JPS6120052B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、磁気媒体上にその定速移送状態に於
て回転体に取付けられた磁気ヘツドによつて順次
トラツクを形成して映像信号を記録せしめてなる
その映像信号の記録されてなる磁気媒体より、そ
の定速移送状態に於て回転体に取付けられた磁気
ヘツドによるトラツクの順次の走査により記録さ
れてなる映像信号を再生する様になされた映像信
号再生装置の改良に関する。

斯種映像信号再生装置に於ては、磁気媒体及び
磁気ヘツド間の相対速度が何等かの原因で変動し
た場合、磁気ヘツドが映像信号の記録されてなる
トラツクよりずれて走査することとなるので、こ
れを回避する為の何かの手段を設ける要がある。
所で従来のその為の手段は磁気媒体及び磁気ヘツ
ド間の相対速度の変動に応じて変化する制御信号
によつて磁気媒体の移送速度及び磁気ヘツドを取
付けてなる回転体の回転速度の何れか一方又は双
方を制御すれば磁気ヘツドが映像信号の記録され
てなるトラツクよりずれて走査することとなるの
を回避し得るとの考えで、各別の駆動機構を用い
て磁気媒体を移送し又回転体を回転せしめる様に
なし、そしてその各別の駆動機構の何れか一方又
は双方を磁気媒体及び磁気ヘツド間の相対速度の
変動に応じて変化する制御信号にて制御する様に
なされているを普通としていた。この為従来の斯
種映像信号再生装置に於ては、その磁気ヘツドが
映像信号の記録されてなるトラツクよりずれて走
査することとなるのを回避する為の手段が複雑、
高価となる等の欠点を有していた。

依つて本発明は、必要とされる、磁気ヘツドが
映像信号の記録されてなるトラツクよりずれて走
査することとなるのを回避する為の手段を、上述
せる欠点なしに簡易、廉価に構成し得る新規な斯
種映像信号再生装置を提案せんとするもので以下
図面につき本発明の実施例を詳述せる所より明ら
かとなるであろう。

第１図は本発明の第１の実施例を示し、磁気媒
体としての磁気テープ１に映像信号を記録し得又
これを再生し得る様になされた回転磁気ヘツド装
置２を有する。

この回転磁気ヘツド装置２の一例は、円筒面３
を有する固定ガイドドラム４と、それと同径の円
筒面５を有する回転ガイドドラム６とよりなる磁
気テープ案内体７を有する。この場合固定ガイド
ドラム４は、その下端部内周面よりこれと一体に
軸方向と直交する方向に延長せる円環板８及びそ
の内周面よりこれと一体に軸方向に延長せる軸套
９を有し、而して円環板８が固定基板１０に例え
ば螺子１１によつて取付けられて固定ガイドドラ
ムとしての機能が得られる様になされ、又回転ガ
イドドラム６はその中央部内周面よりこれと一体
に軸方向と直交する方向に延長せる円環板１２及
びその内周面よりこれと一体に軸方向に延長せる
軸套１３を有し、而してこの軸套１３内に、基板
１０下より固定ガイドドラム４の有する軸套９内
を貫通して上方に延長せる回転軸１４が、下方よ
り嵌着され、一方この回転軸１４が軸套９内位置
にて軸受１５にて支持され、依つて回転ガイドド
ラム６がその下端面と固定ガイドドラム４の上端
面との間に少許の間隔１６を残した関係を保つて
回転軸１４と一体に回転し得る様になされて回転
ガイドドラムとしての機能が得られる様になされ
ている。

又回転磁気ヘツド装置２の一例は、上述せる回
転ガイドドラム６にこれと一体に回転し得る様に
取付けられた２つの磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂ
を有する。この場合磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂ
は、第２図と共に参照してより明らかな如く回転
ガイドドラム６の有する円環板１２の下面に夫々
支持板２１Ａ及び２１Ｂを介して回転ガイドドラ
ム６の回転面と平行に且回転軸１４よりみて互に
略々180゜の間隔を保つて外方に輻方向に延長す
る如く取付けられた（その取付手段は図示せず）
圧電素子２２Ａ及び２２Ｂの遊端に、空隙（図示
せず）の長さ方向がドラム６の回転面と垂直とな
り、又空隙の先端が上述せる間隔１６を通つてド
ラム６の円筒面５と略々等しいか又はこれより僅
かに突出する如く且空隙位置が回転軸１４よりみ
て互に略々180゜の間隔を保つ如く取付けられ
（その取付手段は図示せず）、一方圧電素子２２Ａ
及び２２Ｂの夫々が、第３図と共に参照してより
明らかな如く、夫々両面に導電性層２３及び２４
を有する２枚の圧電板２５及び２６が例えば接着
剤（図示せず）を用いて積重ねられて一体化され
てなる構成を有する。

