔質炭化
珪素焼結体とすることが必要である。前記温度を120
0〜2000 ”Cの範囲内とする理由は。
1200°Cよりも低い温度では炭化珪素粒子相〃の結
合が不充分で高い強度を有する焼結体を得ることが困難
であり、一方2000 ”Cよりも高いと焼結体が緻密
化し易く1本発明の目的とする多孔質炭化珪未焼結体を
得ることが困難であるからである。
一方1本発明の第3発明の製造方法によれば、前記(イ
)工程により得られた生成形体を非酸化性雰囲気中で1
500〜2101)”Cの温度に加熱して焼結し、多孔
質炭化珪素焼結体とすることが必要である。前記温度を
1500〜2100’Cの範囲内とする理由は、150
0℃よりも低い温度では炭化珪素粒子相互の結合が不充
分で高い強度を有する焼結体を得ることができず、一方
2100℃よりも高いと−FL成長したネックのうち一
定の大きさよりも小さなネックがくびれだ形状となった
り、著しい場合には消失したりして、むしろ強度が低く
なるし、また一部の粒子か粗大化するため表面の面粗度
が劣化するからである。
本発明によれば、比較的大きな開放気孔を有する多孔質
炭化珪素焼結体を製造するには焼成時の昇温速度を比較
的ゆっくりとした速度で焼成すること、最高温度を比較
的高くすることおよび/または最高温度ての保持時間を
長くすることか有利である。この条件によれば個々の炭
化珪素の板状結晶を大きく成長させることができ、その
結果。
大きな開放気孔を有する多孔質炭化珪素焼結体を製造す
ることかできる。一方、比較的小さな開放気孔を有する
多孔質炭化珪素焼結体を製造するには、焼成時の昇温速
度を比較的速くすること、最高温度を比較的低くするこ
とおよび/または最高温度における保持時間を短くする
ことが有利である。この条件によれば個々の炭化珪素の
板状結晶をそれ程成長させることなく多孔質炭化珪素焼
結体を製造することができる。
本発明の第2発明の製造方法および第3発明の製造方法
によれば、前記多孔質炭化珪素焼結体の開放気孔中に炭
素質物質を充填し1次いで非酸化性雰囲気中で700〜
2300℃の温度に加熱して前記炭素質物質を炭化する
ことが必要である。その理由は、炭化珪素焼結体自体は
自己潤滑性に乏しいため、特に潤滑剤の存在しない条件
下で炭化珪素焼結体を摺動材料として適用することは極
めて困難であるが、前述の如き方法によって自己潤滑性
を有し、潤滑剤としての作用効果を発揮させることので
きる炭素を多孔質1R化珪素焼結体の開放気孔中へ充填
せしめることにより、極めて優れた摺動特性および耐摩
耗性を有する複合材料となすことかできるからである。
本発明によれば、前記炭素質物質は炭化時に炭素をなる
べく多く残すことができるものを使用することが望まし
く、少なくとも5電縫%残すことができるものであるこ
とが好ましい。その理由は、炭化時に残る炭素の敲が5
重量%よりも少ない炭素質物質を使用して前記開放気孔
中に充分炭素を充填しようとする場合には炭素質物質の
充填および炭化を何回も繰返さなければならず経済的で
ないからである。
前記炭素質物質としては、例えば不飽和ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、フラン樹脂、ジア
リルフタレート樹脂、ユリア樹′脂、メラニン樹脂、キ
シレン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ
ジビニルベンゼン樹脂、芳香族化合物として改質油やタ
ール・ピ・フチ類を用いた縮合多環多核芳香族樹脂、改
質油、タール・ピ・フチ類、ポリビニルクロライド等を
使用することかできる。なお、前記炭素質物質のうち改
質油、タール・ピッチ類、ポリビニルクロライドは必要
に応じて不融化処理を施して使用することが有利である
また、前記炭素質物質を炭化する温度を700〜230
0℃とする理由は、前記温度が700℃よりも低いと炭
素質物質の炭化が不充分になりやすく潤滑性に優れた炭
素となすことか困難であるからてあり、一方前記温度は
炭素を黒鉛化せしめて潤滑性をさらに向]−させるLで
なるべく高くすることか好ましいが、2300°Cより
も高いと炭化珪素の分解か生起するからである。
なお、未発IS1によれば、前記炭素?J物質にあらか
じめタルせしめた炭素粉末、黒鉛粉末あるいは炭素繊維
を混合して使用することもできる。
次に本発明を実施例によって説明する。
及ムN」 平均粒径が0.28涛m、β型結晶の含有率が94.6
重量計%の炭化珪素粉末100重?部に対し、2炭化ホ
ウ素粉末1重量部、カーボンブラック粉末2屯に部、ポ
リビニルアルコール5屯量部、水300虫篭部を配合し
、ボールミル中で5時間混合した後噴霧乾燥した。なお
、前記炭化珪素粉末は遊離炭素を0.29屯に%、酸素
を0.17川闇%、鉄を0.03重埴%、アルミニウム
を0.03重晴%含有していた。
この乾燥物を適に採取して、成形型に装入し、:100
