JPS58458Y2 - 電気掃除機の除塵装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気掃除機のプレフィルタ−除塵装置に係るも
のである。

従来の電気掃除機においては塵埃を捕集するフィルター
の前に合成繊維等の網目状のプレフィルタ−を配置して
粗塵を捕獲するようにしているが、粗塵の中でも繊維屑
等綿状のものはこの網目にからみついてごみ捨て時第４
図に示すようにプレフィルタ−とともにからみついた状
態で゛引出され、引出し途中で床面に落ちて汚したり、
またこれを除去するには手で直接からみついた粗塵を引
き外したりしなければならず、大変非衛生的であった。

またプレフィルタ−に振動を与える考え方もあったが、
繊維屑等綿状の塵埃は繊維素が網目にからみついている
ため除塵が困難であった。

またプレフィルタ−自体回転式のものもあったが、コー
ドリールと連動して回転するものは、掃除機運転中は塵
埃の負荷が大きく、コードが引きだせない問題があり、
また手動回転のものにあっては、塵埃が多くたまった時
回転がかたく連動部を破損するおそれがあった。

本考案は上記欠点を解消し非衛生的な状態、あるいは作
業をなくすプレフィルタ−除塵装置を得んとするもので
、以下にその一実施例を図面とともに説明する。

第１〜３図において、１は電気掃除機本体（以下本体と
称す）、２は本体１内に内装された電動送風機、３は後
輪、４は前輪、５は上記本体１に結合する股座容器、５
ａはホース（図示せず）を接続する接続口、６は股座容
器５を運搬する把手、７は本体１と、股座容器５を着脱
する尾錠、８は股座容器５と本体１とをエアータイトす
るタイト用ゴム９を支持する支持枠で、この支持枠８に
は主フイルタ−１０の前部枠体１０ ａと一体に成形さ
れた回転軸１０ｂを支持する軸受８ａが形成されている
。

８ｂは支持枠８に形成した通気孔、１１は回転軸１０
ｂの他端に取付けられた上記主フイルタ−１０を手動回
転操作できるギヤー、１２はコードリール（図示せず）
の回転に連動したクラッチ１３とかみ合い、且つその駆
動力をギヤー１１に連動させるギヤー、１５は軸受８ａ
に固定された主フイルタ−１０の襞をはしく除塵体であ
る。

１６はこみタイト用バッキングで゛、主フイルタ−１０
の後部枠体１０Ｃより突出するリブ１０ｄの外周に圧入
され、支持枠８に回動自在に圧接して気密を保持してい
る。

１７はプレフィルタ−で、荒ごみと細塵とを分離する。

↓た、上記プレフィルタ−１７の外周はフィルターカバ
ー１８に取付けられた荒ごみタイト用パツキン１９に接
しており、主フイルタ−１０側に荒ごみが入りこむのを
防止する。

そしてプレフィルタ−１７はビス２０によって主フイル
タ−１０に回転自在に取付けられている。

２１は主フイルタ−１０に設けた板バネで、プレフィル
タ−１７に設けた突起２２と嵌合して、プレフィルタ−
１７が主フィルターと共回りするようになっている。

５Ｃはプレフィルタ−１７の前に位置する股座室である
。

また、第２図に示すように主フイルタ−１０は円状に多
数の襞を有し、かつ、除塵体１５は主フイルタ−１０の
下部をたたくように構成されている。

以上の構成において、コードを引張り、コードリール１
４を回転させると、ギヤー１１が回転し、あるいは本体
１より吸塵容器５を外してギヤーを手で回転させること
により、主フイルタ−１０が回転し、同主フイルタ−１
０に設けた板バネ２１がプレフィルタ−１７の突起２２
と嵌合して、プレフィルタ−１７が主フイルタ−１０と
共回りする。

これによりプレフィルタ−１７の通気抵抗を増している
荒ごみが吸塵容器５の壁面との摩擦抵抗のため動かなく
なすブレフィルター１７のみが回転する。

このためプレフィルタ−１７の網目を塞いでいた荒ごみ
は、はぐり状態でとれてしまうのでゴミ捨て時に簡単に
外れてしまい、プレフィルタ−１７の捕獲面がきれいに
除塵される。

また主フイルタ−１０の全周に耐着している細塵は下部
に来た時に除塵体１５により主フイルタ−１０をたたき
、主フイルタ−１０から細塵を離脱させることにより上
記細塵を下に落し、除塵する。

前述のようにプレフィルタ−の回転をコード引出しと連
動するものにあっては、１回の掃除前後にコード引出し
ならひ゛にコード巻取されるため、プレフィルタ−１７
の前面に付着した荒ごみ及び荒ごみの間に付着した細塵
が毎回プレフィルタ−１７の面にこすりつけられ相対運
動をするため、常にプレフィルタ−前面の通気性が良く
、いつも第５図に示すように高風量で効率の良い掃除が
できる。

しかしながら、掃除中コードを更に引き出したい場合が
しばしば生じるが、プレフィルタ−１７と主フイルタ−
１０が一体に回転する場合プレフィルタ−１７の表面に
は多くのごみが風圧でおしつけられているため抵抗が大
きくコード引出し不能であったが、本実施例の場合はプ
レフィルタ−１７の面の風圧によりあるいは何らかの障
害により、プレフィルタ−１７が固定された状態になっ
た場合、主フイルタ−１０に設けた板バネ２１が、プレ
フィルタ−１７に設けた突起２２を乗り越えるため、主
フイルタ−１０とプレフィルタ−１７は相対的に回転し
てコード引出しが可能になる。

また、塵埃が吸塵部５Ｃにかなりたまると、停止中でも
プレフィルタ−１７が押され、コード引出しがおもくな
り、無理にコードを引出すとブレフィルター１７を破損
してしまうが、上記と同様にプレフィルタ−１７の回転
力に板バネ２１の力がまけて共回りをしないため、破損
防止ができる。

このように本考案によれば、プレフィルタ−の除塵を行
って衛生的なちり処理ができるとともに、無理な回転に
よってプレフィルタ−を破損することがなく、その実用
的価値はきわめて大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における電気掃除機の縦断面
図、第２図はフィルタ一部の分解斜視図、第３図はプレ
フィルタ−とフィルターの保合関係を示す要部欠截斜視
図、第４図は従来の電気掃除機のごみ捨て時の状態を示
す斜視図、第５図は本考案ならびに従来のものとのごみ
の量と風量の相関を示すグラフである。 ５Ｃ・・・・・・股座室、１０・・・・・・主フイルタ
−，１７・・・・・・プレフィルタ−１２１・・・・・
・バネ体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 股座室と細塵を捕獲する回転自在な主フィルターとの間
   に粗塵を捕獲する略円板状のプレフィルタ−を回転自在
   に配設するとともに、上記主フィルターもしくはプレフ
   ィルタ−の一方にバネ体を、他方に同バネ体が係合する
   突起をそれぞれ設け、このバネ体と突起との係合力によ
   って主フィルターと共にプレフィルタ−が回転するよう
   にし、さらに主フィルターの回転と応動して同主フィル
   ターの除塵を行う除塵体を設けた電気掃除機の除塵装置
   。