JPH0212294B2 - - Google Patents
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- JPH0212294B2 JPH0212294B2 JP58026621A JP2662183A JPH0212294B2 JP H0212294 B2 JPH0212294 B2 JP H0212294B2 JP 58026621 A JP58026621 A JP 58026621A JP 2662183 A JP2662183 A JP 2662183A JP H0212294 B2 JPH0212294 B2 JP H0212294B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- friction
- flywheel
- transmission device
- transmission
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 66
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 claims 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 2
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000002028 premature Effects 0.000 description 1
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D13/00—Friction clutches
- F16D13/22—Friction clutches with axially-movable clutching members
- F16D13/38—Friction clutches with axially-movable clutching members with flat clutching surfaces, e.g. discs
- F16D13/52—Clutches with multiple lamellae ; Clutches in which three or more axially moveable members are fixed alternately to the shafts to be coupled and are pressed from one side towards an axially-located member
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
- One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
A 発明の目的
(1) 産業上の利用分野
本発明は、車両の動力伝達系、特にエンジンの
クランク軸に発進クラツチを介して変速機の入力
軸を連結してなる形式の動力伝達系における捩り
振動吸収装置に関する。
クランク軸に発進クラツチを介して変速機の入力
軸を連結してなる形式の動力伝達系における捩り
振動吸収装置に関する。
(2) 従来の技術
上記形式の動力伝達系において、発進クラツチ
として摩擦式クラツチを用い、そのクラツチの駆
動板と、エンジンのクランク軸に結合されるフラ
イホイールとの間を直結するようにしたものは従
来公知である。
として摩擦式クラツチを用い、そのクラツチの駆
動板と、エンジンのクランク軸に結合されるフラ
イホイールとの間を直結するようにしたものは従
来公知である。
(3) 発明が解決しようとする課題
上記従来公知の動力伝達系においては、エンジ
ンの特に低速運転領域で顕著となるトルク変動に
よつて、車両の乗り心地やドライバビリテイが損
なわれる上、摩擦式発進クラツチの摩擦板が早期
に摩耗する虞れがある。そこでかかる問題を解決
すべく前記フライホイールと発進クラツチの駆動
板間に、所定値以上の伝達トルクを受けると滑る
摩擦伝達装置を介装することが考えられるが、そ
の場合には、前記伝達トルクの増大につれて摩擦
伝達装置の滑りが大きくなつて、エンジンから変
