JPS6141300Y2 - - Google Patents

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JPS6141300Y2
JPS6141300Y2 JP16516579U JP16516579U JPS6141300Y2 JP S6141300 Y2 JPS6141300 Y2 JP S6141300Y2 JP 16516579 U JP16516579 U JP 16516579U JP 16516579 U JP16516579 U JP 16516579U JP S6141300 Y2 JPS6141300 Y2 JP S6141300Y2
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JP
Japan
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low
coil
pass filter
inductor
capacitor
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JP16516579U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コイルとコンデンサを組合せたロー
パスフイルタに関するもので、小型かつローパス
特性の良好な安価なローパスフイルタの提供を目
的とする。
従来この種のローパスフイルタとして最近第1
図に示す様なものが実用化されている。つまりコ
ンデンサC1の両端にコイルLを並列接続し、そ
のコイルLの中間タツプとアース間にコンデンサ
C2を挿入するブリツジT型回路によるローパス
フイルタであり、少ないコンデンサ・コイルで構
成できる。第2図は、そのローパス特性図であ
る。
しかしこのローパスフイルタは、第2図からも
判かる様にローパス特性中01(減衰極)より高
域側Dでは減衰量が十分でなく、その為実用化に
問題を残していた。そしてまた、その高域側特性
を改善すべく、第3図の如きブリツジT型回路に
イダクタlを直列接続して高域特性を向上するこ
とも考えられていたが、コイルLとインダクタl
が結合するとブリツジT型回路の濾波特性及びイ
ンダクタlの特性が変化して全体として不安定な
ローパス特性となり設計に沿つた所望のローパス
特性が得られない為、コイルLとインダクタlと
を極力結合させない様に配慮しなければならなか
つた。具体的には別々のボビンに巻回し、夫々別
のケースに収納して組立てていた訳で、ローパス
フイルタの外形が大きくなり、部品点数の増加に
よつてコスト低減の困難であつた。
本考案は、以上の欠点を改良し、小型かつ安価
なローパスフイルタを実現するもので、以下図面
を参照して実施例を説明する。
第4図は、本考案の一実施例であり、コンデン
サC1の両端に並列接続したコイルLに中間タツ
プを設け、そのタツプとアース間にコンデンサ
C2を接続するブリツジT型回路と、そのコイル
LとコンデンサC1出力側接続点に一端を直列に
接続したインダクタlから成るローパスフイルタ
において、下面にコンデンサC1・C2を収納する
凹部7を形成したベース1上に4枚のツバ13・
15,17・19を有する磁性体製ドラムコア1
1が取付けられ、前記コイルLのタツプによつて
分割されたコイルL1がツバ13・15間の巻溝
に、コイルL2がツバ15・17間の巻溝にツバ
15を挾んで巻回され、またインダクタlがツバ
17・19間の巻溝へ巻回され、そのドラムコア
11を被つて磁性体キヤツプコア9がツバ17ま
で被せられ、かつ前記コンデンサC1及びC2なる関係にしたことを特徴とするローパスフイル
タである(ここでKは、コイルL1・L2間の結合
係数である。)そして回路図は第3図で示され
る。なお図中5は端子ピン、3はベース1上に形
成した対向する支持柱であつて内壁に設けたネジ
溝でキヤツプコアを螺合支持している。
つまり本考案は、ブリツジT型回路に接続した
インダクタlをブリツジT型回路を構成するコイ
ルLを巻回したボビン11に巻き込む構造を工夫
したもので、コイルLとインダクタlとの結合を
極力避ける為、コイルLとインダクタlとを別の
巻溝に巻回してその間にドラムコアのツバ17を
介在させるとともに、キヤツプコア9をツバ17
まで被せたものである。この結果、コイルLとイ
ンダクタンスlとの間はツバ17の介在ととも
に、コイルLの磁束21が最短距離であるツバ1
7−キヤツプコア9−ツバ13を通り、結合が極
めて微少となりコイルLとインダクタlを同一ボ
ビンに巻回しても実用化に支障は生じない。ここ
でキヤツプコア7は、コイルLの磁束21がイン
ダクタlを極力通らない様にすればよく、少なく
ともコイルLを巻回した巻溝近傍例えばコイルL
を巻いた巻溝やその巻溝を構成するツバ間にのみ
配置すれば目的を達せられ、キヤツプ状に限らず
筒状等であつてもよい。
そして本考案は、ブリツジT型回路に接続した
インダクタlがコイルLとほとんど結合しないの
で、インダクタl本来の作用が可能となる。イン
ダクタlはそのインダクタンス分l及び浮遊容量
分CS等によつてそれ自体l・CSにより決まる極
03を有する比較的平担な濾波特性(第10図
A)を示す。そこでその極をブリツジT型回路に
おける極より高い所に設定すれば、ローパスフイ
ルタにおいて減衰極の高域側減衰量を良好に保つ
ことができることとなる。なお、インダクタlの
極を高い周波数にするのは、巻数をコイルLより
多くする等周知の方法を用いるが、実験ではlの
値が大きいほど高域側減衰量が大きいことが確か
められた。
また本考案の前記実施例は、分割したコイル
L1・L2間及びコンデンサC1・C2間に関係をもた
せることで更にローパス特性を向上した。つまり
コイルL1・L2間の結合係数Kを減少させること
によりローパスフイルタの等価回路は第5図Aの
様に示され、これをラチス回路に等価変換すると
同図Bとなり、コイルLを分割しない場合(正確
にはコイルL1・L2間のKが1の場合)に比べ、
リアクタンスX2には1−K/1+K・Lなる要素が直列
に 加わる。この1−K/1+Kは0<K<1のとき正とな
る ので、1−K/1+K・Lが誘導性となりX2は直列共振
回 路を形成する。これをリアクタンス特性図で示せ
