JPS6212188Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は本体枠の一側部に引き紐式のスイツチ
装置を設けた換気扇に関する。

考案の技術的背景 換気扇は一般に本体枠の左右いずれかの側部に
スイツチ装置を設け、該スイツチ装置をこれに連
結した引き紐により引き操作する構成である。

背景技術の問題点 ところが、上記構成では換気扇の室壁等への取
付位置によつては、使用者から引き紐が遠くなつ
て操作しにくくなるという問題があつた。

考案の目的 本考案の目的は取付位置の如何にかかわらず常
に引き紐の操作を容易になし得る換気扇を提供す
るにある。

考案の概要 本考案は、スイツチ装置の作動板に連動するよ
う設けた連動部材に引き紐を連結することにより
スイツチ装置とは反対側からもスイツチ装置を操
作し得るようにすることを特徴とする。

考案の実施例 以下本考案の一実施例につき図面を参照しなが
ら説明する。１は本体枠で、室壁等に形成した取
付用開口部に室内外を連通するよう設けられ、前
面の四辺部に夫々フランジ部１ａを形成した四角
筒状をなし、内部にモータ及び送風フアンから成
る周知の送風装置（図示せず）を内設している。
２は本体枠１の室外側開口部に開閉回動可能に枢
設した例えば２枚のシヤツタ板で、これらの左端
部には略Ｌ字形のコネクテイングレバー３を連結
し、該コネクテイングレバー３の上方への変位に
連動してシヤツタ板２を閉回動させ、下方への変
位に連動して開回動させるようにしている。そし
て、このコネクテイングレバー３を引張ばね４に
より常時上方に付勢して常時はシヤツタ板２を閉
鎖状態に維持している。５は本体枠１の一側部例
えば下側フランジ部１ａの左端部に取着したスイ
ツチ装置で、これは上下に挿設した作動板６をそ
の下端部に連結した引き紐７を介して引き操作す
ることにより前記送風装置の運転及び停止を制御
するもので、この作動板６がスイツチケース５ａ
から上方に最も突出した位置（第１図参照）にあ
るときには送風装置が停止し、この上位置から引
き紐７を引いて下位置（第２図参照）に至らしめ
ると送風装置が運転されると共に、該作動板６が
その下位置にロツクされるようになつている。８
は連結環で、これはコネクテイングレバー３の前
端部に形成した切欠部９とスイツチ装置５の作動
板６上端部に形成した長孔１０とに嵌め込まれて
いる。この連結環８により作動板６とコネクテイ
ングレバー３とを連結状態にし、作動板６が上位
置にあつて送風装置が停止状態にあるときには引
張ばね４のばね力によりコネクテイングレバー３
を上方へ変位させひいてはシヤツタ板２を閉鎖状
態とし、引き紐７を引いて作動板６を下位置にロ
ツクして送風装置を運転状態にしたときには連結
環８を介してコネクテイングレバー３を下方へ変
位させひいてはシヤツタ板２を開放させるように
している。１１は回動レバーで、これは本体枠１
の左側フランジ部１ａに左端寄り部位を段付ねじ
１２により回動可能に枢支し、一端側である右端
部を前記スイツチ装置５の作動板６の長孔１０内
に挿入係合せしめ、且つ他端側である左端部に前
記引き紐７を連結し得る連結部たる連結孔１３を
形成している。そして、１４及び１５は案内部材
に相当する中空ローラで、これらは夫々段付ねじ
１４ａ及び１５ａにより本体枠１の左側及び右側
の各フランジ部１ａの上端部近傍に回動可能に設
けられている。尚、図示はしないが本体枠１の前
面にはフランジ部１ａに係合させるようにして化
粧枠を取着するようになつている。

而して、以上のように構成した換気扇を例えば
室壁の右上隅（使用者の右側）に位置するよう取
付ける場合には、第１図に示すように引き紐７を
スイツチ装置５の作動板６に連結して使用する。
これにより、引き紐７が本体枠１の左側部即ち使
用者側に位置するようになるから、使用者にとつ
て手近かになつてスイツチ装置５の操作を容易に
行うことができる。また、換気扇を室壁の左上隅
（使用者の左側）に位置するよう取付ける場合に
は、第１図に示す状態から引き紐７を作動板６か
ら外し、第３図に示すようにこれを連結孔１３に
通して回動レバー１１に連結する。そして、この
引き紐７を左右の各中空ローラ１４，１５間に掛
け渡すようにして本体枠１の左側部から上縁部を
通つて右側部へと巡らせ、右側部から垂れ下るよ
うにする。これにより、引き紐７が本体枠１の右
側部即ち使用者側に位置するようになるから、使
用者にとつて引き紐７が手近になる。そこで、こ
の引き紐７を引き操作すると、中空ローラ１４，
１５を回転させつつ引き紐７により回動レバー１
１の左端部側が引き上げられると共に右端部側が
押し下げられる。これにより、スイツチ装置５の
作動板６がこれに引き紐７を連結して直接操作し
たと同様にして下方に変位し、下位置にロツクさ
れてシヤツタ板２が開放すると共に送風装置の運
転が開始される（第２図二点鎖線参照）。次い
で、再び引き紐７を引き操作すると前述と同様に
して回動レバー１１が一旦時計回り方向に回動し
て作動板６のロツクが外れその後引き紐を離すと
作動板６は上位置に戻り、これによりシヤツタ板
２が閉鎖すると共に送風装置の運転が停止する。

考案の効果 以上述べたように、本考案はスイツチ装置が本
体枠の一側部に配置されているという事情があつ
ても、これを操作する引き紐を左右いずれの側か
らも垂れ下らせることができ、従つて換気扇の取
付位置の如何にかかわらず常にスイツチ装置の操
作を容易になし得るという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は要部
の斜視図、第２図は異なる状態で示す部分斜視
図、第３図は引き紐を付け換えて示す第１図相当
図である。 図中、１は本体枠、２はシヤツタ板、５はスイ
ツチ装置、６は作動板、７は引き紐、１１は回動
レバー、１３は連結孔（連結部）、１４及び１５
は中空ローラ（案内部材）である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 送風装置を備えた本体枠の一側部に引き紐式の
   スイツチ装置を備えたものにおいて、前記本体枠
   に回動可能に設けられ一端側が前記スイツチ装置
   の作動板に係合して該作動板と連動する回動レバ
   ーと、この回動レバーの他端側に設けられ引き紐
   を連結可能な連結部と、前記本体枠に設けられ前
   記連結部に連結した引き紐を前記本体枠の周縁部
   を巡らせるようにして前記スイツチ装置の反配置
   側に案内する案内部材とを設けたことを特徴とす
   る換気扇。