JPH0522731Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、天井板の開口部から天井内部に挿入
して取付けられる天井埋込形換気扇に関するもの
である。

従来の技術 従来、この種の換気扇は一般に第４図に示すよ
うな構成であつた。すなわち、送風機３１を内蔵
し、側面に排気口３２と副吸込口３３を、下面に
主吸込口３４を有する換気扇本体３５と、前記主
吸込口３４に取付けられる化粧グリル３６と、ダ
クト３７により前記副吸込口３３と連通した副吸
込グリル３８とより構成されている。前記送風機
３１を運転すると化粧グリル３６と副吸込グリル
３８より空気を吸込み、排気口３２より排気を行
うものであつた。

考案が解決しようとする課題 このような従来の構成においては、副吸込口３
３と主吸込口３４から吸込まれる風量の割合は一
定で変えることはできず、また換気扇本体３５が
浴室などの湿度の高い部屋に取付けられた場合、
送風機３１の停止時に湿度の高い空気が主吸込口
３４から副吸込グリル３８を通つて他室に流れ結
露が発生するという課題があつた。

本考案はこのような課題を解決するもので、主
吸込口と副吸込口とから吸込まれる風量の割合が
調節でき、また送風機停止時に空気が主吸込口か
ら副吸込グリルへ流れるのを防止できる天井埋込
形換気扇を提供することを目的とするものであ
る。

課題を解決するための手段 本考案はこの課題を解決するために、内部に送
風機と、側面に排気口および副吸込口と、下面に
主吸込口とを有し、天井板開口部から天井内に挿
入設置される換気扇本体と、前記主吸込口を室内
側から覆つて装着され、前記主吸込口と室内とを
連通させる開口部を側部に有する化粧グリルと、
前記副吸込口に接続されるダクトの先端に装着さ
れる副吸込グリルとからなり、前記化粧グリル
は、その開口部の上端部に回動自在に吊り下げ支
持されたシヤツタと、このシヤツタの開き角度を
前記開口部から操作して調節する調節レバーとを
内側に有する天井埋込形換気扇の構成としたもの
である。

作 用 本考案はこの構成により、化粧グリルの開口部
から調節レバーを操作しシヤツタの開き角度を調
節して、主吸込口から吸込まれる空気を調節する
ことにより、主吸込口と副吸込口とから吸込まれ
る風量の割合が調節でき、また送風機の停止時に
はシヤツタにより主吸込口を閉塞して空気が主吸
込口から副吸込グリルへ流れるのを防止できるこ
ととなる。

実施例 以下、本考案の一実施例を第１〜第３図を参照
しながら説明する。図において、１は内部に送風
機２を内蔵し、側面に排気口３と副吸込口４を、
下面に主吸込口５を有する換気扇本体で、天井板
開口部から天井内に挿入設置され、主吸込口５に
は室内側から化粧グリル６が設けられている。こ
の化粧グリル６には側面に開口部７が設けられ、
この開口部７を通つて主吸込口５と室内とを連通
させる風路８が形成されている。化粧グリルの内
側となる風路８にはシヤツタ９が開口部７の上端
部から吊り下げられ回動自在に取付けられてい
る。また化粧グリル６内底面側にはシヤツタ当て
部１１とレバー部１２を備えた調節レバー１０が
回動自在に設けられている。また副吸込口４はダ
クト１５により副吸込グリル１４に連通されてい
る。なお図中１３はシヤツタ位置決め用の突起で
ある。

上記構成において、換気扇本体１に内蔵された
送風機２を運転すると、主吸込口５と副吸込口４
より空気を吸込み、主吸込口５より吸込む空気の
風圧により、シヤツタ９が開くが、調節レバー１
０は、開口部７から操作して回転すると、シヤツ
タ当て部１１が移動するのでシヤツタの開く角度
を調節して主吸込口５から吸込む風量を調節でき
る。したがつて主吸込口５と副吸込口４からの吸
込む風量の割合を調節できることとなる。そして
送風機２の停止時にはシヤツタ９は自重により下
がり、風路８を閉じるとともに突起１３により回
動が規制される。すなわち送風機２の停止時に
は、シヤツタ９の密閉度は高く、主吸込口５から
副吸込口４と副吸込グリル１４を通つて他室に浴
室などの湿度の高い空気が流れ込むことが防止さ
れ、結露発生の課題を解消できることとなる。

また、シヤツタ９および調節レバー１０は、化
粧グリル６の反室内側である内側に位置している
ので、室内側から見えず、室内の美感を損うこと
がない。

考案の効果 以上の実施例から明らかなように本考案によれ
ば、シヤツタの開き角度を化粧グリルに設けた調
節レバーで調節することにより、主吸込口と副吸
込とから吸込む空気の量を調節することができ、
また送風機停止時に主吸込口から副吸込口を通つ
て副吸込グリルに空気が流れるのを、シヤツタに
よつて防止することができるという効果が得ら
れ、そして上記シヤツタおよび調節レバーは、化
粧グリルの内側に位置し、化粧グリルの側部の開
口部から操作されるので、室内側に露出せずイン
テリア性を損うことがなく、かつその操作は室内
側から簡単にできる。さらにシヤツタは化粧グリ
ルの内側に配設され、かつ開口部の上端部に回動
自在に吊り下げ支持されているので、送風機運転
によつてシヤツタに付着する塵埃、あるいは結露
水等は、シヤツタから落下しても化粧グリル内に
受け止められ、直接、部屋あるいは浴室等に落下
することがなく、またシヤツタは、送風機運転
時、開放していても、主吸込口と室内とを結ぶ風
路を遮る状態にあるので、送風機から発生する音
が室内へ伝播するのを減衰させることとなり、こ
の効果は、シヤツタを大きく開放するように調節
しても、同様に発揮されることとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の天井埋込形換気扇
の断面図、第２図は同天井埋込形換気扇の化粧グ
リルの要部断面図、第３図は同化粧グリルの調節
レバー部の平面図、第４図は従来の天井埋込形換
気扇を示す断面図である。 １……換気扇本体、２……送風機、３……排気
口、４……副吸込口、５……主吸込口、６……化
粧グリル、７……開口部、９……シヤツタ、１０
……調節レバー、１４……副吸込グリル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に送風機と、側面に排気口および副吸込口
   と、下面に主吸込口とを有し、天井板開口部から
   天井内に挿入設置される換気扇本体と、前記主吸
   込口を室内側から覆つて装着され、前記主吸込口
   と室内とを連通させる開口部を側部に有する化粧
   グリルと、前記副吸込口に接続されるダクトの先
   端に装着される副吸込グリルとからなり、前記化
   粧グリルは、その開口部の上端部に回動自在に吊
   り下げ支持されたシヤツタと、このシヤツタの開
   き角度を前記開口部から操作して調節する調節レ
   バーとを内側に有する天井埋込形換気扇。