JPH027650B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、使い捨ての紙袋細目フイルターと繰
り返し使用する細目フイルターを用いてなる電気
掃除機に関するものである。

〔従来の技術〕

この種電気掃除機としては、特公昭32−883号
に示すように、使い捨ての紙袋細目フイルターや
繰り返し使用する細目フイルターに除塵装置を設
けることなく、単に使い捨ての紙袋細目フイルタ
ー内に捕捉された塵埃を、紙袋細目フイルターご
と廃棄する構成か、あるいは、実開昭50−116253
号に示すように、使い捨ての紙袋細目フイルター
を直接打撃して振動させる除塵装置を設ける構成
が知られている。

そして、上記特公昭32−883号の繰り返し使用
する細目フイルター（２次濾過器）は、そのフイ
ルターの下流に位置するモータ内に塵埃が流入す
るのを防止するものであつて、紙袋細目フイルタ
ーを収納する半球状蓋体と、モータを収納する本
体ケースとの結合面に位置し、かつ本体ケース側
に取り付けられており、しかも平なべ状になつて
いる。

また、上記実開昭50−116253号の繰り返し使用
するフイルターは、紙袋細目フイルターを収納す
るフイルター収納室内の電動送風機の入口側に設
けられ、ケース状になつていない。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記特公昭32−883号のように、除塵装置を設
けない紙袋細目フイルターや繰り返し使用する細
目フイルターでは、吸塵作用を繰り返している
と、それらのフイルターに塵埃が付着して通気抵
抗が増加し、吸込力が弱くなつてくる。しかも、
上記特公昭32−883号では、紙袋細目フイルター
を半球状蓋体内に装着しないで掃除をすると、吸
塵された塵埃が平なべ状の細目フイルター上に堆
積し、その堆積した塵埃は半球状の蓋体を開いた
ときに、平なべ状の細目フイルター上から本体ケ
ースの外方に落下し飛散する欠点を有している。

また、実開昭50−116253号のように、使い捨て
の紙袋細目フイルターを直接振動板によつて打撃
して振動させると、使い捨ての紙袋細目フイルタ
ーは、強度的に弱いので、損傷し、破れやすくな
る。しかも、上記実開昭50−116253号では、紙袋
細目フイルターをフイルター収納室内に装着しな
いで掃除すると、吸塵された塵埃がフイルター収
納室内に散乱するので、塵埃の廃棄作業が困難と
なる欠点を有している。

本発明の目的は、上記の欠点に鑑みてなされた
もので、使い捨ての紙袋細目フイルターを装着し
なくとも、フイルター収納室内に塵埃を散乱させ
ることなく、繰り返し使用する細目フイルター内
に、細塵を含む塵埃を集塵させることができ、塵
埃の廃棄作業が簡便であるとともに、紙袋細目フ
イルターを破ることなく使い捨ての紙袋細目フイ
ルター及び繰り返し使用する細目フイルターの両
方の除塵を行つて強い吸込力を維持させることの
できる電気掃除機を提供するにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の電気掃除機は、後部にモータを収納
し、かつ前部にフイルター収納室を区画形成した
掃除機本体と、前記フイルター収納室の開口を閉
塞し、かつ吸込口を有した蓋体と、前記フイルタ
ー収納室に着脱自在に収納され、かつ通気性と保
形性を有した集塵ケースと、前記蓋体の吸込口と
連通する空気流入口を設け、かつ前記フイルター
収納室の開口部に装着される取付板を有し、しか
も前記集塵ケース内に収納される使い捨ての紙袋
細目フイルターとを備え、前記集塵ケースは、細
塵捕捉可能な細目フイルターと合成樹脂製の枠体
により容器状に一体形成するとともに、前記掃除
機本体には、前記フイルター収納室の外から前記
集塵ケースを打撃振動させる手段を設けたことを
特徴とするものである。

〔作用〕

通常の掃除作業中においては、蓋体の吸込口か
ら接続口を経て紙袋細目フイルター内に含塵気流
が流入し、紙袋細目フイルターで塵埃がほとんど
濾過される。紙袋細目フイルターを吹き抜けたご
くわずかな細塵は集塵ケースによつて濾過され
る。したがつて、吹き抜ける細塵がごくわずかで
あつても、長期間掃除作業を繰り返し行つている
と、集塵ケースが目づまり状態となつてくるた
め、新しい紙袋細目フイルターを交換しても、使
用初期の強い吸込力をえることができなくなつて
くる。

