JPS6154682B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は概してコンベヤ装置及び同装置用ベル
トに、かつ特に、比較的小さい半径の水平曲線を
通ることができるコンベヤベルトに係る。

真直及び水平彎曲双方の通路に沿つて種々の製
品を運ぶのに少くとも３型式のコンベヤベルトが
現在一般に使用されている。一般に格子形ベルト
と称される第１型式は米国特許第3225898号に記
載されている。こうしたベルトは多数の相距てら
れた横方向ロツドを、これらロツドの内方及び外
方両辺縁に沿つて配置された２列の連結リンクに
よつて滑り可能に相互に連結されて有している。
上記連結リンクは相互に対して入れ子関係に配置
されて、それぞれのリンクにあるスロツトが前記
ロツドを滑り可能に受けるようになつている。ベ
ルトの何れか一方の辺縁はベルトが水平曲線上を
進行する必要のある時に適当に縮むことができ
る。

一般に扁平線ベルトと称される第２型式のベル
トは米国再発行特許第27690号に記載されてい
る。扁平線ベルトに於いて、横方向ロツドはこれ
らロツドの実質的に全長に亘る幅を有して横方向
に配置された扁平線形牽引リンクによつて滑り可
能に相互に連結されている。上記牽引リンクは長
手方向に配置された多数の牽引部材を、横方向に
配置された連結部材によつて相互に連結されて有
して、多数のＵ字形部分を形成している。上記牽
引部材には、前記ロツドを滑り可能に受けるため
の長手方向スロツトが設けられている。格子形ベ
ルトの場合に於ける如く上記牽引リンクは、水平
曲線を通るのにベルトが何れかの辺縁に沿つて縮
むのを可能ならしめるのに相互に対して入れ子関
係に配置されている。そのほかに、ベルトにかか
る牽引荷重を同ベルトが曲線を通るに従つて負担
するのに、補強バーリンクが扁平線ベルトの外側
辺縁に沿つてしばしば配置されて、扁平線形リン
クの疲労破壊を防ぐようになつている。

中央牽引ベルトと称されても構わない上掲第３
型式のベルトは概ね米国特許第3467239号及びラ
ベステーン（Ravestein）氏の英国特許第738806
号に記載されている。この型式のベルトに於い
て、横方向に配置されたロツドは真直通路及び水
平曲線双方をベルトの進行するに従つて全牽引荷
重を担持する牽引リンクまたはチエーンによつて
それぞれのロツドの中央部分を連結されている。
ベルトがこうした曲線を通る時にロツドの内方端
は相近接することになりかつロツドの外方端は相
遠ざかることになる。これらのベルトのロツドは
中央牽引装置に取付けられるのを除けばしばしば
相互に連結されないけれども、ロツド間にはロツ
ド上に置かれた製品を運ぶ助けになる非牽引支注
リンクがラベステーン氏の前記特許に示されてい
るように配置されている。

格子形ベルト及び扁平線ベルトは水平曲線を通
ることができるのでしかも猶様々な製品を支える
ことのできる一体担持表面を備えているので、商
業上実質的に成功している。こうしたベルトのも
う一つの望ましい特徴は、比較的小さい端プーリ
ー周囲の鉛直曲線内を自由に通過することができ
ることである。然し、これらのベルトは水平旋回
半径を比較的大きく制限され、そうした制限があ
る種のコンベヤ装置に於いてこれらのベルトの効
用を制限すると言う欠点を持つている。例えば、
この欠点はベルトの幅を制限しかつ従つて、米国
特許第3348659号に概ね示されている型式ある種
の低張力コンベヤ装置に於いてベルトの運搬容量
を制限する。

中央牽引ベルトはまだ実質的に成功しておら
ず、かつ決定的欠点を有している。こうしたベル
ト上の全牽引荷重は常に中央牽引装置によつて負
担される。従つて、比較的大きくかつ強力な中央
牽引装置が必要である。更にまた、ロツドの外方
端に沿つて牽引連結装置またはその他の適切な支
えの無いことがベルトの両辺縁をはなはだしく不
安定にさせる。その上、中央牽引チエーンベルト
はラベステーン氏によつて例示されている如く比
較的大きい端プーリーを必要にする。

