JPH0540046A - アブソリユ−ト・エンコ−ダ用照明装置 - Google Patents
アブソリユ−ト・エンコ−ダ用照明装置Info
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- JPH0540046A JPH0540046A JP3221261A JP22126191A JPH0540046A JP H0540046 A JPH0540046 A JP H0540046A JP 3221261 A JP3221261 A JP 3221261A JP 22126191 A JP22126191 A JP 22126191A JP H0540046 A JPH0540046 A JP H0540046A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンとイ
ンクリメンタル・パタ−ンを1つの光源で共通に照明す
ると、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンの読取り
の信号のSN比を確保できない。無理に該信号のSN比
を確保しようとすると、符号板−センサ間のギャップを
極端に小さくする必要がある。本発明によれば、両方の
パタ−ンを1つの光源で共通に照明しつつも、符号板−
センサ間のギャップを大きく採れ、しかも1トラック型
アブソリュ−ト・パタ−ンの読取りの信号のSN比が確
保される。 【構成】 光源と符号板の間に遮光板を配置する。遮光
板には、インクリメンタル・パタ−ン照明用開口とは別
にアブソリュ−ト・パタ−ン照明用開口を設けてある。
インクリメンタル・パタ−ン照明用開口は、該開口を通
じた照明光がアブソリュ−ト・パタ−ン読取りに関与し
ないように設けてある。
ンクリメンタル・パタ−ンを1つの光源で共通に照明す
ると、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンの読取り
の信号のSN比を確保できない。無理に該信号のSN比
を確保しようとすると、符号板−センサ間のギャップを
極端に小さくする必要がある。本発明によれば、両方の
パタ−ンを1つの光源で共通に照明しつつも、符号板−
センサ間のギャップを大きく採れ、しかも1トラック型
アブソリュ−ト・パタ−ンの読取りの信号のSN比が確
保される。 【構成】 光源と符号板の間に遮光板を配置する。遮光
板には、インクリメンタル・パタ−ン照明用開口とは別
にアブソリュ−ト・パタ−ン照明用開口を設けてある。
インクリメンタル・パタ−ン照明用開口は、該開口を通
じた照明光がアブソリュ−ト・パタ−ン読取りに関与し
ないように設けてある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、符号板上のアブソリュ
−ト・パタ−ンおよびインクリメンタル・パタ−ンを光
学的に読取るために検出部に設けられ、両方のパタ−ン
を共通に照明するアブソリュ−ト・エンコ−ダ用照明装
置に関する。
−ト・パタ−ンおよびインクリメンタル・パタ−ンを光
学的に読取るために検出部に設けられ、両方のパタ−ン
を共通に照明するアブソリュ−ト・エンコ−ダ用照明装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】アブソリュ−ト・エンコ−ダは、符号板
に対する検出部の位置情報をそれぞれの相対位置に固有
な絶対位置信号として出力する計測器であって、符号板
と検出部は相対移動可能に組合せられ、符号板には、絶
対位置信号の数字を特定の物理情報に置換えて連続的に
配置したアブソリュ−ト・パタ−ン、検出部には、該パ
タ−ンの物理情報を判別するセンサが設けられている。
アブソリュ−ト・エンコ−ダは外観上、帯状の符号板に
沿って検出部が直線的に移動するリニア型のものと、円
盤または円筒状の符号板に対して検出部が角移動するロ
−タリ−型のものとに大別されるが、いずれにせよアブ
ソリュ−ト・パタ−ン上に物理情報として記録された目
盛情報(絶対位置信号)を検出部のセンサにより直接に
読取り、再び数字に組立て直す計測器である。
に対する検出部の位置情報をそれぞれの相対位置に固有
な絶対位置信号として出力する計測器であって、符号板
と検出部は相対移動可能に組合せられ、符号板には、絶
対位置信号の数字を特定の物理情報に置換えて連続的に
配置したアブソリュ−ト・パタ−ン、検出部には、該パ
タ−ンの物理情報を判別するセンサが設けられている。
アブソリュ−ト・エンコ−ダは外観上、帯状の符号板に
沿って検出部が直線的に移動するリニア型のものと、円
盤または円筒状の符号板に対して検出部が角移動するロ
−タリ−型のものとに大別されるが、いずれにせよアブ
ソリュ−ト・パタ−ン上に物理情報として記録された目
盛情報(絶対位置信号)を検出部のセンサにより直接に
読取り、再び数字に組立て直す計測器である。
【0003】アブソリュ−ト・エンコ−ダとして、従来
は、それぞれピッチの異なる並列な複数本のインクリメ
ンタル・パタ−ンからなる多トラック型アブソリュ−ト
・パタ−ンを並列に読取って絶対位置信号を組立てる多
トラック型アブソリュ−ト・エンコ−ダが一般的であっ
た。また、パタ−ンの読取り方法としては、パタ−ンの
磁気的性質の差を磁気ヘッド(センサ)で判別して0、
1を読み取る方式も採用された。
は、それぞれピッチの異なる並列な複数本のインクリメ
ンタル・パタ−ンからなる多トラック型アブソリュ−ト
・パタ−ンを並列に読取って絶対位置信号を組立てる多
トラック型アブソリュ−ト・エンコ−ダが一般的であっ
た。また、パタ−ンの読取り方法としては、パタ−ンの
磁気的性質の差を磁気ヘッド(センサ)で判別して0、
1を読み取る方式も採用された。
【0004】しかし、近年では、多トラック型に代って
1トラック型のものが、また、磁気的な読取り方法に代
えて光学的な読取り方法を採用したものが盛んに研究さ
れ実用化されている。1トラック型アブソリュ−ト・エ
ンコ−ダは、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンと
呼ばれる1本の不規則なパタ−ンによってアブソリュ−
ト・パタ−ンが構成されており、パタ−ン本数が少ない
分、多トラック型アブソリュ−ト・エンコ−ダに比較し
て機械構成が簡略で済み、機械全体の小型化および組立
ての自動化に有利である。また、光源とフォトセンサの
組合せによってパタ−ンの透明不透明を判別する光学的
な読取り方法は、複数のフォトセンサを1枚の基板上に
一括して形成したセンサアレイ、および該センサアレイ
の複数のフォトセンサを共通に一括照明するコリメ−ト
レンズ付き光源を採用すれば、部品点数が大幅に削減さ
れるとともに、従来の磁気的な読取り方法に比較して高
い分解能とSN比を可能にしている。
1トラック型のものが、また、磁気的な読取り方法に代
えて光学的な読取り方法を採用したものが盛んに研究さ
れ実用化されている。1トラック型アブソリュ−ト・エ
ンコ−ダは、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンと
呼ばれる1本の不規則なパタ−ンによってアブソリュ−
ト・パタ−ンが構成されており、パタ−ン本数が少ない
分、多トラック型アブソリュ−ト・エンコ−ダに比較し
て機械構成が簡略で済み、機械全体の小型化および組立
ての自動化に有利である。また、光源とフォトセンサの
組合せによってパタ−ンの透明不透明を判別する光学的
な読取り方法は、複数のフォトセンサを1枚の基板上に
一括して形成したセンサアレイ、および該センサアレイ
の複数のフォトセンサを共通に一括照明するコリメ−ト
レンズ付き光源を採用すれば、部品点数が大幅に削減さ
れるとともに、従来の磁気的な読取り方法に比較して高
い分解能とSN比を可能にしている。
【0005】1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン
は、全周期系列やM系列等の特殊な二値数列の1と0を
