JPS6187713A - スチレン系重合体の製造方法 - Google Patents

スチレン系重合体の製造方法

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JPS6187713A
JPS6187713A JP20967984A JP20967984A JPS6187713A JP S6187713 A JPS6187713 A JP S6187713A JP 20967984 A JP20967984 A JP 20967984A JP 20967984 A JP20967984 A JP 20967984A JP S6187713 A JPS6187713 A JP S6187713A
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裕史 岡田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、スチレン系重合体の製造方法に関し詳しくは
、スチレン系単量体を重合するに際して特定の有機過酸
化物を重合開始剤として用いる方法であって、高分子量
で機械的強度等に優れかつ加工性の良好なスチレン系重
合体の製造方法に関するものである。
(従来の技術) 一般にスチレン系重合体は高分子量になるにしたがって
機械的強度等の物性がすぐれていることは知られている
。このようガ高分子量のスチレン系重合体を得る方法、
即ちスチレン系単量体の重合によシ高分子量重合体を得
る方法として次に示す方法が提案されている。
(1)重合温度を下げたり、重合開始剤の添加量を減少
させる方法。
(2)  二官能性の有機過酸化物を重合開始剤として
用いる方法。この代表釣力例としては、2,5ジメチル
−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサンを用い
る方法(特公昭52−42854号公報)、2.5ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキシン−
5を用いる方法(特公昭52−797号公報)、1,1
−ビス(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン及び1
,1−ビス(t−ブチルペルオキシ) 5,5゜5−ト
リメチルシクロヘキサンを用いる方法(特開昭54−1
07994号公報)等がある。
(3)  シス型の二重結合を有するマレイン酸のバー
7ペルオキシエステルを重合間M剤として用いる方法。
この方法としてはt−ブチルペルオキシマレイックアシ
ッドやフェニルペルオキシマレイックアシッドを用いる
方法(特開昭56−14940号公報)がある。
しかしこれら公知の方法には次のような欠点がめる。即
ち(1)の方法はある程度の高分子量であるスチレン系
重合体を製造しうるが、単位時間あたシの収量が少ない
ために工業的な製法としては不利であシ、また(2)の
方法によシ製造される高分子量スチレン系重合体は、機
械的物性はすぐれているが、加工性は著しく低く、さら
に(3)の方法は重合反応を100℃以上で行なわない
と効果が得られず、また乳化重合や懸濁重付のような不
均質状態での重合は不可能であり、溶液重合又は塊状重
合の連続重合においてのみ優れた効果が得られるもので
重合条件が限定される。さらに前記(1)の方法に比較
して高分子量体のものが得られるものの、その分子量に
も限度がめった。
(発明が解決しようとする問題点) 一般に、スチレン系重合体は高分子量のものほど機械的
強度等の物性がすぐれているが、反面、成形加工時に重
要な特性である流動性が低下する。例えば押出成形法に
おいては、被成形体のJIS規格におけるメルトフロー
インデックスの値(MI値)が1.0程度以上でないと
成形加工が困難である。したがって前述のように流動性
の低下した、即ちMI値の少ないスチレン共重合体を成
形する場合成形を容易にするためには重合材料に流動性
パラフィン等の可塑剤を添加して重合体のMI値を大に
