JPS6153033B2 - - Google Patents

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JPS6153033B2
JPS6153033B2 JP53098312A JP9831278A JPS6153033B2 JP S6153033 B2 JPS6153033 B2 JP S6153033B2 JP 53098312 A JP53098312 A JP 53098312A JP 9831278 A JP9831278 A JP 9831278A JP S6153033 B2 JPS6153033 B2 JP S6153033B2
Authority
JP
Japan
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medium
cordyceps sinensis
culture
mushroom
mycelium
Prior art date
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Expired
Application number
JP53098312A
Other languages
English (en)
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JPS5526808A (en
Inventor
Nobuo Yahagi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HOKUSHIN KOSAN JUGEN
Original Assignee
HOKUSHIN KOSAN JUGEN
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Publication date
Application filed by HOKUSHIN KOSAN JUGEN filed Critical HOKUSHIN KOSAN JUGEN
Priority to JP9831278A priority Critical patent/JPS5526808A/ja
Publication of JPS5526808A publication Critical patent/JPS5526808A/ja
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  • Mushroom Cultivation (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は制癌性を有する新しい薬剤を製造する
ことを目的として開発された冬虫夏草の人工培養
法に関するものである。 一般にキノコと呼ばれているものは植物ないし
植物性有機質に寄生し、これを栄養として発生す
る担子菌類に属するが、本発明の冬虫夏草は植物
門、肉座菌科、麦角菌目、冬虫夏草属に属するも
ので、前述のキノコ同様に子実体を発生し胞子を
形成するものでありながら寄生対称が昆虫や稀に
は菌類である点において植物寄生のキノコと全く
異なる特徴を有するものである。と同時に自然界
に発生する子実体は極めて少なくその人工培養が
望まれるが、この菌の人工培養は極めて困難で継
続的に培養できる方法は末だ確立されていない。 本発明はこのような冬虫夏草の人工培養によつ
て癌病対策に寄与せんとするものである。 以下本発明を詳細に説明すると、自然界に発生
する冬虫夏草を採集し、これに減菌処理を施こし
た後外皮水分を乾燥させ、この外皮を剥ぎとつて
内部組織切片は0.5mm〜2.0mm角の大きさに切るの
が望ましい。 かようにして取り出した冬虫夏草の内部組織或
は胞子等の原菌から、純粋な菌のみを分離するに
はブドウ糖等の糖類、ペプトン等の蛋白物質類、
ビタミン類、核酸類等の一種又は数種を主成分と
しこれに培養する冬虫夏草苗の種によつて重要な
有効成分等を加えて寒天を基質とした純粋分離用
培地を造り、これを5℃〜15℃の温度範囲に保つ
て、これに前述の内部組織或は胞子を入れて培養
する。上記温度範囲においては雑菌の発生は抑制
されるが冬虫夏草の菌糸細胞分裂は活発である。 次に上記純粋分離培養の成功した菌糸体を立体
固型培地に移植して培養するが、立体固型培地は
前記純粋分離用培地のうち寒天の代りに固型物と
して米飯を殺菌した米粒を基質として用いる。固
型物としてはその他の穀物でも良い。この立体固
型培地において培養することは菌糸が好気性菌の
ため固型物間の空気層により菌糸の育成が早めら
れ充分な栄養菌糸体になるまで育成させる。菌糸
体が真正な菌であることを同定するために立体固
型培地において子座の形成をみたものだけを次工
程の液体培地に移植するが移植に際しては増殖を
みた菌糸体を立体固型培地と共に液体培地の液体
或はその他の液体を混入して良く掻き混ぜ微砕状
としてからガーゼにより炉過し、この炉過された
菌糸体と微砕された固型物を多量に液体培地に移
植する。微砕状でなくとも良い。 次に液体培養をするが液体培地の成分としては
ブドウ糖クエン酸等の糖類、ペプトン等の蛋白物
質類、ビタミンB1、同B2、同B12等のビタミン
類、アデノシン―モノ―ホスフエイト、アデノシ
ン―デイ―ホスフエスト、アデノシン―トリ―ホ
スフエスト等の核酸の主成分の他アミノ酸類とし
てのリジン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラ
ギン酸、トレオニン、セリン、グルタミン酸、プ
ロリン、グリシン、アラニン、バリン、メチオニ
ン、イソロイシン、ロイシン、チロジン、アエニ
ルアラニン、ガラクトース、マンノース、フコー
ス、N―アセチルガラクトサミン、N―アセチル
グルコサミン、N―アセチルグルコサミン、シア
ル酸等(これらの成分を含む代表的なものとして
は血液がある)の一種又は数種を添加し、水を基
質とするが冬虫夏草の種類による必要且有効成分
は実験結果により決定する。尚PHは4.0〜7.0の範
囲で行なう必要があるが、このPHが子座形成直前
にPH3.0位に下げるのではじめの培養液はPH4.0附
近でつくられていることが菌糸の熟成と子座の形
成を早め一定量の菌体を定期的に果収することが
できる。尚培養温度は25℃が良い。 このようにした液体培地に菌糸体を移植して静
置培養を行なうことにより菌糸体は培養液上面に
浮揚し菌糸細胞の増殖に伴つてマツト状に肥厚し
た菌層(以下菌座と云う)となり、子座はこの肥
厚した菌座の上に形成される。この液体培養過程
において菌糸が附着して微砕された立体固型培地
の基質成分、即ち米等の固型物は全て菌糸によつ
て分解されてしまつて残留しない。従つて菌座は
純粋な菌糸体のみによつて構成される。子座形成
は移植後約20日間位ではじまり45日位で終る。液
体培養においては立体固型培地の基質に附着せる
菌糸を培地と共に多量に移植されるので他の雑菌
に犯されることなく菌糸体の旺盛な繁殖が認めら
れる。 (1) 次に冬虫夏草中ヨコバエに寄生するウスキヨ
コバエダケの人工培養につきその実施例を記す
と (イ) 減菌処理、空気清浄装置の中で冷精製水で
洗浄し、同装置内で乾燥して内部組織と胞子
等の原菌をとる。 (ロ) 純粋分離用培地の組成 ブドウ糖 1.0% ペプトン 0.1% ビタミンB1 0.01% ビタミンB2 0.01% ビタミンB12 0.01% アデノシン―モノ―オスフエイト 0.2% アデノシン―デイ―オスフエイト 0.2% アデノシン―トリ―オスフエイト 0.2% クエン酸 0.04% 寒 天 20.00% PHを4.0として15℃に保ちこの培地に(イ)の原菌
を接種し試験管斜面培養をする。約30日で子座
の育成をみる。 (ハ) 前述の純粋分離培養の成功したものについ
て立体固型培地に培養するが、この立体固型
培地は前述の純粋分離用培地中寒天の代りに
米飯を基質としたものを使用し、子座の形成
をみて、その菌糸体の真正を確認し、この菌
糸体を次に液体培地に移植する。 (ニ) 液体培養(PH4.0、温度25℃)(ハ)の培養で
得た菌糸体を培地と共に取り出し、水或は当
該液体培地の液体を混入して微細状になるよ
う掻き混ぜ、これをガーゼにより炉過し、こ
の炉過液即ち菌糸体と微細された基質を液体
培地にて培養する。液体培地の成分は ブドウ糖 1.0% ペプトン 0.1% ビタミンB1 0.01% ビタミンB2 0.01% ビタミンB12 0.01% アデノシン―モノ―ホスフエイト 0.2% アデノシン―デイ―ホスフエイト 0.2% アデノシン―トリ―ホスフエイト 0.2% クエン酸 0.04% 動物血液 0.5% 水 20.00% 上記液体培地を1000c.c.容量の三角フラスコに50
c.c.入れ、口栓にクラフト紙カバーを施こす。 (ホ) 結果菌座形成の後、子座が形成されるが菌
座と子座の菌糸組織成分は等しいので、45日
目でのこれら菌量(集収量)は3.0〜8.5gで
あつた。集収量の相違は種菌の性質の他物理
的条件の相違と思われる。 (2) ハチタケの人工培養 (イ) 減菌処理 ウスキヨコバエタケと同様にして行なう。 (ロ) 純粋分離用培地の組成 ウスキヨコバエタケの人工培養の場合培地
中クエン酸の代りに米酵母0.8%を入れ、更
にキチン微量、ケラチン微量を入れる。培養
法は前実験例に同じ。 (ハ) 立体固型培地における培地は純粋分離用培
地中寒天の代りに殺菌せる米飯を基質とした
ものを使用し前述の純粋分離用培地で得た菌
糸体を培養する。 (ニ) 液体静置培養を行なう液体培地の成分は前
述の純粋分離用培地中寒天の代りに水を基質
として混入し、動物血液0.5%を入れたもの
を使用し、前実験例と同様に培養する。 (ホ) 液体培養の終了後即ち子座形成をみた45日
目での菌量は3.7〜8.4であつた。 以上代表的冬虫夏草の人工培養の実験例を記し
たがその他の冬虫夏草も同じようにして培養した
結果、その生理学的性質と得た菌量を一覧表に示
すと以下のようになる。(尚寄生の相違により各
培地の成分は適宜必要且有効な範囲において変更
する) 冬虫夏草の名称と菌株No.の対照表 菌株No. 名 称 C―Y1 カメムシタケ C―Y2 アワフキムシタケ C―Y3 ウスキサナギタケ C―Y4 ハチタケ C―Y5 タイワントルビエラクモタケ C―Y6 ウスキヨコバエダケ C―Y7 サナギダケ C―Y8 クロツブシロクモタケ C―Y9 テツポウムシタケ C―Y10 ハナヤスリタケ C―Y11 ハナサナギタケ C―Y12 ギベルラタケ C―Y13 トビダシクモタケ C―Y14 タイワンアリタケ C―Y15 イモムシハナヤスリタケ C―Y16 トサカハナサナギタケ C―Y17 コメツキムシタケ C―Y18 コナサナギタケ C―Y19 エダウチカメムシタケ C―Y20 トルビエラクモタケ C―Y21 オサムシタケ C―Y22 トサカハナサナギタケ C―Y23 フトボハナサナギタケ C―Y24 シロアリタケ C―Y25 ムシヒキアブタケ C―Y26 シロギベルラタケ 菌株No. 