而して磁気テープ１がその供給リール（図示せ
ず）側より回転磁気ヘツド装置２の磁気テープ案
内体７に、その180゜の角範囲より僅かに大なる
角範囲に亘つて、ガイド３１及び３２を介して斜
めに沿わされ、続いて基板１０に軸受３３を介し
て支持されて基板１０の上下に延長して設けられ
たキヤプスタン３４及びこれに転接又は離間する
ピンチローラ３５間を通つて巻取リール（図示せ
ず）側に延長され、一方回転軸１４が基板１０下
に於て30c/sで回転するモータ３６に連結され、
又キヤプスタン３４が回転軸１４に基板１０下に
於て設けられたプーリ３７、キヤプスタン３４に
基板１０下に於て設けられたプーリ３８、及び之
等プーリ３７及び３８間に装架せるベルト３９を
介してモータ３４に連結され、依つてピンチロー
ラ３５をキヤプスタン３４に磁気テープ１を挾ん
で転接せしめれば、磁気テープ１が回転磁気ヘツ
ド装置２の磁気テープ案内体７をその180゜の角
範囲より僅かに大なる角範囲に亘つて斜めに沿つ
て定速移送し、そして斯く定速移送せる磁気テー
プ１が回転ガイドドラム６と共に30c/sで回転す
る磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂにて交互に斜めに
走査される様になされている。又、例えばガイド
３２及びキヤプスタン３４間位置に於て基板１０
は固定して制御用磁気ヘツド４０が設けられ、こ
の磁気ヘツド４０が磁気テープ１の例えば下側縁
に対接する様になされている。

以上の構成は、回転磁気ヘツド装置２に於ける
磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂが夫々圧電素子２２
Ａ及び２２Ｂを介して回転ガイドドラム６に取付
けられて居らず、直接的に回転ガイドドラム６に
取付けられているものとすれば、従来の映像信号
を磁気記録し又これを再生する装置にみられる所
であるので、上述せる構成に関しこれ以上の詳細
説明はこれを省略するも、映像信号源５１よりの
映像信号Ｓ１が通常の如く変調器５２に供給され
これより映像信号Ｓ１に基く被周波数変調映像信
号Ｓ２が得られ、而してこの信号Ｓ２が、圧電素
子２２Ａ及び２２Ｂに何等信号を供給しない状態
で、記録・再生切換スイツチ５３Ａ及び５３Ｂの
記録側接点γを介して回転磁気ヘツド装置２の磁
気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂに供給され、又制御信
号源５４よりの映像信号Ｓ１に含まれている垂直
同期信号と同期せる30c/sのパルスでなる制御信
号PC１が記録・再生切換スイツチ５５の記録接
点γを介して制御用磁気ヘツド４０に供給され、
更にピンチローラ３５が磁気テープ１を挾んでキ
ヤプスタン３５に転接されれば、磁気テープ１が
定速移送し、而してその磁気テープ１に第４図に
示す如く映像信号Ｓ１が磁気ヘツド２０Ａ及び２
０Ｂによつて順次交互に斜めのトラツク５６を形
成して記録され、又制御信号PC１が磁気ヘツド
４０によつて磁気テープ１の長平方向に沿つてそ
の下側縁にトラツク５７を形成して記録され、又
切換スイツ５３Ａ，５３Ｂ及び５５を再生接点ｐ
側に切換えれば、斯く映像信号Ｓ２及び制御信号
PC１の記録されてなる磁気テープ１より、磁気
ヘツド２０Ａ及び２０Ｂによるトラツク５６の交
互順次の走査により記録されてなる映像信号Ｓ２
が磁気ヘツド２０Ａよりの30c/sの周期で間断せ
る再生映像信号SA３及び磁気ヘツド２０Ｂより
の同様に30c/sの周期で但しその周期分ずれて間
断せる再生映像信号SB３として、又磁気ヘツド
４０によるトラツク５７の走査により記録されて
なる制御信号PC１が再生制御信号PC２として
夫々再生されるものである。尚本発明が上述せる
如くに映像信号の記録されてなる磁気テープ１よ
り、その記録されてなる映像信号を再生すること
を対象とする映像信号再生装置に係るものである
ので、詳細説明はこれを省略するも、映像信号Ｓ
２及び制御信号PC１を上述せる如く磁気テープ
１に記録する場合、通常の如く映像信号Ｓ１の各
フイールド位置を示すこの映像信号Ｓ１に含まれ
ている垂直同期信号又は制御信号PC１と磁気ヘ
ツド２０Ａ及び２０Ｂの位置を示す回転軸１４に
関連して設けられた回転パルス発生手段（図示せ
ず）よりのパルスとに基きモータ３６のその駆動
回路（図示せず）が制御されて映像信号Ｓ２の順
次のフイールド分が磁気テープ１上の順次のトラ
ツク５６に各別に記録される様になされ、従つて
後述する所より明らかとなるが、仮え磁気ヘツド
２０Ａ及び２０Ｂと磁気テープ１との間の相対速
度が変動しても、本発明によつて回転磁気ヘツド
装置２の圧電素子２２Ａ及び２２Ｂが制御されて
モータ３６の駆動回路を制御することなしに磁気
ヘツド２０Ａ及び２０Ｂが順次のトラツク５６を
これよりずれなく順次走査することにより、之等
磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂより夫々再生して得
られる間断せる再生映像信号SA３及びSB３の
夫々がその各続の区間がテープ１に記録されてな
る映像信号Ｓ２の一のフイールド分である関係で
得られる様になされているものである。

以上で磁気テープ１にその定速移送状態に於て
回転磁気ヘツド装置２の回転ガイドドラム６に取
付けられた磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂによつて
順次トラツク５６を形成して映像信号Ｓ２を記録
せしめてなる、その映像信号Ｓ２の記録されてな
る磁気テープ１より、その定速移送状態に於て回
転磁気ヘツド装置２の回転ガイドドラム６に取付
けられた磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂによるトラ
ツク５６の順次の走査により記録されてなる映像
信号Ｓ２を磁気ヘツド２０Ａよりの間断せる再生
映像信号SA３、磁気ヘツド２０Ｂよりの同様に
間断せる再生映像信号SB３として再生する様に
なされた映像信号再生装置の概要が明らかとなつ
たが、斯る映像信号再生装置による場合、その回
転磁気ヘツド装置２の圧電素子２２Ａ及び２２Ｂ
に何等信号を供給しないものとすれば、磁気ヘツ
ド２０Ａ及び２０Ｂ及び磁気テープ１間の相対速
度の何等かの原因での変動により磁気ヘツド２０
Ａ及び２０Ｂが映像信号の記録されてなるトラツ
ク５６よりざずれて走査することとなるので、こ
れを回避する為の手段を設ける要があるものであ
る。

