JPS6210346Y2 - - Google Patents

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JPS6210346Y2
JPS6210346Y2 JP10502580U JP10502580U JPS6210346Y2 JP S6210346 Y2 JPS6210346 Y2 JP S6210346Y2 JP 10502580 U JP10502580 U JP 10502580U JP 10502580 U JP10502580 U JP 10502580U JP S6210346 Y2 JPS6210346 Y2 JP S6210346Y2
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insertion groove
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synthetic resin
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建築、構築物の内、外壁材として有用
なサイデイングボードに関する。特に防火構造試
験(JIS−A−1301号)に合格しうる耐火耐熱
性、断熱性を有すると共に断熱性、吸音性、気密
性、施工性、防水性、生産性および機械強度の向
上と結露防止を図つたサイデイングボードに係
る。
一般に住宅、工場の外壁としては、省エネルギ
ー、容易な施工性の観点から乾式工法が多く使用
されつつある。その代表的な一つとしては金属サ
イデイング材がある。しかしながら、この種金属
サイデイング材、特にポリウレタンフオームを芯
材とした部材では、耐火、耐熱性に欠けるため準
不燃材および防火構造試験に合格できないという
欠点があつた。さらに、これらサイデイング材の
連結構造は連結部に芯材が皆無、所謂金属板自体
が胴縁に直接に接触していたり、芯材があつても
僅かであつたりするためこの部分が熱橋となつて
断熱性が低下し、かつ金属板同志が接触するので
クツシヨン性、パツキング性に欠けると共に、釘
固設部から胴縁への雨水の浸入を阻止できず、し
かもこれら部材を腐食する等の不利があつた。ま
た、雄、雌型連結部の係合が不十分で、強風によ
つてその係合部が離脱したり、容易に雨水が漏洩
したりする欠点があつた。さらに、この種サイデ
イングは防火構造試験で釘打ち部分、目地部の両
側壁部分が過酷な条件にさらされるにも拘らず、
これに対する対策が全く考慮されていなかつた。
本考案はこのような欠点を除去するため、サイ
デイングボードの芯材自体を耐火、耐熱性にする
と共に、防火性、断熱性、防水性、パツキング
性、緩衝性を具備し、かつ耐振性に弱い連結部を
改善すると共に、合成樹脂発泡体の密度を最弱点
部に高くして、寸法変形の阻止を行なつたサイデ
イングボードを提案する。
以下に図面を用いて本考案に係るサイデイング
ボードの一実施例について詳細に説明する。第1
図は上記ボードの代表的な一例を示す縦断面図で
あり、1は主体で硬質基材、例えば金属薄板、所
謂カラー鉄板、ステンレス板、銅板、アルミニウ
ム板等からなる。また、主体1は方形、あるいは
長方形の化粧面2と、その端縁を垂直、または傾
斜(図示せず)した側壁3,4と、その両側縁に
外側方へ突出した雄型連結部5と、雌型連結部6
とから構成される。上記雄型連結部5は外側方へ
化粧面とほぼ平行に突出した差込縁7と必要によ
り設ける舌片8とからなり、また雌型連結部6は
側壁4の端縁を内方に屈曲し、再び外側方に屈曲
して差込溝9を形成すると共に、その下縁10を
外側方へ延長して延長部11を形成する。なお、
必要により延長部11にはその途中に側壁4と平
行に突条12を設けたり、端縁に舌片13を設け
る。14は合成樹脂発泡体(以下、単にフオーム
と称す)で便宜上区分した上層14aと下層膨出
部14bとから構成する。すなわち、上層14a
は主体1の背面凹部、所謂化粧面2の背面と側壁
3,4の背面で囲まれた部分に存在するフオーム
であり、膨出部14bは上層14aの背面の一部
を除いて延長部11の下面よりさらに下方へ突出
した部分に存在するフオームである。もちろん、
フオーム14a,14bはその製造法により単
体、複数体の場合がある。なお上記の一部とは、
差込縁連結後の壁体の目地幅ΔS(第2図に示
す)と差込縁7および延長部11の寸法関係で膨
出部14bの一端部をΔlの幅だけ短かく形成し
た。所謂、切欠部15と称するものである。上記
フオーム14は、主に通常使用状態下において、
○イ断熱材、○ロ防水および防湿材、○ハ吸音材、○ニ

ツシヨン材、○ホパツキング材(連結部の相互部材
間に対し、および第2図に示すようにサイデイン
グボード固設のための釘16の周囲をパツキング
し、毛細管現象による雨水の胴縁17への浸入を
防止する。)、○ヘ防振、緩衝材、○ト嵩上材、○チ接

