JPS6192926A - 車両用パワーユニット - Google Patents

車両用パワーユニット

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JPS6192926A
JPS6192926A JP59211906A JP21190684A JPS6192926A JP S6192926 A JPS6192926 A JP S6192926A JP 59211906 A JP59211906 A JP 59211906A JP 21190684 A JP21190684 A JP 21190684A JP S6192926 A JPS6192926 A JP S6192926A
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JP
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shaft
gear
transmission
gear train
speed
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JP59211906A
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JPS6339450B2 (ja
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Seiichi Okubo
大久保 清一
Kazumasa Shibuya
渋谷 一正
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6192926A publication Critical patent/JPS6192926A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H2200/00Transmissions for multiple ratios
    • F16H2200/0026Transmissions for multiple ratios comprising at least one creep low gear, e.g. additional gear for extra low speed or creeping

Landscapes

  • Structure Of Transmissions (AREA)
  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (1)産業上の利用分野 本発明は、入力軸および出力軸間に選択的に確立可能な
複数変速段の歯車列が設けられて成る主変速機構と、該
主変速機構の最低変速段よりもさらに低速とするための
極低速歯車列を有する副変速機構とが、相互に結合され
るクラッチケースおよびミッションケース間に収納され
る車両用変速機に関する。
(2)従来の技術 従来、車両用変速機、特に手動変速機では、4〜5段の
前進変速段を有しているが、自動車の走行状態によって
は、最低変速段よりもさらに低速の極低速が要求される
。特に全輪駆動車では、その特徴を充分に発揮するため
には極低速での走行が必要とされる。
このような観点から主変速機構にさらに極低速のための
副変速機構を付設した変速機が従来から実現されている
が、従来では、たとえば特開昭58−85726号公報
で開示されるように、主変速機構の出力軸の延長上に副
変速機構が設けられている。
(3)発明が解決しようとする問題点 副変速機構を付設するにあたっては、主変速機構のみか
ら成る変速機の構造を基本的には変更しないこと、なら
びに他の車両構成部品たとえば車体、エンジンまたは変
速機の車体への支持位置およびその構造等の変更も極力
避けることが、製造コストの面から重要である。
ところが、前記従来技術のように副変速機構を主変速機
構の延長上に設けると、変速機の全長が大となり、特に
車体前部にエンジンを横置きに配置したF、F自動車で
はサスペンション機構等の適正なりリアランスが得られ
ず、この面での設計変更が必要となる。また、前記従来
技術では、副変速機構が主変速機構の出力軸の延長上に
あるために、主変速機の人、出力軸間の距離、副変速機
構の駆動歯車の歯底径または軸径等の制約により、大幅
な減速比が得られない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、既
存の変速機および車体構造を基本的には変更することな
く大幅な減速比が得られる副変速機構を付設するととも
に、副変速機構の組付作業を容易とした車両用変速機を
提供することを目的とする。
B0発明の構成 (1)問題点を解決するための手段 本発明によれば、副変速機構の極低速歯車列は、入力軸
および出力軸と平行でクラッチケースおよびミッション
ケース間に固定される中間軸と、該中間軸に平行でクラ
ッチケースおよびミッションケースで回転自在に支承さ
れる副軸とに、入力軸からの駆動力を出力軸に減速して
伝達すべく設けられ、該極低速歯車列の途中には極低速
歯車列の確立および確立解除を切換えるべく同期機構が
介装され、前記中間軸のクラッチケース側の端部には該
中間軸の軸線から外面までの距離が周方向に沿って不均
等な回転止め用突起が突設され、前記クラッチケースに
は該突起を嵌入するための凹部が設けられる。
(2)作 用 同期機構により極低速歯車列が確立しているときに、入
力軸からの駆動力は極低速歯車列を経て大きな減速比で
出力軸に伝達され、極低速を得ることができる。しかも
中間軸および副軸は入力軸および出力軸に平行であり、
副変速機構を主変速機構に並列、配置して変速機の全長
の増加を抑えることができる。また中間軸は、その組付
時に極低速歯車列を主変速機構と適正に噛合させた状態
でクラッチケースの凹部に回転止め用突起を嵌入するよ
うにして組込むことができ、組付作業が容易となる。
(3)実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明すると
、先ず第1図において、エンジンEは自動車の車体前部
に横置き、すなわちそのクランク軸1が自動車の進行方
向と直交するようにして配置される。このエンジンEの
一側には、クラッチ2、変速機3、前輪駆動用差動装置
4およびトランス7フアー5から成る伝動装置が配設さ
れる。工ンジンEの駆動力は、クラッチ2および変速機
3を介して前輪駆動用差動装置4に伝達され、さらに駆
動軸6,7、等速ジヨイント8,9、伝動軸10.11
および等速ジヨイント12.13を介して左、右前輪1
4.15に伝達される。また、エンジンEの駆動力は変
速機3およびトランスファー5を介してドライブ軸16
に選択的に伝達される。このドライブ軸16の駆動力は
、ユニバーサルジヨイント17、プロペラ軸18および
ユニバーサルジヨイント19を介して後輪駆動用差動装
置20に伝達され、該差動袋W20から駆動軸21、.
