JPS6149867B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は折返しサービスを行い得る電話交換シ
ステムに関する。

近年電話交換機においては、特に電子式構内交
換機（EPABX）にあつては各種のサービス機能
が実現されている。このサービス機能を利用する
ことによつて電話機の非常に有用な活性が図れ、
事務効率向上等に寄与している。ところが被呼側
電話機の使用者が不在のとき、他の人にその用件
を伝言する場合もあるが、一般に何回も繰返して
ダイヤルすることが多く行われる。このことは仕
事の能率を著しく低下させるばかりでなく、何ら
かの理由により再度の電話を忘れてしまうこと等
もあり、支障があつた。

本発明はこのような事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、所謂自動呼返し
と称されるべく不在の情報提供および帰席による
応答可能状態の情報提供等の折返しサービスを行
うことができ、仕事能率の向上を図ることのでき
る新規なサービス機能を備えた電話交換システム
を提供することにある。

即ち本発明は不在登録された電話機を被呼した
とき、不在状態を示すメツセージを発呼側電話機
に送出し、このメツセージに対して折返し要求が
セツトされたとき上記不在の登録解除によつて上
記発呼側電話機に折返しのメツセージを送出する
ことによつて上述した目的を効果的に達成するサ
ービスを実現したものである。

以下、図面を参照して本発明の一実施例につき
説明する。

図は実施例システムの概略構成図である。電子
交換機１はライン回路２ａ〜２ｎを各別に介して
電話機３ａ〜３ｎを接続した通話路スイツチ４、
この通話路スイツチ４を制御するコンピユータ
５、このコンピユータ５に接続されたメモリ６、
そして上記コンピユータ５のバスライン７に前記
電話機３ａ〜３ｎの制御線を接続したインターフ
エース８ａ，〜，８ｎおよび前記通話路スイツチ
４に接続された信号音トランク回路９等により構
成される。尚、前記コンピユータ５には各種サー
ビス情報を表示するデイスプレイ１０が接続され
ることもある。

しかして各電話機３ａ，〜３ｎは、所謂キーテ
レホンと称されるもので、送受話機およびダイヤ
ルを備えることは勿論のこと、各種サービス用の
機能スイツチを備えている。上記ダイヤルは回転
式のものやプツシユ釦式のものがあることは云う
までもない。またこのようなキーテレホンに特定
されることなく、通常の電話機が用いられること
もある。

今、或る電話機３ｉの使用者が離席するとき、
同使用者が電話機３ｉより特定のダイヤル操作
（特番）あるいは不在を示す機能スイツチを操作
すると、その情報はライン線からインターフエー
ス８ｉを介してコンピユータ５に取込まれる。コ
ンピユータ５は、この不在の情報をその電話機３
ｉを識別する情報と共にメモリ５の所定のアドレ
スに登録する。尚、メモリ５のアドレス構成が各
電話機３ａ，〜3nにそれぞれ対応している場合
には、その対応アドレスに不在の情報、例えば
“１”を書込むことにより不在情報の登録が行わ
れる。

このようにして不在登録された電話機３ｉに対
して、他の電話機３ｊから通話を行わんとして発
呼した場合、そのダイヤル情報がコンピユータ５
に取込まれる。このときコンピユータ５は被呼側
電話機３ｉが不在登録されているか否かを前記メ
モリ６を検索して調べ、不在登録がなされていな
い場合にはそのまま通話路スイツチ４を駆動して
通話路接続の制御を行う。然乍らこの場合には電
話機３ｉが不在登録されていることから、発呼側
電話機３ｊに対して前記信号音トランク回路９を
通話路接続する。これによつて電話機３ｊにはト
ランク回路９から不在を示す特定の信号音が送出
され、発呼者はこの信号音から相手先が不在であ
る旨のサービス提供を受けることになる。この場
合、特定の信号音に代えて音声合成されたメツセ
ージを送出したり、エンドレス記録媒体に記録さ
れた音声メツセージを送出したりするようにして
もよい。

