JPH07242711A - メタクリル酸メチル共重合体 - Google Patents

メタクリル酸メチル共重合体

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JPH07242711A
JPH07242711A JP3489094A JP3489094A JPH07242711A JP H07242711 A JPH07242711 A JP H07242711A JP 3489094 A JP3489094 A JP 3489094A JP 3489094 A JP3489094 A JP 3489094A JP H07242711 A JPH07242711 A JP H07242711A
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copolymer
mmol
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JP3489094A
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English (en)
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Koichiro Isokami
宏一郎 磯上
Keiji Kubo
敬次 久保
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F220/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride ester, amide, imide or nitrile thereof
    • C08F220/02Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms; Derivatives thereof
    • C08F220/10Esters
    • C08F220/12Esters of monohydric alcohols or phenols
    • C08F220/14Methyl esters, e.g. methyl (meth)acrylate

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  • Polymers & Plastics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 メタクリル酸メチル単位および下記の一般式
(I)で示される単量体単位を有し、数平均分子量が5
×103〜3×106である共重合体。 【化1】 〔nは0または1を表し、Xは水素原子またはメチル基
を表し、YおよびZはそれぞれ水素原子、炭素数10以
下の炭化水素基、一般式:−(CH2pOR1で示され
る基、一般式:−(CH2qOHで示される基、一般
式:−(CH2rOCOR2で示される基、一般式:−
(CH2sCOOR3で示される基、またはシアノ基を
表す。ただし、R1、R2およびR3はそれぞれ水素原子
または炭素数10以下の炭化水素基を表し、p、q、r
およびsはそれぞれ0〜10の整数を表す。〕 【効果】 メタクリル系樹脂の優れた機械的特性および
光学的特性を損なうことなく、熱的特性および耐水性に
優れた各種成型品を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メタクリル系樹脂の優
れた機械的特性および光学的特性を損なうことなく、熱
的特性および低吸水性に優れた各種成形品を与える新規
なメタクリル酸メチル共重合体に関する。
【0002】
【従来の技術】メタクリル酸メチルを主成分とするメタ
クリル系樹脂は、光学特性および成形加工性に優れてい
るため、レンズ、光ディスク基板、光ファイバー等の透
明材料をはじめとして、看板、ディスプレイ、ケース、
表示板、照明器具、建材、雑貨、自動車関連部品などに
広く使用されている。しかしながら、従来のメタクリル
系樹脂は耐熱性が不十分であり、耐熱性が要求されない
分野に限定して使用されている。さらに、従来のメタク
リル系樹脂は吸水性が高く、寸法安定性や吸水時の力学
特性が劣り、光学特性が変化するという問題点があり、
光学材料としての利用に限界がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなメタクリル
系樹脂の欠点を改良するため、メタクリル酸メチルに無
水マレイン酸、マレイミド、α−メチルスチレン等を共
重合することが提案されている。