その為の手段として本発明の実施例に於ては回
転磁気ヘツド装置２の磁気ヘツド２０Ａ及び２０
Ｂが夫々上述せる如く圧電素子２２Ａ及び２２Ｂ
を介して回転ガイドドラム６に取付けられ、而し
て之等圧電素子２２Ａ及び２２Ｂに後述する如く
して得られる磁気テープＹと磁気ヘツド２０Ａ及
び２０Ｂとの間の相対速度の変動に応じて変化す
る制御信号を供給する様になされているもので、
以下述べる所より明らかとなるであろう。

即ち若し回転磁気ヘツド装置２の回転ガイドド
ラム６従つて磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂがモー
タ３６によつて正しく30c/sで回転し且磁気テー
プ１がキヤプスタン３４及びピンチローラ３５の
共物により基準の定速度で移送し、従つて磁気テ
ープ１と磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂとの相対速
度が基準の相対速度を有し、又磁気ヘツド２０Ａ
及び２０Ｂが磁気テープ１のトラツク５６をこれ
よりずれなく走査しているものとした場合、磁気
ヘツド２０Ａより上述せる如くに再生して得られ
る再生映像信号SA３は、第５図Ａに示す如く映
像信号のフレーム周期即ち30c/sの周期で間断し
その続の区間略々一定レベルを有する信号として
得られ、又磁気ヘツド２０Ｂより若生して得られ
る再生映像信号SB３は、第５図Ｂに示す如く同
様に30c/sの周期で但しその1/2の周期分ずれて間
断しその続の区間同様に略々一定レベルを有する
信号として得られるものである。但しこの場合再
生映像信号SA３及びSB３は一部重複せる区間を
有して得られるものである。而して斯る再生映像
信号SA３及びSB３が切換スイツチ５３Ａ及び５
３Ｂの再生接点ｐを介し更に増巾器６０Ａ及び６
０Ｂを介してスイツチ回路６１に供給される様に
なされている。

一方回路磁気ヘツド装置２の回転軸１４に関連
してそれ自体は公知のパルス発生回路６２Ａ及び
６２Ｂが設けられ、若し回転軸１４が正しく30c/
ｓで回転しているものとした場合、このパルス発
生回路６２Ａより、再生映像信号SA３の続の区
間の終端部と再生映像信号SB３の続の区間の始
端部とで一部重複する区間内で得られる第５図Ｃ
に示す如き30c/sのパルス列PA１が得られ、又パ
ルス発生回路６２Ｂよりパルス列PA１に対して
その周期の1/2丈け位相差を有する再生映像信号
SB３の続の区間の終端部と再生映像号SB３の続
の区間の終端部とで一部重複する区間内で得られ
る第５図Ｄに示す如き30c/sのパルス列PB１が得
られる様になされ、而して之等パルス列PA１及
びPB１が双安定回路６３のセツト端子ｓ及びリ
セツト端子ｒに与えられ、この双安定回路６３よ
り第５図Ｅに示す如きパルス列PA１の一のパル
スにてオン、その一のパルスに続いて到来するパ
ルス列PB１の一のパルスにてオフする矩形波で
あるスイツチング用信号Ｒ１が得られ、これが上
述せるスイツチ回路６１に供給され、依つてスイ
ツチ回路６１より第５図Ｆに示す如く再生映像信
号SA３及びSB３による一連の再生映像信号SCが
得られる様になされている。

又斯くスイツチ回路６１より得られる再生映像
信号SCが復調系６４に供給され、これよりその
復調された映像信号SEが得られ、これが受像装
置６５に供給される様になされている。

更に若し磁気テープ１が基準の定速度で移送し
ているものとすれば、磁気ヘツド４０より上述せ
る如くに再生して得られる再生制御信号PC２は
例えば第５図Ｇにて実線図示の如く上述せるパル
ス列PB１と同相関係を有するパルス列で得られ
るものである。而して斯る制御信号PC２が切換
スイツチ５５の再生接点ｐを介して遅延増巾器７
０に供給されてこれより第５図Ｈに示す如きパル
ス列PB１の遅延せるパルス列PC３が得られ、こ
れが鋸歯状波形成回路７１に供給され、而してこ
の回路７１より第５図Ｉに示す如きパルス列PC
３の各パルスの到来毎に零レベルより正方向に
V₀のレベルを以つて立上る鋸歯状波でなる鋸歯
状波列Ｗが得られ、これがサンプリングホールド
回路７２Ａに供給される様になされている。

