JP6886425B2 - 可変バンドパスフィルタ - Google Patents

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本開示は、複同調器を備える可変バンドパスフィルタに関する。
可変バンドパスフィルタとして、複数のLC直列共振器を有する複同調器を備えるもの(例えば、特許文献1等を参照。)と、複数のLC並列共振器を有する複同調器を備えるもの(例えば、特許文献2等を参照。)と、が従来から存在する。
ここで、複数のLC並列共振器を有する複同調器では、動作Q値は可変バンドパスフィルタの中心周波数に反比例するため、可変バンドパスフィルタの帯域幅一定条件を満たさない。一方で、複数のLC直列共振器を有する複同調器では、動作Q値は可変バンドパスフィルタの中心周波数に比例するため、可変バンドパスフィルタの帯域幅一定条件を満たす。この観点から、本開示では、複数のLC直列共振器を有する複同調器に着目する。
再表2013−005264号公報 特開2004−248121号公報
可変バンドパスフィルタの使用用途として、例えば、トンネル内のラジオの再放送における、複数キャリアの送信出力のフィルタ合成が考えられる。
ここで、複数のLC並列共振器を有する複同調器では、出力インピーダンスは使用帯域外においてほぼ0となるため、複数キャリアの送信出力のフィルタ合成を行なえない。一方で、複数のLC直列共振器を有する複同調器では、出力インピーダンスは使用帯域外において無限大となるため、複数キャリアの送信出力のフィルタ合成を行なえる。この観点でも、本開示では、複数のLC直列共振器を有する複同調器に着目する。
複数のLC直列共振器を有する複同調器として、特許文献1に開示されたもの以外にも、図1及び図2に示すもの並びに図3及び図4に示すものが挙げられる。
第1の従来技術の可変バンドパスフィルタの回路構成を図1に示す。第1の従来技術の可変バンドパスフィルタ1は、直列共振器11、11及び結合回路12を備える。直列共振器11、11は、固定インダクタンスを有する共振インダクタLと、可変キャパシタンスを有する共振コンデンサCと、を直列にそれぞれ備える。結合回路12は、直列共振器11、11を互いに結合する容量性ジャイレータ結合回路であり、正のキャパシタンスを有するシャントコンデンサ+Cと、負のキャパシタンスを有する信号線路コンデンサ−C、−C(共振コンデンサC、Cに吸収される。)と、を備える。
第1の従来技術の可変バンドパスフィルタのインピーダンス整合特性を概念的に図2に示す。可変バンドパスフィルタ1の中心周波数f=1/(2π√(L))に対して、結合回路12のインピーダンスZj1は、1/(2πC)のように変化する。よって、可変バンドパスフィルタ1の低い中心周波数fの近傍でのみ、結合回路12のインピーダンスZj1は、負荷インピーダンスZ(例えば、50Ω。)と整合する。つまり、可変バンドパスフィルタ1の中心周波数fは、当該低い周波数の近傍でのみ可変である。
第2の従来技術の可変バンドパスフィルタの回路構成を図3に示す。第2の従来技術の可変バンドパスフィルタ2は、直列共振器21、21及び結合回路22を備える。直列共振器21、21は、固定インダクタンスを有する共振インダクタLと、可変キャパシタンスを有する共振コンデンサCと、を直列にそれぞれ備える。結合回路22は、直列共振器21、21を互いに結合する誘導性ジャイレータ結合回路であり、正のインダクタンスを有するシャントインダクタ+Lと、負のインダクタンスを有する信号線路インダクタ−L、−L(共振インダクタL、Lが磁界結合される。)と、を備える。
第2の従来技術の可変バンドパスフィルタのインピーダンス整合特性を概念的に図4に示す。可変バンドパスフィルタ2の中心周波数f=1/(2π√(L))に対して、結合回路22のインピーダンスZj2は、2πLのように変化する。よって、可変バンドパスフィルタ2の高い中心周波数fの近傍でのみ、結合回路22のインピーダンスZj2は、負荷インピーダンスZ(例えば、50Ω。)と整合する。つまり、可変バンドパスフィルタ2の中心周波数fは、当該高い周波数の近傍でのみ可変である。
そこで、前記課題を解決するために、本開示は、複数のLC直列共振器を有する複同調器を備える可変バンドパスフィルタにおいて、複数のLC直列共振器の結合回路のインピーダンスが負荷インピーダンスと整合する中心周波数の範囲を広げることを目的とする。