【0004】特開昭60−141708号公報には、メ
タクリル酸メチルに無水マレイン酸を共重合することが
記載されている。しかしながら、かかる方法により得ら
れたメタクリル酸メチル共重合体は依然として吸水率が
高く、寸法安定性や吸水時の力学特性が劣っており、コ
ンタクトレンズ等の光学材料として用いた場合、吸水に
より光学的性質が変化するという問題点がある。
【0005】この問題点は、特開平4−63810号公
報において、メタクリル酸エステル、ノルボルネン骨格
を有する化合物および無水マレイン酸の3元共重合体に
より改善されてはいるが、未だ不十分である。また、無
水マレイン酸の含有量が多くなると着色が激しくなると
いう欠点も有している。
【0006】特開昭49−10156号公報には、メタ
クリル酸メチルにα−メチルスチレンおよび無水マレイ
ン酸を共重合した樹脂が開示されているが、この樹脂は
熱的安定性が不十分であり、成形加工時に樹脂の分解や
発泡が生じる。
【0007】さらに、メタクリル酸メチルとN−芳香族
置換マレイミドを共重合することも提案されている(特
開昭49−9753号公報、特開昭61−141715
号公報および特開昭61−171708号公報参照)
が、N−芳香族置換マレイミド単量体はそれ自体が着色
していることが多く、得られた共重合体も黄色味をおび
ているため、商品価値が著しく損なわれる。
【0008】特開昭63−210114号公報には、フ
ッ素を含む置換基をもったノルボルネン骨格を有する化
合物と、フッ素含有(メタ)アクリル酸エステルとの共
重合体である高酸素透過材料が開示されている。かかる
共重合体の各構成単量体はいずれもフッ素を含有するこ
とを必須とし、しかも得られた共重合体はコンタクトレ
ンズ用として酸素透過性などに優れるものの、熱的性質
については検討されていない。
【0009】本発明の目的は、メタクリル系樹脂の優れ
た機械的特性および光学的特性を損うことなく、耐熱性
および低吸水性に優れた各種成形体を与える共重合体を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、メタクリル酸メチル単位および下記の一般式
(I)で示される単量体単位を有し、数平均分子量が5
×103〜3×106である共重合体を提供することによ
り達成される。
【0011】
【化2】
【0012】〔式中、nは0または1を表し、Xは水素
原子またはメチル基を表し、YおよびZはそれぞれ水素
原子、炭素数10以下の炭化水素基、一般式:−(CH
2pOR1で示される基、一般式:−(CH2qOHで
示される基、一般式:−(CH2rOCOR2で示され
る基、一般式:−(CH2sCOOR3で示される基、
またはシアノ基を表す。ただし、R1、R2およびR3
それぞれ水素原子または炭素数10以下の炭化水素基を
表し、p、q、rおよびsはそれぞれ0〜10の整数を
表す。〕
【0013】本発明の共重合体の第一の構成単位はメタ
クリル酸メチル単位であり、その共重合割合は、全構造
単位に対して50〜98モル%の範囲であるのが好まし
く、60〜95モル%の範囲であるのがより好ましい。
メタクリル酸メチル単位の共重合割合が全構造単位に対
して50モル%未満の場合には、共重合体の力学特性が
劣り、一方、98モル%を超える場合には、共重合体の
耐熱性が劣る傾向があるので好ましくない。
【0014】本発明の共重合体の第二の構成単位は、上
記の一般式(I)で示される単量体単位である。上記の
一般式(I)で示される単量体において、YおよびZは
それぞれ水素原子、炭素数10以下の炭化水素基、一般
式:−(CH2pOR1で示される基、一般式:−(C
2pOHで示される基、一般式:−(CH2qOCO
2で示される基、一般式:−(CH2rCOOR3で示
される基、またはシアノ基を表す(ただし、R1、R2
よびR3はそれぞれ水素原子または炭素数10以下の炭
化水素基を表し、p、q、rおよびsはそれぞれ0〜1
0の整数を表す。)。
【0015】炭素数10以下の炭化水素基として、例え
ば、−CH3、−CH2CH3、−(CH22CH3、−
(CH23CH3、−(CH24CH3、−(CH25
3、−(CH26CH3、−(CH27CH3、−(C
28CH3、−(CH29CH3、−CH(CH32
−CH2CH(CH32、−C(CH33、−CH2
(CH33を挙げることができる。
【0016】一般式:−(CH2pOR1で示される基
として、例えば、−OCH3、−OCH2CH3、−OC
H(CH32、−O(CH22CH3、−OCH2CH
(CH32、−O(CH24CH3、−OCH2CH(C
25)(CH23CH3、−CH2OCH3、−CH2OC
2CH3、−CH2OCH(CH32、−CH2O(CH