従つて、安定して作動しかつ比較的小さい半径
の水平曲線を通ることのできる格子式または扁平
線式のベルトを提供するのが本発明の目的であ
る。

高められた荷重運搬容量を有する改良された小
半径コンベヤベルトを低張力コンベヤ装置に装備
するのも本発明の目的である。

本発明は広義には、好ましくは真直な一通路を
通るのに正常な向きにされ、また同通路の片側へ
横方向に彎曲した交代通路を通るのに内側辺縁を
縮められかつ外側辺縁を伸ばされて変えられた向
きにされるコンベヤベルトに係る。同ベルトは内
方及び外方両端部をそれぞれ同ベルトの内側及び
外側両辺縁に沿つてかつ中央部分を前記両端部間
に有して長手方向に相距てられかつ同ベルトを横
ぎつて横方向に延びている多数のロツドを有して
いる。中央リンクを少くとの一長手方向列内に配
置されて有する中央リンク装置が前記ロツドの中
央部分を揺動可能に相互に連結している。この中
央リンク装置はロツドを正常な向きにされてまた
変えられた彎曲向きのうちの少くとも一部の向き
にされて牽引状態にされる。辺縁リンク装置が前
記ロツドの内方及び外方両端部をそれぞれ揺動可
能に相互に連結している内方リンク及び外方リン
クを有して前記ベルトの各辺縁に沿つて少くとも
一長手方向列内に配置されている。これらの辺縁
リンク装置はそれぞれの列に沿つて長手方向に伸
縮可能である。内方リンクは正常な向きの際に完
全に伸ばされて正常な牽引状態にされ、また変え
られた彎曲向きの際に縮められた状態にされるの
に、外方リンクは正常な向きの際に縮められた正
常な状態にされまた変えられた彎曲向きの際にこ
うした正常な状態から伸ばされる。

本発明は実質的に真直な部分及び横方向に彎曲
した部分と併せて、前記の実質的に真直な部分を
通るのに正常な向きにされまた前記彎曲部分を通
るのに変えられた向きにされるコンベヤベルトを
有するコンベヤ装置をも包含する。そのベルトは
前記彎曲部分に沿つて中低内側辺縁及び中高外側
辺縁を画定し、かつ同ベルトは内方及び外方両端
部をそれぞれ同ベルトの内側及び外側辺縁に沿つ
てかつ中央部分を前記両端部間に有して長手方向
に相距てられかつ同ベルトを横ぎつて横方向に延
びている多数のロツドを有している。辺縁リンク
装置が前記ロツドの内方及び外方両端部をそれぞ
れ相互に連結している内方リンク及び外方リンク
を有しかつ前記ベルトの各辺縁に沿つて少くとも
一長手方向列内に配置されている。これらの辺縁
リンク装置はそれぞれの列に沿つて伸縮可能であ
る。コンベヤ装置は、前記真直部分に沿つてコン
ベヤベルトと係合している張り装置と、同コンベ
ヤベルトを前記真直部分に沿つてよりも実質的に
低い張力下に前記彎曲部分に沿つて摩擦駆動する
のに、前記彎曲部分に沿つた複数の位置に於いて
同ベルトの前記中低内側辺縁に係合している摩擦
辺縁駆動装置とをも有している。コンベヤベルト
は更に、少くとも一長手方向列内に配置されて前
記ロツドの前記中央部分を揺動可能に相互に連結
している中央リンクを有する中央リンク装置をも
有している。上記中央リンク装置及び前記内方リ
ンクは正常な向きの際に牽引状態にされて前記ベ
ルト上の牽引荷重を分担する。前記内方リンクは
前記ベルトが正常な向きから横方向に彎曲するに
従つて縮んで同ベルト上の牽引荷重を前記中央リ
ンク装置へ伝達し、かつ前記外方リンクは正常な
向きの際に縮められて牽引しない状態にされ、ま
た変えられた向きの際にこうした縮められた状態
から伸びる。

本発明の新規な特徴は前掲特許請求の範囲に明
確に示されているけれども、本発明は添付図面を
参照して好適実施例の以下の詳しい説明から一層
十分にかつ明瞭に理解される。

次に本発明の好適実施例が説明される。

添付図面の第１図乃至第５図を参照すれば、小
半径コンベヤベルト２が本発明の第１実施例に従
つて示されている。ベルト２は真直通路内を進行
するための正常な向きにされて第１図に、また水
平に彎曲した通路を通るための変えられた向きに
されて第２図に示されている。何れでも一方の辺
縁に沿つて縮むことのできる在来の格子形ベルト
または扁平線ベルトとは違つて、本発明によるベ
ルト２は同ベルトの内側辺縁４に沿つてしか縮む
ことができない。ベルト２の外側辺縁６は同ベル
トの正常な向きから縮められることができなくて
伸ばされるだけである。従つて、ベルト２は正常
な真直通路に対して相対的に総べて同一方向、即
ち同一側へ彎曲した水平曲線を通るようになつて
いる。

ベルト２は長手方向に相距てられて横方向に延
びている多数のロツド８を有する格子式ベルトで
ある。ロツド８はベルト２の内外両側辺縁４及び
６に沿つてそれぞれ配置された内方及び外方両端
部１０及び１２を、これら内方及び外方両端部１
０及び１２間に延びている中央部分１４と併せて
有している。ロツド端部１０及び１２の各々には
太くされた頭１６が一体に設けられている。

ロツド８の内方端部１０を相互に連結している
１列の内方リンク２０、中央部分１４を相互に連
結している１列の中央リンク２２、ロツド８の外
方端部１２を相互に連結している１列の外方リン
ク２４が全部のロツド８を揺動可能に相互に連結
している。内方及び外方両リンク２０及び２４は
溶接肉盛２６によつて各ロツドの両端部の太くさ
れた頭１６にそれぞれ剛固に装着されている。同
様に、中央リンク２２は各ロツド８の中央部分１
４に溶接肉盛２６を有している。然し、これらの
リンクをロツド８に対して横方向に固定する適当
な如何なる装置でも使用されることができる。

