JPS6211189Y2 - - Google Patents

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JPS6211189Y2
JPS6211189Y2 JP10277281U JP10277281U JPS6211189Y2 JP S6211189 Y2 JPS6211189 Y2 JP S6211189Y2 JP 10277281 U JP10277281 U JP 10277281U JP 10277281 U JP10277281 U JP 10277281U JP S6211189 Y2 JPS6211189 Y2 JP S6211189Y2
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JP10277281U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は整流子を有する回転電機において、電
機子鉄心側に整流子締め付け用ナツトを位置せし
めて、回転電機の軸方向寸法を小さくし小形化を
可能ならしめながら、整流子の増し締めを可能と
した構造に関するものであり、以下、図面に基づ
いてその内容を説明する。
第1図は従来の整流子を有する回転電機の一例
の整流子付近の縦断面図である。整流子1は所要
数の整流子片と片間絶縁物を交互に円筒状に集成
した整流子環2を、整流子環2の両側面に設けら
れたV溝2aおよび2bにV形絶縁環3および4
を介して係合するV形突起5aおよび6aをそれ
ぞれ有するV形締付環5および整流子スパイダ6
によつて両側から締め付け、整流子スパイダ6の
ボス部6eに設けられたねじに螺合する整流子ナ
ツト7によつてV形締付環5を整流子スパイダ6
に係止して構成されている。
整流子スパイダ6のV形突起6aの背面には、
電機子鉄心9を締め付けるための締付円筒部6c
が設けられており、その端面6bはボス部6eの
端面6dよりも突出している。整流子環2のライ
ザー側がこの締付円筒部6c側に向けられて整流
子1は組み立てられている。
複数個の通風穴9bを有する電機子鉄心9は軸
8上に積層され、前記のごとく構成された整流子
1が締付円筒部6cを電機子鉄心9側に向けて軸
8に圧入されている。圧入された整流子1の締付
円筒部6cの端面6bは、電機子鉄心9の側面9
aに密着して電機子鉄心9を圧押するが、整流子
スパイダ6のボス部6eの端面6dは軸8の胴付
部との間に若干の余裕を有するごとくに構成され
ている。締付円筒部6cの外表面には絶縁物を介
して電機子コイルのコイルエンド部が乗せられ、
バインドテープにより固定されるものであるか
ら、締付円筒部6cと軸8の間には一般に比較的
大きいスペースが生じている。
つまり、従来の電機子構造は、ボス部6eとV
形突起6aおよび電機子鉄心9を締め付けるため
の締付円筒部6cとが一体となつた整流子スパイ
ダ6のV形突起6aを、整流子環2のライザー側
のV溝2bに係合せしめ、V形締付環5のV形突
起5aを整流子環2の反ライザー側のV溝2aに
係合せしめて、そのV形締付環5を整流子ナツト
7により整流子スパイダ6に係止するようにして
いる。
従来の整流子1がこのように整流子ナツト7を
電機子鉄心9の反対側にして組み立てられている
理由は、整流子環2に使用されている片間絶縁物
(図示されていない)や、V溝2a,2b部に使
用されるV形絶縁環3,4が長期間使用中に枯れ
て、整流子1に緩みが生じた場合に、整流子ナツ
ト7を増し締めして使用することを可能にするた
めである。
この増し締めの方法は、回転子を固定子から抜
き取り、軸8を固定してV形締付環5の端面5b
を矢印A方向にプレスしてやれば、整流子スパイ
ダ6のボス部6eの外周にその内周が滑合してい
るV形締付環5は電機子鉄心9の方向へ移動し、
両V溝2a,2bの傾斜面2c,2dによつて整
流子環2を中心方向に堅固に締め付けることがで
き、V形締付環5の移動した分だけ整流子ナツト
7を回転させて送り込めばその位置でV形締付環
5を係止できる訳である。
しかしながら、前記のごとき従来の構造では、
整流子ナツト7を電機子鉄心9と反対側に位置せ
しめているため、整流子ナツト7の幅bの分だけ
整流子スパイダ6のボス部6eが軸受部10の方
