JPS6178854A - ポリオレフイン樹脂への帯電防止性及び防曇性付与方法 - Google Patents

ポリオレフイン樹脂への帯電防止性及び防曇性付与方法

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JPS6178854A
JPS6178854A JP59201318A JP20131884A JPS6178854A JP S6178854 A JPS6178854 A JP S6178854A JP 59201318 A JP59201318 A JP 59201318A JP 20131884 A JP20131884 A JP 20131884A JP S6178854 A JPS6178854 A JP S6178854A
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清水 日出男
Shigeru Imamura
今村 繁
Fumitoshi Sugiura
文俊 杉浦
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はポリオレフィン樹脂へ帯電防止性及び防曇性を
付与する方法に関する。
一般に合成高分子材料は、疎水性が強く、その結果とし
ての帯電性等のために、該材料を用いた成形品の製造工
程やその成形品の使用段階において、種々の加工上のト
ラブル、静電ショック、塵埃付着、更には水滴凝集等、
多くの問題を招き易い。ポリオレフィン樹脂についても
同様であシ、例えば、その成形品であるフィルムやシー
トを包装用や農業用等に使用する場合、前述したような
その帯電性による問題や多湿雰囲気における成形品表面
への微少水滴の凝集等が大きな障害となる。
そこで、ポリオレフィン樹脂へ帯電防止性及び防曇性を
付与することが要請されるが、該要請に応える工業上置
も有利な手段として、ポリオレフィン樹脂へ帯電防止剤
をはじめとする親水性化合物を添加混合する方法がある
本発明はかかる方法に関し、特定の組み合わせた添加剤
をポリオレフィン樹脂へ混合することにより、該ポリオ
レフィン樹脂本来の外観等その他の諸物性を損なうこと
なく、該ポリオレフィン樹脂へ経時安定性の優れた帯電
防止性及び防曇性を付与する方法に関するものである。
〈従来の技術とその問題点〉 従来、種々の添加剤を加えることによってポリオレフィ
ン樹脂へ帯電防止性や防曇性を付与する方法として、次
のような多くの提案がある。例えば、N、N−ビスヒド
ロキシエチルアルキルアミンを主剤としポリマーを併用
する方法(特公昭48−17746)、主剤に多価アル
コール脂肪酸エステルを併用する方法(特公昭44−9
25)、主剤に脂肪族アルコールを併用する方法(特公
昭46−1253 )、主剤にグリセリンモノ脂肪酸エ
ステルと有機ホスファイトとを併用する方法(特開昭5
8−79042)、主剤にN、N−ビスヒドロキシエチ
ルアルキルアミン脂肪酸エステルを併用する方法(特公
昭55−12060)、主剤にアルカノールアミドを併
用する方法(特開昭56−2333 )、N、N−ビス
ヒドロキシエチルアルキルアミン脂肪酸エステルを用い
る方法(特開昭58−191729)或いはこれにグリ
セIJ 7モノ脂肪酸エステルを併用する方法(特開昭
54−48866)、ベタイン型両性界面活性剤を用い
る方法(特公昭49−5746 )、炭素数が18より
大きい脂肪酸ジェタノールアミドを用いる方法(%開昭
54−14452)、脂肪酸ジェタノールアミドとソル
ビタン脂肪酸エステルとを併用する方法(特開昭53−
69247 )等がある。
ところが、これら従来の提案中に多く見られる、N、N
−ビスヒドロキシエチルアミン或いはこのエステル化誘
導体を使用する方法によると、それらが成形品表面へ経
時的にブリードする性質が強いため、初期に所望の効果
を与えるだけの量を使用した場合には経時後にブリード
過多となって成形品であるフィルムやシート等では表面
汚れやブロッキング等の問題を起し易く、逆に経時後に