22、等速ジヨイント23.24、伝動軸25.26お
よび等速ジョイン)27.28を介して左、右後輪29
.30に伝達される。
伝動装置の詳細を示す第2図において、エンジンEにお
けるクランクケース31の一側には、クラッチケース3
2が一体に固着され、このクラッチケース32にはさら
にミッションケース33が一体に固着される。
クラッチケース32内には従来公知のクラッチ2が収容
され、ミッションケース33内には、変速機3が収容さ
れる。変速機3は主変速機構36と副変速機構37とか
ら成り、主変速機構36は、クランク軸1と同一軸線の
入力軸38と、該入力軸38と平行な出力軸39との間
に、第1速歯車列G1、第2速歯車列G2、第3速歯車
列G3、第4速歯車列G4、第5速歯車列G5および後
進歯車列Grが設けられて成る。これらの歯車列G1、
G2.G3.G4.G5.Grのうちの選択された歯車
列を介して入力軸38から出力軸39に伝達された駆動
力は、エンジンE寄りの端部で出力軸39に設けられた
出力歯車40から出力される。
第3図を併せて参照して、副変速機構37は、全輪駆動
時に第1速以下の極低連用として用いられるものであり
、前記入力軸38および出力軸39と平行な中間軸70
および副軸71を備え、ミッションケース33内のクラ
ッチ2寄りの部分に配設される。中間軸70は、クラッ
チケース32とミッションケース33とで両端を固定的
に支持されており、この中間軸70には、第1連用歯車
列G1を構成すべく前記入力軸38に一体化された歯車
72に、常時噛合する副入力歯車73が回転自在に支承
される。また副軸71は、クラッチケース32とミッシ
ョンケース33とで回転自在に支承されており、この副
軸71には、出力軸39に一体化した減速歯車41に常
時噛合する副出力歯車75が一体化される。また、副入
力歯車73に一体化された歯車76と、副軸71に相対
回転可能にして支承された歯車77とは、減速歯車列7
8を構成すべく常時噛合される。前記副入力歯車73、
減速歯車列78および副出力歯車75は極低速歯車列G
sIV、を構成する。
副入力歯車73および歯車76は一体化されており、中
間軸70との間に軸受79を介在する円筒体74の両端
に設けられる。すなわち、副入力歯車73はクラッチケ
ース32側の円筒体74の一端に一体化され、歯車76
は円筒体74の他端に一体化される。また副入力歯車7
3とクラッチケース32との間には、副入力歯車73側
に支持鍔80を有し中間軸70を囲繞する円筒状カラー
81が配設されており、このカラー81の支持鍔80と
副入力歯車73との間にはスラスト軸受82が介装され
る 一方、前記歯車76と、ミッションケース33との間に
は、該歯車76側から順に、スラスト軸受83、ワッシ
ャ84、皿ばね85およびワッシャ86が介装される。
副変速機構37の組付時に、中間軸7oは、副入力歯車
73および歯車76を、入力軸39の歯車72および副
軸71の歯車77にそれぞれ噛合させた状態で、円筒体
74およびカラー81に挿通されるものであり、基本的
には一直線状の円柱状に形成される。しかも、中間軸7
oのクラッチケース32側の一端面には、回転止め用突
起87が突設される。一方、クラッチケース32には、
中間軸70の一端部を嵌合、支持する横断面円形の支持
穴88が穿設されており、この支持穴88の底面には前
記回転止め用突起87を嵌入するための凹部89が設け
られる。
第4図において、前記回転止め用突起87は、その横断
面がほぼ半円形となるように形成されており、凹部89
の横断面形状も回転止め用突起87に対応して半円形に
形成される。
また、ミッションケース33には中間軸70の他端部を
嵌合、支持する横断面円形の支持穴90が設けられる。
さらに、副軸71は、クラッチケース32とミッション
ケース33とに回転自在に支承されるものであり、クラ
ッチケース32およびミッションケース33にそれぞれ
設けられた凹部91.92で軸受93,94を介して支
承される。
再び第2図において、前輪駆動用差動装置4の歯車箱4
4はクラッチケース32およびミッションケース33に
回転自在に支承されており、この歯車箱44には、変速
機3の出力歯車40に噛合する減速リング歯車42と、
該減速リング歯車42よりも小径の駆動歯車43とが並
列して固着される。また歯車箱44内には、左、右一対
の前輪駆動軸6.7が対向して突入、配置されるととも
に、両駅動軸6.7間にはそれらと直交する支軸45が
歯車箱44に固定される。また支軸45の両端には傘歯
車46.47が固定されており、前記駆動軸6.7の内
端には前記雨傘歯車46.47に噛合する傘歯車48.
49がスプライン結合される。
クラッチケース32およびミッションケース33は、前
輪駆動用差動装置4よりも後方に延設されており、クラ
ッチケース32の後端には、トランスファー5を収容す
るためのチャンバ52を形成すべくトランスファーケー
ス50が一体的に固着される。トランスファー5は、前
記一対の駆動軸6.7と平行なトランスファー軸53を
備え、 。
該トランスファー軸53は、前記各ケース32゜33.