2種類の最小読取り単位(透明不透明)に置換えて1列
に並べたものであって、該パタ−ン上で連続して隣接し
た所定複数個の最小読取り単位をそれぞれ独立に読取っ
て二進数を組立てることにより、該パタ−ン上の最小読
取り単位の個数だけの絶対位置を相互に判別する絶対位
置信号が得られる。該信号は「それぞれ異なるが順序は
全くでたらめな二進数」に過ぎないが、安価に得られる
近年の半導体メモリ素子を用いてバイナリ−コ−ドのよ
うな規則正しい絶対位置信号に1対1変換することがで
きる。
は、全周期系列やM系列等の特殊な二値数列の1と0を
2種類の最小読取り単位(透明不透明)に置換えて1列
に並べたものであって、該パタ−ン上で連続して隣接し
た所定複数個の最小読取り単位をそれぞれ独立に読取っ
て二進数を組立てることにより、該パタ−ン上の最小読
取り単位の個数だけの絶対位置を相互に判別する絶対位
置信号が得られる。該信号は「それぞれ異なるが順序は
全くでたらめな二進数」に過ぎないが、安価に得られる
近年の半導体メモリ素子を用いてバイナリ−コ−ドのよ
うな規則正しい絶対位置信号に1対1変換することがで
きる。
【0006】ところで、一般的な1トラック型アブソリ
ュ−ト・エンコ−ダにおける符号板には、1トラック型
アブソリュ−ト・パタ−ンと並列にインクリメンタル・
パタ−ンが配置される。このインクリメンタル・パタ−
ンは、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンの最小読
取り単位長さをλ、自然数をnとして、ピッチλまたは
ピッチλ/2n の単純な0、1の等間隔の繰返しパタ−
ンであって、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン
の読取り時期を制御する、または、最小読取り単位長
さを分割してさらに細かい刻みで絶対位置信号を組立て
る、ために用いられる。
ュ−ト・エンコ−ダにおける符号板には、1トラック型
アブソリュ−ト・パタ−ンと並列にインクリメンタル・
パタ−ンが配置される。このインクリメンタル・パタ−
ンは、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンの最小読
取り単位長さをλ、自然数をnとして、ピッチλまたは
ピッチλ/2n の単純な0、1の等間隔の繰返しパタ−
ンであって、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン
の読取り時期を制御する、または、最小読取り単位長
さを分割してさらに細かい刻みで絶対位置信号を組立て
る、ために用いられる。
【0007】本願出願人は、先に、特願平2−2013
13号において、インクリメンタル・パタ−ンを用い
て1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンの読取り時期
を制御する技術、インクリメンタル・パタ−ンの複数
ピッチに該パタ−ンの一部からなるマスクを重ねて一括
検出する技術、およびアブソリュ−ト・パタ−ン読取
り用照明装置として半導体レ−ザを用いる技術、を紹介
している。ここでは、1トラック型アブソリュ−ト・パ
タ−ンに対して最小読取り単位長さλの1/2の間隔で
配置した2個のセンサをインクリメンタル・パタ−ンの
0、1に応じて切り替えることにより、最小読取り単位
の境界領域を避けたパタ−ン読取りを可能にしている。
また、インクリメンタル・パタ−ンの周期性に鑑みて、
インクリメンタル・パタ−ンにマスクを重ねてインクリ
メンタル・パタ−ンの複数ピッチにおける照明光の透過
量を検出し、インクリメンタル・パタ−ン読取りのSN
比を向上させている。さらに、1トラック型アブソリュ
−ト・パタ−ンにはの技術を応用できない点を鑑み
て、点光源性の高い半導体レ−ザを採用して1トラック
型アブソリュ−ト・パタ−ン読取りの信号のSN比を向
上させている。
13号において、インクリメンタル・パタ−ンを用い
て1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンの読取り時期
を制御する技術、インクリメンタル・パタ−ンの複数
ピッチに該パタ−ンの一部からなるマスクを重ねて一括
検出する技術、およびアブソリュ−ト・パタ−ン読取
り用照明装置として半導体レ−ザを用いる技術、を紹介
している。ここでは、1トラック型アブソリュ−ト・パ
タ−ンに対して最小読取り単位長さλの1/2の間隔で
配置した2個のセンサをインクリメンタル・パタ−ンの
0、1に応じて切り替えることにより、最小読取り単位
の境界領域を避けたパタ−ン読取りを可能にしている。
また、インクリメンタル・パタ−ンの周期性に鑑みて、
インクリメンタル・パタ−ンにマスクを重ねてインクリ
メンタル・パタ−ンの複数ピッチにおける照明光の透過
量を検出し、インクリメンタル・パタ−ン読取りのSN
比を向上させている。さらに、1トラック型アブソリュ
−ト・パタ−ンにはの技術を応用できない点を鑑み
て、点光源性の高い半導体レ−ザを採用して1トラック
型アブソリュ−ト・パタ−ン読取りの信号のSN比を向
上させている。
【0008】本願出願人は、また、特願平2−1879
88号において、インクリメンタル・パタ−ンを用い
て最小読取り単位長さを分割する技術を紹介している。
ここでは、最小読取り単位長さに等しいピッチのインク
リメンタル・パタ−ンを検出して得た疑似正弦波を位相
分割して、該パタ−ンの1ピッチ内の位置を相互に判別
する細かい刻みの補助信号を作成し、1トラック型アブ
ソリュ−ト・パタ−ンから得た絶対位置信号に該補助信
号を組合せて出力している。
88号において、インクリメンタル・パタ−ンを用い
て最小読取り単位長さを分割する技術を紹介している。
ここでは、最小読取り単位長さに等しいピッチのインク
リメンタル・パタ−ンを検出して得た疑似正弦波を位相
分割して、該パタ−ンの1ピッチ内の位置を相互に判別
する細かい刻みの補助信号を作成し、1トラック型アブ
ソリュ−ト・パタ−ンから得た絶対位置信号に該補助信
号を組合せて出力している。
【0009】本願出願人は、さらに、特願平2−406
194号において、1トラック型アブソリュ−ト・パ
タ−ンとインクリメンタル・パタ−ンに対して共通な読
取り用照明装置を設ける技術を提案している。ここで
は、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン検出用セン
サアレイおよびインクリメンタル・パタ−ン検出用フォ
トセンサに対し、符号板を介して共通な光源が配置さ
れ、必要な際に光源を強く発光させて1トラック型アブ
ソリュ−ト・パタ−ンから初期値を蓄え、通常は光源を
弱く発光させてインクリメンタル・パタ−ンを読取って
初期値に加算減算して刻々の絶対位置信号を出力してい
る。これにより、光源の消費電力が節約される。
194号において、1トラック型アブソリュ−ト・パ
タ−ンとインクリメンタル・パタ−ンに対して共通な読
取り用照明装置を設ける技術を提案している。ここで
は、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン検出用セン
サアレイおよびインクリメンタル・パタ−ン検出用フォ
トセンサに対し、符号板を介して共通な光源が配置さ
れ、必要な際に光源を強く発光させて1トラック型アブ
ソリュ−ト・パタ−ンから初期値を蓄え、通常は光源を
弱く発光させてインクリメンタル・パタ−ンを読取って
初期値に加算減算して刻々の絶対位置信号を出力してい
る。これにより、光源の消費電力が節約される。
【0010】図6は、光学式1トラック型アブソリュ−
ト・エンコ−ダにおけるパタ−ン検出方法の説明図であ
って、(a) は1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンの
検出方法、(b) はインクリメンタル・パタ−ンの検出方
法を示す。これらは、前記特願平2−187988号、
特願平2−201313号、および特願平2−4061