剤および○リ高温下における耐火、耐熱性を有する
断熱層と火災、熱気の侵入阻止材として機能する
ものである。このような機能を発揮するフオーム
14は通常状態での高断熱性、防水性、クツシヨ
ン性等を有し、高温下においては炭化物となり、
しかも炭化物となる際に亀裂をあまり発生せず、
その上に体積収縮が僅少なフオームである。もち
ろん、フオーム製造時には流動性と自己接着性を
有して、形状に左右されずに一挙に成形しうる原
料を用いることが望ましい。このフオーム14の
具体例としては、ポリイソシアヌレートフオーム
(フエノール、ウレタン変性も含む)、フエノール
フオームおよびこれらフオーム内に鉱物繊維(ガ
ラス繊維、アスベスト繊維、ロツクウール)、炭
素繊維、メタル繊維、パーライト粒、シラスバル
ーン、バーミキユライト、ガラスビーズ等を添加
したフオーム等である。なお、この種添加物の配
合比は目的により異なるが、例えばフオーム原料
100重量部に対し約5〜200重量部である。18は
シート状物で比較的強靭な物性でフオーム14の
保護、サンドイツチ構造によるボード全体の機械
強度の強化およびフオーム成形時の離型材として
機能する。また、シート状物18は防水処理、被
覆層(例えば合成樹脂フイルム、アルミニウム
箔、塗料層)を施こすこともできる。このような
サイデイングボードにおいて、特に下記する関係
を有するものである。すなわち、化粧面表面から
シート状物18の表面までの最大寸法をA、化粧
面表面から差込縁7および延長部背面までの寸法
をB,C、延長部背面からシート状物18の表面
までの寸法をD、延長部背面から舌片13の表面
(第3図に抽出して示す)までの寸法をE、化粧
面2表面から差込溝9の上端までの寸法をF、差
込溝の開口寸法をG、差込縁7の長さ(寸法)を
H、差込溝の深さをK、側壁表面から延長部先端
までの寸法をL、差込縁先端からフオーム14の
切欠き端までの寸法をMとすると、C>B、
D>B、G>E、H≧K、L>H、M=
L+Kとすることである。すなわち、は仕上り
面の面一を図るためと、主体1とフオーム14と
の一体化に必要な接着面積の確保の関係、は熱
橋となる差込縁7と延長部11の接触部が胴縁1
7間に十分な断熱材とパツキング材、クツシヨン
材を介在させるためである。特に850℃の高温に
さらされた際に、最弱点T1,T2点の裏面温度が
上昇しないように長い距離と厚い断熱層の形成を
図るためである。この場合、D=1.3〜3B位であ
る。は嵌合の施工性と防水性の関係であり、
は目地の形成と連結下での結合力、防水性の関係
で約K=HまたはK=2/3位である。は耐火
性、断熱性、防水性、施工性、連結部の結合力に
関係するものであり、もしL<Hでは空隙が生じ
て断熱性を初めとして殆んどの性能が低下する。
はサイデイングボードの連結部、特にフオーム
14同志が対面する端面の気密性等を発揮させる
のに有用である。また、フオーム14の密度は化
粧面2の側壁3とシート状物18の端部で囲まれ
たフオーム14の密度を、雄型連結部5のシー
ト状物8近傍のフオーム14の密度を、フオー
ム14の中央部分の密度を、延長部11の下面
部分からシート18間のフオーム14の密度を
、化粧面2と側壁4と差込溝9上端とで囲まれ
たフオーム14の密度をとすると、=70〜90
Kg/m3、=50〜60Kg/m3、=30〜50Kg/m3
=60〜80Kg/m3、=70〜90Kg/m3とする。し
かも、これはフオームの連続組織体の中で、フオ
ーム原料の流動性と粘度および発泡圧で充填体積
部の形状によつて密度差を形成するものである。
さらに説明すると、,,は高温下における
主体1の変形抑制(炭化層の低収縮率により寸法
変化が小さいので主体1のあばれ等を低下せしめ
ること)および、通常状態における角部の剛性と
機械強度の強化のためである。また、は断熱性
が高いことが条件であり、高発泡にして細い均質
なセル構造が好ましく、圧縮強度などの機械強度
は無視できる部分である。これは、サンドイツチ
構造のためであり、コストの面でも有利である。
は釘装着時に穿設される穴の防水性の強化、所
謂パツキング性能の向上と高熱下における寸法変
化の抑制を図るためである。すなわち、これは従
前のように低密度(約30Kg/m3以下)のときに生
ずる低いパツキング作用と大幅な収縮率(約30〜
60%)により生起する下地の腐食、火炎、熱気、
漏水を阻止するためである。
次に本考案に係るサイデイングボードの装着順
序を簡単に説明する。第2図に示すように、まず
胴縁17上にサイデイングボードαを当接し、延
長部11の端部を釘16を介して図示のように固
設する。次にサイデイングボードβの差込縁7を
サイデイングボードαの差込溝9に嵌挿する。そ
して、外壁を形成するには、このような作業を順
次くり返し行なえばよい。そこで、このように形
成した外壁の各性能を計測した。
まず、防水性としては4m隔てた目地部に水を
ノズル(口径12.7mm)から1.4Kg/cm2の圧力で30
分間噴射し、その後に胴縁17のT2点を観察し
たところ、全く漏水は認められなかつた。また、
釘16を引き抜いて観察したところ釘頭下から僅
か2〜3mm程度に漏水が認められた程度であつ
た。これはフオーム14がパツキング材として十
分な弾性を発揮する密度と発泡組織(独立気泡
率)のためである。次に通常状態における断熱性
は熱貫流率が0.81kcal/m2・h・℃であつた。さ
らに、JIS−A−1301号(木造下地2級の防火構