しかしてこのような不在の情報に対して発呼者
が折返しの情報を欲する場合、つまり相手方が帰
席したことを知りたい場合には、電話機３ｊを特
番操作あるいは特定の機能スイツチの操作を行
う。これによつて電話機３ｊからの折返し要求信
号が発せられ、コンピユータ５に取込まれる。コ
ンピユータ５では、例えば前記メモリ６の不在情
報を登録したアドレスに対応した別のアドレスに
折返しを要求する電話機３ｊの識別データを登録
することにより、あるいは各電話機３ａ〜３ｎに
対応したアドレスを有する別のメモリ領域に折返
し要求を示す情報として被呼側電話機３ｉを特定
する情報を登録して折返し要求のセツトを行う。
また別の形態としては、電話機３ｊに対応したア
ドレスに不在情報“１”を登録した電話機３ｉに
対応したアドレスデータを書込む等して折返し要
求の情報セツトを行う。

しかるのち、電話機３ｉの使用者が帰席し、上
述した不在情報の登録を電話機３ｉの特番操作等
によつて解除したとき、コンピユータ５は、メモ
リ６を検索して不在情報に対して折返し要求がな
されている電話機を調べる。この場合、上記アド
レスに登録された電話機３ｊを示すコードに従つ
て電話機３ｊと信号音トランク回路９との通話路
接続を行う。これによつて電話機３ｊには電話機
３ｉ使用者の帰席を示す折返し信号が発せられる
ことになり、電話機３ｊ使用者はこれを認知する
ことが可能となる。この折返し情報の送出により
前記登録された折返し要求の情報がリセツトされ
る。

尚、上記一連の操作は、通常の電話機が用いら
れる場合には、機能スイツチの代りに特番をダイ
ヤルすることにより達せられる。

このような電話サービス機能を備えたシステム
によれば、従来のように不在状態にある電話機へ
何度もダイヤルする必要がなく、逆に帰席の情報
サービスが受けられるので、仕事の能率向上に大
きく寄与できる。しかも不在状態にあつた電話機
使用者に対してダイヤルすることを忘れることな
く、確実に情報を伝えることが可能となり、その
効果は絶大である。

尚、不在を登録する操作と折返しを要求する操
作とを全く別な手段、あるいは独立した機能スイ
ツチを用いて行わせてもよいが、これらは同時に
接作されることがなく、しかも発呼側・被呼側と
して区別できるので、同じ機能スイツチやダイヤ
ル操作によつて共用させることもできる。また上
記不在の情報等のデイスプレイ１０にて表示する
ようにしておけば、更に有効な利用が可能であ
る。また一度に複数の電話機に対して折返し情報
を提供するようにしても良いことは云うまでもな
い。更にはキーテレホンと通常の電話機との間で
上記サービスを行わしめることも勿論可能であ
る。要するに本発明はその要旨を逸脱しない範囲
で種々変形して実施することが可能である。

【図面の簡単な説明】

図は本発明システムの一実施例を示す概略構成
図である。 １…電子交換機、２ａ〜２ｎ…ライン回路、３
ａ〜３ｎ…電話機、４…通話路スイツチ、５…コ
ンピユータ、６…メモリ、７…バスライン、８ａ
〜８ｎ…インターフエース、９…信号音トランク
回路、１０…デイスプレイ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 電話機の特番操作あるいは機能スイツチ操作
   により上記電話機使用者の不在の情報を交換機に
   登録する手段と、上記不在の情報が登録された電
   話機が被呼されたときその発呼側電話機に不在状
   態を示す情報を送出する手段と、この不在状態を
   示す情報に対する上記発呼側電話機の特番操作あ
   るいは機能スイツチの操作により前記交換機に折
   返し要求の情報をセツトする手段と、前記不在登
   録された電話機の登録解除により上記折返し要求
   の情報がセツトされた発呼側電話機に折返し情報
   を送出する手段とを具備したことを特徴とする電
   話交換システム。 ２ 不在の情報および折返し要求の情報は、特番
   操作あるいは機能スイツチ操作した電話機の識別
   情報と共に交換機のメモリの所定アドレスに登録
   されるものである特許請求の範囲第１項記載の電
   話交換システム。 ３ 不在状態を示す情報および折返し情報は特定
   の信号音あるいは音声合成されたメツセージから
   なるものである特許請求の範囲第１項記載の電話
   交換システム。