好ましい効果を与える程度の量を使用したのでは初期に
所望の効果が得られず、他の成分を併用しても、実用上
経時的に安定した効果を得難い。また、ベタイン型両性
界面活性剤を使用する方法によると、これが成形品表面
へ移行する性質が弱いため、添加後に加熱やコロナ処理
等の何らかの工程を必要とする一般には採用し難い煩わ
しさがある。脂肪族のアルカノールアミド類を使用する
方法もほぼ同様である。更に、アンチブロッキング性や
スリップ性等を補なうために種々の成分を併用する他の
従来提案によっても、実際には所望通シの効果が得られ
なかった9、効果の経時的劣化を促したり、或いは成形
品表面を白化したシする等、多くの問題があるのが実情
である。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明は、ポリオレフィン樹脂へ充分な帯電防止性及び
防曇性を付与することを前提として、狭止の如き従来提
案の問題点すなわち、 ■付与した帯電防止性及び防曇性が経時的に劣化する等
、不安定であるという問題点、■白化、着色、表面ベタ
ツキ等、外観その他の諸物性に悪影響を及ぼすという問
題点、■加熱、コロナ処理等、煩わしい工程が必要であ
るという問題点、 以上の問題点を解決するものである。
く問題点を解決するための手段〉 しかして本発明者らは、前述の問題点を解決するべく鋭
意研究した結果、所定のグリセリン脂肪酸エステルとジ
ェタノールアミドとの混合物において、双方の重量比及
び該混合物中の炭素数の分布状態を特定した添加剤を適
用すると、双方の単体からは予測できない所期効果の得
られることを見出し、本発明を完成するに到った。
すなわち本発明は、次のAに該当するグリセリン脂肪酸
エステルとBに該当するジェタノールアミドとから成り
、双方の重量比がA/B=872〜2/8であって、双
方が次の(1)又は(2)を充足する添加剤を、ポリオ
レフィン樹脂に対し0.05〜2.0重量%となるよう
に添加することを特徴とするポリオレフィン樹脂への帯
電防止性及び防曇性付与方法に係る。
A:炭素数12〜22の脂肪酸を使用して誘導される、
モノエステルの含有率が80重量%以上であるグリセリ
ン脂肪酸エステルOB:炭素数12〜22の脂肪酸を使
用して誘導されるジェタノールアミド。
(1)  使用する脂肪酸の炭素数の差が4以内のとも
に同じ炭素数範囲にあるAに該当する各成分とBに該当
する各成分との合計量がA及びBの全体量の80重量%
以上であり、且つ上記各成分の合計量中において双方の
重量比がAに該当する各成分の合計量/Bに該当する各
成分の合計量=8/2〜2/8であること。
(2)使用する脂肪酸の炭素数が同じであるAに該当す
る成分とBに該当する成分とが対を形成して1対以上存
在し、これらの各対において双方の重量比がAに該当す
る成分/Bに該当する成分=8/2〜2/8であシ、且
つ上記対を形成する双方の各成分の合計量がA及びBの
全体量の70重量%以上であること。
本発明で使用する前記Aのグリセリン脂肪酸エステルの
具体例としては、グリセリンモノラウレート、グリセリ
ンモノミリステート、グリセリンモノパルミテート、グ
リセリンモノステアレート、1グリセリンモノベヘネー
ト等が挙げられる。通常グリセリン脂肪酸エステルは、
エステル化或いはエステル交換反応によりモノ、ジ及び
トリエステルの混合物として得られるので、この場合に
本発明では、該混合物を精製し、モノエステルの含有率
が800重量%上としたものを使用する必要がある。こ
れより低純度のものでは本発明の目的性能が得られない
また、本発明で使用する前記Bのジェタノールアミドの
具体例としては、ラウリン酸ジェタノールアミド、ミリ
スチン酸ジェタノールアミド、バルミチン酸ジェタノー
ルアミド、ステアリン酸ジェタノールアミド、ベヘニン
酸ジェタノールアミド等が挙げられる。これらは通常、
等モルのジェタノールアミンと脂肪酸或いは脂肪酸エス
テルとからアミド化やアミツリシスによって得られる。
本発明において、前記AとBとを用いる際の重量比はA
/B=872〜2/8であることが必要である。この重