22CH3、−CH2OCH2CH(CH32、−CH2
(CH24CH3、−CH2OCH2CH(C25)(C
23CH3を挙げることができる。
【0017】一般式:−(CH2pOHで示される基と
して、例えば、−CH2OH、−(CH22OH、−
(CH23OH、−(CH24OH、−(CH28
H、−(CH29OH、を挙げることができる。
【0018】一般式:−(CH2qOCOR2で示され
る基として、例えば、−OCOCH3、−OCOCH2
3、−OCO(CH23CH3、−OCO(CH33
−CH2OCOCH3、−CH2OCOCH2CH3、−C
2OCO(CH23CH3を挙げることができる。
【0019】一般式:−(CH2rCOOR3で示され
る基として、例えば、−COOCH3、−COOCH2
3、−COO(CH22CH3、−COO(CH23
3、−COOCH2CH(CH32、−COOCH(C
3)CH2CH3、−COOC(CH33、−COOC
2CH(C25)(CH23CH3、−CH2COOC
3、−CH2COOCH2CH3、−CH2COOC(C
33を挙げることができる。
【0020】前記の一般式(I)で示される単量体とし
て、例えば、次のものを挙げることができる。
【0021】
【化3】
【0022】
【化4】
【0023】これらの単量体のうち、好ましいものを次
に示す。
【0024】
【化5】
【0025】本発明の共重合体の第二の構成単位をな
す、前記の一般式(I)で示される単量体単位の共重合
割合は、全構造単位に対して2〜50モル%の範囲であ
るのが好ましく、5〜40モル%の範囲であるのがより
好ましい。一般式(I)で示される単量体単位の共重合
割合が全構造単位に対して2モル%未満の場合には、共
重合体の耐熱性が劣るので好ましくない。
【0026】本発明の共重合体は、用途、成形体の品質
上の要求などにより、必要に応じて、全構造単位に対し
て20モル%以下の範囲で他の単量体単位を含有するこ
とができる。共重合可能な他の単量体単位としては、例
えば、エチレン、プロピレン、イソブテン、ブタジエ
ン、イソプレン、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタク
リル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシ
ル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸アダマンチ
ル、メタクリル酸ノルボルニル、メタクリル酸イソボル
ニル、メタクリルアミド、スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メトキシスチレン、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、無水マレイン酸、マレイミド、シクロヘ
キシルマレイミド、フェニルマレイミドなどを挙げるこ
とができる。
【0027】本発明の共重合体の数平均分子量は、ゲル
パーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法によ
り測定したポリスチレン換算の値で、5×103〜3×
106の範囲であるのが好ましく、1×104〜5×10
5の範囲であるのがより好ましい。数平均分子量が5×
103より小さい場合には、共重合体の力学特性が劣
り、3×106より大きい場合には、共重合体の成形性
が劣るので好ましくない。
【0028】本発明の共重合体は、例えば、ルイス酸存
在下、メタクリル酸メチルと前記の一般式(I)で示さ
れる単量体を混合するだけでも合成できるが、合成効率
を上げるため、必要に応じてラジカル重合開始剤や遷移
金属化合物等を添加することもできる。
【0029】本発明の共重合体を製造するには、従来公
知の塊状重合法、溶液重合法、乳化重合法または懸濁重
合法等のいずれをも採用することができるが、ルイス酸
の安定性を考慮すると塊状重合法または溶液重合法を採
用するのが好ましい。なお、本発明はこれらの合成法に
限定されるものではない。
【0030】本発明の共重合体を用いて成形物を製造す
る際には、公知の溶融成形法および溶液成形法などが採
用可能である。本発明の共重合体を単独で、あるいは適
量の可塑剤、架橋剤、熱安定剤、着色剤、紫外線吸収
剤、離型剤等と併用して成形物を製造することができ
る。
【0031】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳しく説明
するが、本発明はこれらの実施例によってなんら限定さ
れるものではない。実施例および比較例で得られた共重
合体およびその成形品(熱プレス成形板)の評価は、下
