JPS619421A - ポリアミドおよび/又はポリアミド酸の製造方法 - Google Patents

ポリアミドおよび/又はポリアミド酸の製造方法

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JPS619421A
JPS619421A JP59129969A JP12996984A JPS619421A JP S619421 A JPS619421 A JP S619421A JP 59129969 A JP59129969 A JP 59129969A JP 12996984 A JP12996984 A JP 12996984A JP S619421 A JPS619421 A JP S619421A
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大沢 正紀
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神野 政弘
Hiromi Nakano
博美 中野
Kazumi Mizutani
一美 水谷
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、多価カルボン酸の1種以上とジイソシアネー
トのl稚貝」−とを、ジカルボン酸のモノアルカリ金属
塩を除く、多価カルボン酸のモノ及び/又はン及び/又
はトリ及び/又はテトラアルカリ金属塩の1種以上を共
存させて反応を実施しポリアミド又はポリアミド酸を製
造する方法に関する。
酪3xへ泗」L1芳 本発明により製造されるポリアミド又はポリアミド酸は
実質的に線状で重合度が高く、繊維フィルムあるいはモ
ールド製品を製造するのに適し、その耐熱性、耐薬品性
、機械特性、電気特性等を利用して、高性能エンジニア
リングプラスティックあるいは高機能性素材として広く
利用されようとしている。
良法」と皮浦 ジカルボン酸とジイソシアネートからポリアミドを製造
する事は既に知られており、同様にトリカルボン酸又は
テトラカルボン酸とジイソシアネートからポリアミド酸
を製造する事、更にこのポリアミド酸を前駆体として分
子内脱水閉環反応によってイミド3結合を生成させポリ
アミドイミド又はポリイミドを製造する事も知られてい
る。そして、前記反応によりポリアミド、ポリアミド酸
又は分子鎖中の一部にイミド結合を含むポリアミド酸を
製造する場合には、一般的には多価カルボン酸と多価イ
ソシアネートを有機極性溶媒中で室温〜250°Cの温
度範囲で、1〜20時間反応させて実施される。しかし
、通常、この反応による反応生成物は、ジアミンと二塩
基性酸シバライドとから製造されるポリアミド、あるい
はジアミンとトリカルボン酸無水物ハライド又はテトラ
カルボン酸二無水物とから製造されるポリアミド酸に比
較すると、分子量が低く、またしばしば分枝あるいは架
橋化したポリマーが生成し易い為にポリマーの熔融粘度
の上昇、溶解性の低下等の問題が生じて熔融加工あるい
は溶液加工に供しうる高分子量線状ポリマーを得るのが
困難であった。従って前記方法から得られるポリマーは
用途的にも、ワニス、塗料、接着剤等が主なもので、高
度な物性が請求される繊維、各種モールド成形品、フィ
ルムの様な形態に加圧するのが困難であった。
多価カルホン酸と多価イソシアネートの反応により分枝
あるいは架橋化の少ないポリマー溶液を製造する方法と
しては1例えば特公昭42−876及び持分11?j4
2−67?で提案されているような有機テトラカルボン
酸ジアルキルエステルと有機ジイソシアネートとを反応
させる方法が知られているが、高分子量ポリマーを得る
には満足できるものではない。またイミド環含有シカル
ンポン酸とジイソシアネ−1・からポリアミドイミドを
製造する方法も知られているが、高分子量ポリマーを得
るのが困難であったり、あるいはゲル化が起り易いとい
った欠点もある為この場合にも満足のいく成形加工品は
得られていない。
また、一般にイソシアネートの反応に用いられる触媒と
しては、サンタースらの著書ポリウレタン、ケミストリ
ー・アンド・テクノロジー(polyurethane
s cheaistry’and Technolog
y)第1編228〜232頁及びブライテンらのジャー
ナル・オブ・アプライド・ポリマー・サイエンス(J、
Applied Polymer 5cience) 
4@  20? 〜211頁(+9H年)に見られる様
に、例えばトリエチルアミン、トリエチレンジアミン等
の第3級アミン、詐酸リチウム、オレイン触ナトリウム
等のアルカリ金属塩、ナトリウムメチラートのような金
属アルコキシド及びナフテン酸コバルト、安息香酸コバ
ルト等の重金属塩等が知られているが、本発明者らの検
討ではジカルボン酸とジイソシアネートの反応に対する
効果は小さく、トリカルボン酸及び/又はテトラカルボ
ン酸とジイソシアネートとの反応に対しても高分子量ポ
リアミド酸を得る事は難しく、加えて重合途中でのゲル
化を防止する事も困難である事が判った。またカルボン
酸又は酸無水物とイソシアネートとの反応でポリアミド
、ポリアミドイミド、ポリイミド等を制御する触媒とし
て、例え番j米国特許第4.001.18B。
4.OBl、622及び4.061.623号明細書に
記載の金属アルコキシド、フェノキシド、同4.021
.412゜4.094.8ft4,4.094.8B6
号明細書に記載のラクタメート、並びに同4.158.
