JP2005016823A - 換気ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的簡素な構成で電気的な制御回路を不要としコストに与える影響を最小限に抑制して、浴室等の被換気部位の使用条件に応じて換気風量を可変でき、有効性を高めた換気ユニットを提供する。
【解決手段】換気ユニット本体1と、この換気ユニット本体内に収容配置され風量の調整が可能な送風機2と、換気ユニット本体に突設され送風機を介して浴室fと連通する吸込み口体6および外部と連通する吹出し口体7と、吸込み口体に設けられ吸込み口体を開閉自在とする電動シャッター8と、この電動シャッターに設けられ電動シャッターが吸込み口体を閉塞した状態でこの吸込み口体への通風を確保する補助開口部17とを具備する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば浴室や、洗面所およびトイレ等の複数の被換気部位と戸外との間に介設され、被換気部位の換気をなす換気ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
いわゆるマンションなどの集合住宅や高気密断熱性住宅においては、必ず換気が必要であるから、天井裏に換気装置を備えて浴室等の被換気部位と戸外とをダクトを介して連通し、換気を行うことが行なわれている。
【0003】
上記換気装置は複数の被換気部位と連通するので複数の吸込み口体が突設される。たとえば、洗面所やトイレと連通する吸込み口体は逆風防止のシャッターを備えた単なる開口部でよいが、浴室と連通する吸込み口体には任意な開閉を行うための電動シャッターが必要である。
【0004】
すなわち、洗面所やトイレなどは一年中、同一の換気風量でよく、吸込み口体の開口面積を変化させる必要はない。これに対して浴室では、通常の状態で充分な換気風量を得るため上記シャッターを最大限開放する一方で、たとえば冬季等の外気温が低温の場合に、浴室内の温度低下を阻止し寒さを感じないようにするために、シャッターを閉塞している。
【0005】
上述の換気装置では、浴室に対する換気機能が開放もしくは閉塞の二段階しかない。特に、閉塞状態にした場合は浴室内に湯気が篭ることとなり、冷たい滴として落下してくる不具合がある。そこで、温度低下を阻止しながら湯気を逃がす必要最小限の換気が必要であり、シャッターを全開と全閉との間、理想的には全閉に極く近い開放状態に保持できれば都合がよい。
【0006】
このような換気機能を備えた換気装置であれば使用者側のニーズに応えることとなるが、内部シャッターの開き角度を変化させるための機構と、この機構を電気的に制御する制御回路が複雑化して、コストに与える影響が大きい。
【0007】
そこで、可能な限り機構的に簡素化し、かつ電気的な制御回路を不要とした換気装置が求められている。[特許文献1]には、このような要望を満たすに近い技術が開示されている。
【0008】
【特許文献1】
特開平6−42786号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、[特許文献1]では、ファンが停止している場合はシャッターが閉成され、ファンを運転すると通風路を形成するフレームの開口部が全開となる。
この状態で、外風の影響を受けると排気風量が減少するので、ばねの戻り作用が働きシャッターが半開き状態になる。さらに外風が強くなると、風圧シャッターは全閉となって外風の侵入を防止する。
【0010】
[特許文献1]の技術は、ファンから送風される排気流の渦流現象を応用して通風路を開閉する回転型風圧シャッターを備えたパイプファンであり、構成が比較的簡素で、かつ電気的な制御回路が不要である。
【0011】
ただし、上述のパイプフィンを浴室の換気装置として備えた場合、外風が浴室に侵入してくるのを防止できるが、換気条件に応じてシャッターの開閉度合いを調整する機能を備えておらず、実際には使用に適さない。
【0012】
