JPH0463810A - アクリル―ノルボルネン系共重合体およびその製造法 - Google Patents

アクリル―ノルボルネン系共重合体およびその製造法

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JPH0463810A
JPH0463810A JP17686390A JP17686390A JPH0463810A JP H0463810 A JPH0463810 A JP H0463810A JP 17686390 A JP17686390 A JP 17686390A JP 17686390 A JP17686390 A JP 17686390A JP H0463810 A JPH0463810 A JP H0463810A
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Japan
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compound
norbornene
acrylic
hydrocarbon group
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JP17686390A
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Inventor
Keiji Kubo
敬次 久保
Mitsuo Matsumoto
松本 光郎
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、力学的、光学的および熱的な特性に優れた各
種成形品を与える新規なアクリル−ノルボルネン系三元
共重合体およびその製造法に関する。
[従来の技術] メタクリル酸メチルを主成分とするメタクリル系樹脂は
光学特性および成形加工性に優れているため、レンズ、
光デイスク基板、光ファイバー等の透明材料をはじめと
して、看板、デイスプレィ、ケース、表示板、照明器具
、建材、雑貨、自動車関連部品等に広く使用されている
しかしながら、従来のメタクリル系樹脂は耐熱性が充分
てはなく、し几がって耐熱性があまり要求されない分野
に限定して使用されている。
[発明が解決しようとする課題] このようなメタクリル系樹脂の欠点を改良するため、メ
タクリル酸メチルに無水マレイン酸、マレイミド、α−
メチルスチレン等を共重合することが提案されている。
例えば特開昭60−141708号公報には、メタクリ
ル酸メチルに無水マレイン酸を共重合することが記載さ
れている。しかしながら、かかる方法により得られたメ
タクリル酸メチル共重合体は吸水率が高く、寸法安定性
、吸水時の力学特性に欠け、コンタクトレンズ等の光学
材料として用いた場合、吸水による光学的性質が変化す
るという問題がある。また、無水マレイン酸の含有量が
多くなると得られる共重合体の着色か激しくなる。
また、特公昭49−10156号公報には、メタクリル
酸メチルにα−メチルスチレンおよび無水マレイン酸を
共重合した樹脂が開示されているが、これは熱安定性が
充分ではなく、成形加工時に樹脂の分解、発泡か生じる
さらに、メタクリル酸メチルとN−芳香族置換マレイミ
ドを共重合することも提案されている(特開昭49−9
753号公報、特開昭81−141715号公報および
特開昭6L−171708号公報参照)か、N−芳香族
置換マレイミド単量体はそれ自体着色していることが多
く、得られた共重合体は黄色味をおびるため、商品価値
が著しく損なわれる。
また、特開昭63〜210114号公報には、フッ素を
含む置換基をもったノルボルネン骨格を有する化合物と
、フッ素含有(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体
である高酸素透過材料が開示されている。かかる共重合
体の各構成単量体はいずれもフッ素を含有することを必
須とし、しかも得られた共重合体はコンタクトレンズ用
として散票透過性なとに優れるものの、熱的性質につい
ては検討されていない。
「課題を解決する1こめの手段〕 本発明者等は優れた機械的強度および光学特性を有し、
かつ耐熱性の良好な各種成形体を与えるアクリル酸エス
テルまfこはメタクリル酸エステルを主成分とする共重
合体を得るべく鋭意検討した。
その結果、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エス
テルと特定の構造を有する脂環式の単量体、およびこの
