JPS596181Y2 - 換気装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、排気のみによる換気と、排気と吸気とを同
時に行なう換気とに切換えられる換気装置において、切
換え操作が容易に行なえるとともに、吸気用通路に塵埃
が蓄積するのを防止するようにした換気装置に関する。

従来、浴室やトイレ等の換気口を有しない密室状の場所
に取付けられる換気装置として、排気のみによる換気と
、排気と吸気とを同時に行なう換気とに切換えられる構
戒になったものがあり、この換気装置は、一般に、排気
用通路に設けられ風圧により自動的に開閉する排気シャ
ッタで排気を行なうとともに、吸気を行なう場合は、吸
気用通路の室内側に設けられ手動で開閉する吸気シャッ
タを開放するようになっている。

しかし、吸気シャッタが換気装置本体に設けられたつま
みを操作することにより開閉するようになっているため
、装置が比較的高い位置に取付けられた場合は、操作が
困難である。

また、吸気シャツタが吸気用通路の室内側に設けられて
いるため、吸気用通路内に砂埃等が溜まる欠点がある。

この考案は、前記従来の欠点に留意し、ファンモー夕に
通電するスイッチの操作用の引紐により、吸気シャツタ
の開閉を行なえるようにして操作を容易にするとともに
、吸気用通路を吸気シャッタにより室外側から閉塞する
ようにしたものであり、つぎにこの考案を、その１実施
例を示した図面とともに詳細に説明する。

図において、１は筐状の本体ケース、２は本体ケース１
内に対設された１対の本体側仕切壁、３は両仕切壁２間
に形設された本体側排気用通路、４は本体ケース１と両
本体側仕切壁２との間にそれぞれ形設された２個の本体
側吸気用通路、５は両本体側吸気用通路４を室外側から
閉塞するよう装置ケース１の後端に支持ピン６により回
転自在に装着された吸気シャツタであり、閉塞時に排気
用通路３に連通ずる排気口５′が透設されている。

７は吸気シャツタ５に支持ピン８により回動自在に吊設
された排気シャツタであり、通常は排気口５′および排
気用通路３を閉塞し、後述の排気用ファンの回転による
風圧により支持ピン８を支点として回動し、開放状態と
なる。

９は本体ケース１の前端に嵌着された前枠ケースであり
、吸入口９′が形威されている。

１０は前枠ケース９内に対設された１対の前枠側仕切壁
、１１は両前枠側仕切壁１０間に形設された前枠側排気
用通路であり、本体側排気用通路３に連通されている。

１２は両前枠側仕切壁１０と前枠ケース９との間にそれ
ぞれ形設された２個の前枠側吸気用通路であり、それぞ
れ本体側吸気用通路４に連通されている。

１３は両本体側仕切壁２をそれぞれ遊通して本体ケース
１に回転自在に装着された複数個の格子、１４は本体側
排気用通路３に設けられたモータ取付板、１５はモータ
取付板１４に固定されたファンモータ、１６はモータ取
付板１４に固着されファンモータ１５を包囲するモータ
ケース、１７はモータケース１６から導出されたモータ
シャフト１８にスピンナ１９により固定されたファンブ
レード、２０は本体側仕切壁２の前端と本体ケース１に
装着されファンブレード１７が内装されたオリフイスで
ある。

２１は一方の本体側吸気用通路４に位置し吸気シャツタ
５の支持ピン６の下方に懸係された小スプリング、２２
は一方の本体側吸気用通路４に位置し本体ケース１に固
着されたスイッチ取付板２３に装着されたファンモータ
１５のスイッチ、２４は上下動するスイッチ２２の作動
片、２５は吸気シャツタ５の上端とスイッチ２２の作動
片２４の上端とに懸架された大スプリング、２６は作動
片２４の下端に懸係され本体ケース１の下部から導出し
て垂設されたスイッチ２２の操作用の引紐である。

つぎに、前記実施例の動作について説明する。

第１図および第２図に示すように、排気シャツタ７およ
び吸気シャツタ５がともに閉じた状態において、引紐２
６を下方に引くと、作動片２４が下方に移動してスイッ
チ２２がオンし、ファンモータ１５が駆動してファンブ
レード１７が回転し、室内の空気が前枠ケース９の吸入
口９′から吸引され、第３図に示すように、前枠側およ
び本体側排気用通路１１，３を通って排気シャツタ７を
押し上げ、室外に放出される。