量比範囲を外れると、AとBとの好ましい相互作用が失
なわれる。例えば、Aが多すぎると、目的性能それ自体
の減少或いは該性能の経時的減少や成形品表面の白化等
が生じ、逆にBが多すき′ると成形品表面にベタツキが
生じるようになる。
また本発明において、前記AとBとの前述したような混
合物中におけるアシル基の炭素数(AやBを誘導する際
に使用する脂肪酸の炭素数)の分布も双方の好ましい相
互作用を発揮させるためには重要である。該炭素数はい
ずれも12〜22の範囲にあることが必要であって、こ
の範囲内において双方の該炭素数が近いほどその効果を
より良く発揮し、かかる意味で該炭素数の分布状態に関
しては前述した(1)又は(2)の条件を充足すること
が必要なのであり、したがって(1)及び(2)の条件
を同時に充足する場合に本発明の効果は最も優れたもの
となるのである。前記アシル基の炭素数が12〜22の
範囲を外れたり、或いは該炭素数の分布状態に関して前
述した(1)又は(2)の条件を充足しない場合には、
本発明の所期効果は得られない。
以上説明したAとBとから成る添加剤はポリオレフィン
樹脂に対して0.05〜2.0重量%使用することが必
要である。多すぎても、逆に少なすぎても本発明の所期
効果は得らねない。
〈作用等〉 本発明における添加剤の使用方法は特に限定されるもの
ではない。ポリオレフィン樹脂に対し、(1)及び/又
は(2)の条件を充足するようにして、A及びBを別々
に加えても、又は予め双方を混合した後に加えてもよく
、更には樹脂に直接加えても、又は一旦高濃度のマスタ
ーバッチとした後に加え゛てもよい。
本発明の適用できる樹脂はポリオレフィン樹脂全般であ
り、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエ/の
他に、これらに酢酸ビニル、エチルアクリレート、アク
リル酸等の他のモノマーを共重合し女樹脂等である。そ
して本発明の効果は、インフレーション、キャスティン
グ、押出成形、射出成形等の成形加工法や、フィルム、
シート、繊維等の成形品形態による制約を受けない。
尚、本発明の効果を損なわない範囲で、他の目的のため
に滑剤、安定剤、アンチブロッキング剤等を本発明の実
施に際して併用しても差し支えないQ 〈発明の効果〉 以上説明した通り本発明には、加熱やコロナ処理等の煩
わしい余分な工程を必要とせず、そしてポリオレフィン
樹脂本来の外観その他の諸物性に悪影響を及ぼすことな
く、ポリオレフィン樹脂へ経時的に安定で且つ充分な帯
電防止性及び防曇性を付与することができる効果がある
〈実施例〉 以下、実施例及び比較例を挙げて本発明の構成及び効果
をより具体的にするが、本発明はここに挙げる実施例に
限定されるものではない。
・実施例1〜5、比較例1〜9 低密度ポリエチレン樹脂(注文化学社製、スミ力センF
−208−1>へ、第1表記載の各添加剤をそれぞれ4
重量%又は0.8重量%(比較例5)となるように、ロ
ール混練機を用いて温度150°Cで混練後、シートカ
ッターにより3卵角ペレツト状のマスターバッチを作成
した。
次いで、各マスターバッチ5重量部と前記低密度ポリエ
チレン樹脂95重量部とを混合後、シリンダ一温度18
0〜210°C1プローアンプ比2゜0の条件にてイン
フレーション成形を行ない、厚さ30μのフィルムを作
成し、これを試料とした。
・実施例6〜8、比較例10〜11 低密度ポリエチレン樹脂に代えて直鎖低密度ポリエチレ
ン樹脂(三片石油化学社製、ウルトゼソクス3021F
)を、また第1表記載の各添加剤に代えて第2表記載の
各添加剤を使用し、マスターバッチの各添加剤濃度を8
重量%にし7たこと以外、実施例1〜5の場合と同様に
した0・実施例9〜12、比較例12〜17 ポリプロピレン樹脂(注文化学社製、ノープレンF−6
411)へ、第3表記載の各添加剤をそれぞれ0,6重
量%又は2.2重量%(比較例13)となるように、ラ
ボプラストミル(東洋精機社製)を用いて温度200°
Cで5分間混練後、温度200°C1圧力350に9/
