JPS6157260B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、シートを支持テーブルに搬送する循
環搬送装置を有し、搬送方向でみて循環搬送装置
の前方の偏向ローラと支持テーブルの間に駆動ロ
ーラ対が配置されており、該駆動ローラ対がシー
トを支持テーブル上で端部側の矯正ストツパに向
けて押しずらすようになつている、搬送される曲
がり易い個々のシートを支持テーブル上に正しく
置くための装置に関する。

多くの加工過程のために処理しようとするシー
トの正確な位置決めが必要にされており、このば
あい曲がりにくいシートの前記位置決めは困難で
はない。何故ならばこのようなシートは自体変形
することなしに矯正ストツパに向けて支持テーブ
ル上に押しずらされるからである。しかしながら
このことは曲がり易いシート又は袋には当て嵌ま
らない。何故ならば前方のシート縁部において生
ずる摩擦抵抗が曲げ剛性よりも大きく、従つて後
端部の範囲で押しずらされるシートが搬送方向で
湾曲させられるからであり、このことによつて当
然シートは支持テーブル上に正しく置かれなくな
る。このために搬送ベルト又は類似のものを介し
て搬送されるシートを搬送装置に後接続された駆
動ローラ対を用いてつかんで、支持テーブル上に
押しずらす必要がある。しかしながらこのばあい
しばしばシートが搬送装置によつて搬送装置の前
方の偏向ローラに沿つて巻き込まれて、搬送装置
から離れず、これによりシートが駆動ローラ対に
よつてつかまれなくなるという欠点がある。特に
このばあい、前方の偏向ローラと駆動ローラ対、
特に下側の駆動ローラとの間にある、シート搬送
方向に対して横方向に延びる直線的な連続した間
隙を通過して、シートが下方に落下するようにな
る。

従つて本発明の課題は前記欠点を回避して、循
環搬送装置を介して搬送されるシートが駆動ロー
ラによつて確実につかまれかつ後続する支持テー
ブル上に正しく置かれるように冒頭に述べた形式
の装置を改良することにある。

前記課題は本発明によれば、循環搬送装置がシ
ートのために互いに側方間隔をおいて配置された
搬送方向にのびる支えを有しており、更に駆動ロ
ーラ対の少なくとも下側のローラが櫛目形状を有
しかつ該櫛目形状の突出部分によつて前記支えの
間の間隙内に突入しており、更に支持テーブルが
搬送方向に対して横方向でのシートの湾曲を生ぜ
しめる案内部材を形成しており、該案内部材が搬
送方向でのびるシート縁部用のそれぞれ１つの案
内レールを有していることによつて解決された。

駆動ローラ対の下側の駆動ローラの櫛目形状の
突出部分が支えの間の間隙内に突入していること
によつて、循環搬送装置によつて搬送されるシー
トのために連行阻止部材が得られ、該連行阻止部
材は、シートが搬送装置の前方の偏向ローラから
持ち上げられるのではなくて、偏向を一緒に行な
おうとするばあいに、搬送装置による連行を阻止
する。つまり循環搬送装置の支えの間の間隙内に
下側の駆動ローラの櫛目形状の突出部分が突入す
ることによつて循環搬送装置と前記駆動ローラと
の間にある直線的な連続した間隙が中断されるの
で、どんな場合でもシートは下側の駆動ローラに
突き当り、該駆動ローラによつて駆動ローラ対の
間を通過案内させる。従つて循環搬送装置の特別
な構成は駆動ローラ対の特別に構成された下側の
駆動ローラと協働して、循環搬送装置から駆動ロ
ーラへのシートの確実な引き渡を生ぜしめる。

