JPH06233627A - 不完全世代及び完全世代の冬虫夏草の多量人工栽培法 - Google Patents

不完全世代及び完全世代の冬虫夏草の多量人工栽培法

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JPH06233627A
JPH06233627A JP5037253A JP3725393A JPH06233627A JP H06233627 A JPH06233627 A JP H06233627A JP 5037253 A JP5037253 A JP 5037253A JP 3725393 A JP3725393 A JP 3725393A JP H06233627 A JPH06233627 A JP H06233627A
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JP
Japan
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cordyceps sinensis
culture
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mass cultivation
sinensis sacc
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JP5037253A
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Nobuo Yahagi
信夫 矢萩
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冬虫夏草を人工的に多量に培養して、その有
効成分を医薬品、食品、化粧品等に利用しようとするも
のである。 【構成】 冬虫夏草を液体培地栽培及び固形培地栽培、
更に野外培地栽培を経て多量に栽培することを特徴とす
る培養法である。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】本発明は医薬品、食品、化粧品に
有効である冬虫夏草が自然界ではわずかしか採取できな
いので、その色々な実験が進められなかったので、人工
的に多量に培養及び栽培することで、応用分野の広い開
拓を期待したものである。 〔従来の技術〕自然界にいる虫をそのまま培地として使
用し、それに直接胞子を植えつける方法。穀類に植えつ
ける方法。寒天培地上に植えつける方法などがかった。 〔発明が解決しようとする課題〕継代的にくりかえし栽
培がつづき、しかも多量培養に適した培地を作ること。
培養中に排出される冬虫夏草の代謝産物が有効に利用さ
れていなかったので,これを可能にすること。 野外栽
培用培地を作成してさらに多量に栽培する方法をつくる
こと。 〔課題を解決するための手段〕上記目的を達成するため
には、本発明の培地組成ばかりでなく、物理的諸象も合
致するようにした。純粋分離、原菌の無菌培養、栄養水
溶液培地培養、固型培地培養、さらに野外栽培にいたる
までの一連の過程をシステム化することにより解決し
た。 〔実施例〕まず種菌をつくるためには、自然界にて実際
に成熟した完全世代及び不完全世代の冬虫夏草を採取す
る。冬虫夏草は植物門 肉座菌科麦角目に属するもので
ある。これの種名を分類する。次に宿主の虫または地中
菌の種名を分類する。この分類の結果にもとづいて、種
の特徴や特異性を知り、人工培地の成分組成を決定す
る。なお、上記のように種名がわかれば、生育の条件も
記録により判断もできる。冬期に発生するのは、アリ、
ハエ、などが樹木上にしがみついているものに、子実体
が発生している場合がはとんどで、あまり湿気を必要と
しない種である。日本では梅雨から盛夏にかけて空中湿
度が高くなることで、この時期の発生種は最も多い。こ
のことから、湿度の関係が大であることがわかり、最盛
期と同じくらいの十分湿度供給方法を考えた。450c
cの広口透明ガラスビンを用いた。栄養水溶液を300
cc入れて、クラフト紙でカバーをした。これを120
度Cで10〜15分滅菌した。冷後、別に純粋分離培養
していた原菌を上面に浮くような姿にして1センチ角
位、厚さは水溶液の中に沈まないように工夫する。15
度C〜18度Cで静置すると、7日ごろに白色の菌糸膜