速機側への動力伝達ロスが大きくなり、またエン
ジンのトルク変動が少ない高速回転領域でも、前
記伝達トルクが大きい場合には摩擦伝達装置に滑
りを生じて同様に動力伝達ロスが大きくなるとい
う問題がある。
ンの特に低速運転領域で顕著となるトルク変動に
よつて、車両の乗り心地やドライバビリテイが損
なわれる上、摩擦式発進クラツチの摩擦板が早期
に摩耗する虞れがある。そこでかかる問題を解決
すべく前記フライホイールと発進クラツチの駆動
板間に、所定値以上の伝達トルクを受けると滑る
摩擦伝達装置を介装することが考えられるが、そ
の場合には、前記伝達トルクの増大につれて摩擦
伝達装置の滑りが大きくなつて、エンジンから変
速機側への動力伝達ロスが大きくなり、またエン
ジンのトルク変動が少ない高速回転領域でも、前
記伝達トルクが大きい場合には摩擦伝達装置に滑
りを生じて同様に動力伝達ロスが大きくなるとい
う問題がある。
本発明は上記問題を全て解決し得る、車両の動
力伝達系における捩り振動吸収装置を提供するこ
とを目的とする。
力伝達系における捩り振動吸収装置を提供するこ
とを目的とする。
B 発明の構成
(1) 課題を解決するための手段
そして上記目的を達成するために本発明は、エ
ンジンのクランク軸に結合されたフライホイール
に摩擦式発進クラツチを介して変速機の入力軸を
連結してなる、車両の動力伝達系において、前記
フライホイールと発進クラツチの駆動板とを相対
回動可能に配設し、これらフライホイール及び駆
動板間を、所定値以上の伝達トルクを受けると滑
るように摩擦力を設定された摩擦伝達装置を介し
て連結し、この摩擦伝達装置の動力経路には前記
伝達トルクの増大に応じて該摩擦伝達装置の摩擦
力を増大させるように作動するカム機構を設け、
さらに前記摩擦伝達装置とフライホイール間に
は、該フライホイールの高速回転領域で該摩擦伝
達装置の摩擦力を増大させるように作動する遠心
機構を設けたことを特徴とする。
ンジンのクランク軸に結合されたフライホイール
に摩擦式発進クラツチを介して変速機の入力軸を
連結してなる、車両の動力伝達系において、前記
フライホイールと発進クラツチの駆動板とを相対
回動可能に配設し、これらフライホイール及び駆
動板間を、所定値以上の伝達トルクを受けると滑
るように摩擦力を設定された摩擦伝達装置を介し
て連結し、この摩擦伝達装置の動力経路には前記
伝達トルクの増大に応じて該摩擦伝達装置の摩擦
力を増大させるように作動するカム機構を設け、
さらに前記摩擦伝達装置とフライホイール間に
は、該フライホイールの高速回転領域で該摩擦伝
達装置の摩擦力を増大させるように作動する遠心
機構を設けたことを特徴とする。
(2) 作用
動力伝達系にトルク変動が生じたときには、変
速機の如何なる変速段においても、前記摩擦伝達
装置の滑りによつてそのトルク変動を効果的に吸
収することができ、そしてその伝達トルクの増大
に従い摩擦伝達装置の摩擦力は増加されることか
ら、最終的にはトルク伝達が効率よく確実に行な
われる。
速機の如何なる変速段においても、前記摩擦伝達
装置の滑りによつてそのトルク変動を効果的に吸
収することができ、そしてその伝達トルクの増大
に従い摩擦伝達装置の摩擦力は増加されることか
ら、最終的にはトルク伝達が効率よく確実に行な
われる。
またエンジンのトルク変動が本来的に少ない、
エンジンの高速運転領域では、上記遠心機構によ
り摩擦伝達装置の摩擦力を増加させてトルク伝達
効率を高めることができる。
エンジンの高速運転領域では、上記遠心機構によ
り摩擦伝達装置の摩擦力を増加させてトルク伝達
効率を高めることができる。
以下、図面により本発明の実施例について説明
すると、第1図において、エンジンのクランク軸
1に結合されるフライホイール2には環状の凹部
3が設けられ、この凹部3に臨んで内筒4が軸受
6を介してフライホイール2に回転自在に支承さ
れる。また凹部3には内筒4を囲繞する外筒5が
収容され、この一端には凹部3底面に当接する受
圧板7が一体に連設されている。外筒5の内周面
及び内筒4の外周面にはスプライン8,9が形成
されており、これらスプライン8,9には、交互
に重合される複数板の駆動摩擦板10及び被動摩
擦板11がそれぞれ摺動自在に係合され、この摩