本発明は上記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、比較的簡素な構成で、かつ電気的な制御回路を不要とし、コストに与える影響を最小限に抑制して、浴室等の被換気部位の使用条件に応じて換気風量を可変でき、有効性を高めた換気ユニットを提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の換気ユニットは、換気ユニット本体と、この換気ユニット本体内に収容配置され風量の調整が可能な送風機と、上記換気ユニット本体に突設され送風機を介して被換気部位と連通する吸込み口体および外部と連通する吹出し口体と、上記吸込み口体に設けられこの吸込み口体を開閉自在とする電動シャッターと、この電動シャッターに設けられ電動シャッターが吸込み口体を閉塞した状態でこの吸込み口体への通風を確保する補助開口部を具備する。
【0014】
このような課題を解決する手段を採用することにより、全開状態と、全閉に極く近い必要最小限の開放状態との切換えが可能となり、比較的簡素な機構で、しかもこの機構を電気的に制御する制御回路が不要である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。
図1は、いわゆるマンションなどの中高層建築物の集合住宅における単独の住宅の一例で、その一部を概略的に描いている。
たとえば、玄関aから通じる廊下bの一方側に洋室cと和室dがあり、他方側に洋室eと、水回り配管が必要な浴室fと洗面所gおよびトイレhが配置される。そして、廊下bの突き当たりの場所がダイニングキッチンiとなっている。
【0016】
上記浴室fにおける天井板の上部、いわゆる天井裏に後述する換気ユニットKが配置されている。浴室fと洗面所gおよびトイレhにおけるそれぞれの天井板には吸気グリルm、n、pが嵌め込まれていて、それぞれ内部に露出する。各吸気グリルm、n、pと上記換気ユニットKとはダクトr1、r2、r3を介して連通される。
【0017】
上記トイレhと納戸sを介して隣接される上記洋室eは、外壁tに面していて外部と隣接した位置にある。この洋室eにおける外壁tの所定部位にはフードで覆われ、かつ防火ダンパが付設される排気グリルuが設けられる。上記排気グリルuと上記換気ユニットKとは、ダクトr4を介して連通される。このようにして、上記換気ユニットKと、各吸気グリルm、n、pと排気グリルuおよび各ダクトr1〜r4とで、ダクト換気システムが構成される。
【0018】
図2は、上記換気ユニットKの外観を示す斜視図である。
略矩形箱状をなすユニット本体1内に、送風機2が収容される。この送風機2はユニット本体1の一側面に取付けられる電装ボックス3内のリレー等、制御用電気部品と電気的に接続されていて、高低二段階の回転数制御を受けるようになっている。したがって、送風機2は強弱二段階の送風量調整が可能である。
【0019】
上記ユニット本体1は略矩形箱状をなすところから、側面部が四面ある。そのうちの三面に吸込み口体4,5,6が突設され、残りの一面に吹出し口体7が突設される。それぞれの口体4〜7はユニット本体1内部において上記送風機2と対向しており、送風機2の吹出し側に上記吹出し口体7が設けられ、送風機2の吸込み側に上記吸込み口体4〜6が設けられる。
【0020】
たとえば、図における左側の吸込み口体(以下、第1の吸込み口体と言う)4には先に説明したダクトr2が嵌め込まれていて、このダクトr2の他端部は上記洗面所gの天井板に設けられる吸気グリルnに嵌め込まれる。図における右側の吸込み口体(以下、第2の吸込み口体と言う)5には先に説明したダクトr3が嵌め込まれていて、このダクトr3の他端部は上記トイレhの天井板に設けられる吸気グリルpに嵌め込まれる。
【0021】
そして、中央の吸込み口体(以下、第3の吸込み口体と言う)6には先に説明したダクトr1が嵌め込まれていて、このダクトr1の他端部は上記浴室fの天井板に設けられる吸気グリルmに嵌め込まれる。上記吹出し口体7には先に説明したダクトr4が嵌め込まれていて、このダクトr4の他端部は洋室eに設けられる排気グリルuに嵌め込まれる。
【0022】
第1、第2の吸込み口体4,5の口径は同一に設定されるのに対して、第3の吸込み口体6は以下に述べる条件を満足する口径に設定される。そして、その条件を満足すべく第1、第2の吸込み口体4,5は単なる筒体であり、内部に何らの付設物もないのに対して、第3の吸込み口体6のみ後述する電動シャッター8を備えている。
【0023】
図3は、第3の吸込み口体6と、電動シャッター8とを分解した斜視図である。
