JPS6212116Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動変速機に関する。さらに詳しく
は、変速機の切換回転数制御装置を備えて成る主
として自動二輪車の自動変速機に関する。

自動二輪車等には、複数の遠心クラツチを用
い、エンジンの回転数に応じて上記遠心クラツチ
を自動的に切換えて変速する自動変速機を使用す
ることがある。ところが、遠心クラツチは所定の
回転数に応じて断接するので、エンジンを急加速
させて急発進しようとしても、変速が切換わる回
転数は一定なため、一定の加速しか得られない。

そこで、本出願人は先に、エンジンに急加速を
要求した場合は、低速側の遠心クラツチが所定値
以上の高い回転まで接続を維持し、低速側のギヤ
で駆動トルクを大きくして急加速できる様にし
た、即ち高速側遠心クラツチが接続する回転数を
変化させる様にした自動変速機の切換回転数制御
装置を出願した。

第１図は、この切換回転数制御装置を備えた自
動三段変速機を示す断面概念図であり、図示の変
速機は中間軸１を後輪車軸２に近接させて設け、
クランク軸（図示せず）の回転はシユー拡開型の
ロー遠心クラツチ（図示せず）およびチエーン３
を介してこの中間軸１に伝達し、中間軸１と後輪
車軸２との間に変速機構を設けて変速を行う様に
構成したものである。

中間軸１には上記チエーン３と噛合するスプロ
ケツト４および第２速ドリブンギヤ５を遊嵌し、
第３速ドリブンギヤ６をスプライン係合させ、か
つフアイナルドライブギヤ７を一体に形成し、上
記スプロケツト４にはドライブギヤ８を固着して
ある。また、中間軸１には互いに反対方向の回転
のみを伝達する一対のワンウエイクラツチ９，１
０を装着し、該クラツチ９，１０はそれぞれクラ
ツチインナ９ａ，１０ａ、クラツチアウタ９ｂ，
１０ｂおよびクラツチボール９ｃ，１０ｃから成
り、一方のクラツチ９ａは上記ドライブギヤ８に
固着すると共に中間軸１に遊嵌し、他方のクラツ
チインナ１０ａは中間軸１にスプライン係合させ
てある。また、双方のクラツチアウタ９ｂ，１０
ｂは共に上記第２速ドリブンギヤ５に固着してあ
る。

後輪車軸２にはフアイナルドリブンギヤ１１を
固着し、ドリブンギヤ１２を遊嵌し、第２速ドラ
イブギヤ１３、シユー拡開型セカンド遠心クラツ
チ１４および遠心ボール型サード遠心クラツチ１
５を装着し、第３速ドライブギヤ１６を遊嵌して
ある。上記両クラツチ１４，１５のクラツチハウ
ジング１７，１８は一体に固着し、該ハウジング
１７に固着したそのボス１７ａは後輪車軸２に遊
嵌すると共に上記ドリブンギヤ１２のボス１２ａ
とドツグ１２ｂにより噛合させてある。両ボス１
２ａ，１７ａの外周には上記第２速ドライブギヤ
１３に固着したそのボス１３ａを遊嵌し、該ボス
１３ａには遠心プレート１９のボス１９ａを遊嵌
し、該プレート１９には遠心鍾２０を揺動自在に
支持させ、かつ該プレートのボス１９ａにはスラ
イドピース２１をドツグ２２で摺動自在に連結
し、スライドピース２１は捩れスプライン２３で
第２速ドライブギヤのボス１３ａに係合すると共
にローラベアリング２４を介して押圧片２５を連
結し、押圧片２５の先端は押圧板２６に当接させ
てある。押圧板２６は以下に述べるスリーブ２７
上に摺動可能に配設してある。