上記目的を達成するために、複数のLC直列共振器の結合回路は、誘導性ジャイレータ結合回路と容量性ジャイレータ結合回路とが、2端子対回路での並列合成をされることにより構成される。つまり、複数のLC直列共振器の結合回路のインピーダンスは、誘導性ジャイレータ結合回路のインピーダンスと容量性ジャイレータ結合回路のインピーダンスとの和インピーダンスとなる。よって、複数のLC直列共振器を有する複同調器を備える可変バンドパスフィルタにおいて、複数のLC直列共振器の結合回路のインピーダンスが負荷インピーダンスと整合する中心周波数の範囲を広げることができる。
ここで、誘導性ジャイレータ結合回路のシャントインダクタが「負」のインダクタンスを有し、容量性ジャイレータ結合回路のシャントコンデンサが正のキャパシタンスを有するときには、複数のLC直列共振器の結合回路のシャント方向に虚数直列共振が生じる。よって、複数のLC直列共振器の結合回路のインピーダンスは、虚数直列共振の周波数の絶対値でも0とならないため、上述のように負荷インピーダンスと整合する。
そして、複数のLC直列共振器の共振インダクタは、トロイダルコアを介して「逆相」で磁界結合される。よって、複数のLC直列共振器を有する複同調器を備える可変バンドパスフィルタにおいて、複数のLC直列共振器の共振インダクタの間の磁界結合を、安定に維持するとともに、小型かつ少部品で実現することができる。
このように、本開示は、複数のLC直列共振器を有する複同調器を備える可変バンドパスフィルタにおいて、複数のLC直列共振器の結合回路のインピーダンスが負荷インピーダンスと整合する中心周波数の範囲を広げることができる。
第1の従来技術の可変バンドパスフィルタの回路構成を示す図である。 第1の従来技術の可変バンドパスフィルタのインピーダンス整合特性を概念的に示す図である。 第2の従来技術の可変バンドパスフィルタの回路構成を示す図である。 第2の従来技術の可変バンドパスフィルタのインピーダンス整合特性を概念的に示す図である。 第1の実施形態の可変バンドパスフィルタの回路構成を示す図である。 第1の実施形態の可変バンドパスフィルタのインピーダンス整合特性を概念的に示す図である。 第1の実施形態の可変バンドパスフィルタの磁界結合回路を示す図である。 第2の実施形態の可変バンドパスフィルタの回路構成を示す図である。 第2の実施形態の可変バンドパスフィルタの磁界結合回路を示す図である。 第2の実施形態の可変バンドパスフィルタの磁界結合回路を示す図である。
添付の図面を参照して本開示の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本開示の実施の例であり、本開示は以下の実施形態に制限されるものではない。
(第1の実施形態)
第1の実施形態の可変バンドパスフィルタの回路構成を図5に示す。第1の実施形態の可変バンドパスフィルタ3は、直列共振器31、31及び結合回路32を備える。直列共振器31、31は、固定インダクタンスを有する共振インダクタLと、可変キャパシタンスを有する共振コンデンサCと、を直列にそれぞれ備える。結合回路32は、直列共振器31、31を互いに結合するジャイレータ結合回路であり、「負」のインダクタンスを有するシャントインダクタ−Mを備える誘導性ジャイレータ結合回路と、正のキャパシタンスを有するシャントコンデンサ+Cを備える容量性ジャイレータ結合回路と、が2端子対回路での並列合成をされることにより構成される。
具体的には、誘導性ジャイレータ結合回路は、直列共振器31、31が備える共振インダクタL、Lが「逆相」で磁界結合(結合係数k)されることにより構成される。すると、シャントインダクタ−Mは、−M=−kLとなり、信号線路インダクタ+M、+Mは、+M=+kLとなる。そして、信号線路コンデンサ−C、−Cは、共振コンデンサC、Cに吸収され、シャントコンデンサ+Cは、実在のコンデンサである。
第1の実施形態の可変バンドパスフィルタのインピーダンス整合特性を概念的に図6に示す。可変バンドパスフィルタ3の中心周波数f=1/(2π√(L))に対して、結合回路32のインピーダンスZjoは、2端子対回路での並列合成を考慮すれば、Zj1+Zj2=1/(2πC)+2πMfのように変化する。
