JPS6156827A - ワイヤカツト放電加工機における給電ピン冷却装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はワイヤカット放電加工機の改良に関し、特にワ
イヤカット放電加工機における給電ピン冷却装置に関す
る。

従来技術 ワイヤカット放電加工機においては、電極ワイヤを供給
リールから張力設定用ブレーキドラム、ガイドローラ、
上・下ヘッド、モータ感動の巻き上げローラ等を経て巻
取りローラ上に巻き上げ、この間に上記の上・下ヘツド
間を走行する電極ワイヤに給電ピンか□ら放電電圧を供
給し、Ｘ１Ｙ方向移動テーブル上のワークとの間で放電
加工を進捗させる構成が採られておバこの際に上記の移
動テーブルの上方と下方とに設けられる各ヘッドには、
上記の給電ピンと、電極ワイヤを被加工材料に接近して
直進走行させるべく、上、下のワイヤガイドと冷却−液
供一路とを具備した上・下のワイヤガイド装置が設けら
れている。放電加工中には上述した上、下の給電ビンと
ワークとの間には加工電流が流れるが、その電流値は加
工条件によって変動するが、平均的には１０アンペア程
度に達する。また電極ワイヤは通常の場合には０．１〔
間〕φ〜０．３［：ｍｍ、ｌφの黄銅線が用いられる。

従って上記電流が電極ワイヤを流れる際には高いジュー
ル熱を発し、この発熱による電極ワイヤの過熱化を防止
すべく、上述した冷却液供給路から上記ワイヤガイド１
３Ｈに設けられた冷却液ノズルへ冷却液を導き、被加工
ワークと対向する電極ワイヤ部分に冷却液を噴射させて
冷却している。他方、を極ワイヤはワークとの対向部分
のみならず、給電ビンとの接触点からワイヤガイドに致
る経路部分でも冷却を要するから、従来よりワイヤガイ
ド装置の上記冷却液供給路を流れる冷却液の一部を細孔
経由で給電ビンに至るまで流動させ、電極、１　　　　
　　ワイヤと給電ビンをも冷却するようにしている。

然しなから、放電加工速度の近時の増加傾向につれて冷
却効果と加工屑除去効果とを上げるべく、冷却液を比較
的高い噴出圧力、例えば５気圧以上の高圧値にしている
。このために、上述した給電ビンへの流動冷却液の圧力
も上昇し、故に冷却液が機械外部に飛散してワイヤカッ
ト放電加工機の周囲環境を悪化させる不都合、例えば隣
接する加工機械に飛沫がかかる等の不都合が生じている
。

解決すべき問題点 上述の不都合を解消すべく、上述した給電ビンへの流動
冷却液の圧力上昇を抑制すべく、細孔径を更に縮少する
方法を採ると、ワイヤカット放電加工機の加工方法を変
えて冷却液圧、特に冷却液ノズルにおける液圧を極力下
げ、流量を低減させて加工する場合にｔｊ、電極ビン側
へ流動する冷却液量が不足して給電ビンに至らない場合
も発生する。

故に冷却液供給路へ外部から導入される冷却液の液圧に
従って給電ビンに至る冷却水量を変化させることが可能
な給電ビン冷却装置を必要とし、本発明はこのような必
要を満足させることが可能なワイヤカット放電加工機に
おける給電ビン冷却装置を提供せんとするものである。

解決手段と作用 本発明によれば、冷却水供給路を有した上、下のワイヤ
ガイド装置間を走行する電極ワイヤによって被加工材料
の放電加工をおこなうワイヤカット放電加工機において
、前記冷却水供給路の電極ワイヤ冷却用主水路から分岐
する分流路に設けられると共に前記冷却水供給路に流入
する水圧に従って流路断面積を増減変化させる絞り弁を
具備し、前記絞り弁を通過した冷却水を前１己ワイヤガ
イド装置の電極ビン周囲に迂回流動させて冷却するよう
にしたことを特徴とするワイヤカット放電加工機におけ
る給電ビン冷却装置が提供され、上記絞り弁が冷却水圧
を感知して給電ビンへの冷却水流訳を調節するようにし
たものでおる。以下、本発明を添付図面に示す実施例に
基いて詳細に説明する。

第１図は本発明による給電ビン冷却装置を上ワイヤガイ
ド装置に適用した実施例を示す正面図、第２図は第１図
の一部上面図、第３図は同冷却装置に用いられる絞力弁
の構造を示す縦断面図、第４図は従来のワイヤカット放
電加工機における上ワイヤガイド装置に設けられた電極
ワイヤの冷却装置の構造を示すｂ）ｒ面図でおる。