一方上述せるパルス発生回路６２Ａより得られ
るパルス列PA１が遅延回路７３Ａに供給され、
これより第５図Ｊに示す如き再生映像信号SA３
の各断の区間の始端部位置に於て得られるパルス
でなる30c/sのパルス列がサンプリング用パルス
ス列PA２として得られ、而してこれがサンプリ
ングホールド回路７２Ａに供給され、依つてこの
サンプリングホールド回路７２Ａより、サンプリ
ング用パルス列PA２のパルスが得られる毎にそ
れが得られる時点での鋸歯状波列Ｗの鋸歯状波の
零レベルを基準とせるレベルをパルス列PA２の
次のパルスが得られる迄の間保持せる正の出力よ
りなるサンプリングホールド出力MAが得られる
様になされている。この場合遅延回路７３Ａはこ
れより得られるサンプリング用パルス列PA２が
パルス列PC３に対してその周期の1/2丈け位相が
すれた関係が得られるべく構成され、従つて制御
用信号PC２従つてパルス列PC３、及びパルス列
PA１従つてパルス列PA２が30c/sの周期より変
動することがないものすれば、サンプリングホー
ルド出力MAは、第５図Ｋにて実線図示の如く零
レベルを基準として正のV₀／２のレルで得られ
のである。

又斯くサンプリングホールド回路７２Ａより得
られる出力MAが他のサンプリングホールド回路
７２Ｂに供給され、一方上述せるパルス発生回路
６２Ｂより得られるパルス列PB１が上述せる遅
延回路７３Ａと同様の他の遅延回路７３Ｂに供給
され、これより第５図Ｌに示す如く再生映像信号
PB３の各断の区間の始端位置に於て得られるパ
ルスでなる上述せるサンプリング用パルス列PA
２に対してその周期の1/2分の位相差を有するサ
ンプリング用パルス列PB２が得られ、而してこ
れがサンプリングホールド回路７２Ｂに供給さ
れ、依つてこのサンプリングホールド回路７２Ｂ
よりパルス列PB２のパルスが得られる毎にそれ
が得られる時点での出力MAの零レベルを基準と
するレベルをパルス列PB２の次のパルスが得ら
れる迄の間保持せる正の出力よりなるサンプリン
グホールド出力MBが得られる様になされてい
る。この場合得られる出力MBは、今パルス列PB
１に従つてパルス列PB２が30c/sの周期より変動
することがなく、又出力MAが第５図Ｋにて実線
図示の如く得られるものとすれば、第５図Ｍにて
実線図示の如く零レベルを基準としてV₀／２の
レベルで得られるものである。

更に上述せるサンプリング回路７２Ａ及び７２
Ｂより夫々得られるサンプリングホールド出力
MA及びMBが夫々減算回路７４Ａ及び７４Ｂの
一方の入力側に供給され、一方之等減算回路７４
Ａ及び７４Ｂの他方の入力側に電源回路７５より
の零レベルを基準として正のV₀／２のレベルを
有する第５図Ｎに示す如き出力Ｑが供給され、而
して減算回路７４Ａ及び７４Ｂよりの夫々の出力
MA及びMBのレベルが出力ＱのレベルV₀／２分
減算されてなる出力TA及びTBが得られる様にな
され、依つて今出力MA及びMBが第５図Ｋ及び
Ｍに示す如く共にV₀／２のレベルで得られれる
ものとすれば、出力TA及びTBが共に第５図Ｏ及
びＰにて実線図示の如く零レベルで得られる様に
なされている。

又斯く減算回路７４Ａ及び７４Ｂより夫々得ら
れる出力TA及びTBが夫々出力回路７６Ａ及び７
６Ｂに供給され、而して出力回路７６Ａの出力端
子ａ及びｂにて共通端子ｃを基準として夫々出力
TAと同極性及び逆極性の出力YA及びが、又
出力回路７６Ｂの出力端子ａ及びｂにて同様に共
通端子ｃを基準として夫々出力TBと同極性及び
逆極性の出力YB及びが夫々得られる様になさ
れ、依つて今出力TA及びTBが夫々第５図Ｏ及び
Ｐにて実線図示の如く零レベルで得られるものと
すれば、出力YA及び、及びYB及びが第５
図Ｑ及び、及びＲ及びにて実線図示の如く共
に零レベルで得られる様になされている。

更に斯く出力回路７６Ａより得られる出力YA
及びが、再生時閉じられるスイツチ回路７７
Ａを通じて、夫々前述せる回転磁気ヘツド装置２
の圧電素子２２Ａの圧電板２５及び２６の導電性
層２３及び２４間に与えられ、又出力回路７６Ｂ
より得られる出力YB及びが、同様に再生時閉
じられるスイツチ回路７７Ｂを通じて夫々圧電素
子２２Ｂの正電板２５及び２６の導電性層２３及
び２４間に与えられる様になされ、依つて今出力
YA及び、及びYB及びが第５図Ｑ及び、
及びＲ及びにて実線図示の如く共に零レベルで
得られているものとすれば、圧電素子２２Ａ及び
２２Ｂは、それ等の夫々の圧電板２５及び２６の
導電性層２３及び２４間には何等電圧が与えられ
ないことにより、何等彎曲することがなく回転ガ
イドドラム６の回転面と平行に延長し、この為之
等圧電素子２２Ａ及び２２Ｂの遊端に取付けられ
た磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂが回転ガイドドラ
ム６の回転面と平行な基準面内に存するも、出力
YA及び、及びYB及びが零レベルで得られ
ていないとすれば、圧電素子２２Ａ、及び２２Ｂ
が、この場合の出力YA及び、及びYB及び
の絶対レベル値に応じた分、出力YA及びYBが正
極性で得られた場合、例えば第１図でみて上方
に、負極性である場合下方に夫々彎曲し、依つて
磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂが基準面より上方
に、又は下方に偏位する様になされている。