94号の発明に共通する従来の方法である。
ト・エンコ−ダにおけるパタ−ン検出方法の説明図であ
って、(a) は1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンの
検出方法、(b) はインクリメンタル・パタ−ンの検出方
法を示す。これらは、前記特願平2−187988号、
特願平2−201313号、および特願平2−4061
94号の発明に共通する従来の方法である。
【0011】図6(a) において、符号板Aには最小読取
り単位長さλの1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン
Pが、検出部Bには光源R1、コリメ−トレンズLおよ
びセンサアレイGが配置されている。センサアレイG
は、連続してピッチλで配列した8個のフォトセンサS
1〜S8を1枚の基板上に一括形成したものである。こ
こで、センサS1〜S8の汚染や破損を防ぐためには、
センサアレイGと符号板の間に透明な保護板を配置する
のが好ましい。
り単位長さλの1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン
Pが、検出部Bには光源R1、コリメ−トレンズLおよ
びセンサアレイGが配置されている。センサアレイG
は、連続してピッチλで配列した8個のフォトセンサS
1〜S8を1枚の基板上に一括形成したものである。こ
こで、センサS1〜S8の汚染や破損を防ぐためには、
センサアレイGと符号板の間に透明な保護板を配置する
のが好ましい。
【0012】このように構成された検出部Bでは、光源
R1から射出された照明光がコリメ−トレンズLを経て
平行光線として符号板Aに入射し、パタ−ンPをそのま
まセンサアレイGのセンサS1〜S8の上に投影する。
センサS1〜S8は、連続8個の最小読取り単位の投影
像のそれぞれについてパタ−ンPの透明不透明に応じた
信号0、1を出力する。
R1から射出された照明光がコリメ−トレンズLを経て
平行光線として符号板Aに入射し、パタ−ンPをそのま
まセンサアレイGのセンサS1〜S8の上に投影する。
センサS1〜S8は、連続8個の最小読取り単位の投影
像のそれぞれについてパタ−ンPの透明不透明に応じた
信号0、1を出力する。
【0013】ここで、例えば、センサS5に相当する最
小読取り単位の投影像の半影部分が両隣のセンサS4、
S6にまで達していると、センサS5自身の出力が低下
する一方でセンサS4、S6の出力が上昇してしまい、
結果として0、1を読取った信号のSN比が低下する。
該半影部分は、符号板A(パタ−ンP)と検出部B(セ
ンサS1〜S8)の間の距離に正比例して拡大する。し
かし、例えば、半導体レ−ザのような点光源性の高い光
源を採用すれば、最小読取り単位の投影像における半影
部分が小さくて済み、読取り信号のSN比は高く維持さ
れる。従って、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン
の検出部Bにおいては、1個の最小読取り単位の半影部
分が両隣のセンサにかからないように、光源R1の点光
源性に応じて、パタ−ンPとセンサS1〜S8との間隔
を相当に小さく設定する必要がある。
小読取り単位の投影像の半影部分が両隣のセンサS4、
S6にまで達していると、センサS5自身の出力が低下
する一方でセンサS4、S6の出力が上昇してしまい、
結果として0、1を読取った信号のSN比が低下する。
該半影部分は、符号板A(パタ−ンP)と検出部B(セ
ンサS1〜S8)の間の距離に正比例して拡大する。し
かし、例えば、半導体レ−ザのような点光源性の高い光
源を採用すれば、最小読取り単位の投影像における半影
部分が小さくて済み、読取り信号のSN比は高く維持さ
れる。従って、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン
の検出部Bにおいては、1個の最小読取り単位の半影部
分が両隣のセンサにかからないように、光源R1の点光
源性に応じて、パタ−ンPとセンサS1〜S8との間隔
を相当に小さく設定する必要がある。
【0014】図6(b) において、符号板Aにはピッチλ
のインクリメンタル・パタ−ンIが形成され、検出部B
には光源R2、コリメ−トレンズL1、マスクM、コリ
メ−トレンズL2およびセンサSが配置されている。マ
スクMは、パタ−ンIを5ピッチ分だけ透明基板上に形
成したものである。
のインクリメンタル・パタ−ンIが形成され、検出部B
には光源R2、コリメ−トレンズL1、マスクM、コリ
メ−トレンズL2およびセンサSが配置されている。マ
スクMは、パタ−ンIを5ピッチ分だけ透明基板上に形
成したものである。
【0015】このように構成された検出部Bでは、光源
R2から射出された照明光がコリメ−トレンズL1、マ
スクMを経てストライプ状の平行光線として符号板Aに
入射し、該ストライプ状の平行光線のうちでパタ−ンI
を透過できた部分だけがコリメ−トレンズL2を経てセ
ンサSに入射する。センサSは、マスクMのパタ−ンと
パタ−ンIの重なり具合、すなわちピッチλ内の位相位
置に応じて上昇下降する三角波を出力し、該三角波のピ
−クはパタ−ンIの5ピッチ分の受光量にも相当してい
る。
R2から射出された照明光がコリメ−トレンズL1、マ
スクMを経てストライプ状の平行光線として符号板Aに
入射し、該ストライプ状の平行光線のうちでパタ−ンI
を透過できた部分だけがコリメ−トレンズL2を経てセ
ンサSに入射する。センサSは、マスクMのパタ−ンと
パタ−ンIの重なり具合、すなわちピッチλ内の位相位
置に応じて上昇下降する三角波を出力し、該三角波のピ
−クはパタ−ンIの5ピッチ分の受光量にも相当してい
る。
【0016】この場合、センサSは、マスクMのパタ−
ンとパタ−ンIとの重なりの透過光量を検出している。
従って、センサSは、パタ−ンIの5ピッチ分の光量を
検出することで出力を高くでき、その分読取り信号のS
N比を高くすることも可能である。そのため、インクリ
メンタル・パタ−ンを読取る際は、高分解能が求められ
る場合でもアブソリュ−トパタ−ンを読取るときのよう
な照明光の光源に対する高い点光源性は必要とされてい
なかった。
ンとパタ−ンIとの重なりの透過光量を検出している。
従って、センサSは、パタ−ンIの5ピッチ分の光量を
検出することで出力を高くでき、その分読取り信号のS
N比を高くすることも可能である。そのため、インクリ
メンタル・パタ−ンを読取る際は、高分解能が求められ
る場合でもアブソリュ−トパタ−ンを読取るときのよう
な照明光の光源に対する高い点光源性は必要とされてい
なかった。
【0017】特に、本願出願人が特願平2−18798
8号において提案したように、インクリメンタル・パタ
−ンの検出信号を正弦波とみなして位相分割するような
場合、前記検出信号はできるだけ正弦波に近い形で出力
されることが望ましいから、光源R1の点光源性を低
く、符号板とセンサSとの間隔を大きくして、センサS
の受光量のピ−クを落し(パタ−ンIの投影像がぼけて
センサSからはみ出す)てさえいる。
8号において提案したように、インクリメンタル・パタ
−ンの検出信号を正弦波とみなして位相分割するような
場合、前記検出信号はできるだけ正弦波に近い形で出力
されることが望ましいから、光源R1の点光源性を低
く、符号板とセンサSとの間隔を大きくして、センサS
の受光量のピ−クを落し(パタ−ンIの投影像がぼけて
センサSからはみ出す)てさえいる。
【0018】以上のように、特願平2−187988
号、特願平2−201313号、特願平2−40619
4号に共通な背景として、インクリメンタル・パタ−ン
については、規則性を利用した検出方法を採用すれば高
分解能なパタ−ンに対しても通常の光源で十分対応でき
るが、パタ−ンの規則性を欠き、しかも連続して隣接し
た多数の最小読取り単位をそれぞれ独立に読取る必要が
ある1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンについて
は、検出の点からパタ−ンの高分解能化が困難であり、
高分解能なパタ−ンに対しては点光源性の高い特殊な光
源が必須であることが理解できる。
号、特願平2−201313号、特願平2−40619
4号に共通な背景として、インクリメンタル・パタ−ン
については、規則性を利用した検出方法を採用すれば高
分解能なパタ−ンに対しても通常の光源で十分対応でき
るが、パタ−ンの規則性を欠き、しかも連続して隣接し
た多数の最小読取り単位をそれぞれ独立に読取る必要が
ある1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンについて
は、検出の点からパタ−ンの高分解能化が困難であり、
高分解能なパタ−ンに対しては点光源性の高い特殊な光
源が必須であることが理解できる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、1トラック
型アブソリュ−ト・パタ−ンとインクリメンタル・パタ
−ンを並列に符号板に配置した光学式1トラック型アブ
ソリュ−ト・エンコ−ダにおいては、前記特願平2−4
06194号にも記載されるように、消費電力を節約
し、部品点数を削減するために両方のパタ−ンに対して
共通な光源を設けるのが好ましい。また、部品点数およ
び組立て工数を削減するためにインクリメンタル・パタ
−ン検出用センサとアブソリュ−ト・パタ−ン検出用セ
ンサとを同一基板上に一括形成してセンサ全体を1チッ
プ化するのも好ましい。
型アブソリュ−ト・パタ−ンとインクリメンタル・パタ
−ンを並列に符号板に配置した光学式1トラック型アブ
ソリュ−ト・エンコ−ダにおいては、前記特願平2−4
06194号にも記載されるように、消費電力を節約
し、部品点数を削減するために両方のパタ−ンに対して
共通な光源を設けるのが好ましい。また、部品点数およ
び組立て工数を削減するためにインクリメンタル・パタ
−ン検出用センサとアブソリュ−ト・パタ−ン検出用セ
ンサとを同一基板上に一括形成してセンサ全体を1チッ
プ化するのも好ましい。
【0020】しかし、共通な光源を採用する場合、イン
クリメンタル・パタ−ンについては読取り信号のSN比
が容易に確保されるものの、1トラック型アブソリュ−
ト・パタ−ンについては、光源の点光源性および符号板
−センサ間隔に対する制約が大きく、マスクを挿入する
スペ−スを確保するために符号板とセンサとの間隔を拡
大すると、センサ上におけるアブソリュ−ト・パタ−ン
の投影像の半影部分が拡大して読取り信号のSN比が低
下する。従って、インクリメンタル・パタ−ン検出用セ
ンサとアブソリュ−ト・パタ−ン検出用センサを検出部
に別々のレベルで配置するしかなく、両者を一括形成し
た1チップ型センサを採用できない。
クリメンタル・パタ−ンについては読取り信号のSN比
が容易に確保されるものの、1トラック型アブソリュ−
ト・パタ−ンについては、光源の点光源性および符号板
−センサ間隔に対する制約が大きく、マスクを挿入する
スペ−スを確保するために符号板とセンサとの間隔を拡
大すると、センサ上におけるアブソリュ−ト・パタ−ン
の投影像の半影部分が拡大して読取り信号のSN比が低
下する。従って、インクリメンタル・パタ−ン検出用セ
ンサとアブソリュ−ト・パタ−ン検出用センサを検出部
に別々のレベルで配置するしかなく、両者を一括形成し
た1チップ型センサを採用できない。
【0021】一方、アブソリュ−ト・パタ−ン読取り信
号のSN比を確保するために符号板−センサ間隔を縮小
すると、符号板とセンサの直接接触や両者間の間隙にお
ける異物巻込みの可能性が増し、センサ保護板を配置す
るスペ−スも失われて、アブソリュ−ト・エンコ−ダの
寿命と信頼性が損なわれる。また、インクリメンタル・
パタ−ンの検出信号が三角波状に近くなり、正弦波の状
態から遠ざかるため、該信号を位相分割した際の誤差が
大きくなるという問題も生じてしまった。
号のSN比を確保するために符号板−センサ間隔を縮小
すると、符号板とセンサの直接接触や両者間の間隙にお
ける異物巻込みの可能性が増し、センサ保護板を配置す
るスペ−スも失われて、アブソリュ−ト・エンコ−ダの
寿命と信頼性が損なわれる。また、インクリメンタル・
パタ−ンの検出信号が三角波状に近くなり、正弦波の状
態から遠ざかるため、該信号を位相分割した際の誤差が
大きくなるという問題も生じてしまった。
【0022】本発明は、上記課題を解決することを目的
とする。すなわち、1トラック型アブソリュ−ト・パタ
−ンとインクリメンタル・パタ−ンに対して共通な光源
を採用して、しかも、符号板−センサ間の間隔を大きく
採ることが可能なアブソリュ−ト・エンコ−ダ用照明装
置を提供することを目的としている。
とする。すなわち、1トラック型アブソリュ−ト・パタ
−ンとインクリメンタル・パタ−ンに対して共通な光源
を採用して、しかも、符号板−センサ間の間隔を大きく
採ることが可能なアブソリュ−ト・エンコ−ダ用照明装
置を提供することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的のために、本発
明では、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンの照明
光の光源とインクリメンタル・パタ−ンの照明光の光源
を共用するアブソリュ−ト・エンコ−ダ用照明装置にお
いて、前記両パタ−ンと光源との間に前記アブソリュ−
ト・パタ−ンを照明するための第1の開口と前記インク
リメンタル・パタ−ンを照明するための第2の開口とを
有する遮光手段を設けた。
明では、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンの照明
光の光源とインクリメンタル・パタ−ンの照明光の光源
を共用するアブソリュ−ト・エンコ−ダ用照明装置にお
いて、前記両パタ−ンと光源との間に前記アブソリュ−
ト・パタ−ンを照明するための第1の開口と前記インク
リメンタル・パタ−ンを照明するための第2の開口とを
有する遮光手段を設けた。
【0024】また、1トラック型アブソリュ−ト・パタ
−ンの照明光の光源とインクリメンタル・パタ−ンの照
明光の光源を共用するアブソリュ−ト・エンコ−ダ用照
明装置において、前記両パタ−ンと光源との間に前記照
明光の光軸を中心として開口領域を調節できる開口を有
する遮光手段を設けた。
−ンの照明光の光源とインクリメンタル・パタ−ンの照
明光の光源を共用するアブソリュ−ト・エンコ−ダ用照
明装置において、前記両パタ−ンと光源との間に前記照
明光の光軸を中心として開口領域を調節できる開口を有
する遮光手段を設けた。
【0025】
【作用】請求項1のアブソリュ−ト・エンコ−ダ用照明
装置においては、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−
ンとインクリメンタル・パタ−ンに対して、符号板を介
して、共通な読取り用の光源が設けられるが、遮光板に
設けたアブソリュ−ト・パタ−ン照明用開口により、1
トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンについては点光源
性の高い光束が確保される。一方、インクリメンタル・
パタ−ンについてはインクリメンタル・パタ−ン照明用
開口を通じた点光源性の低い光束により照明される。イ
ンクリメンタル・パタ−ン照明用開口は、該開口を通じ
た光束がアブソリュ−ト・パタ−ン検出用センサに入射
することの無い位置に設け、該光束がセンサ上における
アブソリュ−ト・パタ−ン投影像の半影部分を拡大しな
いようにしている。遮光手段は、光源と符号板の間の任
意の空間位置、例えば、光源表面、光源と符号板の中間
位置、コリメ−トレンズ表面等に配置することができ
る。ここで許容される符号板(アブソリュ−ト・パタ−
ン)とセンサの距離は、アブソリュ−ト・パタ−ン照明
用開口を通じた光束による、センサ上における最小読取
り単位の投影像の半影部分を計算して定めることができ