擦板10,11群を前記受圧板7に向つて規定の
ばね力で弾圧するようにばね12が、凹部3の開
放面を閉鎖する蓋板13と最外側位置の駆動摩擦
板10との間に縮設される。以上において、内、
外筒4,5、摩擦板10,11及びばね12は本
発明の摩擦伝達装置14を構成する。
すると、第1図において、エンジンのクランク軸
1に結合されるフライホイール2には環状の凹部
3が設けられ、この凹部3に臨んで内筒4が軸受
6を介してフライホイール2に回転自在に支承さ
れる。また凹部3には内筒4を囲繞する外筒5が
収容され、この一端には凹部3底面に当接する受
圧板7が一体に連設されている。外筒5の内周面
及び内筒4の外周面にはスプライン8,9が形成
されており、これらスプライン8,9には、交互
に重合される複数板の駆動摩擦板10及び被動摩
擦板11がそれぞれ摺動自在に係合され、この摩
擦板10,11群を前記受圧板7に向つて規定の
ばね力で弾圧するようにばね12が、凹部3の開
放面を閉鎖する蓋板13と最外側位置の駆動摩擦
板10との間に縮設される。以上において、内、
外筒4,5、摩擦板10,11及びばね12は本
発明の摩擦伝達装置14を構成する。
また、凹部3において、フライホイール2と外
筒5との対向面には、第2図及び第3図に示すよ
うに、環状に配列された複数個の山形第1カム1
5及び第2カム16がそれぞれ一体に突設され、
これらは互いに噛み合わされる。各カム15,1
6はその頂部からフライホイール2及び外筒5の
円周方向に沿つて互いに反対方向に下る正負荷伝
達用の第1の斜面a及び逆負荷伝達用の第2斜面
bを有する。上記第1及び第2カム15,16は
本発明のカム機構17を構成する。
筒5との対向面には、第2図及び第3図に示すよ
うに、環状に配列された複数個の山形第1カム1
5及び第2カム16がそれぞれ一体に突設され、
これらは互いに噛み合わされる。各カム15,1
6はその頂部からフライホイール2及び外筒5の
円周方向に沿つて互いに反対方向に下る正負荷伝
達用の第1の斜面a及び逆負荷伝達用の第2斜面
bを有する。上記第1及び第2カム15,16は
本発明のカム機構17を構成する。
さらに、各第1カム15の頂部には放射状に延
びる保持溝18が設けられ、この保持溝18の底
面及びこれに対向する外筒5の側面は、それらの
間隔を半径方向外方に向つて狭ばめる楔面19,
20に形成される。保持溝18には保持器21が
装着され、この保持器21に設けられた半径方向
の長孔22に沿つて転動し得る球状の遠心重錘2
3が両楔面19,20間に挿入される。
びる保持溝18が設けられ、この保持溝18の底
面及びこれに対向する外筒5の側面は、それらの
間隔を半径方向外方に向つて狭ばめる楔面19,
20に形成される。保持溝18には保持器21が
装着され、この保持器21に設けられた半径方向
の長孔22に沿つて転動し得る球状の遠心重錘2
3が両楔面19,20間に挿入される。
而して前記両楔面19,20、保持器21及び
遠心重錘23は、互いに協働して本発明の遠心機
構Cを構成する。
遠心重錘23は、互いに協働して本発明の遠心機
構Cを構成する。
前記内筒4は蓋体13の内周縁より外側方へ突
出するボス4aを有し、このボス4aに発進クラ
ツチ24の駆動板25がスプライン結合26さ
れ、またこの駆動板25は軸受27を介してフラ
イホイール2の中心突軸22に回転自在に支承さ
れる。
出するボス4aを有し、このボス4aに発進クラ
ツチ24の駆動板25がスプライン結合26さ
れ、またこの駆動板25は軸受27を介してフラ
イホイール2の中心突軸22に回転自在に支承さ
れる。
駆動板25にはクラツチカバー28がボルト2
9により固着され、このクラツチカバー28内に
クラツチ板30、このクラツチ板30を挾んで駆
動板25と対向する加圧板31、並びに加圧板3
1を駆動板25に向つて押圧するダイヤフラム型
クラツチばね32が収容される。上記クラツチ板
30のボス30aは、クランク軸1と同軸上に配
置される変速機の入力軸33に摺動自在にスプラ
イン結合34され、この入力軸33にクラツチば
ね32の作動を解除するためのレリーズベアリン
グ35が摺動自在に設けられる。
9により固着され、このクラツチカバー28内に
クラツチ板30、このクラツチ板30を挾んで駆
動板25と対向する加圧板31、並びに加圧板3
