JP2517242B2 - 炭化珪素基複合体およびその製造方法 - Google Patents

炭化珪素基複合体およびその製造方法

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は炭化珪素基複合体およびその製造方法に関
し、特に本発明は多孔基炭化珪素焼結体の開放気孔中に
酸化物が充填されてなる靱性に優れた炭化珪素基複合体
およびその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
炭化珪素焼結体は、一般に極めて優れた化学的性基な
らびに物理的性基を有していることから、特にガスター
ビン部品、高温熱交換器のような苛酷な条件下で使用さ
れる高温構造物の如き、用途に対して好適な材料である
ことが知られている。
ところで、炭化珪素は高い強度を高温域まで維持でき
る優れた特性を有しているが、靱性が低い欠点を有して
いることから、特に耐衝撃性が要求されるような用途あ
るいは特に応力が集中し易い箇所へ適用してその優れた
特性を充分に発揮させることは困難であった。
したがって、前述の如き問題を解決する材料として、
特開昭58-91062号公報に「炭化珪素に部分安定化ジルコ
ニア、部分安定化ハフニアの少なくとも一種を5乃至40
重量%、ホウ素、ベリリウム、アルミニウム及びこれら
の化合物のうち少なくとも一種を0.2〜5重量%含有さ
せたことを特徴とする炭化珪素質焼結体。」に係る発明
が開示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前記特開昭58-91062号公報に記載され
ている炭化珪素質焼結体は、靱性を向上させる物質であ
るところの部分安定化ジルコニアまたは部分安定化ハフ
ニアを焼結前の段階で出発原料と混合し成形した後、焼
成せしめることにより製造されるものであり、炭化珪素
粒子間に前記部分安定化ジルコニアや一部分安定化ハフ
ニアが介在するため、焼結時に炭化珪素粒子を相互に結
合することが困難で、特に高強度の炭化珪素焼結体とな
すことが困難である欠点を有するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者は、前述の如き問題点を解決することを目的
として種々研究した結果、本発明者は先に比較的多くの
開放気孔を有する多孔基体であるにもかかわらず極めて
高強度の多孔基炭化珪素焼結体を新規に知見し、さらに
前記多孔基炭化珪素焼結体の開放気孔中に靱性を付与す
ることのできる酸化物を充填することにより、高い強度
を高温域まで維持することができ、かつ高い靱性を有す
る極めて優れた特性を有する複合体となすことのできる
ことを想到し、本発明を完成した。
本発明は、主として三次元網目構造を有する炭化珪素
と、前記炭化珪素によって形成される空間に相当する部
分に充填されてなる酸化物とからなる複合体であって、
前記酸化物は炭化珪素100重量部に対して1〜40重量部
含有されてなり、前記複合体の全気孔が30容量%以下で
あることを特徴とする炭化珪素基複合体およびその製造
方法である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の炭化珪素基複合体は、主として三次元網目構
造を有する炭化珪素と前記炭化珪素によって形成される
空間に相当する部分に充填されてなる酸化物とからなる
複合体であることが必要である。その理由は、炭化珪素
焼結体自体は比較的もろく靱性に乏しいため、衝撃が加
わったり、集中応力が発生し易い条件下で構造材料とし
て適用することは困難であるが、それ自体靱性が高く、
複合化せしめることにより、複合体の靱性を向上させる
ことのできる酸化物を三次元網目構造を有する炭化珪素
によって形成される空間に相当する部分に充填せしめる
ことにより、極めて高い強度を高温域まで維持でき、か
つ高い靱性を有し、耐衝撃性に優れた複合体となすこと
ができるからである。
そして、前記酸化物の充填量は、炭化珪素100重量部
に対して1〜40重量部であることが必要である。その理
由は1重量部よりも少ないと、酸化物による靱性を向上
させる効果が少なくなるためであり、また、40重量部よ
りも多いと複合体自体の強度が小さくなるためである。
そして前記炭化珪素基複合体中に占める全気孔は30容
量%以下であることが必要である。その理由は、30容量
%よりも大きいと複合体自体の強度が小さくなり、実用
性が低下するためである。
本発明の炭化珪素基複合体に充填されている酸化物
は、Al、Zr、W、Y、La、Cr、Ti、Sm、Gd、Tb、Dy、E