好適形態にされた連結リンク２０，２２及び２
４の各々は横方向に相距てられて一端をベース部
分３０によつて相互に連結されかつ長手方向に延
びている両脚２８を有している。両脚２８は両脚
の自由端に於ける間隔よりもベース部分３０が狭
いことになるように複数の段にされた部分３２を
有して、狭いベース部分３０が隣接リンクの両脚
２８の自由端間に受けられてリンク同志の相互に
適当に入れ子にされるのを可能ならしめるように
なつている。段にされた部分３２は入れ子にされ
た隣接両リンクの両脚２８を比較的密接に滑り嵌
合させるから、リンク及びベルト２の横方向安定
度をも高める。リンクのこの段にされた構造は在
来通りであり、かつ米国特許第3225898号に詳し
く記載されている。

次に第３図を参照すれば、各リンク２０，２２
及び２４の両脚２８は同リンクのベース部分３０
に隣接する位置に長手方向に延びているスロツト
３４を設けられている。各スロツト３４の前端３
６はベース部分３０に直接に隣接させられてお
り、従つて同ベース部分がスロツト３４内に滑り
可能に受けられたロツド８に対する支承前面を形
成している。同様に、各スロツト３４の後端３８
はロツド８に対する支承後面を形成している。各
脚２８には隣接ロツド８をしまり嵌め関係に受け
るための円形孔４０も設けられて同脚の自由端に
隣接する位置にある。ロツド８はスロツト３４内
を自由に揺動可能であり、従つてベルト２は典型
的なコンベヤ装置に於ける適当な端プーリーの周
囲を鉛直に通過するのに鉛直に撓むことができ
る。

連結リンク全部はそれぞれにスロツト３４が設
けられているために長手方向に伸縮可能である。
然し、外方リンク２４は内方及び中央両リンク２
０及び２４よりも実質的に長い。更にまた、ベル
ト２が同ベルトの正常な向きにされている時に、
外方リンクのスロツト３４は内方及び中央両リン
クのスロツト３４の前へ前方に延びており、従つ
て外方リンク２４は内方及び中央両リンク２０及
び２２が完全に伸ばされた時に縮められることが
できる。第１図に示されている如き位置に於い
て、外方リンク２４のスロツト３４の支承後面３
８はロツド８に、内方及び中央両リンク２０及び
２２の支承前面、即ちベース部分３０と同ロツド
の接触すると同時に接触するように位置決めされ
るのが好ましい。こうすれば、外方リンク２４は
内方及び中央両リンク２０及び２２が完全に伸ば
された時にそれ以上全然縮むことができず、従つ
てベルト２の外側辺縁６の安定度を高める。

次に第１図を参照すれば、コンベヤベルト２が
真直通路を通るように正常な向きにされて進行し
ている時に、内方及び中央両リンク２０及び２２
は完全に伸ばされて、ロツド８が各リンクのベー
ス部分３０に牽引駆動関係に係合している。従つ
て、ベルト２にかかる全牽引荷重は内方及び中央
両リンク２０及び２２に分担される。荷重のこの
ような分担は望ましいことであり、その理由はス
プロケツトの如き在来駆動装置に由来してベルト
２にかかる牽引荷重が長い真直通路全体に亘つて
非常に高いことがあることになる。然し、外方リ
ンク２４の設計のせいで、これらのリンク２４は
内方及び中央両リンク２０及び２２が完全に伸ば
された時に、ベルト２の正常な真直向きに於いて
ロツド８と外方リンク２４のベース部分３０とが
牽引係合しないように、完全に縮められている。
外方リンク２４はロツド８と駆動係合していない
けれども、それにもかかわらずリンク２４の入子
関係及び隣接両リンクの段にされた部分３２の密
接によつてベルト２の外側辺縁６の安定度を高め
かつ同辺縁を支えている。

次に第２図を参照すれば、ベルト２が横方向に
彎曲した通路を通るのに同ベルトの正常な向きか
らある変えられた向きへ移るに従つて、内方リン
ク２０はそれら内方リンクの完全に伸ばされた位
置から直ちに縮み始め、外方リンク２４はそれら
外方リンクの完全に縮められた位置から伸び始
め、かつ中央リンク２２はそれら中央リンクの完
全に伸ばされた位置にほぼ留まる。然し、ロツド
８に対して相対的なリンク最終位置は(1)使用され
ている特定ベルト２の外方リンク２４の長さ及び
外方リンク２４のスロツト３４の内方及び中央両
リンク２０及び２２に対する相対寸法を含めて設
計特性、と(2)ベルトの通る特定水平彎曲通路の半
径との両定数に左右されることになる。

正常な真直向きにされたベルト２の牽引状態は
常に同じであつて、荷重が内方リンク２０及び中
央リンク２２によつて分担される。第３図、第４
図及び第５図に示されているように、ベルト２は
次第に変る半径の横方向彎曲通路を進むに従つて
３種の牽引状態にされることがある。第１の牽引
状態は第３図に示されており、かつベルトが同ベ
ルトの正常な向きから彎曲し始めるとすぐに生ず
る。従つて、ベルト２にかかる牽引荷重は正常な
真直向きにされた内方及び中央両リンク２０及び
２２から、変えられた彎曲向きにされた中央リン
ク２２のみへ伝達される。この場合には中央リン
ク２２のみが完全に伸ばされてロツド８との牽引
係合を維持する。内方リンク２０は外方リンク２
４が完全に伸ばされることになる前に曲線を通る
だけ十分に縮むことになる。この第１牽引状態は
曲線の半径の小さくなる時に外方リンクが完全に
伸ばされない限り継続する。実際には、内方リン
ク２０は外方リンクの完全に伸ばされる前に完全
に縮められるように設計されることができ、その
場合に外方リンク２４はベルト２にかかる牽引荷
重を決して分担しないことになるけれどもそれら
外方リンクの段にされた構造に特にかんがみて、
ロツド８の外方端部１２を安定にするのに依然と
して有用であることになる。