以上で、磁気テープ１にその定速移送状態に於
て回転磁気ヘツド装置２の回転ガイドドラム６に
取付けられた磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂによつ
て順次トラツク５６を形成して映像信号Ｓ２を記
録せしめてなる、その映像信号Ｓ２の記録されて
なる磁気テープ１より、その定速移送状態に於て
回転ガイドドラム６に取付けられた磁気ヘツド２
０Ａ及び２０Ｂによるトラツク５６の順次の走査
により記録れてなる映像信号Ｓ２を磁気ヘツド２
０Ａ及び２０Ｂよりの夫々間断せる再生映像信号
SA３及びSB３として再生する場合に於て、回転
磁気ヘツド装置２の磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂ
と磁気テープ１との間の相対速度が何等かの原因
で変動した場合に磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂが
磁気テープ１上の映像信号の記録されてなるトラ
ツク５６よりずれて走査することとなるのを回避
する為の手段の本発明による実施例が明らかとな
つたが、斯る構成に依れば、上述せる所より明ら
かな如く磁気テープ１が基準の定速移送状態を有
し且磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂが回転ガイドド
ラム６と共に正しく30c/sで回転せる状態を有し
て磁気テープ１と磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂと
の相対速度が基準の相対速度を有し、又磁気ヘツ
ド２０Ａ及び２０Ｂが磁気テープ１上のトラツク
５６をこれよりずれなく走査しているものとした
場合、磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂより夫々再生
して得られる再生映像信号SA３及びSB３は夫々
第５図Ａ及びＢにて上述せる如くにそれ等の夫々
の続の区間略々一定レベルを有する信号として得
られ、又パルス発生回路６２Ａ及び６２Ｂより
夫々得られるパルス列PA１及びPA２が夫々第５
図Ｃ及びＤに示す如く一定の30c/sの周期で得ら
れ、これに基き双安定回路６３より得られるスイ
ツチング用信号Ｒ１が第５図Ｅに示す如きオン・
オフ比が１である30c/sの矩形波で得られ、従つ
てスイツチング回路６１より得られる映像信号
SCが第５図Ｆに示す如く一定レベルを有する連
続せる信号として得られるものである。又この場
合制御用磁気ヘツド４０より得られる制御信号
PC２は第５図Ｇにて実線図示の如く一定の30c/s
の周期で得られ、これに基き遅延増巾器７０より
得られるパルス列PC３は第５図Ｈにて実線図示
の如く一定の30c/sの周期で得られ、又鋸歯状波
形成回路７１より得られる鋸歯状波列Ｗは第５図
Ｉにて実線図示の如く零レベルを基準としてこれ
よりV₀のレベル丈け立上る波形を有し且一定の
30c/sの周期を有して得られ、一方遅延回路７３
Ａ及び７３Ｂより夫々得られるサンプリング用パ
ルス列PA２及びPB２は夫々第５図Ｊ及びＬにて
実線図示の如く一定の30c/sの周期で得られ、依
つてサンプリングホールド回路７２Ａ及び７２Ｂ
より夫々得られる出力MA及びMBが第５図Ｋ及
びＭにて実線図示の如く零レベルを基準として
V₀／２のレベルを常時有する出力として得ら
れ、又減算回路７４Ａ及び７４Ｂより夫々得られ
る出力TA及びTBはこれ等減算回路７４Ａ及び７
４Ｂに共にV₀／２のレベルを有する出力Ｑが与
えられているので第５図Ｏ及びＰにて実線図示の
如く零のレベルを常時有して得られ、従つて出力
回路７６Ａよりスイツチ回路７７Ａを通じて得ら
れる出力YA及び、及び出力回路７６Ｂよりス
イツチ回路７７Ｂを通じて得られる出力YB及び
が共に、第５図Ｑ及び、及びＲ及びにて
実線図示の如く零レベルを常時有して得られるも
のである。従つて回転磁気ヘツド装置２に於ける
圧電素子２２Ａ及び２２Ｂは何等彎曲せず、この
為磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂは回転ガイドドラ
ム６の回転面に対して平行な基準面内に存し、こ
の為これ等磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂがトラツ
ク５６をこれよりずれなく走査せる状態を保つて
之等磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂより得られる映
像信号SA３及びSB３が夫々第５図Ａ及びＢにて
上述せる如く続の区間略々一定レベルを有して得
られることが継続されているものである。