r、TaあるいはNbから選ばれるいずれか少なくとも1種
の元素の酸化物から主としてなるものであることが好ま
しい。その理由は、これらの酸化物は、靱性を向上させ
る効果が極めて顕著であり、高い強度を高温域まで維持
することができ、かつ高い靱性を有する優れた炭化珪素
基複合体となすことができるからである。
次に、本発明の炭化珪素基複合体の製造方法について
説明する。
本発明の製造方法は、下記(a)〜(d)工程からな
る主として炭化珪素および酸化物からなる複合体の製造
方法であって、前記複合体中に酸化物が炭化珪素100重
量部に対し、1〜40重量部含まれ、前記複合体の全気孔
が30容量%以下である複合体の製造方法である。
(a) 平均粒径が10μm以下の炭化珪素粉末と焼結助
剤と炭素質添加剤と成形助剤とを混合し、所望の形状の
生成形体に成形する工程; (b) 前記(a)工程により得られた生成形体を非酸
化性雰囲気中で1500〜2000℃の温度に加熱して焼結し、
多孔質炭化珪素焼結体とする工程; (c) 前記(b)工程により得られた多孔質炭化珪素
焼結体の開放気孔中に酸化物を充填する工程; (d) 次いで、(c)工程により得られた成形体を非
酸化性雰囲気中で、かつ前記酸化物を焼結せしめるに充
分高い温度で焼結し、収縮せしめて炭化珪素基複合体と
する工程。
本発明において炭化珪素粉末の平均粒径が10μm以下
であることが必要な理由は、平均粒径が10μm以下の粉
末は生成形体を成形した際の粒子相互の接触点が比較的
多く、また焼成温度における熱的活性が大であり、炭化
珪素粒子間での原子の拡散移動が顕著であるため、炭化
珪素粒子相互の結合が極めて生じ易く、比較的低密度で
も高強度の多孔質焼結体を得ることができるからであ
る。特に、前記炭化珪素粉末は平均粒径が5μm以下で
あることが有利である。
ところで、前記炭化珪素の結晶型にはα型結晶、β型
結晶および非晶質のものがあるが、本発明によれば、前
記炭化珪素粉末はβ型結晶の炭化珪素を少なくとも30%
含有する炭化珪素粉末であることが好ましい。その理由
は、β型結晶は比較的低温で合成される低温安定型結晶
であり、焼結に際して炭化珪素粒子相互の結合が起こり
やすく、比較的低密度でも高強度の焼結体を製造するこ
とができるからであり、なかでもβ型結晶を50%以上含
有する炭化珪素粉末であることが有利である。
本発明の製造方法において、焼結助剤および炭素質添
加剤が混合される理由は、焼結助剤および炭素質添加剤
は焼結に際して炭化珪素の焼結を促進させる作用を有す
るものであり、焼結に際して炭化珪素粒子相互の結合を
強め高強度の多孔基焼結体を製造することができるから
である。
前記焼結助剤としては、ホウ素、アルミニウム、鉄、
クロム、ランタン、チタン、イットリウム、エルビウム
あるいはこれらの化合物から選ばれるいずれか少なくと
も一種を使用することが好ましく、その生成形体中にお
ける含有量は0.01〜10重量%とすることが有利である。
前記含有量を0.01〜10重量%とすることが有利な理由
は、前記含有量が0.01重量%よりも少ないと焼結に際し
て炭化珪素粒子相互の結合を促進させる効果が少ないた
め、比較的高温で焼結しなければならないからであり、
一方10重量%よりも多いと前記焼結体に含有される量が
多くなるため炭化珪素本来の特性が失われるからであ
る。
前記炭素質添加剤としては、焼結時に遊離炭素を残す
ものであれば使用することができ、例えばフェノール樹
脂、リグニンスルホン酸塩、ポリビニルアルコール、コ
ンスターチ、糖類、タール・ピッチ類、重質油、不飽和
ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フラン樹脂、ジアリ
ルフタレート樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、キシレ
ン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリジビ
ニルベンゼン樹脂、芳香族化合物として重質油やタール
・ピッチ類を用いた縮合多環多核芳香族樹脂、ポリビニ
ルクロライド等を使用することができる。
前記遊離炭素は、前記焼結助剤と同時に存在すると結
晶の成長性を適正化し、微細な気孔を有する多孔質炭化
珪素焼結体を得るのに効果がある。前記遊離炭素の含有
量としては焼結時の生成形体に対し、5重量%以下であ
ることが有利である。その理由は、前記含有量が5重量
%より多いと焼結時の炭化珪素粒子間に炭素が介在する
確率が高くなるため、炭化珪素相互の結合箇所が少なく