1を駆動板25に向つて押圧するダイヤフラム型
クラツチばね32が収容される。上記クラツチ板
30のボス30aは、クランク軸1と同軸上に配
置される変速機の入力軸33に摺動自在にスプラ
イン結合34され、この入力軸33にクラツチば
ね32の作動を解除するためのレリーズベアリン
グ35が摺動自在に設けられる。
而して、レリーズベアリング35は、通常、ク
ラツチばね32より後退位置に保持されており、
この状態ではクラツチばね32がその弾発力によ
り加圧板31を駆動板25に対して押圧して、こ
れらとクラツチ板30とを摩擦連結し、発進クラ
ツチ24を接続状態にするので、駆動板25の回
転力を入力軸33に伝達することができるが、レ
リーズベアリング35の前進操作によりクラツチ
ばね32の作動を解除すれば、加圧板31及び駆
動板25とクラツチ板30との摩擦連結が解かれ
て発進クラツチ24は遮断状態となるので、上記
のような回転力の伝達は行われない。
ラツチばね32より後退位置に保持されており、
この状態ではクラツチばね32がその弾発力によ
り加圧板31を駆動板25に対して押圧して、こ
れらとクラツチ板30とを摩擦連結し、発進クラ
ツチ24を接続状態にするので、駆動板25の回
転力を入力軸33に伝達することができるが、レ
リーズベアリング35の前進操作によりクラツチ
ばね32の作動を解除すれば、加圧板31及び駆
動板25とクラツチ板30との摩擦連結が解かれ
て発進クラツチ24は遮断状態となるので、上記
のような回転力の伝達は行われない。
次に、この実施例の作用を説明すると、通常は
ばね12の弾発力が摩擦板10,11群を受圧板
7に対して押圧しているので、第1及び第2カム
15,16は互いに最も深く噛み合つており、ま
た駆動及び被動摩擦板10,11間には所定の摩
擦力が与えられている。
ばね12の弾発力が摩擦板10,11群を受圧板
7に対して押圧しているので、第1及び第2カム
15,16は互いに最も深く噛み合つており、ま
た駆動及び被動摩擦板10,11間には所定の摩
擦力が与えられている。
いま、エンジンが作動されると、クランク軸1
の回転力はフライホイール2、第1カム15、第
2カム16及び外筒5を順次経て駆動摩擦板10
へ伝えられる。そして駆動摩擦板10の回転力
は、摩擦力により被動摩擦板11へ、更に内筒4
を介して駆動板25へ伝えられるので、発進クラ
ツチ24の接続状態では、上記回転力は更にクラ
ツチ板30を介して変速機の入力軸33へと伝達
される。
の回転力はフライホイール2、第1カム15、第
2カム16及び外筒5を順次経て駆動摩擦板10
へ伝えられる。そして駆動摩擦板10の回転力
は、摩擦力により被動摩擦板11へ、更に内筒4
を介して駆動板25へ伝えられるので、発進クラ
ツチ24の接続状態では、上記回転力は更にクラ
ツチ板30を介して変速機の入力軸33へと伝達
される。
いま、エンジンを急加速させると、クランク軸
1の回転速度は増大しようとするのに対し、入力
軸33は、負荷側の慣性によりそのままの速度を
磯持しようとし、そのため、フライホイール2と
駆動板25との間に回転速度差が生じる。その結
果、駆動及び被動摩擦板10,11間で滑りが生
じると同時にフライホイール2及び外筒5間にも
相対的な回動が生じ、第1及び第2カム15,1
6の第1斜面a、a相互の摺動によつて外筒5、
したがつて受圧板7はフライホイール2から離間
するように、ばね12の弾発力に抗して変位す
る。
1の回転速度は増大しようとするのに対し、入力
軸33は、負荷側の慣性によりそのままの速度を
磯持しようとし、そのため、フライホイール2と
駆動板25との間に回転速度差が生じる。その結
果、駆動及び被動摩擦板10,11間で滑りが生
じると同時にフライホイール2及び外筒5間にも
相対的な回動が生じ、第1及び第2カム15,1
6の第1斜面a、a相互の摺動によつて外筒5、
したがつて受圧板7はフライホイール2から離間
するように、ばね12の弾発力に抗して変位す
る。
こうして、クランク軸1の駆動トルクの変動は
主として摩擦板10,11間の滑りによつて吸収
され、駆動板25及びそれ以降の伝動軸の回転速
度は滑らかに上昇する。そして、受圧板7のフラ
イホイール2からの離間に伴いばね12の弾発力