で覆われるのがわかるようになる。2週目の3日後ころ
から菌糸膜がしっかりしてくるのを良く観察しながら、
培養の温度を徐々に20度Cまで上げる。3週目ころか
ら子実体の基部になる盛りあがり点を形成しながら、菌
糸膜は0.5ミリ〜0.7ミリ位に肥厚し容器一杯に一
個のコロニー体となる。コロニー上には子実体が成長し
始める。培養温度を20度C〜23度Cまでたかめる。
初から終りまで、ゆすったり、震動を与えてはいけな
い。あくまでも静置培養である。子実体と菌コロニーは
培養液中の栄養を摂取し、それにより生合成した代謝産
物を溶液内に排出している。培養液は初めの甘さがなく
なり、次第に弱酸性を帯びるようになる。この代謝産生
物の中にはポリサッカロイド、抗生物質、有機形低分子
の加合物、インターフエロンの産生も認められている。
コロニー上に産生した子実体は約45日後から種菌と
して、野外で広大な場所を使い多量に栽培するための固
型培地に無菌的に接種する。 この場合、
生活活性が盛んで、野外雑菌に負けない不完全世代の子
実体を使う方が有効である。次に培養及び栽培及び最終
的にはシステム化している冬虫夏草の人工培養の実施例
を記載する。自然界からなるべく雑菌が混入しないよう
に工夫して採取した原菌を空気清浄装置内で純粋分離す
るために次のような操作をする。自然界から採取した冬
虫夏草の内部織02〜0.5ミリ角位、または胞子粒を
平面にして1〜2ミリ直径円の量をはじめに純粋培養を
試験管内滅菌寒天培地上に行う。培地組成は次のようで
ある。 1. ブドウトウ 0.3% ペプトン 0.001% ビタミンB,B,B12 各 0.001% DNA 0.0002% クエン酸 0.04% 寒天 1.3% 水 100cc 2 ブドウトウ 0.3% 乾燥酵母 0.2% 寒天 1.3% 水 100cc このようにして純粋分離した種菌は前に記載したような
操作で液体培養に移植する。液体培養成分は次ページの
とうりである。液体培養の終了後即ち子実体形成をみた
40〜45日目での全菌量は3.7〜8.4gであっ
た。その生理学的性質と得た菌量を一覧表に示すと後記
のようになる。 〔発明の効果〕医薬品、食品、化粧品などに実際または
実験的に使いたくても原料があまりにも少い。まして成
分分析などは不可能に近かった。自然界で原料を採集し
ようとすると100平方メートル中に2〜3個体、また
は全く無いのが普通である。多量に人工栽培する方法を
システム化したことにより、関係者への程供もできるよ
うになった。このシステムの第二段階における水溶液培
地培養の際には、代謝産物も得られた。この代謝産物に
は未知の有機化合物が生合成されていることもわかっ
た。多量の試料がなければ解明されないことであったこ
とからも、本発明は今後の実験及び実用素材として新し
い分野を開くことが期待される。 液体培地の成分 ブドウ糖クエン酸等の糖類、ペプトン等の蛋白物質類、
ビタミンB、同B、同B12等のビタミン類、アデ
ノシン−モノ−ホスフエイト、アデノシン−デイ−ホス
フエスト、アデノシン−トリ−ホスフエスト等の核酸の
主成分の他アミノ酸類としてのリジン、ヒスチジン、ア
ルギニン、アスパラギン酸、トレオニン、セリン、グル
タミン酸、プロリン、グリシン、アラニン、パリン、メ
チオニン、イソロイシン、ロイシン、チロジン、アエニ
ルアラニン、ガラクトース、マンノース、フコース、N
−アセチルガラクトサミン、N−アセチルグルコサミ
ン、N−アセチルグルコサミン、シアル酸等(これらの
成分を含む代表的なものとしては血液がある) 培養菌の生理的性質 符号(A) コロニー表面の菌糸色 符号(B) コロニー裏面の色 符号(C) 日光による子座の呈色 符号(D) 子座の向日性 符号(E) 19cmに40日間液体培養した時の