するか成形加工時の温度を上げなければならない。しか
しながら前者の場合は重合体の機械的物性が低下し後者
の場合は熱による分子量低下が生じて好ましく危い。
スチレン系重合体にはその機械的性質等の物性がすぐれ
ているため各種の用途に広く用いられているが、その成
形加工性に欠点があるので、その使用は一定の範囲に限
定されていた。
したがって機械的性質等の物性にすぐれ、しかも成形加
工の容易な、換言すれば流動性にもすぐれたスチレン系
重合体の製造法の開発が強く要望されていた。
本発明者らはこの要望に応するよう長期研究を重ねた結
果、次に示す有機過酸化物を重合開始剤として使用する
ことによυ単位時間あたシの収量を低下させることなく
、高分子量で機械的強度に優れ、がつ成形加工性に優れ
たスチレン系重合体が得られることを確認して本発明を
完成した。
(問題点を解決するための手段及び作用)即ち、本発明
は、スチレン系単量体を重合するに際して、一般式(1
) %式% (式中R1は炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数が
5〜6のシクロアルキル基、フェニル基又は置換アルキ
ル基の炭素数が1〜4のアルキル置換フェニル基を示し
、R2は炭素数が1〜5のアルキル基、フェニル基又は
置換アルキル基の炭素数が1〜3のアルキル置換フェニ
ル基ヲ示す。) で示される有機過酸化物を、重合開始剤として用いるこ
とを特徴とするスチレン系重合体の製造方法である。
本発明方法において重合されるスチレン系単量体ハ、ス
チレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等の単独
又はそれらの混合物でおる。
そして本明細書においてはこれらのスチレン系単量体に
共重合可能な単量体、即ちアクリロニトリル、アクリル
酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸、メタクリル酸
エステル、フマール酸ジエステル、7マール酸ハーフエ
ステル、マレイン酸ジエステル、無水マレイン酸等を添
加したもの、又はゴム状重合体、即ちポリブタジェン、
スチレン−ブタジェン共重合体、ブロックスチレンブタ
ジェン共重合体、グラフトスチレンブタジェン共重合体
、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体等を溶解したものもすべてスチレン系単量体
中に包含させる。
本発明において用いる有機過酸化物は、前記一般式(I
)で示すトランス構造を有するものでりシ、具体的には
、t−ブチルベルオキシメチルフマレ−)、t−ブチル
ベルオキシエチルフマレート、t−7”チルペルオキシ
n−プロピル7マレー)、t−7’チル18o−プロビ
ルフマレー)、t−7”チルペルオキシn−プチルフマ
レー)、t−フfルベルオキシt−プチルフマレー)、
e−7”チルペルオキシn−オクチルフマレート、t−
ブチルペルオキシ2−エチルへキシルフマレート、t−
ブチルペルオキシフェニルフマレート、t−ブチルペル
オキシm−トルイル7マレート、t−ブチルペルオキシ
シクロへキシルフマレート、t−アミルペルオキシn 
−プロピル7マレート、t−アミルペルオキシiso 
−フロビルフマレート、t−アミルペルオキシn−ブチ
ル7マレート、t−アミルペルオキシt−ブチル7マレ
ート、t−アミルペルオキシn−オクチル7マレート、
t−アミルペルオキシ2−エチルへキシルフマレート、
t−へキシルペルオキシエチル7マレート、t−へキシ
ルペルオキシn−プロビルフマレー)、t−ヘキシルペ
ルオキシ1so−7’ロピル7マレート、t−へキシル
ペルオキシn−ブチル7マレート、t−へキシルペルオ
キシt−ブチル7マレート、t−へキシルペルオキシシ
クロへキシルフマレート、t−へキシルペルオキシ2−
エチルヘキ° シルフマレート、t−ヘキシルペルオキ
シフェニル7マレート、クミルペルオキシエチル7マレ
ート、クミルペルオキシ180−プロピルフマレート、
クミルペルオキシn−ブチルフマレート、クミルペルオ