085号明細書に記載の環状ホスホラスオキシド等があ
るが、これら化合物についても多価カルボン酸とジイソ
シアネートから高分子量のポリアミド又はポリアミド酸
を製造するに充分な効果が発現しえなかったり、触媒の
人手が容易でなく又製造ポリマーの着色や臭気を除くだ
めの精製に手間がかかる等の問題点があった。更に本発
明者らは、上記反応にジカルボン酸のモノアルカリ金属
塩が触媒として有効に用いうろことを見出し、既に出願
した(特開昭、57−151615号、同179223
号)。本発明の目的は、上記問題がなく、ジカルボン酸
のモノアルカリ金属塩と同様に用いうる触媒を提供する
ことにある。
間1占    るための すなわち、本発明の方法は、一般式CI)で表わされる
多価カルボン酸の1種又はそれ以上と一般式(II )
で表わされるジイソシアネートの1種又はそれ以上とか
ら一般式(III)で表わされる繰返し単位の1種もし
くはそれ以上を有するポリアミドおよび/又はポリアミ
ド酸の製造において、一般式(IV)で表わされる多価
カルボン酸のアルカリ金属塩の1種又はそれ以上の共存
下で反応させることを特徴とするポリアミドおよび/又
はポリアミド酸の製造方法である。
R’ ((OOH)n       (I )R2(N
C:0)2(II ) ([:0−R1−GONH−R2−NHチ (m)(G
OOH)n−2 RA(Coo)l) I CGOOF4)−(IV)但
し、上式におけるR, R2,R3,M、 j! 、 
m 、 nは夫々下記を意味する R1は、存在しない
か又は2〜4価の基であり、カルボキシル基及びイソシ
アネート基と反応しないかあるいは非常に反応し難い基
又は原子で置換されていてもよい。3価の場合には、R
1に結合している3個のカルボキシル基のうち2個のカ
ルボキシル基は酸無水物を形成する位置に結合しており
、4価の場合には、R1に結合している4個のカルボキ
シル基は2組の酸無水物を形成する位置に結合している
R2は2価の基であり、カルボキシル基及びイソシアネ
ート基と反応しないかあるいは非常に反応し難い基又は
原子で置換されていてもよい。
RAはR1と同様の基である。
にはアルカリ金属である。
lはO〜3の整数である0mは1〜4の整数であり、か
つA+mは2〜4の整数である。但し、l十mが2のと
きは!は必らず0となる。nは2〜4の整数である。
そして上記H1,H2,H3についてより具体的に説明
すると、これらは何れも例えば、脂肪族、芳香族、脂環
状、又は複素環等の基であり、またこれらの基の2種以
上が例えば、炭素−炭素で直結、あるいはアルキレン、
−0−、−S−、−5−、−C−N−。
(ここでRはアルキル基、シクロアルキル基又はアリー
ル基であり、2僧結合している場合は異なっていてもよ
い)を介して結合されていてもよい。また前記のカルボ
キシル基及びイソシアネート基と反応しないかあるいは
非常に反応し難い基又は原子としては、例えば、アルキ
ル基、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ基及
びハロゲン原子等がある。
前記一般式(I)で表わされる多価カルボン酸を例示す
れば、 l)ジカルボン酸としては、例えば、蓚酸、マロン酸、
コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スペ
リン酸、アゼライン酸、セパ゛シン酸等と脂肪族ジカル
ボン酸、テレフタル厳、イソフタル酸、ジフェニルエー
テル−4,4′−ジカルボン酸、ジフェニルスルホン−
4,4”−ジカルボン酸、ビフェニル−4,4′−ジカ
ルボン酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸等の芳香
族ジカルボン酸、脂環状ジカルボン酸のシクロヘキサン
−1,4−ジカルボン酸及びテトラヒドロフラン−2,
5−ジカルボン酸、チオフェン−2,5−ジカルボン酸
、ピリジン−2,6−ジカルボン酸、4.4゛−ジフェ
ニルメタン−ビス−トリメリティックイミド酸、 4.
4’−ジフェニルエーテル−ビス−トリメリティックイ
ミド酸、エチレン−ビス−トリメリティックイミド酸等
の複素環化合物及びそれら誘導体のジカルボン酸等があ
げられ、特にアジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、
テレフタル酸、イソフタル酸、ジフェニルエーテル−4
,4′−ジカルボン酸、シクロヘキサン−1,4−ジカ
ルボン酸、ピリジン−2,6−ジカルボン酸、4.4−
ジフェニルメタン−ビス−トリメリティックイミド酸、
4,4゛−ジフェニルエーテルーヒスートリメリティッ
クイミド酸、エチレン−ビス−トリメリティックイミド
酸又はこれらの2種以上の混合物が好ましい。
2))ジカルボン酸としては、例えば、ブタン−1゜2
.4−トリカルボン酸、ペンタン−1,2,5−トリカ
ルボン酸等の脂肪族トリカルボン酸、シクロヘキサン−
1,2,3−トリカルボン酸、シクロペンタジェニル−
3,4,4′−トリカルボン酸、シクロペンタジェニル
−1,2,4−トリカルボン酸、等の脂環状トリカルボ
ン酸、ベンゼン−1,2,4−トリカルボン酸、ベンゼ
ン−1,2,3−トリカルボン酸、ナフタレン−1,2
,4−トリカルボン酸、ナフタレン−1,2,5−トリ
カルボン酸、ナフタレン−1,4,5−トリカルボン酸
、ナフータレン−2,3,5−トリカルボン酸、ナフタ
レン−2,’3.6−トリカルボン酸、3,4.4−ジ
フェニルトリカルボン酸、2,3.2’−ジフェニルト
リカルボン酸、3,4,3°−ジフェニルスルホントリ
カルボン酸、3,4,4′−ジフェニルエーテルトリカ
ルボン酸、3,4.4’−ベンゾフェノントリカルボン
酸、3゜3゛、4−ベンゾフェノントリカルボン酸、ペ
リレン−3,4,9−トリカルボン酸、2−(3,4−
ジカルボキシフェニル)−2−(3−カルボキシフェニ
ル)プロパン、2−(2,3−ジカルボキシフェニル)
−2−(3−カルボキシフェニル)プロパン、1−(2
,3−ジカルボキシフェニル)’−1−(3−カルボキ
シフェニル)エタン、1−(3,4−ジカルボキシフェ
ニル)−1−(4−カルボキシフェニル)エタン、 (
2,3−ジカルボキシフェニル)=(2−カルボキシフ
ェニル)メタン等の刀香族トリカルボン酸及び2−(3
′,4′−ジカルボキシフェニル)−5−(3’−力ル
ポキシフェニル)−1,3,4−オキサシアソール、 
2−(3,4’−ジカルボキシジフェニルエーテル)−
5−(4’−力ルポキシジフェニルエーテル)1,3.