そこで、掃除作業終了時に、打撃振動手段を操
作して集塵ケースを振動させると、集塵ケースに
付着した細塵が落下して、集塵ケースの目づまり
状態が解消され、使用初期の強い吸込力が奏しえ
る状態となる。集塵ケースが振動すると、紙袋細
目フイルターも一緒に振動し、紙袋細目フイルタ
ーの除塵が行われ、紙袋細目フイルターの通気性
が回復し、紙袋細目フイルターの集塵容量が向上
する。

掃除中において、紙袋細目フイルターが万一破
損しても、細塵を移む塵埃を集塵ケースによつて
濾過されるので、紙袋細目フイルターの破損によ
り流入した細塵を含む塵埃がフイルター収納室内
に散乱することがない。

紙袋細目フイルターをフイルター収納室に設置
しないで掃除作業を行うと、蓋体の吸込口から接
続口を経て集塵ケース内に含塵気流が流入し、集
塵ケースで塵埃が濾過され、フイルター収納室内
に塵埃が散乱することがない。集塵ケース内に堆
積した塵埃は、蓋体を開いて、フイルター収納室
から集塵ケースを引き出すことによつて、掃除機
本体の周囲及びフイルター収納室内に散乱するこ
となく、ごみ捨て場などに簡便に廃棄できる。

〔実施例〕

本発明を、一実施例図面に基づいて詳説する。
図面において、掃除機本体１は、後部にモータ２
が収納され、かつ前部にフイルター収納室１ａが
区画形成されている。掃除機本体１の後部には、
電気コード３を巻き込むコードリール（図示せ
ず）が収納されている。モータ２は、掃除機本体
１内に防振ゴム４によつて防振支持されている。
ハンドル５は、掃除機本体１の上面に形成されて
いる。車輪６及びキヤスター７は、掃除機本体１
の下面に設けられる。掃除機本体１のフイルター
収納室１ａの開口８は、蓋体９によつて閉塞され
る。蓋体９は、回転軸１０によつて掃除機本体１
に回動自在に取り付けられ、かつクランプ装置１
１によつてフイルター収納室１ａの開口８が開閉
自在となるように取り付けられている。蓋体９に
は、吸込ホースを接続する吸込口１２が形成され
ている。吸込ホースには、延長管や吸口（図示せ
ず）が接続される。

蓋体９の裏面には吸込口１２と連通している接
続口１３が設けられている。接続口１３には、ゴ
ムまたは塩化ビニールなどの弾性体によつて作ら
れた接続パツキング１４が設けられている。フイ
ルター収納室１ａ内に、その開口８から収納され
る集塵ケース１５は、第３図に示すように、不織
布、濾布などの細目フイルター１６と合成樹脂製
の枠体１７により容器状に一体形成される。集塵
ケース１５は、合成樹脂を成形するための射出成
形金型内へ、あらかじめ細目フイルター１６を設
置した後、樹脂を流し込み枠体１７を成形するこ
とによつて作られる。細目フイルター１６は、枠
体１７によつてほぼ定形に保形され、自由自在に
その形状を変えることはない。枠体１７は、集塵
ケース１５の開口端となるフランジ部１８と、不
通気性の多数のスペーサ１９とを備えている。集
塵ケース１５のフランジ部１８には、ゴムまたは
塩化ビニールなどの弾性体によつて作られた気密
パツキング２０が嵌着されている。

使い捨ての紙袋細目フイルター２１は、第３図
に示すように、和紙等を袋状に貼り合せてなる袋
状濾過部２２と、この袋状濾過部２２に接着など
の方法で固着され、かつ段ボール紙などで形成さ
れた取付板２４とから構成されている。取付板２
４には、袋状濾過部２２内に塵埃を流入させるた
めの空気流入口２３を形成してある。

接続パツキング１４は、蓋体９の接続口１３
と、紙袋細目フイルター２１の取付板２４の空気
流入口２３との間の気密保持するものであつて、
蓋体９をクランプ装置１１により、掃除機本体１
に固定すると、接続口１３の外周と取付板２４と
の間に挾持された状態となつて、その両者の気密
を自動的に保持するものである。

気密パツキング２０は、蓋体９とフイルター収
納室１ａの開口８との間の気密を保持するもので
あつて、接続パツキング１４とは別体に作られ
る。

集塵ケース１５は、掃除機本体１のフイルター
収納室１ａの開口８に対して出口側が広く奥側が
狭い先細り形状になつている。集塵ケース１５の
スペーサ１９は、紙袋細目フイルター２１が集塵
ケース１５内で脹らんだときに、紙袋細目フイル
ター２１と細目フイルター１６とが完全に密着す
るのを防止するものであり、紙袋細目フイルター
２１と細目フイルター１６との間に空隙を形成す
るものである。