第２牽引状態は第４図に示されており、かつ外
方リンク２４が完全に伸ばされる点まで曲線の半
径の小さくなる場合に生ずる。その点に於いて、
中央リンク２２は完全に伸ばされたままであり、
かつ牽引荷重は中央及び外方両リンク２２及び２
４によつて分担される。このような向きにされて
いれば中央及び外方両リンク２２及び２４のベー
ス部分３０はスロツト３４の前端に於いて支承面
になつてロツド８と牽引係合している。このよう
な結果を達成するのに、ベルト２は完全に伸ばさ
れた位置に外方リンク２４の到達するのを可能な
らしめるだけ十分に内方リンク２０が縮むことが
できるように設計される。もしも所望されるなら
ば、内方リンクは完全には縮められなくても構わ
ない。然し、内方リンク２０は外方リンク２４が
完全に伸ばされた状態に到達すると同時に完全に
縮められた状態に到達するように設計されても構
わない。後者の設計にすれば非常に安定なベルト
が得られることになる。

最後に第３の牽引状態は第５図に示されてお
り、かつ同状態は非常に小さい半径に変えられた
向きにされたベルト２にかかる牽引荷重が外方リ
ンク２４のみによつて負担される時に生ずる。こ
の第３牽引状態に到達するのに、ベルト２は外方
リンク２４が内方リンク２０の完全に縮められる
前に完全に伸ばされることになるように設計され
なければならない。更に小さい半径の曲線通路を
通るために、中央及び外方両リンク２２及び２４
が完全に伸ばされている第２牽引状態下にベルト
２が進行していれば、内方リンク２０はこの通路
を通るのに更に縮まらなければならない。内方リ
ンク２０がこのように更に縮まれば中央リンク２
２はそれら中央リンクの完全に伸ばされた位置か
ら更に縮ませられることになつて外方リンク２４
のみが依然として完全に伸ばされて放置されるこ
とになる。従つて、第３牽引状態に於いて、ベル
トにかかる牽引荷重は外方リンク２４のみへ伝達
されかつ外方リンク２４のみによつて負担され
る。以上の説明から理解されることができるの
は、外方リンク２４が完全に伸ばされる前に内方
リンク２０が完全に縮められた状態に到達してい
る状態のベルト２しか第１牽引状態にされること
ができないことである。内方及び外方両リンクが
完全に縮められた状態及び完全に伸ばされた状態
にそれぞれ一斉に到達している状態のベルト２し
か第１及び第２両牽引状態にされることができな
い。内方リンク２０が完全に縮められる前に外方
リンク２４が完全に伸ばされた状態に到達してい
るベルト２しか上記３種の牽引状態全部にされる
ことができない。

正常な向きにされたベルト２は好ましくは真直
通路内を進行するけれども、同ベルトは少し彎曲
した通路を正常な向きにされて通るように設計さ
れることもできる。

中央リンク２２は中央リンク２２を長手方向に
伸縮可能にさせる長手方向スロツト３４を必らず
しも設けられる必要がない。中央リンク２２にあ
るこうしたスロツト３４は、中央リンクを中心と
してベルトの平面内をロツドの揺動させられるの
を可能ならしめ従つて内方及び外方両リンクの伸
縮するのを可能ならしめる如何なる型式の連結装
置によつてでも置換されることができる。このよ
うに改変された実施例に於いて、中央リンクはベ
ルトの総べての向きに於いて概して牽引すること
ができることになる。

これらのリンクはベルトの幅に較べて比較的狭
くてロツド８の実質的に長い部分４２を残してリ
ンクの隣接両列間に延びている。これらの部分４
２はベルト２の上に配置された製品を実際に担持
する荷重支承表面になる。ロツド部分４２の荷重
負担能力はベルトの縮むに従つて縮むことのでき
るら施状上張り織物によつてロツド部分４２を被
覆することによつて高められても構わない。その
上、ロツド部分４２の頂上及びンリンクの頂上が
常に同一水平平面内にあるようにロツド部分４２
を上方へ偏せることも可能である。

本発明の第２実施例は小半径コンベヤベルト５
２であるが同第２実施例が次に第６図乃至第８図
を参照して説明される。格子形ベルト２の場合の
如く、扁平線ベルト５２は内側辺縁５４及び外側
辺縁５６を有しかつ同ベルトは長手方向に相距て
られかつ横方向に配置されて内外両側辺縁５４及
び５６間に延びている多数のロツド５８を有して
いる。ロツド５８は横方向に配置された多数の扁
平線部材７０及び７２によつて相互に連結されて
揺動可能である。