4−オキサジアゾール、2−(3′,4′−シカルポキ
シフエニル)−5−カルポキシベンソイミタゾール、2
−(3′,4′−ジカルボキシフェニル)−5−カルボ
キシベンゾオキサゾール、 2−(3,4′〜ジカルホ
キシフエニル)−5−カルボキシベンゾチアソール、2
,3.5−ピリジントリカルボン酸等の複素環トリカル
ボン酸等があげられ、特にペンタン−1,2,5−I・
リカルポン酸、シクロヘキサン−1,2,3−トリカル
ボン酸、ベンセ゛ンー1,2.4−トリカルボン酸、ナ
フタレン−1,4,5−トリカルボン酸、ナフタレン−
2,3,6−)リカルポ〉′酸、3,4.4′−ジフェ
ニルトリカルボン酸、3,4.4−ジフェニルエーテル
トリカルボン酸、3,3′,4−ペンツフェノントリカ
ルシボン醜又はこれらの混合物が好ましい。
3)テトラカルボン酸としては1例えば、ブタン−1,
2,3,4−テトラカルボン酸、ペンタン−1,2,4
゜5−テトラカルボン酸等の脂肪族テトラカルボン酸、
シクロブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸、シ
クロペンタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸、シ
クロヘキサン−1,2,3,4−テトラカルボン酸等の
脂環族テトラカルボン酸、ベンゼン−1,2,4,5−
7トラカルボン酸、ナフタレン−1,4,5,8−テト
ラカルボン酸、ナフタレン−2,3,6,7−テトラカ
ルボン酸、ナフタレン1,2,4.5−テトラカルボン
酸、3゜3,4.4−ビフェニルテトラカルボン酸、2
,3,5.6−ビフェニルテトラカルボン酸、2.2,
3.3°−ビフェニルテトラカルボン酸、2,2′,8
.6’−ビフェニルテトラカルボン酸、 3.3,4,
4′−ベンゾフェノン テトラカルボン酸、2,2′,
3,3°−ベンツフェノンテトラカルポン酸、2,3.
3’ 、4′−ベンゾフェノンテトラカルポン酸、3,
3′,4,4′−ジフェニルエーテルテトラカルポン酸
、3,3′,4.4−ジフェニルスルホンテトラカルボ
ン酸、ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸
、フェナンスレン−1,8,9,10−テトラカルボン
酸、アンスラセン−2,3,8,7−テトラカルボン酸
、p−ベンゾキノン−2,3,5,8−テトラカルポン
酸、アンベンセ゛ンー3.3’−4,4’−テトラカル
ボン酸、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル
)プロパン、2.2−ビス(2,3−ジカルボキシフェ
ニル)プロパン、1,1−ヒス(2,3−ジカルボキシ
フェニル)エタン、1,1−ビス(3,4−ジカルボキ
シフェニル)エタン、ビス(2,3−ジカルボキシフェ
ニル)メタン、ヒス(3,4−ジカルボキシフェニル)
メタン、2.2−ヒス(3,4−ジカルボキシフェニル
)ヘキサフルオロプロパン等の芳香族テトラカルボン酸
及びチオフェン−2,3,4,5−テトラカルボン酸、
フラン−2,3,4,5−テトラカルボン酸、ピリジン
−2,3゜5.6−テトラカルボン酸等の複素環テトラ
カルボン酸等があげられ、特にブタン−1,2,3,4
−テトラカルホン酸、ベンゼン−1,2,4,5−テト
ラカルボン酸、ナフタレン−1,4,5,8−テトラカ
ルボン酸、ナフタレン−2,3,6,?−テトラカルボ
ン酸、3,3′,4゜4“−ヒフェニルテトラカルポン
酸、3,3′,4.4′−ベンツフェノンテトラカルポ
ン酸、 3.3,4,4′−ジフェニルエーテルテトラ
カルポン酸、3,3′,4,4′−ジフェニルスルホン
テトラカルボン酸又はこれら前記一般式(II )で表
わされるジイソシアネートとしては、例えば、1.2−
ジイソシアネートエタン、1.2−ジイソシアネートプ
ロパン、テトラメチレy−1,4−ジイソシアネート、
ペンタメチレン−1,5−ジイソシアネート、ヘキサメ
チレン−1,6−ジイソシアネート、ノナメチレン−1
,9−ジイソシアネート、デカメチレン−1,lO−ジ
イソシアネート、ω、ω゛−ジプロピルエーテルジイソ
シアネート等の脂肪族ジイソシアネート、シクロヘキサ
ン−1,4−ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタ
ン−4,4′−ジイソシアネート、ヘキサヒドロジフェ
ニル−4,4′−ジイソシアネート、ヘキサヒドロジフ
ェニルエーテル−4,4゛−ジイソシアネ−1・等の脂
環状ジイソシアネート及びフェニレン−1,3−ジイソ
シアネート、フェニレン1,4−ジイソシアネート、ト
ルイレン−2,6−ジイソシアネート、トルイレン−2
,4−ジイソシアネート、l−メトキシベンゼア−2,
4−ジイソシアネート、l−クロロフェニレンジイソシ
アネート、テトラクロロフェニレンジイソシアネート、
メタキシリレンジイソシアネーI・、パラキシリレンジ
イソシアネート、ジフェニルメタン−4,4゛−ジイソ
シアネート、ジフェニルスルフィト−4,4−ジイソシ
アネート、ジフェニルスルホノ−4,4′−ジイソシア
ネート、ジフェニルエーテル−4,4″−ジイソシアネ
ート、ジフェニルエーテル−3,4′−ジイソシアネー
ト、ジフェニルケトン−4,4′−ジイソシアネート、
ナフタレン−2,6−ジイソシアネート、ナフタレン−
