JP3004775U

JP3004775U - ダンバ付排気筒

Info

Publication number: JP3004775U
Application number: JP1994007905U
Authority: JP
Inventors: 隆一武野
Original assignee: 山越食菌株式会社
Priority date: 1994-05-30
Filing date: 1994-05-30
Publication date: 1994-11-22
Anticipated expiration: 2000-05-30

Abstract

(57)【要約】【目的】室内外に装設する排気つつにおいて、吸入ダ
クト等の併用することにより、室内側の空気を室外側の
風力に影響されずに必要量を排気できるようにしたもの
である。【構成】先端を閉蓋し、外周適宜位置に通気孔を開孔
した排気筒本体（１）には、内部位置に回動軸（９）を
枢着してダンバ（２）を吊設する。この該駆動軸（９）
には、長片ダンバ（１０）を固定すると共に、該長片ダ
ンバ（１０）と略直角方向に短片ダンバ（１１）を装設
する。この短片ダンバ（１１）の端部にバランス用の重
錘（１２）を装着したことを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、各種の部屋及び室内の空気を屋外の風等に影響されないで自然に必要量に対応して排気できるようにしたダンバ付排気筒に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種の空気流量調節装置は、縦ルーバー又は横ルーバーを前後に配設し、風量に応じて該ルーバーを上下方向に揺動操作させることにより、隙間を調節して換気するのが一般に知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べた上記のものに於いては、調整方向における風量の分配により各々のルーバーを個々に調節しなけれはならず、大変に複雑で操作が面倒である欠点がある。また、これらの排気装置では、屋外からの風力に影響され、必要量の排気が出来ないと共に、逆流作用を起こし、排気筒の作用を達成できないと云う問題点もある。この考案は、この様な従来の排気筒における問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とする所は、ダンバの形状を変形改良することにより、必要な排気量を障害なく簡単確実に排出できるようにしたダンバ付排気筒を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、この考案におけるダンバ付排気筒は、吸入ダクト等を併用することにより、室内の空気の換気又は汚染された空気を室外の風力に影響されずに必要な量だけ自由に排気できるものであつて、屋外側が閉蓋された排気筒本体には、内部に支点となる回動軸を枢着してダンバを吊持する。このダンバは、該回動軸に対して長片ダンバを回動的に取着する。該長片ダンバには、略直角方向となる位置に該長片ダンバより短い短片ダンバを該回動軸に装着してある。また、該短片ダンバには、先端部に該長片ダンバとの重さのバランスのために各種構成材料よりなるバランス用の重錘を揺動可能に取着したものである。

【０００５】

【作用】

次に、この考案の使用状態を説明すると、図２に示す如く、排気筒本体（１）は、左側が室外側（１５）で右側が室内側（１４）を示す，そして、ダンバ（２）の排気が平常時の場合は、長片ダンバ（１０）と短片ダンバ（１１）とがバランス用重錘（１２）によつてバランスよく下方が平均して隙間ができて僅かな風圧でも必要量を静かに排気される。この時、室外側に少しの風圧が生じた場合は、該長片ダンバ（１０）が回動軸（９）を支点として風圧に押されて下方の通過隙間が少なくなる。更に、図３に示すものは、排気筒本体（１）の室外側の風圧が著しく強い場合には、該長片ダンバ（１０）が、外部からの風圧で下方に下がり排気筒本体（１）を閉鎖して室内側への通過を防止する。また、図３とは反対に図４に示すものは、該排気筒本体（１）の室内側（１４）からの排気圧力が強い場合には、該短片ダンバ（１１）を重錘（１２）と共に押圧し、短片ダンバ（１１）の下方の隙間を調節して排気を適宜調整するものである。更に、該排気筒本体（１）の先端外周に設けた通気（７）（７）によつて屋外よりの風力の影響を極力少なく受けるようにしたものである。