キシt−ブチルフマレート、クミルペルオキシ2−エチ
ルへキシルフマレート、クミルペルオキシ情−トルイル
7マレート、クミルペルオキシシクロヘキシル7マレー
トをあげることができる。そしてとくに好ましいのは、
前記(1)式中のR3が炭素数が1〜8のアルキル基、
炭素数が5〜6のシクロアルキル基、R3が炭素数1〜
5のアルキル基およびフェニル基である。その理由は、
原料の入手性、経済性および合成が容易であるからであ
る。
これらの有機過酸化物は使用に際し、単独あるいは22
11類以上併用して用いられる。
また他のラジカル重合開始剤、例えばt−ブチルペルオ
キシ2−エチルヘキサノエート、ベンゾイルペルオキサ
イ°ド、t−ブチルペルオキシベンゾエート、1.1−
ビス(t−ブチルペルオキシ)3,5.5−)リメチル
シクロヘキサン、t−ブチルペルオキシ5,5.5− 
)リメチルヘキサノエート、1,1−ビス(1−ブチル
ペルオキシ)シクロヘキサン、2.5−ジメチル2.5
−シ(’t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、t−ブチル
ペルオキシ1so−プロピルカーボネート、アゾビス1
so−プチリロニトリル、過硫酸カリウム等を1種以上
併用してもよい。
本発明において前記式(1)で示される有機過酸化物の
添加量は、スチレン系単量体に対して、0.001〜5
重量%であシ、好ましくは0.01〜2重量%である。
0.001重量%未満では、実質的な効果が少なく、5
重量%を超えると重合反応速度が早く反応熱の除去等が
困難となる。
なおスチレン系単量体中に、スチレン系単量体と共重合
可能な単量体が添加されている場合、或はゴム状重合体
が溶解している場合は、有機過酸化物の添加量はスチレ
ン系単量体及びこれと共重合可能な単量体との総量に対
して用い、ゴム状重合体は含まない。
本発明方法における重合温度は、70℃以上150℃以
下であり、好ましくは、80℃以上140℃以下である
。70℃未満の温度では、高分子量を得るには適するが
、重合反応を完結するのに時間がかかシ単位時間あたシ
の収量が低くなシ好ましくない。150℃を超える温度
では、反応速度が著しく大きくなシ円滑な重合制御が難
しくなる。
本発明において用いる重合方法としては、懸濁重合、塊
状重合、塊状−懸濁重合、溶液重合等の重合法に広く適
用可能である。
また本発明の方法においてメルカプタン類に代表される
分子量調節剤やさらに成形性を向上させる為に流動パラ
フィン等の可塑剤を添加することも可能である。
(発明の効果) 本発明は次に示す利点を有する。即ち本発明方法によシ
従来の公知の方法に比して、高分子量でかつMI値の高
い、即ち成形可能な流動性を有し、しかも機械的物性等
のすぐれたスチレン系重合体の製造が可能となった。し
かも本発明は従来の装置を用いて単位時間当シの収率を
下げることなく容易に実施しうる。前記の機械的物性を
例示すると、引張強さ、伸び、曲げ強さ、曲げ弾性率、
アイゾツト等であシとくに引張強さ、伸びについて著し
くすぐれている。
(実施例) 次に本発明を参考例、実施例および比較例によシ具体的
に説明する。
まず参考例により本発明に用いられる式(I)で示され
る有機過酸化物の製造法について説明する。
参考例(1−ブチルペルオキシ(80−プロピル7マレ
ート合成例) 温度計、等圧部下漏斗及びかくはん器を備えた11の四
ツロフラスコに純度70重量%のt−ブチルハイドロペ
ルオキシド水溶液、154.5M(1,2モル)を入れ
た。次にフラスコを氷水浴で20℃に保ちつつ、純度1
0重量%の水酸化ナトリウム水溶液4BOf (1,2
モル)をかくはん下に滴下した。次いで純度92重量%
の1so−プロピル7マリツクアシツドクロライド19
22(1,0モル)を激しくかくはんしながら15℃に
保ちつつ30分間で滴下した。その後2時間かくはんを
続けた。次いで反応液を分液漏斗に移し水相を除去し、
有機相に純度5重量%の炭酸カリウム水溶液200f(
0,07モル)を氷水で冷やしながら加え、かくはん後
