JPS6135858B2

JPS6135858B2 -

Info

Publication number: JPS6135858B2
Application number: JP53163787A
Authority: JP
Inventors: Seiichi Nakada; Shigeyuki Asashige
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1978-12-21
Filing date: 1978-12-21
Publication date: 1986-08-15
Also published as: JPS5584134A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は電気掃除機の除塵装置に関し、その目
的とするところは、ごみ捨時において収塵容器か
ら集塵部を引き出した際に細塵が落下するのを防
止し、またこれと同時に、プレフイルタのネツト
に粗塵がからみついていないようにし、これによ
つて衛生的な塵埃処理をすることができるように
した装置を提供することにある。

従来、細塵と捕獲する集塵部と粗塵を捕獲する
プレフイルタとを有し、該プレフイルタに除塵孔
を形成し、該除塵孔に、重力によるか或いは収塵
容器よりフイルタ装置を引き出した時のみ開く機
構を有する弁体を設けた電気掃除機においては、
ごみ捨て時に、手動により塵落としを行つた後、
フイルタ装置を収塵容器より引き出すと、プレフ
イルタ内に残つた細塵は、前記弁体が開いている
ため、フイルタ装置の引き出し時および移動時の
振動により除塵孔から落下し、床面を汚したりし
て非衛生的である。また繊維屑等の綿状のものが
プレフイルタのネツトにからみつきやすく、ごみ
捨て時にプレフイルタとともにからみついた状態
で引き出され、その引き出し途中に落下して床面
等を汚したりするものである。さらにこの綿状の
ごみを除去するためには、フイルタ装置に衝撃を
与えたり、手で直接つかんで取除かなくてはなら
ず、大変面倒で非衛生的である。

そこで本発明はかかる問題点を解消した電気掃
除機の除塵装置を提供するものである。

以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明す
る。４は電動送風機２を内蔵する本体で、この本
体１の前部には、収塵容器３が取外し自在に設け
られてある。該収塵容器３の内部には、集塵部４
が配設されてある。５は該集塵部４の濾材であつ
て、断面波形に折曲されると共に略放射状に形成
されており、枠体６と一体に成形されている。該
枠体６は内枠６ａと外枠６ｂとからなり、合成樹
脂等の材料で成形され、濾材５の形状に沿つて切
欠いてある。また上記内枠６ａには多数の清浄空
気通過用のすき間７を略放射状に形成してある。
さらに内枠６ａおよび外枠６ｂの先端全周には突
起８，９を形成してある。１０は濾材５の谷部に
挿入したバイブレータである。１１は反転板であ
つて、一端面の中央に突設された軸部１１ａは内
枠６ａの中央に設けられた筒状軸１２内に回転自
在に挿入されている。また上記軸部１１ａを貫通
する貫通孔の反転板１１の他端面側の端部には該
貫通孔に沿つて凹溝１１ｂを形成してある。１４
は外周が枠体６にねじ１３により止められた支持
枠であつて、中央の孔には塵落としレバー１５の
軸部１５ａが回転自在に嵌入し、該軸部１５ａ先
端の小径部は上記軸部１１ａの貫通孔内に嵌入す
ると共にこの小径部に突設された凸部１５ｂは前
記凹溝１１ｂ内に嵌入している。したがつて塵落
としレバー１５と反転板１１とは周方向に一体的
に回転し、軸心方向には分離可能である。１６は
内枠６ａの平板部と上記反転板１１との間に配設
されたコイルばねであつて、このばね１６の一端
は反転板１１のボス１１ｃに取り付けられ、その
他端は内枠６ａの平板部のボス６ｃに取り付けら
れている。１７は塵落としレバー１５の軸部１５
ａに取り付けられた板ばねからなる除塵子であつ
て、先端はバイブレータ１０の突出部に対向して
いる。１８は基端部分が円筒状であると共に先端
部分が截頭円錐状のプレフイルタであつて、その
基端部分は前記枠体６に回転自在に支持されてい
る。また該プレフイルタ１８の先端部分の中央に
は除塵孔１８ａを形成してあり、該除塵孔１８ａ
は、反転板１１の軸部１１ａにねじ１９止めされ
た略凹状の弁体２０により通常は閉塞されてい
る。また除塵孔１８ａの弁体２０に対向する外周
縁および弁体２０の除塵孔１８ａに対向する外周
縁には、それぞれ互いに噛合するクラツチ爪１８
ｂ，２０ａを形成してある。

上記構成において、吸込口３ａより吸入された
塵埃のうち、粗塵はプレフイルタ１８で捕獲さ
れ、細塵は集塵部４で捕獲されて、清浄な空気は
電動送風機２に吸込まれて本体１より排出される
ものである。ところで第１図に示すごとく吸込口
３ａに対して弁体２０が対向しており、またこの
弁体２０の形状は略凹状のため、吸入された空気
は該弁体２０に衝突してはね返り、収塵容器３内
で渦をまき、これによつて粗塵がプレフイルタ１
８に早期に付着して吸込性能が劣化するのを防止
し、収塵量の増大を図つている。また固形物を吸
入した場合にも、該固形物が弁体２０に衝突し、
直接プレフイルタ１８に衝突することがないの
で、該プレフイルタ１８の破損を防止することが
できる。