る。
装置においては、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−
ンとインクリメンタル・パタ−ンに対して、符号板を介
して、共通な読取り用の光源が設けられるが、遮光板に
設けたアブソリュ−ト・パタ−ン照明用開口により、1
トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンについては点光源
性の高い光束が確保される。一方、インクリメンタル・
パタ−ンについてはインクリメンタル・パタ−ン照明用
開口を通じた点光源性の低い光束により照明される。イ
ンクリメンタル・パタ−ン照明用開口は、該開口を通じ
た光束がアブソリュ−ト・パタ−ン検出用センサに入射
することの無い位置に設け、該光束がセンサ上における
アブソリュ−ト・パタ−ン投影像の半影部分を拡大しな
いようにしている。遮光手段は、光源と符号板の間の任
意の空間位置、例えば、光源表面、光源と符号板の中間
位置、コリメ−トレンズ表面等に配置することができ
る。ここで許容される符号板(アブソリュ−ト・パタ−
ン)とセンサの距離は、アブソリュ−ト・パタ−ン照明
用開口を通じた光束による、センサ上における最小読取
り単位の投影像の半影部分を計算して定めることができ
る。
【0026】請求項2のアブソリュ−ト・エンコ−ダ用
照明装置においては、照明光の光軸を中心とする比較的
強い光束によって1トラック型アブソリュ−ト・パタ−
ンが照明される。また、より外側に環状に形成した開口
を通じた比較的弱い光束によってインクリメンタル・パ
タ−ンが照明される。
照明装置においては、照明光の光軸を中心とする比較的
強い光束によって1トラック型アブソリュ−ト・パタ−
ンが照明される。また、より外側に環状に形成した開口
を通じた比較的弱い光束によってインクリメンタル・パ
タ−ンが照明される。
【0027】請求項3のアブソリュ−ト・エンコ−ダ用
照明装置においては、コリメ−トレンズの外側を通るよ
うに進む光束が除去されるから、該光束が周囲の壁面等
に反射してインクリメンタル・パタ−ン検出用センサま
たは1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン検出用セン
サに入射することがない。
照明装置においては、コリメ−トレンズの外側を通るよ
うに進む光束が除去されるから、該光束が周囲の壁面等
に反射してインクリメンタル・パタ−ン検出用センサま
たは1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン検出用セン
サに入射することがない。
【0028】請求項4のアブソリュ−ト・エンコ−ダ用
照明装置においては、1トラック型アブソリュ−ト・パ
タ−ンを読取る際に、遮光手段の照明用開口を絞って点
光源性の高い光束を選択して1トラック型アブソリュ−
ト・パタ−ンを照明する。1トラック型アブソリュ−ト
・パタ−ンを読取らない期間は照明用開口をより大きく
開いて、より大きな光量でインクリメンタル・パタ−ン
も照明する。
照明装置においては、1トラック型アブソリュ−ト・パ
タ−ンを読取る際に、遮光手段の照明用開口を絞って点
光源性の高い光束を選択して1トラック型アブソリュ−
ト・パタ−ンを照明する。1トラック型アブソリュ−ト
・パタ−ンを読取らない期間は照明用開口をより大きく
開いて、より大きな光量でインクリメンタル・パタ−ン
も照明する。
【0029】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0030】図1は、第1実施例のアブソリュ−ト・エ
ンコ−ダ用照明装置を側面から見た模式図である。ま
た、図2は、図1のアブソリュ−ト・エンコ−ダの部分
的な平面図であって、(a) は符号板、(b) は保護板、
(c) は受光素子を示す。ここでは、1トラック型アブソ
リュ−ト・パタ−ンおよびインクリメンタル・パタ−ン
を共通なLEDにより照明して1チップ型の受光素子6
により読取る。該受光素子6は、遮光板の略中央部に設
けた円形の絞り開口3Aからはアブソリュ−ト・パタ−
ン読取り用の照明光を、絞り開口3Aの外側の環状の絞
り開口3Iからはインクリメンタル・パタ−ン読取り用
の照明光をそれぞれ得ている。
ンコ−ダ用照明装置を側面から見た模式図である。ま
た、図2は、図1のアブソリュ−ト・エンコ−ダの部分
的な平面図であって、(a) は符号板、(b) は保護板、
(c) は受光素子を示す。ここでは、1トラック型アブソ
リュ−ト・パタ−ンおよびインクリメンタル・パタ−ン
を共通なLEDにより照明して1チップ型の受光素子6
により読取る。該受光素子6は、遮光板の略中央部に設
けた円形の絞り開口3Aからはアブソリュ−ト・パタ−
ン読取り用の照明光を、絞り開口3Aの外側の環状の絞
り開口3Iからはインクリメンタル・パタ−ン読取り用
の照明光をそれぞれ得ている。
【0031】図1において、符号板4の下面には、図2
(a) に見られるように、2本の1トラック型アブソリュ
−ト・パタ−ン4A、4Bと、2本のインクリメンタル
・パタ−ン4I、4Jとが形成されている。パタ−ン4
A、4B、およびパタ−ン4I、4Jは、それぞれ透
明、不透明を反転したパタ−ンである。光源側の検出部
7Lには、4本のパタ−ン4A、4B、4I、4Jに対
して共通なLED1(発光ダイオ−ド)と、アブソリュ
−ト・パタ−ン4A、4B用の絞り開口3Aおよびイン
クリメンタル・パタ−ン4I、4J用の絞り開口3Iを
設けた遮光板3と、LED1に焦点を一致させた平行光
線を得るための非球面コリメ−トレンズ2とが配置され
る。
(a) に見られるように、2本の1トラック型アブソリュ
−ト・パタ−ン4A、4Bと、2本のインクリメンタル
・パタ−ン4I、4Jとが形成されている。パタ−ン4
A、4B、およびパタ−ン4I、4Jは、それぞれ透
明、不透明を反転したパタ−ンである。光源側の検出部
7Lには、4本のパタ−ン4A、4B、4I、4Jに対
して共通なLED1(発光ダイオ−ド)と、アブソリュ
−ト・パタ−ン4A、4B用の絞り開口3Aおよびイン
クリメンタル・パタ−ン4I、4J用の絞り開口3Iを
設けた遮光板3と、LED1に焦点を一致させた平行光
線を得るための非球面コリメ−トレンズ2とが配置され
る。
【0032】一方、センサ側の検出部7Sには、図2
(b) に見られるように、インクリメンタル・パタ−ン4
I、4J検出用のインデックス・スケ−ル(マスク)5
I、5J、5K、5Lおよび1トラック型アブソリュ−
ト・パタ−ン4A、4B検出用の透明部5A、5Bを設
けた保護板5と、図2(c) に見られるように、同一基板
上に、パタ−ン4I、4J検出用のセンサ6I、6J、
6K、6Lおよびパタ−ン4A、4B検出用のセンサア
レイ6A、6Bを一括形成した受光素子6とが配置され
ている。配線8は、受光素子6のセンサ6I、6J、6
K、6Lおよびセンサアレイ6A、6Bから信号を取り
出すためのものである。
(b) に見られるように、インクリメンタル・パタ−ン4
I、4J検出用のインデックス・スケ−ル(マスク)5
I、5J、5K、5Lおよび1トラック型アブソリュ−
ト・パタ−ン4A、4B検出用の透明部5A、5Bを設
けた保護板5と、図2(c) に見られるように、同一基板
上に、パタ−ン4I、4J検出用のセンサ6I、6J、
6K、6Lおよびパタ−ン4A、4B検出用のセンサア
レイ6A、6Bを一括形成した受光素子6とが配置され
ている。配線8は、受光素子6のセンサ6I、6J、6
K、6Lおよびセンサアレイ6A、6Bから信号を取り
出すためのものである。
【0033】遮光板3には、略中心に円形の絞り開口3
A、絞り開口3Aの周囲に同心円の環状の絞り開口3I
を設けてあって、絞り開口3Aと絞り開口3Iの間の環
状の遮光部の幅は、絞り開口3Iを通過した照明光がセ
ンサアレイ6A、6Bに入射することがないように定め
てある。
A、絞り開口3Aの周囲に同心円の環状の絞り開口3I
を設けてあって、絞り開口3Aと絞り開口3Iの間の環