ば第6図となりX2は誘導性及び容量性の領域に
またがる特性となり、ラチス変換等価回路中リア
クタンスX1の特性の交点が最大2つ(01
02)生じる。この周波数0102が極となつて第
7図に示す2つの減衰極を有するローパス特性が
得られる。もつとも単に結合係数Kが0<K<1
なる条件下でリアクタンスX1・X2が2点で交差
する訳ではなく、X1=X2なる周波数を変数とす
る方程式が2つの異なる正の実根を有する条件つ
まり、 が必要であることが判つた。もつともKを0<K
<1なる条件にするには、コイルL1・L2を別々
の巻溝に巻回すれば必然的に達成される。そして
コイルLを分割したコイルL1・L2間の結合係数
K、インダクタンス及びコンデンサの値を調整、
例えばツバの厚さを変えたりキヤツプコアを上下
動することによつてリアクタンス特性を可変でき
るので、任意の周波数にて極0102を有する
ローパスフイルタが得られる。これはFM信号の
如きパイロツト信号(19KHz)及びその倍調波等
複数信号の抑圧には極めて有効で、本考案は前記
インダクタlの作用とあいまつて、広い範囲で良
好なローパス特性が得られる。第7図Eはコイル
Lを分割しC1・C2に一定の関係をもたせた場
合、Fはインダクタlを付加した本考案の特性を
示し、特にFは極を2つ0102の高域側の減
衰量も良好であることが判かる。
以上の様な良好なローパス特性は、実質上高周
波コイルL・l、コンデンサC1・C2及び1つの
ボビン11によつて実現できるので、部品点数が
大巾に減少し、従来の如き別個のボビンにコイル
を巻回する必要もなく製造が容易で小型かつ安価
なローパスフイルタが得られる。しかしながら本
考案においては減衰極の数は、必要とされるロー
パス特性に応じて設定すればよく、減衰極を1つ
必要とする場合には3枚ツバのドラムコアを用
い、コイルLとインダクタlを分けて巻回すれば
よい。結局本考案は、ローパス特性の高域側の改
善が、インダクタlを用いかつ1つのボビンに収
納して小型・安価なローパスフイルタが得られる
点に特徴がある訳である。
第8図は、本考案の応用例であり、前記第3,
4図の実施例においてインダクタlの他端とアー
ス間にコンデンサC3を接続したローパスフイル
タを示している。ここにおいては、インダクタl
とコンデンサC3は破線Sで示す半区間定K形低
域フイルタを構成することとなり、その半区間定
K形低域フイルタが第10図Bの如く周波数が高
くなると減衰量が増化する特性を示すことから、
適当にインダクタlとコンデンサC3を調整する
ことにより、第9図の様に前記実施例より更に実
域側減衰量の良好なローパスフイルタが得られ
る。なおコンデンサC3は、前記C1・C2と同様ベ
ース1の凹部に収納することも可能であるし、
C1・C2ともども別の回路基板に取付けることも
任意である。
以上説明した様に本考案は、コンデンサC1
両端に並列接続したコイルLにタツプを設け、そ
のタツプとアース間にコンデンサC2を接続する
ブリツジT型回路と、そのコイルLとコンデンサ
C1の1の接続点に一端を接続したインダクタl
から成るローパスフイルタにおいて、3枚以上の
ツパにより2以上の巻溝を有するボビンのその一
の巻溝に前記インダクタlを巻回し、他の巻溝に
コイルLを巻回するとともに、コイルLを巻回し
た巻溝近傍にのみ磁性体キヤツプコアを配置した
ことを特徴とするローパスフイルタを要旨とし、
ローパス特性が良好で小極かつ安価なローパスフ
イルタが得られる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図:従来のブリツジT型回路を用いたロー
パスフイルタの回路図。第2図:第1図のローパ
スフイルタの示すローパス特性図。第3図:本考
案のローパスフイルタの回路図。第4図:本考案
のローパスフイルタの一実施例を示す構造断面
図。第5,6図:本考案のローパスフイルタの等
価回路図及びリアクタンス特性図。第7図:第3
図のローパスフイルタの示すローパス特性図。第
8,9図:本考案のローパスフイルタの応用例を
示す回路図及びローパス特性図。第10図:イン
ダクタlの特性図及び半区間定K形低域フイルタ
の特性図。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コンデンサC1の両端に並列接続したコイルL
    にタツプを設け、そのタツプとアース間にコンデ
    ンサC2を接続するブリツジT型回路と、そのコ
    イルLとコンデンサC1の1の接続点に一端を接
    続したインダクタlから成るローパスフイルタに
    おいて、3枚以上のツバにより2以上の巻溝を有
    するボビンのその一つの巻溝に前記インダクタl
    を巻回し、他の巻溝にコイルLを巻回するととも
    に、コイルLを巻回した巻溝近傍にのみ磁性体キ
    ヤツブコアを配置したことを特徴とするローパス
    フイルタ。
JP16516579U 1979-11-29 1979-11-29 Expired JPS6141300Y2 (ja)

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JP16516579U JPS6141300Y2 (ja) 1979-11-29 1979-11-29

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JP16516579U JPS6141300Y2 (ja) 1979-11-29 1979-11-29

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Publication Number Publication Date
JPS5683128U JPS5683128U (ja) 1981-07-04
JPS6141300Y2 true JPS6141300Y2 (ja) 1986-11-25

Family

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JP16516579U Expired JPS6141300Y2 (ja) 1979-11-29 1979-11-29

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