脂環式単量体とラジカル共重合可能な単量体を構成成分
とする三元共重合体が、耐熱性、力学特性、透明性に優
れた熱可塑性樹脂であることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
すなわち本発明は、 (i)アクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸
エステル単量体の構成単位、(ii)ノルボルネン骨格
を有する化合物である単量体の構成単位、および (iii )前記ノルボルネン骨格を有する化合物との
ラジカル共重合か可能な化合物で ある単量体の構成単位 を何し、かつゲルバーミッンヨンクロマトグラフィーに
より測定したポリスチレン換算の数平均分子量が5XI
O’〜3X108であるアクリル−ノルボルネン系共重
合体を提供するものである。
また、本発明は (イ)後記の一般式EBで示されるアクリル酸エステル
またはメタクリル酸エステル、(ロ)ノルボルネン骨格
を有する化合物および (ハ)ノルボルネン骨格を有する化合物とラジカル共重
合可能な化合物をラジカル重合させることを特徴とする
上記のアクリル−ノルボルネン系共重合体の製造法を提
供するものである。
本発明の共重合体の第一の構成単位をなすアクリル酸エ
ステルまたはメタクリル酸エステル(イ)は、下記の一
般式[■]; CH2=CCO−R’     E l ]3式中、R
1は水素原子またはメチル基を表し、R2は置換基を存
していてもよい炭素数1〜12の脂肪族炭化水素基、脂
環式炭化水素基ま1こは芳香族炭化水素基を表す。〕 て示される。
R2の具体例としては、例えばメチル、エチルn−ブチ
ル、イソブチル、5ec−ブチル、tertブチル、2
−エチルヘキノル、2−エトキノエチル、4−メトキン
ブチル、2  (N、N−ジメチルアミノ)エチルなど
の脂肪族炭化水素基:シクロヘキノルなどの脂環式炭化
水素基;フェニル、トリルなどの芳香族炭化水素基など
が挙げられる。
これらアクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル
は、単独でまたは2種以上を混合してもよい。構成単位
(i)の割合は30〜90モル%の範囲であるのが好ま
しい。構成単位(i)の割合が30モル%より少ない共
重合体は力学特性に劣り、一方90モル%より多い共重
合体は充分な耐熱性を有していない。
本発明の共重合体の第二の構成成分であるノルボルネン
骨格を有する化合物(ロ)としては、下記の一般式〔ロ
ー。
〔式中、Wは水素原子またはメチル基を表し、Xおよび
Yはそれぞれ水素原子、炭素数10以下の置換基を有し
ていてもよい炭化水素基、炭素数10以下のアルコキン
ル基、一般式(CHt)po Hで示される基、一般式
(C1−1t)qOCOR’で示される基、一般式(C
Ht)−COOR’で示される基またはノアノ基を表す
。ただし、R3およびR4はそれぞれ水素原子または置
換基を有していてもよい炭素数10以下の炭化水素基を
表し、p、qおよびrはそれぞれ0〜IOの整数を表し
、mは0またはlを表す。〕 で示される化合物、または一般式(■):〔式中、Zは
炭素数3〜20の置換基を有していてもよい2価の炭化
水素基を表し、nは1または2を表ず。〕 で示される化合物か好ましい。
前記一般式[IILで示される化合物の具体例としては
、mが0または1てあり、かっWおよびXが共に水素原
子であり、Yが水素原子、(つぎのCH3以下の置換基
を本明細書において「炭化水素基等の置換基」という)
CH3、C0OH。
COOCH3、C00CH2CH3、C00(CHt)
3CH,、COOCH2CH(CHs ) t、C00
CH(CH3) CH! CHs、COOC(CH3)
3、C00CH2CH(CtHsXCHt)3CH3、
C00(CH,)、OCH,、Coo (CHt)2N
(CH3)?、Coo (CHz)*0CHtCHs、
COO(CH。
CH20) t CH2CH3、 C00(CHt)tOHl COOCHCH=CH=CHtO。
C00(CHJ30 Hl c o o =’≠)、OH、OCOCH3,0COC
H。
\− CH,,0CO(CH2)、CH3、OCI−11,0
CH3CH、、OCH(C)(3)2.0(CHt)+
CH3,0C82CH(CH3)2、0(CH,)、C
H3、oCH2CH(C1H5XCHt)3CH3、C
H,OH。
CHtOCOCH8、CH,0COCH,CH3、CH
zOCO(CHt)3CH3、CH20CH3、CH,