然し乍ら斯る状態より何等かの原因で、磁気ヘ
ツド２０Ａ及び２０Ｂは正しく30c/sで回転せる
状態を有するも、磁気テープ１が瞬時に基準の定
速移送状態より変動し然る後直ちに基準の定速移
送状態に戻るという、磁気テープ１と磁気ヘツド
２０Ａ及び２０Ｂとの間の相対速度の変動が生ず
れば、その相対速度の変動分丈け磁気ヘツド２０
Ａ及び２０Ｂのトラツク５６の走査がこれよりず
れてなされ、この為磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂ
より夫々得られる映像信号SA３及びSB３のレベ
ルが、斯る相対速度の変動がなされる前のそれよ
り低下して得られんとするものである。然し乍ら
この場合、制御用磁気ヘツド４０より得られる制
御信号PC２の周期が、磁気テープ１の基準の定
速移送状態よりの変動をして基準の定速度より遅
い場合第５図Ｇにて点線図示の如く、又速い場合
第５図Ｇにて鎖線図示の如く、瞬時的に変動し、
これに基き遅延増巾器７０より得られるパルス列
PC３が第５図Ｈにて点線図示又は鎖線図示の如
く（以下後述する第６図の場合も含めて点線図示
の場合は磁気テープ１基準の定速移送状態よりの
変動をして基準の定速度より遅い場合、鎖線図示
の場合は同様の変動をして基準の定速度より早い
場合を夫々示している）得られ、又鋸歯状波形成
回路７１より得られる鋸歯状波列Ｗが第５図Ｉに
示す如く得られ、一方パルス列PA２及びPB２は
正しい30c/sの周期で得られているので、サンプ
リングホールド回路７２Ａより得られる出力MA
のレベルが、磁気テープ１の基準の定速移送状態
よりの瞬時の変動時点より後に到来するパルス列
PA２のパルスが得られる時点より、第５図Ｋに
て点線又は鎖線図示の如く変化して得られ、又サ
ンプリングホールド回路７２Ｂより得られる出力
MBのレベルが、同様に磁気テープ１の基準の定
速移送状態よりの瞬時の変動時点より後に到来す
るパルス列PB２のパルスが得られる時点より、
第５図Ｍにて点線又は鎖線図示の如く変化して得
られ、之に応じて出力回路７６Ａよりスイツチ回
路７７Ａを通じて得られる出力YA及び、のレ
ベル及び出力回路７６Ｂよりスイツチ回路７７Ｂ
を通じて得られる出力YB及びのレベルも、
夫々第５図Ｑ及び、及びＲ及びにて点線及び
鎖線図示の如くに変化して得られるものである。
従つて圧電素子２２Ａ、及び２２Ｂが、その遊端
をして上方又は下方となる如く、夫々この場合の
出力YA及び、及びYB及びのレベルの変化
せる時点よりそのレベルの変化分に応じた分彎曲
し、之に応じて磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂが共
に回転ガイドドラム６の回転面と平行な基準面よ
り上方又は下方に偏位することとなるものであ
る。依つて出力回路７６Ａ及び７６Ｂの増巾度、
それ等の出力端子ａ及びｂの出力端子ｃに対する
極性等を適当に選んで置けば、この場合の磁気テ
ープ１と磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂとの間の相
対速度の瞬時の変動によつて生ぜんとする磁気ヘ
ツド２０Ａ及び２０Ｂのトラツク５６に対する走
査ずれが補償されることとなるものである。しか
もこの場合第５図Ａに示されている磁気ヘツド２
０Ａよりの映像信号SA３の間断の時間関係と第
５図Ｑ及びに示されている出力YA及びのレ
ベル変動の時間関係とを対比して明らかな如く、
出力YA及びのレベル変動の始点が映像信号
SA３の断の区間内の始端部従つて磁気ヘツド２
０Ａが磁気テープ１に対接せざる区間でなされる
ので、磁気ヘツド２０Ａより得られる上述せる補
償をなすべく磁気ヘツド２０Ａが偏位しても、そ
の影響が映像信号SA３の続の区間でのレベル変
動を生ぜしめることがなく、依つて映像信号SA
３が所期の映像信号として良好に得られることと
なるものである。このことは、出力YB及びの
レベル変動の始点が磁気ヘツド２０Ｂよりの映像
信号SB３の断の区間内の始端部従つて磁気ヘツ
ド２０Ｂが磁気テープ１に対接せざる区間でなさ
れるので、映像信号SB３についても同様であ
る。

又磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂは正しく30c/s
で回転せる状態を有するも、磁気テープ１が基準
の定速移送状態のその基準の定速度より遅い又は
速い速度で継続して移送するという、磁気テープ
１と磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂとの間の相対速
度の変動が生ずれば、磁気ヘツド２０Ａ及び２０
Ｂの磁気テープ１の走査毎にその相対速度の変動
分に応じた分づつ磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂが
磁気テープ１上の走査すべき予定のトラツクより
ずれ、磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂより映像信号
SA３及びSB３が得られなくなるが得られても小
なるレベルで得られることとなる等のことが生ず
るものである。然し乍らこの場合、制御用磁気ヘ
ツド４０より得られる制御信号PC２の周期が、
磁気テープ１の移送速度が基準の定速度より遅い
場合第５図Ｇに対応する第６図Ａにて点線図示の
如く、又速い場合第６図Ａにて鎖線図示の如くに
得られ、之に基き遅延増巾器７０より得られるパ
ルス列PC３が第５図Ｈに対応する第６図Ｂにて
点線又は鎖線図示の如く得られ、又鋸歯状波形成
回路７１より得られる鋸歯状波列Ｗが第５図Ｉに
対応する第６図Ｃにて点線又は鎖線図示の如く得
られ、一方パルス列PA２及びPB２は第５図Ｊ及
びＬに夫々対応する第６図Ｄ及びＦに示す如く正
しい30c/sの周期で得られているので、サンプリ
ングホールド回路７２Ａ及び７２Ｂより夫々得ら
れる出力MA及びMBがそのレベルをして第５図
Ｋ及びＭに対応する第６図Ｅ及びＧに示す如く
V₀／２のレベルより順次階段状に一方向に変化
し続いてV₀のレベル又はこれに近いレベルとな
つて後零又はこれにより近いレベルとなつてこれ
より順次階段状に一方向に変化することを繰返す
ものとして得られ、之に応じて第５図Ｎに対応せ
る第６図Ｈに示す如くに電源回路７５よりの一定
レベルV₀／２を有する出力Ｑの供給された減算
回路７４Ａ及び７４Ｂより夫々得られる出力TA
及びTBが、第５図Ｏ及びＰに夫々対応する第６
図Ｉ及びＪにて点線及び鎖線図示の如く零レベル
を中心として階段状に変化するレベルをとる出力
として得られ、従つて出力回路７６Ａ、及び７６
Ｂより夫々スイツチ回路７７Ａ、及び７７Ｂを通
じて得られる出力YA及び、及びYB及びが
夫々第５図Ｑ及び、及びＲ及びに対応する第
６図Ｋ及び、及びＬ及びにて点線及び鎖線図
示の如く零レベルを中心として階段状に変化する
レベルをとる出力として得られるものである。従
つて圧電素子２２Ａ、及び２２Ｂが夫々この場合
の出力YA及び、及びYB及びのレベル変化
に応じてその変化分に応じた分づつ順次彎曲し之
に応じて磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂが共に回転
ガイドドラム６の回転面と平行な基準面より順次
偏位することとなるものである。但しこの場合出
力YA及び、及びYB及びのレベルが零レベ
ルを横切つて正（又は負）のレベルより負（又は
正）のレベルに変化する直後、磁気ヘツド２０Ａ
及び２０Ｂの夫々は斯る変化のない場合に走査す
べき磁気テープ１上のトラツクに隣る他のトラツ
クを走自すべく偏位するものである。即ち今磁気
テープ１が第１図でみて左方より右方に移送して
いるものとし、又出力YA及びYBでみてそれ等が
正のレベルで得られている場合磁気ヘツド２０Ａ
が回転ガイドドラム６の回転面と平行な基準面よ
り上方に偏位し、負のレベルで得られている場合
下方に偏位するものとした場合、出力YA及びYB
でみてそれ等のレベルが、磁気テープ１の移送速
度が基準のそれより遅くなることにより、夫々第
６図Ｋ及びＬにて点線図示の如く正のレベルより
零レベルを横切つて負のレベルに変化する場合、
その変化の直前の区間で磁気ヘツド２０Ａ及び２
０Ｂの夫々が磁気テープ１上の第ｐ番目のトラツ
クを走査したものとした場合、その変化の直後磁
気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂの夫々が斯る変化のな
い場合に走査すべき次の第（ｐ＋１）番目のトラ
ツクと前隣りに隣るトラツク即ち第ｐ番目のトラ
ツクを再度走査し、爾後磁気ヘツド２０Ａ及び２
０Ｂの夫々が第（ｐ＋１）、第（ｐ＋２）、第（ｐ
＋３）………番目の磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂ
の夫々が順次走査すべきトラツクを走査し、又出
力YA及びYBでみてそれ等のレベルが、磁気テー
プ１の移送速度が基準のそれより早くなることに
より夫々第６図Ｋ及びＬにて鎖線図示の如く負の
レベルより正のレベルに変化する場合その変化の
直前の区間で磁気ヘツド２０Ａ及２０Ｂの夫々が
磁気テープ１上の上述せると同様に第ｐ番目のト
ラツクを走査したものとした場合、その変化の直
後磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂの夫々が斯る変化
のない場合に走査すべき次の第（ｐ＋１）番目の
トラツクと後隣りに隣るトラツク即ち第（ｐ＋
２）番目のトラツクを飛越えて走査し、爾後磁気
ヘツド２０Ａび２０Ｂの夫々が第（ｐ＋３）、第
（ｐ＋４）………番目の磁気ヘツド２０Ａ及び２
０Ｂが順次走査すべきトラツクを走査するもので
ある。

依つてこの場合の磁気テープ１と磁気ヘツド２
０Ａ及び２０Ｂとの間の相対速度の変動によつて
生ぜんとする、磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂの磁
気テープ１上の走査すべき予定のトラツクよりの
順次のずれが、補償されることとなるものであ
る。

又上述に於ては、磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂ
は正しく30c/sで回転せる状態を有するも、磁気
テープ１の移送速度が基準のそれより変動乃至変
化せる、磁気テープ１と磁気ヘツド２０Ａ及び２
０Ｂとの間の相対速度の変動が生じた場合に於
て、その変動により磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂ
の磁気テープ１上のトラツク５６に対する走査に
ずれが生ぜんとしてもこれが有効に回避されるこ
とにつき述べたが、逆に磁気テープ１の移送速度
はそれが基準のそれより変化することなく、然し
乍ら磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂの回転速度が基
準の30c/sより変動、変化することによる磁気テ
ープ１と磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂとの間の相
対速度の変動が生じた場合、更には磁気テープ１
の移送速度が基準のそれより変化し且磁気ヘツド
２０Ａ及び２０Ｂの回転速度も基準のそれより変
化することによる磁気テープ１と磁気ヘツド２０
Ａ及び２０Ｂとの間の相対速度の変動が生じた場
合であつても、第５図及び第６図につき上述せる
所よりして明らかとなるであろうので詳細説明は
これを省略するも、上述せる場合と同様に磁気ヘ
ツド２０Ａ及び２０Ｂの磁気テープ１上のトラツ
ク５６に対する走査ずれが生ぜんとしてもこれが
有効に回避されるものである。

