JPS6193056A - プラスチツク製燃料タンク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明ばプラスチック製燃料タンクに関し、詳しくは、
独立に成形された複数のブロー成形品を接合してタンク
内仕切部を形成させた燃料タンクに関する。これは、プ
ラスチック材のブロー成形品を用いて燃料タンクを製造
する分野で利用されるものである。

〔従来技術〕

溶接構造の鉄製タンクでは、その溶接部より燃料が漏れ
出すことがあり、一体成形されたタンクが望ましい。そ
して、プラスチック材を型内でブロー成形して、漏れの
ない軽量化された自動車用の燃料タンクを製造すること
はよく知られている６ところで、ブロー成形品ではその
内部に突起などををしないのが一般的であるが、それが
燃料タンクとして用いられる場合には、車両の揺動によ
るガソリンの移動や波打ちなどを抑制するため、タンク
内に仕切部を形成することが要求される。

特開昭５５−２０１５７号公輻には、プロー成形するに
際し金型内面に突起を設け、燃料タンク内にガソリンの
揺動音を防止するバッフルプレートを形成させるように
した例が記載されている。このパフフルプレートのよう
なタンク内の仕切部を、タンク本体と一体に成形する場
合、その突出量が大きかったり薄い板状であったりする
と、ブローされたとき伸びるプラスチックパリソンが突
起の付は根部に十分沿わなかったり、パリソンの伸び量
が部分的に大きくなり過ぎたりする。その結果、所定の
鋭い板状のバッフルプレートが得られなかったり、成形
肉厚が不均一になり、不良品の発生率が高くなる傾向が
ある。しかし、バッフルプレートの成形には、断面が薄
くその割には幅広く背の高い形状の突起となるようにす
る必要が、あることから、成形品の肉厚管理が容易でな
く、生産技術上の対策を講じることも困難であることが
多い。

〔発明の目的〕

本発明は上述の問題に鑑み、なされたもので、その目的
４主、所望形状の仕切部をタンク本体と一体にブロー成
形できると共に、゛その仕切部をタンク本体から比較的
緩やかな形状変化で連続して設け、タンク全体の肉厚の
均一化、タンク本体のみならず仕切部の強度や剛性の向
上を図ることができるプラスチック製燃料タンクを提供
することである。

〔発明の構成〕

本発明のプラスチック製燃料タンクの特徴は、２独立り
こブロー成形された複数のプラスチック成形品に凹凸状
の嵌合部が形成され、その嵌合部を相゛互りこ係合させ
、ることにより組み合わされ、その接合面で一体化を図
ることによりタンクが形成され、嵌合部の凹凸がタンク
内の仕切部を形成するよう−にしたことである。

丁実施例〕 以下、本発明をその実施例に基づいて詳細に説明する。

第１図は本発明のプラスチック″？Ａ燃料ターンク１の
斜視図で、内部に消波のためのバッフルプレート２や燃
料吸出し用のチャンバー３などが形成されている。この
タンク１は、第２図に示すように独立にブロー成形され
た複数（図示２個）のプラスチック成形品４Ａ、４Ｂか
らなっていて、例えば成形品４Ａはタンクｌの上部を、
４Ｂはその下部を形成する。成形品４Ａには、その側部
に燃料導入管５、下方の一部にチャンバー３が一体に設
けられ、この成形品の下面と成形品４Ｂの上面のそれぞ
れには、相互に係合させることにより組み合わされる凹
凸状の嵌合部６が形成されている。そして、嵌合部６Ｌ
こおルする接合面７での接着によって、第３ＷＪＬこ示
すような成形品の一体化が図られ、１つの軽量なプラス
チックの燃料タンク１とされるようになっている。

上述の嵌合部６の凹凸形状は、その垂直な側面がタンク
１内のいくつかの仕切部８を形成し、これらがタンクｌ
内のパンフルプレート２やチャンバー３の側面部を形造
うている。この平板状や円筒状の仕切部８の位置ならび
にその高さなどは、ガソリンの移動や波立ちによる揺動
音を抑制するバッフルプレート２の機能や、タンクｌが
傾斜状態になってもガソリン切れを防止するチャンバー
３の機能を発揮できるに適したように選定される。

なお、燃料導入管５から供給されたガソリンなどが成形
品４Ｂにも導入されるように、画形成品の接合面７には
燃料流通孔９が開口され、また、成形品４Ｂ内の空気を
成形品４Ａに導出入するための図示しない空気孔も適宜
設けられている。上述のチャンバー３は成形品４Ａの上
面に形成された燃料取出口１０の直下に形成され、本例
の場合は、成形品４Ｂの上面にチャンバー挿通孔１１が
開口されていて、両成形品を接合する際にチャンバー３
が成形品４Ｂに挿入されるようになっている。