各扁平線部材７０及び７２は、一端を横方向連
結部材６４によつて相互に連続されて実質的に長
手方向に延びている多数の牽引部材６２を有して
いる。相隣接する連結部材６４は交互に反対向き
に延びているＵ字形リンク６６の多数の列を形成
するように牽引部材６２の反対端間に延びてい
る。牽引部材６２はリンク６６を相互に一部入れ
子にされた関係に配置されさせるように長手方向
に外方へ傾けられている。ロツド５４の両端には
ロツド５４から扁平線部材７０及び７２の滑り抜
けるのを防ぐ太くされた頭６８が設けられてい
る。

扁平線部材７０は内方扁平線部材であり、かつ
扁平線部材７２は外方扁平線部材である。部材７
０及び７２はベルト５２の内外両側辺縁５４及び
５６間に並べて配置されて両者で同ベルトの実質
的に横幅全体を占めている。扁平線部材がこのよ
うに配置された時に、Ｕ字形リンク６６はロツド
５８を相互に連結するリンクの多数の列を形成す
る。扁平線部材の牽引部材６２の各々には相隣接
する両ロツド５８を受けるのに長手方向に相距て
られた２条のスロツト７４が設けられている（第
８図）。第８図に示されているように、一方のス
ロツト７４は連結部材６４に隣接する位置に設け
られ従つて連結部材６４がロツド５８に対する支
承前面を形成している。２条の細長いスロツト７
４が各牽引部材６２にあるように図示されている
けれども、相隣接する両ロツド５８は牽引部材６
２のたつた１条の連続スロツト７４内に、または
牽引部材６２の一端に於ける１条のスロツト７４
及び他端に於ける円形孔内に受けられても構わな
い。外方扁平線部材７２は内方扁平線部材７０よ
りも実質的に長い。その上、外方扁平線部材７２
にあるスロツト７４は、記述されたベルト２の格
子形リンク２０及び２４のように、内方扁平線部
材７０が完全に伸ばされた時に外方扁平線部材７
２が完全に縮められるように、内方扁平線部材７
０のスロツト７４よりも前方へ延びている。

長手方向に配置された多数の補強バーリンク７
８及び８０がベルト５２に好ましくは付設されて
いる。リンク７８は内方及び外方両扁平線部材７
０及び７２間に設けられた二重中央列内に配置さ
れ、かつリンク８０は部材７２の外側にベルト５
２の外側辺縁５６に沿つて配置された二重外側列
内に配置されている。あるいはまた、単一列また
は２列以上の中央または外側バーリングが使用さ
れても構わない。第８図を参照すれば、バーリン
グ７８及び８０には隣接両ロツド５８を受けるの
に扁平線部材７０及び７２のスロツト７４に対応
して長手方向に相距てられた２条のスロツト８２
がそれぞれのバーリング７８及び８０の各端に隣
接させられて設けられている。然し、中央及び外
側両バーリンク７８及び８０にあるスロツト８２
はそれぞれ、内方及び外方両扁平線部材７０及び
７２のスロツト７４のピツチと少くとも同じ長さ
の及び同ピツチよりも好ましくは少し長いピツチ
（順次リンクの支承表面間の長手方向距離）を有
している。バーリング７８のスロツトのピツチ及
びそれぞれに隣接する扁平線部材７０のスロツト
は扁平線部材７０が正常な真直向きにされている
際に実質的牽引荷重を負担しかつバーリンク７８
が彎曲向にされている際に実質的牽引荷重を負担
するような相関関係にされている。好ましくはこ
の相関関係は扁平線部材７０が真直向きの際に実
質的に全部の牽引荷重を負担しかつバーリンクが
彎曲向きの際に実質的に全部の牽引荷重を負担す
るような関係である。好適な相関関係を得るのに
バーリンクのピツチは扁平線部材のピツチよりも
少し長い。バーリンク８０も扁平線部材７２を直
線通路上では牽引荷重を全然負担しない。然し、
特定曲線に於いては牽引荷重が以下に説明される
ように外方ベルトリンクによつて負担された時
に、同荷重の少くとも実質的部分はバーリンク８
０によつて担持されるべきである。この場合にも
好ましいのは、バーリンク８０が扁平線部材７２
よりも少し長いピツチを有して、外方リンクにか
かる如何なる牽引荷重でも総べてバーリンクによ
つて担持されるような相関関係にされることであ
る。外側バーリンク８０は外方扁平線部材７２の
ように内側補強バーリンク７８より実質的に長
い。

次に第６図を参照すれば、正常な向きにされて
真直通路を通つて進行しているベルト５２が示さ
れている。この向きの際に、内方扁平線部材７０
は完全に伸ばされて、ロツド５８が同部材にある
スロツト７４の端及び連結部材６４と牽引係合し
ている状態に配置されている。外方扁平線部材７
２は完全に縮められて、ロツド５８と部材７２と
の間に牽引係合が生じていない。従つて、ベルト
５２上の牽引荷重は、同ベルトが正常な向きにさ
れている際に内方扁平線部材７０の幅全体に均等
に分布されている。従つて、扁平線部材７０は部
材７０の内方及び外方両部分に沿つて内方リンク
及び中央リンクの両列をそれぞれ画定している。
これらの内方及び中央両リンクは正常な真直向き
の際に牽引荷重を分担する。

