JP2002337235A - 樹脂製部品の接合構造 - Google Patents

樹脂製部品の接合構造

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JP2002337235A
JP2002337235A JP2001145296A JP2001145296A JP2002337235A JP 2002337235 A JP2002337235 A JP 2002337235A JP 2001145296 A JP2001145296 A JP 2001145296A JP 2001145296 A JP2001145296 A JP 2001145296A JP 2002337235 A JP2002337235 A JP 2002337235A
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resin
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JP2001145296A
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Toru Misawa
透 三澤
Ichikazu Kito
一和 鬼頭
Satoru Wada
和田  哲
Tomonori Ikuma
智典 井熊
Kazuyoshi Sato
和義 佐藤
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Mikuni Corp
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Mikuni Corp
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶着する前の部品は通常同じ材質で同じ厚さ
に射出成形などによって形成されており、成形後のヒケ
などの影響で変形が生じ易く、接合面22a,23aに
反りが生じ易い。このように接合面に反りが生じても容
易に接合できる樹脂製部品の接合構造を提供する。 【解決手段】 複数の樹脂製部品22,23の各々に形
成された接合面22a,23aを重ね合わせて接合する
樹脂製部品の接合構造において、各部品の接合面22
a,23aと直交する方向の剛性を、1の部品23では
大きくし、他の部品22では小さくした。剛性の差は、
部品の厚さA,Bを相違させたり、補強リブを相違させ
たり、材質を相違させたり、形状を相違させることで付
与することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、複数の樹脂製部品
を接合する構造に関し、特に、個々の樹脂製部品に成形
後の変形が起こり接合面に反りが生じても、容易に結合
できる接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックを押出成形や射出成形して
形成される樹脂製品は、多方面に使用されている。これ
らの製品の中には、複数の部品を別々に成形し、その
後、各部品を接合して1つの製品へと作り上げる形態の
ものも多い。
【0003】たとえば、最近になって、軽量化やコスト
ダウンを目標として多気筒エンジンのインテークマニフ
ォールドを樹脂製にすることが行われ始めている。この
インテークマニフォールドは、通常、各気筒ごとに1つ
ずつ設けられた複数の吸気管と、これらの吸気管と連通
する1つ又は複数のサージタンクとから構成されてお
り、これらを2つ又は3つ以上の部品に分けてそれぞれ
を熱可塑性樹脂で形成し、各部品を接合するのである。
【0004】図5はこのような例を示す断面図である。
同図に示す部品1,2を、それぞれの接合面1a,2a
で重ね合わせて接合し、1つの製品、たとえば、前記の
インテークマニフォールド等にする。
【0005】接合方法としては、熱板溶着、スピン溶
着、接着剤による接着、超音波溶着などがあるが、多気
筒エンジンのインテークマニフォールドのような比較的
大型のものの場合は、振動溶着が多用されている。
【0006】振動溶着とは、2つの熱可塑性樹脂の部品
を、接合面同士で重ねて、圧力と振動を加え、摩擦によ
る熱で溶かして溶着する方法である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5に示す溶
着する前の部品1,2は、射出成形などによって通常同
じ材質、同じ厚さに形成されており、成形後のヒケなど
の影響で変形が起こり易く、接合面1a,2aに反りが
生じ易い。反りが生じることによって、接合面1a,2
aが対向する接合面から相互に離反する方向に変形す
る。特に、自動車用の多気筒エンジンに用いられるイン
テークマニフォールドの大きさになると、この反りも大
きくなる。この反りを力で押さえ込んで振動溶着すると
なると、溶着面に均等な圧力を加えることができず、振
動溶着そのものが困難な作業となる。
【0008】本発明は、このような事実に鑑みてなされ
たもので、各樹脂製部品の接合面に反りが生じても、そ
の反りを容易に吸収して接合することができる樹脂製部