50によって回転自在に支承される。トランスファー軸
53のミッションケース33寄りの端部には、前記歯車
箱44と一体的な駆動歯車43に常時噛合する被動歯車
54が回転自在に支承されており、トランスファー軸5
3と被動歯車54との間には、それらの間で動力伝達の
接話を行なう歯車クラッチ機構55が設けられる。
□歯車クラッチ機構55は、前記被動歯車54の一側に
一体に設けられる歯車56と、トランスファー軸53に
スプライン結合されたカラー57の一端に設けられる歯
車58と、軸方向にスライド可能にして前記歯車58に
常時噛合されるとともに前記歯車56に係脱可能なスリ
ーブ59と、スリーブ59の外周に係合されるヨーク6
0と、該ヨーク60を揺動駆動すべくトランスファー軸
53に直交してクラッチケース32に枢支される揺動軸
61とから成る。この揺動軸61には、負圧作動器等の
アクチュエータ62が連結され、該アクチュエータ62
によって揺動軸61すなわちヨーク60が揺動駆動され
る。
かかる歯車クラッチ機構55において、アクチュエータ
62によってヨーク60を第2図の右側に揺動させると
、スリーブ59が右側に摺動して両歯車58.56間に
跨って噛合することにより、被動歯車54の駆動力がト
ランスファー軸53に伝達される。また、ヨーク60を
第2図に示すように左側に揺動させているときには、ス
リーブ59は歯車56との噛合状態を解除しており、被
動歯車54およびトランスファー軸53間の動力伝達が
遮断される。
トランスファー軸53のトランスファ−ケース50側端
部には駆動傘歯車63が固着されており、この駆動傘歯
車63は被動傘歯車64に噛合される。被動傘歯車64
はドライブ軸16の端部に一体的に設けられており、こ
のドライブ軸16はトランスファー軸53に直交して配
置されるとともに、クラッチケース32およびトランス
ファーケース50に跨って配設された軸受筒66で回転
自在に支承される。
次に変速4!a3の主変速機構3Gにおける各歯車列G
l、G2..G3.G4.G5.Grおよび副変速機構
37の極低速歯車列G5l1を選択するための構成につ
いて述べると、第1速および第2速歯車列Gl、G2間
の出力軸39には、セレクトスリーブ96の左、右移動
により前記両歯車列G1、G2と出力軸39との連結状
態を切換える第1.2速切換用同期機構97が装着され
ており、前記セレクトスリーブ96には第1,2速切換
用シフトフオーク98が係合される。また、第3速およ
び第4速歯車列G3.04間の入力軸38にはセレクト
スリーブ99の左、右移動により両歯車列G3.G4と
入力軸38との連結状態を切換える第3.4速切換用同
期機構100が装着されており、セレクトスリーブ99
には第3,4速切換用シフトフオーク101が係合され
る。また入力軸3日のクラッチ2から離隔した側の端部
には、第5速歯車列G5の入力軸38との連結状態を切
換えるための第5速切換用同期機構102が装着され、
該機構102のセレクトスリーブ103には第5速切換
用シフトフオーク104が係合される。
後進用歯車列Grは、入力軸38に一体化された駆動歯
車105と、第1.2速切換用同期機構97のセレクト
スリーブ99に一体的に設けられ出力軸39との相対回
転を阻止された被動歯車106と、それらの駆動歯車1
05および被動歯車106に噛合する位置と噛合を解除
する位置との間で移動可能なアイドル歯車107とから
成る。
すなわちアイドル歯車107は、第5図で示すように、
入力軸38および出力軸39と平行にしてクラッチケー
ス32およびミッションケース33で固定的に支持され
たアイドル歯車軸108に滑動可能に支承されている。
このアイドル歯車107は、後進用シフトフォーク10
9で抱持されており、該シフトフォーク109の作動に
よりアイドル歯車107は、前記両歯車105,106
に噛合して後進歯車列Grを確立する位置と、両歯車1
05,106との噛合状態を解除する位置との間を移動
する。 ・ 副変速機構37において、副軸71には歯車77と副軸
71との連結状態を切換える極低速切換用同期機構11
0が装着されており、この機構110のセレクトスリー
ブ111には極低速切換用シフトフォーク112が係合
される。
第6図は変速パターンを示すもので、Nが中立位置、■
が第1速位置、■が第2速位置、■が第3速位置、■が
第4速位置、■が第5速位置、Rが後進位置であり、第
1速位置■に隣接して極低速位置SLが設けられる。
このような変速パターンに応じて、前記各シフトフォー
ク98,101,104,109,112は、第7図〜
第9図で示すように配設される。
すなわち、クラッチケース32にはミッションケース3
3側に臨んでシャフトホルダ115が固定され、このシ
ャフトホルダ115と、ミッションケース33との間に
わたっては、入力軸38および出力軸39と平行な第1
フオークシヤフト116が固定される。シャフトホルダ
115には、第10図に示すように、クラッチケース3
2から前輪駆動用差動装置4側にオーバハングしたオー
バハング部117が設けられ、このオーバハング部11
7に第1フオークシヤフト116を嵌入して支持するた
めの支持穴118が設げられる。しかも、オーバハング
部117は、減速リング歯車42の周縁との間に空隙1
19を形成して該減速リング歯車42をクラッチケース
32との間に挾むようにして延出される。
クラッチケース32およびミッションケース33間には
第1フオークシヤフト116と平行な第2および第3フ
ォークシャフト120.121がその軸線方向に沿って
制限された範囲内での往復移動を可能として支持される
。第1フオークシヤ7)116には、第1. 2速切換
用シフトフオーク98を一体に有する第1.2速切換用
