JPS6210217B2 - - Google Patents
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- JPS6210217B2 JPS6210217B2 JP53120463A JP12046378A JPS6210217B2 JP S6210217 B2 JPS6210217 B2 JP S6210217B2 JP 53120463 A JP53120463 A JP 53120463A JP 12046378 A JP12046378 A JP 12046378A JP S6210217 B2 JPS6210217 B2 JP S6210217B2
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C51/00—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
- C07C51/09—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides from carboxylic acid esters or lactones
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は蟻酸メチルの加水分解による蟻酸の新
規な製造方法に関する。 ウルマンス・エンチクロペデイ・デル・テヒニ
ツシエン・ヘミー4版7巻365頁によれば、ホル
ムアミドを硫酸を用いて酸分解することによつて
蟻酸を製造することが知られている。しかしこの
工業的規模で実施される方法は、必然的に当量の
硫酸アンモニウムが得られることが欠点である。 この欠点にもかかわらず、一見好ましそうに思
われる蟻酸メチルの加水分解による方法(ウルマ
ンの同書366頁参照) HCOOCH3+H2OHCOOH+CH3OH も工業に採用されなかつた。この方法では強く触
媒作用する蟻酸によつて逆エステル化の反応速度
が高い。この逆エステル化はドイツ特許2407157
号明細書に記載の特殊な蒸留法によつて大部分防
止できるが、この方法は蟻酸1トンにつき約7〜
8トンの水蒸気が必要なので、この理由でけでも
経済的に不利である。そのほか蟻酸/水共沸混合
物(約75重量%の酸)だけが得られ、これは純粋
な又は高濃度の酸と異なり需要が少ない。 本発明の課題は、蟻酸を経済的な手段で提供す
る方法を開発することであつた。 本発明者らは、常圧で180℃以上で沸騰しpKa
値が4〜9である三級窒素原子を含有する塩基を
蟻酸メチル1モルにつき0.5〜3.0モル存在させて
加水分解を行い、その際前記の塩基として一般式 (式中R1は1〜12個の炭素原子を有する炭化水素
残基、R2は水素原子又は1〜12個の炭素原子を
有する炭化水素残基を意味し、その際R1とR2の
炭素原子数の合計は4〜12とする)で表わされる
イミダゾール誘導体を使用するとき、蟻酸メチル
の加水分解により蟻酸が有利に得られることを見
出した。 イミダゾール誘導体()における炭化水素残
基としては、一般に1〜8個の炭素原子を有する
アルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル
基、フエニル基及びメチルフエニル基があげられ
る。R1がC4〜C10−n−1−アルキル基で、R2が
水素原子又はメチル基であるイミダゾール誘導体
が特に好ましい。個々の例は1−(n−1−ブチ
ル)−イミダゾール(pKa5.9)、1−(n−1−ペ
ンチル)−イミダゾール(pKa5.9)、1−(n−1
−デシル)−イミダゾール(pKa5.75)、1−(n
−1−ブチル)−2−メチルイミダゾール
(pKa7.0)、1−(n−1−ペンチル)−2−メチ
ルイミダゾール(pKa6.85)及びキノリン
(pKa4.7)である。 塩基の強度の尺度となるpKa値の定義として
は、例えばランドルト−ベルンシユタイン6版7
部巻600頁以下が参照される。本発明に用いら
れる塩基は市販品として、あるいは公知方法によ
り得られる。これは蟻酸の製造においてほとんど
消費されないので、その価格は問題でない。 塩基の好ましい作用は、これが蟻酸と共に塩様
結合を生ずることに基づいている。この結合は一
方では蟻酸を加水分解平衡から取り出すために充
分に強く、他方では蟻酸を分解することなく、そ
して特別のエネルギーを消費することなしに、再
び塩基から容易に蒸留分離できるほど弱い点で好
都合である。 蟻酸メチル対一機能性塩基(イミダゾール誘導
体は一機能性に挙動し、これに対し例えば1・
2−ジイミダゾリエタンは二機能性である)のモ
