JPS6210368Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は２重金網を使用した金網柵に関するも
のである。

最近、２枚の金網体を一定間隔をおいて連結し
てなる２重金網が柵材として使用されているが、
この２重金網は従来の金網に比べて構造的に相違
し、従つてそれに適した金網柵の構成が必要とな
る。

本考案は、２重金網の構造的な特徴を有効に活
用した金網柵の提供を目的とするもので、２枚の
金網体を所定の間隔で対設してなる多数の２重金
網を連結金具によつて互いに連結し、地面に立設
した支柱を２重金網の内部に挿入すると共に、該
支柱を隣接２重金網の連結部において該２重金網
に固定したことを特徴とするものである。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明するに、第１図〜第４図において、１は２重
金網、２は方形断面の支柱であつて、上記２重金
網１は、縦素線３と横素線４とを溶着一体化して
なる２枚の金網体１ａ，１ａを所定の間隔をおい
て平行に配置し、これらの上下端を連結部１ｂ，
１ｃを介して互いに連結することにより形成した
もので、２枚の金網体１ａ，１ａにおける横素線
４，４の位相は互いにずれている。

隣接する２重金網１，１同士を互いに連結する
連結金具５は、平板状本体６の両側端における上
半部と下半部とに、２重金網１の端部に位置する
縦素線３ａ，３ａを挾持させるための深溝状挾持
片７と浅溝状挾持片８とをそれぞれ設け、本体６
の中央に連結孔９を穿設したもので、この連結金
具５を用いて上記２重金網１，１を連結する場合
には、２枚の連結金具５，５を互いに上下逆向き
にして一方の２重金網１の端部に位置する縦素線
３ａ，３ａに挾着させると共に、他方の２重金網
１の端部の縦素線３ａ，３ａに連結金具５と該２
重金網１内に挿入した支柱２とを挾着させ、これ
らの連結金具５及び支柱２にスペーサ１０を介し
て共通の連結杆１１を挿通し、それらをナツト１
２で締付けることにより、２重金網１，１の連結
とそれの連結部への支柱２の取付けとを同時に行
つている。この場合、支柱２を縦素線３ａ，３ａ
に直接当接させることによりそれを連結金具とし
て兼用しているが、上述したような連結金具５を
介して固定させてもよい。

また、上記支柱２は、２重金網１と等しい高さ
に形成してもよいが、図示したように２重金網よ
り低尺とすることもでき、この場合の該支柱２か
ら外れる位置での２重金網１，１同士の連結は、
各２重金網の端部の縦素線３ａ，３ａにそれぞれ
２枚の連結金具５，５を挾着し、これらの２組の
連結金具をスペーサ１０を介して連結杆１１で連
結することにより行う。

なお、上記実施例においては、支柱２の下端を
直接地面に埋入立設しているが、第５図に示すよ
うに、支柱２の下端に溶接等で基板１３を固定
し、該基板１３を地面上にアンカーボルト１４で
支持させることにより立設してもよい。

上述の如くに構成した本考案の金網柵によれ
ば、２枚の金網体からなる２重金網における隣接
する２重金網との連結部に一方の２重金網の金網
体間に挿入した支柱を連結固定したので、隣接２
重金網間に間隔があかず且つ表裏の別のない金網
柵を簡単に構成することができ、しかも、支柱を
２重金網に固定するに際し、両者を直接的に固定
することなく、支柱を２重金網の連結金具に一体
化することにより行つているので、支柱を２重金
網に固定するためだけの手段は必要なく、上記連
結金具を利用することにより〓単なものとして固
定手段を得ることができ、さらに本考案のように
金網端同士を支柱を介することなく直接的に連結
した場合には、小さな間隔で連結できるものの、
その連結部分の強度が支柱を介して連結した場合
に比して不足するのが避けられないが、上記連結
金具を支柱に一体化することにより２重金網同士
の連結部分の強度を、支柱を介して連結したもの
と同様に、高いものとすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す正面図、第２
図はその要部拡大正面図、第３図は第１図におけ
るＡ−Ａ線での拡大断面図、第４図は第２図にお
けるＢ−Ｂ線での断面図、第５図は支柱の異なる
実施例を示す要部拡大正面図である。 １……２重金網、１ａ……金網体、２……支
柱、５……連結金具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ２枚の金網体を所定の間隔で対設してなる多数
   の２重金網を連結金具によつて互いに連結し、地
   面に立設した支柱を２重金網の内部に挿入すると
   共に、該支柱と上記連結金具とを一体化すること
   により支柱を該２重金網に固定したことを特徴と
   する金網柵。