先づ、第４図を紗照すると、上ワイヤガイド装置はワイ
ヤカット放電加工機の上ヘッド（図示なし）に取付くブ
ラケット板１０を有し、このブラケット板１０に超鋼性
の給電ビン１２、電極ワイヤのガイドローラ１４、ワイ
ヤガイド本体部１６が取付けられ、電極ワイヤ１８はワ
ークＷＫ扱近して走行するように構成嘔れている。上記
ワイヤガイド装置間１６は横板部利２０、ガイドホルダ
ー２２、宝石ガイド２４、冷却液ノズル形成部材２６等
を具備している。そして外部から導入される冷却ｇ、は
ブラケット板１０と横板部材２０とを貝通し、またガイ
ドホルダー２２の一部を貫通した冷却液供給主流路２８
を経て上記冷却液ノズル形成部材２６によって形成され
た冷却液ノズル３０から電極ワイヤ１８に噴射されてい
る。またガイドホルダー２２に形成された横細孔３２か
ら該ガイドホルダ２２のワイヤ挿通孔に分流された冷却
液が上昇して給電ビン１２にまで至り、この間の給電ピ
ン１２と宝石〃イド２４との間を走行する電極ワイヤ１
８および給電ビン１２自体を冷却している。然しなから
、上述した従来のワイヤガイド装置では給電ピン１２の
周囲に冷却液だめ（図示なし）を設けても既述のように
冷却液の供給圧が増加するに従りて機外への飛散を生ず
る結果となっている。なお、第４図のワイヤガイド装置
において、３４は冷却液供給主路２８の加工形成のため
に穿設された孔であシ、常時はキャップ３６によって閉
栓されている。

次に本発明による給電ピンの冷却装置の実施例を第１図
〜第３図に基いて説明する。なお、第１図及び第２図に
示した実施例はワイヤカット放電加工機における上ワイ
ヤガイド装置に適用した例を示している。さて、第１図
、第２図において、上ワイヤガイド装置はブラケット板
４０を有し、リ　　　　　　　このブラケット板４０は
ボルトねじによってワイヤカット放電加工機の上ヘッド
（図示なし）に取付けられる。このブラケット板４０に
は、前述の従来の上ワイヤガイド装置の場合と同様に給
電ピン４２２：と電極ワイヤガイドローラ４４とが取ｆ
寸けられ、また該ガイドローラ４４の下方にｖ篩ガイド
４６が取付けられている。またブラケット板４０の下端
に取付けられた横板部材４８にはワイヤガイド本体部５
０が取付けられ、このワイヤガイド本体部５０は従来と
同様に宝石ガイドを内蔵したダイスガイド５２、仁のダ
イスガイド５２を保持したガイドホルダ５４、ダイスガ
イド５２の下部を囲繞したノズル形成部材５６等を具備
し、ノズル形成部材５６はダイスガイド５２の下端周囲
に冷却液噴出用のノズル５８を形成している。

そして電極ワイヤ６０はダイスガイド５２の下端から該
ダイスガイド５２内に入シ、宝石ガイドを通過して上記
Ｖ溝ガイド４６に達し、このＶ溝ガイド４６の案内によ
りて給電ピン４２に接触し、更にガイドローラ４７ｉを
経て上昇走行する。従って、ダイスガイド５２の下端下
方の電極ワイヤ５８はノズル５８から噴射される冷却液
によって冷却され、この冷却液は、前述した従来の上ワ
イヤガイド装置と同様に外部管路６２からブラケット板
４０に形成された冷却液供給主路６４に流入し、この冷
却液供給主路６４は横板部材４８、ワイヤガイド本体部
５０のがイドホルダ５４、ダイスがイド５２の台座部等
を貫通してノズル形成部材５６によって形成されたノズ
ル５８へ連通することによシ冷却液をノズル５８から噴
射させている。さて、本発明では、上記の冷却液供給主
路６４から分流した分流路６６へ流入する冷却液を絞り
弁６８に導き、この絞り弁６８によって冷却液の液圧が
高い場合に冷却液流ｉｔ絞り、次いで絞り弁６８を通過
した冷却液を導管７０によりて給電ピン４２の周囲に流
入させて給電ピン４２とその近傍を走行する電極ワイヤ
６０とを冷却する。

この場合に、本発明ではブラケット板４０に着脱自在に
取付けられる給電ピンカバー７２を設け、この給電ピン
カバー７２の内部に、給電ピン４２を囲繞した冷却液だ
め室７４を設け、この冷却液だめ室７４に上述した導管
７０よシ流出した冷却液を一旦適量だけ溜め、次いで外
部へ排出する構成を具備している。“従って冷却液だめ
室７４の冷却液によって給電ビン４２自体及びワイヤガ
イド本体部５０から上昇走行した［４Ｅワイヤ６０の冷
却が行なわれる。なお、上記給電ピンカバー７２はアク
リル樹脂等の合成樹脂材料で形成して冷却液だめ室７４
内が外部から見えるようにすれば、冷却液の液だまシ状
態をａ認することができる。