○CH,CM、、CHt OCH(CHs ) t、C
H! O(CHt ) 2 CH3、CH,OCH,C
l(CH3)2、CHto(c R2)、C)(3、C
H,0CH1CH(C1H5XCHt)3CH3または
CNである化合物が挙げられる。
また、他の一般式[11]で示される化合物の具体例と
しては、mが0またはlであり、がっWが水素原子であ
り、XおよびYが前記炭化水素基等の置換基であるノル
ボルネン骨格を有する化合物か挙げられる。
さらに、他の一般式Lnlて示される化合物の具体例と
しては、mか0まf二はIてあり、かつ込′かメチル基
てあり、Yか水素原子であり、Xか前記炭化水素等の置
換基であるノルボルネノ骨格を有する化合物か挙:fら
れる。
また、一般式43て示ごれる化合物9)具体例としては
、nか1ま1こは2てめり、かつZか−C■(二CH−
CH、−または である化合物等が挙げられる。
構成単位いI)の割合は05〜35モル%の範囲である
のが好ましい。構成単位(!1)の割合か0.5モル%
より少ない共重合体は耐熱性か不充分となる。
さらに、本発明の共重合体は、前記ノルボルネン骨格を
有する化合物とラジカル共重合可能な化合物(ハ)を第
三の構成成分として含有する。前記一般式[n]または
一般式[I[[]で示されるようなノルボルネン骨格を
育する化合物(ロ)は、一般式[1]で示される単量体
(イ)との共重合性が低く、第三成分としてこれらノル
ボルネン骨格を有する化合物(ロ)とラジカル共重合し
易い単量体を使用する。かかる第三成分の単量体(ハ)
としては、基本的?こは前記ノルボルネン骨格をHする
化合物(ロ)とラジカル共重合するものであればよいが
、より効率よくノルボルネン骨格を有する化合物を共重
合体中に導入するためには該ノルボルネン骨格を有する
化合物と交互性の高い共重合体を与えるものか望ましい
。このような単量体(ハ)としては、無水マレイン酸、
一般式[3 〔式中、R5およびR11は、それぞれ水素原子または
置換基を有していてもよい炭素数1〜12の脂肪族炭化
水素基、脂環式炭化水素基もしくは芳香族炭化水素基を
表す。〕 で示されるマレイン酸エステル、フマル酸エステル、一
般式[V]: ノー:λ C式中、R7は置換基を有していてもよし)炭素数1〜
12の脂肪族炭化水素基、指環式炭化水素基または芳香
族炭化水素基を表す。〕 で示されるN−置換マレイミド、α−シアノ桂皮酸、ま
たは炭素数1〜12の脂肪族アルコール、脂環式骨格を
有するアルコール、もしくは芳香族アルコールとα−シ
アノ桂皮酸とのエステル等の二重結合の電子密度の低い
単量体か望ましい。
上記一般式[RJにおけるR5およびR8ならびに上記
一般式EV]におけるR7がそれぞれ表す置換基を有し
ていてもよい炭素数1〜12の脂肪族炭化水素、脂環式
炭化水素基および芳香族炭化水素基としては、具体的に
は一般式[1]におけるR1について例示した基が挙げ
られる。上記の二重結合の電子密度の低い単量体はアク
リル酸エステルまたはメタクリル酸エステルとも容易に
共重合し、ノルボルネン骨格を有する化合物である単量
体の構成単位の含有量の多い、1軌性に優れた三元共重
合体を与える。上記の単量体(ハ)の中で、とりわけ無
水マレイン酸およびN−置換マレイミドか、ガラス転移
温度か高い共重合体を与えることから好ましい。
構成単位(iii )の割合は、05〜35モル%の範
囲であるのか好ましい。構成単位(iii )の割合が
0.5モル%より少なくなるように上記の単量体(ハ)
を仕込む場合には、本発明の共重合体を調製するのが難
しくなる。
本発明の共重合体を製造するには、従来公知の塊状重合
法、溶液重合法、乳化重合法または懸濁重合法のいずれ
をも採用することができるが、無水マレイン酸を用いる
場合にはモノマーが加水分解されることから塊状重合法
または溶液重合法を採用するのが好ましい。特に溶、1
重合法は重合熱の除去が容易であることから好ましい。
溶液重合法に用いられる溶媒としては、メタノール、イ
ソプロピルアルコール、ブチルアルコール、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ンクロ
ヘキザノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ブチル
セロソルブ、ツメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
ット、ベンゼン、トルエン、キンレン、エチルヘンゼノ
、アセトニトリル等か挙げられる。これらの溶媒は、単