が増大され、駆動及び被動摩擦板10,11間の
摩擦力も増大されるので、トルク変動の吸収後、
クラツチ1の回転力摩擦伝達装置14を介して駆
動板25へ確実に伝達されるようになる。
主として摩擦板10,11間の滑りによつて吸収
され、駆動板25及びそれ以降の伝動軸の回転速
度は滑らかに上昇する。そして、受圧板7のフラ
イホイール2からの離間に伴いばね12の弾発力
が増大され、駆動及び被動摩擦板10,11間の
摩擦力も増大されるので、トルク変動の吸収後、
クラツチ1の回転力摩擦伝達装置14を介して駆
動板25へ確実に伝達されるようになる。
クランク軸1の回転速度が上昇すると、遠心重
錘23は、その増大する遠心力によつて両楔面1
9,20間に深く押し入れるように放射状に変位
し、外筒5及び受圧板7をばね12に向つて押圧
し、これによつて駆動及び被動摩擦板10,11
間の摩擦力が増大される。したがつて、エンジン
のトルク変動の少ない高速運転領域では両摩擦板
10,11は滑り難くなり、フライホイール2か
ら駆動板25へのトルク伝達は効率良く、速やか
に行われる。
錘23は、その増大する遠心力によつて両楔面1
9,20間に深く押し入れるように放射状に変位
し、外筒5及び受圧板7をばね12に向つて押圧
し、これによつて駆動及び被動摩擦板10,11
間の摩擦力が増大される。したがつて、エンジン
のトルク変動の少ない高速運転領域では両摩擦板
10,11は滑り難くなり、フライホイール2か
ら駆動板25へのトルク伝達は効率良く、速やか
に行われる。
減速運転時には、第1及び第2カム15,16
の相対回動方向が反転して第2斜面b、bが相対
的に摺動する点を除けば、加速運転時と同様に摩
擦伝達装置14が適度に滑りを起こしてトルク変
動を吸収し、また変速機の速度比切換によつて生
じる変速シヨツクも同様にして吸収される。
の相対回動方向が反転して第2斜面b、bが相対
的に摺動する点を除けば、加速運転時と同様に摩
擦伝達装置14が適度に滑りを起こしてトルク変
動を吸収し、また変速機の速度比切換によつて生
じる変速シヨツクも同様にして吸収される。
C 発明の効果
以上のように本発明によれば、エンジンのクラ
ンク軸に結合されたフライホイールに摩擦式発進
クラツチを介して変速機の入力軸を連結してな
る、車両の動力伝達系において、前記フライホイ
ールと発進クラツチの駆動板とを相対回動可能に
配設し、これらフライホイール及び駆動板間を、
所定値以上の伝達トルクを受けると滑るように摩
擦力を設定された摩擦伝達装置を介して連結し、
この摩擦伝達装置の動力経路には前記伝達トルク
の増大に応じて該摩擦伝達装置の摩擦力を増大さ
せるように作動するカム機構を設けたので、動力
伝達系にトルク変動が生じたときには、変速機の
如何なる変速段においても、前記摩擦伝達装置の
滑りによつてそのトルク変動を効果的に吸収する
ことができ、そしてその伝達トルクの増大に従い
摩擦伝達装置の摩擦力は増加されることから、最
終的にはトルク伝達を効率よく確実に行うことが
でき、以上の結果、摩擦式発進クラツチの摩擦板
部の、上記トルク変動に起因した早期摩耗を効果
的に防止することができると共に、車両の乗り心
地やドライバビリテイが上記トルク変動によつて
損なわれる虞れはない。
ンク軸に結合されたフライホイールに摩擦式発進
クラツチを介して変速機の入力軸を連結してな
る、車両の動力伝達系において、前記フライホイ
ールと発進クラツチの駆動板とを相対回動可能に
配設し、これらフライホイール及び駆動板間を、
所定値以上の伝達トルクを受けると滑るように摩
擦力を設定された摩擦伝達装置を介して連結し、
この摩擦伝達装置の動力経路には前記伝達トルク
の増大に応じて該摩擦伝達装置の摩擦力を増大さ
せるように作動するカム機構を設けたので、動力
伝達系にトルク変動が生じたときには、変速機の
如何なる変速段においても、前記摩擦伝達装置の
滑りによつてそのトルク変動を効果的に吸収する
ことができ、そしてその伝達トルクの増大に従い
摩擦伝達装置の摩擦力は増加されることから、最
終的にはトルク伝達を効率よく確実に行うことが
でき、以上の結果、摩擦式発進クラツチの摩擦板
部の、上記トルク変動に起因した早期摩耗を効果
的に防止することができると共に、車両の乗り心
地やドライバビリテイが上記トルク変動によつて