フオークヘツド122と、極低速用フォークヘッド12
3とが滑動可能に支承される。また第2フオークシヤフ
ト120には、後進用フォークヘッド124が固定され
るとともに、第3.4速切換用シフトフオーク101を
一体に有する第3.4速切換用フオークヘツド125と
第5連用シフトフオーク104を一体に有する第5連用
フオークヘツド126とが滑動可能に支承され、さらに
第3フオークシヤフト121には極低連用シフトフォー
ク112が固定される。
第1フオークシヤフト116の外面には、第1゜2速切
換用フオークヘツド122に対応して軸線方向に間隔を
あけた3つの窪み127が設けられており、第1.2速
切換用フオークへソド122には、ばね128のばね力
によりそれらの窪みに嵌合する方向にばね付勢されたボ
ール129が保持される。これによりディテント機構が
構成され、第1,2速切換用フオークヘツド122すな
わち第1,2速切換用シフトフオーク98は、セレクト
スリーブ96を第2図の左方に動かして第1速変速段を
確立するための位置(第8図左位置)と、セレクトスリ
ーブ96を中央に位置させて中立状態とする位置(第8
図の中央位置)と、セレクトスリーブ96を第2図の右
方に動かして第2速変速段を確立する位置(第8図の右
位置)との間を節度的に移動することができる。
また第1フオークシヤフト116の外面には、第2フオ
ークシヤフト120で滑動自在に支承される第3,4速
切換用フオークヘツド125に対応した位置で軸線方向
に間隔をあけて3つの窪み130が設けられており、こ
れらの窪み130に嵌合し得るボール131が第3,4
速切換用フォ−クヘッド125の突部132に設けられ
、該ボール131は図示しないばねにより各窪み130
に嵌合する方向に付勢される。これにより、ディテント
機構が構成され、第3,4速切換用フオークヘツド12
5すなわち第3,4速切換用シフトフオーク101は、
セレクトスリーブ99を第2図の左方に動かして第3速
変速段を確立するための位置(第8図左位置)と、セレ
クトスリーブ99を中央に位置させて中立状態にする位
置(第8図の中央位置)と、セレクトスリーブ99を第
2図の右方に動かして第4速変速段を確立する位置(第
8図の右位置)との間を節度的に移動することができる
しかも、第3.4速切換用フオークヘツド125は、第
1フオークシヤフト116に滑動可能に支承された極低
連用フォークヘッド123に対応する位置にあり、極低
連用フォークヘッド123には、第3.4速切換用フオ
ークヘツド125の突部132を第1フオークシヤフト
116に向けて突入させるための切欠き133が設けら
れ、該切欠き133の第1フオークシヤフト116の軸
方向に沿う長さは、極低連用フォークヘッド123と、
第3,4速切換用フオークヘツド125の相対移動を許
容するように定められる。
第5連用フオークヘツド126には、第1フオークシヤ
フト116側に延びる腕134が一体的に設けられてお
り、この腕134の先端には、第1フオークシヤフト1
16を貫通させるための円筒部135が設けられる。腕
134には第1および第2フォークシャフト116.1
20間にわたって延びる孔136が設けられており、こ
の孔136内には相互に離反する方向にばね137で付
勢された一対のボール138,139が挿入される。第
1および第2フォークシャフト116.120の外面に
は、前記各ボール138,139を嵌合するための窪み
140,141が設けられており、両ボール138,1
39が窪み1,10,141に嵌合することにより、第
5連用フオークヘツド126の位置が節度的に保持され
る。この状態は、第5速切換用同期機構102を不作動
にす2す る状態であり、第5速歯車列G5と入力軸3日との連結
状態は解除されている。
このように第5速切換用同期機構102を不作動にした
状態で、第5連用フオークヘツド126は、ミッション
ケース33の側壁により第8図の右側への移動を阻止さ
れており、第5速切換用同期機構102を作動状態とす
べく第8図の左側にのみ移動可能である。すなわち第2
フオークシヤフト120のミッションケース33例の端
部には第5連用フオークベツド126に当接可能な段部
142が設けられており、第2フオークシヤフト120
を左側に移動させたときに、第5連用フオークヘツド1
26はボール138が窪み140から脱出して第1フオ
ークシヤフト116の外面に乗り上げるようにしてばね
137を圧縮しながら第8図の左側に移動する。この移
動により第5速切換用同期機構102が作動して第5速
歯車列G5が確立する。しかも、この第5速切換用同期
機構102の作動時にばね137が圧縮されて大きなば
ね力を発揮していることにより、第2フォークシャフト
120と第5連用フオークへ・ノド126とは実質的に
一体化されており、第2フオークシヤフト120が右側
に移動するときには第5連用フオークヘツド126もと
もに右側に移動して、第8図の状態に戻り、第5速切換
用同期機構102を不作動状態とする。
後進用フォークヘッド124には、先端部がU字状に形
成されて第1フオークシヤフト116に係合する係合腕
143が設けられており、この保合腕143は第2フオ
ークシヤフト120の回転止め作用を果たす。また後進
用フォークヘッド124には係合ピン144が一体的に
突設されており、この保合ピン144は、第11図で示
すように後進用シフトフォーク109に設けられたL字
状の通孔145に係合される。後進用シフトフォーク1
09は、第2フオークシヤフト120の軸線と直交する
支軸146を一体的に備えており、この支軸146はシ
ャフトホルダ115に穿設された支持孔147に挿通さ
れる。しかも支軸146の支持孔147から突出した部