独でまたは2種以上を組み合わせて使用することかでき
る。
本発明の共重合体の製造に用いられる重合開始剤]とし
ては、例えばアセデルパーオキノド、ヘンシイルバーオ
キノド、p−クロルヘンシイルバーオキノド、イソブチ
リルパーオキント、ヒス−3゜5.5−トリメチルヘキ
サノイルバーオキント、し−プチルヒドロパーオキンド
、クメンヒドロパーオキンド、ジイソプロビルヘンゼン
ヒトロパーオキンド、ジt−ブチルパーオキノド、t−
プチルクミルパーオキンド、ジクミルパーオキシド、2
.5−ジメチル−2,5−(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キサン、■、3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロ
ビル)ベンゼン、1.1−ジt−ブチルバーオキノー3
.3.5−トリメチルンクロヘキサン、1,1−ジt−
ブチルパーオキシンクロヘキサン、2.2−ジt−プチ
ルバーオキンブタン、t−ブチルパーアセテート、t−
プチルバーヘンゾエート、t−プチルバーオキノイソプ
ロピルカーホネート、シイソプロピルパーオキノノカー
ボネ−1・なとの有機過酸化物、2.2”−アゾヒス(
2,4−ツメチルバレロニトリル)、2,2゛アゾビス
イソブチロニトリル、1.1°−アゾヒス(ンクロl\
キサンー1−カルホニトリル)、2ノアノー2−プロピ
ルアゾホルムアミド、22′−アゾヒス−1−ンクロブ
タンニトリル、44゛−アゾヒス−4−シアノペンタノ
イックアンッド、2,2゛−アゾビスシクロプロピルプ
ロビオニトリルなどのアゾヒス化合物等が挙げられる。
これらの重合開始剤は単独でまたは2種以上を組み合わ
せて使用することができる。
また、本発明の共重合体を製造するに際し、分子量を調
整するために連鎖移動剤を使用することができる。かか
る連鎖移動剤としては、第一級、第二級または第三級の
脂肪族メルカプタン、例えばn−ブチルメルカプタン、
イソブチルメルカプタノ、5ec−ブチルメルカプタン
、tert−ブチルメルカプタン、n−オクチルメルカ
プタン、n −ドデンルメルカブタン、5ec−ドデン
ルメル力ブタンなと、芳香族メルカプタン、例えばフェ
ニルメルカプタン、チオクレゾール、4−t−ブチル0
−チオクレゾールなど・チオグリコール酸およびそのエ
ステル等が挙げられる。これらは単独でまたは2種以上
を組み合わせて用いることかできる。
重合に際しては、予め真空脱気または窒素置換により、
系外に溶存酸素を除外しておくことが適当である。採用
する重合温度は一50〜200℃の範囲、重合時間は1
〜100時間の範囲が好ましく、重合の暴走の防止、生
産性の両面から、重合温度は40〜150℃の範囲、重
合時間は2〜50時間の範囲がより望ましい。また、必
要に応じて重合中に昇温しでもよい。
本発明の共重合体は、必要に応じて重合終了後、公知の
方法により残存モノマー、溶媒を除去し単離される。
本発明の共重合体は、用途、成形体の品質上の要求など
により、必要に応してさらに他の少量のコモノマー成分
を含iすることかできる。
本発明の共重合体は、さらに適宜の可塑剤、架橋剤、熱
安定剤、着色剤、紫外線吸収剤、離型剤等を含むことも
できる。
本発明の共重合体の成形には、公知の溶融成形法および
溶液成形法のいずれもか採用可能である。
[実施例] つぎに本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。な
お、実施例および比較例で得られた共重合体およびその
成形品の評価は下記の方法により行った。
・重量平均分子量ニ ゲルバーミッションクロマトグラフィー(ポリスチレン
換算)により測定。
・比重: ・引張特性(引張強度、弾性率、破断伸度)、IIS 
 K7127に準拠して測定した。
・曲げ特性(曲げ強度、曲げ弾性率) JrS  K7203に準拠して測定した。
・ガラス転移点(Tg) 示差走査型軌量計(メトノー社製)T−3000を用い
て昇温速度10°C/minで測定しに。
・Tα 動的粘弾性測定装置((株)レオロノノ製)を用い、動
的粘弾性を測定して求めた。
・ヒカット軟化点 ASTM  D1525に準拠して測定した。
・吸水率 ASTM  D570に準拠して測定した。
・共重合体組成 重水素化クロロホルム中または重水素化ジメチルスルホ
キンド中で、’H−NMR(270MHz)により求め
た。
実施例1 ガス置換法により求めた。
メタクリル酸メヂル(以下、これをMMAと称す)0.
