JPS6213705Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はプレスに素材を供給するデイスタツカ
におけるローダの駆動装置に関するものである。

デイスタツカに於けるローダは、プレスの駆動
部と連結してプレスと同期して往復動されるキヤ
リヤに素材を把持するジヨーを設け、プレスのス
ライド上下動と同期してジヨーで把持した素材を
プレスに供給するものである。

一方、プレスの金型交換は移動ボルスタ上に金
型を搭載し、移動ボルスタをプレス内に搬入した
後にスライドを下降して上型をスライドに固定し
ている。

このために、前述のローダ駆動装置の構造であ
るとスライドが下降した時にジヨーが移動して移
動ボルスタ上の金型と干渉してしまう。

そこで、従来はジヨー位置調整装置によりジヨ
ーを待避させるか、ジヨーを取外して金型交換時
にジヨーと金型とが干渉することを防止している
ので、その操作が面倒である。

本考案は上記の事情に鑑みなされたものであ
り、その目的は、ジヨー位置調整、ジヨー取外し
等の面倒の操作をすることなくして金型交換時の
ジヨーと金型との干渉を防止できるようにしたロ
ーダの駆動装置を提供することである。

以下図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。

プレスＡはスライド１とベツド２とを備え、ベ
ツド２上に移動ボルスタ３が載置固定されている
と共に、移動ボルスタ３上に下型４と上型５とよ
り成る金型６が搭載され、上型５はダイクランパ
７でスライド１に固着される。

８はプレスＡの駆動部に歯車９を介して連結し
たプレス側駆動軸であり、該プレス側駆動軸８は
連結機構１０を介してローダ側駆動軸１１に連結
してある。

該ローダ側駆動軸１１は傘歯車機構１２及び軸
１３を介してギヤ１４に連結し、ギヤ１４はカム
軸１５のギヤ１６に歯合し、カム軸１５にはカム
１７が固設してある。

該カム１７には、回転軸２０の一端に固着した
第１レバ１８のカムフオロア１９が当接し、回転
軸２０の他端には第２レバ２１が固着してあり、
第２レバ２１の一端側２１ａはロツド２２を介し
てローダＢのキヤリヤ２３に連結されている。該
キヤリヤ２３はガイドロツド２３ａに沿つてプレ
スＡに向けて往復動自在となつている。また、第
２レバ２１の他端側２１ｂにはロツクピン用の穴
２４が形成してあり、該穴２４にはロツクシリン
ダ２５で出入り作動されるロツクピン２６が挿
入、抜け出し自在となりロツク機構を構成してい
ると共に、第２レバ２１はリアクシヨンシリンダ
２７で矢印イ方向に揺動付勢されて第１レバ１８
のカムフオロア１９がカム１７に当接している。

前記キヤリヤ２３にはジヨー２８が設けてあ
る。

しかして、ロツクピン２６を穴２４より抜き出
した状態でプレスを移動すると、スライド１の上
下動と同期してカム１７が回転し、キヤリヤ２３
が往復動されてジヨー２８がプレスＡ内に向けて
往復動するので素材をプレスＡ内に供給できる。

つまり、スライド１が１回上下動するとカム１
７が１回転してジヨー２８がプレスＡ内に向けて
１回往復動する。

また、金型交換時にはスライド１が上死点にあ
る時（つまり、カム１７の最高部１７ａがカムフ
オロア１９と当接している時）にロツクシリンダ
２５によりロツクピン２６を穴２４内に挿入して
第２レバ２１を固定する。

この時、キヤリヤ２３はプレスＡより最も離れ
た位置となり、ジヨー２８はプレスＡより離れて
いる。

この状態で、スライド１が下降し下死点にてダ
イクランパ７をアンクランプさせて上型５を下型
６上に乗せ、その後スライド１が上昇し待機点に
停止する。

その後移動ボルスタ３をプレス外に走行させ、
新らしい金型６を搭載した移動ボルスタ３をプレ
スＡ内に走行させ、再度スライド１が下降して下
死点にてダイクランパ７によつて上型５をクラン
プしてスライド１に固着し、その後にスライド１
が上昇して待機点に停止し金型交換が完了する。

以上の動作の間に、スライド１が２回上下動す
るのでカム軸１５とともにカム１７も２回転する
が、第２レバ２１がロツクピン２６で固定されて
いるために第１レバ１８も固定され、カムフオロ
ア１９がカム１７に追従して移動できないので、
キヤリヤ２３は往復動せずにジヨー２８はプレス
Ａより離れた位置で待機固定しているから金型６
（特に、上型５）とジヨー２８とが干渉すること
がない。

したがつて、金型交換時にジヨー２８を位置調
整したり、ジヨー２８を取外したりとの面倒な操
作をすることなく金型６をジヨー２８との干渉を
防止できる。

本考案は以上の様になり、プレスＡを同期して
往復動するローダＢを往復動しないようにできる
ので、金型交換時にジヨー位置調整、ジヨー取外
し等の面倒の操作をすることなく金型とジヨーと
の干渉を防止できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示す斜視図である。 Ａはプレス、８はプレス側駆動軸、１１はロー
ダ側駆動軸、１５はカム軸、１７はカム、２２は
ロツド、２３はキヤリヤ、２８はジヨー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プレスＡに向けて往復動自在なるキヤリヤ２３
   にジヨー２８を装着したローダの駆動装置におい
   て、プレス側駆動軸８と連結したローダ側駆動軸
   １１をカム１７を備えたカム軸１５に連結し、該
   カム１７に当接した揺動自在なるレバをロツド２
   ２を介して前記キヤリヤ２３に連結すると共に、
   前記揺動自在なるレバを揺動固定するロツク機構
   を設けたことを特徴とするローダの駆動装置。