駆動ローラによつてつかまれるシートを搬送方
向で湾曲させることなしに端部側の矯正ストツパ
に向けて支持テーブル上に押しずらすことができ
るようにするために本発明は、一方向で湾曲させ
られるシートが前記方向に対して横方向にのびる
方向で著しい力を受け止めかつ伝達できるという
事実を利用する。前記理由から支持テーブルは搬
送方向に対して横方向でのシートの湾曲を生ぜし
める案内部材を形成しているので、シートは搬送
方向で生ずる押し力を該方向で湾曲させられるこ
となしに受け止めることができる。従つて曲がり
易いシート又は袋は支持テーブルの端部に設けら
れた矯正ストツパに向けて確実に押しずらされる
が、しかしながらこのために搬送方向でのびるテ
ーブル中央に対するシートの位置決めが保証され
ねばならない。前記目的のために支持テーブルに
搬送方向にのびるシート縁部用の案内レールが設
けられている。従つて駆動ローラ対によつて支持
テーブルに向けて押しずらされるシートは、その
他の通常の障害を受けることなしに、支持テーブ
ル上に正しく置かれる。

特に簡単な構成は本発明によれば、２つのエン
ドレスな引張り部材と、該引張り部材の間で搬送
方向に対して横方向に配置された有利には自由に
回転可能なローラとから構成された循環搬送装置
のばあい、前記ローラが支えを成す互いに間隔を
おいて配置された円板を支持していることによつ
て得られる。つまり前記円板は簡単に製作しかつ
取り付けることができ、しかも、搬送方向に対し
て横方向にのびるローラに円板を配置することに
よつて搬送方向で断続的にのびる支えが得られる
ので、循環搬送装置の偏向の際に困難性が生じる
ことはない。つまり例えば支えが搬送方向で連続
的にのびるウエブとして構成されているばあい循
環搬送装置の偏向の際にウエブ外面が伸張させら
れねばならないが、搬送方向で断続的にのびる、
円板から成る支えによつてこのような困難性が回
避される。

同じ形式で駆動ローラ対の少なくとも下側の駆
動ローラが櫛目形状の突出部分として互いに間隙
をおいて配置された円板を有している。下側の駆
動ローラのばあいにも前記構成によつて製作の点
での利点が生ずる。

シート用の支持テーブルの案内部材は自体搬送
方向に対して横方向でのシートの湾曲も保証する
だけでよい。従つて難なく閉じられた案内面を設
けることができる。しかしながら、支持テーブル
の案内部材がシートのために搬送方向でみて案内
レールの間でのびかつ互いに側方間隔をおいて配
置された少なくとも２つの支持ウエブから構成さ
れていると有利である。何故ならば一方では適当
に湾曲させられた案内面を設ける必要がなくかつ
他方ではわずかな支え面に基づいてわずかな摩擦
状態が生ずるからである。支持ウエブは同じ高さ
であつてもよい。いずれにせよこのようなばあい
には、所望の湾曲を得るために、シートは支持ウ
エブの間で適当にたるまされる。しかも所望の包
絡線を生ぜしめる支持ウエブの高さを違えること
によつてシートの任意の湾曲が得られる。更に支
持ウエブは支持テーブル上へのシートの確実な押
しずらしを許す。何故ならば支持ウエブは下側の
駆動ローラの櫛目形状の突出部分の間に突入して
いるからである。

次に図示の実施例につき本発明を説明する。

支持テーブル上に置こうとするシート１は第１
図および第２図によれば、循環搬送装置２を介し
て搬送され、該循環搬送装置２はほぼ、偏向ロー
ラ３の回りに案内されたエンドレスな２つの引張
り部材４、例えばチエーンから構成されており、
該引張り部材４の間に搬送方向に対して横方向に
のびるローラ５が自由に回転可能に配置されてい
る。前記ローラ５は互いに側方間隔をおいて配置
された円板６を支持しており、このばあい前記円
板６は、該円板６が搬送方向でのびる列を成すよ
うに配置されている（第２図参照）。循環搬送装
置を駆動するためにはモータ７によつて駆動され
る駆動輪８が用いられ、該駆動輪８は引張り部材
４に作用する。

前記循環搬送装置２にはモータ９と駆動結合さ
れている駆動ローラ対１０が接続されており、該
駆動ローラ対１０の下側の駆動ローラは円板１１
によつて、シート１用の支えを成す円板６の間の
間隙内に突入しているので、互いに内外に突入す
る円板６，１１によつてシート１の通過を阻止す
ることができる。上側の駆動ローラが省かれてい
る第２図は前記状態を示している。従つてシート
１は強制的に円板１１を介して駆動ローラ対１０
によつてつかまれて、後続する支持テーブル１２
に向けて搬送される。上側の駆動ローラは下側の
駆動ローラの円板１１と協働する円板１３を有し
ているけれども、上側の駆動ローラを滑らかなロ
ーラとして構成することもできる。

