JPS62129931A - 可動ヘツド駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、ヘリカルスキャン方式磁気記録再生装置の
オートマチック・トラック・フオロインク制御に好適な
可動ヘッド駆動装置に関する。

［従来の技術］ 回転磁気ヘッドが磁気テープを斜交走査しつつ映像信号
又は音声信号を記録或は再生するヘリカルスキャン方式
の磁気記録再生装置は、通常再生時とは異なる走行モー
ドにて磁気テープを走行させることにより、スローモー
ション再生や静止画再生成は逆転再生や早送り再生など
の特殊再生が行われる。この特殊再生にあっては、回転
磁気ヘッドを信号記録トラックに対して垂直方向に変位
させることにより、ノイズのない再生が可能となる。例
えば、ヘッドチップを一対の電歪素子からなるバイモル
フ振動子の先端に固着して可動ヘッドを構成し、ヘッド
チップを磁気テープ上て信号記録トラックと垂直な方向
に変位させることができるようにした可動ヘッド駆動装
置は、ノイスレス特殊再生用のオートマチック・トラッ
ク・フオロイング制御等に、従来から用いられている。

第３図に示す従来の可動ヘッド駆動装置１は、可動ヘッ
ド２の取り付は基台となるロータ３を支える回転軸３ａ
にスリップリング４が嵌合してあり、可動ヘッド２の駆
動信号は、スリップリンク４に当接するブラシ５を介し
て、ステータ６側の駆動回路７から供給される。可動ヘ
ッド２は、中間にばね性に富む電極８を挟む一対の電歪
素子９゜１０の両側に電極１１．１２を固着したバイモ
ルフ振動子１３をベースに、磁気テープ１４に当接させ
るヘッドチップ１５を、電極１２の先端部に固着した構
造のものが用いられる。

［発明が解決しようとする問題点］ 上記従来の可動ヘッド駆動装置１は、ロータ３とともに
回転する可動ヘッド２に供給する駆動信号が、きわめて
直流に近い低周波の信号であり、しかもかなりの電圧値
を有するため、映像信号等の伝送に用いられるロータリ
トランスが使えず、辞むなくブラシ５とスリップリング
４を使用している。このため、機械的接触部分の摩耗が
進行すると、ブラシ５とスリップリング４の接触不良を
招き、信号の伝送不全にもとづく駆動精度の劣化やスパ
ーク発生に伴う他回路への悪影響等が避けられない等の
問題点があった。

［問題点を解決するための手段］ この発明は、上記問題点を解決したちのであり、一対の
電歪素子によってヘッドチップが記録媒山上の信号記録
トラックに対して垂直方向に変位駆動される可動ヘッド
と、前記一対の電歪素子に対応する一対のトランスによ
りステータ側からロータ側に非接触で信号を伝送するロ
ータリトランスと、このロータリトランスの各ステータ
側巻線に対し、振幅変調されたヘッド位置制御信号を、
ヘッドチップの基準位置からの変位位置に応じて選択的
に供給する駆動回路とから構成したことを要旨とするも
のである。

［作用］ この発明は、一対の電歪素子にヘッドチップを固着して
可動ヘッドを構成し、振幅変調されたヘッド位置制御信
号を駆動信号として、ロータリトランスを介して電歪素
子に印加し、駆動信号をステータ側からロータ側に非接
触で伝送する。

［実施例］ 以下、この発明の実施例について、第１，２図を参照し
て説明する。第１．２図は、それぞれこの発明の可動ヘ
ッド駆動装置の一実施例を示す回路図及び可動ヘッドの
変位軌跡と駆動信号の関係を示す波形図である。

第１図中、可動ヘッド駆動装置２１は、バイモルフ振動
子１３の先端にヘッドチップ１５が固着された可動ヘッ
ド２を、ロータリトランス２２を介する駆動回路２３か
らの駆動信号により駆動するムので、駆動信号としては
、ヘッド切り換え周期で直線的に変化するヘッド位置制
御信号を、音声信号や映像信号に妨害を与えない４０な
いし５０　Ｋ　Ｈｚの低周波の搬送波を振幅変調した信
号が用いられる。

ロータリ１〜ランス２２は、対となる第１．第２の電歪
素子９，１０に対応して、昇圧型の第１゜第２のトラン
ス２２１と２２２を、互いに別個に設けたものであり、
駆動回路２３からの駆動信号か供給される各１次巻線２
２１ａ、２２２ａが、ステータ６側に固定されているの
に対し、対応する２次巻線２２１ｂ、２２２ｂは、ロー
タ３側に固定されている。従って、駆動信号は、ステー
タ側巻線である１次巻線２２１ａ　＜２２２ａ）からロ
ータ側巻線である２次巻線２２１ｂ　（２２２ｂ）に非
接触で磁気的に伝送される。また、トランス２２１　（
２２２）の２次巻線２２１ｂ　（２２２ｂ）と対応する
電歪素子９　（１０）の間には、それぞれ４個のダイオ
ードＤと抵抗Ｒからなる全波整流回路２４が介在させて
あり、対応する電歪素子９（１０）に対し常に同極性の
電圧印加がなされるようにしである。電歪素子９，１０
自体は非誘゛止体であり、それぞれ両端の電極８と１１
及び８と１２は、コンデンサと同じように電荷を蓄積す
るため、全波整流回路２４内の抵抗Ｒは、蓄積された電
荷の放電抵抗として機能する。