向へ延び、ボス部6eに設けられた通風穴6fへ
の通気に必要な間隔lを確保するためには軸受間
距離が長くなり、回転電機自体が大きくなつてし
まう。そこで、整流子ナツトを電機子鉄心側へ持
つて行こうとすると、前記の通り整流子が絶縁物
の枯れなどにより緩んだ場合に、増し締めが不可
能なため使用できなくなる欠点があつた。
本考案はかかる欠点をなくし、回転電機の軸方
向スペースを有効に利用して、小形化を可能なら
しめる構造を提供するものであつて、以下図面に
基づき一実施例について説明する。
第2図は本考案にかかる回転電機の一実施例の
整流子付近の縦断面図で、第1図と同一符号は同
一または同一機能を有する部分を示す。
整流子環2を締め付けるためのV形締付環12
のV形突起12aの背面に電機子鉄心9を締め付
けるための締付円筒部12bを設け一体とし、こ
のV形突起12aを整流子環2のライザー側のV
溝2bにV形絶縁物4を介して係合するようにし
てある。また、整流子スパイダ13のV形突起1
3aを整流子環2の反ライザー側のV溝2aにV
形絶縁物3を介して係合するようにしてあり、V
形締付環12を整流子ナツト14によつて整流子
スパイダ13に係止して整流子11を構成してい
る。
このように構成された整流子11を、V形締付
環12を電機子鉄心9側に向けて軸8に圧入し、
締付円筒部12bの端面12cが電機子鉄心9の
側面9aに密着して電機子鉄心9を押圧する。こ
のとき、整流子ナツト14の背面14cと電機子
鉄心9の側面9aとの間には、通風穴9bおよび
13cに通風するに充分な間隙を有するごとく構
成されている。
第3図は本考案において使用する整流子ナツト
を第2図における矢印B方向より見た正面図であ
る。整流子ナツト14はその内径がV形締付環1
2との当接面側と背面14c側とが異なる径を有
するいわゆる断面L字状となし、背面14c側で
ある最内周部には適宜の大きさの歯14aが全周
にわたつて加工され、その歯底よりわずかに大径
部となつたV形締付環12側の内周部には整流子
スパイダ13のボス部13bに設けられたねじに
係合するねじ14bが加工されていると共に、背
面14cには締付穴14dが設けられている。
この締付穴14dは整流子11を単体として組
み上げるときに、V形締付環12を整流子スパイ
ダ13に係止するため、整流子ナツト14を回転
させるときに利用するものである。整流子ナツト
14を整流子スパイダ13のボス部13bに設け
られたねじに螺合したとき、整流子スパイダ13
のボス部13bに設けられた複数個の通風穴13
cの軸心からの最遠点13dと歯14aの歯底の
位置がほぼ等しく、従つて歯14aの高さcの分
だけ通風穴13cからのぞけるように構成されて
いると共に、充分に締め込んでも整流子スパイダ
13のボス部13bの端面13gと、ボス部13
bに設けられたねじに螺合するねじ14bの外側
内周部に設けた整流子ナツト14の歯14aの側
面との間には、なお増し締めをすることのできる
余裕を持たせて構成されている。
上記のごとくにして回転電機に組み込まれた整
流子11は、前述のごとく一般にマイカをエポキ
シやセラツクなどの樹脂をバインダとして貼り合
わせて製作した片間絶縁物やV形絶縁環3,4を
使用しているため、長時間の運転中に荷重と熱が
これらの絶縁物に加えられ、圧縮変形による永久
変形、いわゆる枯れを生じ、整流子環2への締め
付け力が低下して緩んでしまうことが多い。本考
案はこのような場合に整流子ナツト14の内周に
設けた歯14aを利用して増し締めを可能にした
ものである。
整流子11が緩んだときには、回転子を固定子
から抜き取り、軸8を固定して整流子スパイダ1
3の端面13eを矢印A方向にプレスしてやれ
ば、軸8にしまりばめされている整流子スパイダ
13は、整流子11の緩み分だけ軸方向に移動す
る。このとき、第4図に側面図を示すごとき締付
治具15を、第2図では一点鎖線にて示すごとく
一方の端に設けた整流子ナツト14の歯14aと
係合する歯部15aを先にして、整流子スパイダ
13に設けられた通風穴13cの電機子鉄心9と
反対側の開口部13fから挿入し、歯部15aを
整流子ナツト14の歯14aと係合せしめて、他
方の端に設けた4角部15bを利用して締付治具
15を回してやると、整流子ナツト14を回転さ