除塵板２５は、集塵ケース１５の外壁に接触
し、かつフイルター収納室１ａと集塵ケース１５
との間に設けられている。除塵板２５は、ばね体
２６によつて集塵ケース１５の外壁に常時接触す
るように付勢されている。操作摘み２７は、除塵
板２５を掃除機本体１外からばね体２６のばね力
に逆つて引つ張ることができるように、掃除機本
体１に設けられている。除塵板２５、ばね体２６
及び操作摘み２７によつて簡単な除塵装置が構成
される。

上記構成において、通常は、第１図に示す如
く、集塵ケース１５と、この集塵ケース１５内に
紙袋細目フイルター２１とを組み合せて使用す
る。この状態でモータ２を運転すると、吸口、延
長管、ホースを経て蓋体９に設けられた吸込口１
２より含塵気流が紙袋細目フイルター２１内部に
流入する。流れ込んだ塵埃は、袋状濾過部２２に
よつて瀟過される。従来、一般的に、この種濾過
フイルターによる濾過性能は、塵埃の粒子径が
5μ以上の場合で90〜95％であり、残りの５〜10
％は袋状濾過部２２に通過する。この通過した塵
埃は更に集塵ケース１５の細目フイルター１６に
よつて濾過されることになる。この細目フイルタ
ー１６の濾過面の塵埃濾過性能も塵埃粒子径5μ
以上で90〜95％であることが従来より知られてお
り、紙袋細目フイルター２１を通過した塵埃の５
〜10％を濾過することになる。従つて、本実施例
の掃除機においては、吸入塵埃の塵埃捕集効率
は、２個の濾過部を通過した後においては99〜
99.75％の捕集効率となり、この種濾過集埃にお
ける塵埃濾過性能としては著しくすぐれている。

一方、モータ２を回転駆動し含塵空気を紙袋細
目フイルター２１内に吸引すると、紙袋細目フイ
ルター２１はいわば風船の如きもので風が流れ風
圧が加わると体積を増す方向に膨らもうとする。
しかし、この膨張変形は集塵ケース１５によつて
押えられて集塵ケース１５の内面より大きくなる
ことはない。そして、紙袋細目フイルター２１の
袋状濾過部２２は、集塵ケース１５の内面に設け
られたスペース１９によつて変形が押えられ、集
塵ケース１５の細目フイルター１６と完全に密着
状態となることがなく適宜な間隔が保持されるよ
うになつているので、常にある程度の空隙が保た
れている。この空隙は、紙袋細目フイルター２１
より吹き抜けた塵埃の捕集効率を高める役目を果
たすと同時に、さらにもう一つの機能を有してい
る。それは、集塵ケース１５の濾過面の細目フイ
ルター１６によつて捕集された塵埃が表面に付着
しており、この捕集塵埃が紙袋細目フイルター２
１の外表面に逆付着して外表面が著しく汚れ、ま
た、通気抵抗が異状に高くなつて集塵量の低下原
因となるのを防止するものである。

そして、何回も掃除を行ない吸塵作用を繰り返
えしていると、各濾過部は塵埃が付着して通気抵
抗が増加するに従い徐々に吸い込み強さが劣つて
くる。このような場合には、第１図において操作
摘み２７を点線位置まで引いた後、離すとばね体
２５の張力によつて除塵板２５が集塵ケース１５
に衝突し打撃振動を与えることができる。この振
動は集塵ケース１５の全面に伝達される。そし
て、操作摘み２７による操作を複数回繰り返えし
て行う。この伝達振動は、合成樹脂製等の枠体１
７のスペーサ１９部分等によつて効率よく細目フ
イルター１６の全面に伝達される。従つて、ま
ず、集塵ケース１５の細目フイルター１６に付着
している塵埃は、第５図の矢印の方向に分離さ
れ、紙袋細目フイルター２１との間の空隙を経て
下部方向に落下することにより濾過面の塵埃除去
が行われる。第５図で、集塵ケース１５側には通
常はほとんど塵埃が付着することはないが、説明
のために付着した状態が図示されている。

また、同時に、除塵板２５によつて集塵ケース
１５に与えられた振動は、スペーサ１９を経てス
ペーサ１９部分に密着状態で保持されている紙袋
細目フイルター２１の袋状濾過部２２にも伝達さ
れる。従つて、袋状濾過部２２の内面に付着して
いる塵埃も第５図に示す如く同時に除去され、紙
袋細目フイルター２１の袋底部に蓄積されること
になる。このようにして紙袋細目フイルター２１
及び集塵ケース１５の各濾過部分の通気性を回復
させ、再び強い吸い込みで効率のよい掃除を行う
ことができる。そして、この場合に、紙袋細目フ
イルター２１は間接的に加振されるので損傷を生
じることがない。