損なわれる虞れはない。
さらに前記摩擦伝達装置とフライホイール間に
は、該フライホイールの高速回転領域で該摩擦伝
達装置の摩擦力を増大させるように作動する遠心
機構を設けたので、特にエンジンの高速運転領域
では、上記遠心機構により摩擦伝達装置の摩擦力
を増加させてトルク伝達効率を高めることがで
き、またこの領域ではエンジンのトルク変動が本
来的に少ないから、上記摩擦力の増加によつても
不都合は生じない。
は、該フライホイールの高速回転領域で該摩擦伝
達装置の摩擦力を増大させるように作動する遠心
機構を設けたので、特にエンジンの高速運転領域
では、上記遠心機構により摩擦伝達装置の摩擦力
を増加させてトルク伝達効率を高めることがで
き、またこの領域ではエンジンのトルク変動が本
来的に少ないから、上記摩擦力の増加によつても
不都合は生じない。
第1図は本発明装置の一実施例を示す縦断側面
図、第2図は同装置の第1カム周辺部の斜視図、
第3図は同装置の第2カム周辺部の斜視図であ
る。 a……第1斜面、b……第2斜面、c……遠心
機構、1……クランク軸、2……フライホイー
ル、4……内筒、10……駆動摩擦板、11……
被動摩擦板、12……ばね、14……摩擦伝達装
置、15……第1カム、16……第2カム、17
……カム機構、24……発進クラツチ、25……
駆動板、33……入力軸。
図、第2図は同装置の第1カム周辺部の斜視図、
第3図は同装置の第2カム周辺部の斜視図であ
る。 a……第1斜面、b……第2斜面、c……遠心
機構、1……クランク軸、2……フライホイー
ル、4……内筒、10……駆動摩擦板、11……
被動摩擦板、12……ばね、14……摩擦伝達装
置、15……第1カム、16……第2カム、17
……カム機構、24……発進クラツチ、25……
駆動板、33……入力軸。
Claims (1)
- 1 エンジンのクランク軸1に結合されたフライ
ホイール2に摩擦式発進クラツチ24を介して変
速機の入力軸33を連結してなる、車両の動力伝
達系において、前記フライホイール2と発進クラ
ツチ24の駆動板25とを相対回動可能に配設
し、これらフライホイール2及び駆動板25間
を、所定値以上の伝達トルクを受けると滑るよう
に摩擦力を設定された摩擦伝達装置14を介して
連結し、この摩擦伝達装置14の動力経路には前
記伝達トルクの増大に応じて該摩擦伝達装置14
の摩擦力を増大させるように作動するカム機構1
7を設け、さらに前記摩擦伝達装置14とフライ
ホイール2間には、該フライホイール2の高速回
転領域で該摩擦伝達装置14の摩擦力を増大させ
るように作動する遠心機構Cを設けたことを特徴
とする、車両の動力伝達系における捩り振動吸収
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2662183A JPS59151624A (ja) | 1983-02-19 | 1983-02-19 | 車両の動力伝達系における捩り振動吸収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2662183A JPS59151624A (ja) | 1983-02-19 | 1983-02-19 | 車両の動力伝達系における捩り振動吸収装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59151624A JPS59151624A (ja) | 1984-08-30 |
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Family
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-
1983
- 1983-02-19 JP JP2662183A patent/JPS59151624A/ja active Granted
Patent Citations (1)
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JPS59151624A (ja) | 1984-08-30 |
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