駆動回路２３は、ヘッド切り換え周期で直線的に変（ヒ
するヘッド位置制御信号を発生する制御回路２５と、振
幅変調のための低周波の搬送波を発生する搬送波発生回
路２６と、ヘッド位置制御信号により搬送波を振幅変調
する振幅変調回路２７及び振幅変調回路２７の出力を第
１．第２のトランス２２１と２２２に振り分けるスイッ
チ回路２８等から構成される。スイッチ回路２８は、後
述する如く、ヘッドチップ１５が磁気テープ１４に正対
する基準位置に対して上方又は下方、いずれの側に変１
ヒするかに応じて、第１．第２のトランス２２１，２２
２に対して選択的に駆動信号を供給する。

上記基準位置は、駆動信号が零、すなわち電歪素子９．
１０がともに電圧無印加の状態において、ヘッドチップ
１５が静止した位置に対応するものてあり、第２図（Ａ
）中一点鎖線で示される。

ここで、ヘッドチップ１５を、第２図（Ａ）に示ず鋸歯
状の変位軌跡に沿って駆動する場合、基準位置より上方
での変位は、第１のトランス２２１に対し同図（Ｂ）に
示す駆動信号を供給することにより行われ、また基準位
置より下方での変位は、第２のトランス２２２に対し同
図（Ｃ）に示す駆動信号を供給することにより行われる
。

前述の如く、第１．第２のトランス２２１゜２２２に供
給される駆動信号は、ヘッドに切り換え周期で直線的に
変化するヘッド位置制御信号ににより、低周波の搬送波
を振幅変調した信号が用いられる。従って、ヘラ１〜位
置制御信号自体がきわめて直流に近い信号であっても、
駆動信号は交流信号としてロータリトランス２２を媒体
として、ステータ６側からロータ３側に、確実に伝送さ
れる。しかも、第１．第２のトランス２２１゜２２２は
、いずれも昇圧型であり、１次と２次の巻線比に応じた
電圧増幅が行われるので、駆動回路２３は低出力であっ
てもよい。

いま、第１のトランス２２１に駆動信号が印加された場
合、２次巻線２２１ｂに誘起した電流は、全波整流回路
２４により整流されて、電歪素子９両側の電極８と１１
に印加される。その結果、電歪素子９はその長手方向に
伸長し、バイモルフ振動子１３全体がヘッドチップ１５
を上方に押し上げる。また、これとは逆に第２のトラン
ス２２２に駆動信号が印加された場合は、反対側の電歪
素子ＩＯが長手方向に伸長し、バイモルフ振動子１３全
体がヘッドチップ１５を下方に押し下げる。

そして、駆動信号が零であれば、電歪素子９゜１０はと
もに自然長の状態にあり、ヘッドチップ１５は基準位置
にある。

このように、上記可動ヘッド駆動装置２１は、一対の電
歪素子９，１０からなるバイモルフ振動子１３にヘッド
チップ１５を固着し、振幅変調されたヘッド位置制御信
号を駆動信号として、ロータリトランス２２を介して電
歪素子９又は１０に印加するようにしたから、機械的な
接触部分を介して信号の供給を行うスリップリング４を
不要とすることができ、しかもロークリトランス２２は
、対となる２個の電歪素子９．１０に対応する一対の１
〜ランス２２１と２２２で構成し、ヘッドチップ１５の
基準位置からの変位位置に応じて一方のトランス２２１
又は２２２に選択的に駆動信号を印加するようにしたか
ら、ヘッドチップ１５を基準位置を中心にいずれの方向
にも確実に駆動することができ、駆動信号無印加時のオ
フセットを無くすことができる。

［発明の効果］ 以上説明したように、この発明によれば、一対の電歪素
子にヘッドチップを固着し、振幅変調されたヘッド位置
制御信号を駆動信号として、ロータリトランスを介して
電歪素子に印加するようにしたから、機械的な接触部分
を介して信号の供給を行うスリップリングを不要とする
ことかでき、しかもロータリトランスは、対となる２個
の電工素子に対応する一対のトランスで構成し、ヘッド
チップの基準位置からの変位位置に応じて一方のトラン
スに選択的に駆動信号を印加するようにしたから、ヘッ
ドチップを基準位置を中心にいずれの方向にも確実に駆
動することができ、駆動信号無印加時のオフセットを無
くすことができる等の優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１．２図は、それぞれこの発明の可動ヘッド駆動袋π
の一実施例を示す回路図及び可動ヘッドの変位軌跡と駆
動信号の関係を示す波形図、第３図は、従来の可動ヘッ
ド駆動装置の一例を示す概略構成図である。 ２・・・可動ヘッド、８．１１．１２・・・電極、９゜
１０　・電歪素子、１３・・バイモルフ、１５・・、ヘ
ッドチップ、２１・・・可動ヘッＩ−駆動装置、２２・
・・ロータリトランス、２２１．２２２・・トランス、
２２１ａ、２２２ａ・・・１次巻線、２３・・駆動回路
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 一対の電歪素子によつてヘッドチップが記録媒体上の信
   号記録トラックに対して垂直方向に変位駆動される可動
   ヘッドと、前記一対の電歪素子に対応する一対のトラン
   スによりステータ側からロータ側に非接触で信号を伝送
   するロータリトランスと、このロータリトランスの各ス
   テータ側巻線に対し、振幅変調されたヘッド位置制御信
   号を、ヘッドチップの基準位置からの変位位置に応じて
   選択的に供給する駆動回路とからなる可動ヘッド駆動装
   置。