上記のようにして濾過面に塵埃が付着するごと
に除塵を行い、紙袋細目フイルター２１内に塵埃
が充満して捕集された場合は、蓋体９をクランプ
装置１１を操作して第２図に示す如く開いた後、
紙袋細目フイルター２１を集塵ケース１５部分よ
り引き出して紙袋細目フイルター２１ごと塵埃を
捨てる。従つて、塵埃に手を触れて手を汚すこと
なく、また、フイルターの掃除をする必要もな
く、簡単で衛生的に塵埃捨ての処理を行うことが
できる。このとき、集塵ケース１５内に溜まつて
いる塵埃は非常に微量であり、紙袋細目フイルタ
ー２１の塵埃処理の都度捨てる必要がない。それ
は、紙袋細目フイルター２１から吹き抜けた塵埃
だけを捕集しているので塵埃の量がきわめて少な
いためである。塵埃捨てが終つたり、新しい紙袋
細目フイルター２１を集塵ケース１５内に装着さ
れている気密パツキング２０上に紙袋細目フイル
ター２１の取付板２４部分を載せて蓋体９を閉じ
る。このため、取付板２４の空気流入口２３部分
に蓋体９の接続口１３が挿入されると同時に、接
続パツキング１４が取付板２４面上に当接して気
密が自動的に保持され掃除可能な状態にセツトさ
れる。

また、紙袋細目フイルター２１は使い捨てで再
使用ができないので、塵埃ごと捨てた後、新しい
紙袋細目フイルター２１の買い置きがなく補充が
できない場合、あるいは使い捨ては経済的でな
く、繰り返えし再使用できるフイルターによる使
用を望む場合には、第６図に示す如く、紙袋細目
フイルター２１をセツトしない状態で使用するこ
ともできる。この場合には、吸入された塵埃は直
接集塵ケース１５の細目フイルター１６によつて
捕塵され、集塵ケース１５内に蓄積される。細目
フイルター１６による除塵により集塵ケース１５
内に塵埃が充満した場合は、蓋体９を開放し集塵
ケース１５自体を引き出しごみ箱内等へ集塵ケー
ス１５内の塵埃を捨てた後、集塵ケース１５を再
び掃除機本体１の、フイルター収納室１ａ開口８
にセツトすれば繰り返えし使用できる。しかし、
このような使用方法をとつた場合には、集塵ケー
ス１５から塵埃を捨てる際に、塵埃が舞い上が
り、手や衣服に付着し汚れるなど紙袋細目フイル
ター２１の使用時に比べて不衛生になることがさ
けられず、従来一般に見られる掃除機の塵埃処理
と大差ないものである。

このように本実施例の電気掃除機は形成されて
おり、使い捨て方式の紙袋細目フイルター２１と
繰り返えし使用可能な細目フイルター１６の二段
で気流中の含塵を濾過するので効率のよい捕塵が
でき、また、強度的には若干弱い和紙等で形成さ
れた使い捨ての紙袋細目フイルター２１の除塵
を、通気性を有する集塵ケース１５を介して間接
的に振動させることにより直接除塵板２５が当つ
たり摩擦したりすることによる損傷が防止でき
る、また、除塵をして塵埃を蓄積できるので集塵
能力を増大できる。そして、紙袋細目フイルター
２１と、集塵ケース１５の細目フイルター１６と
は完全に密着しないように構成され、常に空隙を
有しているので、紙袋細目フイルター２１から吹
き抜けて集塵ケース１５の細目フイルター１６の
部分にて捕集された塵埃により紙袋細目フイルタ
ー２１の濾過を妨げることなく細目フイルター１
６の除塵も効率よく行うことができる。

また、集塵ケース１５は、紙袋細目フイルター
２１の保形体の機能を有し、紙袋細目フイルター
２１が風圧や静圧によつて膨張し破裂するのを防
止する機能も有している。そして、集塵ケース１
５のスペーサ１９は、紙袋細目フイルター２１と
細目フイルター１６とを完全に密着させず常に空
隙を形成させる機能を果たすとともに、集塵ケー
ス１５に加えられる振動の伝達体の機能を有し紙
袋細目フイルター２１の除塵性能を向上させる。
更に、本実施例の電気掃除機は紙袋細目フイルタ
ー２１を使用しないで集塵ケース１５の細目フイ
ルター１６のみによる除塵を行つた場合でも同一
除塵機構で除塵作業を行うことができる。

