JPS6157262B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 電子写真複写機等の複写機で多数頁の原稿を複
数部複写する作業は、各頁の複写後にそれ等の複
写紙を頁順に重ねて一部づつ揃える所謂丁合いに
手間と時間を要しミスも多い。又簡易印刷機等に
よる印刷作業の場合も上記と同様の問題がある。
このような問題を解消する目的で従来上記の丁合
いを複写或は印刷と同時に自動的に行うシート分
配装置が提案されている。

本発明はこの種のシート分配装置の改良であ
る。

以下図面に示す実施例について説明する。第１
図に於ては複写機・印刷機等の本体、はシー
ト搬送機構１・シート案内機構３・シート分配用
トレイ部７である。

シート搬送機構１は本体のシート排出用ガイ
ド９に対面するシート受取り用案内１１、ローラ
１２，１４，１６，１８に巻掛けて略垂直方向に
配置したシート搬送ベルト２０、ローラ１３，１
４，１７，１５に掛けて略Ｖ形に配置した搬送ベ
ルト１９によつて構成する。２１はシート搬送ベ
ルト１９，２０の駆動用モータで、ローラ１６の
軸に取付けたプーリ２２にベルト２３を介して動
力を伝達する。但しベルト２３に代え歯車伝動で
もよい。図に省いた送風機を作動させて搬送ベル
ト２０のシート搬送側の前面に向つて風を吹付
け、ローラ１２〜１７間に於てＶ形に重ね合せら
れたベルト１９，２０の間から送り出されたシー
トＰをベルト２０の面に押しつけて略垂直上方に
搬送させる。２５は搬送ベルト２０のシート搬送
側の背面に設けた網である。

シーナ案内機構３は第１，２図に示す板柱３８
を挾む案内ローラ３９，４０を上下に有する左右
一対の側板４１０、その側板４１０をつなぐ前後
の横板４１１、モータ台兼補強板４１２より成る
搬送台４１、その搬送台４１に設けた左右一対の
軸受板３７、その軸受板３７に軸受され搬送ベル
ト２０からシートを分離して受取るローラ３２、
その受取つたシートをトレイに向つて搬送する搬
送ローラ３３〜３６、左右の軸受板３７，３７間
の板３７０に取付けられた多数本のシート案内線
４１３を有し、上記のローラ３４，３６，３２の
軸４２，４４，４６に第２図鎖線の伝動ベルト４
８を掛ける。ローラ３２は搬送ベルト２０から摩
擦駆動され、ベルト４８を介し他の搬送ローラ３
４，３６も回転させる。シート押しつけ風力は第
１図矢示から理解されるように分離ローラ３２の
位置では作用しないから、シート先端はローラ３
２の回転に沿つてベルト２０から離れ、以後案内
線４１３で搬送ローラ３４，３６に向けられる。

搬送台４１を板柱３８に沿つて上下に案内する
ローラ４０の軸５０上の歯車５４（第２，４図）
を駆動モータ４９の出力軸４９０上の歯車５３と
噛合わせる。又軸５０上の小歯車５２は軸受板３
７に軸支したピニオン５２０と噛合い、このピニ
オン５２０は板柱３８，３８に設けた第３図のラ
ツク５１と噛合う。第２，４図左端の５５は搬送
台４１から排出されたシートをトレイに案内する
部材である。以上の諸機構を搬送台４１に具えた
全体を以下案内手段４１という。

シート分配用トレイ部７は第５〜７図に示す如
く、一定間隔毎に受け段７２を形成した四本の支
柱７１を矩形の四隅に位置するように本体８に立
て、その各受け段７２にトレイ７３の支持腕７４
を引掛け、多数のトレイを上下に段設する。

今、例えば20頁１組の原稿を複写機によつて50
部複製するものとする。先ずその原稿の第１頁を
複写機にセツトして複写枚数設定器１００（第
１０図）を50に合せ、複写開始スイツチ１０１
（第１０図）を閉じて、複写機を連続作動させ
ると、第１頁目の複写されたシートが順次案内９
からシート分配装置の案内１１に導入される。

案内１１に導入されたシートＰは搬送ベルト１
９，２０間に挾まれて搬送され、搬送ベルト１９
を通過した後は風圧によつて搬送ベルト２０の上
昇面に押しつけられて垂直方向に搬送され、分離
ローラ３２の位置で搬送ベルト２０から分離さ
れ、案内線４１３により搬送ローラ３３〜３６上
に導かれそのローラ群・案内板５５により搬送台
４１からトレイ部７に向つて送られて最上位のト
レイに導入される。