なお、仕切部８を形成する嵌合部６の凹凸形状は、１つ
の成形品をブロー成形するときタンク本体からその形状
が急激に変化することなく、１つの閉止状容器を成形す
るときのように比較的緩やかに連続されている。

このような実施例によれば、次のようにしてプラスチッ
ク製の軽量な燃料タンク１を製造できると共に、その内
部にパフフルプレートヤチャンハーなどρ仕切部８を形
成することができる。

第２図に示すような２つの成形品４Ａ、４Ｂをそれぞれ
独立してブロー成形する。これは、図示しない金型にプ
ラスチックが半流動状態となっているパリソンを挟み込
み、金型が型締めされた状態でパリソン内に空気夕（吹
き込まれる。パリソンが空気圧によって金型に沿うよう
に押し拡げられ、１つの閉止空間を形成するブロー品が
成形される。

金型は成形品４Ａ、４Ｂに応じて独立に設けられること
は言うまでもないが、それぞれの金型面形状は、パフフ
ルプレート２やチャンバー３を形成するに必要な仕切部
８ができるような凹凸が施されている。この凹凸によっ
て成形された成形品４Ａと４Ｂとは相互に係合するよう
にして組み合される。両成形品の接合に先立ち所定の燃
料流通孔９や空気孔、さらにはチャンバー挿通孔１１な
どが成形品に穿設される。凹凸状の嵌合部６の接合面７
に接着剤が塗布され、両成形品が嵌合部で組み合され、
またチャンバー３のチャンバー挿通孔１１への挿入も行
なわれて１つの燃料タンク１が製造される。

このようにして完成された燃料タンク１には、燃料導入
管５からガソリンが供給され、成形品４Ａで形成される
タンクから、仕切部８の下部に開口された燃料流通孔９
を介して、成形品４Ｂにも燃料が収容される。いずれの
仕切部８の間にあるガソリンも、車両の揺れによって大
きく揺動するのが防止され、タンク内の揺動音が抑制さ
れる。

また、僅かな揺れの場合には仕切部８によって形成され
る突起１２により、ガソリンがそれを越えて他の個所に
移動することも抑えられる。また、チャンバー３では、
タンクｌが傾斜した場合の一時的な燃料切れを防止すべ
く、図示しない燃料吸出管の管口に燃料を保持しておく
ことができる。

このようにしてバッフルプレートやチャンバーがそれぞ
れの機能を発揮することができるが、これらを形成する
仕切部は、単独で成形されるそれぞれの成形品に緩やか
な連続した形状で設けられるしたがって、パリソンが金
型に沿うようにして伸びるのが無理なく行なわれ、ブロ
ー成形品の肉厚の均一化が容易となると共に不良品の発
生頻度を著しく低減できる。また、通常は別品を製作し
てタンク内に取り付けるようになっていたチャンバーで
さえ、ブロー成形で本体と一体で簡単に成形でき、生産
能率の著しい改善を図ることができる。

〔発明の効果〕

本発明は以上の実施例の説明から判るように、複数のプ
ラス千ツク成形品に凹凸状の嵌合部を形成し、それを相
互に係合させることにより組み合わせ、嵌合部の凹凸で
タンク内の仕切部を形成するようにしたので、パンフル
プレートなどのようにブロー成形に不適切な形状の突起
をタンク本体から緩やかな変化で成形することができる
。したがって、ブロー成形品に大きな肉厚変化が伴わず
、また、突起物の強度や剛性が大きくなり、従来から問
題の多いバッフルプレートの成形上ならびに強度上の難
点を、解決することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のプラスチック製燃料タンクの斜視図、
第２図は独立にブロー成形された成形品の正面図、第３
図は両成形品を嵌合部で組み合せた状態の断面図である
。 １−燃料タンク、６−嵌合部、７−接合面、８−仕切部
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）内部に仕切部を有したブロー成形によるプラスチ
   ック製燃料タンクにおいて、 独立にブロー成形された複数のプラスチック成形品に、
   凹凸状の嵌合部が形成され、 その嵌合部を相互に係合させることにより組み合わされ
   、その接合面で一体化を図ることによりタンクが形成さ
   れ、 前記嵌合部の凹凸がタンク内の仕切部を形成するように
   したことを特徴とするプラスチック製燃料タンク。