菌量 冬虫夏草の名称と菌株No.の対照表 菌株No. 名 称 C−Y カメムシタケ C−Y アワフキムシタケ C−Y ウスキサナギタケ C−Y ハ チ タ ケ C−Y タイワントルビエラクモタケ C−Y ウスキヨコバエダケ C−Y サ ナギダケ C−Y クロツブシロクモタケ C−Y テツポウムシタケ C−Y10 ハナヤスリタケ C−Y11 ハナサナギタケ C−Y12 ギベルラタケ C−Y13 トビダシクモタケ C−Y14 タイワンアリタケ C−Y15 イモムシハナヤスリタケ C−Y16 トサカハナサナギタケ C−Y17 コメツキムシタケ C−Y18 コナサナギタケ C−Y19 エグウチカメムシタケ C−Y20 トルビエラクモタケ C−Y21 オサムシタケ C−Y22 トサカハナサナギタケ C−Y23 フトボハナサナギタケ C−Y24 シロアリタケ C−Y25 ムシヒキアブタケ C−Y26 シロギベルラタケ 菌株No. 名 称 C−Y27 イリオモテセミタケ C−Y28 ヤエヤマコメツキムシタケ C−Y29 ツツナガクモタケ C−Y30 カブヤマツブタケ C−Y31 イリオモテツブクモタケ C−Y32 イリオモテハナゼミタケ C−Y33 ハチタケ(長果) C−Y34 エグウチイラガハリタケ C−Y35 カンビラームシタケ C−Y36 タマサナギハリタケ C−Y37 マルミノコガネムシタケ C−Y38 セ ミ タ ケ C−Y39 ハトジムシハリタケ C−Y40 フ モ タ ケ C−Y41 トサカサナギタケ C−Y42 ムラサキクビオレタケ C−Y43 トサカハナサナギタケ C−Y44 マエダマタケ C−Y45 ナガエノイモムシタケ C−Y46 ヒメハナサナギタケ C−Y47 クチキツブハリタケ C−Y48 クチキツトノミタケ C−Y49 ツブツミセミタケ C−Y50 イラガハリタケ C−Y51 ヒメサナギタケ C−Y52 クチキノツブタケ 菌類% 名 称 C−Y53 シヤクトリムシハリタケ C−Y54 エダツマリマエダマタケ C−Y55 オオミノサナギタケ C−Y56 アワフキノマエダマタケ C−Y57 アヲタケ(ヤポニカ型) C−Y58 エダウチアワフキムシタケ C−Y59 エダウチコメフキムシタケ C−Y60 チビコナサナギタケ C−Y61 ミジンクモタケ C−Y62 ヨコバエタケ C−Y63 サンチユウウスゲハリタケ C−Y64 ケムシコツブハリタケ C−Y65 サオダチムシタケ C−Y66 シヤクトリムシアワノミタケ C一Y67 チジミハナサナギタケ C−Y68 トルビエラクモタケ C−Y69 サンチユウムシタケモドキ C−Y70 ハダニツブタケ C−Y71 サビイロクビオレタケ C−Y72 エダウチサビイロクビオレタケ C−Y73 クモノハリセンボン C−Y74 ヨコバエタケ C−Y75 カブヤマツブタケ C−Y76 オオゼミタケ C−Y77 スズメガタケ C−Y78 カマブチオオハリタケ 菌類No. 名 称 C−Y200 ミチクコガネツブタケ C−Y201 ケムシハリタケ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 冬虫夏草の多量人工栽培を目的として、液体培地栽培及
    び、固型培地栽培、さらに野外培地栽培を経て多量に栽
    培することを特徴とする培養法。
JP5037253A 1993-01-14 1993-01-14 不完全世代及び完全世代の冬虫夏草の多量人工栽培法 Pending JPH06233627A (ja)

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JP5037253A JPH06233627A (ja) 1993-01-14 1993-01-14 不完全世代及び完全世代の冬虫夏草の多量人工栽培法

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102626036A (zh) * 2012-04-24 2012-08-08 珠海市先康生物科技有限公司 一种蛹虫草子实体的规模化栽培方法和质量检测方法
CN103299821A (zh) * 2012-03-08 2013-09-18 黄友鹰 原生态冬虫夏草高产及育种的方法
CN103843580A (zh) * 2012-12-03 2014-06-11 兰州科林生物医药有限公司 一种蝙蝠蛾拟青霉菌丝体及其制备方法
CN104396572A (zh) * 2014-12-15 2015-03-11 重庆综艺制药有限公司 冬虫夏草菌种孢子分离提纯复壮方法

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JPS5526808A (en) * 1978-08-12 1980-02-26 Hokushin Kousan Yuugen Artifical cultivation of cordyceps

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