なるからである。
本発明の製造方法において使用される成形助剤は、粉
末中に配合されることによって成形時における潤滑剤あ
るいは結合剤として用いられるものである。前記成形助
剤のうち例えば潤滑効果を有するものとしてはカーボワ
ックス、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸バリ
ウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、
ステアリン酸、酢酸セルロース、グリセリン、ポリエチ
レングリコール等を使用することができ、結合効果を有
するものとしては澱粉、デキストリン、アラビアゴム、
カゼイン、糖類、Na−カルボキシメチルセルロース、メ
チルセルロース、酢酸セルロース、グリセリン、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリアク
リル酸アミド、ポリエチレングリコール、タンニン酸、
流動パラフィン、ワックスエマルジョン、エチルセルロ
ース、ポリビニルアセテート、フェノールレジン等を使
用することができ、これらを単独で使用することはもち
ろん混合して使用することもできる。
本発明の製造方法によれば、前記(a)工程により得
られた生成形体を非酸化性雰囲気中で1500〜2000℃の温
度に加熱して焼結し、多孔質炭化珪素焼結体とすること
が必要である。前記温度を1500〜2000℃の範囲内とする
理由は、1500℃よりも低い温度では炭化珪素粒子相互の
結合が不充分で高い強度を有する焼結体を得ることが困
難であり、一方2000℃よりも高いと焼結体が緻密化し易
く、本発明の目的とする多孔質炭化珪素焼結体を得るこ
とが困難であるからである。
本発明の製造方法によれば、前記(b)工程で製造さ
れた多孔質炭化珪素焼結体の開放気孔中に酸化物を充填
することが必要である。この理由は炭化珪素焼結体自体
は靱性に乏しいため、衝撃が加わったりあるいは応力が
集中し易い条件下で炭化珪素焼結体を構造材料として適
用することは困難であるが、前述の如き方法によってそ
れ自体靱性が高く、複合化されることにより、複合体の
靱性を向上させることのできる酸化物を多孔質炭化珪素
焼結体の開放気孔中へ充填せしめることにより、極めて
高い強度を高温域まで維持することができ、かつ高い靱
性を有し耐衝撃性に優れた複合体となすことができるか
らである。
なお、本発明によれば、前記酸化物に酸化物以外の高
い靱性を有する物質を混合して充填することもできる。
そして、本発明の(d)工程によれば、前記(c)工
程により得られた成形体を、非酸化性雰囲気中で、かつ
前記酸化物を焼結せしめるに充分高い温度で加熱し炭化
珪素基複合体を収縮することが必要である。その理由
は、(c)工程で充填した酸化物を焼結し、さらに、炭
化珪素質多孔質体を収縮させることにより、酸化物と炭
化珪素多孔質体とを強固に結合することができるからで
ある。これにより、高い強度を高温域まで維持できる優
れた特性を有し、かつ高い靱性を有する極めて優れた特
性を有する複合体を得ることができるからである。
さらに、(d)工程で焼結される温度は1700〜2300℃
であることが好ましい。その理由は、1700℃よりも低い
温度では、酸化物を十分に焼結させることが困難で、靱
性を向上させることが困難であるからであり、また、炭
化珪素多孔質体の収縮量が小さいため、酸化物が十分に
固定されず、靱性および強度が比較的小さい傾向がある
ためである。また、2300℃よりも高い温度に加熱された
場合、炭化珪素多孔質体の結晶が粗大化したり、あるい
は炭化珪素と酸化物とが反応するために炭化珪素多孔質
体の強度が低下する傾向があるためでる。
なお、酸化物の充填方法としては、(1)酸化物の微
粉末を溶媒に分散させ、その分散液を多孔質体に含浸
し、しかる後溶媒を蒸発させる方法。(2)例えば水酸
化物あるいは塩の水溶液を多孔質体に含浸し、しかる後
分解せしめて酸化物とする方法。(3)酸化物を合成す
ることのできる流体を多孔質体内に含浸せしめ、多孔質
体内で反応させる方法。
等をそれぞれ適用することができる。
次に本発明を実施例によって説明する。
実施例1 平均粒径が0.28μm、β型結晶の含有率が96重量%の
炭化珪素粉末100重量部に対し、炭化ホウ素粉末1重量
部、カーボンブラック粉末2重量部、ポリビニルアルコ
ール5重量部、水300重量部を配合し、ボールミル中で
5時間混合した後噴霧乾燥した。なお、前記炭化珪素粉
末は遊離炭素を0.29重量%、酸素を0.17重量%、鉄を0.