ctAの条件にて1分間プレスを行ない、厚さ約100
μのシートを作成し、これを試料とした。
そして、以上の各試料を用い、次のように測定乃至評価
した。結果を第4表〜第6表に示した。
・表面状態(外観) 各試料を20°C×60%RHの恒温恒湿室に放置し、
3日後及び2か月後において、それぞれ表面の白化の度
合を次の基準で肉眼評価した。
◎:全く白化していない 01部分的に薄く白化している Δ:全全体薄く白化している X:全体が濃く白化している ・帯電防止性 各試料を20°C×60%RHの恒温恒湿室に放置し、
3日後及び2か月後において、放置条件と同じ条件下で
表面抵抗を測定した。
・防曇性 100m1容のビーカーに20°Cの水30ゴを入れ、
これを20°C×60%RHの恒温恒湿室に3日又は2
か月装置した各試料で密閉し、5°Cの冷蔵庫中に1時
間放置後、各試料の内面への水滴付着状態を次の基準で
肉眼評価した。
5:水滴の付着がほとんどなく、透明である。
4:大きな水滴がわずかに付着しているが、透明でおる
3:部分的に水滴の付着が認められるが、透明感はある
2:多くの水滴が付着し、透明性が低下している。
1:微小水滴が全面に付着し、透明性が不良である。
第1表 注)Aは前述したAに該当するグリセリン脂肪酸エステ
ルで、そのモノエステルの含有率は、比較例3が70重
量%、その池の各側が95重量%以上である。またBは
前述したUK該当するジェタノールアミドであるOAや
Bt−1jlW用しない比較例で、かっこ内に付記した
数置は、それぞれの添加剤合計量に対する各成分の重量
比である。以上は第2表及び第3表の場合も同じ。
第2表 第3表 注)比較例14は、Aについてアシル基の炭素数8のも
のが0.2、該炭素数10のものが0.3、またBにつ
いて該炭素数10のものが0.1、該炭素数12のもの
が0.4の添加剤であシ、それぞれの数値はA及びBに
関する第3表の記載内容と同じ。
第4表(第1表に対応する結果) 注)表面抵抗は表中数値×10 Ωである。第5表及び
第6表の場合も同じ。
第5表(第2表に対応する結果) 第6表(第3表に対応する結果ン 第4表〜第6表における、各比較例に対する各実施例の
結果からも、本発明の効果は明白である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次のAに該当するグリセリン脂肪酸エステルとBに
    該当するジエタノールアミドとから成り、双方の重量比
    がA/B=8/2〜2/8であって、双方が次の(1)
    又は(2)を充足する添加剤を、ポリオレフィン樹脂に
    対し0.05〜2.0重量%となるように添加すること
    を特徴とするポリオレフィン樹脂への帯電防止性及び防
    曇性付与方法。 A:炭素数12〜22の脂肪酸を使用して誘導される、
    モノエステルの含有率が80重量 %以上であるグリセリン脂肪酸エステル。 B:炭素数12〜22の脂肪酸を使用して誘導されるジ
    エタノールアミド。 (1)使用する脂肪酸の炭素数の差が4以内のともに同
    じ炭素数範囲にあるAに該当する各成分とBに該当する
    各成分との合計量がA及びBの全体量の80重量%以上
    であり、且つ上記各成分の合計量中において双方の重量
    比がAに該当する各成分の合計量/Bに該当する各成分
    の合計量=8/2〜2/8であること。 (2)使用する脂肪酸の炭素数が同じであるAに該当す
    る成分とBに該当する成分とが対を形成して1対以上存
    在し、これらの各対において双方の重量比がAに該当す
    る成分/Bに該当する成分=8/2〜2/8であり、且
    つ上記対を形成する双方の各成分の合計量がA及びBの
    全体量の70重量%以上であること。 2 特許請求の範囲第1項の記載において、(1)及び
    (2)を同時に充足するポリオレフィン樹脂への帯電防
    止性及び防曇性付与方法。
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