状の遮光部の幅は、絞り開口3Iを通過した照明光がセ
ンサアレイ6A、6Bに入射することがないように定め
てある。
【0034】このように構成されたアブソリュ−ト・エ
ンコ−ダにおいては、図2(a) に示されるように、絞り
開口3Aを通じた点光源性の高い光束1Aによってのみ
パタ−ン4A、4Bが照明されることとなり、センサア
レイ6A、6B上には半影部分の小さいパタ−ン4A、
4Bの投影像が形成され、センサアレイ6A、6Bの読
取り信号のSN比が確保される。一方、パタ−ン4I、
4Jについては、絞り開口3Iを通過したあまり点光源
性の高くない光束1Iによって照明されるが、わずかな
距離を隔てて対向するパタ−ン4I、4Jとインデック
ススケ−ル5I、5Jの重なりを透過する光量を多数ピ
ッチ分まとめて検出するので十分な読取り信号のSN比
が確保される。
ンコ−ダにおいては、図2(a) に示されるように、絞り
開口3Aを通じた点光源性の高い光束1Aによってのみ
パタ−ン4A、4Bが照明されることとなり、センサア
レイ6A、6B上には半影部分の小さいパタ−ン4A、
4Bの投影像が形成され、センサアレイ6A、6Bの読
取り信号のSN比が確保される。一方、パタ−ン4I、
4Jについては、絞り開口3Iを通過したあまり点光源
性の高くない光束1Iによって照明されるが、わずかな
距離を隔てて対向するパタ−ン4I、4Jとインデック
ススケ−ル5I、5Jの重なりを透過する光量を多数ピ
ッチ分まとめて検出するので十分な読取り信号のSN比
が確保される。
【0035】図3は、図1の光源側の検出部7Lの拡大
図である。ここでは、第1実施例における各部の寸法の
決め方を説明する。
図である。ここでは、第1実施例における各部の寸法の
決め方を説明する。
【0036】図1、図3において、レンズ2の焦点距離
をf、遮光板3−レンズ2間の距離をl1 、レンズ2−
受光素子6間の距離をl2 、符号板4−受光素子6間の
距離をgとする。また、遮光板3の絞り開口3Aの半径
をr1 、絞り開口3Iの内側および外側の半径をそれぞ
れr2 、r3 、LED1の半径をs1 、レンズ2の開口
半径をdとする。
をf、遮光板3−レンズ2間の距離をl1 、レンズ2−
受光素子6間の距離をl2 、符号板4−受光素子6間の
距離をgとする。また、遮光板3の絞り開口3Aの半径
をr1 、絞り開口3Iの内側および外側の半径をそれぞ
れr2 、r3 、LED1の半径をs1 、レンズ2の開口
半径をdとする。
【0037】半径r1 の絞り開口3Aから出射してレン
ズ2を通過した光線の最大傾き角度θa は、θa =tan
-1(r1/l1) である。この光線がパタ−ン4Aに照射さ
れると受光素子6面上にパタ−ン4Aのエッジを通過し
た光線がθa の角度を持って内側に入ってくる。この量
をΔλとするとΔλ=gtan θa 、従ってΔλ=(r1 /
l1) gとなる。
ズ2を通過した光線の最大傾き角度θa は、θa =tan
-1(r1/l1) である。この光線がパタ−ン4Aに照射さ
れると受光素子6面上にパタ−ン4Aのエッジを通過し
た光線がθa の角度を持って内側に入ってくる。この量
をΔλとするとΔλ=gtan θa 、従ってΔλ=(r1 /
l1) gとなる。
【0038】Δλは1トラック型アブソリュ−ト・パタ
−ンの最小読取り単位の1/4までであれば信号を正し
く出力することができるので、λ/4=(r1 /l1) g、
従って絞り開口3Aの半径r1 は、 r1=l1λ/4g …(1) にて決定される。
−ンの最小読取り単位の1/4までであれば信号を正し
く出力することができるので、λ/4=(r1 /l1) g、
従って絞り開口3Aの半径r1 は、 r1=l1λ/4g …(1) にて決定される。
【0039】次に、絞り開口3Iの内側の半径r2 であ
るが、図3のLED1から発し、かつr1より小さい部分
を通過して受光素子6面で光軸から最も近いところと、
LED1から発する光線のうちで遮光板3の光軸からr2
の位置を通過して受光素子6面で最も光軸に近いところ
を一致させる(図1の地点11)ことでr2を求めてい
る。
るが、図3のLED1から発し、かつr1より小さい部分
を通過して受光素子6面で光軸から最も近いところと、
LED1から発する光線のうちで遮光板3の光軸からr2
の位置を通過して受光素子6面で最も光軸に近いところ
を一致させる(図1の地点11)ことでr2を求めてい
る。
【0040】LED1の点aから遮光板3のr1の位置を
通過して受光素子6面に到達する位置の光軸からの距離
は、 (s1 −r1)f/(f−l1) + (l2/l1) r1−s1 …(2) となる。もう一方のb点からの光線も同様に計算する
と、 f(r2−s1) /(f−l1) +s1−s1l2/f …(3) となる。ここで、(2) と(3) は同一点11であるから、 r2=2s1−r1+[(l2r1)/(l1f) −(s1 /f)( 2−l2/f)](f−l1) …(4) となる。
通過して受光素子6面に到達する位置の光軸からの距離
は、 (s1 −r1)f/(f−l1) + (l2/l1) r1−s1 …(2) となる。もう一方のb点からの光線も同様に計算する
と、 f(r2−s1) /(f−l1) +s1−s1l2/f …(3) となる。ここで、(2) と(3) は同一点11であるから、 r2=2s1−r1+[(l2r1)/(l1f) −(s1 /f)( 2−l2/f)](f−l1) …(4) となる。
【0041】次に、絞り開口3Iの外側の半径r3 を求
める。この半径r3 は、LED1のb点から発してコリ
メ−トレンズ2の最外径の地点15に入射する光線と、
遮光板3とが交わる点を計算することにより求められ
る。これにより、半径r3 より外側に拡がってコリメ−
トレンズ2に入射しない光束を遮光できるので、該光束
が照明装置内部の壁面等で反射して検出部に設けられた
各センサに入射するのを防止できる。レンズ2の有効半
径をdとすればr3 は、 r3=(f−l1)(d −s1) /f +s1 …(5) となる。r2 より大きく、r3 より小さい部分を通過す
る光はインクリメンタル・パタ−ンを照明し、その光線
の最大傾き角θi は、 θi =tan-1 s1/f …(6) である。
める。この半径r3 は、LED1のb点から発してコリ
メ−トレンズ2の最外径の地点15に入射する光線と、
遮光板3とが交わる点を計算することにより求められ
る。これにより、半径r3 より外側に拡がってコリメ−
トレンズ2に入射しない光束を遮光できるので、該光束
が照明装置内部の壁面等で反射して検出部に設けられた
各センサに入射するのを防止できる。レンズ2の有効半
径をdとすればr3 は、 r3=(f−l1)(d −s1) /f +s1 …(5) となる。r2 より大きく、r3 より小さい部分を通過す
る光はインクリメンタル・パタ−ンを照明し、その光線
の最大傾き角θi は、 θi =tan-1 s1/f …(6) である。
【0042】1トラック型アブソリュ−ト・エンコ−ダ
は、アブソリュ−ト・デ−タを検出する際に読み誤りを
防止するためにインクリメンタル・トラックの信号が必
要である。このインクリメンタル・パタ−ンは、繰返し
パタ−ンのある符号板と同じピッチの繰返しパタ−ンの
あるインデックス・パタ−ンとを重ねてインデックス・
スケ−ル全体を通過してきた光の強弱でインクリメンタ
ル信号としている。符号板とインデックス・パタ−ンの
間隔は、パタ−ンのピッチにもよるが通常0.1〜0.
5mm程度である。
は、アブソリュ−ト・デ−タを検出する際に読み誤りを
防止するためにインクリメンタル・トラックの信号が必
要である。このインクリメンタル・パタ−ンは、繰返し
パタ−ンのある符号板と同じピッチの繰返しパタ−ンの
あるインデックス・パタ−ンとを重ねてインデックス・
スケ−ル全体を通過してきた光の強弱でインクリメンタ
ル信号としている。符号板とインデックス・パタ−ンの
間隔は、パタ−ンのピッチにもよるが通常0.1〜0.