７６は冷却液だめ△７４の液量か定量を越えたとき外部
に排出する排出路である。また、７８は給電ピンカバー
７２をブラケット板４０に取付けたときの押えピンであ
り、ブラケット板４０に植設した支柱８０の上端に形成
されたピン溝８２に該押えピン７８ｔ−挿着することに
よシ、給電ピンカバー７２をブラケット板４０に容易に
取着し、また取外しできるようにしたものである。勿論
、給電ピンカバー７２とブラケット板４０とのＫ　Ｑ’
ＪＬ面には適宜の漏液防止用のシール部材を配設するこ
とが好ましい。７０ａは導管７０と冷却面だめ室７４と
の間の接続栓である。

さて、上述した給電ビン冷却装置によれば、給電ピン４
２への冷却液供給配管路に上記絞り弁６８が設けられ、
この絞り弁６８は第３図に示すように弁本体８６を金属
筒体、例えばステンレス筒体によって形成し、この筒体
内にボール弁８８を収納すると共にボール弁収納室９０
、主流路９２、側流路９４、流出路９６等を形成し、ボ
ール弁８８が下方からの冷却流の圧力上昇に従って同第
３図に点線図示した上位置へ移動変位されると、上記主
流路９２を閉塞して側流路９４からのみ冷却液が流出路
９６へ流動する構造を有している。故にワイヤカット放
電加工機が高速加工のために高圧の冷却液を供給されて
いるときには、上記絞り弁６８の光量絞り効果によって
冷却液の流路断面積が低減され、流量抑制が行われるか
ら給電ピン４２へ向う冷却液量を調節することができる
のである。

また、ワイヤカット放電加工機が低速加工のために低圧
の冷却′ｒｊ、を供給されているときにに、絞゛ＩＦ）
弁。８゜、−ヤ弁、８ゆ第３１ＤＯ実線位置へ下ってい
るから、冷却液は主流路９２、側流路９４の両者を通過
する。つまシ、流路断面積が増加され、充分に冷却液が
給電ピン４２へ供給される。

なお、９８はボール弁８８の落下防止ピンで心シ、弁本
体８６の下部に挿入されている。また絞９弁６８にブラ
ケット板４０に図示のようにねじ取付は等によって取付
けられる。

発明の効果 以上の説明から明らかなように本発明によれば、ワイヤ
カット放電加工機における給電ピン冷却装置に冷却液の
供給路における液圧に従って流路断面積を増減調節する
絞り弁を設けたので、放電加工速度が高速で冷却液の供
給圧力が高い場合にも給電ビンへ迂回ｂＩ乙動される流
量は適正量に抑：ｔ；ＩＪされて伝外への冷却液の飛散
が防止でき、また放電加工速度が比較的低速で、冷却液
の供給圧力が低い場合にも充分１４：の冷却液が給電ビ
ンへ供給される。従って、給電ピンとその返信の電極ワ
イヤとを常に適正な冷却状態に保持できるという効果が
得られる。

なお、上述においては、上ワイヤガイド装置に本発明を
適用した実施例に就いて説明したが、下ワイヤガイド装
置ｈ１にも必要に応じ゛上向様の０９升を有した給電ビ
ン冷却装置を具備させるようにしてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図に本発明によるワイヤカット放電加工機における
給電ビン冷却装置の（１り成を示す正面図、第２図は第
１図の１ｌ−ｆｆ線による部分上面図、第３図は同装置
に用いられる絞９弁の構造を示す断面図、第４図は従来
の上ワイヤガイド装置の構成を示す断面図。 ４０・・・ブラケット板、４２・・・給電ピン、４４・
・・ガイドローラ、５２・・・ダイスガイド、５４・・
・ガイドホルダ、５８・・・ノズル、６０・・・電極ワ
イヤ、６４・・・冷却液主流路、６６・・・分流路、６
８・・・絞り弁、７０・・・専管、７４・・・冷却液だ
め室、８８・・・ボール弁、９２・・・主流路、９４・
・・側流路、９６・・・流出路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、冷却水供給路を有した上、下のワイヤガイド装置間
   を走行する電極ワイヤによって被加工材料の放電加工を
   おこなうワイヤカット放電加工機において、前記冷却水
   供給路の電極ワイヤ冷却用主水路から分岐する分流路に
   設けられると共に前記冷却水供給路に流入する水圧に従
   って流路断面積を増減変化させる絞り弁を具備し、前記
   絞り弁を通過した冷却水を前記ワイヤガイド装置の電極
   ピン周囲に迂回流動させて冷却するようにしたことを特
   徴とするワイヤカット放電加工機における給電ピン冷却
   装置。 ２、前記絞り弁は水圧によって冷却水の流路を開閉する
   ボール弁を具備し、該絞り弁の出口を前記電極ピンの周
   囲に形成した水だめ空間にパイプ連結させた特許請求の
   範囲第１項に記載のワイヤカット放電加工機における給
   電ピン冷却装置。