一方案内手段４１内に設けた検知部材１０５
（第４，１０図）がシートＰの通過信号を発する
と例えばモータ４９の電路を聞じ、そのモータの
回転で歯車５３，５４・軸５０・歯車５２を介し
てピニオン５２０を回転させ、このピニオンはラ
ツク５１に沿つて移動し、シート案内手段４１を
下方に移動させる。上記の軸５０上の歯車５４と
噛合う他の歯車５６が一回転すると、図に省いた
連動スイツチがモータ４９に停止信号を出してモ
ータを止め、案内手段４１はトレイ７３の一ピツ
チｌだけ下方に移動して次下位のトレイに対面し
た位置で停止するように間欠的に移動してその次
位トレイに第２部目の第１頁のシートＰを導入す
る。

上記作動の繰返しによつて上位から順次50個の
トレイ７３に第１頁目となるべきシートP₁〜P₅₀
が夫々分配収納される。このようにして第１頁の
50枚目の複写が終了すると、複写機に於て設定
枚数（この場合50枚）を計数している作動反転装
置１０６（第１０図）からシート分配装置の１
作動停止装置１１３に、その原稿頁の50枚目の複
写が終つたという１作動終了信号を送る。その信
号を受けた１作動停止装置１１３は例えば間欠送
り用モータ４９の電路をオフにすると共に反転回
路に切換える。

従つてやがて50枚目のシート通過を検知部材１
０５から信号してもモータ４９は回転せず、案内
手段４１は、50枚目のシートP₅₀が収納されたト
レイに面した位置に停止し、それ以下に下降しな
い。

次いで第２頁目の原稿を複写機にセツトし、
複写開始スイツチ１０１を閉じて第２頁目50枚の
複写を開始すると、その第１枚目のシートが検知
部材１０５を通過した信号でモータ４９の電路を
閉じ、先の反転回路で逆転して案内手段４１を下
から上へ移動させ、歯車５６の１回転に連動する
スイツチからの信号で、１トレイピツチだけ上つ
たところで案内手段４１は第２頁２枚目を受け入
れるトレイ７３に面して停止する。

上記の動作を繰返えし第２頁50枚目を受ける最
上段トレイ７３の位置に案内手段４１が位置して
いるとき、複写機の作動反転装置１０６から第
２頁50枚目終了の信号が１作動停止装置１１３に
送られ、モータ４９の電路のオフ、正転側への切
換えが行われる。従つてシート通過信号が部材１
０５から発せられてもシート案内手段４１は最上
位のトレイの位置に停止し、それ以上上昇しな
い。

第３枚目50枚の複写が開始されると、その１枚
目通過を検知部材１０５が発したとき間欠送りモ
ータ４９が回転して、再びトレイ１ピツチだけ案
内手段４１を下降させる。

このように案内手段は設定された50段のトレイ
の間を間欠的に上下動してシートを分配し、最終
の第20頁第50枚目複写終了により、最上位から第
50段目の各トレイに20枚一組のシートが整理され
て都合50部の組複写シートが得られる。その後図
に省いたドアーを開き、各トレイからシートを取
出す。

上記の作動例は上段のトレイから分配作業を開
始するものであるが、下段のトレイから分配作業
を開始してもよい。又上記のシーケンス制御は公
知の制御技術で行われるからその詳細は省略し
た。

シートが画像面を上にしてトレイ７３に導入さ
れる場合は、頁順を逆にして第20頁目から複写を
開始すれば、出来上がつた各部冊は頁順に分配さ
れる。若しこの逆頁順の操作が不都合な場合は、
複写機と本発明分配装置との間にシート反転装置
を設ける。

トレイ７３は第５図に示すようにシート受け入
れ側前後方向に傾斜させると同時に、第７図に示
すように受け入れ側左右方向にも傾斜させ、即ち
二次元的に傾斜させて段設することにより、シー
トの１隅角辺をトレイ７３の直角受部７５に受け
て分配と同時に揃えることができる。

トレイ７３に前後左右に設けた四本の支持腕７
４は、第７図のように四隅の支柱７１の同じ高さ
位置の受け段７２に引掛ける。７６はトレイ７３
の裏面に一端を取付けたシート押え部材で、自重
又は弾性で下位トレイ上のシートを押える。トレ
イ７３の第７図に示す左右方向傾斜に合致させる
ため、案内手段４１に設けた搬送ローラ群も傾斜
して軸受させる。

トレイ部７の段設トレイ７３の上下ピツチｌは
装置全体の高さを低くすることが望ましい関係上
必要最小限にすることが必要である。ところがそ
のピツチが余り小さいとシートの導入に支障があ
る。