分には、リング148が嵌挿され、該リング148およ
び支軸146にピン149を直角に挿通することにより
、後進用シフトフォーク109が支軸146の軸線まわ
りに回動可能にしてシャフトホルダ115に支持される
。また通孔145は、後進用シフトフォーク109が中
立位置にあるときに、第2フオークシヤフト120に平
行な平行部分145aと、第2フオークシヤフト120
に直交する直交部分145bとがL字状に連設されて成
り、第2フオークシヤフト120が第8図で示すように
左右いずれにも移動しない中立位置にあるときに、係合
ピン144は通孔145における屈曲部に位置している
また、後進用シフトフォーク10 ’9の回動動作に節
度を持たせるために、後進用シフトフォーク145の側
縁には2つの窪み151が隣接して設けられており、シ
ャフトホルダ115にはそれらの窪み151に嵌合し得
るボール152が嵌合方向にばね付勢されるようにして
配設される。ばね153が第11図で示すように一方の
窪み151に嵌合した状態は、係合ピン144が通孔1
45の屈曲部に位置した状態であり、第2フオークシヤ
フト120を第8図の右方向すなわち係合ピン144を
矢符154の方向に移動させると、後進用シフトフォー
ク109が第11図の時計方向に回動しボール152は
他方の窪み151に嵌合する。この後進用シフトフォー
ク109の時計方向への回動動作によりアイドル歯車1
07が移動して後進歯車列Grが確立する。
後進歯車列Grの確立を解除するときには、第2フオー
クシヤフト120を左側に動かして第8図の状態とする
が、この際、後進用シフトフォーク109は反時計まわ
りに回動して第11図のように中立状態となる。また、
第5速切換用同期機構102を作動状態にすべく、第2
フオークシヤフト120を第8図の状態から左方に移動
させたときには、係合ピン144は通孔145の平行部
分145aに沿って移動するのみで後進用シフトフォー
ク109は回動しない。
極低連用フォークヘッド123には、係合溝156が設
けられており、この係合溝156には、シャフトホルダ
115に基端を固定されて第1フオークシヤフト116
と平行に延びる回転阻止棒157が係合され、これによ
り極低連用フォークヘッド123の第1フオークシヤフ
ト116まわりの回転動作が阻止される。
第3フオークシヤフト121には、連結部材158が固
定されており、この連結部材158と極低連用フォーク
ヘッド123とはレバー159によって連結される。レ
バー159は基本的にはL字状に屈曲されており、この
レバー159の一端に設けられた球状嵌合部160は極
低速用フォークヘッド123に設けた嵌合穴161に嵌
合される。また連結部材158には第3フオークシヤフ
ト121と直交する方向に突出する連結ピン162が一
体的に設けられており、この連結ピン162には、レバ
ー159の他端に設けられたU字状嵌合部163が嵌合
される。しかもレバー159の屈曲部159aは、第1
および第3フォークシャフト116.121と直交する
枢支ピン164によって枢支される。
第2図に特に注目して、レバー159は主変速機構36
において各歯車列Gl、G2.G3.G4、G5.Gr
間の間隔が比較的大きい部分すなわち第3速歯車列G3
および第4速歯車列04間に配置されており、枢支ピン
164はミッションケース33の側壁に固着される。す
なわち、枢支ピン164は、その一端側から順に、大径
の頭部165と、ミッションケース33の側壁に螺合さ
れる雄ねじ部166と、レバー159の屈曲部159a
に穿設された枢支孔168に挿通される小径の枢支部1
67とを設けて成り、ミッションケース33の側壁にそ
の外方から螺合して取付けられる。
このようにレバー159をその中間の屈曲部で枢支ピン
164によって枢支することにより、レバー159はシ
ーソー動作をする。すなわち、極低連用フォークヘッド
123を第8図の左方に移動させると、連結部材158
、第3フオークシヤフト121および極低連用シフトフ
ォーク109は右方に移動し、セレクトスリーブ111
が第2図の右方に移動して副変速機構37の減速歯車列
78が確立する。このような状態から極低連用フォーク
ヘッド123を右・方に動かすと、連結部材158、第
3フオークシヤフト121および極低連用シフトフォー
ク109は左方に移動し、セレクトスリーブ111が第
2図の左方に移動して、前記減速歯車列78と副軸71
との連結状態が解除される。
このような第3フオークシヤフト121への左右への移
動を節度的に行なうために、第3フオークシヤフト12
1のミッションケース33側の端部外面には、軸線方向
に間隔をあけて一対の窪み169が設けられており、そ
れらの窪み169に嵌合するボール170がばね171
によって各窪み169に嵌合する方向にばね付勢される
第8図に示すようにボール170が右方の窪み169に
嵌合している状態では、極低連用シフトフォーク109
が極低速切換用同期機構110を不作動の状態にしてい
る状態であり、その状態から第3フオークシヤフト12
1を右側に移動させて、ボール170が左方の窪み16
9に嵌合した状態となると、極低速切換用同期機構11
0が作動状態となる。
極低連用フォークヘッド123、第1.2速切換用フオ
ークヘツド122、第3,4速切換用フオークヘツド1
25および後進用フォークヘッド124には、U字状に
それぞれ開いた極低連用係止部172、第1,2速切換
用係止部173、第3.4速切換用係止部174および
第5速、後進切換用係止部175が設けられており、こ
れらは第1フオークシヤフト116から第2フオークシ
ヤフト120側に向けてこの順に並列される。
第12図および第13図を併せて参照して、クラッチケ
ース32の上部には、ミッションケース33内に通じる