すると、結合回路32のインピーダンスZjoは、以下の中心周波数fの範囲に渡り、負荷インピーダンスZ(例えば、50Ω。)と整合する:容量性ジャイレータ結合回路のインピーダンスZj1と負荷インピーダンスZとがマッチングする低い中心周波数fの近傍から、シャントインダクタ−Mとシャントコンデンサ+Cとの虚数直列共振周波数i/(2π√(MC))の絶対値1/(2π√(MC))に等しい中心周波数fを経て、誘導性ジャイレータ結合回路のインピーダンスZj2と負荷インピーダンスZとがマッチングする高い中心周波数fの近傍まで。つまり、可変バンドパスフィルタ3の中心周波数fは、当該低い周波数の近傍から当該高い周波数の近傍まで可変である。
ここで、結合回路32のインピーダンスZjoは、低周波数側の中心周波数fでは、容量性ジャイレータ結合回路のインピーダンスZj1の寄与を多く含む。そこで、結合回路32のインピーダンスZjoがかなり低い中心周波数fでも負荷インピーダンスZと整合するためには、容量性ジャイレータ結合回路でのCが大きいことが望ましい。
一方で、結合回路32のインピーダンスZjoは、高周波数側の中心周波数fでは、誘導性ジャイレータ結合回路のインピーダンスZj2の寄与を多く含む。そこで、結合回路32のインピーダンスZjoがかなり高い中心周波数fでも負荷インピーダンスZと整合するためには、誘導性ジャイレータ結合回路でのM又はkが小さいことが望ましい。
ただし、結合回路32のインピーダンスZjoが、中間の中心周波数fを含めて低周波数側の中心周波数fから高周波数側の中心周波数fまで、負荷インピーダンスZと整合することが望ましい。そこで、容量性ジャイレータ結合回路でのC及び誘導性ジャイレータ結合回路でのM又はkが、両方とも最適化されることが望ましい。
具体的には、可変バンドパスフィルタ3のインピーダンス整合特性を最適化するためには、容量性ジャイレータ結合回路でのCを10pFのオーダーにすることが望ましく、誘導性ジャイレータ結合回路でのkを10−2のオーダーにすることが望ましい。そして、可変バンドパスフィルタ3の減衰特性と挿入損失との間のトレードオフを最適化するためにも、誘導性ジャイレータ結合回路でのkを10−2のオーダーにすることが望ましい。
ところで、共振インダクタL、Lの間の磁界結合kを調整するために、空間距離を調整する方法や結合窓付きの金属遮蔽板等を配置する方法が考えられる。しかし、空間距離の調整ずれや金属遮蔽板等の寸法ずれにより、共振インダクタL、Lの間の磁界結合kを、安定に維持することができず、小型かつ少部品で実現することができない。
そこで、第1の実施形態の可変バンドパスフィルタの磁界結合回路を図7に示す。共振インダクタL、Lは、共通のトロイダルコア321を介して、逆相で磁界結合される。
ここで、可変バンドパスフィルタ3における減衰特性を最適化するためには、共振インダクタL、Lの間の磁界結合kを疎結合にすることが望ましい。一方で、可変バンドパスフィルタ3における挿入損失を最適化するためには、共振インダクタL、Lのトロイダルコア321への巻き付け角度を大きくすることが望ましい。よって、可変バンドパスフィルタ3における減衰特性と挿入損失との間にはトレードオフが存在する。
そこで、共振インダクタL、Lは、可変バンドパスフィルタ3における減衰特性と挿入損失との間のトレードオフが最適化されるように、低透磁率を有するトロイダルコア321に巻き付けられる。ここで、トロイダルコア321の比透磁率μは、1又は10のオーダーである。そして、「トレードオフの最適化」は、両方の特性を最適化することのみならず、一方の特性を犠牲にしても他方の特性を優先することも意味する。
このように、共振インダクタL、Lの間の磁界結合kを、安定に維持するとともに、小型かつ少部品(トロイダルコア321のみ)で実現することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、誘導性ジャイレータ結合回路でのkを10−2のオーダーにすることが望ましい。しかし、小さいkを安定して再現性良く実装することは困難である。
第2の実施形態の可変バンドパスフィルタの回路構成を図8に示す。第2の実施形態の可変バンドパスフィルタ4は、直列共振器41、41及び結合回路42を備える。直列共振器41、41は、直列共振器31、31と異なり、後述するように共振インダクタLと若干異なる共振インダクタL’を備える。結合回路42は、結合回路32に加えて、同相インダクタL、逆相インダクタL及び直列インダクタLを備える。