ル比は好ましくは1:1である。しかし加水分解
を完結させるためには、塩基を特に0.5〜1モル
過剰にすることが好ましい。それにより過剰を使
用してもあまり利益はない。当量以下の塩基を用
いても(この場合は蟻酸の一部が結合されないで
残る)、特に無水でない酸を製造しようとすると
きは経済的に実施できる。 塩基が存在することによつて、満足できる変化
率を達成するために水の量は蟻酸メチルの量に対
し当モルで足りる。それより水の量が多いと蟻酸
メチルの変化率は上昇するが、水蒸気の使用量が
多くなり、その結果蟻酸溶液の濃縮が必要とな
る。 蟻酸メチルは32℃で沸騰し、メタノールは65℃
で沸騰するので、反応中に加水分解平衡からメタ
ノールを絶えず蒸留により除去することは不可能
である。それゆえ加水分解は、すべての成分を装
入して、5〜15バールの圧力ならびに対応する80
〜150℃の温度において行い、そして約60〜95%
の変化率にする。次いで反応混合物を放圧し、こ
れを未反応蟻酸メチルならびにメタノールが塔頂
生成物として取り出される塔に好ましくは直接に
添加し、その生成物は普通のように次の塔で各成
分に分離される。第1塔の塔底物、すなわち水、
塩基及び蟻酸と塩基からの付加物は、脱水塔でま
ず200〜400mmHgで水を分離し、次いで脱水塔の
塔底物から第2の塔で20〜100mmHgにおいて、塩
基ならびに蟻酸及び塩基からの付加物と分離して
蟻酸を取り出す。 本発明方法において加水分解を塩基の存在下に
行うこと以外は、すべての操作条件は公知技術に
相当し、あるいはそれから容易に導かれるもので
ある。このことは塩基の使用によつて制約される
方法についてもそうである。それゆえ前記の操作
法は種々の変法が可能である。例えば前記の反応
条件を基礎として、本方法は非連続的に行うこと
もできる。 本発明方法の利点は、操作の循環中に返送され
る副生物がなく、また蟻酸1トン当たり水蒸気2
〜3トンの比較的少ないエネルギー量で直接に純
粋な蟻酸又は高濃度の蟻酸水溶液が得られること
である。 実施例 1 実験装置の内容5の反応管に、毎時97重量%
蟻酸メチル2121g(蟻酸メチル34.3モル、メタノ
ール2モル)、水617g(34.3モル)及び1−(1
−n−ペンチル)−イミダゾール4742g(34.4モ
ル)から成る均質な混合物を供給する。反応器中
の温度は130℃、圧力は約10バールである。毎時
の反応器排出物は、蟻酸1001g(21.75モル)、蟻
酸メチル753g(1255モル)、メタノール760g
(23.75モル)、水226g(1255モル)及び塩基4742
g(34.4モル)から成つている。 反応混合物を直径8cm、高さ150cmの充填塔の
中部で放圧し、頂部温度を40℃、環流比を0.5と
して毎時メタノール760g及び蟻酸メチル753gの
混合物を取り出す。この混合物を次の塔で、常法
によりメタノール752gと蟻酸メチル746gに分離
する。蟻酸メチルは加水分解反応器に返送し、メ
タノールはここに詳記されていない蟻酸メチルの
合成に送る。 第1塔の塩基含有塔底物は、充填塔(直径8
cm、高さ100cm、環流比0.5)で、300mmHgで脱水
する。水(226g)は同様に加水分解反応器に返
送する。 蟻酸を分離するため脱水塔の塔底物を、充填塔
(直径10cm、高さ250cm、環流比2、塔頂温度35
℃)で45mmHgで蒸留する。その際純粋な蟻酸が
毎時991g得られる。これは64%の蟻酸メチル変
化率において99%の収率に相当する。まだ痕跡の
蟻酸を含有する塩基が定量的に回収され、加水分
解反応器に返送される。全実験装置のための水蒸
気消費は、純粋蟻酸1トンにつき2.2トンであ
る。 実施例 2 蟻酸メチル各1モルを表中に示す水及び塩基と
共に、撹拌式オートクレーブ中で130℃及び約10
バールにおいて5時間撹拌し、その際塩基の種類
及び濃度比によつて異なる蟻酸メチルの変化率を
調べた。その結果を次表に示す。表中の*は水に
対する値、**はモル当量である。 【表】
規な製造方法に関する。 ウルマンス・エンチクロペデイ・デル・テヒニ
ツシエン・ヘミー4版7巻365頁によれば、ホル
ムアミドを硫酸を用いて酸分解することによつて
蟻酸を製造することが知られている。しかしこの
工業的規模で実施される方法は、必然的に当量の
硫酸アンモニウムが得られることが欠点である。 この欠点にもかかわらず、一見好ましそうに思
われる蟻酸メチルの加水分解による方法(ウルマ
ンの同書366頁参照) HCOOCH3+H2OHCOOH+CH3OH も工業に採用されなかつた。この方法では強く触
媒作用する蟻酸によつて逆エステル化の反応速度
が高い。この逆エステル化はドイツ特許2407157