0kg/ctri’の圧力て加圧成形し生成形体を得た
次いでこの生成形体を1900℃のアルゴンガス雰囲気
中て焼成し、密度が2.85 g/cm″、f内気孔径
が3pm、結晶の平均アスペクト比か約2.3、強度か
45kgf / m m’で二次元的に均一に分散した
開放気孔を有する多孔質炭化珪素焼結体を得た。前記開
放気孔率は約11容積%てあった。
次いで、この多孔質炭化珪素焼結体の開放気孔中に融点
か110℃で炭化時に炭素を52屯に%残すことのでき
る高ピツチを含浸した。この高ピ・ンチの含浸は、前記
ピッチをあらかじめ真空下で+20°Cまて力11熱し
1時間保持することにより真空脱泡した後、200°C
まで真空加熱した前記多孔質炭化珪素焼結体を浸漬し、
さらに200℃まで昇温し1時間保持してから、10 
at−まで加圧することにより行った・ I■j述の如くして高ピツチが含浸された多孔質炭化珪
素焼結体を濃硝酸中に浸漬した後、コークス粉(#60
)中に埋設し、20℃/時間の昇温速度で900°Cま
で昇温し、さらに5°C/分の昇温速度で1900℃ま
て昇温し焼成して高ピ・ソチを炭化せしめ炭化珪素質複
合材料を得た。
得られた炭化珪素質複合材料の開放気孔に対する炭素の
占める;1,1合は35容植%てあった。
この複合材料を内径15−1外径21mm、厚さ511
11のリング状に加工した後、リングオシリング方式の
摺動試験機を用いて水中で炭化珪素質焼結体(気孔率2
%)を相ト材として使用し摺動試験を行ったところ、限
界pv値が14000kgf/crty’1m/win
で、その時の摩擦係数が0.004比摩耗速度が5.6
X 10 (3+n13(/c、、l” )であること
が認められた。
尤薯−例2、比較例1 実施例1と同様であるが、生成形体の焼結温度および高
ピツチの炭化温度を第1表に示す如く変化させて複合材
料を得た。
得られた複合材料の特性および実施例1と同様にして測
定された摺動特性は第1表に示した。
第1に示した結果よりわかるように、本実施例の複合材
料はいずれもff4動特性に優れていることか認められ
た。これに対し、比較例1−1の焼結体は、摺動時にお
いて粒子の脱離現象が認められ、摺動特性に劣るもので
あった。
尺凰勇J 実施例1で得られた多孔質炭化珪素焼結体を600°C
の空気中で1時間加熱処理し、表面に酸素を含む官七基
を導入した後、軟化点80℃の石油系ピウチのベンゼン
可溶分(乎均分子H340)とp−キシリレングリコー
ルをモル比で1=2の割合で混合し、そこにl l 1
%%のP−トルエンスルホン酸を加えた混合物を130
°Cで40分間反応させたBステージ樹脂を+50°C
の温度で溶融した液中へ浸漬し、 3110℃で10時
間硬化処理を行つた。
前述の如くして得られた樹脂が充填された多孔質炭化珪
素焼結体を実施例1と同様の方法で炭化せしめ炭化珪素
質複合材料を11)た。
得られた複合材料の特性および実施例1と同様にして測
定された摺動特性は第1表に示した。
第1表に示した結果よりわかるように、本実施例の複合
材料は極めて摺動特性に優れていることが認められた。
実施例4 実施例1と同様であるか、炭化ホウ素とカーボンブラッ
クを添加することなく顆粒状乾燥物を得た。
この乾燥混合物を適縫採取して、成形型に装入し、30
00kg/crn’の圧力で加圧成形し生成形体を得た
前記生成形体を黒鉛製ルツボに装入し、タンマン型焼成
炉を使用して1気圧の主としてアルゴンガス雰囲気中で
焼成した。昇温過程は450°C/時間て2000℃ま
で昇温し、最高温度2000°C″′c10分間保持し
た。焼結中のCOガス分圧は常温〜1フ00°Cか80
Pa以下、1700℃よりも高温域では・300±50
Paの範囲内となるようにアルゴンガス流r#1を適宜
調整して制御した。
得られた焼結体の密度は2.05g /cm″で、その
結晶構造は走査型電子顕微鏡によってaj1察したとこ
ろ、ゼ均アスペクト比が2.5の炭化珪素板状結晶か多
方向に複雑に絡み合った三次元構造を有しており、生成
形体に対する線収縮率はいずれの方向に対しても0.2
5±0.02%の範囲内で、焼結体の寸法精度は士ロ6
ロ5會−以内であった。また、この焼結体の平均油げ強
度は18.5kg/rrrm″と高い値を示した。
次いで、前記焼結体の開放気孔中へ実施例1と同様の方
法で責素を充填し、複合材料を得た。
得られた複合材料の特性および実施例1と同様にして3
11定された摺動特性は第1表に示した。
(発明の効果) 以り述べた如く、本発明の炭化珪素質複合材料は、三次
元的に均一に分散した微細な開放気孔を右する多孔質炭
化珪素焼結体の前記開放気孔中に自己潤滑性を有するB
eJを充填せしめたものであり、水の存在下ではもちろ
んのことフレオン等の各種熱媒中において使用されるポ
ンプ部品、メカニカルシール等の用途に対しても極めて
優れた摺動特性を発揮するものて、さらには高温域、あ
