JPS62123190A - tert−ブチルジメチルクロロシランの回収方法 - Google Patents
tert−ブチルジメチルクロロシランの回収方法Info
- Publication number
- JPS62123190A JPS62123190A JP26345485A JP26345485A JPS62123190A JP S62123190 A JPS62123190 A JP S62123190A JP 26345485 A JP26345485 A JP 26345485A JP 26345485 A JP26345485 A JP 26345485A JP S62123190 A JPS62123190 A JP S62123190A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tert
- butyldimethylchlorosilane
- organic acid
- butyldimethylsilanol
- acid chloride
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明はtert−ブチルジメチルクロロシランの回収
方法、特には医薬品工業などでシリル化剤として使用さ
れているtert−ブチルジメチルクロロシランが反応
後tert−ブチルジメチルシラノールとして廃棄され
ているので、これをtert−ブチルジメチルクロロシ
ランとして回収する方法に関するものである。
方法、特には医薬品工業などでシリル化剤として使用さ
れているtert−ブチルジメチルクロロシランが反応
後tert−ブチルジメチルシラノールとして廃棄され
ているので、これをtert−ブチルジメチルクロロシ
ランとして回収する方法に関するものである。
(従来の技術)
現在、医薬品製造の分野では医薬品の合成の過程で中間
体をシリル化剤と反応させ、シリル化剤中の活性水素と
反応させて保護基を作り、目的の反応が行われた後に加
水分解してこの保護基を除去゛するという方法が広く利
用されている。そして、とのシリル化剤としてはバルキ
ーな基をもっているtert−ブチルジメチルクロロシ
ランが核酸合成、プロスタグランディン合成、各種天然
物の合成などに数多く用いられていてその有用性が認め
られており、このものは立体選択性が高く、かつそのシ
、+Jル化生成物が高反応性試薬に対して比較的安定で
あり、また、湿気や中性水溶性中ではほとんど加水分解
を受けず、したがって取り扱いも容易であるという利点
を有しているし、さらには強い酸性条件下や非水溶剤中
ではフッ素イオンF−に・よって選択的にはずすことが
できるという利点をもっている。
体をシリル化剤と反応させ、シリル化剤中の活性水素と
反応させて保護基を作り、目的の反応が行われた後に加
水分解してこの保護基を除去゛するという方法が広く利
用されている。そして、とのシリル化剤としてはバルキ
ーな基をもっているtert−ブチルジメチルクロロシ
ランが核酸合成、プロスタグランディン合成、各種天然
物の合成などに数多く用いられていてその有用性が認め
られており、このものは立体選択性が高く、かつそのシ
、+Jル化生成物が高反応性試薬に対して比較的安定で
あり、また、湿気や中性水溶性中ではほとんど加水分解
を受けず、したがって取り扱いも容易であるという利点
を有しているし、さらには強い酸性条件下や非水溶剤中
ではフッ素イオンF−に・よって選択的にはずすことが
できるという利点をもっている。
しかし、このtert−ブチルジメチルクロロシランは
高価であり、目的反応終了後にはtert−ブチルジメ
チルシラノールとして目的物から脱離されるが、このt
ert−ブチルジメチルシラノールは酸や塩基の存在下
でもほとんど脱水縮合しないのでこれを含有するシリル
化廃液は有用性がなく、そのまN廃棄処分されているこ
とから医薬品業界からはこのtert−ブチルジメチル
シラノールの有効利用を画ってtert−ブチルジメチ
ルクロロシランを安価に供給することが強く望まれてい
る。
高価であり、目的反応終了後にはtert−ブチルジメ
チルシラノールとして目的物から脱離されるが、このt
ert−ブチルジメチルシラノールは酸や塩基の存在下
でもほとんど脱水縮合しないのでこれを含有するシリル
化廃液は有用性がなく、そのまN廃棄処分されているこ
とから医薬品業界からはこのtert−ブチルジメチル
シラノールの有効利用を画ってtert−ブチルジメチ
ルクロロシランを安価に供給することが強く望まれてい
る。
(発明の構成)
本発明はこのような問題点を解決することのできるte
rt−ブチルジメチルクロロシランの回収方法に関する
もので、これはtert−ブチルジメチルシラノールを
有機酸塩化物と反応させてtert−ブチルジメチルジ
クロロシランに変換させることを特徴とするものである
。
rt−ブチルジメチルクロロシランの回収方法に関する
もので、これはtert−ブチルジメチルシラノールを
有機酸塩化物と反応させてtert−ブチルジメチルジ
クロロシランに変換させることを特徴とするものである
。
すなわち、本発明者は従来廃棄されていたtert−ブ
チルジメチルシラノールの有効利用について種々検討し
た結果、このtert−ブチルジメチルシラノールに塩
化アセチル、クロロアセチルクロライド、塩化ベンゾイ