5mm程度である。
【0043】一方、アブソリュ−ト・パタ−ンを検出す
るには、トラック方向に並んだ1ピッチ幅もしくは1/
2ピッチ幅の検出素子で1個ずつ読取る。このときのア
ブソリュ−ト・パタ−ン検出素子とアブソリュ−ト・パ
タ−ンとの間隔を、スケ−ル・パタ−ンとインクリメン
タル・パタ−ンを読むための検出素子との距離と等しく
なるようにしている。そのために本実施例では、アブソ
リュ−ト部分のスケ−ルと検出素子との距離(保護板5
の厚さと配線8のためのスペ−スとを加えた量)gを大
きくしてもアブソリュ−ト・パタ−ンが正確に読めるよ
うにするために、遮光板3の内側の絞り開口により、最
大傾き角度θa の小さい光線のみでアブソリュ−ト・パ
タ−ンを照明した。
るには、トラック方向に並んだ1ピッチ幅もしくは1/
2ピッチ幅の検出素子で1個ずつ読取る。このときのア
ブソリュ−ト・パタ−ン検出素子とアブソリュ−ト・パ
タ−ンとの間隔を、スケ−ル・パタ−ンとインクリメン
タル・パタ−ンを読むための検出素子との距離と等しく
なるようにしている。そのために本実施例では、アブソ
リュ−ト部分のスケ−ルと検出素子との距離(保護板5
の厚さと配線8のためのスペ−スとを加えた量)gを大
きくしてもアブソリュ−ト・パタ−ンが正確に読めるよ
うにするために、遮光板3の内側の絞り開口により、最
大傾き角度θa の小さい光線のみでアブソリュ−ト・パ
タ−ンを照明した。
【0044】一方、インクリメンタル・パタ−ンは、従
来の光で十分検出できるので外側の絞り開口を通過して
きた光を用いて検出する。このとき、なるべく光量を増
すために、アブソリュ−ト検出部分に光が入らないぎり
ぎりまで小さくしている。
来の光で十分検出できるので外側の絞り開口を通過して
きた光を用いて検出する。このとき、なるべく光量を増
すために、アブソリュ−ト検出部分に光が入らないぎり
ぎりまで小さくしている。
【0045】ここで、LEDの半径s1 を0.2mm、レ
ンズ2の焦点距離fを10mm、パタ−ンA、Bの最小読
取り単位長さλを64μm 、ギャップgを2mm、距離l2
を8mm、距離l1を9mmとすると、式(1) 、(4) により絞
りの半径r1 、r2 は、 r1=9×0.064/(4×2)=0.072(mm) r2=2×0.2−0.072+[8×0.072/(9×10) −(0.2/10)(2−8/10)](10−9) =0.3104(mm) となる。
ンズ2の焦点距離fを10mm、パタ−ンA、Bの最小読
取り単位長さλを64μm 、ギャップgを2mm、距離l2
を8mm、距離l1を9mmとすると、式(1) 、(4) により絞
りの半径r1 、r2 は、 r1=9×0.064/(4×2)=0.072(mm) r2=2×0.2−0.072+[8×0.072/(9×10) −(0.2/10)(2−8/10)](10−9) =0.3104(mm) となる。
【0046】以上の計算で求めたr1 、r2 、r3を有
する遮光板をLEDの発光点の位置に配置すれば、検出
素子6上にはアブソリュ−ト・パタ−ンの影が形成され
る。このアブソリュ−ト・パタ−ンが配置できる範囲
は、図1の点9を光軸として11の地点の内側であり、
点9と点11の距離は式(2) 、(3) により、 (0.2−0.072)×10/(10−9)+8×0.072/9 −0.2=1.144(mm) である。従って、アブソリュ−ト部分は、光軸中心より
半径1.144mm以内に配置されればよい。
する遮光板をLEDの発光点の位置に配置すれば、検出
素子6上にはアブソリュ−ト・パタ−ンの影が形成され
る。このアブソリュ−ト・パタ−ンが配置できる範囲
は、図1の点9を光軸として11の地点の内側であり、
点9と点11の距離は式(2) 、(3) により、 (0.2−0.072)×10/(10−9)+8×0.072/9 −0.2=1.144(mm) である。従って、アブソリュ−ト部分は、光軸中心より
半径1.144mm以内に配置されればよい。
【0047】インデックス・パタ−ンは、図1の点12
から点13の範囲の光を使用することが望ましい。点1
1から点12の部分は暗いのでできれば使用しない。点
12の位置は、r2f /(3f −l1) で表わされ、半径で
3.104mmとなる。レンズ2の有効半径は5mmとして
あるので、インクリメンタル・パタ−ンは半径で3.1
から5mmの間に配置されればよい。このときのスケ−ル
・パタ−ンを上方から見たものが図2(a) である。中央
にアブソリュ−ト・パタ−ン4Aと、その反転パタ−ン
4Bがあり、その両側にインクリメンタル・パタ−ン4
I、4Jが配置されている。パタ−ン4I、4Jは片方
だけでもよいが、本実施例では受光素子の面積を大きく
して大きな光電流を得ることを目的として2本としてい
る。図2(b) のインデックススケ−ル5I、5J、5
K、5Lはそれぞれ位相が0度、90度、180度、2
70度の信号を検出するためのものである。図2(b)
は、保護板5を光源側から見た図で、インデックススケ
−ル5I、5J、5K、5Lとアブソリュ−ト・パタ−
ンを検出するための窓5A、5Bが開いている。
から点13の範囲の光を使用することが望ましい。点1
1から点12の部分は暗いのでできれば使用しない。点
12の位置は、r2f /(3f −l1) で表わされ、半径で
3.104mmとなる。レンズ2の有効半径は5mmとして
あるので、インクリメンタル・パタ−ンは半径で3.1
から5mmの間に配置されればよい。このときのスケ−ル
・パタ−ンを上方から見たものが図2(a) である。中央
にアブソリュ−ト・パタ−ン4Aと、その反転パタ−ン
4Bがあり、その両側にインクリメンタル・パタ−ン4
I、4Jが配置されている。パタ−ン4I、4Jは片方
だけでもよいが、本実施例では受光素子の面積を大きく
して大きな光電流を得ることを目的として2本としてい
る。図2(b) のインデックススケ−ル5I、5J、5
K、5Lはそれぞれ位相が0度、90度、180度、2
70度の信号を検出するためのものである。図2(b)
は、保護板5を光源側から見た図で、インデックススケ
−ル5I、5J、5K、5Lとアブソリュ−ト・パタ−
ンを検出するための窓5A、5Bが開いている。
【0048】図4は、第2実施例のアブソリュ−ト・エ
ンコ−ダにおける部分的な平面図であって、(a) は符号
板、(b) は保護板を示す。また、図5は、インデックス
スケ−ルの平面図である。ここでは、ピッチの異なる2
本のインクリメンタル・パタ−ンが用いられ、ピッチの
大きな方のインクリメンタル・パタ−ンを位相分割して
細かい刻みの絶対位置信号を得るようにしている。
ンコ−ダにおける部分的な平面図であって、(a) は符号
板、(b) は保護板を示す。また、図5は、インデックス
スケ−ルの平面図である。ここでは、ピッチの異なる2
本のインクリメンタル・パタ−ンが用いられ、ピッチの
大きな方のインクリメンタル・パタ−ンを位相分割して
細かい刻みの絶対位置信号を得るようにしている。
【0049】図4(a) において、符号板24には、第1
実施例と同じ2本のアブソリュ−ト・パタ−ン24A、
24Bと、ピッチを64μm および16μm としたイン
クリメンタル・パタ−ン24I、24Jとが配置されて
いる。このスケ−ルは、64μm のインクリメンタル・
パタ−ン24Iを電気的に8分割し、さらに16μmの
インクリメンタル・パタ−ン24Jと位相調整すること
により、16μm のアブソリュ−ト・スケ−ルとした。
さらにその16μm を位相分割で160分割しているの
で、0.1μm 読みのアブソリュ−ト・スケ−ルとな
る。これは、本願出願人が特願平2−187988号に
おいて提案した方法による。この方式においては、16
μm と64μm のパタ−ン24I、24J両者共に分割
するために正弦波を得る必要があるが、16μm のスケ
−ルで正弦波を出そうと図5(a) に示されるインデック
ス・スケ−ルとスケ−ルのギャップを設定すると64μ
m のスケ−ルでは三角波となる。一方、64μm のスケ
−ルで正弦波を出すと16μm の波形が全く出ない。よ
って、ギャップは16μm で正弦波が出力されるように
設定し、64μm 用のインデックススケ−ルを図5(b)
のように正弦波状のパタ−ンを作ることで64μm の正
弦波を作っている。
実施例と同じ2本のアブソリュ−ト・パタ−ン24A、
24Bと、ピッチを64μm および16μm としたイン
クリメンタル・パタ−ン24I、24Jとが配置されて
いる。このスケ−ルは、64μm のインクリメンタル・
パタ−ン24Iを電気的に8分割し、さらに16μmの
インクリメンタル・パタ−ン24Jと位相調整すること
により、16μm のアブソリュ−ト・スケ−ルとした。
さらにその16μm を位相分割で160分割しているの
で、0.1μm 読みのアブソリュ−ト・スケ−ルとな
る。これは、本願出願人が特願平2−187988号に
おいて提案した方法による。この方式においては、16
μm と64μm のパタ−ン24I、24J両者共に分割
するために正弦波を得る必要があるが、16μm のスケ
−ルで正弦波を出そうと図5(a) に示されるインデック
ス・スケ−ルとスケ−ルのギャップを設定すると64μ
m のスケ−ルでは三角波となる。一方、64μm のスケ
−ルで正弦波を出すと16μm の波形が全く出ない。よ
って、ギャップは16μm で正弦波が出力されるように
設定し、64μm 用のインデックススケ−ルを図5(b)
のように正弦波状のパタ−ンを作ることで64μm の正
弦波を作っている。
【0050】ところで、本願出願人が特願平2−406
194号で提案したように、近年では電源投入時等にの
み1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンを読取るが、
通常はインクリメンタル・パタ−ンのカウントを行うも
のが一般的である。そこで、遮光板に開口量を自在に可