造試験)を行なつたところ合格基準をパスした。
なお、サイデイングボードの寸法は、A=25mm、
B=8mm、C=10mm、D=15mm、F=7mm、G=
3mm、H=21mm、K=14mm、L=18mm、P=2.5
mm、===70Kg/m3、=50Kg/m3、=
60Kg/m3、T1=200℃、T2=220℃であつた。原
料としてはポリオール(商品名NL−002システ
ム..第一工業製薬社製)とポリイソシアネート
(商品名MR−100、日本ポリウレタン社製)を成
分とするウレタン変性ポリイソシアヌレートフオ
ーム原料であり、これを注入法により形成した。
以上説明したのは、本考案に係るサイデイング
ボードの一実施例にすぎず、第4図a〜cに示す
ように突条12を形成しない延長部のサイデイン
グ、あるいはb図のようにフオーム14を延長部
11より突出させると共に舌片13よりも高く形
成したサイデイングボード、またはc図に示すよ
うにクツシヨン体、ゴム体19をΔtだけ突出さ
せたサイデイングとすることもできる。また、第
5図a〜cに示すように舌片8,13の屈曲を角
状、曲面状等に形成することもできる。これは気
密性の強化に役立つ。
上述したように、本考案に係るサイデイングボ
ードによれば、サイデイングボードの芯材(フオ
ーム)が高温下での収縮が少なく、かつ亀裂が全
厚みに到達しない高断熱性の炭化層となるため
JIS−A−1301号の防火構造試験に合格できる特
徴がある。また、通常状態においては、高断熱性
と要部に弾性と剛性を有するため、断熱性、防水
性、施工性、耐結露性、クツシヨン性、耐振性と
機械強度等の大幅な改善を図つた特徴がある。さ
らに装着の際に下地の表面がやや凹凸であつても
仕上りが同一共通平面となるように下地になじま
せて美しい外観の仕上りとすることができる。ま
た、躯体が地震で振動した際にもその衝撃を緩和
し、サイデイングボードの離脱を防止する副次的
な特徴もある。さらに、サイデイングボード固設
に際し、穿設される釘穴部分から下地への漏水は
フオーム14の厚さの関係で阻止でき、胴縁等を
変色、腐食することがない利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るサイデイングボードの一
実施例を示す縦断面図、第2図はサイデイングボ
ードの装着部を示す説明図、第3図は延長部11
の一部を抽出して示す説明図、第4図a〜cおよ
び第5図a〜cはその他の実施例を示す説明図で
ある。 1……主体、2……化粧面、5……雄型連結
部、6……雌型連結部、14……合成樹脂発泡
体、18……シート状物。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 方形または長方形の化粧面を有する断面凹状の
    主体と、該主体の一側端を外側方へ突出した差込
    縁を有する雄型連結部と、他側端を内側方へ屈曲
    し、再び外側方へ突出した差込溝と該差込溝の下
    縁を外側方へ延長突出して延長部を形成した雌型
    連結部を具備するサイデイングボードにおいて、
    前記主体の背面および延長部下面を含む部分に高
    温下で炭化層となる合成樹脂発泡体を形成すると
    共に、その背面を比較的強靭なシート状物で被覆
    してなり、また化粧面表面からシート状物表面ま
    での最大寸法をA、化粧面から差込縁および延長
    部背面までの寸法をB,C、延長部背面からシー
    ト状物表面までの寸法をD、延長部背面から舌片
    表面までの寸法をE、化粧面から差込溝上端まで
    の寸法をF、差込溝の開口寸法をG、雄型連結部
    の側壁から差込縁の先端までの寸法をH、差込溝
    の深さをK、側壁表面から延長部先端までの寸法
    をL、差込縁先端から合成樹脂発泡体の切欠き端
    までの寸法をMとすると、C>B、D>B、G>
    E、H>K、L>H、M=L+Kとし、かつ雄型
    連結部近傍部の密度を70〜90Kg/m3、雄型連結
    部のシート状物近傍部の密度を50〜60Kg/m3
    合成樹脂発泡体中央部の密度を40〜50Kg/m3
    延長部下縁部の密度を60〜70Kg/m3のように連
    続一体合成樹脂発泡体の中に密度差を設けたこと
    を特徴とするサイデイングボード。
JP10502580U 1980-07-22 1980-07-22 Expired JPS6210346Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008255647A (ja) * 2007-04-04 2008-10-23 Nippon Steel & Sumikin Coated Sheet Corp 防火断熱パネル

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JPS59117717U (ja) * 1983-01-29 1984-08-08 株式会社アイジー技術研究所 建築用パネル

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JP2008255647A (ja) * 2007-04-04 2008-10-23 Nippon Steel & Sumikin Coated Sheet Corp 防火断熱パネル

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