25モル、ノルボルネン(以下、これをNBと称す)0
25モルおよび無水マレイン酸(以下、これをMAnと
称す)05モルの単量体混合物に、2.2゛−アゾヒス
イソブチロニトリルをモノマーの合計量に対して001
重量%加え、その混合物をアンプルに仕込み、真空脱気
をしたのち、溶封した。こiを60℃で24時間、さら
に70℃、80℃、90℃でそれぞれ2時間ずつ加魅し
たのち、反応混合物を多量のメタツルに滴下することに
より得られ1ニボリマーを回収した。得られたポリマー
を再沈精製したのち、200°Cで熱プレスし、1mm
厚、および200μm厚の試験片を作成し、前記の測定
に供した。得られたポリマーおよびその成形品の物性を
以下に示す。
重量平均分子1t(y、): 140 700共重合体
組成+MMA単位/NB単位/MAn単位−52/l 
7/31. (モル比)比重: I 、22 g/mQ 引張特性 引張強度: 527 kgf/cm’ 弾性率3 、7 x I O’kgf/cm2破断伸度
:4.2% 曲げ特性 曲げ強度 1002 kgf/’cm’曲げ弾性率 4
 、5 X I O’kgf/cm2Tg:I66°C Tα・193°C ヒカット軟化点・179°C 吸水率 05% 実施例2および3 実施例1において、MMA、NBおよびM A nの仕
込みモル比を25150/25または40/30/30
に変更した以外は実施例1と同様の方法で重合および精
製を行い、MMA単位/NB単位/MAn単位のモル比
が各々7415/21および6]/+2/27の共重合
体(前者のM、−403,000、後者のM、=293
,000)を得た。共重合体のTgはそれぞれ前者が1
39℃、後者が166°Cであり、共重合体を成形して
得られた成形品の力学特性は(1ずれも実施例1のそれ
以上の値であった。
実施例4 実施例1において、MM、A、NBおよびMAnの仕込
みモル比を50 / 25 / 25に変更し、開始剤
として1,1“−アゾヒス(フクロヘキサン1−カルホ
ニトリル)を用い、かつ重合条件を90°C124時間
とした以外は実施例1と同様に重合および精製を行い、
MMA単位/NB単位/MAn単位のモル比か85/7
/8の共重合体(Mv=729,000)を得た。この
共重合体のガラス転移点は132℃であった。また、共
重合体を成形して得られた成形品の引張強度は732k
gf/cm’てあった。
実施例5 実施例1において原料をMMA、NBおよびN−シクロ
へキシルマレイド(以下、これをCHMIと称す)とし
、その仕込みモル比を25150/25とした以外は実
施例1と同様にして重合および精製を行った。得られた
ポリマーの物性を以下に示す。
重量平均分子量(富W): 1,340.500共重合
体組成 MMA単位/ N B単位/CHM I単位−
6615/29(モル比)Tg:134℃ ま1こ、上記の共重合体を成形して得られた成形品の力
学特性し満足し得るものであった。
実施例6 実施flI5において、ノルボルネンの代わりにノンク
ロペノタノエンを用いた以外は実施例5と同様にして重
合および精製を行った。得られたポリマーの物性を以下
に示す。
重量平均分子!(xr宥)・15+、40(1共重合体
組成:MMA/ジシクロペンタジェン/MAn=731
5/22 (モル比)Tg:139℃ 実施例7 実施例5において、ノルボルネンの代わりに1゜2.3
,4.4 a、5,8,8 a−才クタヒド口−14,
5,8−ノメタノナフタレン−2,3−ジカルボン酸無
水物(以下、これをMNAnと称す)を用いた以外は実
施例5と同様の方法で重合を行った。得られたポリマー
の物性を以下に示す。
重If均分子Ji (My) : 203.300共重
合体組成: M M A / M N A n / M
 、A n73/2/25(モル比) Tg:I41C 実施例8〜27 後記の第1表に示す各3成分のモノマーを用いた以外は
、実施例1と同様にして重合、精製を行い共重合体を得
た。得られたポリマーのTg(℃)を第1表に合わせ示
す。
各実施例で得られたポリマーは、いずれも構成単位(i
)/構成単位(ii)/構成単位(市)のモル比が(5
0〜90)/(1〜20)/(5〜35)の範囲にある
共重合体であった。
比較例1 MMAo、5モルおよびMAno、5モルの単量体混合
物に2.2′−アゾヒスイソブチロニトリルをモノマー
の合計量に対して001重量%加え、その混合物をアン
プルに仕込み、真空脱気し1このち溶封し、60℃で2
4時間重合しf二。得られたポリマーを実施例1と同様
の方法で精製した。得られたポリマーの物性を以下に示
す。
共重合体組成:MMA/MAn − 81/l 9 (モル比) Tg:129℃ 比較例2 比較例1において、モノマーとしてメタクリル酸メチル
0.5モルおよびノルボルネン05モルを使用した以外