同相インダクタLは、一方の直列共振器41が備える一方の共振インダクタL’と「同相」で磁界結合(結合係数k’)される。逆相インダクタLは、他方の直列共振器41が備える他方の共振インダクタL’と「逆相」で磁界結合(結合係数k’)される。直列インダクタLは、同相インダクタL及び逆相インダクタLと直列接続される。
共振インダクタL’と同相インダクタLとの同相磁界結合は、シャントインダクタ+M’(+M’=+k’√(L’ L))及び信号線路インダクタ−M’、−M’(−M’=−k’√(L’ L))と等価である。共振インダクタL’と逆相インダクタLとの逆相磁界結合は、シャントインダクタ−M’(−M’=−k’√(L’ L))及び信号線路インダクタ+M’、+M’(+M’=+k’√(L’ L))と等価である。
信号線路インダクタ(−M’+L+L+L+M’)とシャントインダクタ+M’とシャントインダクタ−M’とのΔ型回路は、信号線路インダクタ+M’と信号線路インダクタ−M’とシャントインダクタ−M’/(L+2L)とのY型回路と等価である。
最終的には、結合回路42の等価回路は、シャントインダクタ−M’/(L+2L)と、シャントコンデンサ+Cと、信号線路コンデンサ−C、−Cと、を備える。
結合回路42の等価回路が、結合回路32と等価であるためには、L’=L+M及び−M’/(L+2L)=−Mであればよい。つまり、L’=(1+k)L〜L及びL={k’(1+k)/k−2}L〜(k’/k−2)Lであればよい。
よって、k’を10−1のオーダーにするときであっても、LをLと比べて大きくすれば、kを10−2のオーダーにすることができる。つまり、大きいk’を安定して再現性良く実装することにより、小さいkを実効的に安定して再現性良く実装することができる。
なお、結合回路42は、直列インダクタLと並列接続される並列コンデンサCを備えてもよい。そして、直列インダクタLと並列コンデンサCとの並列共振周波数1/(2π√(L))は、誘導性ジャイレータ結合回路のインピーダンスZj2と負荷インピーダンスZとがマッチングする可変バンドパスフィルタ4の中心周波数fと比べて、大きく設定されてもよい。すると、可変バンドパスフィルタ4の中心周波数fは、並列コンデンサCを備えないときより、さらに高い周波数まで可変である。
ところで、共振インダクタL’と同相インダクタLとの間の磁界結合k’及び共振インダクタL’と逆相インダクタLとの間の磁界結合k’を調整するために、空間距離を調整する方法や結合窓付きの金属遮蔽板等を配置する方法が考えられる。しかし、空間距離の調整ずれや金属遮蔽板等の寸法ずれにより、共振インダクタL’と同相インダクタLとの間の磁界結合k’及び共振インダクタL’と逆相インダクタLとの間の磁界結合k’を、安定に維持することができず、小型かつ少部品で実現することができない。
そこで、第2の実施形態の可変バンドパスフィルタの磁界結合回路を図9及び図10に示す。共振インダクタL’と同相インダクタLとは、共通のトロイダルコア421を介して、同相で磁界結合される。共振インダクタL’と逆相インダクタLとは、共通のトロイダルコア422を介して、逆相で磁界結合される。直列インダクタLは、これらのトロイダルコア421、422に巻き付けられない。
ここで、可変バンドパスフィルタ4における減衰特性を最適化するためには、共振インダクタL’、L’の間の磁界結合kを疎結合にすることが望ましい。一方で、可変バンドパスフィルタ4における挿入損失を最適化するためには、共振インダクタL’、L’のトロイダルコアへの巻き付け角度を大きくすることが望ましい。
しかし、可変バンドパスフィルタ4における減衰特性と挿入損失との間にはトレードオフが存在しない。第1の理由として、直列インダクタLを大きく設定することにより、共振インダクタL’、L’の間の磁界結合kを疎結合にすることができるからである。第2の理由として、共振インダクタL’、L’を異なるトロイダルコア421、422に巻き付けることにより、共振インダクタL’、L’の各々のトロイダルコア421、422への巻き付け角度を大きくすることができるからである。