静置し水相を除去した。さらに水相除去層の相を5℃の
冷水500−で2回洗浄分離を繰シ返し、得られた有機
相を硫酸マグネシウム上で乾燥させた。テ過により乾燥
剤を除き無色透明の液体213.5Fを得た。この液体
の活性酸素量をヨードメトリー法により求めたところ6
.67%であった。次にこの液体について赤外吸収スペ
クトルおよびNMRによシ分析を行なった。
赤外吸収スペクトルにおいて1780d’のペルオキシ
エステル基の吸収、1720 cm−’  に、iso
 −プロピルエステル基の吸収を得た。またNMRにお
いて、6.88胛にオレフィンプロトン、5.18炉に
1ao−プロピル基のプロトン、1.52ppmに1s
o−プロピル基のメチルプロトンのピークが得られた。
これらの結果から、t−ブチルペルオキシ1so−プロ
ピル7マレートが得られたことを確認した。また活性酸
素量から、計算によシ求めた純度は96%、したがって
収率は89モルチであった。また、クメン中において1
0時間半減期温度を測定したところ106℃であった。
同様にして他の式(1)で示される有機過酸化物も裂遺
し、その純度、収率及び10時間半減期温度を測定した
。結果を第1表に示す。
第  1  表 実施例1 内径10mのアンプル中にt−ブチルペルオキシ2−エ
チルヘキサノエート0.10重量%及びt−へキシルペ
ルオキシ180−プロピルフマレート0.10重量%を
溶解したスチレンIC1を注入し、常法に従って真空ラ
インにより3〜5回溶存酸素を除去し、真空下に溶封し
た。次に90±0.05℃の恒温槽中に溶封サンプルを
8時間保持してスチレンの重合反応を行なわせた。反応
後ドライアイスーアセトン中にアンプルをいれて反応を
止め、アンプル内の反応生成物を取シ出し100−のト
ルエンに溶解後1.5Eのメタノール中にて再沈させ濾
過後F残である再沈物質を真空下において乾燥させスチ
レン重合体を得た。
cpcによシこの重合体の数平均分子量Mn、平均重量
分子貴職、分子量分布〜4n  を求めた。またメルト
インデクサ−によりメルトインデックスの値(MI値)
を求めた。それぞれの結果を第2表に示す。
実施例2 アンプル中にt−ブチルペルオキシ2−エチルヘキサノ
エート0.05重量%及びt−プチルペルオキシフェニ
ルフマレ゛−トo、ts!!t%ヲ溶解° したスチレ
ン9f及びアクリロニトリル1tを注入した他は、実施
例1に準じてスチレンーアクリロニ) IJル共重合体
番得た。実施例1と同じ方法でその分子量及びMI値を
求めた。結果を第2表に示す。
比較例1 t−へキシルペルオキシ180−プロピルフマレートの
かわシにL−ブチルペルオキシマレイックアシッド0.
1重量%を使用した以外は、実施例1に準じてスチレン
重合体を得た。実施例1と同様にして分子量及びMI値
を求めた。結果を第2表に示す。
比較例2 t−ブチルペルオキシフェニルフマレートのかわりK1
,1−ビス(1−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン0
.10重量%を使用した以外は、実施例2に準じてスチ
レン−アクリロニトリル共重合体を得た。実施例1と同
様にして分子量及びMI値を求めた。結果を第2表に示
す。
実施例3 アンプル中にt−ブチルペルオキシn−ブチルフマレー
ト0.20重量%を溶解したスチレン10tを注入した
こと、110±0.05℃の恒温槽中に溶封サンプルを
6時間保持してスチレンの重合反応を行なわせた以外は
実施例1に準じた方法でスチレン重合体を得た。実施例
1と同様にして分子量及びMI値を求めた。結果を第2
表に示す。
比較例5 アンプル中にt−ブチルペルオキシn−ブチルフマレー
トノかワ#)K t −’7’チルペルオキシマレイッ
クアシッド0.20重量%を溶解したスチレン10fを
注入した以外は、実施例3に準じた方法でスチレン重合
体を得た。実施例1と同様にして分子量及びMI値を求
めた。結果を第2表に示す。
比較例4及び5 アンプル中にt−ブチルペルオキシn−ブチルフマレー
トのかわシにt−ブチルペルオキシベンゾエートを0.