上記第３速ドライブギヤのボス１６ａは後輪車
軸２に遊嵌したスリーブ２７とドツグ２８で噛合
し、該スリーブ２７にはサード遠心クラツチ１５
のクラツチハブ２９をスプライン３０で連結して
ある。該クラツチハブ２９はその側面に複数個の
凹部３１を形成し、該凹部３１と第３速ドライブ
ギヤ１６の側面との間に遠心ボール３２を収容し
てある。凹部３１には傾斜面３３を形成してあ
る。また、上記クラツチハブ２９の右側には第２
押圧板３４を配設し、該第２押圧板３４を上記ス
リーブ２７上に摺動可能に設けると共に第２押圧
板３４と押圧板２６との間にはローラベアリング
３５を配設してある。３６，３７はサード遠心ク
ラツチ１５の摩擦板、３８は第２押圧板３４をス
ライドピース２１側に向けて押圧するスプリング
である。

次に上記自動変速機の作動を説明する。

エンジンが始動し、クランク軸の回転速度が一
定以上になると、ロー遠心クラツチ（図示せず）
が接続し、チエーン３を介してスプロケツト４が
回転する。この回転はドライブギヤ８、ワンウエ
イクラツチ９のインナ９ａ、ボール９ｃ、アウタ
９ｂ、第２速ドリブンギヤ５、ワンウエイクラツ
チ１０のアウタ１０ｂ、ボール１０ｃ、インナ１
０ａを介して中間軸１に伝達され、フアイナルド
ライブギヤ７、フアイナルドリブンギヤ１１を介
して後輪車軸２に伝達される。なお、この状態に
おいては、ドライブギヤ８の回転がドリブンギヤ
１２、そのボス１２ａ、ドツグ１２ｂ、ボス１７
ａを介してクラツチハウジング１７，１８に伝達
されるが、この回転はクラツチ１７，１８共に断
たれているので他の要素に伝達されない。また、
第２速ドリブンギヤ５の回転は、第２速ドライブ
ギヤ１３、そのボス１３ａ、捩れスプライン２
３、スライドピース２１、ドツグ２２、ボス１９
ａを介して遠心プレート１９に伝達されるが、回
転速度が遠心鍾２０を拡開するに到らず、したが
つて遠心プレート１９も空転している。

この状態から、エンジンの回転が上昇すると、
上記遠心プレート１９に伝達される回転が上昇
し、遠心鍾２０が拡開してセカンド遠心クラツチ
１４が接続する。したがつてスプロケツト４の回
転は、ドライブギヤ８、ドリブンギヤ１２、ボス
１２ａ、ドツグ１２ｂ、ボス１７ａ、クラツチハ
ウジング１７、遠心鍾２０、遠心プレート１９、
ボス１９ａ、ドツグ２２、スライドピース２１、
捩れスプライン２３、ボス１３ａ、第２速ドライ
ブギヤ１３、第２速ドリブンギヤ５、ワンウエイ
クラツチ１０、中間軸１、フアイナルドライブお
よびドリブンギヤ７，１１を介して後輪車軸２に
伝達される。なお、この状態においては、上記第
１速の場合と同様にサード遠心クラツチ１５は接
続されていない。また第２速ドリブンギヤ５はス
プロケツト４（ドライブギヤ８）より回転速度が
速いので、ワンウエイクラツチ９は空転状態にあ
る。

エンジンの回転がさらに上昇すると、中間軸
１、第３速ドリブンギヤ６、第３速ドライブギヤ
１６、ボス１６ａ、ドツグ２８、スリーブ２７、
スプライン３０を介してクラツチハブ２９がより
高速で回転され、その遠心力でボール３２は傾斜
面３３に沿つて凹部３１の半径方向外側に移動し
てクラツチハブ２９を右方に押送し、摩擦プレー
ト３６，３７が接触してサード遠心クラツチ１５
が接続する。したがつてスプロケツト４の回転
は、ドライブギヤ８、ドリブンギヤ１２、ドツグ
１２ｂ、クラツチハウジング１７，１８、摩擦プ
レート３６，３７、クラツチハブ２９、スプライ
ン３０、スリーブ２７、ドツグ２８、第３速ドラ
イブギヤ１６、第３速ドリブンギヤ６、中間軸
１、フアイナルドライブおよびドリブンギヤ７，
１１を介して後輪車軸２に伝達される。なお、こ
の状態では、セカンド遠心クラツチ１４は接続状
態にあるが、遠心プレート１９、スライドピース
２１、第２速ドライブギヤ１３を介して回転され
る第２速ドリブンギヤ５の回転速度が中間軸１の
回転速度より遅いので、ワンウエイクラツチ１０
は空転状態にある。