図9に示した磁界結合回路では、共振インダクタL’と同相インダクタLとを重ね合わせずトロイダルコア421に巻き付け、共振インダクタL’と逆相インダクタLとを重ね合わせずトロイダルコア422に巻き付ける。よって、共振インダクタL’と同相インダクタLとの間の磁界結合k’及び共振インダクタL’と逆相インダクタLとの間の磁界結合k’は小さくなる。そして、直列インダクタLをあまり大きく設定しなくても、共振インダクタL’、L’の間の磁界結合kはより小さくなる。ここで、トロイダルコア421、422の比透磁率μを高くしても、上述の磁界結合k’は小さくなるため、直列インダクタLをあまり大きく設定しなくてもよくなる。
図10に示した磁界結合回路では、共振インダクタL’と同相インダクタLとを重ね合わせてトロイダルコア421に巻き付け、共振インダクタL’と逆相インダクタLとを重ね合わせてトロイダルコア422に巻き付ける。よって、共振インダクタL’と同相インダクタLとの間の磁界結合k’及び共振インダクタL’と逆相インダクタLとの間の磁界結合k’は大きくなる。しかし、直列インダクタLを大きく設定することにより、共振インダクタL’、L’の間の磁界結合kはより小さくなる。ここで、トロイダルコア421、422の比透磁率μを低くすれば、上述の磁界結合k’は小さくなるため、直列インダクタLをあまり大きく設定しなくてもよくなる。
このように、共振インダクタL’と同相インダクタLとの間の磁界結合k’及び共振インダクタL’と逆相インダクタLとの間の磁界結合k’を、安定に維持するとともに、小型かつ少部品(トロイダルコア421、422のみ)で実現することができる。
本開示の可変バンドパスフィルタは、送受信のフロントエンド等に適用することができる。そして、送信のフロントエンド等に適用する具体例として、トンネル内のラジオの再放送等における、複数キャリアの送信出力のフィルタ合成等に適用することができる。
1、2、3、4:可変バンドパスフィルタ、11、21、31、41:直列共振器、12、22、32、42:結合回路、321、421、422:トロイダルコア

Claims (2)

  1. 固定インダクタンスを有する共振インダクタと可変キャパシタンスを有する共振コンデンサとを直列にそれぞれ備える2個の直列共振器と、2個の前記直列共振器を互いに結合する結合回路と、を備える可変バンドパスフィルタであって、
    前記結合回路は、
    2個の前記直列共振器が備える2個の前記共振インダクタが共通のトロイダルコアを介して逆相で磁界結合されることにより構成される誘導性ジャイレータ結合回路と、
    正のキャパシタンスを有するシャントコンデンサと、負のキャパシタンスを有し2個の前記直列共振器が備える2個の前記共振コンデンサにそれぞれ吸収される2個の信号線路コンデンサと、を備える容量性ジャイレータ結合回路と、
    を備え、
    2個の前記共振インダクタは、1以上100未満の比透磁率を有する前記共通のトロイダルコアに巻き付けられるとともに、2個の前記共振インダクタの前記共通のトロイダルコアへの巻き範囲の間に、2個の前記共振インダクタが前記共通のトロイダルコアに巻き付けられないギャップ範囲が設けられることを特徴とする可変バンドパスフィルタ。
  2. 固定インダクタンスを有する共振インダクタと可変キャパシタンスを有する共振コンデンサとを直列にそれぞれ備える2個の直列共振器と、2個の前記直列共振器を互いに結合する結合回路と、を備える可変バンドパスフィルタであって、
    前記結合回路は、
    2個の前記直列共振器が備える2個の前記共振インダクタが逆相で磁界結合されることにより構成される誘導性ジャイレータ結合回路と、
    正のキャパシタンスを有するシャントコンデンサと、負のキャパシタンスを有し2個の前記直列共振器が備える2個の前記共振コンデンサにそれぞれ吸収される2個の信号線路コンデンサと、を備える容量性ジャイレータ結合回路と、
    を備え、
    前記誘導性ジャイレータ結合回路は、一方の前記共振インダクタと共通の第1トロイダルコアを介して同相で磁界結合される同相インダクタと、他方の前記共振インダクタと共通の第2トロイダルコアを介して逆相で磁界結合される逆相インダクタと、前記同相インダクタ及び前記逆相インダクタと直列接続され前記共通の第1、2トロイダルコアに巻き付けられない直列インダクタと、を備えることを特徴とする可変バンドパスフィルタ。
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