号明細書に記載の特殊な蒸留法によつて大部分防
止できるが、この方法は蟻酸1トンにつき約7〜
8トンの水蒸気が必要なので、この理由でけでも
経済的に不利である。そのほか蟻酸/水共沸混合
物(約75重量%の酸)だけが得られ、これは純粋
な又は高濃度の酸と異なり需要が少ない。 本発明の課題は、蟻酸を経済的な手段で提供す
る方法を開発することであつた。 本発明者らは、常圧で180℃以上で沸騰しpKa
値が4〜9である三級窒素原子を含有する塩基を
蟻酸メチル1モルにつき0.5〜3.0モル存在させて
加水分解を行い、その際前記の塩基として一般式 (式中R1は1〜12個の炭素原子を有する炭化水素
残基、R2は水素原子又は1〜12個の炭素原子を
有する炭化水素残基を意味し、その際R1とR2の
炭素原子数の合計は4〜12とする)で表わされる
イミダゾール誘導体を使用するとき、蟻酸メチル
の加水分解により蟻酸が有利に得られることを見
出した。 イミダゾール誘導体()における炭化水素残
基としては、一般に1〜8個の炭素原子を有する
アルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル
基、フエニル基及びメチルフエニル基があげられ
る。R1がC4〜C10−n−1−アルキル基で、R2が
水素原子又はメチル基であるイミダゾール誘導体
が特に好ましい。個々の例は1−(n−1−ブチ
ル)−イミダゾール(pKa5.9)、1−(n−1−ペ
ンチル)−イミダゾール(pKa5.9)、1−(n−1
−デシル)−イミダゾール(pKa5.75)、1−(n
−1−ブチル)−2−メチルイミダゾール
(pKa7.0)、1−(n−1−ペンチル)−2−メチ
ルイミダゾール(pKa6.85)及びキノリン
(pKa4.7)である。 塩基の強度の尺度となるpKa値の定義として
は、例えばランドルト−ベルンシユタイン6版7
部巻600頁以下が参照される。本発明に用いら
れる塩基は市販品として、あるいは公知方法によ
り得られる。これは蟻酸の製造においてほとんど
消費されないので、その価格は問題でない。 塩基の好ましい作用は、これが蟻酸と共に塩様
結合を生ずることに基づいている。この結合は一
方では蟻酸を加水分解平衡から取り出すために充
分に強く、他方では蟻酸を分解することなく、そ
して特別のエネルギーを消費することなしに、再
び塩基から容易に蒸留分離できるほど弱い点で好
都合である。 蟻酸メチル対一機能性塩基(イミダゾール誘導
体は一機能性に挙動し、これに対し例えば1・
2−ジイミダゾリエタンは二機能性である)のモ
ル比は好ましくは1:1である。しかし加水分解
を完結させるためには、塩基を特に0.5〜1モル
過剰にすることが好ましい。それにより過剰を使
用してもあまり利益はない。当量以下の塩基を用
いても(この場合は蟻酸の一部が結合されないで
残る)、特に無水でない酸を製造しようとすると
きは経済的に実施できる。 塩基が存在することによつて、満足できる変化
率を達成するために水の量は蟻酸メチルの量に対
し当モルで足りる。それより水の量が多いと蟻酸
メチルの変化率は上昇するが、水蒸気の使用量が
多くなり、その結果蟻酸溶液の濃縮が必要とな
る。 蟻酸メチルは32℃で沸騰し、メタノールは65℃
で沸騰するので、反応中に加水分解平衡からメタ
ノールを絶えず蒸留により除去することは不可能
である。それゆえ加水分解は、すべての成分を装
入して、5〜15バールの圧力ならびに対応する80
〜150℃の温度において行い、そして約60〜95%
の変化率にする。次いで反応混合物を放圧し、こ
れを未反応蟻酸メチルならびにメタノールが塔頂
生成物として取り出される塔に好ましくは直接に
添加し、その生成物は普通のように次の塔で各成
分に分離される。第1塔の塔底物、すなわち水、
塩基及び蟻酸と塩基からの付加物は、脱水塔でま
ず200〜400mmHgで水を分離し、次いで脱水塔の
塔底物から第2の塔で20〜100mmHgにおいて、塩
基ならびに蟻酸及び塩基からの付加物と分離して
蟻酸を取り出す。 本発明方法において加水分解を塩基の存在下に
行うこと以外は、すべての操作条件は公知技術に
相当し、あるいはそれから容易に導かれるもので
ある。このことは塩基の使用によつて制約される
方法についてもそうである。それゆえ前記の操作
法は種々の変法が可能である。例えば前記の反応
条件を基礎として、本方法は非連続的に行うこと
もできる。 本発明方法の利点は、操作の循環中に返送され
る副生物がなく、また蟻酸1トン当たり水蒸気2
〜3トンの比較的少ないエネルギー量で直接に純
粋な蟻酸又は高濃度の蟻酸水溶液が得られること
である。 実施例 1 実験装置の内容5の反応管に、毎時97重量%