1,4−ジイソシアネート、ナフタレン−1,5−ジイ
ソシアネート、2.4’−ビフェニルジイソシアネート
、4.4′−ビフェニルジイソシアネート、3,3°−
ジメトキシ−4,4′−ビフェニルジイソシアネート、
アントラキノン−2゜6−ジイソシアネート、トリフェ
ニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、アラベンゼ
ン−4,4゛−ジイソシアネート等の芳香族ジイソシア
ネートがあげられ、特にヘキサメチレン1.B−ジイソ
シアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4゛−ジイ
ソシアネート、フェニレン−1,3−ジイソシアネート
、フェニレン−1,4−ジイソシアネート、トルイレン
−2,4−シイソシアネート、トルイレン−2,6−ジ
イソシアネート、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソ
シアネート、ジフェニルエーテル−4,4゛−ジイソシ
アネートまたはこれらの混合物が好ましい。
前記式(1)及(II )でそれぞれ表わされる多価カ
ルボン酸及びジイソシアネートとして、式中のR1及び
R2に前記のような種々の骨格及び結合をもった化合物
を使用する事によって、ポリマー中に規則的にこれらの
繰返し単位を導入する事が容易であり、目的に応じて加
工性、化学的 熱的、電気的性賀及び機械的性質等を自
由にコントロールする事ができる。
更に前記一般式(IV)で表わされる。多価カルホン酸
のアルカリ金属塩としては、ジカルボン酸のモノアルカ
リ金属塩を除く、一般式(I)で示した様なジカルボン
酸、トリカルボン酸及びテトラカルボン酸のモノ及び/
又はシ及び/又はトリ及び/又はテトラリチウム塩、ナ
トリウム塩、カリウム塩、ルビジウム塩、セシウム塩及
びフランシウム塩等があげられ、特に蓚酸、アジピン酸
、アセライン酪、七/へジン酸、テレフタル酸、インフ
タル酎、ジフェニルエーテル−4,4゛−ジカルホン酸
、ピリジン−2,6−ジカルポン酸又はシクロヘキサン
−1,4−シカルホン酸のジナトリウム塩又はジカリウ
ム塩、あるいはペンタン−1,2,5−トリカルボン酸
、シクロヘキサン−1,2,3−トリカJレホン酪、ヘ
ンセン−1,2,4−)リカルポン酪、ナフタレ:/−
1,4,5−1リカルポン酸、ナフタレン−2,3,6
−1リ力ルホンM、 3,4.4−ヘンシフエノントリ
カルボン酎、3,4.4’−ジフェニルエーテル)・リ
カルポン耐及び3,4.3’−ヘンシフエノントリカル
ボン酎のモノ及び/又はシ及び/又はトリナトリウム塩
又はカリウム塩、あるいはブタン−1,2,3,4−テ
トラカルボン酸、ペンセン−i、2,4.5−テI・ラ
カルホン酪、3.3” 、4.4’−ヒフェニルテI・
ラカルポン酩、3.3’ 、4.4′−ベンゾフェノン
テトラカルホン酸、3,3′,4,4′−ジ耐ェニルエ
ーテルテトラカルシホン酎及び3,3′、4.4′−ジ
フェニルスルホンテトラカルボン醇のモノ及び/又はシ
及び/又はトリ及び/又はテトラナトリウム塩又はカリ
ウム塩又はこれらの2種以上の混合物が好ましい。さら
にまた、これらの多価カルボン酸のアルカリ金属塩は有
機極性溶媒、例えばN−メチル−2−ピロリドンとの7
ダクト化合物として使用してもよい。
1−罪 本発明の多価カルボン酸とジイソシアネートの反応に高
配の多価カルボン酸のアルカリ金属塩を共存させる場合
、その種類は、工業的、経済的に有利なものを使用する
のが好ましいが1重合に用いる原料の多価カルボン酸と
類似した構造をもつ多価カルボン酸のアルカリ金属塩を
用いると特に好ましい効果が発現できる。
本発明方法による多価力゛ルポン酸とジイソシアネート
の反応は、前記の多価カルボン酸のアルカリ金属塩の共
存下に、一般には無水の有機極性溶媒中で、不活性ガス
、例えは、窒素の気流下あるいは減圧下で副生ずるCO
zガスを除去しながら約20〜300℃、好ましくは5
0〜250℃の温度で約1〜20時間加熱して行なわれ
る。
有機極性溶媒としては、例えば、N、N−ジメチルアセ
1アミド、N、N−ジエチルアセトアミドピロリドン、
r−ブチロラクトン又はヘキサメチルv?M)リアミド
のような鎖状若しくは環状のアミド類メはホスホリルア
ミド類、あるいはテトラメチレンスルホン、ンフェニル
スルホンのようなスルホン類か用いられる。またこれら
の有機極性溶クリを他の中性溶媒、例えば、ベンゼン、
I・ルエン、キンレフ、クレゾール、シクロへ午サン、
ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、塩化メチレン、テI・
ラヒトロフラン、シクロヘキサノン及びジオキサンなと
で焉釈して用いることもできる。また例えは、塩化リチ
ウム、塩化カルシウムのような金属塩を含イ1しても良
い。
また原才′Iモノマー及び多価カルボン酸のアルカリ金
属mの添加方法、添加順序並びに添加時期は一任,a,
に選ふ其ができ,いずれの場合にもアミド結合反応は格
段に促進されるが、好ましくはこれらは室温で同時若し
くは連続的に溶媒中に溶解され、又は別々に溶解されて
2種若しくはそれ以上の溶液が次いで混合されるか、あ
る場合には溶液と固体の状態で混合される。また、場合
によっては原料上ツマ−のいずれか一方を、反応温度下