次に、この自動変速機に設けた切換回転数制御
装置について説明する。切換回転数制御装置は、
セカンド（低速側）遠心クラツチ１４の被動部分
（遠心鍾２０側部分）の回転伝達経路の途中にス
ライドピース２１を設け、該スライドピース２１
を該スライドピースに回転を伝達する部材（遠心
プレートのボス１９ａ）にドツグ２２で摺動可能
に連結し、かつ該スライドピース２１を該スライ
ドピースから回転を伝達される部材（第２速ドラ
イブギヤのボス１３ａ）に捩れスプライン２３で
連結し、サード（高速側）遠心クラツチのハブ２
９を該ハブの回転を伝達すべき部材（スリーブ２
７）にスプライン３０で摺動可能に連結し、駆動
トルクに応じて上記スライドピース２１に設けた
押圧片２５により上記サード遠心クラツチのハブ
２９を押圧摺動させることによつて、サード遠心
クラツチ１５が接続する回転数を変化させる様に
構成してある。

従つて、セカンド遠心クラツチ１４を用いて２
速走行しているとき、アクセルを急激に開いて急
加速状態にすると、エンジンは急に回転数が上昇
せずそれよりも先に駆動トルクが急上昇する。こ
の上昇によつて、伝達トルクの加わるスライドピ
ース２１は捩れスプライン２３によつて図中左方
に移動し、ローラベアリング２４、押圧片２５、
押圧板２６、ローラベアリング３５、第２押圧板
３４を介してクラツチハブ２９を遠心ボール３２
側に押し付ける。このため、遠心ボール３２は半
径方向外側へ移動することを阻止され、サード遠
心クラツチ１５の接続が遅れるので、セカンド遠
心クラツチ１４が接続した状態のままとなり、十
分な加速ができる。そして、十分加速すると、次
第に駆動トルクより遠心ボール３２の遠心力が優
るようになり、その結果サード遠心クラツチ１５
に切換わる。

従つて、本装置を備えた自動３段変速機におい
ては、通常の緩やかな加速時は１速，２速，３速
と順次各クラツチが接続して変速されるが、急加
速時には２速から３速にすぐ切換らず、しばらく
２速状態を維持して加速性能を良くし、その後３
速に切換れる。よつて、急加速時における優れた
加速性能が得られる。

しかしながら、上記制御装置はセカンド遠心ク
ラツチ１４の被動部分、即ち該クラツチ１４の遠
心プレート１９側に設けてあり、この部分はサー
ド遠心クラツチ１５の接続後、即ち３速走行時に
おいては第２速ドリブンギヤ５が空回りになり回
転伝達経路とならない。従つて、上記制御装置は
２速走行時においてはその機能を果すが、３速走
行時においては何らその作用をなさない。

本考案の目的は、上記切換回転数制御装置を低
速側（たとえばセカンド）遠心クラツチ使用走行
時および高速側（たとえばサード）遠心クラツチ
使用走行時共に回転が伝達される回転伝達経路中
に設けることにより、上記低速側遠心クラツチ使
用走行時はアクセルを急に開いて急加速状態にす
ると高速側遠心クラツチの接続を遅らせて低速側
遠心クラツチ使用走行状態を維持し、高速側遠心
クラツチ使用走行時はアクセルを急激に開くと高
速側遠心クラツチを断とし、低速側遠心クラツチ
使用走行状態にし得る様にした自動変速機を堤供
することにあり、その要旨は低速側遠心クラツチ
をシユー拡開型に構成し、高速側遠心クラツチを
多板式に構成した複数の遠心クラツチを有し、該
遠心クラツチをエンジンの回転数に応じて自動的
に切換えて変速させる自動変速機において、前記
低速側遠心クラツチの側部に前記高速側遠心クラ
ツチを設けるとともに、前記両遠心クラツチの間
にスライドピースを配設し、該スライドピースと
該スライドピースに回転を伝達するドリブンギヤ
および前記スライドピースと前記スライドピース
から回転を伝達される低速側遠心クラツチとをそ
れぞれ回転伝達可能にかつ前記スライドピースが
軸方向に移動可能に連結し、該連結部の少なくと
も一方を、前記連結部によつて連結される前記ス
ライドピースと部材との間に回転力の差が生じた
とき前記スライドピースが軸方向に移動して前記
高速側遠心クラツチを押圧すべく構成して成る切
換回転数制御装置を備えたことを特徴とする自動
変速機にある。