ベルト５２が水平彎曲通路を通り始めるに従つ
て、第７図に示されているように内方扁平線部材
７０はそれぞれの完全に伸ばされた位置から縮み
始めることになり、かつ外方扁平線部材７２はそ
れぞれの完全に縮められた位置から伸び始めるこ
とになる。格子形ベルト２の場合に於ける如く、
３種の異なる牽引状態が次第に変る半径の水平方
向彎曲通路をベルト５２の通るに従つて生ずるこ
とがある。

第１牽引荷重状態は第８図に示されており、か
つ同状態はベルトが同ベルトの正常な真直向きか
ら側方へ曲がつて彎曲向きになり始めるとすぐに
生ずる。従つて、内方リンクは（扁平線部材７０
の内方部分に沿つて）それぞれの完全に伸ばされ
た牽引状態から縮み始めかつそれぞれの荷重を中
央ベルトリンクへ伝達する。その点に於いて、ベ
ルトにかかる全牽引荷重は中央ベルトリンクによ
つて担持される。既述の如く、好ましいのは全部
または実質的に全部の前記荷重が中央バーリンク
７８によつて担持されることである。然し、ある
場合には前記荷重の一部分が扁平線部材７０の外
方部分によつて画定された中央ベルトリンクによ
つて負担されても構わない。

第２荷重状態は内方ベルトリンクが外方リンク
の完全に伸ばされることになるまで縮みかつ牽引
荷重を中央リンクと分担する場合に生ずる。外方
リンクがこのように負荷された時に、好ましいの
はこのような外方荷重全部が外側バーリンク８０
によつて担持されることである。然し、ある場合
には、この荷重の一部分が扁平線部材７２の外方
部分に沿つて外方リンクによつて担持されても構
わない。

第３荷重状態は内方リンクが第２状態から更に
縮んでその結果として中央リンクが一部縮んだ時
に生ずる。この第３状態に於いて、ベルトにかか
る全牽引荷重は外方リンクへ伝達される。この状
態に於いても、好ましいのは全荷重が外側バーリ
ンク８０によつて担持されるが一部の荷重が扁平
線部材７２の外方部分に沿つて外方リンクによつ
て担持されることができることである。

格子形ベルト２の場合に於ける如く、扁平線部
材７２は諸リンクのピツチが１種、２種または３
種全部の異なる荷重状態にベルトの到達するのを
可能ならしめる相関関係にされるように設計され
ても構わない。明細には、もしも内方ベルトリン
クが外方ベルトリンクの完全に伸びる前に完全に
縮むならば、第１荷重状態しか生ずることができ
ない。もしも内方ベルトリンクが外方ベルトリン
クの完全に伸びるのと同時に縮むならば第１及び
第２両荷重状態が生ずることができる。最後にも
しも外方リンクが内方ベルトリンクの完全に縮む
前に完全に伸びかつ従つて中央ベルトリンクが内
方ベルトリンクの更に縮むに従つて一部縮むこと
ができるならば、ベルトは３種全部の荷重状態に
到達するような向きにされることができる。

補強バーリンク７８及び８０は米国再発行特許
第27690号に更に詳しく記載されているように扁
平線部材の疲労破壊を少くするので好ましくはベ
ルト５２に含まれる。然し、中央バーリンク７８
または外側バーリンク８０の何れか一方または双
方は疲労応力が重要な問題でない場合には省かれ
ても構わない。その場合に、内方扁平線部材７０
の外方部分の中央ベルトリンク６６（ベルト５２
の中央に近いベルトリンク）はこれらのリンク６
６が負担しなければ中央バーリンク７８によつて
担持されることになる全牽引荷重を負担する。従
つてロツド５８は連結部材６４と牽引可能に係合
することになる。同様に、扁平線部材７２の外方
部分にある外方リンク６６の連結部材６４は部材
７２が第２及び第３両荷重状態に於いて完全に伸
ばされた時にロツド５８と牽引係合することにな
る。内方及び外方両扁平線部材７０及び７２とロ
ツド５８とのこの牽引係合は中央及び外側両バー
リンク７８及び８０が既述の如く使用される時に
さえある程度起こることがある。

数学的にかつ実験によつて示されることができ
るのは以上の説明された２実施例によるベルトが
在来方式によるベルトよりも遥かに小さい半径の
彎曲通路を通ることができることである。一般に
使用されているリンク寸法を想定して、明らかに
されることができるのは、米国特許第3225898号
に示されている典型的な在来方式の格子形ベルト
に対する最小内側半径が同ベルトの幅の2.14倍で
あるけれども、本発明による格子形ベルト２は同
ベルトの幅の0.90倍の最小半径を有する彎曲通路
を通ることができることである。同様に、再発行
米国特許第27690号に示されている如き典型的な
在来方式の扁平線ベルトに対して、最小内側半径
は通例では同ベルトの幅の1.62倍であるけれど
も、本発明による扁平線ベルト５２に対して前記
最小半径は同ベルトの幅の0.8倍に減らされる。
本発明によるベルトが与えられた幅のベルトに対
して遥かにきびしい曲線を通ることができること
は重要な利点である。