03重量%、アルミニウムを0.03重量%含有していた。
この乾燥物を適量採取して、成形型に装入し、3000kg
/cm2の圧力で加圧成形し生成形体を得た。次いでこの生
成形体を1800℃のアルゴンガス雰囲気中で焼成し、密度
が2.35g/cm3、強度が28kgf/mm2で三次元的に均一に分散
した開放気孔を有する多孔質炭化珪素焼結体を得た。前
記開放気孔率は約26容量%であった。
次いで、この多孔質炭化珪素焼結体の開放気孔中に濃
度20cut%のアルミナゾルを含浸した。このアルミナゾ
ルの含浸方法は、真空中で50〜100℃に加熱し、真空脱
泡しながら、前記多孔質炭化珪素焼結体に浸漬し、さら
に、50〜100℃に保ったまま、10atmまで加熱することに
より行なった。含浸体を100℃で乾燥し、前記含浸操作
に伴って、含浸による重量増加がほぼ無い状態にした。
以上の操作によって得られた多孔質Al2O3含浸体を粒
径10〜50μmのAl2O3粉を20%含んだSiC粉(#1500)中
に埋設し、5℃/分の昇温速度で2100℃まで昇温し焼成
して炭化珪素基複合体を得た。
得られた炭化珪素基複合体の酸化物含有率は9重量%
であり、前記複合体の密度は3.22g/cm3全気孔率は2容
量%であった。そして、この複合 体のビッカース硬度計を用いて荷重10Kgでインデンテー
ション法により測定した靱性値は4.6(MPam1/2)であ
り、曲げ強度は80kgf/mm2の高強度であった。
実施例2〜6、比較例1〜5 実施例1と同様であるが、炭化珪素の粒度を変えた場
合と、種類の異なる酸化物のゾルを用い充填量を変化さ
せた場合と、多孔質炭化珪素の焼結温度及び複合体の焼
結温度を変えた場合で製造された複合体の特性を表1に
まとめた。
実施例7〜14 実施例1と同様であるが、Al2O3に換えて、Y2O3、La2
O3、Nb2O3、Sm2O3、Gd2O3、Tb2O3、Dy2O3、Ey2O3をそれ
ぞれ使用して、複合体を製造したところ、いずれも高い
強度を高温まで維持することができ、しかも高い靱性を
有する複合体であることが確認された。
〔発明の効果〕
以上述べた如く、本発明の炭化珪素基複合体は、極め
て高い強度を高温域まで維持でき、しかも従来の炭化珪
素焼結体に比し、高い靱性を有し、耐衝撃性に優れた材
料であり、特にガスタービン部品、高温熱交換器のよう
な苛酷な条件下で使用される高温構造物の如き用途に対
して極めて優れた特性を発揮するものであり、産業上極
めて有用なものである。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主として三次元網目構造を有する炭化珪素
    と、前記炭化珪素によって形成される空間に相当する部
    分に充填されてなる酸化物とからなる複合体であって、
    前記酸化物は炭化珪素100重量部に対して1〜40重量部
    含有されてなり、前記複合体の全気孔が30容量%以下で
    ある炭化珪素基複合体。
  2. 【請求項2】前記酸化物は、Al、Zr、W、Y、Sm、Gd、
    Tb、Dy、Er、La、Cr、Ti、TaあるいはNbから選ばれるい
    ずれか少なくとも1種の元素の酸化物から主としてなる
    ものである特許請求の範囲第1項記載の複合体。
  3. 【請求項3】下記(a)〜(d)工程からなる主として
    炭化珪素および酸化物からなる複合体の製造方法であっ
    て、前記複合体中に酸化物が炭化珪素100重量部に対
    し、1〜40重量部含まれ、前記複合体の全気孔が30容量
    %以下である炭化珪素基複合体の製造方法。 (a) 平均粒径が10μm以下の炭化珪素粉末と焼結助
    剤と炭素質添加剤と成形助剤とを混合し、所望の形状の
    生成形体に成形する工程; (b) 前記(a)工程により得られた生成形体を非酸
    化性雰囲気中で1500〜2000℃の温度に加熱して焼結し、
    多孔基炭化珪素焼結体とする工程; (c) 前記(b)工程により得られた多孔基炭化珪素
    焼結体の開放気孔中に酸化物を充填する工程; (d) 次いで、前記(c)工程により得られた成形体
    を、非酸化性雰囲気中で、かつ前記酸化物を焼結せしめ
    るに充分高い温度で焼結し、収縮せしめて炭化珪素基複
    合体とする工程。
  4. 【請求項4】前記酸化物は、Al、Zr、W、Y、Sm、Gd、
    Tb、Dy、Er、La、Cr、Ti、TaあるいはNbから選ばれるい
    ずれか少なくとも1種の元素の酸化物である特許請求の
    範囲第3項記載の製造方法。
  5. 【請求項5】前記炭化珪素粉末は、β型結晶の炭化珪素
    を少なくとも30重量%含有するものである特許請求の範
    囲第3項あるいは第4項記載の製造方法。
  6. 【請求項6】前記焼結助剤は、ホウ素、アルミニウム、
    鉄、クロム、ランタン、チタン、イットリウム、エルビ
    ウムあるいはそれらの化合物から選ばれるいずれか少な
    くとも1種である特許請求の範囲第3項〜第5項のいず
    れかに記載の製造方法。
  7. 【請求項7】前記炭素質添加剤は、炭化時に炭素を少な
    くとも5重量%残すものである特許請求の範囲第3項〜
    第6項のいずれかに記載の製造方法。
  8. 【請求項8】前記(d)工程の焼結温度は1700〜2300℃
    である特許請求の範囲第3項〜第7項のいずれかに記載
    の製造方法。
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