以下、図面に示す実施例を参照しながら本考案
を詳細に説明する。第２図は本考案に係る自動変
速機の一実施例のうち切換回転数制御装置部分の
みを示す断面概念図であり、図示していない部分
は第１図と同様の構成を有する。

図示の如く、本考案に係る自動変速機において
は、上記の如き切換回転数制御装置を低速側（本
実施例ではセカンド）遠心クラツチ使用走行時お
よび高速側（本実施例ではサード）遠心クラツチ
使用走行時共に回転が伝達される回転伝達経路中
に設けてある。具体的には、サード遠心クラツチ
１５はセカンド遠心クラツチ１４の側部に設けて
おり、ドリブンギヤ１２のボス１２ａにドツグ１
２ｂで連結したドリブンギヤボス延長部１２ｃと
セカンド遠心クラツチハウジング１７のボス１７
ａとの間にスライドピース２１を配設し、該スラ
イドピース２１と該スライドピースに回転を伝達
する部材（ドリブンギヤボス延長部）１２ｃおよ
び該スライドピース２１と該スライドピースから
回転を伝達される部材（クラツチハウジングボ
ス）１７ａとをそれぞれ回転伝達可能にかつスラ
イドピース２１が軸方向に移動可能に連結し、か
つ少なくとも一方の連結部（本実施例ではスライ
ドピース２１と部材１２ｃとの連結部）を、該ス
ライドピース２１と部材１２ｃとの間に回転力の
差が生じたときスライドピース２１が軸方向に移
動すべく捩れスプライン４０で構成し、他方の連
結部を通常のドツグ４１で構成して成る。

上記構成においては、セカンド遠心クラツチ１
４使用走行時の回転はドリブンギヤ１２からボス
１２ａ、ドツグ１２ｂ、延長部１２ｃ、捩れスプ
ライン４０、スライドピース２１、ドツグ４１、
ボス１７ａ、セカンド遠心クラツチハウジング１
７、遠心プレート１９、ボス１９ａ、該ボス１９
ａに固着したボス１３ａ、第２速ドライブギヤ１
３へと伝達される。また、サード遠心クラツチ１
５使用走行時の回転は同じくドリブンギヤ１２か
ら低速側遠心クラツチハウジング１７までは同一
経路を通り、該ハウジング１７からサード遠心ク
ラツチハウジング１８、摩擦板３６，３７、クラ
ツチハブ２９へと伝達される。

本自動変速機においては、セカンドおよびサー
ド遠心クラツチ使用走行時共に回転伝達通路とな
るべき場所に制御装置を設けてなる。従つて、２
速走行時にアクセルを急激に開いて急加速を要求
すると、第１図において説明した様にスライドピ
ース２１が図中左方向へ押し出され、クラツチハ
ブ２９を左方向に押圧するのでサード遠心クラツ
チ１５の接続が遅れる。また、３速走行時にアク
セルを急激に開くと、同様にスライドピース２１
が図中左方向に押し出され、サード遠心クラツチ
１５が断となり、２速走行状態となる。従つて、
いづれの場合においても速やかな急加速が可能と
なる。