ル、フェニルアセチルクロライドなどの有機酸塩化物を
反応させるとこれをtert−ブチルジメチルクロロシ
ランに変換させることができることを見出し、この反応
条件などについての研究を進めて本発明を完成させた。
チルジメチルシラノールの有効利用について種々検討し
た結果、このtert−ブチルジメチルシラノールに塩
化アセチル、クロロアセチルクロライド、塩化ベンゾイ
ル、フェニルアセチルクロライドなどの有機酸塩化物を
反応させるとこれをtert−ブチルジメチルクロロシ
ランに変換させることができることを見出し、この反応
条件などについての研究を進めて本発明を完成させた。
本発明の方法はtert−ブチルジメチルシラノールと
有機酸塩化物を反応させることによって容易に行なうこ
とができる。この反応を定量的に進行させるためには塩
化アセチル、クロロアセチルクロライド、塩化ベンゾイ
ル、フェニルアセチルクロライドなどの有機酸塩化物を
tert−ブチルジメチルシラノールに対して等モル以
上添加する必要があるが必要以上の添加は経済的でない
ので、これはtert−ブチルジメチルシラノール1モ
ルに対し1〜1.2モルの範囲とすればよく、この範囲
内での有機酸塩化物の添加でtert−ブチルジメチル
シラノールは100%の転換率でtert−ブチルジメ
チルクロロシランに転換される。
有機酸塩化物を反応させることによって容易に行なうこ
とができる。この反応を定量的に進行させるためには塩
化アセチル、クロロアセチルクロライド、塩化ベンゾイ
ル、フェニルアセチルクロライドなどの有機酸塩化物を
tert−ブチルジメチルシラノールに対して等モル以
上添加する必要があるが必要以上の添加は経済的でない
ので、これはtert−ブチルジメチルシラノール1モ
ルに対し1〜1.2モルの範囲とすればよく、この範囲
内での有機酸塩化物の添加でtert−ブチルジメチル
シラノールは100%の転換率でtert−ブチルジメ
チルクロロシランに転換される。
この反応は特に溶媒を使用しなくてもよく、この場合に
は目的とするtert−ブチルジメチルクロロシランの
融点と沸点の間の温度、したがって84〜125℃の温
度で反応させればよいが、必要に応じてジクロロメタン
、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタンなどのよ
うな塩素化炭化水素溶媒の存在下で行なってもよく、こ
の場合には常温から溶媒の還流温度の温度範囲で反応さ
せればよい。
は目的とするtert−ブチルジメチルクロロシランの
融点と沸点の間の温度、したがって84〜125℃の温
度で反応させればよいが、必要に応じてジクロロメタン
、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタンなどのよ
うな塩素化炭化水素溶媒の存在下で行なってもよく、こ
の場合には常温から溶媒の還流温度の温度範囲で反応さ
せればよい。
目的とするtert−ブチルジメチルりロロシランは反
応終了後未反応の有機酸塩化物および溶媒を留去したの
ち、残留を蒸留精製すれば純度99%以上のものとして
定量的に回収することができ、こNに得られたtert
−ブチルジメチルクロロシランはシリル化剤として再度
使用することができるという有利性が与えられる。
応終了後未反応の有機酸塩化物および溶媒を留去したの
ち、残留を蒸留精製すれば純度99%以上のものとして
定量的に回収することができ、こNに得られたtert
−ブチルジメチルクロロシランはシリル化剤として再度
使用することができるという有利性が与えられる。
つぎに本発明の実施例を挙げる。
実施例1
攪拌装置、滴下ロート、冷却器、温度計を取り付けた内
容積IQの四つロフラスコに、tert−ブチルジメチ
ルシラノール102g(0,77モル)とクロロホルム
400mQを仕込み、これらを攪拌しつ\ここに塩化ベ
ンゾイル162g (1,16モル)を室温下に滴下ロ
ートから滴下させて1時間反応させたのち2時間加熱還
流し、ついでこの反応混合物から溶剤を留去し、残留分
について蒸留精製を行ったところ、純度99%のter
t−ブチルジメチルクロロシラン88g(収率76%)
が得られた。
容積IQの四つロフラスコに、tert−ブチルジメチ
ルシラノール102g(0,77モル)とクロロホルム
400mQを仕込み、これらを攪拌しつ\ここに塩化ベ
ンゾイル162g (1,16モル)を室温下に滴下ロ
ートから滴下させて1時間反応させたのち2時間加熱還
流し、ついでこの反応混合物から溶剤を留去し、残留分
について蒸留精製を行ったところ、純度99%のter
t−ブチルジメチルクロロシラン88g(収率76%)
が得られた。
なお、こNに得られたtert−ブチルジメチルクロロ
シラン(試料A)を、tert−ブチルリチウムとジメ
チルジクロロシランとから合成したtert−ブチルジ
メチルクロロシラン(試料B)と比較したところ、混融
試験でつぎの結果が得られ、両者は融点、沸点とも同一
であり、試料Aがシリル化剤として再使用し得るもので
あることが確認された。
シラン(試料A)を、tert−ブチルリチウムとジメ
チルジクロロシランとから合成したtert−ブチルジ
メチルクロロシラン(試料B)と比較したところ、混融
試験でつぎの結果が得られ、両者は融点、沸点とも同一
であり、試料Aがシリル化剤として再使用し得るもので