作動室178を画成すべくカバー179が固着され、こ
の作動室178内に前記各係止部172,173,17
4,175の選択、作動を行なうためのセレクト、シフ
ト機構180が配設される。
このセレクト、シフト機構180について詳細に説明す
ると、カバー179には、前記各フォークシャフト11
6,120,121と直交する方向にのびるシフトピー
ス軸181が固定的に配設される。このシフトピース軸
181には、前記各係止部172.173,174,1
75に選択的に保合可能な係合腕182を一体的に備え
るシフトピース183が摺動および回転自在に支持され
る。このシフトピース183には、シフトピース軸18
1と平行に延びる回転用係合溝184と、シフトピース
軸181と直角に延びる摺動用係合溝185とが設けら
れる。
回転用係合溝184には、カバー179にシフト軸18
6を介して回動自在に支持されるシフトアーム187の
球状端部188が摺動自在に嵌合される。また摺動用係
合溝185には、カバー179にセレクト軸189を介
して回動自在に支持されるセレクトアーム190のピン
状端部191が摺動自在に係合される。シフト軸186
およびセレクト軸189は、シフトピース軸181と直
交する方向に延びてカバー179から突出されており、
シフトアーム187およびセレクトアーム190は、作
動室178内においてほぼ直交するようにしてシフト軸
186およびセレクト軸189に固着される。さらにカ
バー179の外方において、シフト軸186にはシフト
レバ−192が固着され、セレクト軸189にはセレク
トレバー193が固着される。
シフトレバ−192にはシフト用ワイヤ194の終端が
連結され、セレクトレバー193にはセレクト用ワイヤ
195の終端が連結される。これらのワイヤ194,1
95は図示しないチェンジレバーの動作に応じてブツシ
ュ・プル作動をするものであり、セレクト用ワイヤ19
5はチェンジレバーを中立位置Nで変位させることに応
じてブツシュ・プル作動をし、シフト用ワイヤ194は
チェンジレバーを各変速位isL、I、n、T[I。
TV、  V、  Hに動かすことに応じてブツシュ・
プル作動を行なう。
シフトピース軸181には、シフトピース183を挟む
ようにしてコ字状のインクロック板196が摺動可能に
配設される。このインタロック板196にはシフトピー
ス軸181と平行に延びる長溝197が設けられており
、カバー179に螺着されたピン部材198が該長溝1
97に係合することにより、インタロック板196の回
転動作が阻止される。
シフトアーム187の先端には3つの窪み201が設け
られており、それらの窪み201に嵌合し得るボール2
02がカバー179内に収容配置されたばね203によ
り、各窪み201に嵌合する方向にばね付勢される。こ
れによりシフトアーム187は3つの位置間で節度的に
回動されることになる。しかもこれらの3つの位置は、
第6図で示したシフトパターンに応じてシフトピース1
83により各係止部172,173,174.175を
シフト動作させるための位置に対応する。
セレクトアーム190の先端には、各係止部172.1
73,174,175を選択すべくシフトピース183
を移動させるのに対応した長さでシフト軸186を中心
とした円弧状に延びる窪み204が設けられており、該
窪み204には、カバー179内に収容されたばね20
5によりボール106が弾発的に摺接する。さらに、セ
レクトアーム190には腕部207が一体的に設けられ
ており、セレクト軸189を囲繞するねじりばね208
の両端が該腕部207の両側に延設される。
ねじりばね20Bの両端はカバー179に突設された係
止ピン209に係合されており、このねじりばね208
はセレクト軸189の回動動作によりセレクトアーム1
90が変速段を選択すべく回動するときに、セレクトア
ーム190を元に戻す方向のばね力を発揮し、チェンジ
レバーを操作する運転者に操作感覚を与える働きをする
シフトピース183が極低連用係止部172に係合する
側で、セレクト軸189に隣接した位置には、極低連用
インクロック板210がセレクト軸189と平行な回動
軸211を介してカバー179に回動自在に支持される
。この極低連用インクロック板210は、極低速を選択
するまでのセシフト軸189の移動を阻止する位置と、
許容する位置との間で回動可能であり、それらの位置間
の回動動作を節度的に行なうために、一対の窪み212
を有する。またカバー179側には、それらの窪み21
2に嵌合し得るボール(図示せず)が窪み212に嵌合
する方向にばね付勢されて、配置される。
一方、セレクトアーム190には突起213が設けられ
ており、極低連用インタロック板210が極低速の選択
を阻止する位置に回動しているときには、前記突起21
3が極低連用インクロック板210に当接し、それ以上
の回動動作を阻止される。これにより、シフトピース1
83は極低連用係止部172に係合することが不能とな
り、極低速の選択が阻止される。
回動軸211はカバー179から突出しており、この回
動軸211と、トランスファー5における歯車クラッチ
機構55とは連動すべく連結される。
すなわち、第7図に示すように、歯車クラッチ機構55
の揺動軸61はタラソチケース32から突出されており
、この揺動軸61の突出端部61aで半径方向外方に突
出して設けられた連結レバー214と、回動軸211の
突出端部で半径方向外方に突出して設けられた連結レバ
ー215とは、連結ロンド216を介して相互に連結さ
れる。しかもその連結態様は、歯車クラッチ機構55が
遮断状態となるときに前記極低連用インクロック板21
0をセレクト軸189の突起213に当接し得る位置に
回動し、極低速の選択を阻止するように定められる。