変できる絞り機構を設け、電源投入時等、要求信号入力
時のみ絞り開口の半径を前記r1 にまで絞りこみ、その
後は前記r3 あるいは全開としてインクリメンタル信号
を検出するようにしてもよい。これによりインクリメン
タル信号の検出における光量が増し、第1、第2実施例
よりも高速動作が可能となる。
194号で提案したように、近年では電源投入時等にの
み1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンを読取るが、
通常はインクリメンタル・パタ−ンのカウントを行うも
のが一般的である。そこで、遮光板に開口量を自在に可
変できる絞り機構を設け、電源投入時等、要求信号入力
時のみ絞り開口の半径を前記r1 にまで絞りこみ、その
後は前記r3 あるいは全開としてインクリメンタル信号
を検出するようにしてもよい。これによりインクリメン
タル信号の検出における光量が増し、第1、第2実施例
よりも高速動作が可能となる。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、1トラック型アブソリ
ュ−ト・パタ−ンの照明光の光源とインクリメンタル・
パタ−ンの照明光の光源を共用したまま、精度を低下さ
せることなく符号板とセンサとの間隔を拡げることがで
きる。また、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン検
出用センサとインクリメンタル・パタ−ン検出用センサ
とを同一基板上に設けることが可能になる。
ュ−ト・パタ−ンの照明光の光源とインクリメンタル・
パタ−ンの照明光の光源を共用したまま、精度を低下さ
せることなく符号板とセンサとの間隔を拡げることがで
きる。また、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン検
出用センサとインクリメンタル・パタ−ン検出用センサ
とを同一基板上に設けることが可能になる。
【図1】第1実施例のアブソリュ−ト・エンコ−ダ用照
明装置の模式図である。
明装置の模式図である。
【図2】図1のアブソリュ−ト・エンコ−ダの部分的な
平面図である。
平面図である。
【図3】図1のアブソリュ−ト・エンコ−ダの部分的な
拡大図である。
拡大図である。
【図4】第2実施例のアブソリュ−ト・エンコ−ダの部
分的な平面図である。
分的な平面図である。
【図5】第2実施例のアブソリュ−ト・エンコ−ダのイ
ンデックススケ−ルの平面図である。
ンデックススケ−ルの平面図である。
【図6】従来例のアブソリュ−ト・エンコ−ダにおける
パタ−ン検出方法を示す概略図である。
パタ−ン検出方法を示す概略図である。
1 LED 2 非球面コリメ−トレンズ 3 絞り板 4 符号板 5 保護板 6 受光素子 3A 絞り開口 3B 絞り開口 4A 1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン 4B 1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン 4I インクリメンタル・パタ−ン 4J インクリメンタル・パタ−ン
Claims (4)
- 【請求項1】 1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン
の照明光の光源とインクリメンタル・パタ−ンの照明光
の光源を共用するアブソリュ−ト・エンコ−ダ用照明装
置において、前記両パタ−ンと光源との間に前記アブソ
リュ−ト・パタ−ンを照明するための第1の開口と前記
インクリメンタル・パタ−ンを照明するための第2の開
口とを有する遮光手段、を設けたことを特徴とするアブ
ソリュ−ト・エンコ−ダ用照明装置。 - 【請求項2】 前記第1の開口の中心が前記照明光の光
軸と略一致して設けられ、前記第2の開口が前記第1の
開口の外側に環状に設けられていることを特徴とする請
求項1のアブソリュ−ト・エンコ−ダ用照明装置。 - 【請求項3】 前記照明光を平行光にするコリメ−トレ
ンズを有し、前記遮光手段が前記コリメ−トレンズに入
射しない照明光を遮光することを特徴とする請求項1、
2いずれかのアブソリュ−ト・エンコ−ダ用照明装置。 - 【請求項4】 1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン
の照明光の光源とインクリメンタル・パタ−ンの照明光
の光源を共用するアブソリュ−ト・エンコ−ダ用照明装
置において、前記両パタ−ンと光源との間に前記照明光
の光軸を中心として開口領域を調節できる開口を有する
遮光手段を設けたことを特徴とするアブソリュ−ト・エ
ンコ−ダ用照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3221261A JPH0540046A (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | アブソリユ−ト・エンコ−ダ用照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3221261A JPH0540046A (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | アブソリユ−ト・エンコ−ダ用照明装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0540046A true JPH0540046A (ja) | 1993-02-19 |
Family
ID=16764001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3221261A Pending JPH0540046A (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | アブソリユ−ト・エンコ−ダ用照明装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0540046A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6178854A (ja) * | 1984-09-25 | 1986-04-22 | Takemoto Oil & Fat Co Ltd | ポリオレフイン樹脂への帯電防止性及び防曇性付与方法 |
JP2001066155A (ja) * | 1999-08-31 | 2001-03-16 | Harmonic Drive Syst Ind Co Ltd | レンズを用いた結像方式エンコーダ |
JP2012225674A (ja) * | 2011-04-15 | 2012-11-15 | Nikon Corp | 位置情報検出センサ、位置情報検出センサの製造方法、エンコーダ、モータ装置及びロボット装置 |
JP2012225669A (ja) * | 2011-04-15 | 2012-11-15 | Nikon Corp | 位置情報検出センサ、位置情報検出センサの製造方法、エンコーダ、モータ装置及びロボット装置 |
JP2015049167A (ja) * | 2013-09-03 | 2015-03-16 | 株式会社ミツトヨ | 光電式エンコーダ |
JP2017044700A (ja) * | 2015-08-26 | 2017-03-02 | ドクトル・ヨハネス・ハイデンハイン・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツングDr. Johannes Heidenhain Gesellschaft Mit Beschrankter Haftung | 光学式位置測定装置 |
-
1991
- 1991-08-07 JP JP3221261A patent/JPH0540046A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6178854A (ja) * | 1984-09-25 | 1986-04-22 | Takemoto Oil & Fat Co Ltd | ポリオレフイン樹脂への帯電防止性及び防曇性付与方法 |
JP2001066155A (ja) * | 1999-08-31 | 2001-03-16 | Harmonic Drive Syst Ind Co Ltd | レンズを用いた結像方式エンコーダ |
JP2012225674A (ja) * | 2011-04-15 | 2012-11-15 | Nikon Corp | 位置情報検出センサ、位置情報検出センサの製造方法、エンコーダ、モータ装置及びロボット装置 |
JP2012225669A (ja) * | 2011-04-15 | 2012-11-15 | Nikon Corp | 位置情報検出センサ、位置情報検出センサの製造方法、エンコーダ、モータ装置及びロボット装置 |
JP2015049167A (ja) * | 2013-09-03 | 2015-03-16 | 株式会社ミツトヨ | 光電式エンコーダ |
CN104422469A (zh) * | 2013-09-03 | 2015-03-18 | 株式会社三丰 | 光电编码器 |
JP2017044700A (ja) * | 2015-08-26 | 2017-03-02 | ドクトル・ヨハネス・ハイデンハイン・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツングDr. Johannes Heidenhain Gesellschaft Mit Beschrankter Haftung | 光学式位置測定装置 |
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