記の方法により行った。なお、熱プレス成形板は、22
5℃,150kg/cm2で成形した。 〔数平均分子量〕GPC法により、標準ポリスチレン検
量線から求めた。 〔ガラス転移点(Tg)〕示差走査型熱量計(メトラー
社製)T-3000を用いて、昇温速度10℃/minで測定
した。 〔共重合体組成割合〕重水素化クロロホルム中または重
水素化ジメチルスルホキシド中で、1H−NMR(27
0MHz)により求めた。 〔飽和吸水率〕真空乾燥機(70℃)で絶乾状態とした
熱プレス成形板を、23℃の蒸留水中に重量変化がなく
なるまで浸積した時の吸水率(%)として求めた。 〔Izod衝撃強度〕熱プレス成形板を用いてASTM
D256に準拠して測定した。
【0032】実施例1 窒素雰囲気下、100ml三つ口フラスコに、メタクリ
ル酸メチル(以下、MMAと略称する)3.2ml(3
0mmol)および塩化メチレン5mlを加え、撹拌し
た。次に−78℃に冷却し、エチルアルミニウムジクロ
ライド(以下、EADCと略称する)(0.93mol
/lのヘキサン溶液)32ml(30mmol)を滴下
し、室温に戻して溶媒を留去した。別の容器に2,2’
−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニ
トリル)(以下、V−70と略称する)の1mmol/
lの塩化メチレン溶液を調製し、3ml(0.003m
mol)を0℃に冷却した重合容器に加え、溶媒を留去
した。さらにノルボルネン(以下、NBと略称する)
2.83g(30mmol)を加え、温度を25℃に上
げ、撹拌を続けた。4時間重合させた後、−78℃でト
ルエン50mlを加えて希釈し、メタノール10mlを
滴下して、撹拌しながら徐々に室温に戻した。分液ロー
トを用いて10%の塩酸溶液で3回、水で2回、飽和食
塩水で1回洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
THF溶液にしてメタノールで再沈殿精製し、一晩真空
乾燥した。収率は51%であった。得られた共重合体
は、ノルボルネンのホモポリマーが溶解するヘキサンに
不溶であった。共重合体組成割合は、MMA単位/NB
単位=63/37であった。なお、13C−NMR(27
0MHz)による測定では、ノルボルネンの連鎖はほと
んど観測されなかった。下記に物性値を示す。 Tg 184℃ 数平均分子量 55,000 色相(プレス成形板) 無色透明 飽和吸水率 1.0% Izod衝撃強度 1.1(kg・cm/c
m)
【0033】実施例2 窒素雰囲気下、300ml三つ口フラスコに、MMA
8.6ml(80mmol)およびトルエン36mlを
加え、撹拌した。次に−78℃に冷却し、EADC
(2.0mol/lのトルエン溶液)8ml(16mm
ol)を滴下し、15分間撹拌した後、オキシ塩化バナ
ジウム7.5μl(0.08mmol)を加えた。さらに
NB7.54g(80mmol)のトルエン(20m
l)溶液を滴下し、温度を25℃に上げて撹拌を続け
た。40時間重合させた後、−78℃でメタノール10
mlを滴下し、撹拌しながら徐々に室温に戻した。塩化
メチレンを追加し、分液ロートを用いて10%の塩酸溶
液で3回、水で2回、飽和食塩水で1回洗浄した。無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、THF溶液にしてメタノー
ルで再沈殿精製した。得られたポリマーにアセトンを加
え、撹拌還流させ、アセトン可溶成分を再び再沈殿精製
し、一晩真空乾燥した。下記に物性値を示す。 収率 41% Tg 140℃ 数平均分子量 50,000 共重合体組成 MMA単位/NB単位=93/7 色相(プレス成形板) 無色透明 飽和吸水率 1.6% Izod衝撃強度 1.2(kg・cm/c
m)
【0034】実施例3 窒素雰囲気下、100ml三つ口フラスコに、MMA
3.9ml(36mmol)およびトルエン10mlを
加え、撹拌した。次にこれを−78℃に冷却し、EAD
C(2.0mol/lのトルエン溶液)18.0ml(3
6mmol)を滴下した。さらにNB3.39g(36
mmol)と55mg(0.18mmol)のV−70
を加え、25℃で24時間撹拌を続けた。その後、−7
8℃でメタノール10mlを滴下して、撹拌しながら徐
々に室温に戻した。分液ロートを用いて10%の塩酸溶
液で3回、水で2回、飽和食塩水で1回洗浄した。無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、THF溶液にしてメタノー
ルで再沈殿精製し、一晩真空乾燥した。下記に物性値を