に連続的に添加する事も可能であり、更に又無溶媒状態
で多価カルボン酸とジイソシアネート及び多価カルボン
酸アルカリ金属塩を混合加熱すれば極めて短時間の中に
高分子量高発泡体を製造する事も可能である。
一般には重合反応開始時に於ける原料モノマー(多価カ
ルボン酸+シイソシアネー+−)濃度は50〜 400
g/ l溶媒の範囲が選択されるか,この濃度の選択は
原料モノマーの反応性及び重合溶媒中のポリマーの溶解
性等によって行なわれる。高濃度で重゛合を開始した場
合には、重合途中で増粘により撹拌に支障が起きないよ
うに、場合によっては溶媒を連続的又は非連続的に追加
することが好ましい。
またジイソシアネート化合物の多価カルボン酸化合物に
対するモル比は0.7〜1.30の範囲で実質的に当量
である事が好ましく、特に0.95〜1.IOの範囲か
好ましい。
多価カルボン酸のアルカリ金属塩の添加量は多1曲カル
ホノ酩に対して 0.1〜20モル%か好ましく、特に
0.5〜lOモル%が好ましい、本発明の方法により多
価カルボン酸の1種以上とジイソシアネートの1種以上
とを多価カルポジ酸のアルカリ金属塩の共存下に実質的
に無水の状態で例えば有機極性溶媒中で反応させると、
該アルカリ金属塩が共存しない場合に比べて格段の反応
速度の増大と重合度の向上があり、しかも生成ポリマー
に分枝や網状化の殆んどない、線状ポリマーか容易に製
造できる。
また本発明方法の反応は脱C02反応であり、しかも 
C02はガス状で生成するので、アミノ基と酸ハライド
又は酸との脱HO!又はH20反応と比べ、その除去が
極めて容易であるばかりでなく、副生物による副反応や
ポリマーの劣化が起こる心配もない。
また本発明の方法により得られた実質的に線υの篩分(
、、rg、ポリアミド酸からイミド結合を生成させるに
は通常用いられている化学的あるいは物理的な方法が利
用できるが、これらは目的とする製品の最終形態により
それぞれ異なる0例えばフィルム、モールド品の場合に
バ一般ニ150〜350℃の範囲の加熱と縮合水の除去
を同時に注意深く行なう事により製品中にボイドを含ま
ないものが得られ、また繊維を溶液から紡糸する場合に
は熱処理を注意深く行なうか、あるいは無水酢酸他の脱
水剤の添加等の方法が用いられる。
支惠1 以下本発明の方法を実施例によって説明するが、これら
によって本発明が限定されるものではない。
なお、実施例中において対数粘度(η1nh)はη1n
h=”宍ハJ で表わされ、ここで り、 =粘度計中の溶媒の流下時間。
t=同−粘度計中の同一溶媒のポリ マー希薄溶液の流下時間。
C−溶媒1001中のポリマーをグラム数で表わした濃
度。
である。実施例中では(h 1gポリマー/100aj
溶媒の濃度、温度30℃で、特記しない限り溶媒として
85%濃硫醜を用いて測定した値を示した。
ポリマーの分解温度は宮津製作所製示差熱天秤A11定
装置DTG’−20B型を用い空気雰囲気下において5
 m−1i1.%の減量を認める温度をもって表わした
以1゛に実施例中に記載した各種多価カルボン酸、ジイ
ソシアネート、多価カルボン酸のアルカリ金属塩及び溶
媒等の略号を示す。
NMP      : N−メチル−2−ピロリドンI
PA      :イソフタル醸 TPA      :テレフタル酸 丁MC:ベンセ゛ンー1,2.4− )リカルポン酸(
トリメリット酸) BPTC: 3.3,4.4−ベンゾフェノンテトラカ
ルポン酸 PMC:ベンゼンー1.2,4.5−テトラカルボン醜
(ピロメリット酸) BT(:      ニブタン−1,2,3,4−テト
ラカルボ71口l−80/20   : トルイレン−
2,4−ジイソシアネート/トルイレン−2,8−ジイ
ソシア ネート混合物(モル比= 80:20)TDI−65/
35   :上記混合物(モル比= 65 : 35)
に口I     ニジフェニルメタン−4,4−ジイソ
シアネート DPEDI     ニジフェニルエーテル−4,4′
−ジイソシアネート IPA−di−Na   :インフタル酸ジナトリウム
塩TMC−mono−Na  : トリメリット酸モノ
ナトリウム塩TにC−mono−K  ニトリメリット
酸モノカリウム塩TMC−mono−Li  : )リ
メリット酸モノリチウム塩PMC−di−Na   :
ピロメリット酸ジナトリウム塩BPTC−di−Na 
 : 3,3′,4,4′−ベンツ7、Zノンテトラカ
ルボン鹸ジナトリウム塩 BTC−di−Na   ニブ、り7−1.2,3.4
−テトラカルボン酎ジナトリウム塩 実施例1 撹拌器、温度計、コンデンサー、窒素導入管を備えた3
00m1容量のセパラブルフラスコ中にIPA10.9
2g (0,0857モル) 、 TPA 10.45
g(0,0829モル) 、  IPA−di−Na 
O,2713g(0,0013モル)、 TDI−80
/20.22.80g (0,1309モル)及び、蒸
留し乾燥したNMP  200m1を窒素雰囲気下に装
入してから、油浴上で撹拌しながら140℃に昇温させ
た。以後140°Cで4時間反応を行なった。この間溶
液は次第に粘度を増し、淡褐色に着色した。更に2時間
反応を継続した後に加熱を止め油浴を除いて撹拌しなが
ら室温迄冷却した。ポリマー液の一部(約251)を3
00−の撹拌メタノール中に投入してポリマーを沈殿さ
せ、濾別後、3001の熱水中(約70°C)で約5分