そこでこのピツチｌを狭めて小型化する一方、
シートを受入れるトレイのみの入口上方空間は大
きくしてその受入れを円滑にする。以下その構成
を説明する。

第３図の５８，５９は第４図の案内手段４１を
上下間欠送りするための軸５０上の歯車５４にか
み合う小歯車５６，５７の軸に固定した一対のカ
ム機構（図例はクランク腕）、６０，６１は一端
を各クランク腕５８，５９にピン５８０，５９０
で連結し、他端をトレイ順送り腕６２にピン６１
０，６００で連結した連杆、６４，６５はその連
杆６０，６１に設けた長孔で、これに案内手段４
１の側板４１０に設けたピン６６，６７が嵌合し
ている。第６，７図示のようにトレイ順送り腕６
２の端部にはトレイの支持腕７４に対する受け部
６２０が設けられている。

シートＰの通過信号を検知部材１０５から受け
てモータ４９が回転し、案内手段４１が下降又は
上昇動作をはじめるとクランク軸５８，５９の回
転によつて、連杆６０，６１とトレイ順送り腕６
２の連結ピン６００，６１０が第８，９図に示す
だ円運動を行う。案内手段４１の下降時には矢Ｌ
方向、その上昇時には矢Ｒ方向に運動し、トレイ
順送り腕６２は案内手段４１の上又は下への移動
との関係で第９図に示すようなだ円らせん運動を
行う。

そのため案内手段４１の下降時には上記だ円ら
せん運動Ｌ方向の略反周時ｃ−ｄ−ｅにシートの
受け入れが終つたトレイの支持腕７４を受け部６
２０で引掛けて持上げ、その支持腕７４を図示例
ｃ位置からｅ位置へ二段上の受け部７２に移す。
従つてその上に移されたシート受入れの終つたト
レイと、次のシートを受入れる次段のトレイの上
にトレイピツチｌの３倍の空間が形成され、案内
手段４１からのシートが容易に導入されることに
なる。

案内手段４１が間欠的に上昇しながら分配作動
を行うときは、順送り腕６２のＲ方向だ円らせん
運動により例えばｅ位置にあるこれからシートを
受け入れるトレイを二段下ｃ位置の受け部７２に
移すように動作する。即ち案内手段４１の下降分
配時には受入済トレイを上に上げ、上昇分配時に
はこれから受入れるトレイを下に下げ、シート導
入空間を大きくする。

第１図のトレイ部７の上下のＴ１，Ｔ２はトレ
イ７３を上記のように上・下に移動させるのに具
えた逃げ空間である。第１０図１１２は間欠駆動
モータ４９の手動操作スイツチで、例えばトレイ
の全数100段とし、その中の上記例のように50段
使用するとき、その第１頁目の第１枚を入れるト
レイを決めるのに、或いはシート取出しに案内手
段４１がじやまにならないように移動させるとき
等の手動操作用である。

本発明は前記のように、複数頁１組のコピー
（又印刷紙）を複数部作成するに当り、段設され
た各トレイへの第１頁目のコピーの順次分配を終
了後、第２頁目コピーを初めのトレイに戻つて初
期位置から分配することなく、分配終了位置から
逆方向に分配するので、初期位置まで戻すための
ロスタイム等がなくなり、迅速にシート分配がで
き、さらに分配のための案内手段の移動回数を減
少させることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明シート分配装置の縦断正面図、
第２図はシート案内機構の平面図、第３図は第２
図−線矢視図、第４図は第２図−線に沿
う横断面図、第５図はシート分配収納機構の一部
の拡大斜面図、第６図は段設トレイの斜面図、第
７図は第６図−線矢視図、第８図はカム機構
の回転に伴うトレイ順送り腕の運動軌跡図、第９
図はそのトレイ順送り腕の支持体に対する相対運
動軌跡図、第１０図はシートの分配動作説明ブロ
ツク図である。 は複写機・印刷機等の本体、は本発明シー
ト分配装置、１はシート搬送機構、３はシート案
内機構、７はシート分配収納機構、９は本体の
シート排出ガイド、１１はシート受け入れガイ
ド、１９，２０はシート搬送ベルト、２１はモー
タ、３１はシート分離ローラ、３３〜３６はシー
ト搬送ローラ、３８は本体８に立てた板柱、４１
はシート案内手段、４９は案内手段上下動用モー
タ、５８，５９はクランク腕、６０，６１は連
杆、６２はトレイ順送り腕、７２，７２は支柱７
１，７１に設けたトレイ受け段部、７３はトレ
イ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複写機・印刷機等から排出されるシートを複
   数のトレイ部のトレイに分配積載するシート分配
   装置に於て、 所定枚数のシートを最初の該トレイから一枚毎
   順次に分配し、最後の該トレイに分配した後は二
   枚目のシートは該最後のトレイから順次に最初の
   トレイまで分配するように繰り返して分配積載す
   るシート分配装置。