せることができる。このようにして、整流子スパ
イダ13が電機子鉄心9の方向に移動した分だけ
整流子ナツト14を追い締めすることができ、そ
こで停止させることによつて増し締めが完了す
る。
以上、一実施例につき詳細に説明したごとく、
本考案にかかる回転電機によれば、整流子ナツト
14を電機子鉄心9側に位置させることによつ
て、軸受部10と整流子11との間隔lをせまく
することなく、回転電機の軸方向寸法を縮めるこ
とが可能となり、且つ、整流子ナツト14の内周
に歯14aを設けることによつて、整流子スパイ
ダ13の通風穴13cを介して締付治具15によ
つて整流子ナツト14を回転させることができ、
整流子11の増し締めを可能とし整流子の緩みを
なくすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の整流子を有する回転電機の一例
の整流子付近の縦断面図、第2図は本考案にかか
る回転電機の一実施例の整流子付近の縦断面図で
あり、第3図は第2図の整流子ナツトの正面図、
第4図は締付治具の側面図である。 1,11……整流子、2……整流子環、3,4
……V形絶縁環、5,12……V形締付環、6,
13……整流子スパイダ、7,14……整流子ナ
ツト、8……軸、9……電機子鉄心、10……軸
受部、15……締付治具、2a,2b……V溝、
6f,9b,13c……通風穴、14a……歯、
14b……ねじ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 所要数の整流子片と片間絶縁物を交互に円筒状
    に集成した整流子環の両側面にV溝を設け、V形
    絶縁環を介して該V溝に係合する整流子スパイダ
    とV形締付環を、整流子スパイダに設けたねじに
    螺合する整流子ナツトによつて締め付けて組み立
    てられた整流子において、整流子スパイダのV形
    突起が整流子環の反ライザー側のV溝に係合し且
    つV形締付環のV形突起が整流子環のライザー側
    のV溝に係合するようになし、該V形締付環に締
    付円筒部を整流子スパイダのライザー側の端面よ
    り突出して設け、該締付円筒部の端面を電機子鉄
    心に密着せしめると共にこの円筒部の内部空間に
    前記整流子ナツトを配するようにし、この整流子
    の整流子スパイダの反ライザー側の端面を電機子
    鉄心方向にプレスして、整流子スパイダの軸方向
    移動分だけ追い締めができるよう前記整流子ナツ
    トの断面をL字状としその小径部に全周にわたつ
    歯を設け、整流子スパイダの通風穴を介して締付
    治具により増し締めを行うことを可能とした回転
    電機。
JP10277281U 1981-07-13 1981-07-13 回転電機 Granted JPS589070U (ja)

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JP10277281U JPS589070U (ja) 1981-07-13 1981-07-13 回転電機

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JP10277281U JPS589070U (ja) 1981-07-13 1981-07-13 回転電機

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JPS589070U JPS589070U (ja) 1983-01-20
JPS6211189Y2 true JPS6211189Y2 (ja) 1987-03-16

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60194233A (ja) * 1984-03-15 1985-10-02 Mitsubishi Electric Corp 燃焼装置

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JPS589070U (ja) 1983-01-20

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