は比較例1と同様にして重合、および精製を行った。得
られたポリマーの’H−NMRの測定結果より、ノルボ
ルネンは全くポリマー中に導入されていないことが明ら
かとなった。
[発明の効果] 本発明の共重合体は、耐熱性および力学特性に優れてお
り、さらに透明性ら有していることから、光学ディスク
、レンズ等の光学材料だけでなく、デイスプレィ、照明
部品、自動車などの輸送機の部品、表示板、看板、建材
等の用途に広く使用することができ工業的価値が極めて
高い。また、本発明の製造法によれば、航記共重合体か
容易に得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)(i)アクリル酸エステルおよび/またはメタク
    リル酸エステル単量体の構成単位、 (ii)ノルボルネン骨格を有する化合物である単量体
    の構成単位、および (iii)ノルボルネン骨格を有する化合物とラジカル
    共重合可能な化合物である単量 体の構成単位 を有し、かつゲルパーミッションクロマトグラフィーに
    より測定したポリスチレン換算の数平均分子量が5×1
    0^3〜3×10^8であるアクリル−ノルボルネン系
    共重合体。(2)ノルボルネン骨格を有する化合物が一
    般式[II]: ▲数式、化学式、表等があります▼[II] 〔式中、Wは水素原子またはメチル基を表し、Xおよび
    Yはそれぞれ水素原子、炭素数10以下の置換基を有し
    ていてもよい炭化水素基、炭素数10以下のアルコキシ
    ル基、一般式(CH_2)_pOHで示される基、一般
    式(CH_2)_qOCOR^3で示される基、一般式
    (CH_2)_rCOOR^4で示される基またはシア
    ノ基を表す。ただし、R^3およびR^4はそれぞれ水
    素原子または置換基を有していてもよい炭素数10以下
    の炭化水素基を表し、p、qおよびrはそれぞれ0〜1
    0の整数を表し、mは0または1を表す。〕 で示される化合物である請求項1記載のアクリル−ノル
    ボルネン系共重合体。 (3)ノルボルネン骨格を有する化合物が一般式[III
    ] ▲数式、化学式、表等があります▼[III] 〔式中、Zは炭素数3〜20の置換基を有していてもよ
    い2価の炭化水素基を表し、nは1または2を示す〕 で示される請求項1記載のアクリル−ノルボルネン系共
    重合体。 (4)ノルボルネン骨格を有する化合物とラジカル共重
    合可能な化合物が無水マレイン酸である請求項1〜3の
    いずれかに記載のアクリル−ノルボルネン系共重合体。 (5)ノルボルネン骨格を有する化合物とラジカル共重
    合可能な化合物が一般式[IV]:▲数式、化学式、表等
    があります▼[IV] 〔式中、R^5およびR^6は、それぞれ水素原子また
    は置換基を有していてもよい炭素数1〜12の脂肪族炭
    化水素基、脂環式炭化水素基もしくは芳香族炭化水素基
    を表す。〕で示されるマレイン酸エステルである請求項
    1〜3のいずれかに記載のアクリル−ノルボルネン系共
    重合体。 (6)ノルボルネン骨格を有する化合物とラジカル共重
    合可能な化合物が一般式[V]:▲数式、化学式、表等
    があります▼[V] 〔式中、R^7は置換基を有していてもよい炭素数1〜
    12の脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基または芳香
    族炭化水素基を表す。〕 で示されるN−置換マレイミドである請求項1〜3のい
    ずれかに記載のアクリル−ノルボルネン系共重合体。 (7)ノルボルネン骨格を有する化合物とラジカル共重
    合可能な化合物がα−シアノ桂皮酸、または炭素数1〜
    12の脂肪族アルコール、脂環式骨格を有するアルコー
    ルもしくは芳香族アルコールとα−シアノ桂皮酸とのエ
    ステルである請求項1〜3のいずれかに記載のアクリル
    −ノルボルネン系共重合体。 (8)(イ)一般式[ I ]: ▲数式、化学式、表等があります▼[ I ] 〔式中、R^1は水素原子またはメチル基を表し、R^
    2は置換基を有していてもよい炭素数1〜12の脂肪族
    炭化水素基、脂環式炭化水素基または芳香族炭化水素基
    を表す。〕で示されるアクリル酸エステルまたはメタク
    リル酸エステル、 (ロ)ノルボルネン骨格を有する化合物および (ハ)ノルボルネン骨格を有する化合物とラジカル共重
    合可能な化合物をラジカル重合させることを特徴とする
    請求項1〜7のいずれかに記載のアクリル−ノルボルネ
    ン系共重合体の製造法。
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