第７図は他の実施例を示し、２８はばね用ステ
ンレス鋼、燐青銅板等の板状ばね材で形成され、
掃除機本体１に鋲２９により固着され、かつ集塵
ケース１５に当接するように配置されている。除
塵板２８は、偏心カム体３０が回転動作すること
により図示点線の如く移動し、元に復するときに
集塵ケース１５の外面を打撃することによつて集
塵ケース１５に振動を与えるように構成されてい
る。偏心カム体３０は、電源コード３を巻込み整
理するためのコードリール３１の回転を歯車体３
２、伝達軸３３等を介して回転駆動されるように
構成されている。すなわち、電源コード３を引き
出したり巻き込んだりすることにより、コードリ
ール３１が回転動作すると、その回転が偏心カム
３０に伝達され、回転運動を行い、除塵板２８を
作動させ集塵ケース１５を振動を与え、その振動
が紙袋細目フイルター２１に間接的に伝わり紙袋
細目フイルター２１の表面に付着した塵埃の除去
を行い、上記実施例と同様に作用効果を有する。

〔発明の効果〕

以上のように、本発明によれば、後部にモータ
を収納し、かつ前部にフイルター収納室を区画形
成した掃除機本体と、前記フイルター収納室の開
口を閉塞し、かつ吸込口を有した蓋体と、前記フ
イルター収納室に着脱自在に収納され、かつ通気
性と保形性を有した集塵ケースと、前記蓋体の吸
込口と連通する空気流入口を設け、かつ前記フイ
ルター収納室の開口部に装着される取付板を有
し、しかも前記集塵ケース内に収納される使い捨
ての紙袋細目フイルターとを備えた電気掃除機に
おいて、前記集塵ケースは、細塵捕捉可能な細目
フイルターと合成樹脂製の枠体により容器状に一
体形成するとともに、前記掃除機本体には、前記
フイルター収納室の外から前記集塵ケースを打撃
振動させる手段を設けるようにしたので、使い捨
ての紙袋細目フイルターを装着しなくとも、フイ
ルター収納室内に塵埃を散乱させることなく、繰
り返し使用する細目フイルター内に、細塵を含む
塵埃を集塵させることができ、塵埃の廃棄作業が
簡便であるとともに、紙袋細目フイルターを破る
ことなく使い捨ての紙袋細目フイルター及び繰り
返し使用する細目フイルターの両方の除塵を行つ
て強い吸込力を維持させることのできる電気掃除
機がえられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の電気掃除機の実施例の要部を
断面で示した側面図、第２図は第１図の掃除機の
袋状細目フイルター着脱説明図、第３図は第１図
の集塵ケースの部品配列斜視図、第４図は第３図
の集塵ケース組立後の断面図、第５図は第１図の
Ａ部の除塵作用説明図、第６図は第１図の掃除機
の袋状細目フイルターを用いないで使用する状態
説明図、第７図は本発明の電気掃除機の他の実施
例の要部を断面で示した側面図である。 １……本体ケース、１ａ……フイルター収納
室、２……モータ、８……開口、９……蓋体、１
２……吸込口、１５……集塵ケース、１６……細
目フイルター、１７……枠体、１９……スペー
サ、２１……紙袋細目フイルター、２３……空気
流入口、２４……取付板、２５，２８……除塵
板。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 後部にモータを収納し、かつ前部にフイルタ
   ー収納室を区画形成した掃除機本体と、前記フイ
   ルター収納室の開口を閉塞し、かつ吸込口を有し
   た蓋体と、前記フイルター収納室に着脱自在に収
   納され、かつ通気性と保形性を有した集塵ケース
   と、前記蓋体の吸込口と連通する空気流入口を設
   け、かつ前記フイルター収納室の開口部に装着さ
   れる取付板を有し、しかも前記集塵ケース内に収
   納される使い捨ての紙袋細目フイルターとを備
   え、前記集塵ケースは、細塵捕捉可能な細目フイ
   ルターと合成樹脂製の枠体により容器状に一体形
   成するとともに、前記掃除機本体には、前記フイ
   ルター収納室の外から前記集塵ケースを打撃振動
   させる手段を設けたことを特徴とする電気掃除
   機。 ２ 前記集塵ケースの濾過面には、前記紙袋細目
   フイルターが前記集塵ケース内で脹らんだ状態で
   も、前記濾過面と前記紙袋細目フイルターとの間
   に空隙を形成する不通気性のスペーサを複数個設
   けてなる特許請求の範囲第１項記載の電気掃除
   機。