上記第3の吸込み口体6における先端縁と所定間隔を存する内周面に沿って、先端縁と並行にストッパー用突条9が設けられる。このストッパー用突条9における所定部位、すなわち第3の吸込み口体6の中心点を介して180度対称な位置に半円状の受け部(一方のみ図示)10が設けられ、そのうちの一方の受け部10と隣接した位置に矩形状の孔部11が設けられる。
【0024】
上記孔部11と受け部10に対向する第3の吸込み口体6の外周面に、駆動モーター12を収容する箱体13が取付けられる。上記駆動モータ12は、電動シャッター8の一部を構成していて、上記電装ボックス3内のリレー等、制御用電気部品と電気的に接続され、回転方向が正逆自在に駆動制御されるようになっている。
【0025】
上記第3の吸込み口体6に備えた受け部10に、上記駆動モータ12とともに電動シャッター8を構成する内部シャッター14が回動自在に支持される。この内部シャッター14の一部は第3の吸込み口体6に設けられる孔部11に挿通され、かつ上記駆動モーター12に連結される。
【0026】
図4は、内部シャッター14を分解し、かつ拡大した斜視図である。
上記内部シャッター14は、上記第3の吸込み口体6の先端形状および口径と略同一の形状および直径をなす円板体である。この内部シャッター14の中心部を通る周縁に亘って軸部15が設けられ、軸部15の一方端にはオス側連結部16が一体に設けられる。
【0027】
上記軸部15が第3の吸込み口体6に設けられる受け部10に回動自在に支持され、かつ上記オス側連結部16が孔部11に挿通され上記駆動モータ12の回転軸に設けられるメス側連結部材と連結される。
【0028】
また、上記電動シャッター8を構成する内部シャッター14には、補助開口部17が設けられている。上記補助開口部17は、開口18と補助シャッター20とから構成される。
【0029】
すなわち、上記内部シャッター14の軸部15を境にして仕切られる一方側の部位に、そのほとんど大部分を占める面積で略凸字状に開口する開口18が設けられる。この開口18の突出側の両側部には、切欠き孔状に形成される掛止部19が設けられていて、ここに上記補助シャッター20が回動自在に支持されている。
【0030】
上記補助シャッター20は、上記開口18の開口形状と略同一の凸字状をなし、開口18よりも一回り大きい寸法面積に形成される。突出側の端縁に沿って回動軸21が一体に設けられ、この回動軸21の両側端部が上記掛止部19に回動自在に掛合される。
【0031】
このようにして第3の吸込み口体6のみ、駆動モータ12と内部シャッター14とからなる電動シャッター8を備えるとともに、上記内部シャッター20には開口18および補助シャッター20からなる補助開口部17が設けられることになる。
【0032】
つぎに、換気ユニットKの作用について説明する。
上記送風機2は、1日24時間連続して送風駆動をなす。洗面所g内の汚れた空気(水蒸気を含む)は、吸気グリルnからダクトr2を介して第1の吸込み口体4に吸込まれ、吹出し口体7とダクトr4および排気グリルuを介して外部に排気される換気が行われる。
【0033】
トイレh内の汚れた空気は、吸気グリルpからダクトr3を介して第2の吸込み口体5に吸込まれ、吹出し口体7とダクトr4および排気グリルuを介して外部に排気される換気が行われる。
【0034】
浴室f内の汚れた空気(水蒸気を含む)は、吸気グリルmからダクトr1を介して第3の吸込み口体6に吸込まれ、吹出し口体7とダクトr4および排気グリルuを介して外部に排気される換気が行われる。
【0035】
上記送風機2に対し高速回転による強運転が指示された状態で、これら洗面所gとトイレhおよび浴室fにおける全空気が、それぞれ2時間に1回程度の割合で入れ替わるように、第1、第2、第3の吸込み口体4〜6の口径の設定と、送風機2の送風量の設定がなされている。
【0036】
図5(A)は、上記送風機2の高速回転時における電動シャッター8と補助開口部17の動作を説明するための斜視図であり、図5(B)はその縦断面図である。
【0037】
このとき、駆動モーター12に駆動信号が出されて内部シャッター14の回動軸15を駆動し、内部シャッター14が略水平姿勢になったところで駆動モータ12に停止信号が出される。内部シャッター14に設けられる補助シャッター20は、このとき内部シャッター14の上面に載る位置にある。
【0038】
上記補助シャッター20は内部シャッター14に設けられる開口18よりも一回り大に形成され、しかも内部シャッター14に載る位置にあるので、補助シャッター20は上記開口18を閉成する。