品の接合構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、複数の樹脂製部品の各々に形成された接
合面を重ね合わせて接合する樹脂製部品の接合構造にお
いて、各部品の剛性を、1の部品では大きくし、他の部
品では小さくしたことを特徴としている。または、各部
品の接合面と直交する方向の剛性を、1の部品では大き
くし、他の部品では小さくしたことを特徴としている。
【0010】前記剛性の大小を、部品の肉厚の相違によ
り付与することとしたり、部品に形成する補強リブの相
違により付与することとしたり、部品の材質の相違によ
り付与することとしたり、部品の形状で付与することが
できる。また、前記複数の樹脂製部品が、多気筒エンジ
ンのインテークマニフォールドを構成することとしても
よい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の樹脂製部品の接合
構造についての実施例を図面によって説明する。図1は
本発明の樹脂製部品としてのインテークマニフォールド
を多気筒エンジンに装着した構成を示す図である。
【0012】同図に示すように、エンジン10は燃焼室
11を構成するシリンダヘッド12及びシリンダブロッ
ク13を備える。シリンダヘッド12の外側面14には
燃焼室に連通する複数の吸気通路15が開口している。
【0013】エンジン10はまた、前記燃焼室11に燃
焼用の空気を供給するためのインテークマニフォールド
16を備えている。このインテークマニフォールド16
は、たとえば、ポリアミドのような熱可塑性樹脂製であ
り、前記シリンダヘッド12の吸気通路15と連通する
出口17を備えた複数の吸気管18,18,……と、2
又はそれ以上の任意の吸気管18に共通するサージタン
ク19と、このサージタンク19への吸気入口部20と
を一体に備える。この吸気入口部20には、エンジンの
吸気を制御するためのスロットル弁装置21が設けられ
ており、弁の開閉により吸気の供給量が制御される。
【0014】インテークマニフォールド16は概ね2分
割の構造で、部品22と部品23とにより内部空間が形
成されている。各部はエンジンの要求に応じた形状、寸
法であるが、サージタンク19は、特に、各燃焼室11
の供給に応じた容量を確保した扁平な箱形状で、部品2
2と部品23との合わせ面を有する。
【0015】図2はこの合わせ面近傍の要部断面図であ
る。部品22と部品23とは、何れもポリアミドなどの
同じ熱可塑性樹脂からなり、それぞれが別々に射出成形
などによって成形されている。
【0016】部品22の厚さAと、部品23の厚さBと
を比較すると、B>Aの関係がある。すなわち、部品2
2の方が部品23より薄くなっている。このような構成
によって、部品22と部品23の剛性は、同じにはなら
ず、薄い方が、可撓性に富むようになる。
【0017】部品22,23の接合面22a,23aに
変形が起こり、接合面22a,23aが反った場合、両
接合面間に隙間ができることになる。しかし、振動溶着
の際に両接合面に対し、相手側接合面に向かう力で押圧
力を加えると、薄い方の部品22の接合面22aが大き
く変形して接合面23aに添うようになり、振動溶着が
容易に可能となる。このように、一方の部品の剛性を大
きくし、他方の部品の剛性を小さくすることで、接合後
の全体の剛性を所望の大きさにすると同時に、部品の変
形の影響を受けにくくすることができる。
【0018】図示の実施例では、部品22の厚さは一定
でAとなっており、部品23の厚さも一定でBとなって
いる。しかし、接合面22aと接合面23aとに生じる
変形は、面の反りとなって表れるものが殆どなので、接
合面22a,23aと直交する部分のみをそれぞれA,
Bの厚さとして反りに対する剛性に差を設け、接合面2
2a,23aと平行になる部分は双方の部品22,23
共に同じ厚さにすることもできる。
【0019】図3は、本発明の第2実施例を示す断面図
である。この実施例では、部品32と33の内、一方の
部品33に補強リブ33bを形成し、他方の部品32に
は補強リブを形成していないことによって、接合面33
aの剛性を上げて接合面32aの剛性を下げている。補
強リブは、実施例の補強リブ33bのように、接合面3
3aと直交する方向に形成すれば、接合面33aを反り
にくくすることができる。
【0020】図3では、部品32の方には補強リブを形
成していないが、補強リブを形成してもよい。ただし、
接合面32aの剛性が接合面33aの剛性より小さくな
るようなリブ形状/リブ数量にすることになる。
【0021】図4は、本発明の第3実施例を示す断面図
である。図2、図3の実施例が、2つの部品を結合する
場合を説明したが、この第3実施例では、3つの部品4
2,43,44を結合する例を示している。部品42,
43,44は、それぞれ別個に形成されたポリアミド等
の熱可塑性樹脂からなる部品である。3つの部品のう
ち、この実施例では、中央に位置する部品44が最も肉
厚に形成されていて、上下の2つの部品42,43はこ
れよりも薄肉である。このような構成により、溶着した