間撹拌して洗浄した。同様の洗浄を更に2回くり返し、
最後に再び3001のメタノールで撹拌洗詐して濾別し
た後、ポリマーケーキを 150℃、3時間、2〜3 
mmHgの減圧下に乾燥して黄色ポリマー粉末を得た。
このポリマーの対数粘度は1.45であった。
1考) 実施例1と同様の装置、方法を用いて、木発明者らが既
に出願した特開昭57−151815号、同17922
3号の技術に基づき、多価カルボン酸とジイソシアネー
トの反応におけるジカルボン酸モノアルカリ金属塩の添
加効果を以下の如く確認した。
IPA Io、15g(0,0[111モル) 、 T
PA 11.988g (0,0600モル)、イソフ
タル酸モノナトリウム塩0.2301g(0,0012
モル) 、 TDI−80/2021.53g(0,1
238モル)及びNMP 200ajの混合物を140
℃で4時間反応を行なった。実施例1と同様に後処理を
して黄色ポリマー粉末を得た。このポリマーの対数粘度
は1.53であった。
比較例1 IPA−di−Naを共存させない以外は実施例1と同
様にして、IPA Io、09g (0,0607モル
) 、 TPAlo、23g (0,081’6モル)
 、  Tlll−80/2021.78g(0,12
48モル)及び蒸留し、乾燥したNMP  200aJ
の混合物を 140℃で6時間反応させた0重合溶液は
反応開始1時間後には淡褐色に着色した0反応中に溶液
粘度は僅かに増加しただけで反応終了後も低粘度であっ
た。実施例1と同様に処理して得たポリマーの対数桔癒
は0.36であった。
実施例2 実施例1と同様の装置、方法で、TMC15,08g(
0,0717モル) 、 DPEIII 1B、51g
 (0,0734モル)、TMC−+sor+o−Na
 O,1701g  (0,0007モル)及び蒸留し
、モレキュラーシーブ上で乾燥したIMP  200t
lの混合物を 140℃で6時間反応させた。反応開始
1時間後には溶液粘度が増加し、盛んに炭酸ガスを発生
して、溶液は赤褐色となった。その後は溶液の粘度、色
ともほとんど変化なかった。冷却した重合液の一部を実
施例1と同様に処理して、80°C15時間、2〜3 
maHgの減圧下に乾燥して黄緑色のポリマー粉末を得
た。このポリマーの対数粘度は1.38であった。
比較例2 TM(ニーmono−Naを共存させない以外は実施例
2と同様の装置、方法で、TNC15,12g (0,
,0720モル)。
MDI 18.31g (0,0732モル)及び蒸留
し、乾燥したNMP  200affiの混合物を 1
40℃で6時間反応させた。反応開始1時間後には溶液
は濃褐色となったが、溶液粘度の上昇は殆んど認められ
かθ1った。
実施例1と同様に処理して得たポリーーは淡黄緑色で、
対数粘度は0.34であった。
実施例3−v5、比較例3〜5 実施例2と同様に装置と方法を用いて、各種モノマー、
添加剤の組合せで、ポリアミド酸の重合を行なった。結
果を表−1に示す。本発明による多価カルボン酸アルカ
リ金属塩の効果は既存の塩基性触奴よりも顕著で高分子
量ポリマーが得られる事が明らかである。
実施例1と同様の装置に1001容量の滴下ロートをそ
なえBPTClO,08g  (0,0281モル) 
、PMGlo、11g (0,0398モル) PMC
−di−Na 0.2016g(0,0001モル)及
び蒸留し、乾燥したNMP  200dを装入し、油浴
上で撹拌しながら80℃に昇温した、この温度で口PE
口I 1?、51g (0,06134モル)を5(l
ajの蒸留し乾燥したNMPに溶解した溶液を2時間か
けて滴下装入した。イソシアネートの滴下終了付近にお
いて粘度の上昇がみられた。溶液は黄色透明であった。
さらに 120°Cに昇温し4時間反応を行なった。こ
の間に溶液は赤褐色となり粘度も上昇した。室温迄冷却
“する間に撹拌に支障が生じる程に粘度が上ったので間
けつ的に合計501のNMPで6釈を行なった。冷却後
、溶液の一部(残251)を約300dのメタノール中
に投入してポリマーを凝固させた。更に300−のメタ
ノールにて2回くり返し洗浄を行ない、ポリマーを80
℃、5時間、2〜3 mmHgの減圧下に乾燥して、黄
橙色のポリマー粉末を得た。このポリマーの対数粘度は
1.45であった。上記重合終了後の溶液の一部を洗浄
したカラス板上・に0.4+s/mの液厚にキャストし
、これを80℃熱風乾燥中に3時間置くと、MMPの大
部分が揮発し、ガラス板より容易に剥離して自己支持性
の褐色透明フィルムを得た。更に加熱減圧乾燥器中に懸
架して200℃1時間、 250℃1時間、350°C
1時間の加熱減圧乾燥を行なった。得られたフィルムは
褐色透明で極めて強靭であった。こノフィルムノ引張強
度は1430kg/crn,伸び45%、分解温度53
8℃であった。高温加熱処理により、ポリマー鎖の閉環
イミド化、分子間架橋等が進行して強靭な耐熱ポリマー
に変化した。
比較例6 PMC−d’1−Naを共存させない以外は、実施例6
と同様の装置、方法で、BPTG 9.862g  (
0,0275モル) 、PMCIo、07g (0,0
398モル)及びIMP  200ajの混合物に80
℃で2時間かけて、DPEDl 17.40g(0,0
890モル)のNMP 50tjの溶液を滴下した0滴
下終了時には粘度の一ヒ昇はほとんど認められなかった