あることが確認された。
実施例2
攪拌装置、滴下ロート、冷却器、温度計を取り付けた内
容積500mQの四つロフラスコに、tert−ブチル
ジメチルシラノール100g(0,76モル)を仕込み
、二\に室温下で塩化アセチル60g(0,76モル)
を滴下ロートから徐々に滴下して80℃で1時間反応さ
せ、得られた反応混合物を蒸留したところ、tert−
ブチルジメチルクロロシラン62g(収率54%)が得
られた。
容積500mQの四つロフラスコに、tert−ブチル
ジメチルシラノール100g(0,76モル)を仕込み
、二\に室温下で塩化アセチル60g(0,76モル)
を滴下ロートから徐々に滴下して80℃で1時間反応さ
せ、得られた反応混合物を蒸留したところ、tert−
ブチルジメチルクロロシラン62g(収率54%)が得
られた。
実施例3〜8
実施例2と同じ反応装置を用いて、このフラスコに第1
表に示した量のtert−ブチルジメチルシラノールを
仕込んでから、こ\に第1表に示した各種の有機酸塩化
物の同表に示した量を滴下ロートから滴下して反応させ
、得られた反応混合物を蒸溜したところ、沸点125℃
、融点84℃のtert−ブチルジメチルクロロシラン
を同表で示した収率で得ることができた。
表に示した量のtert−ブチルジメチルシラノールを
仕込んでから、こ\に第1表に示した各種の有機酸塩化
物の同表に示した量を滴下ロートから滴下して反応させ
、得られた反応混合物を蒸溜したところ、沸点125℃
、融点84℃のtert−ブチルジメチルクロロシラン
を同表で示した収率で得ることができた。
手続補正書
昭和60年12月24日
1、“1グf’lの表示
昭和60年特許願第263454号
2、発明の名称
tert−ブチルジメチルクロロシランの回収方法3、
補正をする者 事件との関係 特許出願人 名称 +206]信越化学工業株式会社4、代 理 人 住 所 〒103東京都中央区日本僑本町4丁目9番地
永井ビル〔電話東京(270) OB 540 B 5
9)「自発1 6、補正の対象 明細書における「発明の詳細な説明の欄」1)明細書第
4頁12行の「シリル化岸j中の活性水素」を「薬剤中
の活性水素Jと袖とする。
補正をする者 事件との関係 特許出願人 名称 +206]信越化学工業株式会社4、代 理 人 住 所 〒103東京都中央区日本僑本町4丁目9番地
永井ビル〔電話東京(270) OB 540 B 5
9)「自発1 6、補正の対象 明細書における「発明の詳細な説明の欄」1)明細書第
4頁12行の「シリル化岸j中の活性水素」を「薬剤中
の活性水素Jと袖とする。
2)明細書第4頁12行の「1〜1.2モル」を「1〜
1.5モル」と補正する。
1.5モル」と補正する。
以上
Claims (1)
- 1、tert−ブチルジメチルシラノールを有機酸塩化
物と反応させてtert−ブチルジメチルクロロシラン
に変換させることを特徴とするtert−ブチルジメチ
ルクロロシランの回収方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26345485A JPS62123190A (ja) | 1985-11-22 | 1985-11-22 | tert−ブチルジメチルクロロシランの回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26345485A JPS62123190A (ja) | 1985-11-22 | 1985-11-22 | tert−ブチルジメチルクロロシランの回収方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62123190A true JPS62123190A (ja) | 1987-06-04 |
Family
ID=17389735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26345485A Pending JPS62123190A (ja) | 1985-11-22 | 1985-11-22 | tert−ブチルジメチルクロロシランの回収方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62123190A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59152391A (ja) * | 1983-02-04 | 1984-08-31 | ヒユールス・トロイスドルフ・アクチエンゲゼルシヤフト | オルガノジシロキサンをオルガノクロルシラン及びオルガノシロキサンの同時製造下に分解する方法 |
-
1985
- 1985-11-22 JP JP26345485A patent/JPS62123190A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59152391A (ja) * | 1983-02-04 | 1984-08-31 | ヒユールス・トロイスドルフ・アクチエンゲゼルシヤフト | オルガノジシロキサンをオルガノクロルシラン及びオルガノシロキサンの同時製造下に分解する方法 |
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