上述せる如く本発明によれば、磁気媒体（磁気
テープ１）にその定速移送状態に於て回転体（回
転ガイドドラム６）に取付けられた磁気ヘツド
（磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂ）によつて順次ト
ラツク（トラツク５６）を形成して映像信号を記
録しめてなる、その映像信号の記録されてなる磁
気媒体（磁気テープ１）より、その定速移送状態
に於て回転体（回転ガイドドラム６）に取付けら
れた磁気ヘツド（磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂ）
によるトラツク（トラツク５６）の順次の走査に
より映像信号を再生する様になされた映像信号再
生装置に於て、磁気ヘツド（磁気ヘツド２０Ａ及
び２０Ｂ）が上記回転体（回転ガイドドラム６）
の回転面に対して垂直方向に変位すべく圧電素子
（圧電素子２２Ａ及び２２Ｂ）を介して上記回転
体（回転ガイドドラム６）に取付けられ、又上記
磁気媒体（磁気テープ１）及び上記磁気ヘツド
（磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂ）間の相対速度の
変動に応じて変化する制御信号（出力YA及び
、及びYB及び）を形成する手段（出力回
路７６Ａ及び７６Ｂ、及び之等に関連せる系）を
有し、而してこの手段（出力回路７６Ａ及び７６
Ｂ、及び之等に関連せる系）よりの制御信号（出
力YA及び、及びYB及び）を上記圧電素子
（圧電素子２２Ａ及び２２Ｂ）に供給する様にな
す丈けで、上記磁気媒体（磁気テープ１）及び上
記磁気ヘツド（磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂ）間
の相対速度が変動して磁気ヘツド（磁気ヘツド２
０Ａ及び２０Ｂ）が上記トラツク５６をこれより
ずれて順次走査することとならんとしてもこれを
有効に回避し得、依つて磁気ヘツド（磁気ヘツド
２０Ａ及び２０Ｂ）が映像信号の記録されてなる
磁気媒体（磁気テープ１）の記録されてなるトラ
ツク（トラツク５６）よりずれて走査することと
なるのを回避する手段が冒頭にて前述せる従来の
手段に比し簡易、廉価となる等の大なる特徴を有
するものである。

尚上述に於ては本発明の１つの実施例を示した
に留まり、磁気媒体（磁気テープ１）及び磁気ヘ
ツド（磁気ヘツド２０Ａ及び２０Ｂ）間の相対速
度に応じて変化する制御信号（出力YA及び、
及びYB及び）を形成する手段も上例より種々
の変更をなし得、又圧電素子２２Ａ及び２２Ｂの
夫々も１つの圧電板のみを適用して構成し得、更
には上例の圧電素子２２Ａ及び２２Ｂの夫々に於
てその圧電板２５の導電性層２３及び圧電板２６
の導電性層２４間に、圧電素子２２Ａに関し出力
回路７６Ａの出力端子ａ及びｂ間の出力を、圧電
素子２２ｂに関し出力回路７６Ｂの出力端子ａ及
びｂ間の出力を夫々与える様になして上述せると
同様の作用効果を得る様にすることも出来ること
明らかであろう。

又上述に於ては、２つの磁気ヘツドを有する回
転磁気ヘツド装置を備えた映像信号再生装置に本
発明を適用した場につき述べたが、１つの磁気ヘ
ツドを有する回転磁気ヘツド装置を備えた映像信
号再生装置にも本発明を適用し得、その他種々の
変型変更をなし得るであろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による映像信号再生装置の一例
を示す系統図、第２図はその―線上よりみた
図、第３図は第１図の映像信号再生装置に適用せ
る圧電素子及びこれに取付けられた磁気ヘツドと
の関係を示す略線的側面図、第４図は磁気テープ
上の映像信号及び制御用信号の記録せるトラツク
クを示す略線図、第５図及び第６図は共に第１図
の映像信号再生装置の動作の説明に供する波形図
である。 図中、１は磁気テープ、２は回転磁気ヘツド装
置、４は固定ガイドドラム、６は回転ガイドドラ
ム、７は磁気テープ案内体、１０は基板、１４は
回転軸、２０Ａ及び２０Ｂは磁気ヘツド、２２Ａ
及び２２Ｂは圧電素子、３４はキヤプスタン、３
５はピンチローラ、３６はモータ、４０は制御用
磁気ヘツド、５１は映像信号源、５２は変調器、
５４は制御信号源、５６及び５７はトラツク、６
０Ａ及び６０Ｂは増巾器、６１はスイツチ回路、
６２Ａ及び６２Ｂはパルス発生回路、６４は復調
系、６５は受像装置、７１は鋸歯状波形成回路、
７２及び７２Ｂはサンプリングホールド回路、７
３Ａ及び７３Ｂは遅延回路、７４Ａ及び７４Ｂは
減算回路、７５は電源回路、７６Ａ及び７６Ｂは
出力回路、７７Ａ及び７７Ｂはスイツチ回路を
夫々示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 磁気媒体上にその定速移送状態に於いて回転
   体に取付けられた磁気ヘツドによつて順次トラツ
   クを形成して映像信号を記録せしめてなる磁気媒
   体より、該磁気媒体の定速移送状態に於いて該磁
   気ヘツドによる上記トラツクの順次の走査により
   上記記録されてなる映像信号を再生する様になさ
   れた映像信号再生装置に於いて、上記磁気ヘツド
   を上記回転体の回転面に対して垂直方向に変位す
   べく圧電素子を介して上記回転体に取付け、上記
   磁気媒体の移送位置を検出する手段及び上記磁気
   ヘツドの回転位相を検出する手段から上記磁気媒
   体と磁気ヘツド間の相対移送速度の変動を検出
   し、この変動検出出力に基づき少なくとも上記磁
   気ヘツドの回転周期毎に階段状に振幅が変化する
   直流制御電圧を形成し、該形成されたヘツドが上
   記トラツクをこれよりずれることなく順次走査す
   る様になされた事を特徴とする映像信号再生装
   置。