シフトピース軸181において、シフトピース183の
極低速側に向けての移動方向に沿う前端部には、その前
端側に臨む段部217が設けられており、該段部217
よりも前端側のシフトピー)       ス軸181
には前記段部217に当接し得る皿状の当接鍔218が
摺動可能に配設される。当接鍔218とカバー179と
の間には、誤作動防止用ばね219が介装されており、
このばね219のばね力により、当接鍔218は段部2
17に向けて付勢される。
当接鍔218は、シフトピース183と一体的にシフト
ピース軸181上を移動するインクロック板196に当
接可能であり、当接鍔218が段部217に当接してい
る状態では、シフトピース183が第1速あるいは第2
速を選択する位置にあるときのインクロック板196が
当接鍔218に当接するように定められる。したがって
、シフトピース183を第1速あるいは第2速の選択位
置から極低速を選択する位置まで移動させるときには、
誤作動防止用ばね219のばね力に抗して当接鍔218
を押圧移動させる必要がある。
シフト軸186には、作動室178および外部間にわた
ってブリーザ孔220が設けられており、このブリーザ
孔220の外端に接続された小径の接続管221には、
さらに導管222が接続される。
次にこの実施例の作用について説明すると、チェンジレ
バーを第6図で示したシフトパターンに応じて操作する
ことにより、セレクト用ワイヤ195およびシフト用ワ
イヤ194がブツシュ・ブル作動を行ない、それに応し
てセレク、シフトa構180が作動して、変速機3にお
ける所望の歯車列が確立する。すなわち、第1速変速段
とするときには、シフトピース183がシフトピース軸
181上をフライドして第1.2速切換用係止部173
に係合し、次いでシフトピース183が第13図の時計
方向に回動することにより、第1゜2速切換用係止部1
73すなわち第1.2速切換フオークヘツド122およ
び第1,2速切換用シフトフオーク98が第8図の左側
に移動して、第1速歯車列G1が確立する。また第2速
変速段とするときには、シフトピース183を第13図
の反時計方向に回動すればよく、第1,2速切換用シフ
トフオーク98が第8図の右側に移動して、第2速歯車
列G2が確立する。
第3速および第4速変速段の選択にあたっては、シフト
ピース183が第3,4速切換用係止部174に対応す
る位置で回動することにより、第3速歯車列G3および
第4速歯車列G4が選択的に確立する。また第5速およ
び後進変速段の選択にあたっては、シフトピース183
が第5速、後進切換用係止部175に対応する位置で回
動することにより、第5速用歯車列G5および後進歯車
列Grが選択的に確立する。
極低速を選択する際には、シフトピース183が極低速
用係止部172に係合し、第13図の時計方向に回動す
ることにより、極低連用フォークヘッド123が第8図
の左側に摺動し、この極低連用フォークヘッド123の
移動が、レバー159および連結部材158を介して、
第3フオークシヤフト121および極低連用フォークシ
ャフト112の右側への移動に変換され、スリーブ11
1が第2図の右側に移動して減速歯車列78が確立する
。これにより、入力軸38の駆動力が副変速機構37を
介して出力軸39に伝達され、出力軸39の出力が極低
速でトランスプアー5に伝達される。
しかも、歯車クラッチ機構55が遮断状態にあるときに
は、セレクト、シフト機構180においては、第12図
の実線で示すように極低連用インタロツク板210にセ
レクトアーム190の突起213が係合し得る位置にあ
り、セレクト軸189はシフトピース183を極低速用
係止部172に係合させる位置まで回動することを阻止
されている。したがって、極低速を選択し得るのは、歯
車クラッチ機構55を接続状態にした全輪駆動時のみで
ある。
また副変速機構37は主変速機構36に並列してクラッ
チ2寄りに配設されているので変速機3の軸方向長さは
、副変速機構37の付設によっても減速歯車41の分だ
け大きくなるだけであり、殆ど増加しない。したがって
、F、F自動車において、サスペンション機構と変速機
3との間のクリアランスが小さくなり過ぎることはなく
、この部分での設計変更が不要となり、変速機3および
車体構造の基本的な変更を回避することができる。
さらに、中間軸70および副軸71間に減速歯車列78
を介装しているので、主変速機構36の入力軸38およ
び出力軸39の軸間距離に無関係に大幅な減速比を得る
ことができる。
しかも、副軸71および減速歯車列78間に極低速切換
用同期機構110を介装しているので、副変速機構37
を作動させないときの減速歯車列78の増速空転による
相応の発生を防止することができる。すなわち極低速切
換用同期機構110を不作動にして主変速機構36によ
る変速作動を行なっているときには、主変速機構36に
おける出力軸39の減速歯車41から副出力歯車75に
増速した駆動力が伝達されるが、この増速駆動力は減速
歯車列78に伝達されず、減速歯車列78の増速空転に
よる騒音の発生が防止される。
また副軸71側に極低速切換用同期機構110を設ける
ことにより、一体化した副入力歯車73および歯車76
の加工が容易となる。
さらに極低速位置SLを、第6図で示すように、既存の
シフトパターンを変更することなく第1速位置■および
第2速位置Hに隣接した位置に配置するとすれば、副軸
71に極低速切換用同期機構110を設けることにより
、極低連用フォークヘッド122を支承した第1フォー
クシャフト116および極低速切換用シフトフォーク1
12間のリンケージを効率良く構成することができる。
副変速機構37の組付けにあたっては、副変速機構37