示す。 収率 54% Tg 168℃ 数平均分子量 11,900 共重合体組成 MMA単位/NB単位=67/3
3 色相(プレス成形板) 無色透明 飽和吸水率 1.1%
【0035】実施例4 窒素雰囲気下、100ml三つ口フラスコに、MMA
3.2ml(30mmol)および塩化メチレン5ml
を加え、撹拌した。次にこれを−78℃に冷却し、EA
DC(0.96mol/lのヘキサン溶液)16ml
(15mmol)を滴下し、室温に戻して溶媒を留去し
た。別の容器にV−70の1mmol/lの塩化メチレ
ン溶液を調製し、1.2ml(0.0012mmol)を
0℃に冷却した重合容器に加え、溶媒を留去した。さら
にNB2.83g(30mmol)を加え、温度を25
℃に上げ、撹拌を続けた。24時間重合させた後、−7
8℃でトルエン50mlを加えて希釈し、メタノール1
0mlを滴下して、撹拌しながら徐々に室温に戻した。
分液ロートを用いて10%の塩酸溶液で3回、水で2
回、飽和食塩水で1回洗浄した。無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、THF溶液にしてメタノールで再沈殿精製
し、一晩真空乾燥した。下記に物性値を示す。 収率 36% Tg 152℃ 数平均分子量 423,000 共重合体組成 MMA単位/NB単位=79/21 色相(プレス成形板) 無色透明 飽和吸水率 1.4%
【0036】実施例5 窒素雰囲気下、100ml三つ口フラスコに、MMA
3.2ml(30mmol)および塩化メチレン5ml
を加え、撹拌した。次に−78℃に冷却し、EADC
(0.93mol/lのヘキサン溶液)32ml(30
mmol)を滴下し、室温に戻して溶媒を留去した。別
の容器にV−70の1mmol/lの塩化メチレン溶液
を調製し、3ml(0.003mmol)を0℃に冷却
した重合容器に加え、溶媒を留去した。さらに5−メチ
ル−5−メトキシカルボニル−2−ノルボルネン1.0
g(6mmol)を加え、温度を25℃に上げ、撹拌を
続けた。24時間重合させた後、−78℃でトルエン5
0mlを加えて希釈し、メタノール10mlを滴下し
て、撹拌しながら徐々に室温に戻した。分液ロートを用
いて10%の塩酸溶液で3回、水で2回、飽和食塩水で
1回洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、THF
溶液にしてメタノールで再沈殿精製し、一晩真空乾燥し
た。下記に物性値を示す。 収率 29% Tg 153℃ 数平均分子量 32,000 共重合体組成 MMA単位/NB誘導体単位=8
2/18 色相(プレス成形板) 無色透明 飽和吸水率 1.5%
【0037】実施例6 窒素雰囲気下、100ml三つ口フラスコに、MMA
3.2ml(30mmol)および塩化メチレン5ml
を加え、撹拌した。次に−78℃に冷却し、EADC
(0.93mol/lのヘキサン溶液)32ml(30
mmol)を滴下し、室温に戻して溶媒を留去した。別
の容器にV−70の1mmol/lの塩化メチレン溶液
を調製し、3ml(0.003mmol)を0℃に冷却
した重合容器に加え、溶媒を留去した。さらに5−シア
ノ−2−ノルボルネン0.72g(6mmol)を加
え、温度を25℃に上げ、撹拌を続けた。24時間重合
させた後、−78℃でトルエン50mlを加えて希釈
し、メタノール10mlを滴下して、撹拌しながら徐々
に室温に戻した。分液ロートを用いて10%の塩酸溶液
で3回、水で2回、飽和食塩水で1回洗浄した。無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、THF溶液にしてメタノール
で再沈殿精製し、一晩真空乾燥した。下記に物性値を示
す。 収率 26% Tg 150℃ 数平均分子量 30,000 共重合体組成 MMA単位/NB誘導体単位=8
4/16 色相(プレス成形板) 無色透明 飽和吸水率 1.6%
【0038】実施例7 窒素雰囲気下、100ml三つ口フラスコに、MMA
3.2ml(30mmol)および塩化メチレン5ml
を加え、撹拌した。次に−78℃に冷却し、EADC
(0.93mol/lのヘキサン溶液)32ml(30
mmol)を滴下し、室温に戻して溶媒を留去した。別
の容器にV−70の1mmol/lの塩化メチレン溶液
を調製し、3ml(0.003mmol)を0℃に冷却
した重合容器に加え、溶媒を留去した。さらに1,4,
4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−1,4:
5,8−ジメタノ−6−メトキシカルボニル−6−メチ
ルナフタレン0.70g(3mmol)を加え、温度を
25℃に上げ、撹拌を続けた。24時間重合させた後、