第３図、第４図、第５図で図示されているよう
に、支持テーブル１２はシート１用の案内部材を
形成しており、該シート１は前記案内部材に従つ
て搬送方向に対して横方向で湾曲させられる。前
記案内部材は図示の実施例では互いに側方間隔を
おいて配置された搬送方向にのびる案内ウエブ１
４から構成されており、該案内ウエブ１４は搬送
方向でのびるシート縁部用の２つの案内レール１
５の間に配置されている。前記案内ウエブ１４の
高さを違えることによつて搬送方向に対して横方
向でシートが適当に湾曲せしめられるので、この
ように湾曲したシート１は前記湾曲方向に対して
横方向で、つまり搬送方向で適当な大きさの押し
力を受け止めることができる。従つてシート１は
支持テーブル１２の端部に設けられた矯正ストツ
パ１５に向けて押しずらされ、このばあい搬送方
向での湾曲を危惧する必要はない。

更に本発明では一枚のシートばかりでなく、複
数枚のシート又は袋を同じ形式で処理することが
できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すものであつて、第
１図は搬送される曲がり易い個々のシートを支持
テーブル上に正しく置くための本発明による装置
の概略的な側面図、第２図は第１図の装置の部分
的な平面図、第３図、第４図、第５図は種々の支
持テーブルの横断面図である。 １……シート、２……循環搬送装置、３……偏
向ローラ、４……引張り部材、５……ローラ、
６，１１，１３……円板、７，９……モータ、８
……駆動輪、１０……駆動ローラ対、１２……支
持テーブル、１４……案内ウエブ、１５……案内
レール、１６……矯正ストツパ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ シートを支持テーブルに搬送する循環搬送装
   置を有し、搬送方向でみて循環搬送装置の前方の
   偏向ローラと支持テーブルとの間に駆動ローラ対
   が配置されており、該駆動ローラ対がシートを支
   持テーブル上で端部側の矯正ストツパに向けて押
   しずらすようになつている、搬送される曲り易い
   個々のシートを支持テーブル上に正しく置くため
   の装置において、前記循環搬送装置２がシート１
   のために互いに側方間隔をおいて配置された搬送
   方向にのびる支え６を有しており、更に駆動ロー
   ラ対１０の少なくとも下側のローラが櫛目形状を
   有しかつ該櫛目形状の突出部分によつて前記支え
   ６の間の間隙内に突入しており、更に支持テーブ
   ル１２が搬送方向に対して横方向でのシート１の
   湾曲を生ぜしめる案内部材を形成しており、該案
   内部材が搬送方向でのびるシート縁部用のそれぞ
   れ１つの案内レール１５を有していることを特徴
   とする搬送される曲がり易い個々のシートを支持
   テーブル上に正しく置くための装置。 ２ エンドレスな２つの引張り部材と、該引張り
   部材の間で搬送方向に対して横方向に配置された
   自由に回転可能なローラとから構成された循環搬
   送装置を有しており、該ローラ５が支えを成す互
   いに間隔をおいて配置された円板６を支持してい
   る特許請求の範囲第１項記載の装置。 ３ 駆動ローラ対１０の少なくとも下側のローラ
   が櫛目形状の突出部分として互いに間隔をおいて
   配置された円板１１を有している特許請求の範囲
   第１項又は第２項記載の装置。 ４ 支持テーブルの前記案内部材がシート１用の
   少なくとも２つの支持ウエブ１４から成つてい
   て、該支持ウエブが搬送方向で案内レール１５の
   間でのびかつ互いに側方間隔をおいて配置されて
   いる特許請求の範囲第１項から第３項までのいず
   れか１項記載の装置。 ５ 支持ウエブ１４が異なる高さを有している特
   許請求の範囲第４項記載の装置。