名 称 C―Y27 イリオモテセミタケ C―Y28 ヤエヤマコメツキムシタケ C―Y29 ツツナガクモタケ C―Y30 カブヤマツブタケ C―Y31 イリオモテツブクモタケ C―Y32 イリオモテハナゼミタケ C―Y33 ハチタケ(長果) C―Y34 エダウチイラガハリタケ C―Y35 カンピラームシタケ C―Y36 タマサナギハリタケ C―Y37 マルミノコガネムシタケ C―Y38 セミタケ C―Y39 ハトジムシハリタケ C―Y40 フモタケ C―Y41 トサカサナギタケ C―Y42 ムラサキクビオレタケ C―Y43 トサカハナサナギタケ C―Y44 マエダマタケ C―Y45 ナガエノイモムシタケ C―Y46 ヒメハナサナギタケ C―Y47 クチキツグハリタケ C―Y48 クチキツトノミタケ C―Y49 ツブツミセミタケ C―Y50 イラガハリタケ C―Y51 ヒメサナギタケ C―Y52 クチキノツブタケ 菌類% 名 称 C―Y53 シヤクトリムシハリタケ C―Y54 エダツマリマエダマタケ C―Y55 オオミノサナギタケ C―Y56 アワフキノマエダマタケ C―Y57 アリタケ(ヤポニカ型) C―Y58 エダウチアワフキムシタケ C―Y59 エダウチコメフキムシタケ C―Y60 チビコナサナギタケ C―Y61 ミジンクモタケ C―Y62 ヨコバエタケ C―Y63 サンチユウウスゲハリタケ C―Y64 ケムシコツプハリタケ C―Y65 サオダチムシタケ C―Y66 シヤクトリムシアワノミタケ C―Y67 チジミハナサナギタケ C―Y68 トルビエラクモタケ C―Y69 サンチユウムシタケモドキ C―Y70 ハダニツブタケ C―Y71 サビイロクビオレタケ C―Y72 エダウチサビイロクビオレタケ C―Y73 クモノハリセンボン C―Y74 ヨコバエタケ C―Y75 カブヤマツブタケ C―Y76 オオゼミタケ C―Y77 スズメガタケ C―Y78 カマブチオオハリタケ 菌類No. 名 称 C―Y200 ミチクコガネツブタケ C―Y201 ケムシハリタケ 培養菌の生理的性質 符号(A) コロニー表面の菌糸色 符号(B) コロニー裏面の色 符号(C) 日光による子座の呈色 符号(D) 子座の向日性 符号(E) 19cmに40日間液体培養した時の菌量
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 冬虫夏草の菌糸体を糖類、蛋白物質、ビタミ
    ン類、核酸類、等の一種又は数種を主成分としこ
    れらの主成分に穀類を添加して基質とした立体固
    型培地に移植して培養し、この立体固型培地にお
    いて培養した菌糸を糖類蛋白物質類、ビタミン
    類、核酸類等の一種又は数種を主成分とし、これ
    にアミノ酸類の一種又は数種を添加し水を基質と
    したPH4.0〜7.0の液体培地に移植して静置培養
    し、液体培地表面に菌座を形成させることを特徴
    とする冬虫夏草の人工培養法。
JP9831278A 1978-08-12 1978-08-12 Artifical cultivation of cordyceps Granted JPS5526808A (en)

Priority Applications (1)

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JP9831278A JPS5526808A (en) 1978-08-12 1978-08-12 Artifical cultivation of cordyceps

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JP9831278A JPS5526808A (en) 1978-08-12 1978-08-12 Artifical cultivation of cordyceps

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JPS5526808A JPS5526808A (en) 1980-02-26
JPS6153033B2 true JPS6153033B2 (ja) 1986-11-15

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Families Citing this family (5)

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JPS62107725A (ja) * 1985-11-02 1987-05-19 矢萩 信夫 冬虫夏草の人工培養法
JPH06233627A (ja) * 1993-01-14 1994-08-23 Nobuo Yahagi 不完全世代及び完全世代の冬虫夏草の多量人工栽培法
JP2003116522A (ja) * 2001-09-28 2003-04-22 Zuiei Chin 冬虫夏草培養用培地および冬虫夏草培養法
CN104686204A (zh) * 2015-03-20 2015-06-10 江南大学 虫草裸麦
CN109618815B (zh) * 2019-01-18 2021-04-16 福州隆利信生物制品有限公司 利用红曲提取残料培养虫草菌丝的方法

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JPS5526808A (en) 1980-02-26

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