−78℃でトルエン50mlを加えて希釈し、メタノー
ル10mlを滴下して、撹拌しながら徐々に室温に戻し
た。分液ロートを用いて10%の塩酸溶液で3回、水で
2回、飽和食塩水で1回洗浄した。無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、THF溶液にしてメタノールで再沈殿精製
し、一晩真空乾燥した。下記に物性値を示す。 収率 28% Tg 147℃ 数平均分子量 31,000 共重合体組成 MMA単位/NB誘導体単位=9
0/10 色相(プレス成形板) 無色透明 飽和吸水率 1.5%
【0039】比較例1 窒素雰囲気下、300ml三つ口フラスコに、MMA1
6.2ml(151mmol)およびトルエン184m
lを加えた。これにAIBNを73mg加え、脱気後6
0℃で9時間攪拌した。重合終了後、メタノールで再沈
殿生成し、一晩真空乾燥した。下記に物性値を示す。 収率 10% Tg 121℃ 数平均分子量 39,300 色相(プレス成形板) 無色透明 飽和吸水率 2.0% Izod衝撃強度 1.2(kg・cm/c
m)
【0040】比較例2 窒素雰囲気下、100ml三つ口フラスコに、MMA
3.9ml(36mmol)およびトルエン10mlを
加え、撹拌した。次にこれを−78℃に冷却し、EAD
C(2.0mol/l−トルエン溶液)18.0ml
(36mmol)を滴下した。さらにNB3.39g
(36mmol)と166mg(0.54mmol)の
V−70を加え、25℃で24時間撹拌を続けた。その
後、−78℃でメタノール10mlを滴下して、撹拌し
ながら徐々に室温に戻した。分液ロートを用いて10%
の塩酸溶液で3回、水で2回、飽和食塩水で1回洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、THF溶液にして
メタノールで再沈殿精製し、一晩真空乾燥した。下記に
物性値を示す。 収率 62% Tg 166℃ 数平均分子量 4,600 共重合体組成 MMA単位/NB単位=68/3
2 プレス成形板 非常に脆く、成形物を得ることが
できなかった
【0041】
【発明の効果】本発明の共重合体は、メタクリル系樹脂
の優れた機械的特性および光学的特性を損なうことな
く、熱的特性および耐水性に優れた各種成型品を与え
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタクリル酸メチル単位および下記の一
    般式(I)で示される単量体単位を有し、数平均分子量
    が5×103〜3×106である共重合体。 【化1】 〔式中、nは0または1を表し、Xは水素原子またはメ
    チル基を表し、YおよびZはそれぞれ水素原子、炭素数
    10以下の炭化水素基、一般式:−(CH2pOR1
    示される基、一般式:−(CH2qOHで示される基、
    一般式:−(CH2rOCOR2で示される基、一般
    式:−(CH2sCOOR3で示される基、またはシア
    ノ基を表す。ただし、R1、R2およびR3はそれぞれ水
    素原子または炭素数10以下の炭化水素基を表し、p、
    q、rおよびsはそれぞれ0〜10の整数を表す。〕
JP3489094A 1994-03-04 1994-03-04 メタクリル酸メチル共重合体 Pending JPH07242711A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6135644A (en) * 1998-02-24 2000-10-24 Fujitsu Limited Structures for optical semiconductor module, optical connector, and shape adapting optical connector
JP2009249409A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Mitsubishi Rayon Co Ltd 重合体及びその製造方法

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US6135644A (en) * 1998-02-24 2000-10-24 Fujitsu Limited Structures for optical semiconductor module, optical connector, and shape adapting optical connector
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