蟻酸メチル2121g(蟻酸メチル34.3モル、メタノ
ール2モル)、水617g(34.3モル)及び1−(1
−n−ペンチル)−イミダゾール4742g(34.4モ
ル)から成る均質な混合物を供給する。反応器中
の温度は130℃、圧力は約10バールである。毎時
の反応器排出物は、蟻酸1001g(21.75モル)、蟻
酸メチル753g(1255モル)、メタノール760g
(23.75モル)、水226g(1255モル)及び塩基4742
g(34.4モル)から成つている。 反応混合物を直径8cm、高さ150cmの充填塔の
中部で放圧し、頂部温度を40℃、環流比を0.5と
して毎時メタノール760g及び蟻酸メチル753gの
混合物を取り出す。この混合物を次の塔で、常法
によりメタノール752gと蟻酸メチル746gに分離
する。蟻酸メチルは加水分解反応器に返送し、メ
タノールはここに詳記されていない蟻酸メチルの
合成に送る。 第1塔の塩基含有塔底物は、充填塔(直径8
cm、高さ100cm、環流比0.5)で、300mmHgで脱水
する。水(226g)は同様に加水分解反応器に返
送する。 蟻酸を分離するため脱水塔の塔底物を、充填塔
(直径10cm、高さ250cm、環流比2、塔頂温度35
℃)で45mmHgで蒸留する。その際純粋な蟻酸が
毎時991g得られる。これは64%の蟻酸メチル変
化率において99%の収率に相当する。まだ痕跡の
蟻酸を含有する塩基が定量的に回収され、加水分
解反応器に返送される。全実験装置のための水蒸
気消費は、純粋蟻酸1トンにつき2.2トンであ
る。 実施例 2 蟻酸メチル各1モルを表中に示す水及び塩基と
共に、撹拌式オートクレーブ中で130℃及び約10
バールにおいて5時間撹拌し、その際塩基の種類
及び濃度比によつて異なる蟻酸メチルの変化率を
調べた。その結果を次表に示す。表中の*は水に
対する値、**はモル当量である。 【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 常圧で180℃以上で沸騰しpKa値が4〜9で
ある三級窒素原子含有塩基を蟻酸メチル1モルに
つき0.5〜3.0モル存在させて加水分解を行い、そ
の際前記の塩基として一般式 (式中R1は1〜12個の炭素原子を有する炭化水素
残基、R2は水素原子又は1〜12個の炭素原子を
有する炭化水素残基を意味し、その際R1とR2の
炭素原子数の合計は4〜12とする)で表わされる
イミダゾール誘導体を使用することを特徴とす
る、蟻酸メチルの加水分解による蟻酸の製法。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19772744313 DE2744313A1 (de) | 1977-10-01 | 1977-10-01 | Verfahren zur herstellung von ameisensaeure |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5459216A JPS5459216A (en) | 1979-05-12 |
JPS6210217B2 true JPS6210217B2 (ja) | 1987-03-05 |
Family
ID=6020462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12046378A Granted JPS5459216A (en) | 1977-10-01 | 1978-10-02 | Production of formic acid |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4218568A (ja) |
EP (1) | EP0001432B1 (ja) |
JP (1) | JPS5459216A (ja) |
DE (2) | DE2744313A1 (ja) |
IT (1) | IT1099158B (ja) |
NO (1) | NO148711C (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6234109U (ja) * | 1985-08-13 | 1987-02-28 | ||
JPH0629450Y2 (ja) * | 1987-02-14 | 1994-08-10 | 株式会社クボタ | エンジンの圧送式潤滑装置のろ器支持装置 |
Families Citing this family (25)
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