の副入力歯車73および副出力歯車75と、主変速機構
36の歯車72および減速歯車41とを適正に噛合させ
る必要があり、そのため中間軸70はその適正な噛合を
保持した状態で組込まれる。すなわち、先ず主変速機構
36を組立ててクラッチケース32に取付けた状態で、
副変速機構37を組付けるが、その際、副出力歯車75
を一体に備える副軸71に極低速切換用同期機構110
および歯車77を装着し、その副出力歯車75を主変速
機構36の減速歯車41に噛合させるようにして、軸受
93によりクラッチケース32に支承する。これと同時
に、副入力歯車73を主変速機構36の歯車72に噛合
させるとともに歯車76を副軸71側の歯車77に噛合
させるようにして、クラッチケース32との間にカラー
81およびスラスト軸受82を介装して円筒体74を配
置し、その円筒体74およびカラー81内に挿入した状
態にある中間軸70を押込んで、回転止め用突起87を
クラッチケース32の凹部89に嵌入する。このような
作業により、主変速機構36および副変速機構37のク
ラッチケース32への組付が完了するが、その後、主変
速機構36および副変速機構37を覆うようにしてミッ
ションケース33をクラッチケース32に取付ける。
上記組付は作業において、中間軸70は押込むだけの操
作でその回転動作を阻止されるようにしてクラッチケー
ス32に取付けられ、したがって組付作業が容易となる
以上の実施例では、回転止め用突起87として、横断面
半円状のものを中間軸70に突設したが、回転止め用突
起87の形状は半円状に限定されず、中間軸70の軸線
からの距離が周方向に沿って不均等な外面を有するもの
であればよい。
C0発明の効果 以上のように本発明によれば、副変速機構の極低速歯車
列は、入力軸および出力軸と平行でクラッチケースおよ
びミッションケース間に固定される中間軸と、該中間軸
に平行でクラッチケースおよびミッションケースで回転
自在に支承される副軸とに、入力軸からの駆動力を出力
軸に減速して伝達すべく設けられ、該極低速歯車列の途
中には、極低速歯車列の確立および確立解除を切換える
べく同期機構が介装されるので、副変速機構を主変速機
構に並列、配置して変速機の軸方向全長の増大を抑える
ことができ、基本的な設計変更を不要にするとともに、
入力軸および出力軸間距離に無関係に大幅な減速比を得
ることができる。
また、中間軸のクラッチケース側の端部には、該中間軸
の軸線から外面までの距離が周方向に沿って不均等な回
転止め用突起が突設され、クラッチケースには該突起を
嵌入するための凹部が設けられるので、極低速歯車列を
主変速機構に噛合させた状態で、中間軸をクラッチケー
ス側に押圧するだけの簡単な操作で中間軸の固定を行な
うことができ、副変速機構の組付作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は本発明
変速機を備える車両の全体伝動系の概略図、第2図は変
速機を含む伝動装置の縦断展開図、第3図は副変速機構
の拡大縦断面図、第4図は第3図のTV−TV線断面図
、第5図は後進歯車列を構成するアイドル歯車を示す縦
断面図、第6図はシフトパターン図、第7図は第2図の
■矢視横断面図、第8図は各シフトフォークの配置を示
す平面図、第9図は各シフトフォークの作動系を示す斜
視図、第10図はシャフトホルダのクラッチケースへの
取付状態を示す縦断側面図、第11図はシャフトホルダ
への後進用シフトフォークの取付状態を示す平面図、第
12図はセレクト、シフト機構の切欠き平面図第13図
は第12図の酎−酊線断面図である。 3・・・変速機、32・・・クラッチケース、33・・
・ミッションケース、36・・・主変速機構、37・・
・副変速機構、70・・・中間軸、71・・・副軸、7
8・・・極低速切換用同期機構、87・・・回転止め用
突起、89・・・凹部 01〜G5.Gr・・・歯車列、G512・・・極低速
歯車列 図面の浄摺(内容に変更なし) 第1図 第13図 第12図 一@XII 1MI 手続補正書動刻 昭和60年 2 月18 [1 1、事件の表示 昭和59年特許 願第211906号 2、発明の名称 車両用変速機 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 名 称 (532)本田技研工業株式会社4、代   
理   人  〒105 5、補正命令の日付

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 入力軸および出力軸間に選択的に確立可能な複数変速段
    の歯車列が設けられて成る主変速機構と、該主変速機構
    の最低変速段よりもさらに低速とするための極低速歯車
    列を有する副変速機構とが、相互に結合されるクラッチ
    ケースおよびミッションケース間に収納される車両用変
    速機において、前記極低速歯車列は、前記入力軸および
    出力軸と平行で前記クラッチケースおよびミッションケ
    ース間に固定される中間軸と、該中間軸に平行でクラッ
    チケースおよびミッションケースで回転自在に支承され
    る副軸とに、入力軸からの駆動力を出力軸に減速して伝
    達すべく設けられ、該極低速歯車列の途中には極低速歯
    車列の確立および確立解除を切換えるべく同期機構が介
    装され、前記中間軸のクラッチケース側の端部には該中
    間軸の軸線から外面までの距離が周方向に沿って不均等
    な回転止め用突起が突設され、前記クラッチケースには
    該突起を嵌入するための凹部が設けられることを特徴と
    する車両用変速機。
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