20重量%(比較例4)及びジ−t−ブチルペルオキシ
1so−フタレート0.13重量%(比較例5)をそれ
ぞれ溶解したスチレン10fを注入した他は、実施例5
に準じた方法でそれぞれスチレン重合体を得た。実施例
1と同様にして分子量及びMI値を求めた。結果を第2
表に示す。
実施例4 t−へキシルペルオキシシクロへキシルフマレー) 0
.05重量%、ポリブタジェン5重量%を溶解したスチ
レン20fをアンプル中に注入したこと、150±0.
05℃の恒温槽中に溶封サンプルを10時間保持してス
チレンの重合反応を行なわせたこと以外は実施例1に準
じて処理してスチレン重合体、ポリブタジェン及びポリ
ブタジェンにグラフトしたスチレン重合体の混合物を得
た。この混合物の2fをメチルエチルケトン100−に
よく分散させた後、遠心分離器を用いて15000 t
%で20分間遠心分離して不溶物のポリブタジェン及び
ポリブタジェンにグラフトしたスチレンを沈澱分離させ
、清澄分離液を取シ出した。この清澄分離液を11のメ
タノール中に加えて、再沈物を生成させテ過乾燥してス
チレン重合体のみを得た。実施例1と同様にして分子量
及びMI値を求めた。結果を第2表に示す。
比較例6及び7 t−へキシルペルオキシシクロへキシル7マレートのか
わシにt−ブチルペルオキシマレイックアシッド0.0
5重量ts(比較例6)および2.5−ジメチル2.5
−ジ(1−ブチルペルオキシ)ヘキサン0.03重量%
(比較例7)を溶解し、た他は、実施例4に準じてそれ
ぞれ重合及び分別を行ないスチレン重合体のみを得た。
実施例1と同様にして分子量及びMI値を求めた。結果
を第2表に示す。
第2表において式(I)で示される有機過酸化物を用い
て重合を行なっている実施例に示される本発明の方法に
よシ得られたスチレン系重合体は、比較例に示される方
法によシ得られた重合体に比し、平均分子量において著
しい差が認められる。
そして比較例1は実施例1の、比較例2は実施例2の、
比較例5.4.5は実施例3の、比較例6.7は実施例
4の有機過酸化物を式(I)で示される化合物でない有
機過酸化物に置換したものであシ、いずれも分子量が少
なく、又MI値も低い傾向にあることが示されている。
また高分子量化にともなうMI値の低下も少なく同程度
の分子量においては、MI値が高く(実施例4及び比較
例4)同程度のMI値においては、分子量に著しい差が
見られる。(実施例5及び比較例5) 実施例5 容量10/のオートクレーブ中に純水61に、ポリアク
リル酸ナトリウム4t、硫酸ナトリウム54f、ラウリ
ル硫酸ナトリウム1.4tを加え500デーでかくはん
した後、スチレ′>2に4、t−ブチルペルオキシ18
0−プロピルフマレート2f。
t−フチルベルオキシ2−エチルヘキサノエート2fを
加え容器内を窒素ガスで十分に置換した後密閉した。つ
いでオートクレーブ温度を順次上昇させ、90℃で5時
間、110℃で1時間、120℃で1時間それぞれ保持
してスチレンの重合反応を行なわせ後、オートクレーブ
を冷却させ、反応生成物を取出した。この反応生成物を
数回水洗した後に真空下で乾燥しスチレン重合体のピー
ス1.9]Cfを得た。このものについて   MI値
(ASTM−D−1238による方法)を測定し、射出
成形機(SN−5OA)を用いASTM試験片を作成し
、下記に示す測定法によシそれぞれの機械的物性を測定
した。結果を第3表に示す。
引張特性はASTM−D−658によシ、曲げ特性はA
STM−D−790によシ、アイゾツト衝撃はASTM
−D−256によシ、ロックウェル硬度はASTM−D
−785による。
比較例8 t−−Ifチルルオキシ180−プロピル7マレートの
かわシに1,1−ビス(1−ブチルペルオキシ)シクロ
ヘキサンを用いた他は、実施例5に準じてスチレン重合
体を得た。実施例5と同様にしてMI値及び物性を測定
した。結果を第3表に示す。
実施例6 t−7”チルペルオキシiso −7’ロピルフマレー