【０００６】

【実施例】

次に、この考案の実施例を図面について詳細に説明すると、各種の構造物の取着壁部（３）等に装設させる略方形上の排気筒本体（１）は、金属製又は合成樹脂製等の各種構成材料を以て形成する。この該排気筒本体（１）には、所定位置に内部にダンバ（２）を収納する。この該ダンバ（２）は、回動軸（９）を以て内部に軸止吊設してある。この回動軸（９）には、一方に合成樹脂又は金属製等の長片ダンバ（１０）が固定され、他方には、同じく合成樹脂又は金属製等の該長片ダンバ（１０）より短寸の短片ダンバ（１１）を略直角位置に固定してある。前記短片ダンバ（１１）には、該長片ダンバ（１０）とのバランスを維持するためにバランス用の金属類、合成樹脂、合成ゴム等の構成材料よりなる重錘（１２）を先端部に固定してある。

【０００７】更に、前記排気筒本体（１）には、室外側（１５）の先端に閉鎖した閉蓋部（５）を形成すると共に、室内側には空気の通過する開放路（６）を形成してある。また、該排気筒本体（１）の先端の閉蓋部（５）の内方の外周部分の上下又は左右に屋外の風力に影響を受けない通気孔（７）（７）を穿設した構成となつている。なお、ダンバ（２）の支点を中心に室内側と室外側のバランスを同等又は室外側を僅かに重くすることがある。

【０００８】

【考案の効果】

この考案は、上述のとおり構成されているので、室内の空気を室外の風力に影響されずに必要量だけ確実に排気できる効果と、取付位置、取付数を必要に応じて取り付け確実有効な換気が自然にできると共に、排気筒本体の大きさも自由に選定できる効果がある。そして、該排気筒本体の内部に回動軸を支点として長片ダンバと短片ダンバとを略直角程度に固定したことにより、室内外に風圧のない時は、静かに排気通過し、該支点を中心として風圧によつて自由に移動ができる効果と、該長片ダンバは、室外側の風圧によつて確実に通風を遮断し、室内側への逆風を防止する効果がある。なお、室内側に吸入ダクト等の圧力が掛かつた場合には長片ダンバは開放して通風を可能とするものである。また、該長片ダンバと略直角に位置する短片ダンバの端部にバランス用の重錘を固定したことにより、該長片ダンバのバランスの停止位置を自由に調整でき便利であると共に、室内外に風圧がない時には、長片ダンバと短片ダンバとは、両者共に通風状態に開放できる効果がある。更に、該短片ダンバの端部に設けたバランス用の重によつては、室外側に生ずる風圧の強弱によつて、重錘が作動し、風圧が強い場合は該長片ダンバを閉鎖して外気の浸入を防止する等の自由な排気調整が簡単な構造で確実容易にできる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の排気筒を取着壁部等に装設した一部
欠除した斜面図である。

【図２】同じく該排気筒の正常状態の縦断側面図であ
る。

【図３】同じく排気筒における屋外の圧力によつて長片
ダンバが閉じた状態の縦断側面図である。

【図４】同じく排気筒に対して室内側に風圧が強い場合
の状態を示す縦断側面図である

【図５】同じくこの考案のダンバの全体斜面図である。

【図６】同じくこの考案の排気筒に設けた通気孔の他の
実施例を示す一部欠除した斜面図である。

【符号の説明】

１排気筒本体２ダンバ３取着壁部５閉蓋部７通気孔９回動軸１０長片ダンバ１１短片ダンバ１２重錘１４室内側１５室外側

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】各種の取着壁部に装設される各種の構成
材料よりなる排気筒本体（１）は、先端を閉蓋すると共
に、外周適宜位置に通気孔（７）（７）を開孔し、該排
気筒本体（１）には、内部位置に回動軸（９）を枢着し
てダンバ（２）を吊設し、該ダンバ（２）には、該回動
軸（９）の一方に長片ダンバ（１０）を設けると共に、
該長片ダンバ（１０）と略直角位置に短片ダンバ（１
１）を装設し、且つ該短片ダンバ（１１）の端部には、
バランス用の重錘（１２）を固定したことを特徴とする
ダンバ付排気筒。