るいは真空中等の通常潤滑剤を使用することの困難な過
酷な条件下において使用される各種W!!+7J部材と
しても充分に優れた摺動特性を発揮するものであり、使
用分野が著しく広くしかも装置の耐久性および信頼性を
箸しく向ヒさせることができる材料であって産業上極め
て有用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)開放気孔率が5〜55容量%、平均気孔径か0.1
    〜100μm結晶の平均アスペクト比が1〜3の多孔質
    炭化珪素焼結体の開放気孔中に炭素が充填されてなる炭
    化珪素質複合材料。 2)、前記炭素は、黒鉛質である特許請求の範囲第1項
    記載の炭化珪素質複合材料。 3)前記炭素は、前記多孔質炭化珪素焼結体の開放気孔
    容積100容積部に対し、少なくとも10容積部充填さ
    れてなる特許請求の範囲第1あるいは第2項記載の炭化
    珪素質複合材料。 4)前記多孔質炭化珪素焼結体は、結晶の平均粒径か5
    0μm以下である特許請求の範囲第1〜3項のいずれか
    に記載の炭化珪素質複合材料。 5)下記(a)〜(c)工程からなることを特徴とする
    開放気孔率が5〜55容積%、平均気孔径が0.1〜5
    0μm、結晶の平均アスペクト比が1〜3の多孔質炭化
    珪素焼結体の開放気孔中に炭素が充填されてなる炭化珪
    素素質複合材料の製造方法。 (a)平均粒径が10μm以下の炭化珪素粉末と焼結助
    剤と炭素質添加剤と成形助剤とを混合し、所望の形状の
    生成形体に成形する工程: (b)前記(a)工程により得られた生成形体を非酸化
    性雰囲気中で1200〜2000℃の温度に加熱して焼
    結し、多孔質炭化珪素焼結体とする工程:(c)前記(
    b)工程により得られた多孔質炭化珪素焼結体の開放気
    孔率中に炭素質物質を充填し、次いで非酸化性雰囲気中
    で700〜2300℃の温度に加熱して前記炭素質物質
    を炭化する工程。 6)前記炭化珪素粉末は、β型結晶の炭化珪素を少なく
    とも30重量%含有するものである特許請求の範囲第5
    項記載の製造方法。 7)前記焼結助剤は、ホウ素、アルミニウム、鉄クロム
    、ランタン、チタン、イットリウム、エルビウムあるい
    はそれらの化合物から選ばれるいずれか少なくとも1種
    である特許請求の範囲第5あるいは6項記載の製造方法
    。 8)前記炭素質物質は、炭化時に炭素を少なくとも5重
    量%残すものてある特許請求の範囲第5〜7項のいずれ
    かに記載の製造方法。 9)前記(イ)〜(ハ)工程からなることを特徴とする
    開放気孔率が20〜55容積%、平均気孔径が0.1〜
    100μm、結晶の平均アスペクト比が1〜3の多孔質
    炭化珪素焼結体の開放気孔中に炭素か充填されてなる炭
    化珪素質複合材料の製造方法(イ)平均粒径が10μm
    以下の炭化珪素粉末と成形助剤とを混合し、所望の形状
    の生成形体に成形する工程: (ロ)前記(イ)工程により得られた生成形体を非酸化
    性雰囲気中で1500〜2100℃の温度に加熱して焼
    結し、多孔質炭化珪素焼結体とする工程:(ハ)前記(
    口)工程により得られた多孔質炭化珪素焼結体の開放気
    孔中に炭素質物質を充填し、次いで非酸化性雰囲気中で
    700〜2300℃の温度に加熱して前記炭素質物質を
    炭化する工程。 10)前記炭化珪素粉末は、β型結晶の炭化珪素を少な
    くとも3重量%含有するものである特許請求の範囲第9
    項記載の製造方法。 11)前記炭素質物質は、炭化時に炭素を少なくとも5
    重量%残すものである特許請求の範囲第9あるいは10
    項記載の製造方法。
JP60272314A 1985-12-03 1985-12-03 炭化珪素質複合材料およびその製造方法 Pending JPS62132787A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60272314A JPS62132787A (ja) 1985-12-03 1985-12-03 炭化珪素質複合材料およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60272314A JPS62132787A (ja) 1985-12-03 1985-12-03 炭化珪素質複合材料およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS62132787A true JPS62132787A (ja) 1987-06-16

Family