次にごみ捨ての際、収塵容器３を本体１より外
して塵落としをする場合には、第２図に示すごと
く塵落としレバー１５が上方になるように収塵容
器３を保持し、次に該塵落としレバー１５を矢印
イ方向に回転させると、該レバー１５の軸部１５
ａに取り付けられた除塵子１７も同一方向に回動
し、バイブレータ１０に当たつてこのバイブレー
タ１０を振動させ、集塵部４の除塵がおこなわれ
る。除塵された細塵は、第２図に示すごとく落下
し、プレフイルタ１８の内面上に落ちるが、この
プレフイルタ１８の先端部分は截頭円錐状である
ので、上記細塵は弁体２０で閉塞されている除塵
孔１８ａの方へと向かう。またこれと同時に、塵
落としレバー１５の回転に伴なつて反転板１１も
一体的に同方向に回転し、コイルばね１９を巻き
締める。また弁体２０も上記レバー１５および反
転板１１と一体的に同方向に回転し、さらに両ク
ラツチ爪２０ａ，１８ｂを介してプレフイルタ１
８も一体的に同方向に回転する。そうするとプレ
フイルタ１８の外面にからみついた粗塵と収塵容
器３内に詰め込まれている粗塵とが互いにこすれ
あつて、結局、プレフイルタ１８の外面にからみ
ついた粗塵がかき落とされることになる。

次にこの状態において塵落としレバー１５を離
すと、巻き締められたコイルばね１６が元の状態
へ戻ろうとする力で、反転板１１、レバー１５お
よび弁体２０が矢印ロ方向に逆回転する。そうす
ると、再度、除塵子１７がバイブレータ１０に当
たつてこのバイブレータ１０を振動させ、集塵部
４の除塵をおこなう。また第３図に示すごとく弁
体２０のクラツチ爪２０ａの先端がプレフイルタ
爪１８のクラツチ爪１８ｂの先端上に乗り上げる
状態となつて、除塵孔１８ａが開口され、プレフ
イルタ１８内の細塵が上記除塵孔１８ａを通つて
収塵容器３内に溜まつている粗塵上に落ちる。そ
してコイルばね１６が元に戻るまで弁体２０のク
ラツチ爪２０ａの先端はプレフイルタ１８のクラ
ツチ爪１８ｂの先端上を次々と乗り越え、そして
乗り越えたときに両クラツチ爪１８ｂ，２０ａは
互いに衝突してプレフイルタ１８に振動を与え、
プレフイルタ１８の内面に付着している細塵をそ
の傾斜面に沿つて中央の除塵孔１８ａの方へと集
める働きをする。

また除塵孔１８ａから排出された細塵は、収塵
容器３内に溜まつた粗塵の上に溜まるので、塵埃
をごみ箱等に捨てる時、細塵が粗塵に包み込まれ
た状態で捨てられることになり、細塵が舞に上が
つてほこりがたつということがなく、大変衛生的
である。

次に収塵容器３から集塵部４を引き出してごみ
を捨てる時、弁体２０がばねによつて除塵孔１８
ａを閉塞した状態で上記集塵部４が引き出される
ため、従来のようにプレフイルタ１８内に残つて
いる細塵が除塵孔１８ａからボロボロと落下して
床面等を汚す、ということはない。また前述した
ごとくプレフイルタ１８の外面にからみついた粗
塵が該プレフイルタ１８の回転によつて取り除か
れるため、集塵部４の引き出し時に、粗塵がプレ
フイルタ１８とともに引き出されることはない。

以上述べたごとく本発明の電気掃除機の除塵装
置によれば、集塵部の塵落としに連動してプレフ
イルタを回転させ、これによつてプレフイルタ外
面のネツトにからみついた粗塵を収塵容器内に詰
め込まれている粗塵によつてかき落とすことがで
きるものであり、また巻き締められたコイルばね
によつて反転板、レバーおよび弁体を逆回転さ
せ、これによつて再度除塵子で集塵部の塵落とし
を行ないつつ両クラツチ爪の噛合を外して除塵孔
を断続的に開閉し、弁体の衝突によりプレフイル
タに振動を与えてプレフイルタに付着する塵埃を
振り落としてし、プレフイルタ内の細塵を排出し
た後、再び弁体によつて除塵孔を閉塞するもので
ある。したがつて集塵部およびプレフイルタを収
塵容器から引き出した時およびその移動時に、細
塵および粗塵が落下して床面等を汚す、というこ
とはなく、大変衛生的な塵埃処理が可能である。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示し、第１図は側面
図、第２図は除塵孔閉塞状態の収塵容器の拡大縦
断面図、第３図は除塵孔開放状態の収塵容器の拡
大縦断面図、第４図は要部の分解斜視図、第５図
は集塵部の斜視図である。３…収塵容器、４…集塵部、５…濾材、１１…
反転板、１５…塵落としレバー、１８…プレフイ
ルタ、１８ａ…除塵孔、１８ｂ，２０ａ…クラツ
チ爪、２０…弁体。

Claims

【特許請求の範囲】

１細塵を捕獲する集塵部と、粗塵を捕獲する回
転自在なプレフイルタと、除塵子を有する塵落と
しレバーとを有し、上記レバーの回転に伴なつて
周方向に一体的に回転すると共に上記レバーの軸
方向に一定小範囲内摺動自在な反転板を設け、上
記プレフイルタに形成された除塵孔を閉塞する弁
体を上記反転板に固着し、一端が上記反転板に連
結され、他端が固定体に連結されるとともに、上
記反転板を、その弁体が除塵孔を閉塞する方向に
付勢するコイルばねを設け、上記弁体および除塵
孔の外周にそれぞれクラツチ爪を形成し、上記両
クラツチ爪を、上記コイルばねの巻き締め時に互
いに噛合してプレフイルタを回転させ、上記ばね
のゆるめ時に互いに噛合が外れるとともに上記反
転体を、その弁体が上記コイルばねの付勢力に抗
して除塵孔を開放する方向に移動させるように構
成したことを特徴とする電気掃除機の除塵装置。