ベルト２及び５２は、真直通路に対して高張力
スプロケツト形駆動装置をかつ横方向彎曲通路に
対して米国特許第3348659号及び第3682295号に示
されている如き低張力摩擦辺縁駆動装置を有する
コンベヤ装置にも有利に使用される。ベルト２及
び５２にかかる重い牽引荷重は、これらのベルト
がそれぞれの正常な真直向きにされた時に、内方
及び中央両リンク双方の全体に分布されるので、
中央牽引ベルトに必要である筈のよりも実質的に
小さいリンクが採用されることができる。更にま
た、ベルトはたとえ牽引荷重が中央リンクまたは
外方リンクによつてしか担持されなくても彎曲通
路に於いてベルト引張に依然適切に耐えることが
でき、その理由はこうした引張が真直通路に於け
るよりも遥かに低いことにあらる。ベルト２の格
子形リンク及びベルト５２の扁平線部材は金属、
プラスチツクまたはその他の適当な如何なる材料
で形成されても構わない。

次に第９図を参照すれば、米国特許第3348659
号に示されている型式のら旋形低張力コンベヤ装
置１００が本発明のベルト２または５２の何れか
を組入れることができる。この低張力コンベヤ装
置は本明細書に引例によつて採入れられた上記特
許に詳しく説明されているから、ここには簡単に
しか説明されない。こうして低張力コンベヤ装置
１００に於いてはケージ形駆動ドラム１０２がベ
ルト２（または５２）を比較的低い張力によつて
駆動して同ドラム周囲のら旋通路へ通すのに同ベ
ルトの内側辺縁と摩擦係合している。そのほか
に、スプロケツト式積極駆動装置１０４がベルト
２の真直部分に沿つて同ベルトと係合している。
モータ１０５が伝動装置１０６を介してドラム１
０２を駆動し、かつ相互連結伝動装置１０７を介
してスプロケツト式駆動装置１０４をも駆動す
る。ベルト２はスプロケツト式駆動装置１０４か
らおもりを付けられた張力付与ローラ１１０及び
遊びプーリー１１１を通過して真直装荷部分１０
８へ進み、次いでドラム１０２の周囲のら旋ルー
プ内を真直排出部分１０９へ進み更にもう一つの
遊びプーリー１１１を廻つてスプロケツト式駆動
装置へ戻る。

よく知られているように真直部分１０９に於い
てベルト２にかかる張力は彎曲通路に於けるより
も実質的に大である。積極駆動装置１０４はドラ
ムとの必要な摩擦係合を維持するのに十分な張力
をベルトに加える。ある場合にはおもりを付けら
れた引つ張りローラが単独でスプロケツト式積極
駆動装置の代りに使用されることができる。ら旋
形低張力コンベヤ装置１００に於いてベルトにか
かる最大許容荷重はベルトの通ることのできる最
小内側半径に逆比例する。ベルト２及び５２は在
来方式の格子形ベルト及び扁平線ベルトに比較し
て半分よりも小さい半径を有する最小曲線を通る
ことができるから、本発明による低張力コンベヤ
装置の許容荷重は与えられた幅のベルトに対して
２倍よりも、大きくされることができる。