トのかわシにt−へキシルペルオキシn−ブチルフマレ
ート5f、t−ブチルペルオキシ2−エチルヘキサノニ
ー) 12を加えた他は実施例5に準じてスチレン重合
体を得た。実施例5と同様にしてMI値及び物性を測定
した。結果を第3表に示す。
比較例9 t−へキシルペルオキシn−ブチルフマレートのかわシ
にt−ブチルペルオキシベンゾエートを用いた他は、実
施例5に準じてスチレン重合体を得た。実施例5と同様
にしてMI値及び物性を測定した。結果を第3表に示す
比較例8.9はそれぞれ実施例5.6の式(I)で示さ
れる有機過酸化物を他の有機過酸化物に置換したもので
あるが、実施例におけるスチレン重合体は比較例に比し
て重量平均分子量が大であシ、各種の機械的物性もすぐ
れている。更に分子量に比較してMI値が大きく加工性
の良いことが第5表に示されている。
実施例7 内径10111I+のアンプル中に、アゾビス1so−
ブチリコニトリル0.1重量%、クミルペルオキシ・1
so−プロピル7マレート2.0重量%を溶解したスチ
レン10tを注入し、常法に従って真空ラインによ95
〜5回溶存酸素を除去し、真空下に溶封した。次にこの
アンプルを80±0.05℃の恒温槽中で75分間保持
してスチレンの重合反応を行なった。反応後アンプルを
ドライアイス−アセトン中に投入して重合反応を止め、
アンプル内の反応生成物を200〜300−のメタノー
ル中に投じ、沈澱物を得た。沈澱物を濾過後再びトルエ
ンに溶解させ、ついで2001I+7!のメタノール中
に投入して再沈させ沈澱物を濾過後真空下において乾燥
させスチレン重合体を得た。この重合体についてGPC
により数平均分子量Mn、重量平均分子量i1分子量分
布へiを求めたところM、= 7.40 X 10’、
Mw= 5.70 X 10’、−n== 5.0を得
た。又MIは16.5であった。
比較例10 クミルペルオキシ1so−7”ロビルフマレート0.5
重量%を添加しなかった他は実施例7と同様に行ない重
合体を得た。GPCによシ分子量を求めたところ1厘ガ
、== 6.28 X 10番、へ= 2.01 X 
10’、〜% = 5.2を得た。又MIは16.3で
あった。
実施例7によシ得られたスチレン重合体は比較例10に
よシえられたスチレン重合体に比し分子量が大であるの
で、機械的物性のすぐれていることはあきらかでア夛、
又MI値も高いので加工性のすぐれていることもあきら
かである。
以上の実施例と比較例とよシ式(りで示される有機過酸
化物を重合開始剤としてスチレン系単量体の重合により
製造されたスチレン系重合体は、式(1)で示される有
機過酸化物を使用しないで重合して製造されたスチレン
系重合体に比し、機械的物性にすぐれ、かつ加工性のす
ぐれていることはあきらかである。なお実施例において
はスチレン系単量体としてはスチレンを用いたが、他の
スチレン系単量体においても全く同様の結果が得られた

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)スチレン系単量体を重合するに際して、一般式(
    I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中R_1は炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数
    が3〜6のシクロアルキル基、フェニル基又は置換アル
    キル基の炭素数が1〜4のアルキル置換フェニル基を示
    し、R_2は炭素数が1〜5のアルキル基、フェニル基
    又は置換アルキル基の炭素数が1〜3のアルキル置換フ
    ェニル基を示す。) で示される有機過酸化物を、重合開始剤として用いるこ
    とを特徴とするスチレン系重合体の製造方法。
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