ID=17512153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60272314A Pending JPS62132787A (ja) 1985-12-03 1985-12-03 炭化珪素質複合材料およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62132787A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5395807A (en) * 1992-07-08 1995-03-07 The Carborundum Company Process for making silicon carbide with controlled porosity

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5395807A (en) * 1992-07-08 1995-03-07 The Carborundum Company Process for making silicon carbide with controlled porosity
US5589428A (en) * 1992-07-08 1996-12-31 The Carborundum Company Silicon carbide with controlled porosity
US5635430A (en) * 1992-07-08 1997-06-03 The Carborundum Company Intermediate for producing porous silicon carbide
US5834387A (en) * 1992-07-08 1998-11-10 The Carborundum Company Ceramic comprising silicon carbide with controlled porosity

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4692418A (en) Sintered silicon carbide/carbon composite ceramic body having fine microstructure
US4525461A (en) Sintered silicon carbide/graphite/carbon composite ceramic body having ultrafine grain microstructure
US20060154800A1 (en) Ceramic composite body of silicon carbide/boron nitride/carbon
Mitchell Jr et al. Processing and properties of particulate composites from coated powders
US4019913A (en) Process for fabricating silicon carbide articles
CN101323536A (zh) 氮化硼多孔陶瓷保温材料、制备方法及其应用
Dutta Sinterability, strength and oxidation of alpha silicon carbide powders
EP0178753B1 (en) Process for producing a sintered silicon carbide/carbon composite ceramic body having ultrafine grain microstructure
JPH0513116B2 (ja)
JPH0229637B2 (ja)
JPS62132787A (ja) 炭化珪素質複合材料およびその製造方法
JPS5891061A (ja) 炭化珪素質セラミツクス
JPH0379310B2 (ja)
JPS62148384A (ja) 炭化珪素質複合材料
JPH031274B2 (ja)
JPS62138377A (ja) 炭化珪素質複合材料
JP2517242B2 (ja) 炭化珪素基複合体およびその製造方法
JPS61174182A (ja) 寸法精度と摺動特性の優れた炭化珪素質複合体の製造方法
JPS62138376A (ja) 炭化珪素質複合材料およびその製造方法
JPS62176956A (ja) 炭化珪素質複合体の製造方法
JP4041879B2 (ja) セラミックス多孔体及びその製造方法
JP4291419B2 (ja) 炭化ケイ素化した炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法
JPH0228548B2 (ja)
JPH034514B2 (ja)
JPS63242969A (ja) 炭化珪素系セラミツクス