この時、作動片２４が僅かに下動した位置でスイッチ２
２内に係止され、大スプリング２５も僅かに伸長される
のみでその圧力はあまり強くならず、そのため、小スプ
リング２１の圧力が大スプリング２５の圧力より大きく
、吸気シャツタ５が小スプリング２１の付勢力により両
本体側吸気用通路４を閉塞しており、排気のみによる換
気が行なわれる。

つぎに、浴室，トイレ等の換気口のない室内において負
圧が大きい場合、引紐２６をさらに下方に引いて２回目
の操作を行なうと、作動片２４が最大限に下動して係止
し、スイッチ２２はオン状態を保持する。

そして、作動片２４がさらに下動されることにより、大
スプリング２５がさらに伸長されて圧力が強くなり、小
スプリング２１の付勢力に抗して吸気シャツタ５が支持
ピン６を中心として回動する。

すなわち、第４図に示すように、吸気シャツタ５が開放
され、室内の負圧により室外空気が本体側および前枠側
吸気用通路４，１２を通って室内に流入し、排気ととも
に吸気が同時に行なわれる。

そして、引紐２６の３回目のけん引操作を行なうと、作
動片２４の係止が解除されて作動片２４が元の状態に復
帰し、スイッチ２２がオフしてファンモータ１５が停止
するとともに、大スプリング２５も復元されるから、小
スプリング２１により吸気シャツタ５が閉じ、かつ排気
シャツタ７がファンブレード１７の回転停止により自重
で閉じる。

なお、前記実施例は、換気口のない場所に設置した場合
の操作について説明したが、換気口のある部屋に設置し
た場合は、引紐２６の１回のけん引操作により排気のみ
による換気を連続して行ない、停止する場合は、引紐を
連続して２回けん引すればよく、また、最初から排気と
吸気を同時に行ないたい場合は、引紐２６を連続して２
回けん引操作すると、排気シャツタ８が吸気シャツタ５
に下部で係合しているから、吸気シャツタ５とともに排
気シャツタ７が開放される。

以上のように、この考案の換気装置によると、排気用の
ファンモー夕が設けられた排気用通路と、前記ファンモ
ータによる排気運転時における室内の負圧により室外空
気を吸入する吸気用通路と、前記ファンモータをオン，
オフするスイッチと、前記排気用通路に設けられた風圧
式の排気シャツタと、前記吸気用通路に設けられ前記吸
気用通路を室外側から閉塞する吸気シャツタと、１回目
の操作により前記スイッチをオンし、２回目の操作によ
り前記吸気シャツタを開放し、３回目の操作により前記
スイッチをオフするとともに前記吸気シヤツタを復帰す
る引紐とを備えたことにより、装置を高い位置に取付け
た場合においても、引紐のけん引操作により、電源のオ
ン・オフの切換え、排気のみによる排気と排気および吸
気とを同時に行なう換気との切換えを容易に行なうこと
ができる。

また、吸気用通路を吸気シャツタにより外側から閉塞す
るから、吸気用通路に砂埃等が溜まることがない。

そして、排気シャツタを吸気シャツタに回動自在に軸支
するようにすれば、構或がさらに簡素化される。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の換気装置の１実施例を示し、第１図は
正面図、第２図は切断平面図、第３図は引紐をｌ回操作
した状態の切断右側面図、第４図は引紐を２回操作した
状態の切断要部右側面図である。 ３，１１・・・・・・排気用通路、４，１２・・・・・
・吸気用通路、５・・・・・・吸気シャツタ、７・・・
・・・排気シャツタ、１５・・・・・・ファンモータ、
２２・・・・・・スイッチ、２６・・・・・・引紐。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 排気用のファンモータが設けられた排気用通路と、
   前記ファンモータによる排気運転時における室内の負圧
   により室外空気を吸入する吸気用通路と、前記ファンモ
   ータをオン，オフするスイッチと、前記排気用通路に設
   けられた風圧式の排気シャツタと、前記吸気用通路に設
   けられ前記吸気用通路を室外側から閉塞する吸気シャッ
   タと、１回目の操作により前記スイッチをオンし、２回
   目の操作により前記吸気シャツタを開放し、３回目の操
   作により前記スイッチをオフにするとともに前記吸気シ
   ャツタを復帰する引紐とを備えた換気装置。 ■ 排気シャツタを吸気シャツタに回動自在に軸支した
   実用新案登録請求の範囲第１項に記載の換気装置。