本発明は好適実施例に就いて以上に解説された
けれども、本技術分野に人並みに精通せる人に明
らかになるのは上記実施例が前掲特許請求の範囲
によつてしか制限されるべきではない本発明の範
囲を離脱することなしに様々に改変されても構わ
ないことである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による小半径コンベヤベルトの
第１実施例が真直通路を通るように正常な向きに
された状態の平面図、第２図は第１図の実施例が
側方に彎曲した通路を通るように変えられた向き
にされた状態の平面図、第３図、第４図及び第５
図は各々第２図の線Ａ−Ａ，Ｂ−Ｂ及びＣ−Ｃに
沿つて、第１図のベルトをそれぞれ異なつて彎曲
した向きにして示す断面図、第６図は本発明によ
る小半径コンベヤベルトの第２実施例が真直通路
を通るように正常な向きにされた状態の平面図、
第７図は第６図のベルトが側方に彎曲した通路を
通るように変えられた向きにされた状態の平面
図、第８図のＡ〜Ｅはそれぞれ第７図のベルトの
線８Ａ−８Ａ乃至８Ｅ−８Ｅに沿つた断面図、そ
して、第９図は本発明による小半径ベルトを有す
る低張力コンベヤ装置を略図で示す透視図であ
る。 ２…「小半径コンベヤベルト」、４…「内側辺
縁」、６…「外側辺縁」、８…「ロツド」、１０…
ロツドの「内方端部」、１２…ロツドの「外方端
部」、１４…ロツドの「中央部分」、２０…「内方
リンク」、２２…「中央リンク」、２４…「外方リ
ンク」、１００…「ら旋形低張力コンベヤ装置」、
１０２…「ケージ形駆動ドラム」、１０８…「真
直装荷部分」、１０９…「真直排出部分」、１１０
…「張力吸収装置」。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 一つの通路を通つて進むための正常な向き
   と、前記一つの通路の片方の側へ横方向に彎曲し
   た別の通路を通つて進むために内側辺縁が縮めら
   れかつ外側辺縁が伸ばされて変えられた向きとに
   されるコンベヤベルトであつて、 上記ベルトを横ぎつて横方向に延びており、上
   記ベルトの前記内側辺縁と外側辺縁とに沿つてそ
   れぞれ内方端部と外方端部を、さらにこれらの両
   端部の間に中央部分を有する、長手方向に隔置さ
   れた複数個のロツドと、 前記ロツドを互いに連結するための中央リンク
   装置および辺縁リンク装置とを有し、 前記中央リンク装置は、少なくとも一つの長手
   方向の列内に配置されて前記ロツドの中央部分を
   揺動可能に互いに連結する複数個の中央リンクを
   有し、上記ベルトが正常な向きに向いていると
   き、および上記ベルトの変えられた向きのうちの
   少なくとも一部の向きに向いていて前記ロツドの
   内方端部を収縮させかつ前記ロツドの外方端部を
   伸張させるときに、前記中央リンクが前記ロツド
   と共に牽引状態になるように配置された支承表面
   を該中央リンクが有し、 前記辺縁リンク装置は、上記ベルトの前記内側
   辺縁に沿つて少なくとも一つの長手方向の列内に
   配置されて前記ロツドの内方端部を揺動可能に互
   いに連結して安定させる複数個の内方リンクと、
   上記ベルトの前記外側辺縁に沿つて少なくとも一
   つの長手方向の列内に配置されて前記ロツドの外
   方端部を揺動可能に互いに連結して安定させる複
   数個の外方リンクとを有し、前記内方リンクは、
   上記ベルトが正常な向きに向いているときには該
   内方リンクが十分に伸ばされて前記ロツドと共に
   牽引状態になり、また上記ベルトが前記の変えら
   れた向きに向いているときには前記内方リンクが
   縮められて前記ロツドと共に非牽引状態になるよ
   うに配置された少なくとも一つの長手方向に延び
   るスロツトと支承表面とを有し、 前記外方リンクは、上記ベルトが正常な向きに
   向いているときには該外方リンクが縮められて前
   記ロツドと共に非牽引状態にされ、また上記ベル
   トが変えられた向きに向くと前記の縮められた状
   態から伸張して上記ベルトが比較的に急な曲線に
   沿つて走行することをを許容するように配置され
   た少なくとも一つの長手方向に延びるスロツトと
   支承表面とを有することを特徴とするコンベヤベ
   ルト。 ２ 実質的に真つ直ぐな部分と横方向に彎曲した
   部分とを有するコンベヤ装置であつて、コンベヤ
   ベルトを有し、このコンベヤベルトは前記の実質
   的に真つ直ぐな部分を通つて進むために正常な向
   きにされ、また前記の彎曲した部分を通つて進む
   ためにこの彎曲した部分に沿つて凹形の内側辺縁
   と凸形の外側辺縁とを郭定して変えられた向きに
   されるようになつており、前記コンベヤベルト
   は、長手方向に隔置されて前記ベルトを横ぎつて
   横方向に延びている複数個のロツドを有し、これ
   らのロツドは前記ベルトの内側および外側辺縁に
   沿つてそれぞれ内方および外方端部を、またこれ
   らの端部の間に中央部分を有し、前記コンベヤベ
   ルトは、さらに、前記ロツドの前記内方端部と外
   方端部とをそれぞれ連結して安定させている内方
   リンクと外方リンクとを有しかつ前記ベルトの各
   辺縁に沿つた少なくとも一つの長手方向の列内に
   配置された辺縁リンク装置を有し、この辺縁リン
   ク装置はこの装置の属する前記列に沿つて伸縮可
   能であり、上記コンベヤ装置が、さらに、前記真
   つ直ぐな部分に沿つて前記コンベヤベルトと係合
   している引つ張り装置と、前記彎曲した部分に沿
   つた複数の位置において前記コンベヤベルトの前
   記凹形の内側辺縁に係合して前記真つ直ぐな部分
   に沿うよりも実質的に低い張力を受けて前記コン
   ベヤベルトを前記彎曲した部分に沿つて摩擦によ
   つて駆動する辺縁摩擦駆動装置とを有するコンベ
   ヤ装置において、前記コンベヤベルトが、さら
   に、少なくとも一つの長手方向の列内に配置され
   て前記ロツドの前記中央部分を揺動可能に相互に
   連結する中央リンクを有する中央リンク装置を有
   し、前記中央リンクと前記内方リンクとは、前記
   ベルトが正常な向きにされているときに、該ベル
   トにかかる牽引荷重を分け合うために前記両リン
   クが前記ロツドと共に牽引状態にされるように配
   置された支承表面を有し、前記内方リンクは、前
   記ベルトが前記の正常な向きから横方向に彎曲す
   るにつれて前記ロツドの内方端部が縮むように少
   なくとも一つの長手方向のスロツトを備えてお
   り、また前記外方リンクは、前記ベルトが正常な
   向きにされているときには該外方リンクが縮めら
   れて前記ロツドと共に非牽引状態にされ、また前
   記ベルトが変えられた向きにされているときに
   は、前記の縮められた状態から伸張して前記ベル
   トが比較的に急な曲線に沿つて走行することを許
   容するように配置された少なくとも一つの長手方
   向に延びるスロツトと支承表面とを有することを
   特徴とするコンベヤ装置。