なお、上記スライドピース２１とその前後の部
材１２ｃ，１７ａとの連結態様は図示のものに限
らず、種々の態様を取り得る。たとえば図示のド
ツグ４１部分を捩れスプライン４０で連結し、捩
れスプライン４０部分をドツグ４１で連結しても
良い。また、上記捩れスプライン４０部分を通常
の直線状スプラインとし、ドツグ４１部分を、第
３図(a)(b)に示す様に、該ドツグを構成する凹凸部
の側面に直線状あるいは曲線状の傾斜面１７ｂ，
２１ａを形成したものとしても良い。この場合、
スライドピース２１の回転力が部材１７ａの回転
力に対して急激に増大すると、スライドピース２
１は両傾斜面２１ａ，１７ｂにより図中左方向に
押し出され、同様の作用をなす。さらに、スライ
ドピース２１と両部材１２ｃ，１７ａとを第４図
に示す如く共にドツグ４２，４３で連結し、一方
のドツグを上記第３図に示す如く構成しても良
い。また、上記各連結態様を適宜に組合せても良
い。なお、第３図においてはドツグ凹凸部の一側
面にのみ傾斜面１７ｂ，２１ａを形成したが、両
側面に同様の傾斜面を形成しても良い。

本実施例においては本切換回転数制御装置をセ
カンド遠心クラツチとサード遠心クラツチとの間
に配設しているが、他の組合せに係る低速側と高
速側遠心クラツチ間に配設することも可能であ
る。また、自動変速機自体も図示のものに限ら
ず、複数の遠心クラツチを用いて成る種々の多段
自動変速機として構成できる。

本考案に係る自動変速機は、上記の如き切換回
転数制御装置を低速側又は高速側両遠心クラツチ
使用走行時共に回転伝達経路となる場所に設けて
成る。従つて両クラツチ使用走行時共にアクセル
を急激に開いて急加速を要求した場合、高速側遠
心クラツチを断の状態とし、低速側遠心クラツチ
使用走行状態となり、急加速が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の自動変速機を示す断面概念図、
第２図は本考案に係る変速機の切換回転数制御装
置の一実施例を示す断面概念図、第３図は他の実
施例のドツグ凹凸部の展開図、第４図はさらに他
の実施例の連結態様を示す断面概念図である。 １２ｃ……スライドピースに回転を伝達する部
材、１４……低速側遠心クラツチ、１５……高速
側遠心クラツチ、１７ａ……スライドピースから
回転を伝達される部材、２１……スライドピー
ス、４０，４１……回転伝達可能かつスライドピ
ースが軸方向に移動可能な連結部、４０……少な
くとも一方のスライドピースが軸方向に移動すべ
く構成した連結部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 低速側遠心クラツチをシユー拡開型に構成
   し、高速側遠心クラツチを多板式に構成した複
   数の遠心クラツチを有し、該遠心クラツチをエ
   ンジンの回転数に応じて自動的に切換えて変速
   させる自動変速機において、前記低速側遠心ク
   ラツチの側部に高速側遠心クラツチを設けると
   ともに、前記両遠心クラツチの間にスライドピ
   ースを配設し、該スライドピースと該スライド
   ピースに回転を伝達するドリブンギヤおよび前
   記スライドピースと前記スライドピースから回
   転を伝達される低速側遠心クラツチとをそれぞ
   れ回転伝達可能にかつ前記スライドピースが軸
   方向に移動可能に連結し、該連結部の少なくと
   も一方を、前記連結部によつて連結される前記
   スライドピースと部材との間に回転力の差が生
   じたとき前記スライドピースが軸方向に移動し
   て前記高速側遠心クラツチを押圧すべく構成し
   て成る切換回転数制御装置を備えたことを特徴
   とする自動変速機。 (2) 上記少なくとも一方の連結部が捩れスプライ
   ンであることを特徴とする実用新案登録請求の
   範囲第(1)項に記載した自動変速機。 (3) 上記少なくとも一方の連結部がドツグであつ
   て、該ドツグを構成する凹凸部の側面には直線
   状あるいは曲線状の傾斜面が形成されているこ
   とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第(1)項
   に記載した自動変速機。