が、さらに 120℃に昇温して4時間反応を行なう間
に、溶液の粘度が次第に増加した。逐時NMPを少量づ
つ追加して合計601の希釈を行なっ、P・ たが反応終了時には溶液全体がゲル状に膨潤した。室温
に冷却後、膨潤体の一部を実施例6と同様に処理して黄
茶色ポリマー粉末を得たが、このものは硫酸不溶分が多
く適確な粘度測定ができなかった。
実施例7 実施例6と同様の装置を用いて、BTC9,935g(
0,0424モル) 、 BPTCI3.8?4g (
0,0276tffi) 、  BTC−di−Na 
O,1138g  (0,0004モル)  、  B
PTC−di−HaO,1310g (0,0003モ
ル)及び蒸留して乾燥したスルフオランを200aj 
(約30℃)を装入した。油浴上で撹拌しながら、 1
80℃に昇温し、この温度で口PDEI 18.07g
 (0,0718モル)を501の上記と同様のスルフ
オランに溶解した溶液を、4時間かけて滴下装入した。
この間溶液は淡黄色から褐色に変ったが粘度はイソシア
ネートの滴下終了付近になって急激に上昇した。冷却時
に約120℃付近より粘度上昇が著しく、撹拌に支障が
認められたため、約50社のスルフオランで希釈を行な
った。溶液が 100°C付近になる頃より全体に濁り
が生じポリマーの析出が始まった。約50℃まで冷却し
た時は全体が低粘度スラリーとなっていたので、そのま
ま濾過した。濾過ケーキの一部を実施例6と同様に処理
して黄茶色ポリマー粉末を得た。このポリマーの対数粘
度は1.13であった。又、このポリマーをNMI)に
15重量%に溶解したドープからも実施例6と同様の方
法で強靭なフィルムが成形出来た。
比較例7 BTC−di−Naを用いない以外は実施例8と同様の
方法で、BTG ’IO,13g (0,0433モル
) 、BPTC9,985g  (0,0278モル)
及びスルフオラン200−の混合物に 180℃下で、
DPEDI 18.31g (0,07213モル)を
50m1のスルフオランに溶解した溶液を4時間かけて
滴ドした。溶液は始め淡黄色であったが次第に褐色とな
り、イソシアネートを約374量装入した頃より重合系
が濁り始め、ポリマーが析出した。
更に残量のイソシアネートを滴下して反応をおえ、冷却
した後に、実施例8と同様に処理して。
黄土色ポリマーを得たが、このものは硫酸にほとんどが
溶解しなかった。
発明の効果 本発明は多価カルボン酸とジイソシアネートの反応によ
ってポリアミド又はポリアミド酸を製造する際、多価カ
ルボン酸のモノ、ジ、トリ、テトラアルカリ金属塩(た
だし、ジカルボン酸のモノアルカリ金属塩を除く)を触
媒として用いることによって、各種成形品に加Tしたと
き充分な物性を発揮しうるに足る高分子量ポリマーを製
造することができた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、)一般式( I )で表わされる多価カルボン酸の1
    種又はそれ以上と一般式(II)で表わされるジイソシア
    ネートの1種又はそれ以上とから一般式(III)で表わ
    される繰返し単位の1種もしくはそれ以上を有するポリ
    アミドおよび/又はポリアミド酸の製造において、一般
    式(IV)で表わされる多価カルボン酸のアルカリ金属塩
    の1種又はそれ以上の共存下で反応させることを特徴と
    するポリアミドおよび/又はポリアミド酸の製造方法。 R^1(COOH)_n( I ) R^2(NCO)_2(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) R^3(COOH)l(COOM)_m(IV)但し、L
    式におけるR^1、R^2、R^3、M、l、m、nは
    夫々下記を意味する、R^1は存在しないか、又は2〜
    4価の基であり、カルボキシル基及びイソシアネート基
    と反応しないか、あるいは非常に反応し難い基又は原子
    で置換されていてもよい、3価の場合には、R^1に結
    合している3個のカルボキシル基のうち2個のカルボキ
    シル基は酸無水物を形成する位置に結合しており、4価
    の場合には、R^1に結合している4個のカルボキシル
    基は2組の酸無水物を形成する位置に結合している、R
    ^2は2価の基であり、カルボキシル基及びイソシアネ
    ート基と反応しないか、あるいは非常に反応し難い基又
    は原子で置換されていてもよい。 R^3はR^1と同様の基である。 Mはアルカリ金属である。 lは0〜3の整数であり、mは1〜4の整数であり、か
    つl+mは2〜4の整数である、但し、l+mは2のと
    きは必らずlは0となる、nは2〜4の整数である。 2、)無水の有機極性溶媒中で反応を実施する特許請求
    の範囲第1項記載の方法。 3、)不活性ガス雰囲気下で、生成するCO_2ガスを
    除去しながら50〜300℃の温度で反応を実施する特
    許請求の範囲第1〜第2項記載の方法。 4、)原料モノマー(多価カルボン酸+ジイソシアネー
    ト)濃度を50〜400g/l溶媒とする特許請求の範
    囲第1〜第3項のいずれかに記載の方法。 5、)前記ジイソシアネート化合物の多価カルボン酸化
    合物に対するモル比が0.7〜1.30の範囲である特