とき、上下の2つの部品42,43の接合面を中央の部
品44の接合面に添わせることができる。
【0022】中央の部品44は、肉厚で剛性を上げた
が、補強リブの有無や補強リブの大小、又は形状の相違
で剛性の差を設定できること言うまでもない。また、部
品42又は部品43の剛性を大きくし、他の2つの剛性
を小さくしてもよい。
【0023】なお、全ての実施例に共通するが、剛性の
相違は、部品の材質を相違させることで付与することも
できる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明は、複数の樹脂製部
品の各々に形成された接合面を重ね合わせて接合する樹
脂製部品の接合構造において、各部品の剛性を、1の部
品では大きくし、他の部品は小さくしたので、接合後の
全体の剛性を所望の大きさに保ち、同時に、各部品の接
合面が変形しても、剛性の低いところが他の部品の接合
面に添って変形し易くなり、変形の影響を受けにくくす
ることができる。
【0025】剛性の大小を、部品の肉厚の相違や、補強
リブの相違や、部品の材質の相違により付与する構成と
すれば、各部品を形成する際にそれぞれを変更すること
で所望の剛性を容易に得ることができる。
【0026】特に、多気筒エンジンのインテークマニフ
ォールドに適用すると、大型で複雑な形状をした樹脂製
部品を、均等に接合することができ、インテークマニフ
ォールド内の圧力が変化しても十分な強度を確保するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹脂製部品としてのインテークマニフ
ォールドを多気筒エンジンに装着した構成を示す図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例における樹脂製部品の接合
構造を示す断面図である。
【図3】本発明の第2実施例における樹脂製部品の接合
構造を示す断面図である。
【図4】本発明の第3実施例における樹脂製部品の接合
構造を示す断面図である。
【図5】従来の樹脂製部品の接合構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
22,23,32,33,42,43,44 樹脂製
部品 22a,23a,32a,33a 接合面 33b 補強リブ A,B 樹脂製部品の肉厚
フロントページの続き (72)発明者 鬼頭 一和 神奈川県小田原市久野2480番地 株式会社 ミクニ小田原事業所内 (72)発明者 和田 哲 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 井熊 智典 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 佐藤 和義 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 4F211 AD05 AD12 AD24 AG08 AG28 AH16 AH17 TA01 TC06 TC11 TD07 TH02 TH18 TN20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の樹脂製部品の各々に形成された接
    合面を重ね合わせて接合する樹脂製部品の接合構造にお
    いて、各部品の剛性を、1の部品では大きくし、他の部
    品では小さくしたことを特徴とする樹脂製部品の接合構
    造。
  2. 【請求項2】 前記剛性の大小を、部品の肉厚の相違に
    より付与することを特徴とする請求項1記載の樹脂製部
    品の接合構造。
  3. 【請求項3】 前記剛性の大小を、部品に形成する補強
    リブの相違により付与することを特徴とする請求項1記
    載の樹脂製部品の接合構造。
  4. 【請求項4】 前記剛性の大小を、部品の材質の相違に
    より付与することを特徴とする請求項1記載の樹脂製部
    品の接合構造。
  5. 【請求項5】 前記剛性の大小を、部品の形状の相違に
    より付与することを特徴とする請求項1記載の樹脂製部
    品の接合構造。
  6. 【請求項6】 前記複数の樹脂製部品が、多気筒エンジ
    ンのインテークマニフォールドを構成することを特徴と
    する請求項1から5の何れかに記載の樹脂製部品の接合
    構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013108381A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Honda Motor Co Ltd 吸気マニホールド

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08281827A (ja) * 1995-04-11 1996-10-29 Mitsubishi Eng Plast Kk ポリアミド樹脂製振動溶着中空体成形品

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