【0039】
換言すれば、上記補助開口部17は電動シャッター8と同体となり、内部シャッター14と補助シャッター20とは略同一の板体状となる。これらで第3の吸込み口体6を略完全に開放するので、ここに導かれる風はほとんど抵抗を受けることなく流通する。第3の吸込み口体6に対して内部シャッター14が全開状態になり、通常の使用条件での浴室Kの換気機能が保持される。
【0040】
図6(A)は、上記送風機2の低速回転時における電動シャッター8と補助開口部17の動作を説明するための斜視図であり、図6(B)はその縦断面図である。
駆動モーター12に逆回転の駆動信号が出され、内部シャッター14をそれまでとは逆方向に回動駆動する。内部シャッター14が略垂直姿勢になったところで、駆動モータ12に停止信号が出される。
【0041】
このとき上記補助シャッター20は、内部シャッター14の裏面側(送風機2側)にあり、かつ掛止部19に嵌り込む軸部21が上部側にある。したがって、補助シャッター20は軸部21を支点として垂直姿勢に垂れ下り、送風機2が停止している限り補助シャッター20は吊持状態にある。
【0042】
上記内部シャッター14の姿勢切換えが終了した時点で、送風機2に低速回転の駆動指令が出され、送風機2は弱送風を開始する。上記補助シャッター20の内部シャッター14と開口18に対する位置と姿勢から、送風機2が低速運転でありながら補助シャッター20に風圧がかかる。
【0043】
すなわち、内部シャッター14は水平姿勢を保持しているが、補助シャッター20には風圧がかかって図示するように略水平姿勢となり、開口18を介して風が流通する。
【0044】
このようにして、第3の吸込み口体6は内部シャッター14によって閉塞されるが、補助シャッター14が開口18を開放して開口面積が確保され、ある程度の風量の風が導かれる。たとえば、冬季など外気温の低い時期において入浴する場合に適用すれば、浴室内の温度をほとんど下げることなく湯気を逃がして滴の落下を防止する、必要最小限の換気が確保される。
【0045】
なお、送風機2の強運転と弱運転それぞれに浴室fに対する換気風量を可変するようにしたが、強弱いずれの運転においても上記洗面所gとトイレpに対しては常に必要な換気風量を確保することができる。
【0046】
すなわち、第1、第2の吸込み口体4,5の口径に対する第3の吸込み口体6の口径の割合と、内部シャッター14の面積に対する開口18の開口面積の割合と、送風機2の強運転時における換気風量に対する弱運転時における換気風量との割合を最適に設定する。
【0047】
そのことで、強運転をした際に、洗面所gとトイレhに連通する第1、第2の吸込み口体4,5に、たとえば「5」の換気風量を確保した場合、これら第1、第2の吸込み口体4,5に対する第3の吸込み口体6では、たとえば「7」の割合の換気風量を確保できる。
【0048】
弱運転に切換えて、第3の吸込み口体6では、たとえば「2」の換気風量とする一方で、この第3の吸込み口体6に対する第1、第2の吸込み口体4,5では、たとえば「5」の割合の換気風量を確保できる。
【0049】
結局、送風機2を強弱切換えると、浴室gに対しての換気風量が可変するが、強弱いずれの運転においても洗面所gとトイレhに対しては常に必要な換気風量を確保することができる。
【0050】
なお、上記浴室gの使用条件によっては、換気機能を完全に停止したい場合もあり得る。このとき、内部シャッター14を先に説明したように垂直姿勢とし、かつ送風機2の運転を停止する。当然、補助シャッター20には風圧がかからないので、これは内部シャッター14と同様の垂直姿勢となり開口18を閉成する。
【0051】
結果として、第3の吸込口体6が略閉塞されて浴室fに対する換気が行われない。この状態で入浴すると、浴室fの湿気が換気ユニットKや洗面所gあるいはトイレhに侵入することなく遮断され、あるいはトイレhの臭気が浴室fに漏れることもない。
【0052】
つぎに、図7(A)(B)(C)にもとづいて電動シャッター14と補助開口部20の変形例を説明する。
【0053】
図7(A)に示す、内部シャッター14はそれ自体の形状構成は変りがなく、開口18と補助シャッター20の基本的な形状構成も変りがない。ここでは、補助シャッター20の自由端側において端縁と並行に二条のV字溝23を備え、このV字溝23を割り溝として容易に分断可能としている。