    許請求の範囲第1〜第4項のいずれかに記載の方法。 6、)前記多価カルボン酸のアルカリ金属塩の添加量が
    多価カルボン酸の量に対して0.1〜20モル%である
    特許請求の範囲第1〜第5項のいずれかに記載の方法。 7、)前記添加量が0.5〜10モル%である特許請求
    の範囲第6項記載の方法。 8、)前記多価カルボン酸のアルカリ金属塩がジカルボ
    ン酸のジアルカリ金属塩で、蓚酸、アジピン酸、アゼラ
    イン酸、セバシン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ジ
    フェニルエーテル−4,4′−ジカルボン酸、ピリジン
    −2,6−ジカルボン酸又はシクロヘキサン−1,4−
    ジカルボン酸のジナトリウム塩又はジカリウム塩である
    特許請求の範囲第1項記載の方法。 9)前記多価カルボン酸のアルカリ金属塩がトリカルボ
    ン酸のモノ及び/又はジ及び/又はトリアルカリ金属塩
    で、ペンタン−1,2,5−トリカルボン酸、シクロヘ
    キサン−1,2,3−トリカルボン酸、ベンゼン−1,
    2,4−トリカルボン酸、ナフタレン−1,4,5−ト
    リカルボン酸、ナフタレン−2,3,6−トリカルボン
    酸、3,4,4′−ビフェニルトリカルボン酸、3,4
    ,4−ジフェニルエーテル−トリカルボン酸及び3,4
    ,3′−ベンゾフェノントリカルボン酸のモノ及び/又
    はジ及び/又はトリナトリウム塩又はトリカリウム塩で
    ある特許請求の範囲第1項記載の方法。 10、)前記多価カルボン酸のアルカリ金属塩がテトラ
    カルボン酸のモノ及び/又はジ及び/又はトリ及び/又
    はテトラアルカリ金属塩で、ブタン−1,2,3,4−
    テトラカルボン酸、ベンゼン−1,2,4,5−テトラ
    カルボン酸、ナフタレン−1,4,5,8−テトラカル
    ボン酸、ナフタレン−2,3,6,7−テトラカルボン
    酸、3,3′4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸、
    3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸
    、3,3,4,4′−ジフェニルエーテルテトラカルボ
    ン酸及び3,3′,4,4′−ジフェニルスルホンテト
    ラカルボン酸のモノ及び/又はジ及び/又はトリ及び/
    又はテトラナトリウム塩又はカリウム塩である特許請求
    の範囲第1項記載の方法。 11、)前記ジカルボン酸が蓚酸、アジピン酸、アゼラ
    イン酸、セバシン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ジ
    フェニルエーテル−4,4−ジカルボン酸、ピリジン−
    2,6−ジカルボン酸、テトラヒドロフラン−2,5−
    ジカルボン酸、4,4−ジフェニルエーテル−ビス−ト
    リメリティックイミド酸、エチレン−ビス−トリメリテ
    ィックイミド酸である特許請求の範囲第1項記載の方法
    。 12、)前記トリカルボン酸がペンタン−1,2,5−
    トリカルボン酸、シクロヘキサン−1,2,3−トリカ
    ルボン酸、ベンゼン−1,2,4−トリカルボン酸、ナ
    フタレン−1,4,5−トリカルボン酸、ナフタレン−
    2,3,6−トリカルボン酸、3,4,4′−ジフェニ
    ルトリカルボン酸、3,4,4′−ジフェニルエーテル
    トリカルボン酸及び3,3′,4−ベンゾフェノントリ
    カルボン酸である特許請求の範囲第1項記載の方法。 13、)前記テトラ・カルボン酸がブタン−1,2,3
    ,4−テトラカルボン酸、ベンゼン−1,2,4,5−
    テトラカルボン酸、ナフタレン−1,4,5,8−テト
    ラカルボン酸、ナフタレン−2,3,6,7−テトラカ
    ルボン酸、3,3′,4,4′−ビフェニルテトラカル
    ボン酸、3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカ
    ルボン酸、3,3′,4,4′−ジフェニルエーテルテ
    トラカルボン酸及び3,3′,4,4′−ジフェニルス
    ルホンテトラカルボン酸である特許請求の範囲第1項記
    載の方法。 14、)前記イソシアネートがヘキサメチレン−1,6
    −ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4
    −ジイソシアネート、フェニレン−1,3−ジイソシア
    ネート、フェニレン−1,4−ジイソシアネート、トル
    イレン−2,4−ジイソシアネート、トルイレン−2,
    6−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4′−
    ジイソシアネート又はジフェニルエーテル−4,4′−
    ジイソシアネートである特許請求の範囲第1項記載の方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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