【0054】
すなわち、弱運転時における換気風量が不足していると認められた場合は、いずれかのV字溝23で割り、補助シャッター20の回動軸21から自由端までの長さ寸法を短縮する。このことで、補助シャッター20がより軽量化して開き角度を大きく確保でき、換気風量の増大化を得られる。
【0055】
図7(B)に示す内部シャッター14Aは、軸部15と周囲枠部25が、たとえば合成樹脂材で一体成形され、これら軸部15と周囲枠部25以外の部分は金網部26となっていて、この金網部26が上述した補助開口部17の代用をなす。
【0056】
すなわち、内部シャッター14Aが第3の吸込み口体6を完全閉塞した場合は先に説明した姿勢と変りがない。ところが、内部シャッター14Aが第3の吸込み口体6を閉塞した状態では、実際には金網部26を介して必要な換気風量の確保がなされる。
【0057】
図7(C)に示す内部シャッター14Bは、軸部15を介して上下に周囲枠部27A、27Bが一体に設けられていて、これら周囲枠部27A、27Bの所定部位に突起部28が設けられる。
【0058】
そして、上記補助開口部17の代用をなす略半円状の2枚の枠付き金網部30A,30Bが用いられていて、これら金網部30A,30Bには上記突起部28に挿着自在に嵌め込まれる取付け用孔31が設けられる。
【0059】
上記金網部30A,30Bは、目の粗さの異なるものを複数枚揃えておけば、弱運転時の換気風量を変えたい場合に、対応する目の粗さの金網部30A,30Bのものと交換でき、さらに調整範囲が拡大する。
【0060】
なお、以上説明した換気ユニットKは、浴室fの他に洗面所gやトイレh等の複数の被換気部位を対象とするものとして説明したが、これに限定されるものではなく、浴室f専用の換気ユニットとして用いても何らの支障もない。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、比較的簡素な構成で電気的な制御回路を不要とし、コストに与える影響を最小限に抑制して、浴室等の被換気部位の使用条件に応じて換気風量を可変でき、有効性を高められる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における、換気ユニットを備えたいわゆるマンションの平面斜視図。
【図2】同実施の形態に係る、換気ユニットの斜視図。
【図3】同実施の形態に係る、吸込み口体に対する電動シャッターと補助開口部を分解した斜視図。
【図4】同実施の形態に係る、内部シャッターに対する補助シャッターをを分解した斜視図。
【図5】同実施の形態に係る、強運転時における電動シャッターと補助開口部の状態を説明する斜視図と断面図。
【図6】同実施の形態に係る、弱運転時における電動シャッターと補助開口部の状態を説明する斜視図と断面図。
【図7】他の実施の形態に係る、それぞれ異なる構成の電動シャッターと補助開口部の斜視図と分解した斜視図。
【符号の説明】
K…換気ユニット本体、2…送風機、4…第1の吸込み口体、5…第2の吸込み口体、6…第3の吸込み口体、8…電動シャッター、17…補助開口部、14…内部シャッター、12…駆動モータ、18…開口、20…補助シャッター。

Claims (2)

  1. 換気ユニット本体と、
    この換気ユニット本体内に収容配置され、風量の調整が可能な送風機と、
    上記換気ユニット本体に突設され、上記送風機を介して被換気部位と連通する吸込み口体および外部と連通する吹出し口体と、
    上記吸込み口体に設けられ、この吸込み口体を開閉自在とする電動シャッターと、
    この電動シャッターに設けられ、電動シャッターが上記吸込み口体を閉塞した状態で、この吸込み口体への通風を確保する補助開口部を具備することを特徴とする換気ユニット。
  2. 上記吸込み口体を開閉自在とする上記電動シャッターは、この電動シャッターに連結されて回動駆動する駆動モータを備え、
    上記電動シャッターに設けられる上記補助開口部は、この補助開口部に回動自在に設けられ上記電動シャッターの姿勢に応じた風圧を受けて補助開口部を開放する補助シャッターを備えたことを特徴とする請求項1記載の換気ユニット。
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